JPH08270490A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

内燃機関の失火検出装置

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JPH08270490A
JPH08270490A JP27216595A JP27216595A JPH08270490A JP H08270490 A JPH08270490 A JP H08270490A JP 27216595 A JP27216595 A JP 27216595A JP 27216595 A JP27216595 A JP 27216595A JP H08270490 A JPH08270490 A JP H08270490A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 失火判定精度を向上する。 【解決手段】 エンジンの回転に応じて所定の回転角度
毎に回転信号出力手段1から回転信号を出力し、この回
転信号に基づいて各気筒の爆発行程毎の回転速度変動量
を回転速度変動量算出手段2により算出する。この際、
気筒別補正値算出手段3は、前記回転信号出力手段1か
らの回転信号に基づいて各気筒間の回転速度偏差を学習
し、各気筒毎に前記回転速度偏差に応じた補正値を算出
する。そして、回転速度変動量補正手段4は、前記回転
速度変動量算出手段2で算出した各気筒の爆発行程毎の
回転速度変動量を前記気筒別補正値算出手段3で算出し
た補正値で補正し、失火判定手段6は、補正された各気
筒の爆発行程毎の回転速度変動量を失火判定値記憶手段
5に記憶されている所定の失火判定値と比較して各気筒
の失火の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に発生す
る失火を内燃機関の回転状態から検出する内燃機関の失
火検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関(以下「エンジン」と
いう)の気筒内の燃焼室で失火が発生すると、爆発行程
の回転速度が低下することから、特開昭61−2589
55公報に示すように、各気筒の爆発行程毎の回転速度
変動量を算出し、この回転速度変動量を所定の失火判定
値と比較して各気筒の失火の有無を判定するようにした
ものがある。
【0003】しかしながら、図7に示すように、各気筒
の爆発行程毎の回転速度変動量ΔTは各気筒間でばらつ
きがあるので、全気筒一律の失火判定値を設定すると、
失火時に失火を検出できなかったり、正常燃焼時に失火
発生と誤判定してしまうおそれがある。
【0004】この不具合を解消するために、特開平5−
195858号公報に示すように、各気筒の燃焼状態の
ばらつき度合に応じて各気筒毎に予め設定された補正係
数で失火判定値を補正し、各気筒毎に補正された失火判
定値と各気筒の爆発行程毎の回転速度変動量ΔTとを比
較することにより、各気筒の失火の有無を判定するよう
にしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、各
気筒の燃焼状態のばらつき度合に応じて各気筒毎に補正
係数を設定するようにしたが、各気筒の燃焼状態のばら
つき度合は、エンジン間でもばらつきがあり、また、経
年変化によってもばらつきが生じてくるので、全てのエ
ンジンに対して予め適正な補正係数を設定することは困
難であり、まして経年変化に適正に対処することは不可
能である。従って、各気筒毎に予め設定された補正係数
で失火判定値を補正する方法では、少ないながらも誤判
定するおそれがあり、更なる失火判定精度の向上が望ま
れていた。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、失火判定精度を向上
することができる内燃機関の失火検出装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の失火検出装置は、図
1(a)に例示するように、内燃機関(以下「エンジ
ン」という)の回転に応じて所定の回転角度毎に回転信
号出力手段1から回転信号を出力し、この回転信号に基
づいてエンジンの各気筒の爆発行程毎の回転速度変動量
を回転速度変動量算出手段2により算出する。この際、
気筒別補正値算出手段3は、回転信号出力手段1からの
回転信号に基づいて各気筒間の回転速度偏差を学習し、
各気筒毎に前記回転速度偏差に応じた補正値を算出す
る。そして、回転速度変動量補正手段4は、前記回転速
度変動量算出手段2で算出した各気筒の爆発行程毎の回
転速度変動量を前記気筒別補正値算出手段3で算出した
補正値で補正し、失火判定手段6は、補正された各気筒
の爆発行程毎の回転速度変動量を失火判定値記憶手段5
に記憶されている所定の失火判定値と比較して各気筒の
失火の有無を判定する。
【0008】この場合、従来のように失火判定値を補正
