JPH0827081B2 - 冷却装置における運転制御装置 - Google Patents

冷却装置における運転制御装置

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JPH0827081B2
JPH0827081B2 JP2096671A JP9667190A JPH0827081B2 JP H0827081 B2 JPH0827081 B2 JP H0827081B2 JP 2096671 A JP2096671 A JP 2096671A JP 9667190 A JP9667190 A JP 9667190A JP H0827081 B2 JPH0827081 B2 JP H0827081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は圧縮機を用いた冷媒経路を有する冷却装置
における運転制御装置に関し、特に圧縮機の運転をイン
バータにより行う冷却装置における運転制御装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第12図は、例えば特開昭58−18046号公報に開示され
た冷却装置(空調機器)のように、圧縮機,凝縮器,膨
張弁および蒸発器を順次接続した冷媒経路を有し、圧縮
機の運転をインバータにより行う、従来の冷却装置の圧
縮機周辺を示すブロック図である。同図に示すように、
圧縮機81の回転数はインバータ82により可変に駆動され
ている。また、インバータ82に制御部83から指令運転周
波数CFが与えられており、インバータ82はこの指令運転
周波数CFに応じて圧縮機81の回転数を制御している。
制御部83は、空気,水,油等の被冷却物質の温度が目
標値に達するように、指令運転周波数CFを適宜変更して
インバータ82に与えている。
一方、インバータ82は過負荷状態になると垂下指令信
号SVを制御部83に出力している。垂下指令信号SVは、圧
縮機81を駆動するDC側の駆動電流を検出し、これが所定
値(例えば15A)以上になると出力される。垂下指令信
号SVを出力することにより、DC電源からAC電源に変更す
るために用いられるパワートランジスタに不良が生じる
おそれがあることを、制御部83に警告している。インバ
ータ82が過負荷状態になる例としては、外気温度が非常
に高く、圧縮機が最高周波数で運転されている場合等が
考えられる。
制御部83は垂下指令信号SVを受信すると、インバータ
から垂下指令信号SVが出力されなくなるまで、インバー
タ82に与える指令運転周波数CFを下げつづけ、インバー
タ82を過負荷状態から解放させる。この一連の動作が、
インバータの垂下制御動作である。
このようにインバータにより制御する従来の冷却装置
における運転制御装置は、インバータ82が過負荷状態に
なると、垂下指令信号SVの出力ではじまる垂下制御を行
うことにより、インバータ82を過負荷状態から解放させ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の冷却装置における運転制御装置の垂下制御動作
は以上のように行われており、インバータ82から垂下指
令信号SVが出力されると、垂下指令信号SVが消えるま
で、制御部83がインバータ82に与える指令運転周波数CF
を下げつづけている。
この動作は、垂下指令信号SVが出力されると、被冷却
物質の温度,目標値に関係なく行われるため、被冷却物
質の温度が容易に目標値に収束しなくなってしまうとい
う問題点があった。
特に、被冷却物質が研削盤やマシニングセンタなどの
工作機械の研削液や主軸潤滑油である場合には、被冷却
物質の温度が目標値から離れると、工作機械により製造
される製品に不良を生じさせてしまうという問題点があ
った。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、被冷却物質の温度が目標値から必要以上に
離れることのない、冷却装置における運転制御装置を得
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明にかかる冷却装置
における運転制御装置は、その第1の態様において、第
1図に示すように構成される。すなわち、冷媒経路(1
7)中の圧縮機(9)に接続された運転周波数制御手段
(100)は、前記圧縮機(9)の回転数を指令運転周波
数信号に対応して制御するとともに、過負荷状態時に垂
下指令信号を出力する。温度検出手段(101)は、前記
