JPH08270743A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JPH08270743A
JPH08270743A JP7276395A JP7276395A JPH08270743A JP H08270743 A JPH08270743 A JP H08270743A JP 7276395 A JP7276395 A JP 7276395A JP 7276395 A JP7276395 A JP 7276395A JP H08270743 A JPH08270743 A JP H08270743A
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JP
Japan
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torque
engine
line pressure
torque converter
characteristic
Prior art date
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Pending
Application number
JP7276395A
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English (en)
Inventor
Susumu Sato
丞 佐藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Car Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】通常は予め測定されたエンジン特性に従ってエ
ンジントルクを算出し、ベルト8が滑らないようベルト
押し付け圧の元圧となるライン圧を制御すると共にロッ
クアップが解除されているようなトルコン領域を走行中
にはトルクコンバータの容量係数特性を用いてエンジン
回転数との積からエンジントルクを推定し、マップ算出
値との差に応じてエンジン特性マップのデータを新たに
算出し目盛りに記憶する。 【効果】過度のベルト押し付け力が発生せず、伝達効率
の低下による燃費の悪化が防止でき、エンジン特性の変
化をすぐにライン圧制御に反映できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Vベルト式CVTにおいて、ベル
トを滑らせずにトルクを伝達するためにはプーリが金属
ベルトを押し付ける力が必要であり、その圧力源として
ライン圧が用いられている。
【0003】特公平6−101752 号公報では、エンジント
ルクを算出するのにアクセル開度のみをパラメータとし
て予めメモリ内に記憶しておき、算出したトルクデータ
をエンジン回転数を使って補正するという簡便な方式が
提案されている。この方式ではアクセル開度のみにより
トルクが定まるため設定データにかなりの余裕代を設け
ていなければならない。
【0004】しかし、ベルトの押し付け力が高まると伝
達効率の悪化を招きひいては燃費の悪化につながる。従
ってベルトを滑らせないだけではなく、伝達効率を低下
させない必要最低限の押し付け力でベルトを押し付ける
ことが望ましい。この為ベルトが伝達するトルクを推定
してライン圧を制御することが必要であり、特公平6−5
7510 号公報では、エンジン回転数とアクセル開度によ
り予め記憶していたエンジン特性データからエンジント
ルクを推定し、そのトルクに見合ったライン圧をする方
式が提案されている。また、特公平6−23034号公報では
電磁クラッチを用いた場合の伝達トルク(プライマリプ
ーリからみた場合の入力トルク)の算出方法としてクラ
ッチの状態により完全締結時は上記のようにエンジン特
性からトルクを算出し、クラッチが滑っている場合には
クラッチ電流から算出するという方式が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ライン圧制御において
変速機内のメカニカルロスを低減させるためにはライン
圧は低いほど好ましく、金属ベルトを滑らせないために
は高い方が安全である。このため変速機が伝達しなけれ
ばならないトルクを算出し、このトルクに見合ったライ
ン圧を発生させることが重要である。
【0006】しかし、従来の無段階変速機におけるライ
ン圧制御では、予め制御装置内に記憶されているエンジ
ン特性データをそのまま用いてエンジントルクを算出す
るため機差や経時変化によるエンジン特性変化には対応
が不可能である。そのため入力トルクに所定の余裕代を
見込んでトルクを算出したり、入力トルクに対するライ
ン圧データの方で高めの圧力データを設定するなどして
ベルト滑りを防止している。
【0007】本発明の目的は、必要最低限の圧力でベル
トを押し付けることが可能となるライン圧の制御方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではトルクコンバータ容量係数を用いる。本
来エンジントルクはエアコン動作時のような補記による
トルク消費がなければトルクコンバータの入力トルクに
ほぼ等しい。このトルクコンバータへの入力トルクTp
は、トルクコンバータのトルク増副作用のある領域(以
下トルコン領域と呼ぶ)すなわち、エンジン回転数Ne
>プライマリプーリ回転数Npri の状態ではエンジン回
転数Neとトルクコンバータの容量係数Cから数1によ
り算出する事が可能である。
【0009】
【数1】 Tp=C*Ne*Ne …(数1) このトルク値から車両走行中にエンジン回転数Neとア
クセル開度TVOをパラメータとして予めメモリ内に記