するのではなく、各気筒間の回転速度偏差を学習して得
られた補正値により回転速度変動量を補正することで、
各気筒間の回転速度偏差を吸収(是正)するものである
から、エンジン間のばらつきや経年変化にも適切に対応
できる。
【0009】更に、請求項2では、気筒別補正値算出手
段3は、各気筒の点火直後の回転速度と1回転前(36
0℃A前)の回転速度との差分から回転速度偏差を学習
する。図5に示すように、各気筒の点火直後は、失火時
でも回転速度に影響が現われず、失火時も正常燃焼時と
同じ回転速度であるため、各気筒の点火直後の回転速度
と1回転前の回転速度との差分から回転速度偏差を学習
すれば、失火の影響を受けずに回転速度偏差の学習が可
能となり、学習精度が向上する。
【0010】また、請求項3では、気筒別補正値算出手
段3は、特定の気筒と点火時期が1回転(360℃A)
ずれた気筒についての補正値として、当該特定の気筒に
ついて算出した補正値を用いる。つまり、特定の気筒に
ついての補正値(回転速度偏差)と、点火時期が1回転
(360℃A)ずれた気筒についての補正値(回転速度
偏差)との関係は、絶対値がほぼ等しく、±が逆になる
だけであるから、特定の気筒について算出した補正値を
1回転(360℃A)ずれた気筒についても利用するよ
うにすれば、補正値の算出処理を半数の気筒について行
えば良く、演算負荷を軽減できる。
【0011】更に、請求項4では、気筒別補正値算出手
段3は、補正値をなまし処理する。これにより、補正値
の過大な変化が適度に抑えられ、信頼性のある補正値が
求められる。
【0012】また、請求項5では、気筒別補正値算出手
段3は、学習した回転速度偏差の絶対値を点火時期が1
回転ずれた気筒について平均して補正値を求める。この
場合も、補正値の過大な変化が適度に抑えられ、信頼性
のある補正値が求められる。
【0013】また、請求項6では、図1(b)に例示す
るように、気筒別補正値算出手段3は、機関負荷出力手
段7から出力される機関負荷毎に補正値を学習し、その
学習結果を次回の補正値の算出に反映させる。このよう
にすれば、学習効果により、補正値の精度が更に向上す
る。
【0014】また、請求項7では、図1(c)に例示す
るように、気筒別補正値算出手段3は、各気筒間の回転
速度偏差を学習しないが、その代わりに、予め各気筒毎
に設定された補正マップを補正マップ記憶手段8に記憶
し、その補正マップから機関負荷に応じて補正値を求め
る。ここで、機関負荷としては、例えば吸気量、吸気管
圧力、回転速度等があり、これら機関負荷に応じて補正
値を補正マップから求めることで、機関運転状態に合っ
た補正値を求めることができる。
【0015】また、請求項8では、図15に例示するよ
うに、学習許可判定手段9が、各気筒間の回転速度偏差
を学習するか否かを回転安定度合から判定し、回転が安
定しているときにのみ気筒別補正値算出手段3で各気筒
間の回転速度偏差を学習し、回転が不安定なとき(例え
ば失火時や過渡時)には、回転速度偏差の学習を禁止す
ることで、学習精度を向上させる。
【0016】また、請求項9では、学習許可判定手段9
は、回転安定度合を判断する指標として、全気筒分又は
各気筒毎に回転速度変動量の標準偏差若しくはばらつき
の程度を表すパラメータを演算し、そのパラメータが所
定値以下のときに、回転状態が安定していると判断して
各気筒間の回転速度偏差の学習を許可する。つまり、回
転安定度合を判断する指標として、回転速度変動量の標
準偏差若しくはばらつきの程度を表すパラメータを演算
することで、回転安定度合をより正確に判断するもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
2乃至図11に基づいて説明する。エンジン(内燃機
関)11の吸気管12には、スロットルバルブ13と吸
気管圧力センサ14が設けられ、また、エンジン11の
各気筒毎に燃料噴射弁15が設けられている。エンジン
11には、イグナイタ16で発生した高電圧を各気筒の
点火プラグ(図示せず)に順次分配するディストリビュ
ータ17が取り付けられ、このディストリビュータ17
には、エンジン11の2回転に1回の割合でパルス信号
を発生する気筒判別センサ18が設けられている。ま
た、エンジン11のクランク軸(図示せず)には、所定
のクランク角(本実施形態では30℃A)回転する毎に
パルス状の回転信号を出力する回転信号出力手段である
回転角センサ19が設けられている。更に、エンジン1
1のウォータジャケット20には、冷却水温を検出する
水温センサ21が取り付けられている。
【0018】これら各センサからの検出信号は、制御回
路22に入力される。この制御回路22は、CPU2
3,ROM24,RAM25,入出力ポート26等を内
蔵したマイクロコンピュータにより構成されている。こ
の制御回路22は、ROM24に記憶された各種のエン
ジン制御プログラムに従って燃料噴射量や点火時期を演
