JPH08270425A - エンジンリターダ装置 - Google Patents
エンジンリターダ装置Info
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- JPH08270425A JPH08270425A JP9943395A JP9943395A JPH08270425A JP H08270425 A JPH08270425 A JP H08270425A JP 9943395 A JP9943395 A JP 9943395A JP 9943395 A JP9943395 A JP 9943395A JP H08270425 A JPH08270425 A JP H08270425A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- exhaust valve
- exhaust
- oil passage
- oil
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/42—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
- F02F1/4214—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、プッシュロッドにより作動するロッ
カアームによってマスタピストンを作動し、油に圧力を
発生させ、この発生油圧によりスレーブピストンを介し
て排気弁を開口作動する機構において、油通路を追加す
ることにより吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の気筒
の排気弁を開口して排気ブレーキ作用を可能としたエン
ジンリターダ装置を提供する。 【構成】排気ブレーキ作動時に、他の気筒のプッシュロ
ッドにより作動するロッカアームによってマスタピスト
ン2A〜2Cを作動し、油通路に供給されている油に圧
力を発生させ、この発生油圧によりスレーブピストンE
1,E2を介して吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の
気筒の2つの排気弁8a,8bの1つを開口するよう油
通路11A〜11C,12A〜12Cを設けた構成を特
徴とする。
カアームによってマスタピストンを作動し、油に圧力を
発生させ、この発生油圧によりスレーブピストンを介し
て排気弁を開口作動する機構において、油通路を追加す
ることにより吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の気筒
の排気弁を開口して排気ブレーキ作用を可能としたエン
ジンリターダ装置を提供する。 【構成】排気ブレーキ作動時に、他の気筒のプッシュロ
ッドにより作動するロッカアームによってマスタピスト
ン2A〜2Cを作動し、油通路に供給されている油に圧
力を発生させ、この発生油圧によりスレーブピストンE
1,E2を介して吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の
気筒の2つの排気弁8a,8bの1つを開口するよう油
通路11A〜11C,12A〜12Cを設けた構成を特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンリターダ装置
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの吸気行程終期から圧縮行程開
始期に排気弁を開き、排気管の高圧排気を気筒に逆流さ
せ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ力を向上す
る排気ブレーキ装置は、例えば、特開昭63−2533
0号で提供されている。
始期に排気弁を開き、排気管の高圧排気を気筒に逆流さ
せ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ力を向上す
る排気ブレーキ装置は、例えば、特開昭63−2533
0号で提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の排気ブレー
キ装置におけるエンジンの吸気行程終期から圧縮行程開
始期に排気弁を開く手段としては、プッシュロッドによ
り作動するロッカアームによってマスタピストンを作動
し、油通路に供給されている油に圧力を発生させ、この
発生油圧によりスレーブピストンを介して排気弁を開口
作動する機構において、前記プッシュロッドを作動する
カム軸に通常のタイミングで排気弁を開閉する第1のカ
ムと、排気弁を圧縮行程直前で開く第2のカムとのカム
リフト及びカム位置を異にした2つのカム機構による構
造である。
キ装置におけるエンジンの吸気行程終期から圧縮行程開
始期に排気弁を開く手段としては、プッシュロッドによ
り作動するロッカアームによってマスタピストンを作動
し、油通路に供給されている油に圧力を発生させ、この
発生油圧によりスレーブピストンを介して排気弁を開口
作動する機構において、前記プッシュロッドを作動する
カム軸に通常のタイミングで排気弁を開閉する第1のカ
