JPH08270365A - 自動貫入試験機 - Google Patents
自動貫入試験機Info
- Publication number
- JPH08270365A JPH08270365A JP11224395A JP11224395A JPH08270365A JP H08270365 A JPH08270365 A JP H08270365A JP 11224395 A JP11224395 A JP 11224395A JP 11224395 A JP11224395 A JP 11224395A JP H08270365 A JPH08270365 A JP H08270365A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- column
- toothed
- shaft
- sprocket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Earth Drilling (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 作業現場での搬入搬出の容易な自動貫入試験
機を提供する。 【構成】 所定の荷重を受けて回転する貫入ロッド15
を保持する昇降台6を支柱3に沿って昇降自在に案内す
るとともに、昇降台6にはその下降時フリーに回転する
スプロケット4を、また支柱3側にはこれと係合するチ
ェーンを支柱3に沿って固定する一方、ロック機構を備
えた第1モータ11を昇降台6に着脱自在に取付け、さ
らにその出力軸11bの回転をワンウエイクラッチ16
およびパウダブレーキ手段14を介してスプロケット4
と一体に回転するスプロケット軸13に伝達するように
構成している。
機を提供する。 【構成】 所定の荷重を受けて回転する貫入ロッド15
を保持する昇降台6を支柱3に沿って昇降自在に案内す
るとともに、昇降台6にはその下降時フリーに回転する
スプロケット4を、また支柱3側にはこれと係合するチ
ェーンを支柱3に沿って固定する一方、ロック機構を備
えた第1モータ11を昇降台6に着脱自在に取付け、さ
らにその出力軸11bの回転をワンウエイクラッチ16
およびパウダブレーキ手段14を介してスプロケット4
と一体に回転するスプロケット軸13に伝達するように
構成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫入ロッドが所定深さ
下降する間の貫入ロッドの回転数から各深度における各
種土質を判定し、地盤の硬軟や締まり具合の調査を行う
自動貫入試験機に関する。
下降する間の貫入ロッドの回転数から各深度における各
種土質を判定し、地盤の硬軟や締まり具合の調査を行う
自動貫入試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種土木作業現場においては、作
業を安全かつ効率的に進める上で、工事施行前にその現
場の地盤の調査が行われる。この地盤調査は、各深度に
おける各種の土質の判定を行い、その土質の種類によっ
て、地盤の硬軟や締まり具合を知る、いわゆる貫入試験
によって行われ、この貫入試験を行うにあたっては各種
の貫入試験機が用いられている。
業を安全かつ効率的に進める上で、工事施行前にその現
場の地盤の調査が行われる。この地盤調査は、各深度に
おける各種の土質の判定を行い、その土質の種類によっ
て、地盤の硬軟や締まり具合を知る、いわゆる貫入試験
によって行われ、この貫入試験を行うにあたっては各種
の貫入試験機が用いられている。
【0003】その代表例として図11に示す貫入試験機
がある。この貫入試験機は基台102に直立する2本の
支柱103に沿って昇降自在に案内された昇降台106
を有し、この昇降台106には支柱103と平行に延び
る貫入ロッド115を保持するクランプ122が回転自
在に保持されている。このクランプ122は各種軸状部
材の保持に広く使用されているハンマチャックからな
り、これに保持される貫入ロッド115の先端は略円錐
形状のスクリュウポイント115bを有し、その外周部
には螺旋状の溝が削設されている。また、前記昇降台1
06には、モータ123が設けられており、チェーン機
構(図示せず)を介して前記クランプ122に回転を伝
達してクランプ122および貫入ロッド115を一体に
回転させるように構成されている。
がある。この貫入試験機は基台102に直立する2本の
支柱103に沿って昇降自在に案内された昇降台106
を有し、この昇降台106には支柱103と平行に延び
る貫入ロッド115を保持するクランプ122が回転自
在に保持されている。このクランプ122は各種軸状部
材の保持に広く使用されているハンマチャックからな
り、これに保持される貫入ロッド115の先端は略円錐
形状のスクリュウポイント115bを有し、その外周部
には螺旋状の溝が削設されている。また、前記昇降台1
06には、モータ123が設けられており、チェーン機
構(図示せず)を介して前記クランプ122に回転を伝
達してクランプ122および貫入ロッド115を一体に
回転させるように構成されている。
【0004】さらに、前記昇降台106には下方に位置
して昇降台106と平行に延びる載荷台108が固定さ
れており、この載荷台108には前記貫入ロッド115
が貫通するように構成されている。しかも、前記載荷台
108には貫入ロッド115を囲むように所定重量の錘
121が載置されており、貫入試験時に作業者が貫入ロ
ッド115にかかる荷重の増減作業を行えるように構成
されている。
して昇降台106と平行に延びる載荷台108が固定さ
れており、この載荷台108には前記貫入ロッド115
が貫通するように構成されている。しかも、前記載荷台
108には貫入ロッド115を囲むように所定重量の錘
121が載置されており、貫入試験時に作業者が貫入ロ
ッド115にかかる荷重の増減作業を行えるように構成
されている。
【0005】また、前記貫入ロッド115の上端部には
ねじ部(図示せず)が設けられており、このねじ部に螺
合するねじ穴部と他の連結ロッド(図示せず)のねじ穴