算してエンジン11の運転を制御すると共に、ROM2
4に記憶されている図3及び図4に示す失火判定プログ
ラムに従って各気筒の失火の有無を判定し、失火時には
警告ランプ27を点灯させて運転者に警告する。
【0019】ここで、本実施形態における失火判定の原
理を例えば直列6気筒エンジンを例にして説明する。制
御回路22は、図5に示すように、回転角センサ19か
ら30℃A毎に出力される回転信号NE(パルス信号)
に基づいて各気筒の点火時期を演算し、点火信号を出力
する。各気筒の点火直後のTDC(上死点)〜ATDC
(上死点後)30℃Aまでの期間T302は、失火時で
も回転速度に影響が現われず、失火時も正常燃焼時とほ
ぼ同じ回転速度である。しかし、その後のATDC60
℃A〜90℃Aまでの期間T300は、失火時には図5
に点線で示すように回転速度が上がらず、正常燃焼時の
回転速度(実線)と大きな差ができる。従って、TDC
〜ATDC90℃Aの回転速度変動を所定の失火判定値
と比較することで、失火の判定が可能である。そこで、
この失火判定に用いる各気筒の爆発行程毎のTDC〜A
TDC90℃A間の回転速度変動量ΔTを次の(1)式
で算出する(図6参照)。
【0020】 ΔT=(T300−T302)−(T300’−T302’) ……(1) ここで、T302,T302’は点火直後のTDC〜A
TDC30℃Aの時間(パルス間隔)であり、T30
2’はT302のクランク軸1回転(360℃A)前の
時間である。また、T300,T300’はATDC6
0℃A〜90℃Aの時間(パルス間隔)であり、T30
0’はT300のクランク軸1回転(360℃A)前の
時間である。上記(1)式において、T300−T30
2は、1点火周期内での瞬時トルク差に相当する回転速
度差を時間に換算して算出する式であり、最新の回転速
度差(T300−T302)とその1回転前の回転速度
差(T300’−T302’)との差分をとって回転速
度変動量ΔTを時間に換算して求めるものである。
【0021】この回転速度変動量ΔTは、各気筒の点火
毎に算出されるが、図7に示すように、正常燃焼時(実
線)であっても、気筒間で回転速度変動量ΔTにばらつ
きがある。図7には、各気筒をそれぞれ失火させた場合
の回転速度変動量ΔTを点線で示しているが、失火時
も、正常燃焼時と同じく、気筒間で回転速度変動量ΔT
にばらつきがある。図8に示すように、直列6気筒エン
ジンになると、クランク軸28が長くなり、このクラン
ク軸28の一端のシグナルロータ29に対向する回転角
センサ19の位置(通常はエンジンフロント側である#
1気筒側)と爆発行程の気筒との間のクランク軸28の
ねじれ等によって回転角センサ19の検出回転速度が微
妙にずれてしまい、このずれが回転速度変動量ΔTのば
らつきを大きくする原因の1つとなっている。
【0022】このように、気筒の爆発行程毎の回転速度
変動量ΔTは各気筒間でばらつきがあるので、図7に示
すように、全気筒一律の失火判定値を設定すると、失火
時に失火を検出できなかったり、正常燃焼時に失火発生
と誤判定してしまうおそれがある。
【0023】この不具合を解消するために、特開平5−
195858号公報に示すように、各気筒の燃焼状態の
ばらつき度合に応じて各気筒毎に予め設定された補正係
数で失火判定値を補正するようにしたものがあるが、各
気筒の燃焼状態のばらつき度合は、エンジン間でもばら
つきがあり、また、経年変化によってもばらつきが生じ
てくるので、全てのエンジンに対して予め適正な補正係
数を設定することは困難であり、まして経年変化に適正
に対処することは不可能であり、少ないながらも誤判定
するおそれがある。
【0024】そこで、本実施形態では、各気筒間の回転
速度偏差に応じて各気筒の回転速度変動量ΔTを次のよ
うに補正することで、上記問題を解消するようにしてい
る。図9に示すように、TDC〜ATDC30℃Aまで
の期間T302の回転速度は、#1気筒が最も速く、#
6気筒が最も遅くなるという傾向がある。一方、ATD
C60℃A〜90℃Aまでの期間T300の回転速度
は、図10に示すように#1〜#6の全ての気筒でほぼ
同速度となる。また、直列6気筒エンジンでは点火順序
が#1→#5→#3→#6→#2→#4であり、図6に
示すように#1気筒と1回転(360℃A)ずれた気筒
は#6気筒となる。#1気筒と、その1回転前の#6気
筒との回転速度偏差を算出すると、図9にAで示すよう
に他の気筒よりも回転速度偏差が大きくなる。#5気筒
はその1回転前の#2気筒との間で回転速度偏差を算出
し、#3気筒はその1回転前の#4気筒との間で回転速
度偏差を算出する。この回転速度偏差の算出は、失火時
でも回転速度に影響が現われない領域、つまりTDC〜
ATDC30℃Aまでの期間T302で行う。
【0025】各気筒の回転速度偏差(T302−T30
2’)の一例が図11に示されている。回転速度偏差
(T302−T302’)は、#6気筒の点火直後(A