ムと、排気弁を圧縮行程直前で開く第2のカムとのカム
リフト及びカム位置を異にした2つのカム機構による構
造である。
【0004】このような従来の構造では、排気ブレーキ
を作用させないときでも、プッシュロッドは常時第1の
カムと第2のカムのリフトによって作動する無駄な動作
を行っており、また、第1のカムに対する第2のカム位
置の設定、すなわち、エンジンの吸気行程終期から圧縮
行程開始期に排気弁を第2のカムでタイミングの精度よ
く開くようにするための設定に困難性がある。
を作用させないときでも、プッシュロッドは常時第1の
カムと第2のカムのリフトによって作動する無駄な動作
を行っており、また、第1のカムに対する第2のカム位
置の設定、すなわち、エンジンの吸気行程終期から圧縮
行程開始期に排気弁を第2のカムでタイミングの精度よ
く開くようにするための設定に困難性がある。
【0005】本発明の目的は、プッシュロッドにより作
動するロッカアームによってマスタピストンを作動し、
油に圧力を発生させ、この発生油圧によりスレーブピス
トンを介して排気弁を開口作動する機構において、油通
路を追加することにより吸気行程終期から圧縮行程開始
近傍の気筒の排気弁を開口して排気ブレーキ作用を可能
としたエンジンリターダ装置を提供することである。
動するロッカアームによってマスタピストンを作動し、
油に圧力を発生させ、この発生油圧によりスレーブピス
トンを介して排気弁を開口作動する機構において、油通
路を追加することにより吸気行程終期から圧縮行程開始
近傍の気筒の排気弁を開口して排気ブレーキ作用を可能
としたエンジンリターダ装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、1つの気筒に2つの排
気弁を備えた複数気筒のエンジンにおいて、排気ブレー
キ作動時に、他の気筒のプッシュロッドにより作動する
ロッカアームによってマスタピストンを作動し、油通路
に供給されている油に圧力を発生させ、この発生油圧に
よりスレーブピストンを介して吸気行程終期から圧縮行
程開始近傍の気筒の前記2つの排気弁1つを開口するよ
う油通路を設けたものである。
めの本発明の特徴とする構成は、1つの気筒に2つの排
気弁を備えた複数気筒のエンジンにおいて、排気ブレー
キ作動時に、他の気筒のプッシュロッドにより作動する
ロッカアームによってマスタピストンを作動し、油通路
に供給されている油に圧力を発生させ、この発生油圧に
よりスレーブピストンを介して吸気行程終期から圧縮行
程開始近傍の気筒の前記2つの排気弁1つを開口するよ
う油通路を設けたものである。
【0007】
【作用】上記の油通路の構成により、他の気筒のプッシ
ュロッドによってロッカアームを介して作動するマスタ
ピストンによる発生油圧により、吸気行程終期から圧縮
行程開始近傍の気筒の1つの排気弁のスレーブピストン
を作動して開口し、排気管の高圧排気を気筒に逆流さ
せ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ力を高め
る。
ュロッドによってロッカアームを介して作動するマスタ
ピストンによる発生油圧により、吸気行程終期から圧縮
行程開始近傍の気筒の1つの排気弁のスレーブピストン
を作動して開口し、排気管の高圧排気を気筒に逆流さ
せ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ力を高め
る。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は1つの気筒に対するリターダ装置の構成を示
し、複数気筒では同じ構成のものがそれぞれ配置されて
おり、従って、1つ気筒に対するリターダ装置で代表し
て説明する。図1において、7はエンジンのシリンダで
あり、7aはピストンである。8a,8bは排気弁,9
は排気ポート,10は排気ブレーキバルブである。13
はプッシュロッド1によって作動し、クロスヘッド14
を介して前記2つの排気弁8a,8bを同時に開閉する
ロッカアームである。
る。図1は1つの気筒に対するリターダ装置の構成を示
し、複数気筒では同じ構成のものがそれぞれ配置されて
おり、従って、1つ気筒に対するリターダ装置で代表し
て説明する。図1において、7はエンジンのシリンダで
あり、7aはピストンである。8a,8bは排気弁,9
は排気ポート,10は排気ブレーキバルブである。13
はプッシュロッド1によって作動し、クロスヘッド14
を介して前記2つの排気弁8a,8bを同時に開閉する
ロッカアームである。
【0009】5は図略のロッカシャフトブラケットから
ソレノイドバルブ3及びチェックバルブを内蔵したコン
トロールバルブ4を通って油が供給される油通路であ
る。前記プッシュロッド1によりロッカアーム13を介
して作動し、前記油通路5内に供給されている油に圧力
を発生させるマスタピストン2と、この油通路5内の発
生油圧によって作動され、前記排気弁8a,8bを開口
する2つのスレーブピストン6a,6bとから構成され
ている。
ソレノイドバルブ3及びチェックバルブを内蔵したコン
トロールバルブ4を通って油が供給される油通路であ
る。前記プッシュロッド1によりロッカアーム13を介
して作動し、前記油通路5内に供給されている油に圧力