冷媒経路(17)により冷却される被冷却物質の温度を検
出する。また、目標温度設定手段(102)は前記被冷却
物質の目標温度を設定し、最大運転周波数設定手段(10
3)は前記運転周波数制御手段(100)に指令する最大運
転周波数を設定する。そして、第1の運転周波数設定手
段(104)は、前記被冷却物質の温度と前記被冷却物質
の目標温度とに基づき、前記最大運転周波数を越えない
第1の運転周波数を設定する。一方、第2の運転周波数
設定手段(105)は、前記最大運転周波数よりも低く、
それ以下の周波数で運転されておれば、運転周波数制御
手段(100)の過負荷状態は回避できる運転周波数であ
る第2の運転周波数を設定する。そして、最終的に運転
周波数指令手段(106)により、前記垂下指令信号が出
力されていない場合は、前記第1の運転周波数を指令す
る前記指令運転周波数信号が、前記垂下指令信号が出力
されている場合は、前記第1、第2の運転周波数のうち
小さいほうの運転周波数を指令する前記指令運転周波数
信号が運転周波数制御手段(100)に出力される。
また、第2の態様においては、第2図に示すように構
成される。すなわち、冷媒経路(17)中の圧縮機(9)
に接続された運転周波数制御手段(200)は、該圧縮機
(9)の回転数を指令運転周波数信号に対応して制御す
る。第1の温度検出手段(201)は、前記冷媒経路(1
7)により冷却される被冷却物質の温度を検出し、第2
の温度検出手段(202)は、前記冷却装置(1)の外気
温度を検出する。また、目標温度設定手段(203)は、
前記被冷却物質の目標温度を設定する。一方、最大運転
周波数設定手段(204)は、前記被冷却物質の温度と前
記外気温度とに基づき、前記運転周波数制御手段(20
0)に指令する最大運転周波数を設定する。この際、前
記最大運転周波数を前記外気温度に対して負の相関をも
って設定する。そして、運転周波数設定手段(205)
は、前記被冷却物質の温度と前記被冷却物質の目標温度
とに基づき、前記最大運転周波数を越えない運転周波数
を設定し、この運転周波数を指令する前記指令運転周波
数信号が、運転周波数指令手段(206)より出力され
る。
さらに、第3の態様においては、第3図に示すように
構成される。すなわち、冷媒経路(17)中の圧縮機
(9)に接続された運転周波数制御手段(300)は、該
圧縮機(9)の回転数を指令運転周波数信号に対応して
制御するとともに、過負荷状態時に垂下指令信号を出力
する。第1の温度検出手段(301)は、前記冷媒経路(1
7)により冷却される被冷却物質の温度を検出し、第2
の温度検出手段(302)は、前記冷却装置(1)の外気
温度を検出する。また、目標温度設定手段(303)は、
前記被冷却物質の目標温度を設定し、最大運転周波数設
定手段(304)は、前記被冷却物質の温度と前記外気温
度とに基づき、前記運転周波数制御手段(300)に指令
する最大運転周波数を設定する。この際、前記最大運転
周波数を前記外気温度に対して負の相関をもって設定す
る。そして、第1の運転周波数設定手段(305)は、前
記被冷却物質の温度と前記被冷却物質の目標温度とに基
づき、前記最大運転周波数を越えない第1の運転周波数
を設定する。一方、第2の運転周波数設定手段(306)
は、前記最大運転周波数よりも低く、それ以下の周波数
で運転されておれば、運転周波数制御手段(300)の過
負荷状態は回避できる運転周波数である第2の運転周波
数を設定する。そして、最終的に運転周波数指令手段
(307)により、前記垂下指令信号が出力されていない
場合は、前記第1の運転周波数を指令する前記指令運転
周波数信号が、前記垂下指令信号が出力されている場合
は、前記第1、第2の運転周波数のうち小さいほうの運
転周波数を指令する前記指令運転周波数信号が運転周波
数制御手段(300)に出力される。
〔作用〕
この発明の第1の態様における運転周波数指令手段
(106)は、垂下指令信号が出力されていない場合は、
第1の運転周波数を指令する指令運転周波数信号を、垂
下指令信号が出力されている場合は、第1、第2の運転
周波数のうち、小さいほうの運転周波数を指令する指令
運転周波数信号を、運転周波数制御手段(100)に出力
するため、垂下指令信号が出力されている期間中も、第
1及び第2の運転周波数より低い運転周波数を指令する
指令運転周波数信号が出力されることはない。
また、この発明の第2の態様における最大運転周波数
設定手段(204)は、被冷却物質の温度と外気温度とに
基づき運転周波数制御手段(200)に指令する最大運転