憶しているエンジントルク特性データを書き換える。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、トルコン領域においては
エンジン特性を用いること無くエンジントルクを推定す
ることが可能であり、この推定トルクとその時のエンジ
ン回転数Ne,アクセル開度TVOを基にメモリ内に記
憶されているエンジン特性データを補正する。そしてこ
の補正されたより正確なエンジントルクデータを用いて
プライマリプーリに入力されるトルクすなわち伝達トル
クを算出する。従って従来のようにトルクやライン圧に
余裕代を設けている必要がないため必要以上のライン圧
がかかり伝達効率の悪化を招くことがなく、燃費の向上
にもつながる。またトルコン状態であればエンジン特性
データが更新されるため、経時変化によるエンジン特性
の劣化にも対処が可能となり、常に最適なライン圧制御
が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図6により
説明する。
【0012】図1に、本実施例のブロック図を示す。
【0013】エンジン6を動力源とし、この駆動力を流
体継手7(フルードカップリングもしくはトルクコンバ
ータ、以後トルクコンバータと総称する),ベルト式無
段変速機の入力側プーリ9,金属ベルト8,出力側プー
リ10を介して駆動輪11に伝達することで駆動される
車両において、コントロールユニット1は各種センサ2
〜5の信号を基に必要なライン圧を算出し、その要求圧
に従ってライン圧ソレノイド12の駆動電流を増減する
ことによりライン圧制御を行っている。
【0014】図2は本実施例におけるライン圧制御とエ
ンジン6の特性データの更新方法の概略を示すブロック
図であり、以下に通常時のライン圧制御の概要とエンジ
ン特性によらないエンジントルク推定方法及び推定デー
タを用いたエンジン特性補正の一例について述べる。
【0015】通常のライン圧制御時は、まず、スロット
ルセンサ2からのアクセル開度TVOとイグニッション信
号を基にしたエンジン回転数Neからメモリに記憶され
ている図3に示すエンジントルク特性マップを参照し、
数2によりエンジントルクTeを算出する。
【0016】
【数2】 Te=(Te1−Te2)*(TVO−TVO1)/△TVO Te1=(Te12−Te11)*(Ne−Ne1)/(Ne2−Ne1) Te2=(Te22−Te21)*(Ne−Ne1)/(Ne2−Ne1) …(数2) このエンジントルクTeにトルクコンバータのトルク比
(図5参照)をかけて入力側プーリの入力トルクTpri
を求める。トルク比は、図5に示すように、速度比(Np
ri/Ne)が小さいほど大きくなり、速度比が0.8〜
0.9付近で1となる。
【0017】
【数3】 Tpri=Te*トルク比 …(数3) 次にこの入力トルクTpri とプーリ比(Npri/Nout)
を用いてトルク要求押し付け圧データの内挿補間を行い
トルク要求圧を求める。トルク要求押し付け圧データは
予め各入力トルクに対してベルト滑りが発生しないため
のベルト押し付け力が確保できる圧力をプーリ比をパラ
メータとして算出し、メモリ内に記憶しておく(図6参
照)。
【0018】最後にセカンダリプーリが回転している場
合にはこのライン圧による押し付け圧の他にセカンダリ
プーリ回転数Nout の二乗に比例した遠心力によるベル
ト押し付け力も発生するため遠心力分をこの要求圧から
減じてライン圧指令値PLとする。
【0019】
【数4】 PL=要求圧−遠心力補正圧 …(数4) これに対しロックアップが解除されている状態、すなわ
ち、トルコン領域にある場合にはトルクコンバータの容
量係数C(図4参照)を用いてエンジン回転数Neの二
乗の積でトルクコンバータへの入力トルクTpが算出で
きる。
【0020】
【数5】 Tp=C*(Ne*Ne) …(数5) この入力トルクはエアコン作動時などのように他にエン
ジントルクを消費する要因がなければほぼエンジントル
クに等しい。そこでエンジントルクを消費する補機類が
非作動状態であること、ロックアップが解除されトルコ
ン状態であることの2条件が満足された場合にエンジン
特性データ(マップ値)を上記の方法で推定したエンジ
ントルクTpに徐々に近付けるようにしてエンジン特性
データの学習を行う。
【0021】エンジン特性の経時変化に対応するための
学習方法としては(1)エンジントルク特性からのエンジ
ントルクTeとトルクコンバータの容量係数から求めた
Tpの差に係数Ke(Ke≪1)を乗じてTeを算出す
るために用いたトルクデータTe11〜Te22を加え
て新たなエンジン特性データとしてメモリに記憶する、
(2)エンジントルク特性からのエンジントルクTeとト
ルクコンバータの容量係数から求めたTpの差に係数K
e(Ke≪1)を乗じた△TeをTe算出に使用したア
クセル開度TVO1,TVO1+△TVOの全てのエン
ジン特性データに加え新たなエンジン特性データとして
記憶する、(3)Te算出時のエンジン回転数Ne,ア
クセル開度TVOとエンジン特性データマップのエンジ
ン回転数の格子データNe1,Ne2,アクセル開度の
格子データTVO1,TVO1+△TVOとの距離に応
じて重み付けを行いエンジン特性データを更新するなど
が考えられる。
【0022】このような学習方法を採用することにより
経時変化によってエンジン特性が劣化した場合にも正し
くエンジントルクが推定できるだけでなく、たとえ過度
的に異常なエンジントルクの学習値が算出された場合で
もマップデータが急変することがないので誤学習を防止
できる。
【0023】また、この学習方法に加えてアクセル開度
がある設定値以上に急増した場合に運転者が加速要求を
していると判断し一時的にロックアップを解除し意図的
にトルコン領域に移行させることにより、エンジン負荷
