JPH08270371A - 掘削機の掘削方向制御部均圧装置 - Google Patents

掘削機の掘削方向制御部均圧装置

Info

Publication number
JPH08270371A
JPH08270371A JP9600895A JP9600895A JPH08270371A JP H08270371 A JPH08270371 A JP H08270371A JP 9600895 A JP9600895 A JP 9600895A JP 9600895 A JP9600895 A JP 9600895A JP H08270371 A JPH08270371 A JP H08270371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
peripheral surface
annular
lubricating oil
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9600895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3247574B2 (ja
Inventor
Akio Ikeda
昭夫 池田
Koetsu Kurumano
巧悦 車野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKIYU KODAN
SEKYU KODAN
Original Assignee
SEKIYU KODAN
SEKYU KODAN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEKIYU KODAN, SEKYU KODAN filed Critical SEKIYU KODAN
Priority to JP09600895A priority Critical patent/JP3247574B2/ja
Priority to DE69608375T priority patent/DE69608375T2/de
Priority to EP96901498A priority patent/EP0759115B1/en
Priority to US08/750,138 priority patent/US5875859A/en
Priority to PCT/JP1996/000187 priority patent/WO1996030616A1/en
Publication of JPH08270371A publication Critical patent/JPH08270371A/ja
Priority to NO19965061A priority patent/NO316127B1/no
Application granted granted Critical
Publication of JP3247574B2 publication Critical patent/JP3247574B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掘削方向制御装置部に封入した潤滑油の漏洩
や泥水の侵入を長期間に亘って防止する。 【構成】 円筒型ハウジングと回転シャフト2間に二重
偏心機構を封入して回転シャフト2の位置決めを行う掘
削機の掘削方向制御装置において、上部軸受15の直上
にベアリング42を介して回転シャフト2に外嵌めした
環状スペーサ41と、該環状スペーサ41と回転シャフ
ト2間に介在せしめたシール機構43と、環状スペーサ
41と円筒型ハウジング6との環状間隙に掘削方向制御
機構部に封入した潤滑油49と上部泥水50との圧力差
によって摺動する両端にパッキンシール45、46を有
し外周面に軸方向移動量確認用の複数個のスリット47
を配設したピストン44と、円筒型ハウジング6に設け
た窓孔48とからなる上部シール装置16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油井、ガス井掘削機
等に代表される掘削装置の円筒型ハウジング内に収納さ
れた掘削方向制御部に封入した潤滑油の漏出を防止する
と共に、潤滑油封入部への泥水の侵入を防止するための
掘削機の掘削方向制御部均圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地下資源の採取あるいは土木工事を目的
として地下に孔を掘削する掘削装置、特に石油、天然ガ
ス、地熱蒸気などの地下流体資源を採取するためにその
賦存地層まで大深度の坑井を能率よく掘削する代表的な
掘削装置であるロータリー式掘削装置においては、固い
岩盤などを迂回させて掘削作業を継続させるために、ド
リルの進行方向を変更させる掘削方向制御装置が必要で
ある。また、掘削中に何らかの原因で掘削方向に狂いが
生じた場合には、掘削方向を目標とする方向に修正する
ため、掘削方向制御装置が必要である。
【0003】従来、ロータリー式掘削装置の掘削方向制
御装置としては、特開昭57−21695号公報、特開
昭57−100290号公報、特開昭58−21030
0号公報等に各種の掘削方向制御機構が提案されてい
る。しかし、特開昭57−21695号公報、特開昭5
7−100290号公報、特開昭58−210300号