周波数を外気温度に対して負の相関をもって設定するた
め、運転周波数制御手段(200)が過負荷状態になる可
能性を低減化することができる。
また、この発明の第3の態様においては、最大運転周
波数設定手段(304)は、被冷却物質の温度と外気温度
とに基づき運転周波数制御手段(300)に指令する最大
運転周波数を外気温度に対して負の相関をもって設定す
るため、運転周波数制御手段(300)が過負荷状態にな
る可能性を低減化することができる。さらに、例え、運
転周波数制御手段(300)が過負荷状態になり垂下指令
信号を出力しても、運転周波数指令手段(307)によ
り、第1、第2の運転周波数のうち、小さいほうの運転
周波数を指令する指令運転周波数信号を、運転周波数制
御手段(300)に出力するため、垂下指令信号が出力さ
れている期間中も、第1及び第2の運転周波数より低い
運転周波数を指令する指令運転周波数信号が出力される
ことはない。
〔実施例〕
以下、第1図〜第3図に示す構成を有するこの発明を
具体化した一実施例について説明する。
第4図は、この発明が好適に適用される工作液冷却装
置1を示す概略図である。工作液冷却装置1は、例えば
研削盤やマシニングセンタなどの工作機械2の研削液や
主軸潤滑油など(以下「工作液」という)を冷却するた
めの装置であり、工作機械2と工作液冷却装置1間に循
環して流される工作液を冷却し、工作機械2の動作中に
おいても、工作液の温度を所定温度に維持する。この温
度制御により、高精度加工が容易になるとともに、工具
寿命の延長、工作液の劣化抑制、工作機械2の稼働率向
上などが実現される。
第5図は、工作液冷却装置1の内部を示す構成図であ
る。同図に示すように、工作液冷却装置1のハウジング
側壁に設けられた工作液入口3から工作液出口4にかけ
て、工作機械2の工作液が通過する工作液循環経路5が
形成されている。
工作液循環経路5中には、工作液入口3側から順に、
ポンプ6,蒸発器7が介挿されている。ポンプ6はモータ
8により回転駆動され、このポンプ6の駆動により工作
液冷却装置1,工作機械2間で工作液を強制循環させてい
る。また、工作液循環経路5中の蒸発器7の入口側に
は、工作液の液温を検知するための液温サーミスタ16が
設けられている。
一方、工作液冷却装置1は、圧縮機9から凝縮器10,
電子膨脹弁11,蒸発器7及びアキュームレータ12を経て
圧縮機9に戻るループより成る冷媒経路17を有してい
る。この冷媒経路17中の圧縮機9は、制御部30からの指
令に基づき、インバータ15により運転周波数が可変に駆
動される。また、凝縮器10には、冷却用のファン13が付
加されており、このファン13はモータ14により回転駆動
される。
上記した冷媒経路17において、圧縮機9で圧縮された
高圧ホットガスが凝縮器10内で放熱して液化し、この液
冷媒が電子膨脹弁11にて絞り膨脹されて蒸発器7で工作
液循環経路5を流れる工作液の熱を奪って気化する。そ
の結果、蒸発器7中で工作液は冷却される。そして、蒸
発器7を通過した気体状の冷媒は、アキュームレータ12
を通過することにより液相成分が取除かれ、完全な気体
として圧縮機9に戻る。
このようにして、工作液冷却装置1は、工作液循環経
路5中を流れる工作液を冷却し、再び工作機械2に供給
することにより、工作機械2の動作中においても、工作
液の温度を所定温度に維持している。
第6図は工作液冷却装置1の制御部30を示すブロック
構成図である。
同図に示すように、CPU31は、インバータ15、液温サ
ーミスタ16、および気温サーミスタ32に接続されてい
る。気温サーミスタ32は、第5図には図示していない
が、工作液冷却装置1の外気温度が検出可能な適当な個
所に設置されている。また、CPU31には、工作液の目標
温度を示す設定温度信号ST0が外部入力信号として与え
られる。さらに、従来同様、過負荷状態の時インバータ
15からCPU31に垂下指令信号SVが出力されるようになっ
ている。
インバータ15はCPU31から指令される運転周波数ステ
ップNに従った運転周波数で稼動する。第1表に運転周
波数ステップNとインバータ15の運転周波数Fとの関係
を示す。第1表に示すように運転周波数ステップNが0
の時、インバータ15の運転周波数Fも0、つまり、圧縮
機9が停止状態となる。以下、運転周波数ステップNが
増すごとに、運転周波数Fも増し、運転周波数ステップ
Nが16の時、運転周波数Fが最大値120Hzとなる。
設定温度信号ST0によって指示される設定温度T0は、