を発生させるマスタピストン2と、この油通路5内の発
生油圧によって作動され、前記排気弁8a,8bを開口
する2つのスレーブピストン6a,6bとから構成され
ている。
【0010】そこで、本発明は複数気筒エンジンにおい
て、前記排気弁8a,8bを開口するスレーブピストン
6a,6bの油通路を、他の気筒のマスタピストンによ
り発生する油圧により吸気行程終期から圧縮行程開始近
傍の気筒のスレーブピストンを作動して排気弁を開口す
るようにしたことを特徴とするものである。
て、前記排気弁8a,8bを開口するスレーブピストン
6a,6bの油通路を、他の気筒のマスタピストンによ
り発生する油圧により吸気行程終期から圧縮行程開始近
傍の気筒のスレーブピストンを作動して排気弁を開口す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0011】前記スレーブピストン6a,6bの油通路
の経路について図2により説明する。この図2は直列6
気筒エンジンにおける半数気筒の第1シリンダ#1,第
2シリンダ#2,第3シリンダ#3の3気筒であるが、
第4〜6シリンダも前記第1〜3シリンダと同様な油通
路の経路構成となるため、第1〜3シリンダ#1〜#3
で代表して説明する。
の経路について図2により説明する。この図2は直列6
気筒エンジンにおける半数気筒の第1シリンダ#1,第
2シリンダ#2,第3シリンダ#3の3気筒であるが、
第4〜6シリンダも前記第1〜3シリンダと同様な油通
路の経路構成となるため、第1〜3シリンダ#1〜#3
で代表して説明する。
【0012】図2において、2Cは第1シリンダ#1の
マスタピストン,2Bは第2シリンダ#2のマスタピス
トン,2Aは第3シリンダ#3のマスタピストンであ
り、E1は各シリンダ#1〜#3の排気弁8aのスレー
ブピストン,E2は各シリンダ#1〜#3の排気弁8b
のスレーブピストンである。尚、Iは吸気側を示すもの
である。
マスタピストン,2Bは第2シリンダ#2のマスタピス
トン,2Aは第3シリンダ#3のマスタピストンであ
り、E1は各シリンダ#1〜#3の排気弁8aのスレー
ブピストン,E2は各シリンダ#1〜#3の排気弁8b
のスレーブピストンである。尚、Iは吸気側を示すもの
である。
【0013】前記第3シリンダ#3のマスタピストン2
Aと第2シリンダ#2の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Aで、また、第1シリンダ#1の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Aで連
絡する。
Aと第2シリンダ#2の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Aで、また、第1シリンダ#1の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Aで連
絡する。
【0014】前記第2シリンダ#2のマスタピストン2
Bと第1シリンダ#1の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Bで、また、第3シリンダ#3の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Bで連
絡する。
Bと第1シリンダ#1の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Bで、また、第3シリンダ#3の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Bで連
絡する。
【0015】前記第1シリンダ#1のマスタピストン2
Cと第3シリンダ#3の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Cで、また、第2シリンダ#2の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Cで連
絡する。
Cと第3シリンダ#3の排気弁8aのスレーブピストン
E1とを油通路11Cで、また、第2シリンダ#2の排
気弁8bのスレーブピストンE2とを油通路12Cで連
絡する。
【0016】上記の連絡構成の他に図3で示す連絡構成
でもよい。すなわち、第3シリンダ#3のマスタピスト
ン2Aと第2シリンダ#2の排気弁8aのスレーブピス
トンE1とを油通路11Aで連絡し、さらに、第2シリ
ンダ#2の排気弁8aのスレーブピストンE1と第1シ
リンダ#1の排気弁8bのスレーブピストンE2とを油
通路11Cで連絡する。
でもよい。すなわち、第3シリンダ#3のマスタピスト
ン2Aと第2シリンダ#2の排気弁8aのスレーブピス
トンE1とを油通路11Aで連絡し、さらに、第2シリ
ンダ#2の排気弁8aのスレーブピストンE1と第1シ
リンダ#1の排気弁8bのスレーブピストンE2とを油
通路11Cで連絡する。
【0017】第2シリンダ#2のマスタピストン2Bと
第1シリンダ#1の排気弁8aのスレーブピストンE1
とを油通路11Bで、また、第3シリンダ#3の排気弁
8bのスレーブピストンE2とを油通路12Bで連絡す
る。