公報等に開示の掘削方向制御機構は、掘削方向を全方位
に亘って制御できないばかりでなく、機構が複雑である
などの問題点を有しており、十分に満足できるものでは
なかった。
【0004】また、最近においては、複数の中空型調和
歯車減速機と、中空型調和歯車減速機のそれぞれの出力
要素に連結され、対応する各減速機回転軸に対して偏心
回転する偏心中空部を備えた複数の偏心回転部材と、前
記中空型調和歯車減速機の中空部および前記偏心回転部
材の前記偏心中空部を貫通した状態に装着された掘削機
ドリルの回転シャフトとを有し、偏心回転する前記偏心
中空部の内周面によって、前記回転シャフトの部分がシ
ャフト中心軸線とほぼ直行する方向に向けて変位せしめ
られるようになっている装置(特開平4−76183号
公報)、同軸状態に配置した第1および第2の中空型調
和歯車減速機と、前記第1の中空型調和歯車減速機と同
軸状態に配列され、この減速機により回転させられる第
1の円環状部材と、前記第2の中空型調和歯車変速機と
同軸状態に配列され、この変速機により回転させられる
第2の円環状部材とを有し、前記第1および第2の円環
状部材は相対回転可能な状態にそれらの環状端面が相互
に重ね合わされており、これらの重ね合わされた端面
は、中心軸線方向に対して一定の角度だけ傾斜した傾斜
面に設定されており、前記第1および第2の円環状部材
の中空部分を貫通した状態に掘削ドリルの回転シャフト
を配置し、これらの第1および第2の円環状部材を相対
回転させて、この回転シャフトを所定の方向に撓める装
置(特開平5−149079号公報)、図5に示すとお
り、円筒型ハウジング101と、この円筒型ハウジング
101の円形内周面上に回転自在に支持されていると共
に、当該円筒型ハウジング101に対して偏心した円形
内周面を備えた第1の円環状部材102と、この第1の
円環状部材102の前記円形内周面上に回転自在に支持
されていると共に、当該円形内周面に対して偏心した円
形内周面を備えた第2の円環状部材103と、前記第1
および第2の円環状部材102、103をそれらの部材
中心の回りに相対的に回転させる中空型の調和歯車減速
機104、105とを有し、前記円筒型ハウジング10
1に対する前記第1の円環状部材102の円形内周面の
偏心量と、この第1の円環状部材102に対する前記第
2の円環状部材103の円形内周面の偏心量とが等しく
なるように設定されており、前記第2の円環状部材10
3の円形内周面の中心と一体的に移動するように先端に
ドリルビット106を有する回転シャフト107を当該
第2の円環状部材103に連結して、前記第1および第
2の円環状部材102、103を相対回転させることに
よって、前記第1および第2の円環状部材102、10
3より上部の支点軸受108を支点として前記回転シャ
フト107の位置決めを行う装置(特開平5−2026
89号公報)等の提案が行われている。
【0005】上記掘削機の掘削方向制御装置は、坑底で
使用されるため泥水の高温、高圧から保護する必要があ
る。掘削方向制御装置は、回転シャフトの外周に設けた
円筒型ハウジングとの間の環状間隙に配置され、潤滑油
を円筒型ハウジング両端のシールで水密状態に封入する
必要がある。掘削方向制御装置を保護する潤滑油は、地
上で大気圧、常温の状態で封入されたのち、坑底で高
温、高圧の状態にさらされるため、容積が変化しようと
して圧力変動が生じ、泥水圧との圧力差が大きくなって
円筒型ハウジング両端のシールの限界差圧を超えると漏
洩するか、あるいは泥水が潤滑油封入部に侵入し、掘削
方向制御装置の操作が不可能になる。従来、円筒型ハウ
ジングと回転シャフト間のシール装置としては、特開昭
57−21695号公報の第4図aおよび第4図fに見
られるような二重のリングシールが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭57−21
695号公報の第4図aおよび第4図fに見られるよう
な二重のリングシールでは、円筒型ハウジングと回転シ
ャフト間の掘削方向制御装置部に封入した潤滑油の圧力
変動に追従できないばかりでなく、掘削方向を変更する
際の回転シャフトの軸直角方向変位に対応することがで
きず、潤滑油の漏洩や泥水の侵入を防止することは不可
能である。
【0007】この発明の目的は、前記従来技術の問題点
を解消し、掘削機の掘削方向制御装置部に封入した潤滑
油の漏洩や泥水の侵入を長期間に亘って防止できる掘削
機の掘削方向制御部均圧装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく種々試験検討を重ねた結果、掘削機の掘削
方向制御装置部による掘削方向変更時の回転シャフトの
軸直角方向変位は、ユニバーサルジョイントを回転シャ
フトの一部として介在させることによって吸収でき、ユ
ニバーサルジョイントより上部の回転シャフトは、軸方
向に移動しないこと、また、ユニバーサルジョイントよ
り下部の回転シャフトの軸直角方向変位は、シールボッ
クスと円筒型ハウジングとをフレキシブルに連結するこ
とによって吸収できること、ユニバーサルジョイントよ
り上部の回転シャフトの軸受近傍に潤滑油と泥水間に均
圧機構を介在させシール装置を設けることによって、掘
削機の掘削方向制御装置部に封入した潤滑油の漏洩や泥
水の侵入を長期間に亘って防止できることを確認し、こ