図示しない操作パネルを通じて所望の温度に設定され、
CPU31は通常動作時には、後に詳述するが、この設定温
度T0と液温サーミスタ16により検出される工作液温度T1
とから運転周波数ステップNを決定している。
第7図は、CPU31によって行われる動作を示すフロー
チャートである。以下、同図を参照しつつ、本実施例に
おける運転制御動作の説明をする。なお、この動作を行
うためのプログラムは予めROM等に記憶されている。
まず、ステップS1で電源を投入すると、ステップS2で
液温サーミスタ16により工作液温度T1を、気温サーミス
タ32により外気温度T2を検出する。検出された温度T1,T
2の組は、第8図に示すように、温度t11,t12(工作液温
度T1),t21,t22(外気温度T2)を境界条件とした3つの
エリアA〜Cのいずれかにエリア分けされる。
そして、ステップS3で、温度T1,T2の組が該当するエ
リアに基づきステップS4〜S6に分岐する。すなわち、エ
リアAであれば、ステップS4に移り、最大設定周波数ス
テップNMを16に設定し、エリアBであればステップS5に
移り、最大設定周波数ステップNMを14に設定し、エリア
Cであれば、ステップS6に移り最大設定周波数ステップ
NMを11に設定する。なお、最大設定周波数ステップNM
は、CPU31がインバータ15に与えうる最大の運転周波数
ステップNである。このように、2つの温度T1,T2の変
化により、エリアA〜C間の移行があれば、最大設定周
波数ステップNMを時々刻々変えている。
ステップS4〜S6を分岐することにより、最大設定周波
数ステップNMの設定が終了すると、ステップS7で設定温
度信号ST0より工作液の目標温度である設定温度T0の検
出を行う。そして、ステップS8で設定温度T0と工作液温
度T1とに基づき、以下に示すように、運転周波数ステッ
プNを設定する。
すなわち、まず、工作液温度T1から設定温度T0を差し
引き ΔT=T1−T0 …(1) 温度差ΔTを求める。次に、この温度差ΔTから、第9
図に示す区分に従って、該当するゾーンを決定する。な
お、T2(>0)は予め定められた温度差である。そし
て、決定されたゾーンに基づき、第2表に示すように、
運転周波数ステップNを決定する。
次に、ステップS9でインバータ15より垂下指令信号SV
が出力されているか否かをチェックする。垂下指令信号
SVが出力されていない場合は、ステップS10に移り、ス
テップS8で設定された運転周波数ステップNをインバー
タ15に送信する。したがって、インバータ15は運転周波
数ステップNに基づいた運転周波数Fで圧縮機9の運転
を行う。以降ステップS2に戻り、ステップS9で垂下指令
信号SVが検出されない限りステップS2〜S10を繰り返
す。
一方、ステップS9で垂下指令信号SVが検出されると、
ステップS11に移り、ステップS4〜S6で設定された最大
設定周波数ステップNMを3ステップを下げた値を垂下指
令時最大設定周波数ステップNDに設定する。つまりNM
14のとき、ND=13,NM=14のときND=11,NM=11のときND
=8に設定する。
そして、ステップS12で運転周波数ステップNと垂下
指令時最大設定周波数ステップNDとの比較を行う。この
時、N≧NDであれば、ステップS13で垂下指令時最大設
定周波数ステップNDをインバータ15に送信し、N<NDで
あれば、ステップS14で運転周波数ステップNをインバ
ータ15に送信する。以降、ステップS2に戻り、ステップ
S9で垂下指令信号SVが検出されなくなるまで、ステップ
S2〜S14を繰り返す。
このように、垂下指令信号SVの出力中においても、運
転周波数ステップNが垂下指令時最大設定周波数ステッ
プNDを下回っておれば、運転周波数ステップNをそのま
まインバータ15に送信するようにしている。その結果、
従来のようにインバータ15に送信する運転周波数ステッ
プが必要以上に下げられることはなくなるため、工作液
温度T1が設定温度T0から大きく離れてしまう可能性はほ
とんどなくなる。また、垂下指令時最大設定周波数ステ
ップNDは、最大設定周波数ステップNMを3ステップ下げ
ており、それ以下の周波数で運転されておれば、インバ
ータ15の過負荷状態は回避できると推測される値である
ため、垂下指令信号SVの出力中に、その垂下指令信号SV
に従うことなく、垂下指令時最大設定周波数ステップND
を下回る運転周波数ステップNをインバータ15に送信し
ても、インバータ15にそれ以上の悪影響を与えることは
ない。
さらに、可能な限りインバータ15が過負荷状態になら