部と螺合するねじ部を持つ連結ロッド(図示せず)が連
結可能に構成されており、連結ロッドを連結する度に、
錘121を載荷台108から降ろした後、クランプ12
2の挾持を解いて昇降台106を上昇復帰させ、貫入ロ
ッド115が貫入試験の目的深度まで達することが可能
なように構成されている。
ねじ部(図示せず)が設けられており、このねじ部に螺
合するねじ穴部と他の連結ロッド(図示せず)のねじ穴
部と螺合するねじ部を持つ連結ロッド(図示せず)が連
結可能に構成されており、連結ロッドを連結する度に、
錘121を載荷台108から降ろした後、クランプ12
2の挾持を解いて昇降台106を上昇復帰させ、貫入ロ
ッド115が貫入試験の目的深度まで達することが可能
なように構成されている。
【0006】前記貫入試験機では、所定重量の錘121
の荷重により貫入ロッド115を地中に沈下させ、貫入
ロッド115の沈下が停止して後、モータ123を駆動
して貫入ロッド115を回転させながらさらに地中に貫
入させ、各深度において所定深さ貫入ロッド115が下
降する間の貫入ロッド115の回転数から、各深度の土
質の判定がなされている。この貫入試験機では、貫入ロ
ッド115を回転させて地中に貫入させていく途中で、
土質の種類により貫入速度が異常に速くなることがあ
る。また、モータ123の停止中にも貫入ロッドが地中
に貫入することがある。これらは一般に自沈と称され、
回転とは無関係に貫入ロッド115が地中に沈下するも
のであり、この自沈発生時には、一旦貫入ロッド115
の回転が停止され、作業者によって錘121の増減がな
されて貫入ロッド115の沈下速度の調整が行われ、前
記土質の判定が継続されている。
の荷重により貫入ロッド115を地中に沈下させ、貫入
ロッド115の沈下が停止して後、モータ123を駆動
して貫入ロッド115を回転させながらさらに地中に貫
入させ、各深度において所定深さ貫入ロッド115が下
降する間の貫入ロッド115の回転数から、各深度の土
質の判定がなされている。この貫入試験機では、貫入ロ
ッド115を回転させて地中に貫入させていく途中で、
土質の種類により貫入速度が異常に速くなることがあ
る。また、モータ123の停止中にも貫入ロッドが地中
に貫入することがある。これらは一般に自沈と称され、
回転とは無関係に貫入ロッド115が地中に沈下するも
のであり、この自沈発生時には、一旦貫入ロッド115
の回転が停止され、作業者によって錘121の増減がな
されて貫入ロッド115の沈下速度の調整が行われ、前
記土質の判定が継続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記貫入試験機では、
試験中に貫入ロッド115の自沈が多く発生する地盤を
試験するような場合、これに対応して錘121の荷重の
増減作業を頻繁に行わなければならず、この錘121の
増減作業が作業者にとって重労働となるばかりか、貫入
ロッド115に連結ロッドを連結する度に所定重量の錘
121の積み降ろし作業をしなければならず、極めて面
倒な作業が必要となる等の欠点が生じている。また、こ
の貫入試験機では、その測定方法の規定上錘121の重
さが100Kgと決められているため、基台102、支
柱103、昇降台106および載荷台108をこれに耐
えるに充分な強度を備えた構造物としなければならず、
機械本体の重量が極端に重くなり、作業現場にこの機械
を搬入したり、作業現場から機械を搬出するのが極めて
困難なものとなる等の欠点が生じている。
試験中に貫入ロッド115の自沈が多く発生する地盤を
試験するような場合、これに対応して錘121の荷重の
増減作業を頻繁に行わなければならず、この錘121の
増減作業が作業者にとって重労働となるばかりか、貫入
ロッド115に連結ロッドを連結する度に所定重量の錘
121の積み降ろし作業をしなければならず、極めて面
倒な作業が必要となる等の欠点が生じている。また、こ
の貫入試験機では、その測定方法の規定上錘121の重
さが100Kgと決められているため、基台102、支
柱103、昇降台106および載荷台108をこれに耐
えるに充分な強度を備えた構造物としなければならず、
機械本体の重量が極端に重くなり、作業現場にこの機械
を搬入したり、作業現場から機械を搬出するのが極めて
困難なものとなる等の欠点が生じている。
【0008】本発明は、上記欠点の除去を目的として発
明されたもので、その第1の目的は錘の増減、載置作業
を不要にするとともに作業現場での搬入搬出の容易な自
動貫入試験機を提供しようとするものである。
明されたもので、その第1の目的は錘の増減、載置作業
を不要にするとともに作業現場での搬入搬出の容易な自
動貫入試験機を提供しようとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は支柱と昇降台との組
立てを容易にするとともにスプロケットとチェーンとの
十分な係合により安全な自動貫入試験機を提供しようと
するものである。
立てを容易にするとともにスプロケットとチェーンとの
十分な係合により安全な自動貫入試験機を提供しようと
するものである。
【0010】本発明の第3の目的は、昇降台とチャック
台とを着脱自在にして基台、支柱、昇降台およびチャッ
ク台を現場で簡単に着脱自在に構成するとともに各部分
の重量の軽量化を図った自動貫入試験機を提供しようと
するものである。
台とを着脱自在にして基台、支柱、昇降台およびチャッ
ク台を現場で簡単に着脱自在に構成するとともに各部分
の重量の軽量化を図った自動貫入試験機を提供しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動貫入試験機
は基台を有し、この基台には支柱が直立してかつ着脱自
在に固定されている。また、この支柱には昇降台が昇降
自在に配置されており、この昇降台には所定重量の錘の
荷重を受けるとともに支柱と平行に延びる貫入ロッドを
着脱自在に保持するチャックユニットが回転自在に配置
されており、しかもこのチャックユニットは回転駆動源
の回転を受けて所定回転数で回転可能に構成されてい
る。