の発明に到達した。
【0009】すなわちこの発明は、円筒型ハウジング
と、該円筒型ハウジングの円形内周面上に回転自在に支
持されていると共に、当該円筒型ハウジングに対して偏
心した円形内周面を備えた第1の円環状部材と、この第
1の円環状部材の前記円形内周面上に回転自在に支持さ
れていると共に、当該円形内周面に対して偏心した円形
内周面を備えた第2の円環状部材と、前記第1および第
2の円環状部材をそれらの部材中心の回りに相対的に回
転させる中空型の調和歯車減速機とを有し、前記円筒型
ハウジングに対する前記第1の円環状部材の円形内周面
の偏心量と、この第1の円環状部材に対する前記第2の
円環状部材の円形内周面の偏心量とが等しくなるように
設定されており、前記第2の円環状部材の円形内周面の
中心と一体的に移動するように掘削機ドリルの回転シャ
フトを当該第2の円環状部材に連結し、前記第1および
第2の円環状部材の直上にフレキシブルジョイントと、
さらにその上部で回転シャフトを支持する上部軸受とを
配設した掘削機の掘削方向制御装置において、上部軸受
の直上にベアリングを介して回転シャフトに外嵌めした
環状スペーサと、該環状スペーサと回転シャフト間に介
在せしめたシール機構と、環状スペーサと円筒型ハウジ
ングとの環状間隙に掘削方向制御機構部に封入した潤滑
油と上部泥水との圧力差によって摺動する両端にパッキ
ンシールを有し外周面に軸方向移動量確認用の複数個の
スリットを配設したピストンと、円筒型ハウジングに設
けた窓孔とからなる上部シール装置を設けたことを特徴
とする掘削機の掘削方向制御部均圧装置である。
【0010】
【作用】この発明の均圧装置は、上部軸受の直上にベア
リングを介して回転シャフトに外嵌めした環状スペーサ
と、該環状スペーサと回転シャフト間に介在せしめたシ
ール機構と、環状スペーサと円筒型ハウジングとの環状
間隙に掘削方向制御機構部に封入した潤滑油と上部泥水
との圧力差によって摺動する両端にパッキンシールを有
し外周面に軸方向移動量確認用のスリットを有するピス
トンと、円筒型ハウジングに設けた窓孔とからなる上部
シール装置からなり、坑底での高温によって均圧装置と
下部シール装置間に封入した潤滑油が膨張して圧力が上
昇すると、ピストンは環状スペーサに沿って潤滑油圧力
が外部の泥水圧力と均圧するまで上部へ摺動する。さら
に、外部の泥水圧力が高圧になってくると、前記と逆に
ピストンが環状スペーサに沿って内部の潤滑油圧力が外
部の泥水圧力と均圧するまで下方へ摺動する。したがっ
て、均圧装置と下部シール装置間に封入した潤滑油の内
部圧力は、外部の泥水圧力と均圧して差圧がほぼ零とな
り、均圧装置および下部シール装置からの潤滑油の漏洩
や泥水の侵入を防止することができる。
【0011】さらに、この発明の均圧装置は、ピストン
の外周面に軸方向移動量確認用の複数個のスリットを設
けたことによって、円筒型ハウジングに設けた窓孔から
ピストンの位置を知ることができ、均圧装置と下部シー
ル装置間に潤滑油を封入時のピストン位置の設定によ
り、温度と圧力の変化に対応してピストンの泥水側の容
量と潤滑油側の容量を任意に変更でき、坑底の環境条件
に合わせてピストンの泥水側の容量と潤滑油側の容量を
計算し、ピストンを所定の位置にセットしておくことが
できる。また、均圧装置と下部シール装置に介在せしめ
るシール機構としては、メカニカルシールとOリングを
組み合せたものを用いることができる。
【0012】
【実施例】以下にこの発明の詳細を実施の一例を示す図
1ないし図4に基づいて説明する。図1はこの発明の掘
削方向制御装置の概略全体構成図、図2はこの発明の掘
削方向制御装置で回転シャフトを偏心させた状態の概略
全体構成図、図3は下部シール装置の全体断面図、図4
は均圧装置の全体断面図である。図1ないし図2におい
て、1はロータリー式掘削装置の上部回転シャフト、2
は下部回転シャフトで上部回転シャフト1とユニバーサ
ルジョイント3により接続されている。4は下部回転シ
ャフト2の先端に同軸状態に連結したドリルカラー、5
はドリルカラー4の先端に固定したドリルビットで、上
部回転シャフト1は上部にある図示しない回転駆動機構
に連結されている。6はドリルカラー4より上部の上下
回転シャフト1、2の外周を囲むように配置した円筒型
ハウジングで、該円筒型ハウジング6の先端と下部回転
シャフト2との間には下部シール装置7が設けられてい
る。
【0013】8は下部シール装置7上部の円筒型ハウジ
ング6と下部回転シャフト2との間に設けたドリルビッ
ト5の荷重を受ける支点軸受、9は支点軸受8上部の円
筒型ハウジング6と下部回転シャフト2との間に設けた
二重偏心機構部で、円筒型ハウジング6の内周面に回転
自在に装着された円筒型ハウジング6に対して偏心した
円形内周面を備えた第1の円環状部材11と、第1の円
環状部材11の円形内周面に回転自在に装着された当該
円形内周面に対して偏心した円形内周面を備えた第2の
円環状部材12から構成されている。13は二重偏心機
構部9の直上に設けた前記第1の円環状部材11を回転
させる第1の調和歯車減速機、14は二重偏心機構部9
の直下に設けた前記第2の円環状部材12を回転させる
第2の調和歯車減速機である。15は上部回転シャフト
1の下部を軸支する上部軸受、16は円筒型ハウジング
6の上部と上部回転シャフト1との間の均圧装置であ