TDC30℃A)で最大(A)となり、その1回転前の
#1気筒の点火直後(ATDC30℃A)で最小(−
A)となるが、両者の絶対値はほぼ等しくなる。また、
#5気筒とその1回転前の#2気筒とは、回転速度偏差
の絶対値Bが同じで、±が逆になる。同様に、#3気筒
とその1回転前の#4気筒とは、回転速度偏差の絶対値
Cが同じで、±が逆になる。
【0026】本実施形態では、各気筒間の回転速度偏差
(A,B,C,−A,−B,−C)に応じて求めた補正
値TCYLiにより各気筒の回転速度変動量ΔTを補正
することで、各気筒間の回転速度偏差を吸収(是正)す
る。この際、前述したように気筒#1,#3,#5と気
筒#6,#4,#2とは、それぞれ回転速度偏差の絶対
値が同じで、±が逆になるだけであるから、補正値TC
YLiの算出は半数の気筒#1,#3,#5についての
み行い、残りの気筒#6,#4,#2については、対応
する気筒#1,#3,#5についての補正値TCYLi
を利用する。
【0027】以下、失火判定処理の流れを図3に示すフ
ローチャートに従って説明する。本ルーチンは、回転角
センサ19から入力される回転信号NE(パルス信号)
により所定のクランク角毎(本実施形態では30℃A
毎)に割込処理される。処理が開始されると、まず、ス
テップ101で、フリーランタイマーの現時刻TIME
Rと前回のNE割込時の時刻TNEOLDとの差によ
り、クランク軸28が30℃A回転するのに要した時間
(以下「30℃A時間」という)tT30を算出した
後、ステップ102で、現時刻TIMERをTNEOL
Dに記憶する。次のステップ103で、30℃A時間デ
ータT300,T301,T302,T303を更新す
る。ここで、T300は今回の30℃A時間であり、T
301は前回(30℃A前)の30℃A時間であり、T
302は前々回(60℃A前)の30℃A時間であり、
T303は前々々回(90℃A前)の30℃A時間であ
る。
【0028】この後、ステップ104で、ATDC30
℃Aであるか否かを判定し、ATDC30℃Aであれ
ば、ステップ105の学習処理を実行するが、ATDC
30℃Aでなければ、学習処理を実行せずにステップ1
06に移行する。
【0029】ATDC30℃Aで実行される学習処理
(ステップ106)は、各気筒間の回転速度偏差を学習
して各気筒毎に回転速度偏差に応じた補正値を算出する
気筒別補正値算出手段としての役割を果たす。この学習
処理では、図4に示すように、まず、ステップ121
で、ATDC30℃Aでの30℃A時間データT302
1,T3022,T3023を更新する。ここで、T3
021は120℃A前の30℃A時間であり、T302
2は240℃A前の30℃A時間であり、T3023は
360℃A前の30℃A時間である。この後、ステップ
122で、最新のATDC30℃Aでの30℃A時間デ
ータT302をT3020に記憶し、次のステップ12
2で、T3020とその1回転前のT3023との差分
(回転速度偏差)をTGとして算出する。
【0030】次のステップ124で、点火気筒が#1,
#3,#5のいずれかに該当するか否かを判定し、#
1,#3,#5のいずれかであれば、ステップ125に
進んで補正値TCYLiを算出し、#2,#4,#6の
いずれかであれば、補正値TCYLiを算出せずに本ル
ーチンを終了する。前述したように、気筒#1,#3,
#5と気筒#6,#4,#2とは、それぞれ回転速度偏
差の絶対値が同じで、±が逆になるだけであるから、ス
テップ124,125により補正値TCYLiの算出は
半数の気筒#1,#3,#5についてのみ行い、残りの
気筒#6,#4,#2については、対応する気筒#1,
#3,#5についての補正値TCYLiを利用する。
【0031】更に、本実施形態では、補正値TCYLi
を次の(2)式によりなまし処理して算出する。 TCYLi={TCYLi(前回の値)+7×TG}/8 ……(2) 上式は、1/8なましであるが、1/4,1/2,1/
16,……等のいずれであっても良い。
【0032】以上のようにして学習処理を実行した後、
図3のステップ106に移行し、ATDC90℃Aであ
るか否かを判定し、ATDC90℃Aでなければ、以降
の処理を行わずに本ルーチンを終了するが、ATDC9
0℃Aであれば、ステップ107に進んで、1点火周期
内での瞬時トルク差に相当する回転速度差データΔT3
01,ΔT302,ΔT303を更新する。ここで、Δ
T301は120℃A前の回転速度差データであり、Δ
T302は240℃A前の回転速度差データであり、Δ
T303は360℃A前の回転速度差データである。次
のステップ108で、最新の1点火周期内での瞬時トル
ク差に相当する回転速度差データΔT300を、30℃
A時間データT300とT302との差により算出す
る。
【0033】この後、ステップ109で、回転速度変動
量ΔTを、最新の回転速度差データΔT300とその1
回転(360℃A)前の回転速度差データΔT303と