ないように、工作液温度T1,外気温度T2に基づき、工作
液温度T1,外気温度T2それぞれに対して負の相関をもっ
て最大設定周波数ステップNMを随時変えているため、イ
ンバータ15から垂下指令信号SVが出力される可能性を低
減化することができる。
第10図は垂下指令信号SVの出力時にCPU31によって行
われるを示すフローチャートである。以下、同図を参照
しつつ、その動作の説明をする。
インバータ15からの垂下指令信号SVが検出されると
(第7図のステップS9のYES分岐に相当)、ステップS21
で運転周波数ステップNを1ダウンした値を、垂下指令
時運転周波数ステップNSに設定する。そして、ステップ
S22で垂下指令時運転周波数ステップNSをインバータ15
に出力する。
その後、ステップS23でゾーン変化が生じたかをチェ
ックし、ゾーン変化が生じておれば、運転周波数ステッ
プNが変更される可能性があるため、第7図のステップ
S2に戻る。ゾーン変化がなければステップS24に移る。
ステップS24でインバータ15からの垂下指令信号SVが
消えたか否かをチェックし、垂下指令信号SVが消えてお
れば運転周波数ステップNを下回る垂下指令時運転周波
数ステップNSをインバータ15に送信する必要はなくなる
ため、第7図のステップS2に戻り、第7図のステップS2
〜S10のループより成る通常制御に移る。
ステップS24で未だ垂下指令信号SVの存在が認められ
ると、ステップS25に移り、現状の垂下指令時運転周波
数ステップNSではインバータ15の過負荷状態を回避でき
ないとみなし、垂下指令時運転周波数ステップNSを1ス
テップ下げる(NS=NS−1)。ただし、垂下指令時運転
周波数ステップNSを1ステップ下げる動作は、前回に垂
下指令時運転周波数ステップNSを1ステップ下げた時刻
から30秒経過するまで待って行われる。
次にステップS26で、運転周波数ステップNと、垂下
指令時運転周波数ステップNSとの比較が行われ、N−NS
<A(Aは4程度)であれば、この程度の運転周波数ス
テップNと垂下指令時運転周波数ステップNSとの差な
ら、設定温度T0と工作液温度T1との差が許容範囲に収ま
ると推測し、ステップS22に戻り、垂下指令時運転周波
数ステップNSをインバータ15に送信する。
以下、インバータ15から垂下指令信号SVが出力され続
け、かつゾーン変化が生じない限り、ステップS22〜S26
が繰り返され、しかる後、ステップS26でN−NS≧Aが
認められる。N−NS≧Aが認められると、運転周波数ス
テップNと垂下指令時運転周波数ステップNSとが離れす
ぎであり、近い将来、設定温度T0と工作液温度T1との差
が許容量を越えてしまうと判断し、ステップS27で異常
信号を出力する。
このように異常信号が出力されれば、工作機械2によ
る製造を直ちに中断することにより、工作機械2により
不良品が多数製造されるのを回避することができる。こ
のような動作によっても、インバータ15に送信する運転
周波数ステップが必要以上に下がらなくすることができ
る。
第11図は冷却装置の電源投入直後にCPU31によって行
われる、運転制御動作の一例を示すフローチャートであ
る。以下、同図を参照しつつその動作の説明を行う。
まず、ステップS31で電源が投入されると、ステップS
32で、液温サーミスタ16より工作液温度T1を検出し、ス
テップS33で設定温度信号ST0が指示している設定温度T0
の検出を行う。
そして、ステップS34で前述の(1)式に基づき温度
差ΔTを求め、この温度差ΔTにより決定するゾーン
(第9図参照)に基づき、第3表に示すように、起動時
運転周波数ステップNKを決定し、ステップS35で起動時
運転周波数ステップNKをインバータ15に送信する。
次に、ステップS36で、電源投入後、ウォーミングア
ップ期間tMが経過するまで自己ループし、ウォーミング
アップ期間tMが経過すると、ステップS37に移る。ステ
ップS37で電源投入直後のゾーンとウォーミングアップ
期間tM経過後のゾーンとの比較を行い、ウォーミングア
ップ期間tM中に、ゾーンの移行があったか否かのチェッ
クを行う。ゾーン移行が認められないと、ステップS38
で現在のゾーンに基づき第2表(ゾーン10,9の場合の
み、第3表と異なる)に従って、運転周波数ステップN
を決定し、ステップS43で運転周波数ステップNをイン
バータ15に送信する。
一方、ステップS37でウォーミングアップ期間tM中の
ゾーン移行が認められると、ステップS39で起動時のゾ