る。
【0014】図3において、21は下部回転シャフト2
に軸受22を介して取付けたシールボックス、23はシ
ールボックス21と下部回転シャフト2との間の環状間
隙に組込んだメカニカルシール、24はシールボックス
21に取付けたベローズ保持部材、25は円筒型ハウジ
ング6下部内周に取付けたベローズ保持部材、26はベ
ローズ保持部材24とベローズ保持部材25とを連結す
るベローズ、27は円筒型ハウジング6下端に螺合した
下部回転シャフト2が貫通するシールボックス21およ
びベローズ26の保護カバーである。二重偏心機構部9
の第1および第2の円環状部材11、12を第1および
第2の調和歯車減速機13、14により回転させ、下部
回転シャフト2を支点軸受8を中心として円筒型ハウジ
ング6に対して曲げると、シールボックス21とメカニ
カルシール23は円筒型ハウジング6に対して偏心する
が、ベローズ26が変形してこの偏心量を吸収し、シー
ル機能に影響を及ぼさないよう構成されている。また、
ベローズ26は、ベローズ保持部材24、25の円筒型
ハウジング6およびシールボックス21との連結部が密
閉シールされており、掘削方向制御装置の内部に封入し
た潤滑油が外部に漏れないよう構成されている。
【0015】図4において、41は上部軸受15の直上
にベアリング42を介して上部回転シャフト1に外嵌め
した環状スペーサ、43は環状スペーサ41と上部回転
シャフト1間に介在せしめたメカニカルシール、44は
環状スペーサ41と円筒型ハウジング6との環状間隙に
摺動自在に設置した両端にシールパッキンシール45、
46を有し、外周面に等間隔で設けた軸方向移動量確認
用のスリット47を有するピストン、48は円筒型ハウ
ジング6に設けたスリット47確認のための窓孔で、ス
リット47の位置を確認することによってピストン44
の位置を知ることができる。坑底での高温により掘削方
向制御装置の内部に封入した潤滑油49の圧力が泥水5
0の圧力より高くなると、潤滑油49の圧力が泥水50
の圧力と等しくなるまでピストン44が泥水50側に押
し上げられ、潤滑油49の圧力と泥水50の圧力が均等
になった時点でピストン44が停止する。
【0016】また、逆に泥水50の圧力が掘削方向制御
装置の内部に封入した潤滑油49の圧力より高くなる
と、泥水50の圧力が潤滑油49の圧力と等しくなるま
でピストン44が潤滑油49側に押し下げられ、泥水5
0の圧力と潤滑油49の圧力が均等になった時点でピス
トン44が停止し、掘削方向制御装置の内部に封入した
潤滑油49の圧力と泥水50の圧力がバランスするよう
構成されている。さらに、窓孔48からピストン44の
位置を確認しながら潤滑油49を封入してピストン44
の位置を変えることによって、ピストン44の潤滑油4
9側の容量と泥水50側の容量を任意に変更でき、坑底
の環境条件に合わせてピストン44の潤滑油49側の容
量と泥水50側の容量を計算し、ピストン44を所定の
位置にセットできるよう構成されている。なお、51は
ダストシール用パッキンである。
【0017】上記のとおり構成したことによって、図3
に示す下部シール装置7と、図4に示す均圧装置16と
の間の環状間隙に地上で密に封入された潤滑油49は、
坑底に降管すると高温となって膨張して高圧が発生する
が、潤滑油49の圧力が泥水50の圧力より高くなる
と、潤滑油49の圧力が泥水50の圧力と等しくなるま
でピストン44が泥水50側に押し上げられ、潤滑油4
9の圧力と泥水50の圧力が均等になった時点でピスト
ン44が停止する。また、環状間隙に封入された潤滑油
49は、外部の泥水50の圧力が潤滑油49の圧力より
高くなると、泥水50の圧力が潤滑油49の圧力と等し
くなるまでピストン44が潤滑油49側に押し下げら
れ、泥水50の圧力と潤滑油49の圧力が均等になった
時点でピストン44が停止し、掘削方向制御装置の内部
に封入した潤滑油49の圧力と泥水50の圧力がバラン
スする。したがって、図3に示す下部シール装置7と、
図4に示す均圧装置16との間の環状間隙に地上で密に
封入された潤滑油49の圧力は、泥水50との差圧が常
に零となり、下部シール装置7および上部シール装置1
6からの潤滑油49の漏洩を防止できると共に、潤滑油
49封入部への泥水50の侵入を防止することができ
る。
【0018】さらに、二重偏心機構部9の第1および第
2の円環状部材11、12を第1および第2の調和歯車
減速機13、14により回転させ、図2に示すとおり、
下部回転シャフト2を支点軸受8を中心として円筒型ハ
ウジング6に対して曲げると、下部シール装置7は、シ
ールボックス21とメカニカルシール23が円筒型ハウ
ジング6に対して偏心するが、ベローズ26の変形によ
ってこの偏心量が吸収され、メカニカルシール23のシ
ール機能が損なわれることがなく、また、下部回転シャ
フト2と円筒型ハウジング6との相対的な傾きは、下部
シール装置7のベローズ26で吸収することができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明の掘削方向
制御部均圧装置は、下部回転シャフトを傾斜させて掘削
方向を変更する場合においても、下部回転シャフトと円
筒型ハウジング間の下部シール装置のシール機能が損な
われず、しかも相対的な傾きは下部シール装置のベロー
ズで吸収でき、掘削方向制御部を含む環状間隙に封入し