は基台を有し、この基台には支柱が直立してかつ着脱自
在に固定されている。また、この支柱には昇降台が昇降
自在に配置されており、この昇降台には所定重量の錘の
荷重を受けるとともに支柱と平行に延びる貫入ロッドを
着脱自在に保持するチャックユニットが回転自在に配置
されており、しかもこのチャックユニットは回転駆動源
の回転を受けて所定回転数で回転可能に構成されてい
る。
【0012】前記昇降台には、歯付き回転部材が水平方
向に延びる回転軸を中心にかつ歯部を支柱側に突出して
回転自在に設けられている。また、前記支柱には歯付き
回転部材の歯部と噛合する噛合部材が支柱の延びる方向
に配置されており、歯付き回転部材が噛合部材に沿って
昇降可能に構成されている。
向に延びる回転軸を中心にかつ歯部を支柱側に突出して
回転自在に設けられている。また、前記支柱には歯付き
回転部材の歯部と噛合する噛合部材が支柱の延びる方向
に配置されており、歯付き回転部材が噛合部材に沿って
昇降可能に構成されている。
【0013】一方、前記昇降台には出力軸のロック機構
を持つ主回転駆動源が着脱自在に取付けられており、こ
の出力軸と前記歯付き回転部材の回転軸とはワンウエイ
クラッチおよびブレーキ圧の設定可能なパウダブレーキ
手段を介して嵌合離脱自在に連結され、歯付き回転部材
の歯部を噛合部材に沿って上昇させる方向に回転させる
出力軸の回転のみを回転軸に伝達するように構成されて
いる。
を持つ主回転駆動源が着脱自在に取付けられており、こ
の出力軸と前記歯付き回転部材の回転軸とはワンウエイ
クラッチおよびブレーキ圧の設定可能なパウダブレーキ
手段を介して嵌合離脱自在に連結され、歯付き回転部材
の歯部を噛合部材に沿って上昇させる方向に回転させる
出力軸の回転のみを回転軸に伝達するように構成されて
いる。
【0014】また、前記歯付き回転部材はスプロケット
であって、噛合部材は固定用アタッチメント付チェーン
であってもよい。さらに、前記昇降台はチャックユニッ
トを回転自在に保持したチャック台を有する構造であっ
てもよい。
であって、噛合部材は固定用アタッチメント付チェーン
であってもよい。さらに、前記昇降台はチャックユニッ
トを回転自在に保持したチャック台を有する構造であっ
てもよい。
【0015】
【作 用】上記自動貫入試験機では、所定重量の錘の荷
重を受ける貫入ロッドを地中に沈下させる。この貫入ロ
ッドの沈下が停止して後、回転駆動源を駆動して貫入ロ
ッドを回転させながらさらに地中に貫入させる。貫入ロ
ッドがその全長近く貫入すると、作業者が順次連結ロッ
ドを連結して貫入作業を繰り返し行う。各深度において
所定深さ貫入ロッドが下降する間の貫入ロッドの回転数
から、各深度の土質の判定がなされる。この間、貫入ロ
ッドに連結ロッドあるいは連結ロッド同士を連結する度
に昇降台を上昇復帰させるが、この時主回転駆動源を回
転させて歯付き回転部材を回転させて噛合部材に沿って
上昇させることにより、昇降台を上昇復帰させることが
できるので、錘をチャック台から降ろす作業が不要とな
る。また、前記測定作業中に、貫入ロッドの自沈が発生
するとパウダブレーキ手段が作動して回転軸を制動し、
実質的に貫入ロッドに加わる荷重を一定重量だけ軽減す
ることができ、この際にもチャック台に載置した錘を降
ろす作業が不要となる。
重を受ける貫入ロッドを地中に沈下させる。この貫入ロ
ッドの沈下が停止して後、回転駆動源を駆動して貫入ロ
ッドを回転させながらさらに地中に貫入させる。貫入ロ
ッドがその全長近く貫入すると、作業者が順次連結ロッ
ドを連結して貫入作業を繰り返し行う。各深度において
所定深さ貫入ロッドが下降する間の貫入ロッドの回転数
から、各深度の土質の判定がなされる。この間、貫入ロ
ッドに連結ロッドあるいは連結ロッド同士を連結する度
に昇降台を上昇復帰させるが、この時主回転駆動源を回
転させて歯付き回転部材を回転させて噛合部材に沿って
上昇させることにより、昇降台を上昇復帰させることが
できるので、錘をチャック台から降ろす作業が不要とな
る。また、前記測定作業中に、貫入ロッドの自沈が発生
するとパウダブレーキ手段が作動して回転軸を制動し、
実質的に貫入ロッドに加わる荷重を一定重量だけ軽減す
ることができ、この際にもチャック台に載置した錘を降
ろす作業が不要となる。
【0016】前記測定作業後、自動貫入試験機を現場か
ら搬出する時には、貫入ロッドをチャックユニットから
抜き取って後、昇降台を支柱の最下端に停止させる。そ
の後、昇降台から主回転駆動源を離脱してその出力軸と
回転軸との回転伝達系を遮断し、支柱を基台から離脱し
て上方に引き抜く。この時、支柱に沿って固定された噛
合部材の移動にともなって、相対的に歯付き回転部材が
回転軸とともに噛合部材に沿って下降する方向の回転力
を受けるが、この時には回転軸は主回転駆動源のロック
機構の影響を受けることなく、フリーで回転することが
できるため、歯付き回転部材はその位置で回転するだけ
となり、支柱は昇降台から容易に離脱することができ
る。
ら搬出する時には、貫入ロッドをチャックユニットから
抜き取って後、昇降台を支柱の最下端に停止させる。そ
の後、昇降台から主回転駆動源を離脱してその出力軸と
回転軸との回転伝達系を遮断し、支柱を基台から離脱し
て上方に引き抜く。この時、支柱に沿って固定された噛
合部材の移動にともなって、相対的に歯付き回転部材が
回転軸とともに噛合部材に沿って下降する方向の回転力
を受けるが、この時には回転軸は主回転駆動源のロック
機構の影響を受けることなく、フリーで回転することが
できるため、歯付き回転部材はその位置で回転するだけ
となり、支柱は昇降台から容易に離脱することができ
る。
【0017】また、前記自動貫入試験機を作業現場に搬
入する際には、前記搬出作業と逆の順序により組立てを
行うことにより、自動貫入試験機の搬入を終えることが
できる。
入する際には、前記搬出作業と逆の順序により組立てを
行うことにより、自動貫入試験機の搬入を終えることが
できる。
【0018】スプロケットと固定アタッチメント付きチ
ェーンが使用される場合には、スプケットの歯部とチェ
ーンとの係合が十分に確保でき、安全性の高い機械を提