ーンZ0とウォーミングアップ期間tM経過後のゾーンZM
を比較し、ステップS40でZM>Z0が認められると、ステ
ップS41に移る。ステップS41では、ZMとZ0の差に応じた
ステップ数sを用いて、次の(2)式に従い、運転周波
数ステップNを決定する。
N=NK+s …(2) また、ステップS40でZM≦Z0が認められると、ステップS
42で、ステップS41同様にステップsを用いて、次の
(3)式に従い、運転周波数ステップNを決定する。
N=NK−s …(3) そして、ステップS41あるいS42で決定した運転周波数
ステップNを、ステップS42でインバータ15に出力す
る。
このように、電源投入直後からウォーミングアップ期
間tM経過後におけるゾーン変化を考慮して、ウォーミン
グアップ期間tM経過後の運転周波数ステップNを決定す
ることにより、制御性能の向上が期待される。
なお、この実施例では、工作液冷却装置における運転
制御装置について述べたが、この発明は、冷媒経路中の
圧縮機をインバータにより制御する全ての冷却装置に適
用可能である。
〔発明の効果〕
本発明は以上説明したように構成されているので、次
に記載する効果を奏する。
請求項1の冷却装置における運転制御装置によれば、
運転周波数指令手段(106)により、垂下指令信号が出
力されていない場合は、第1の運転周波数を指令する指
令運転周波数信号を、垂下指令信号が出力されている場
合は、第1、第2の運転周波数のうち、小さいほうの運
転周波数を指令する指令運転周波数信号を、運転周波数
制御手段(100)に出力するため、垂下指令信号が出力
されている期間中も、第1及び第2の運転周波数より低
い運転周波数を指令する指令運転周波数信号が出力され
ることはない。その結果、被冷却物質の温度が目標値か
ら必要以上に離れることはない。
また、請求項2の冷却装置における運転制御装置によ
れば最大運転周波数設定手段(204)により被冷却物質
の温度と外気温度とに基づき、運転周波数制御手段(20
0)に指令する最大運転周波数を外気温度に対して負の
相関をもって設定するため、運転周波数制御手段(20
0)が過負荷状態になる可能性を低減化することができ
る。
さらに、請求項3の冷却装置における運転制御装置よ
れば、最大運転周波数設定手段(304)により前記被冷
却物質の温度と外気温度とに基づき、運転周波数制御手
段(300)に指令する最大運転周波数を外気温度に対し
て負の相関をもって設定するため、運転周波数制御手段
(300)が過負荷状態になる可能性を低減化することが
できる。さらに、例え、運転周波数制御手段(300)が
過負荷状態になり垂下指令信号を出力しても、運転周波
数指令手段(307)により、第1、第2の運転周波数の
うち、小さいほうの運転周波数を指令する指令運転周波
数信号を、運転周波数制御手段(300)に出力するた
め、垂下指令信号が出力されている期間中も、第1及び
第2の運転周波数より低い運転周波数を指令する指令運
転周波数信号が出力されることはない。その結果、被冷
却物質の温度が目標値から必要以上に離れることはな
い。
このように請求項3の冷却装置おける運転制御装置
は、請求項1及び請求項2の冷却装置における運転制御
装置の効果を兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明による冷却装置における運転
制御装置の構成を示すブロック図、第4図はこの発明に
適用される工作液冷却装置を示す概略図、第5図は第4
図で示した工作液冷却装置の内部を示す構成図、第6図
は工作液冷却装置の制御部を示すブロック構成図、第7
図はCPUによって行われる動作を示すフローチャート、
第8図は工作液温度と外気温度とによる温度分布を示す
グラフ、第9図は設定温度と工作液温度との温度差によ
り決定するゾーンを示す説明図、第10図及び第11図はCP
Uによって行われる他の動作を示すフローチャート、第1
2図は従来の冷却装置の圧縮機周辺を示すブロック図で
ある。 9……圧縮機、15……インバータ、16……液温サーミス
タ、17……冷媒経路、31……CPU、32……気温サーミス
タ なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−268947(JP,A) 実開 昭60−39842(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(9)を用いた冷媒経路(17)を有
    する冷却装置(1)における運転制御装置であって、 前記圧縮機(9)に接続され、該圧縮機(9)の回転数