た潤滑油の圧力を均圧装置のピストンによって泥水圧力
と均等に保持でき、下部シール装置および均圧装置から
の潤滑油の漏洩を防止できると共に、潤滑油封入部への
泥水の侵入を防止でき、掘削方向制御部の損傷を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の掘削方向制御装置の概略全体構成図
である。
【図2】この発明の掘削方向制御装置で回転シャフトを
偏心させた状態の概略全体構成図である。
【図3】下部シール装置の全体断面図である。
【図4】均圧装置の全体断面図である。
【図5】特開平5−202689号公報に開示の油井掘
削機の掘削方向制御装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 上部回転シャフト 2 下部回転シャフト 3 ユニバーサルジョイント 4 ドリルカラー 5、106 ドリルビット 6、101 円筒型ハウジング 7 下部シール装置 8、108 支点軸受 9 二重偏心機構部 11、102 第1の円環状部材 12、103 第2の円環状部材 13 第1の調和歯車減速機 14 第2の調和歯車減速機 15、22 軸受 16 均圧装置 21 シールボックス 23、43 メカニカルシール 24、25 ベローズ保持部材 26 ベローズ 27 保護カバー 41 環状スペーサ 42 ベアリング 44 ピストン 45、46 シールパッキンシール 47 スリット 48 窓孔 49 潤滑油 50 泥水 51 ダストシール用パッキン 104、105 調和歯車減速機 107 回転シャフト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型ハウジングと、該円筒型ハウジン
    グの円形内周面上に回転自在に支持されていると共に、
    当該円筒型ハウジングに対して偏心した円形内周面を備
    えた第1の円環状部材と、この第1の円環状部材の前記
    円形内周面上に回転自在に支持されていると共に、当該
    円形内周面に対して偏心した円形内周面を備えた第2の
    円環状部材と、前記第1および第2の円環状部材をそれ
    らの部材中心の回りに相対的に回転させる中空型の調和
    歯車減速機とを有し、前記円筒型ハウジングに対する前
    記第1の円環状部材の円形内周面の偏心量と、この第1
    の円環状部材に対する前記第2の円環状部材の円形内周
    面の偏心量とが等しくなるように設定されており、前記
    第2の円環状部材の円形内周面の中心と一体的に移動す
    るように掘削機ドリルの回転シャフトを当該第2の円環
    状部材に連結し、前記第1および第2の円環状部材の直
    上にフレキシブルジョイントと、さらにその上部で回転
    シャフトを支持する上部軸受とを配設した掘削機の掘削
    方向制御装置において、上部軸受の直上にベアリングを
    介して回転シャフトに外嵌めした環状スペーサと、該環
    状スペーサと回転シャフト間に介在せしめたシール機構
    と、環状スペーサと円筒型ハウジングとの環状間隙に掘
    削方向制御機構部に封入した潤滑油と上部泥水との圧力
    差によって摺動する両端にパッキンシールを有し外周面
    に軸方向移動量確認用の複数個のスリットを配設したピ
    ストンと、円筒型ハウジングに設けた窓孔とからなる上
    部シール装置を設けたことを特徴とする掘削機の掘削方
    向制御部均圧装置。
JP09600895A 1995-03-28 1995-03-28 掘削機の掘削方向制御部均圧装置 Expired - Lifetime JP3247574B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09600895A JP3247574B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 掘削機の掘削方向制御部均圧装置
DE69608375T DE69608375T2 (de) 1995-03-28 1996-01-31 Vorrichtung zum steuern der richtung eines bohrmeissels beim bohren
EP96901498A EP0759115B1 (en) 1995-03-28 1996-01-31 Device for controlling the drilling direction of drill bit
US08/750,138 US5875859A (en) 1995-03-28 1996-01-31 Device for controlling the drilling direction of drill bit
PCT/JP1996/000187 WO1996030616A1 (en) 1995-03-28 1996-01-31 Device for controlling the drilling direction of drill bit
NO19965061A NO316127B1 (no) 1995-03-28 1996-11-27 Innretning for å styre boreretningen til en borekrone