供できる。
ェーンが使用される場合には、スプケットの歯部とチェ
ーンとの係合が十分に確保でき、安全性の高い機械を提
供できる。
【0019】さらに、昇降台にチャックユニットを回転
自在に保持するチャック台が着脱自在に取付けられてい
る場合には、基台、支柱、昇降台、チャック台を別個に
して各部分の重量の軽量化を図ることができ、作業現場
への貫入試験機の搬入作業を一人で行うことができる。
自在に保持するチャック台が着脱自在に取付けられてい
る場合には、基台、支柱、昇降台、チャック台を別個に
して各部分の重量の軽量化を図ることができ、作業現場
への貫入試験機の搬入作業を一人で行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1、図2および図3において、1は自動貫入試験
機であり、所定作業現場の地面に載置される基台2を有
している。この基台2の前端にはこれを地面に固定する
アンカ杭用の固定穴2aが穿設されており、またこの基
台2の後端には移動用ローラ2bが2個取付けられ、基
台2の移動が円滑に行えるように構成されている。この
基台2の中央部には上方に直立する支柱固定部2cが固
定されており、この支柱固定部2cには上方に延びる支
柱3の下端部が所定長さだけ嵌合するように差し込ま
れ、しかもこの支柱固定部2cと支柱3とは締結具(図
示せず)で着脱自在に固定されている。また、前記支柱
3にはその延びる方向に沿って後記するスプロケット4
と係合する噛合部材の一例の固定アタッチメント付チェ
ーン5(以下、チェーンという)が固定されており、こ
のチェーン5に沿ってスプロケット4が回転しながら昇
降するように構成されている。
る。図1、図2および図3において、1は自動貫入試験
機であり、所定作業現場の地面に載置される基台2を有
している。この基台2の前端にはこれを地面に固定する
アンカ杭用の固定穴2aが穿設されており、またこの基
台2の後端には移動用ローラ2bが2個取付けられ、基
台2の移動が円滑に行えるように構成されている。この
基台2の中央部には上方に直立する支柱固定部2cが固
定されており、この支柱固定部2cには上方に延びる支
柱3の下端部が所定長さだけ嵌合するように差し込ま
れ、しかもこの支柱固定部2cと支柱3とは締結具(図
示せず)で着脱自在に固定されている。また、前記支柱
3にはその延びる方向に沿って後記するスプロケット4
と係合する噛合部材の一例の固定アタッチメント付チェ
ーン5(以下、チェーンという)が固定されており、こ
のチェーン5に沿ってスプロケット4が回転しながら昇
降するように構成されている。
【0021】前記支柱3には昇降台6とチャック台7と
を備えた載荷台8が移動可能に案内されている。前記昇
降台6は4個の案内ローラ6aにより支柱案内用の通路
が形成された案内部6bを有しており、この案内部6b
に支柱3の下端が挿通自在に構成されている。また、前
記昇降台6には案内部6bの側面に位置して昇降駆動ユ
ニット台9が固定されており、この昇降駆動ユニット台
9の上面には図4に示すように直立して回転自在に保持
されたギャー軸10を囲む位置に雄ねじ部を持つ取付け
リング9aが固定されている。しかも、この昇降駆動ユ
ニット台9の上面には前記取付けリング9aに螺合する
締結リング11aを備えた主回転駆動源の第1モータ1
1がその出力軸11bおよびこれに連結された嵌合部1
1cを下方にして取付けられており、締結リング11a
を取付けリング9aに螺合させる際にこの嵌合部11c
とギャー軸10とが一体に回転可能に嵌合するように構
成されている。また、前記第1モータ11は回転停止時
にはその出力軸11bをロックするロック機構を備えて
おり、出力軸11bに連結されるギャー軸10および後
記する駆動ベベルギャー12aを拘束するように構成さ
れている。
を備えた載荷台8が移動可能に案内されている。前記昇
降台6は4個の案内ローラ6aにより支柱案内用の通路
が形成された案内部6bを有しており、この案内部6b
に支柱3の下端が挿通自在に構成されている。また、前
記昇降台6には案内部6bの側面に位置して昇降駆動ユ
ニット台9が固定されており、この昇降駆動ユニット台
9の上面には図4に示すように直立して回転自在に保持
されたギャー軸10を囲む位置に雄ねじ部を持つ取付け
リング9aが固定されている。しかも、この昇降駆動ユ
ニット台9の上面には前記取付けリング9aに螺合する
締結リング11aを備えた主回転駆動源の第1モータ1
1がその出力軸11bおよびこれに連結された嵌合部1
1cを下方にして取付けられており、締結リング11a
を取付けリング9aに螺合させる際にこの嵌合部11c
とギャー軸10とが一体に回転可能に嵌合するように構
成されている。また、前記第1モータ11は回転停止時
にはその出力軸11bをロックするロック機構を備えて
おり、出力軸11bに連結されるギャー軸10および後
記する駆動ベベルギャー12aを拘束するように構成さ
れている。
【0022】一方、前記昇降駆動ユニット台9には図4
および図5に示すように歯付き回転部材の一例のスプロ
ケット4が水平方向に延びる回転軸の一例のスプロケッ
ト軸13を中心にかつ歯部を前記チェーン5に係合する
ように前記案内部6bの通路に突出させて回転可能に保
持されている。このスプロケット軸13には減速機13
aを介してパウダブレーキ手段14が連結されており、
このパウダブレーキ手段14は常時はスプロケット軸1
3とともに回転するブレーキ軸14aをフリーで回転可
能に保持している。また、このパウダブレーキ手段14
は後記する制御装置からあらかじめ設定された電流値に
応じた電流供給を受け、この電流値によってブレーキ圧
を変更可能に構成されており、このブレーキ圧の変更に
より後記する貫入ロッド15に加わる荷重が任意に変更
可能に構成されている。
および図5に示すように歯付き回転部材の一例のスプロ
ケット4が水平方向に延びる回転軸の一例のスプロケッ
ト軸13を中心にかつ歯部を前記チェーン5に係合する
ように前記案内部6bの通路に突出させて回転可能に保
持されている。このスプロケット軸13には減速機13