の差により算出する。このステップ109の処理が特許
請求の範囲でいう回転速度変動量算出手段として機能す
る。次いで、ステップ110で、点火気筒が#1,#
3,#5のいずれかに該当するか否かを判定し、#1,
#3,#5のいずれかであれば、ステップ111に進ん
で、回転速度変動量ΔTに補正値TCYLiを加算して
回転速度変動量ΔTを補正する。一方、#2,#4,#
6のいずれかであれば、回転速度変動量ΔTから補正値
TCYLj を差し引いて回転速度変動量ΔTを補正す
る。この際、点火気筒が#2(気筒番号i=2)のとき
には、#5の補正値TCYLj(j=5)を用い、#4
(気筒番号i=4)のときには、#3の補正値TCYL
j(j=3)を用い、#6(気筒番号i=6)のときに
は、#1の補正値TCYLj(j=1)を用いる。これ
らステップ111,112の処理が特許請求の範囲でい
う回転速度変動量補正手段として機能する。
【0034】以上のようにして回転速度変動量ΔTを補
正した後、ステップ113に進み、回転速度変動量ΔT
を、ROM24に記憶されている所定の失火判定値LV
LMFと比較し、ΔT>LVLMFであれば、失火と判
定し(ステップ114)、警告ランプ27を点灯して運
転者に警告する(ステップ115)。一方、ΔT≦LV
LMFであれば、正常燃焼と判定し(ステップ11
6)、本ルーチンを終了する。上記ステップ113,1
14,116の処理が特許請求の範囲でいう失火判定手
段として機能する。
【0035】以上説明した第1実施形態では、従来のよ
うに失火判定値を補正するのではなく、各気筒間の回転
速度偏差を学習して得られた補正値により回転速度変動
量ΔTを補正することで、各気筒間の回転速度偏差を吸
収(是正)するものであるから、エンジン間のばらつき
や経年変化にも適切に対応でき、失火判定精度を向上す
ることができる。しかも、各気筒間の回転速度偏差の学
習タイミングを各気筒の点火直後(失火の影響が現れな
い時期)に設定しているので、失火の影響を受けずに回
転速度偏差の学習が可能となり、学習精度を向上するこ
とができる。
【0036】更に、特定の気筒についての補正値(回転
速度偏差)と、点火時期が1回転(360℃A)ずれた
気筒についての補正値(回転速度偏差)とは、絶対値が
ほぼ等しく、±が逆になるだけであるという事情に着目
し、特定の気筒について算出した補正値を1回転(36
0℃A)ずれた気筒についても利用するようにしたの
で、補正値の算出処理を半数の気筒について行えば良
く、演算負荷を軽減できる。尚、上記実施形態では、#
1,#3,#5の気筒について補正値を算出するように
したが、#2,#4,#6の気筒について補正値を算出
するようにしても良く、要は、点火時期が1回転(36
0℃A)ずれた2つの気筒(#1,#6),(#3,#
4),(#5,#2)の各組からそれぞれ1つの気筒に
ついて補正値を算出するようすれば良い。
【0037】勿論、全ての気筒について補正値を算出す
るようにしても良いことは言うまでもない。これを具体
化した実施形態が図12に示す本発明の第2実施形態で
ある。この第2実施形態の学習処理も、第1実施形態と
同じステップ121〜123の処理により、各気筒の回
転速度偏差TGiを算出し、続くステップ126で、次
の(3)式により補正値TCYLiを算出する。
【0038】 TCYLi={|TGi|+|TGj|}/2 ……(3) ここで、添字のiとjは、1回転(360℃A)ずれた
気筒の番号を表している。従って、i=1のときはj=
6であり、i=3のときはj=4であり、i=5のとき
はj=2である。
【0039】このようにして、各気筒の回転速度偏差T
Giの絶対値を点火時期が1回転ずれた気筒について平
均して補正値TCYLiを求めれば、第1実施形態のな
まし処理の場合と同じく、補正値TCYLiの過大な変
化を適度に抑えることができて、信頼性のある補正値T
CYLiを求めることができる。
【0040】また、吸気量,吸気管圧力,エンジン回転
数等のエンジン負荷毎に補正値を学習し、それを次回の
補正値の算出に反映させるようにしても良い。これを具
体化した実施形態が図13に示す本発明の第3実施形態
である。この第3実施形態では、エアフローメータ等の
吸気量検出手段により検出される吸気量GNに応じて該
当する学習エリアTCYLijに補正値を更新記憶し、
これを次回の補正値の算出に反映させる(例えば学習エ
リアTCYLijの値を用いて補正値をなまし処理す
る)。このようにすれば、学習効果により補正値の精度
が更に向上する。
【0041】また、図14に示す本発明の第4実施形態
では、各気筒間の回転速度偏差を学習しないが、その代
わりに、予め各気筒毎に設定された補正マップ(a)及
び(b)をROM24に記憶し、その補正マップからエ
ンジン負荷に応じて補正値を求める。ここで、補正マッ
プ(a)は、各気筒毎に吸気量GNに応じた補正係数R
Eijを記憶するマップであり、補正マップ(b)は、