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09600895A JP3247574B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 掘削機の掘削方向制御部均圧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08270371A true JPH08270371A (ja) 1996-10-15
JP3247574B2 JP3247574B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=14153157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09600895A Expired - Lifetime JP3247574B2 (ja) 1995-03-28 1995-03-28 掘削機の掘削方向制御部均圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3247574B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012115858A3 (en) * 2011-02-17 2012-11-22 The Robbins Company Cutter assembly for tunnel boring machine with pressure compensation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012115858A3 (en) * 2011-02-17 2012-11-22 The Robbins Company Cutter assembly for tunnel boring machine with pressure compensation
US8783786B2 (en) 2011-02-17 2014-07-22 The Robbins Company Cutter assembly for tunnel boring machine with pressure compensation

Also Published As

Publication number Publication date
JP3247574B2 (ja) 2002-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5875859A (en) Device for controlling the drilling direction of drill bit
US3807513A (en) Downhole drilling tool bearing and seal assembly
US9644427B2 (en) Device for directional drilling
US5441120A (en) Roller cone rock bit having a sealing system with double elastomer seals
US4359111A (en) Self compensating seal apparatus
RU2629315C2 (ru) Подшипник ротора для забойного двигателя с перемещающейся полостью
CN201513135U (zh) 钻机旋转密封接头
CN112502626B (zh) 一种全旋转指向式导向工具及提高造斜率结构设计方法
US4098561A (en) Sealed bearings
CN101696729B (zh) 一种组合密封装置及导向钻井工具的组合密封结构
JPH08270371A (ja) 掘削機の掘削方向制御部均圧装置
JP3124702B2 (ja) 掘削機の掘削方向制御部密封装置
JP3124703B2 (ja) 掘削機の掘削方向制御部密封装置
CN104613162A (zh) 一种掘锚机组截割装置的减速器
JP3124700B2 (ja) 掘削機の掘削方向制御装置
CN105507808A (zh) 一种井下钻具电机
US3210962A (en) Torsional drive coupling
US2504377A (en) Oil well blowout preventer
CN102937163A (zh) 一种井下动力钻具活齿减速器
JP5382773B2 (ja) 掘削装置に取り付ける回転支持具
JP3124701B2 (ja) 掘削機用中空ユニバーサルジョイント
JPH10299387A (ja) ディスクカッタ
CN114737909B (zh) 一种压力环形防喷器
WO1981000736A1 (en) Borehole drive for rock crushing instrument
US9976348B2 (en) Tightly-closing dynamic assembly

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071102

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term