aを介してパウダブレーキ手段14が連結されており、
このパウダブレーキ手段14は常時はスプロケット軸1
3とともに回転するブレーキ軸14aをフリーで回転可
能に保持している。また、このパウダブレーキ手段14
は後記する制御装置からあらかじめ設定された電流値に
応じた電流供給を受け、この電流値によってブレーキ圧
を変更可能に構成されており、このブレーキ圧の変更に
より後記する貫入ロッド15に加わる荷重が任意に変更
可能に構成されている。
【0023】前記ブレーキ軸14aには、ベベルギャー
機構12の被動ベベルギャー12bがワンウエイクラッ
チ16を介して連結されており、この被動ベベルギャー
12bには前記ギャー軸10の下端に固定された駆動ベ
ベルギャー12aが連結されている。また、前記ワンウ
エイクラッチ16は前記出力軸11bおよび駆動ベベル
ギャー12aがスプロケット4をチェーン5に沿って上
昇させる方向に回転する時のみ、出力軸11bの回転を
スプロケット軸13に伝達するように構成されている。
すなわち、前記スプロケット4をチェーン5に沿って下
降させる方向のスプロケット軸13の回転力は第1モー
タ11の停止時には駆動ベベルギャー12aに伝達され
るので、第1モータ11のロック作用でスプロケット軸
13の回転は阻止される一方で、第1モータ11が駆動
されて駆動ベベルギャー12aがスプロケット軸13よ
りも高速で回転する時にはスプロケット軸13はスプロ
ケット4がチェーン5に沿って下降する方向にフリーに
回転するよう構成されている。
機構12の被動ベベルギャー12bがワンウエイクラッ
チ16を介して連結されており、この被動ベベルギャー
12bには前記ギャー軸10の下端に固定された駆動ベ
ベルギャー12aが連結されている。また、前記ワンウ
エイクラッチ16は前記出力軸11bおよび駆動ベベル
ギャー12aがスプロケット4をチェーン5に沿って上
昇させる方向に回転する時のみ、出力軸11bの回転を
スプロケット軸13に伝達するように構成されている。
すなわち、前記スプロケット4をチェーン5に沿って下
降させる方向のスプロケット軸13の回転力は第1モー
タ11の停止時には駆動ベベルギャー12aに伝達され
るので、第1モータ11のロック作用でスプロケット軸
13の回転は阻止される一方で、第1モータ11が駆動
されて駆動ベベルギャー12aがスプロケット軸13よ
りも高速で回転する時にはスプロケット軸13はスプロ
ケット4がチェーン5に沿って下降する方向にフリーに
回転するよう構成されている。
【0024】前記チャック台7は、前記昇降台6の上部
に設けられた治具6cにより位置決めされており、この
位置にボルト(図示せず)により着脱自在に固定されて
いる。このチャック台7には、図6に示すように回転駆
動源の第2モータ17がその駆動軸17aを貫通するよ
うに固定されており、しかもこのチャック台7には前記
支柱3と平行に延びる貫入ロッド15を着脱自在に保持
するチャックユニット18が貫通してかつ回転自在に保
持されている。このチャックユニット18は貫入ロッド
15が挿通可能な案内スリーブ部18aとこれに後退可
能に取付けられたボール押えスリーブ部18bと前記案
内スリーブ部18aに設けられた収納孔18cからその
内部に一部を突出させる鋼球18dとからなっており、
ボール押えスリーブ部18bを押し下げて鋼球18dを
相対的に後退させるとともに、上部の拡開穴18eに前
記鋼球18dを押出して貫入ロッド15が案内スリーブ
部18aから離脱可能に構成されている。また、前記案
内スリーブ部18aの下端と前記第2モータ17の駆動
軸17aとチャックユニット18の下端とはチェーン伝
達機構19を介して連結されており、第2モータ17の
回転がチャックユニット18に伝達されるように構成さ
れている。
に設けられた治具6cにより位置決めされており、この
位置にボルト(図示せず)により着脱自在に固定されて
いる。このチャック台7には、図6に示すように回転駆
動源の第2モータ17がその駆動軸17aを貫通するよ
うに固定されており、しかもこのチャック台7には前記
支柱3と平行に延びる貫入ロッド15を着脱自在に保持
するチャックユニット18が貫通してかつ回転自在に保
持されている。このチャックユニット18は貫入ロッド
15が挿通可能な案内スリーブ部18aとこれに後退可
能に取付けられたボール押えスリーブ部18bと前記案
内スリーブ部18aに設けられた収納孔18cからその
内部に一部を突出させる鋼球18dとからなっており、
ボール押えスリーブ部18bを押し下げて鋼球18dを
相対的に後退させるとともに、上部の拡開穴18eに前
記鋼球18dを押出して貫入ロッド15が案内スリーブ
部18aから離脱可能に構成されている。また、前記案
内スリーブ部18aの下端と前記第2モータ17の駆動
軸17aとチャックユニット18の下端とはチェーン伝
達機構19を介して連結されており、第2モータ17の
回転がチャックユニット18に伝達されるように構成さ
れている。
【0025】さらに、前記チャック台7には前記チャッ
クユニット18を挟んで平行に延びる2本の載荷アーム
20が突出して固定されており、この載荷アーム20に
は所定重量の錘21が懸架され、貫入ロッド15に錘2
1、チャックユニット18、第2モータ17、チャック
台7等を含めて一定の荷重が加わるように構成されてい
る。
クユニット18を挟んで平行に延びる2本の載荷アーム
20が突出して固定されており、この載荷アーム20に
は所定重量の錘21が懸架され、貫入ロッド15に錘2
1、チャックユニット18、第2モータ17、チャック
台7等を含めて一定の荷重が加わるように構成されてい
る。
【0026】前記貫入ロッド15は上部近くに前記鋼球
18dの一部が嵌合する嵌合溝15aを有し、チャック
ユニット18の回転にともなって一体に回転するように
構成されている。また、前記貫入ロッド15はその下端
にスクリュウポイント15bを有しており、地中に貫入
し易く構成されている。さらに、この貫入ロッド15の
上端にはねじ部15cが設けられており、このねじ部1
5cに螺合する雌ねじ部を持ちかつ貫入ロッド15と同