各気筒毎にエンジン回転数に応じた補正係数RFijを
記憶するマップである。これら両補正マップ(a)及び
(b)から補正値TCYLijを次の(4)式により算
出する。 TCYLij=REij×RFij ……(4)
【0042】このように、エンジン負荷に応じて補正値
を補正マップから求めれば、エンジン運転状態に合った
補正値を求めることができる。尚、第4実施形態では、
エンジン負荷として吸気量GNとエンジン回転数とを用
いたが、吸気管圧力等の他のエンジン負荷を表すデータ
を用いるようにしても良い。
【0043】また、第3及び第4実施形態では、#1,
#3,#5の気筒についてのみマップを作り、#6,#
4,#2の気筒については、それぞれ#1,#3,#5
の気筒についての補正値を利用するものであるが、全て
の気筒についてマップを作るようにしても良いことは言
うまでもない。
【0044】また、上記各実施形態において、学習処理
は、回転変化、負荷変化、スロットル開度等のエンジン
運転条件を表す信号が定常状態であるとき、つまり回転
状態が安定しているときに実施することが好ましい。従
って、失火発生時は勿論のこと、自動変速機がニュート
ラルからドライブレンジへ切り替えられるときや、空調
装置のオン/オフ切替時、電気負荷(オルタネータ負
荷)のオン/オフ切替時等の過渡時には、学習処理を禁
止する。これにより、誤学習を未然に防止して学習精度
を向上させることができる。
【0045】以下、これを具体化した本発明の第5実施
形態を図16乃至図20に基づいて説明する。まず、図
16に基づいて回転速度変動量ΔTの算出方法について
説明する。直前のTDCから次のTDCまでの時間、つ
まりクランク軸28が120℃A(6気筒エンジンの場
合)回転するのに要する時間T120を、回転角センサ
19から30℃A毎に出力される回転信号NEのパルス
間隔を積算することで算出する。そして、今回算出した
T120iと、クランク軸1回転前(360℃A前)の
T120i-3 とを用いて回転速度変動量ΔTを次式によ
り算出する。 ΔT=T120i−T120i-3
【0046】この回転速度変動量ΔTの算出は、図17
に示すNE割込ルーチンによって行われる。本ルーチン
は、回転信号NEの入力に同期して所定のクランク角毎
(本実施形態では30℃A毎)に割込処理される。処理
が開始されると、まず、ステップ201で、フリーラン
タイマーの現時刻TIMERと前回のNE割込時の時刻
TNEOLDとの差により、クランク軸28が30℃A
回転するのに要した時間(以下「30℃A時間」とい
う)tT30を算出した後、ステップ202で、現時刻
TIMERをTNEOLDに記憶する。
【0047】そして、次のステップ203で、30℃A
時間データT300,T301,T302,T303,
T304を更新する。ここで、T300は今回の30℃
A時間であり、T301は前回(30℃A前)の30℃
A時間であり、T302は前々回(60℃A前)の30
℃A時間であり、T303は前々々回(90℃A前)の
30℃A時間であり、T304は前々々々回(120℃
A前)の30℃A時間である。そして、次のステップ2
04で、過去120℃A分の30℃A時間T304〜T
301を合算して、クランク軸28が120℃A回転す
るのに要する時間T120を算出する。
【0048】一方、図18に示す失火判定ルーチンは、
TDC毎に割込処理される。処理が開始されると、ま
ず、ステップ211で、気筒判別を行い、どの気筒のデ
ータか判定する。この気筒判別は、回転信号NEの入力
毎(30℃A毎)にカウントアップされる気筒判別カウ
ンタCCRNKの値から次式により点火順番iを算出し
て行う(CCRNKは23を越えると0に戻る)。 i=CCRNK/4+1 6気筒エンジンでは、点火順序は、#1→#5→#3→
#6→#2→#4の繰り返しであり、i=1のとき#
1、i=2のとき#5、i=3のとき#3、i=4のと
き#6、i=5のとき#2、i=6のとき#4と判別さ
れる。
【0049】この後、ステップ212で、現在のT12
0iと、クランク軸1回転前(360℃A前)のT12
0i-3 との差を算出して回転速度変動量ΔTiを求め
る。そして、次のステップ213で学習処理を実行す
る。この学習処理は、図19の学習処理ルーチンによっ
て実行される。この学習処理ルーチンでは、まずステッ
プ221で、回転速度変動量ΔTiの標準偏差σと平均
値Xを図20のルーチンによって算出する。標準偏差σ
と平均値Xは、所定の点火回数毎に算出しても良いが、
ここでは確率的手法を用いて標準偏差σと平均値Xを次
のようにしてリアルタイムに算出する。
【0050】まず、ステップ231で、現在の回転速度
変動量ΔTiと現在のYi(=X+σ)とを比較し、Δ
Ti>Yiであれば、ステップ232に進み、現在のY
iに0.1を加算した値でYiを更新し、ΔTi≦Yi
であれば、ステップ233に進み、現在のYiから0.