第1シリンダ#1の排気弁8aのスレーブピストンE1
とを油通路11Bで、また、第3シリンダ#3の排気弁
8bのスレーブピストンE2とを油通路12Bで連絡す
る。
【0018】前記第1シリンダ#1のマスタピストン2
Cと第2シリンダ#2の排気弁8bのスレーブピストン
E2とを油通路12Cで連絡し、さらに、第2シリンダ
#2の排気弁8bのスレーブピストンE2と第3シリン
ダ#3の排気弁8aのスレーブピストンE1とを油通路
11Dで連絡する。
Cと第2シリンダ#2の排気弁8bのスレーブピストン
E2とを油通路12Cで連絡し、さらに、第2シリンダ
#2の排気弁8bのスレーブピストンE2と第3シリン
ダ#3の排気弁8aのスレーブピストンE1とを油通路
11Dで連絡する。
【0019】上記図2の油通路の連絡構成では、第3シ
リンダ#3のマスタピストン2Aによる発生油圧によっ
て第2シリンダ#2の排気弁8aと第1シリンダ#1の
排気弁8bとの開口作動を受け持ち、また、第2シリン
ダ#2のマスタピストン2Bによる発生油圧によって第
1シリンダ#1の排気弁8aと第3シリンダ#3の排気
弁8bとの開口作動を受け持ち、さらに、第1シリンダ
#1のマスタピストン2Cによる発生油圧によって第3
シリンダ#3の排気弁8aと第2シリンダ#2の排気弁
8bとの開口作動を受け持つのである。
リンダ#3のマスタピストン2Aによる発生油圧によっ
て第2シリンダ#2の排気弁8aと第1シリンダ#1の
排気弁8bとの開口作動を受け持ち、また、第2シリン
ダ#2のマスタピストン2Bによる発生油圧によって第
1シリンダ#1の排気弁8aと第3シリンダ#3の排気
弁8bとの開口作動を受け持ち、さらに、第1シリンダ
#1のマスタピストン2Cによる発生油圧によって第3
シリンダ#3の排気弁8aと第2シリンダ#2の排気弁
8bとの開口作動を受け持つのである。
【0020】上記図3の油通路の連絡構成では、第3シ
リンダ#3のマスタピストン2Aによる発生油圧によっ
て第2シリンダ#2の排気弁8aと、この第2シリンダ
#2の排気弁8aを経由して第1シリンダ#1の排気弁
8bとの開口作動を受け持ち、また、第2シリンダ#2
のマスタピストン2Bによる発生油圧によって第1シリ
ンダ#1の排気弁8aと第3シリンダ#3の排気弁8b
との開口作動を受け持ち、さらに、第1シリンダ#1の
マスタピストン2Cによる発生油圧によって第2シリン
ダ#2の排気弁8bと、この第2シリンダ#2の排気弁
8bを経由して第3シリンダ#3の排気弁8aと第2シ
リンダ#2の排気弁8bとの開口作動を受け持ち、実質
的に図2の油通路の連絡構成と同等の開口作動を行うも
のである。
リンダ#3のマスタピストン2Aによる発生油圧によっ
て第2シリンダ#2の排気弁8aと、この第2シリンダ
#2の排気弁8aを経由して第1シリンダ#1の排気弁
8bとの開口作動を受け持ち、また、第2シリンダ#2
のマスタピストン2Bによる発生油圧によって第1シリ
ンダ#1の排気弁8aと第3シリンダ#3の排気弁8b
との開口作動を受け持ち、さらに、第1シリンダ#1の
マスタピストン2Cによる発生油圧によって第2シリン
ダ#2の排気弁8bと、この第2シリンダ#2の排気弁
8bを経由して第3シリンダ#3の排気弁8aと第2シ
リンダ#2の排気弁8bとの開口作動を受け持ち、実質
的に図2の油通路の連絡構成と同等の開口作動を行うも
のである。
【0021】このような開口作動により図4で示すよう
に、クランク角によって第1シリンダ#1〜第3シリン
ダ#3において、吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の
気筒の2つの排気弁8a,8bの1つを開口し、排気管
の高圧排気を気筒に逆流させ、気筒内の圧縮圧力を高
め、排気ブレーキ効果を向上するものである。
に、クランク角によって第1シリンダ#1〜第3シリン
ダ#3において、吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の
気筒の2つの排気弁8a,8bの1つを開口し、排気管
の高圧排気を気筒に逆流させ、気筒内の圧縮圧力を高
め、排気ブレーキ効果を向上するものである。
【0022】従来一般のリターダ装置と本発明とのクラ
ンク角によるシリンダ内圧の実験結果は図5で示すよう
に、クランク角540°近傍において従来ではシリンダ
内圧PB2であるが、本発明ではバルブリフトVRAで
あり、シリンダ内圧PA2と高く、これにともない、ク
ランク角0.720°近傍において従来ではシリンダ内
圧PB1に対し本発明ではシリンダ内圧PA1と高く得
られ、気筒内の圧縮圧力を高めている。尚、VRBはク
ランク角0.720°近傍における従来のバルブリフト
を示す。
ンク角によるシリンダ内圧の実験結果は図5で示すよう
に、クランク角540°近傍において従来ではシリンダ
内圧PB2であるが、本発明ではバルブリフトVRAで
あり、シリンダ内圧PA2と高く、これにともない、ク
ランク角0.720°近傍において従来ではシリンダ内
圧PB1に対し本発明ではシリンダ内圧PA1と高く得
られ、気筒内の圧縮圧力を高めている。尚、VRBはク
ランク角0.720°近傍における従来のバルブリフト