径の連結ロッド(図示せず)が接続可能に構成されてい
る。この連結ロッドの上部は前記貫入ロッド15の上部
と同様の構成を有しており、上端のねじ部には他の連結
ロッド(図示せず)が連結され、所定深さまで貫入ロッ
ド15が貫入できるように構成されている。
18dの一部が嵌合する嵌合溝15aを有し、チャック
ユニット18の回転にともなって一体に回転するように
構成されている。また、前記貫入ロッド15はその下端
にスクリュウポイント15bを有しており、地中に貫入
し易く構成されている。さらに、この貫入ロッド15の
上端にはねじ部15cが設けられており、このねじ部1
5cに螺合する雌ねじ部を持ちかつ貫入ロッド15と同
径の連結ロッド(図示せず)が接続可能に構成されてい
る。この連結ロッドの上部は前記貫入ロッド15の上部
と同様の構成を有しており、上端のねじ部には他の連結
ロッド(図示せず)が連結され、所定深さまで貫入ロッ
ド15が貫入できるように構成されている。
【0027】前記第1モータ11、第2モータ17およ
びパウダブレーキ手段14は制御装置(図示せず)に接
続されており、制御装置からの測定開始信号により第1
モータ11を所定回転速度で正転させる一方で、第2モ
ータ17を駆動し、昇降台6が所定下降量下降する間、
すなわち貫入ロッド15が所定深さ貫入する間の第2モ
ータ17(あるいはチャックユニット18)の回転数を
測定するように構成されている。前記第1モータ11の
回転速度は、ワンウエイクラッチ16を空転させるよう
に設定されており、第1モータ11の回転を受けて回転
する被動ベベルギャー12bの回転速度が貫入ロッド1
5の通常の貫入時において予想されるブレーキ軸14a
の最高回転速度よりも高速となるように構成されてい
る。また、前記制御装置は上昇復帰信号により第1モー
タ11を所定逆回転速度で逆転させてワンウエイクラッ
チ16の作用によりスプロケット軸13に回転を伝達
し、スプロケット4をチェーン5に沿って回転させ、昇
降台6を上昇復帰させるとともに、昇降台6が最上昇位
置に達すると第2モータ17を駆動してチャックユニッ
ト18の鋼球18dが連結ロッドの嵌合溝(図示せず)
に嵌合するまでチャックユニットを回転させるように構
成されている。
びパウダブレーキ手段14は制御装置(図示せず)に接
続されており、制御装置からの測定開始信号により第1
モータ11を所定回転速度で正転させる一方で、第2モ
ータ17を駆動し、昇降台6が所定下降量下降する間、
すなわち貫入ロッド15が所定深さ貫入する間の第2モ
ータ17(あるいはチャックユニット18)の回転数を
測定するように構成されている。前記第1モータ11の
回転速度は、ワンウエイクラッチ16を空転させるよう
に設定されており、第1モータ11の回転を受けて回転
する被動ベベルギャー12bの回転速度が貫入ロッド1
5の通常の貫入時において予想されるブレーキ軸14a
の最高回転速度よりも高速となるように構成されてい
る。また、前記制御装置は上昇復帰信号により第1モー
タ11を所定逆回転速度で逆転させてワンウエイクラッ
チ16の作用によりスプロケット軸13に回転を伝達
し、スプロケット4をチェーン5に沿って回転させ、昇
降台6を上昇復帰させるとともに、昇降台6が最上昇位
置に達すると第2モータ17を駆動してチャックユニッ
ト18の鋼球18dが連結ロッドの嵌合溝(図示せず)
に嵌合するまでチャックユニットを回転させるように構
成されている。
【0028】上記自動貫入試験機は、作業現場に搬入さ
れ、載荷アーム20に所定重量の錘21が載置される
と、制御装置からの測定開始信号により第1モータ11
の出力軸11bが所定回転速度で正転する。この時、出
力軸11bの回転を受けて回転する被動ベベルギャー1
2bの回転速度はスプロケット軸13よりも常に上回っ
ているため、この第1モータ11の回転はワンウエイク
ラッチ16の作用でスプロケット軸13には伝達されな
い。同時に、第2モータ17が駆動され、チャックユニ
ット18が回転し、貫入ロッド15が地中に貫入し始め
る。
れ、載荷アーム20に所定重量の錘21が載置される
と、制御装置からの測定開始信号により第1モータ11
の出力軸11bが所定回転速度で正転する。この時、出
力軸11bの回転を受けて回転する被動ベベルギャー1
2bの回転速度はスプロケット軸13よりも常に上回っ
ているため、この第1モータ11の回転はワンウエイク
ラッチ16の作用でスプロケット軸13には伝達されな
い。同時に、第2モータ17が駆動され、チャックユニ
ット18が回転し、貫入ロッド15が地中に貫入し始め
る。
【0029】前記貫入ロッド15がその全長近く貫入す
ると、第1モータ11および第2モータ17を停止させ
て後、作業者が手作業で貫入ロッド15の上部に連結ロ
ッドを連結するとともに、チャックユニット18の鋼球
18dを貫入ロッド15の嵌合溝15aから離脱させ
る。その後、制御装置から上昇復帰信号が出力され、第
1モータ11が逆転し、駆動ベベルギャー12aを所定
逆回転速度で逆転させる。この駆動ベベルギャー12a
の逆転にともない、ワンウエイクラッチ16の作用によ
り被動ベベルギャー12bおよびスプロケット軸13が
一体に逆転し、スプロケット4はチェーン5に沿って上
昇するにともなって、昇降台6が支柱3に沿って上昇復
帰する。
ると、第1モータ11および第2モータ17を停止させ
て後、作業者が手作業で貫入ロッド15の上部に連結ロ
ッドを連結するとともに、チャックユニット18の鋼球
18dを貫入ロッド15の嵌合溝15aから離脱させ
る。その後、制御装置から上昇復帰信号が出力され、第
1モータ11が逆転し、駆動ベベルギャー12aを所定
逆回転速度で逆転させる。この駆動ベベルギャー12a
の逆転にともない、ワンウエイクラッチ16の作用によ
り被動ベベルギャー12bおよびスプロケット軸13が
一体に逆転し、スプロケット4はチェーン5に沿って上
昇するにともなって、昇降台6が支柱3に沿って上昇復
帰する。
【0030】その後、昇降台6が最上昇位置に復帰する
と、チャックユニット18の鋼球18dが連結ロッドの
嵌合溝(図示せず)に嵌合するまで第2モータ17が駆