02を減算した値でYiを更新する。この後、ステップ
234に進み、現在の回転速度変動量ΔTiと現在の平
均値Xiとを比較し、ΔTi>Xiであれば、ステップ
235に進み、現在のXiに0.01を加算した値でX
iを更新し、ΔTi≦Xiであれば、ステップ236に
進んで、現在のXiから0.01を減算した値でXiを
更新する。この後、ステップ237に進み、現在の標準
偏差σiを現在のYiから現在の平均値Xiを減算して
求めて、本ルーチンを終了する。
【0051】この後、図19の学習処理ルーチンのステ
ップ222に戻り、気筒判別カウンタCCRNKの値が
0であるか否か、つまり#1のTDCであるか否かを判
定し、「No」であれば、以降の学習処理を行うことな
く、本ルーチンを終了する。一方、CCRNK=0(#
1のTDC)の場合には、ステップ223に進み、各気
筒の回転速度変動量の標準偏差σj(j=1〜6)を所
定値と比較し、各気筒の回転速度変動量のばらつきの程
度を判定する。もし、σj≧所定値(ばらつきが大)で
あれば、ステップ224に進み、ディレーカウンタCD
Kを0にクリアし、続くステップ225で、補正値TC
YLiの学習値を読み出して、本ルーチンを終了する。
【0052】一方、上記ステップ223で、σj<所定
値(ばらつきが小)と判定された場合には、ステップ2
26に進み、ディレーカウンタCDKをカウントアップ
し、続くステップ227で、ディレーカウンタCDKが
15に達したか否かを判定する。もし、ディレーカウン
タCDKが15未満であれば、学習値を更新せずに本ル
ーチンを終了する。つまり、σj<所定値(ばらつきが
小)の状態が15回以上連続した場合、つまり回転状態
が安定している場合にのみ、学習値を更新すべく、ステ
ップ228に進み、平均値Xの最大値Xmax を算出し、
続くステップ229で、補正値TCYLiを次によりな
まし処理して算出する。 TCYLi={15TCYLi(前回の値)+(Xmax
−Xi)}/16
【0053】上式は、1/16なましであるが、1/
4,1/8,……等のいずれであっても良い。算出した
補正値TCYLiを学習領域毎に記憶して本ルーチンを
終了する。上記ステップ223,226,227の処理
と図20の標準偏差σ・平均値X算出処理が特許請求の
範囲でいう学習許可判定手段として機能する。
【0054】このようにして学習処理ルーチンを終了す
ると、図18の失火判定ルーチンのステップ214に戻
り、回転速度変動量ΔTiに補正値TCYLiを加算し
て回転速度変動量ΔTiを補正する。そして、次のステ
ップ215で、回転速度変動量ΔTiを、ROM24に
記憶されている所定の失火判定値LVLMFと比較し、
ΔT>LVLMFであれば、失火と判定し(ステップ2
16)、警告ランプ27を点灯して運転者に警告する
(ステップ217)。一方、ΔT≦LVLMFであれ
ば、正常燃焼と判定し(ステップ218)、本ルーチン
を終了する。
【0055】以上説明した第5実施形態では、回転速度
変動量ΔTの標準偏差σを演算し、全気筒の回転速度変
動量ΔTの標準偏差σjが所定値未満の状態が所定回数
以上連続するときに、回転状態が安定していると判断し
て補正値TCYLiの学習を許可し、回転が不安定なと
き(例えば失火時や過渡時)には、学習を禁止するよう
にしたので、誤学習を防止できて、学習精度を向上させ
ることができる。
【0056】尚、図19のステップ227では、σj<
所定値の状態が15回連続するか否かによって回転状態
が安定しているか否かを判断するようにしたが、この回
数は15回に限定されず、14回以下又は16回以上で
あっても良い。
【0057】また、図19のステップ223では、全気
筒分について回転速度変動量ΔTの標準偏差σjが所定
値未満であるかを判定するようにしたが、この判定を気
筒毎に別々に行うようにしても良い。また、回転安定具
合を判断する指標は標準偏差σに限定されず、要は、全
気筒分又は各気筒毎に回転速度変動量ΔTのばらつきの
程度を表す何等かのパラメータを演算するようにすれば
良い。
【0058】尚、上記各実施形態は、本発明を6気筒エ
ンジンに適用したものであるが、これに限られず、4気
筒以上のエンジンに同様に適用して実施でき、また、直
列エンジンに限らず、V型エンジンにも適用して実施で
きる。また、上記実施形態では、回転角センサ19から
30℃A毎に出力される回転信号NE(パルス信号)に
基づいて回転速度偏差を学習するようにしたが、回転信
号NEのパルス間隔は30℃Aに限定されず、15℃A
等、他のクランク角であっても良いことは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3種類の実施態様を示すブロック図
【図2】本発明の第1実施形態のシステム全体の概略構
成を示す図
【図3】失火判定ルーチンの処理の流れを示すフローチ
ャート
【図4】学習処理ルーチンの処理の流れを示すフローチ
ャート
【図5】回転速度の変動の一例を示すタイムチャート
【図6】回転速度変動量ΔTの算出方法を説明する図
【図7】各気筒の回転速度変動量ΔTのばらつきを説明
する図
【図8】各気筒と回転角センサとの位置関係を説明する
【図9】各気筒におけるTDC〜ATDC30℃Aの間
T302の時間(回転速度差)の関係を説明する図
【図10】各気筒におけるATDC60℃A〜90℃A