を軽くして吹き上がりを促すと共にエンジン特性データ
の学習を行うことも可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、常に正しいエンジン特
性を用いて伝達トルクを算出するため、ベルト滑りに対
する安全率を見込んで高めのライン圧を設定して伝達効
率の悪化を招くこともなく、燃費の向上が期待できる。
また、余分なベルト押し付け圧を生じさせないのでベル
トの耐久性向上にもつながる。さらに経時変化によるエ
ンジン特性の悪化に対してもトルクデータを学習してい
るため対処可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】本実施例でのライン圧制御に関するブロック
図。
【図3】本実施例でのエンジントルク特性図。
【図4】本実施例でトルク推定に用いたトルクコンバー
タの容量係数の特性図。
【図5】本実施例での速度比に対するトルクコンバータ
のトルク比の特性図。
【図6】本実施例でのトルク要求押し付け力の特性図。
【符号の説明】
1…コントロールユニット、2…エンジン回転センサ、
3…スロットルセンサ、4…入力側プーリ回転センサ、
5…出力側プーリ回転センサ、6…エンジン、7…継ぎ
手、8…金属ベルト、9…入力側プーリ、10…出力側
プーリ、11…駆動輪、12…ライン圧ソレノイド、1
3…オイルポンプ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジントルクを変速機に伝達するトルク
    コンバータ,前/後進切り換えギヤ,金属ベルトで結合
    された一対の溝幅可変の入力側プーリと出力側プーリ及
    びプーリの金属ベルト押し付け力の元圧となるライン圧
    を制御装置からの信号によってコントロールするソレノ
    イドバルブとエンジン回転数,入力プーリ回転数,出力
    プーリ回転数,アクセル開度等の車両情報の検出手段を
    有する車両用無段変速機の制御装置において、 予め制御装置内に記憶されているエンジン特性から入力
    側プーリへの入力トルクを推定しライン圧を制御する場
    合、発進時のような非ロックアップ領域を走行中はトル
    クコンバータ特性からエンジントルクを推定し、エンジ
    ン特性データを補正することによりエンジン特性の機差
    及び経時変化を吸収することを特徴とする車両用自動変
    速機の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、ロックアップ締結状態
    を走行中にアクセル開度がある速度以上で変化し運転者
    の意図を加速要求と判断した場合は、ロックアップ領域
    であってもロックアップを解除しトルクコンバータのト
    ルク増幅領域に移行させ、トルクコンバータ特性からエ
    ンジントルクを推定しエンジン特性データを補正する車
    両用自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、トルクコンバータ特性
    からエンジントルクを推定できる状態であってもエアコ
    ン作動時のようにエンジンの全トルクが入力プーリに伝
    達されない場合にはエンジン特性データの補正を禁止す
    る車両用自動変速機の制御装置。
JP7276395A 1995-03-30 1995-03-30 車両用自動変速機の制御装置 Pending JPH08270743A (ja)

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JP7276395A JPH08270743A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 車両用自動変速機の制御装置

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JP7276395A JPH08270743A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 車両用自動変速機の制御装置

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JPH08270743A true JPH08270743A (ja) 1996-10-15

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ID=13498740

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7276395A Pending JPH08270743A (ja) 1995-03-30 1995-03-30 車両用自動変速機の制御装置

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JP (1) JPH08270743A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058643A (ja) * 1998-12-22 2011-03-24 Robert Bosch Gmbh 巻掛伝動装置における巻掛部材の張力設定のためのシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058643A (ja) * 1998-12-22 2011-03-24 Robert Bosch Gmbh 巻掛伝動装置における巻掛部材の張力設定のためのシステム

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