を示す。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、排気
ブレーキ作動時に、吸気行程終期から圧縮行程開始近傍
の気筒の排気弁を開口し、排気管の高圧排気を気筒に逆
流させ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ効果を
向上する手段において、エンジンリターダ装置の排気弁
を作動するスレーブピストンの油通路の連絡構成による
簡単な機構によるものであるから、従来のカム軸による
手段に比較すると、吸気行程終期から圧縮行程開始期に
排気弁をタイミングの精度よく開くようにするための設
定が容易であり、しかも、排気ブレーキ作動時にのみリ
ターダ装置によって作動するため無駄な動作がなくなる
格別な効果を有している。
ブレーキ作動時に、吸気行程終期から圧縮行程開始近傍
の気筒の排気弁を開口し、排気管の高圧排気を気筒に逆
流させ、気筒内の圧縮圧力を高めて排気ブレーキ効果を
向上する手段において、エンジンリターダ装置の排気弁
を作動するスレーブピストンの油通路の連絡構成による
簡単な機構によるものであるから、従来のカム軸による
手段に比較すると、吸気行程終期から圧縮行程開始期に
排気弁をタイミングの精度よく開くようにするための設
定が容易であり、しかも、排気ブレーキ作動時にのみリ
ターダ装置によって作動するため無駄な動作がなくなる
格別な効果を有している。
【図1】本発明装置の断面図
【図2】複数のシリンダに対する本発明装置の油通路の
連絡構成を示す図
連絡構成を示す図
【図3】本発明装置の油通路の連絡構成の設計変更例を
示す図
示す図
【図4】本発明装置による作動タイミング図
【図5】本発明装置と従来装置とのクランク角によるシ
リンダ内圧比較図
リンダ内圧比較図
1 プッシュロッド 2 マスタピストン 3 ソレノイドバルブ 4 コントロールバルブ 5 油通路 6a スレーブピストン 6b スレーブピストン 7 シリンダ 7a ピストン 8a 排気弁 8b 排気弁 9 排気ポート 10 排気ブレーキバルブ 11A 油通路 11B 油通路 11C 油通路 11D 油通路 12A 油通路 12B 油通路 12C 油通路 13 ロッカアーム 14 クロスヘッド #1 第1シリンダ #2 第2シリンダ #3 第3シリンダ E マスタピストン E1 スレーブピストン E2 スレーブピストン
Claims (1)
- 【請求項1】 1つの気筒に2つの排気弁を備えた複数
気筒のエンジンにおいて、排気ブレーキ作動時に、他の
気筒のプッシュロッドにより作動するロッカアームによ
ってマスタピストンを作動し、油通路に供給されている
油に圧力を発生させ、この発生油圧によりスレーブピス
トンを介して吸気行程終期から圧縮行程開始近傍の気筒
の前記2つの排気弁の1つを開口するよう油通路を設け
たことを特徴とするエンジンリターダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9943395A JPH08270425A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | エンジンリターダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9943395A JPH08270425A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | エンジンリターダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270425A true JPH08270425A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14247309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9943395A Pending JPH08270425A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | エンジンリターダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08270425A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000045035A1 (fr) * | 1999-01-27 | 2000-08-03 | Hino Jidosha Kabushiki Kaisha | Mecanisme d'ouverture de soupape |
JP2002129993A (ja) * | 2000-09-09 | 2002-05-09 | Heinrich Gillet Gmbh & Co Kg | 4サイクルエンジンにおいて高調波に富んだ、スポーティーな響きの吸気音および(または)排気音を発生させる方法 |
CN102086812A (zh) * | 2009-12-02 | 2011-06-08 | 现代自动车株式会社 | 排气制动的可变压缩率装置 |
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