の間T300の時間(回転速度差)の関係を説明する図
【図11】各気筒間の回転速度偏差を説明するタイムチ
ャート
【図12】本発明の第2実施形態における学習処理ルー
チンの処理の流れを示すフローチャート
【図13】本発明の第3実施形態における学習エリアを
概念的に示す図
【図14】本発明の第4実施形態における補正マップ
(a),(b)を概念的に示す図
【図15】本発明の第5実施形態を概念的に示す機能ブ
ロック図
【図16】第5実施形態における回転速度変動量ΔTの
算出方法を説明する図
【図17】NE割込ルーチンの処理の流れを示すフロー
チャート
【図18】失火判定ルーチンの処理の流れを示すフロー
チャート
【図19】学習処理ルーチンの処理の流れを示すフロー
チャート
【図20】標準偏差σ・平均値X算出処理ルーチンの処
理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
1…回転信号出力手段、2…回転変動量算出手段、3…
気筒別補正値算出手段、4…回転速度変動量補正手段、
5…失火判定値記憶手段、6…失火判定手段、7…機関
負荷出力手段、8…補正マップ記憶手段、9…学習許可
判定手段、11…エンジン(内燃機関)、14…吸気管
圧力センサ、15…燃料噴射弁、18…気筒判別セン
サ、19…回転角センサ(回転信号出力手段)、22…
制御回路(回転変動量算出手段,気筒別補正値算出手
段,回転速度変動量補正手段,失火判定手段)、27…
警告ランプ、28…クランク軸。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の回転に応じて所定の回転角度
    毎に回転信号を出力する回転信号出力手段と、 前記回転信号に基づいて前記内燃機関の各気筒の爆発行
    程毎の回転速度変動量を算出する回転速度変動量算出手
    段と、 前記回転信号に基づいて各気筒間の回転速度偏差を学習
    し、各気筒毎に前記回転速度偏差に応じた補正値を算出
    する気筒別補正値算出手段と、 前記回転速度変動量算出手段で算出した各気筒の爆発行
    程毎の回転速度変動量を前記気筒別補正値算出手段で算
    出した補正値で補正する回転速度変動量補正手段と、 この回転速度変動量補正手段で補正された各気筒の爆発
    行程毎の回転速度変動量を所定の失火判定値と比較して
    各気筒の失火の有無を判定する失火判定手段とを備えた
    ことを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  2. 【請求項2】 前記気筒別補正値算出手段は、各気筒の
    点火直後の回転速度と1回転前の回転速度との差分から
    回転速度偏差を学習することを特徴とする請求項1に記
    載の内燃機関の失火検出装置。
  3. 【請求項3】 前記気筒別補正値算出手段は、特定の気
    筒と点火時期が1回転ずれた気筒についての補正値とし
    て、当該特定の気筒について算出した補正値を用いるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の失火
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記気筒別補正値算出手段は、補正値を
    なまし処理することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の内燃機関の失火検出装置。
  5. 【請求項5】 前記気筒別補正値算出手段は、学習した
    回転速度偏差の絶対値を点火時期が1回転ずれた気筒に
    ついて平均して補正値を求めることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の内燃機関の失火検出装置。
  6. 【請求項6】 前記気筒別補正値算出手段は、機関負荷
    毎に前記補正値を学習し、それを次回の補正値の算出に
    反映させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5
    のいずれかに記載の内燃機関の失火検出装置。
  7. 【請求項7】 前記気筒別補正値算出手段は、各気筒間
    の回転速度偏差を学習せずに、予め各気筒毎に設定され
    た補正マップに基づいて機関負荷に応じて補正値を求め
    ることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の失火検
    出装置。
  8. 【請求項8】 前記気筒別補正値算出手段は、各気筒間
    の回転速度偏差を学習するか否かを回転安定度合から判
    定する学習許可判定手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の失火検出装
    置。
  9. 【請求項9】 前記学習許可判定手段は、回転安定度合
    を判断する指標として、全気筒分又は各気筒毎に回転速
    度変動量の標準偏差若しくはばらつきの程度を表すパラ
    メータを演算し、そのパラメータが所定値以下のときに
    各気筒間の回転速度偏差の学習を許可することを特徴と
    する請求項8に記載の内燃機関の失火検出装置。
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