動される。この状態で、測定開始信号を待って第1モー
タ11が再駆動されて所定回転速度で正転し、前記作業
が繰り返される。この間に、各深度において貫入ロッド
15が一定深さ貫入する間の貫入ロッド15の回転数す
なわち第2モータ17の回転数が検出され、この検出値
から各深度ごとの土質の判定作業が行われるが、錘21
の積み降ろし作業はまったく不要となる。
と、チャックユニット18の鋼球18dが連結ロッドの
嵌合溝(図示せず)に嵌合するまで第2モータ17が駆
動される。この状態で、測定開始信号を待って第1モー
タ11が再駆動されて所定回転速度で正転し、前記作業
が繰り返される。この間に、各深度において貫入ロッド
15が一定深さ貫入する間の貫入ロッド15の回転数す
なわち第2モータ17の回転数が検出され、この検出値
から各深度ごとの土質の判定作業が行われるが、錘21
の積み降ろし作業はまったく不要となる。
【0031】しかも、貫入ロッド15が地中に貫入する
際、貫入ロッド15が自由落下に近い速度で自沈する
と、これが検出手段4aにより検出され、パウダブレー
キ手段14にあらかじめ設定された所定電流値が供給さ
れる。これにより、パウダブレーキ手段14が作動し
て、ブレーキ軸14aおよびスプロケット軸13の回転
が所定ブレーキ圧で制動され、実質チャック台7に載荷
される錘21を一定重量だけ軽減した状態が保持され、
前記測定作業を継続することができる。この時にも、錘
21の積み降ろし作業はまったく不要となる。
際、貫入ロッド15が自由落下に近い速度で自沈する
と、これが検出手段4aにより検出され、パウダブレー
キ手段14にあらかじめ設定された所定電流値が供給さ
れる。これにより、パウダブレーキ手段14が作動し
て、ブレーキ軸14aおよびスプロケット軸13の回転
が所定ブレーキ圧で制動され、実質チャック台7に載荷
される錘21を一定重量だけ軽減した状態が保持され、
前記測定作業を継続することができる。この時にも、錘
21の積み降ろし作業はまったく不要となる。
【0032】また、前記測定作業後に作業現場から前記
貫入試験機1を搬出する際には、載荷アーム20から錘
21を取外すとともに、チャックユニット18から貫入
ロッド15を取外し、さらに図7に示すように第1モー
タ11を駆動して昇降台6を支柱の最下位置まで下降さ
せる。この状態で、すべての電源をオフにして図8に示
すようにチャック台7を昇降台6から取外し、さらに昇
降駆動ユニット台9の取付けリング9aに螺合する締結
リング11aを離脱させる。その後、図9に示すように
第1モータ11を上方に引き抜き、第1モータ11を昇
降駆動ユニット台9から取外して、その出力軸11bに
連結された嵌合部11cとギャー軸10とを離脱させ
る。これにより、ギャー軸10はフリーに回転可能とな
り、スプロケット軸13およびスプロケット4は支障な
くフリーで回転できる。この状態で、支柱3と基台2の
支柱固定部2cとを分離して支柱3を昇降台6の案内部
6bの通路に沿って引き上げると、スプロケット4は相
対的に下降する方向の回転を受けるが、スプロケット4
はスプロケット軸13とともにフリーに回転するので、
図10に示すように支柱3は昇降台6から支障なく引出
される。そのため、支柱3、昇降台6、チャック台7、
第1モータ11、錘21をそれぞれ別個に分離でき、作
業現場からの自動貫入試験機1の搬出が一人の作業者で
可能となる。同様に自動貫入試験機1の作業現場への搬
入も前記搬出作業と逆の順で搬入、組立てを行えば、一
人で搬入作業を行うことができる。この際、第1モータ
11の取外しは不要となる。
貫入試験機1を搬出する際には、載荷アーム20から錘
21を取外すとともに、チャックユニット18から貫入
ロッド15を取外し、さらに図7に示すように第1モー
タ11を駆動して昇降台6を支柱の最下位置まで下降さ
せる。この状態で、すべての電源をオフにして図8に示
すようにチャック台7を昇降台6から取外し、さらに昇
降駆動ユニット台9の取付けリング9aに螺合する締結
リング11aを離脱させる。その後、図9に示すように
第1モータ11を上方に引き抜き、第1モータ11を昇
降駆動ユニット台9から取外して、その出力軸11bに
連結された嵌合部11cとギャー軸10とを離脱させ
る。これにより、ギャー軸10はフリーに回転可能とな
り、スプロケット軸13およびスプロケット4は支障な
くフリーで回転できる。この状態で、支柱3と基台2の
支柱固定部2cとを分離して支柱3を昇降台6の案内部
6bの通路に沿って引き上げると、スプロケット4は相
対的に下降する方向の回転を受けるが、スプロケット4
はスプロケット軸13とともにフリーに回転するので、
図10に示すように支柱3は昇降台6から支障なく引出
される。そのため、支柱3、昇降台6、チャック台7、
第1モータ11、錘21をそれぞれ別個に分離でき、作
業現場からの自動貫入試験機1の搬出が一人の作業者で
可能となる。同様に自動貫入試験機1の作業現場への搬
入も前記搬出作業と逆の順で搬入、組立てを行えば、一
人で搬入作業を行うことができる。この際、第1モータ
11の取外しは不要となる。
【0033】なお、実施例では第1モータ11の取付け
に際して、締結リング11aと取付けリング9aとを使
用しているが、バックル式の装着具(図示せず)であっ
てもよい。
に際して、締結リング11aと取付けリング9aとを使
用しているが、バックル式の装着具(図示せず)であっ
てもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は所定重量
の錘の荷重を受けるとともに回転駆動源の回転を受けて
回転する貫入ロッドを保持する昇降台を支柱に沿って昇
降自在に案内するとともに、昇降台には下降時フリーに
回転する歯付き回転部材を、また支柱側にはこれと係合
する噛合部材を支柱に沿って固定する一方、出力軸のロ
ック機構を備えた主回転駆動源を昇降台に着脱自在に取
付けて主回転駆動源の停止時に出力軸をロックするよう
に構成し、さらに前記出力軸の回転をパウダブレーキ手
段を介して歯付き回転部材と一体に回転する軸に伝達
し、このパウダブレーキ手段の作動により歯付き回転部