    を指令運転周波数信号に応答して制御するとともに、過
    負荷状態時に垂下指令信号を出力する運転周波数制御手
    段(100)と、 前記冷媒経路(17)により冷却される被冷却物質の温度
    を検出する温度検出手段(101)と、 前記被冷却物質の目標温度を設定する目標温度設定手段
    (102)と、 前記運転周波数制御手段(100)に指令する最大運転周
    波数を設定する最大運転周波数設定手段(103)と、 前記被冷却物質の温度と前記被冷却物質の目標温度とに
    基づき、前記最大運転周波数を越えない第1の運転周波
    数を設定する第1の運転周波数設定手段(104)と、 前記最大運転周波数よりも低く、それ以下の周波数で運
    転されておれば、運転周波数制御手段(100)の過負荷
    状態は回避できる運転周波数である第2の運転周波数を
    設定する第2の運転周波数設定手段(105)と、 前記垂下指令信号が出力されていない場合は、前記第1
    の運転周波数を指令する前記指令運転周波数信号を出力
    し、前記垂下指令信号が出力されている場合は、前記第
    1、第2の運転周波数のうち、小さいほうの運転周波数
    を指令する前記指令運転周波数信号を出力する運転周波
    数指令手段(106)とを備えた冷却装置における運転制
    御装置。
  2. 【請求項2】圧縮機(9)を用いた冷媒経路(17)を有
    する冷却装置(1)における運転制御装置であって、 前記圧縮機(9)に接続され、該圧縮機(9)の回転数
    を指令運転周波数信号に応答して制御する運転周波数制
    御手段(200)と、 前記冷媒経路(17)により冷却される被冷却物質の温度
    を検出する第1の温度検出手段(201)と、 前記冷却装置(1)の外気温度を検出する第2の温度検
    出手段(202)と、 前記被冷却物質の目標温度を設定する目標温度設定手段
    (203)と、 前記被冷却物質の温度と前記外気温度とに基づき、前記
    運転周波数制御手段(200)に指令する最大運転周波数
    を前記外気温度に対して負の相関をもって設定する最大
    運転周波数設定手段(204)と、 前記被冷却物質の温度と前記被冷却物質の目標温度とに
    基づき、前記最大運転周波数を越えない運転周波数を設
    定する運転周波数設定手段(205)と、 前記運転周波数を指令する前記指令運転周波数信号を出
    力する運転周波数指令手段(206)とを備えた冷却装置
    における運転制御装置。
  3. 【請求項3】圧縮機(9)を用いた冷媒経路(17)を有
    する冷却装置(1)における運転制御装置であって、 前記圧縮機(9)に接続され、該圧縮機(9)の回転数
    を指令運転周波数信号に応答して制御するとともに、過
    負荷状態時に垂下指令信号を出力する運転周波数制御手
    段(300)と、 前記冷媒経路(17)により冷却される被冷却物質の温度
    を検出する第1の温度検出手段(301)と、 前記冷却装置(1)の外気温度を検出する第2の温度検
    出手段(302)と、 前記被冷却物質の目標温度を設定する目標温度設定手段
    (303)と、 前記被冷却物質の温度と前記外気温度とに基づき、前記
    運転周波数制御手段(300)に指令する最大運転周波数
    を前記外気温度に対して負の相関をもって設定する最大
    運転周波数設定手段(304)と、 前記被冷却物質の温度と前記被冷却物質の目標温度とに
    基づき、前記最大運転周波数を越えない第1の運転周波
    数を設定する第1の運転周波数設定手段(305)と、 前記最大運転周波数よりも低く、それ以下の周波数で運
    転されておれば、運転周波数制御手段(300)の過負荷
    状態は回避できる運転周波数である第2の運転周波数を
    設定する第2の運転周波数設定手段(306)と、 前記垂下指令信号が出力されていない場合は、前記第1
    の運転周波数を指令する前記指令運転周波数信号を出力
    し、前記垂下指令信号が出力されてる場合は、前記第
    1、第2の運転周波数のうち小さいほうの運転周波数を
    指令する前記指令運転周波数信号を出力する運転周波数
    指令手段(307)とを備えた冷却装置における運転制御
    装置。
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