材とともに回転する回転軸の回転を制動して実質ロッド
に加わる荷重を軽減するように構成している。そのた
め、本発明は貫入ロッドに連結ロッドを連結して昇降台
を上昇復帰させる際に、錘の積み降ろしが不要となるば
かりか、貫入ロッドが自沈する際にも錘の積み降ろしは
不要となる。しかも、本発明は主回転駆動源接続時は主
回転駆動源の出力軸のロック作用により歯付き回転部材
が昇降台の下降方向に回転することができず、昇降台の
自由落下を防止する一方で、主回転駆動源離脱時には、
歯付き回転部材が昇降台の下降方向に回転できるように
なり、昇降台に差し込まれて基台に固定されていた支柱
を昇降台から引き抜く際に、歯付き回転部材が支障なく
回転するので、支柱の引き抜きが可能となり、基台、支
柱、昇降台の各部を別個に切り離すことができ、作業現
場に機械を搬入する作業並びに作業現場から機械を搬出
する作業が一人の作業で可能となる。また、本発明はス
プロケットとチェーンとの係合により昇降台を昇降させ
ているため、スプロケットがチェーンに十分に係合で
き、安全な昇降台を提供することができる。さらに、本
発明は昇降台とチャック台とも分離できるため、各部分
を軽量化でき、極めて作業性がよく、また機械の搬送時
の搬送コストも軽減できる機械を提供することができ
る。
の錘の荷重を受けるとともに回転駆動源の回転を受けて
回転する貫入ロッドを保持する昇降台を支柱に沿って昇
降自在に案内するとともに、昇降台には下降時フリーに
回転する歯付き回転部材を、また支柱側にはこれと係合
する噛合部材を支柱に沿って固定する一方、出力軸のロ
ック機構を備えた主回転駆動源を昇降台に着脱自在に取
付けて主回転駆動源の停止時に出力軸をロックするよう
に構成し、さらに前記出力軸の回転をパウダブレーキ手
段を介して歯付き回転部材と一体に回転する軸に伝達
し、このパウダブレーキ手段の作動により歯付き回転部
材とともに回転する回転軸の回転を制動して実質ロッド
に加わる荷重を軽減するように構成している。そのた
め、本発明は貫入ロッドに連結ロッドを連結して昇降台
を上昇復帰させる際に、錘の積み降ろしが不要となるば
かりか、貫入ロッドが自沈する際にも錘の積み降ろしは
不要となる。しかも、本発明は主回転駆動源接続時は主
回転駆動源の出力軸のロック作用により歯付き回転部材
が昇降台の下降方向に回転することができず、昇降台の
自由落下を防止する一方で、主回転駆動源離脱時には、
歯付き回転部材が昇降台の下降方向に回転できるように
なり、昇降台に差し込まれて基台に固定されていた支柱
を昇降台から引き抜く際に、歯付き回転部材が支障なく
回転するので、支柱の引き抜きが可能となり、基台、支
柱、昇降台の各部を別個に切り離すことができ、作業現
場に機械を搬入する作業並びに作業現場から機械を搬出
する作業が一人の作業で可能となる。また、本発明はス
プロケットとチェーンとの係合により昇降台を昇降させ
ているため、スプロケットがチェーンに十分に係合で
き、安全な昇降台を提供することができる。さらに、本
発明は昇降台とチャック台とも分離できるため、各部分
を軽量化でき、極めて作業性がよく、また機械の搬送時
の搬送コストも軽減できる機械を提供することができ
る。
【図1】本発明に係る自動貫入試験機を分解した状態を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図2】本発明に係る自動貫入試験機の全体図である。
【図3】本発明に係る自動貫入試験機の全体外観図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る昇降駆動ユニット台の要部拡大断
面図である。
面図である。
【図5】本発明に係るワンウエイクラッチを説明する一
部を切欠いた要部外観図である。
部を切欠いた要部外観図である。
【図6】本発明に係るチャックユニット台を90度回転
させた要部拡大断面図である。
させた要部拡大断面図である。
【図7】本発明に係る自動貫入試験機の第1分解工程を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図8】本発明に係る自動貫入試験機の第2分解工程を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図9】本発明に係る自動貫入試験機の第3分解工程を
示す外観図である。
示す外観図である。
【図10】本発明に係る自動貫入試験機の第4分解工程
を示す外観図である。
を示す外観図である。
【図11】従来例を示す全体説明図である。
1 自動貫入試験機 2,102 基台 2a 固定穴 2b 移動ローラ 2c 支柱固定部 3,103 支柱 4 スプロケット 4a 検出手段 5 アタッチメント付チェーン 6,106 昇降台 6a 案内ローラ 6b 案内部 7 チャック台 8,108 載荷台 9 昇降駆動ユニット台 9a 取付けリング 10 ギャー軸 11 第1モータ 11a 締結リング 11b 出力軸 11c 嵌合部 12 ベベルギャー機構 12a 駆動ベベルギャー 12b 被動ベベルギャー 13 スプロケット軸 13a 減速機 14 パウダブレーキ手段 14a ブレーキ軸 15,115 貫入ロッド 15a 嵌合溝 15b,115b スクリュウポイント 15c ねじ部 16 ワンウエイクラッチ 17 第2モータ 17a 駆動軸 18 チャックユニット 18a 案内スリーブ部 18b ボール押えスリーブ部 18c 収納孔 18d 鋼球 18e 拡開穴 19 チェーン伝達機構 20 載荷アーム 21,121 錘 122 クランプ 123 モータ
Claims (3)
- 【請求項1】基台に支柱を直立してかつ着脱自在に固定
し、この支柱に昇降台を昇降自在に配置し、この昇降台
に所定重量の錘の荷重を受けるとともに支柱と平行に延
びる貫入ロッドを着脱自在に保持するチャックユニット
を回転自在に設けてこのチャックユニットに回転駆動源
の回転を伝達してチャックユニットを貫入ロッドととも
に所定回転数で回転自在に構成するとともに、 前記昇降台に歯付き回転部材を水平方向に延びる回転軸
を中心にかつその歯部が支柱側に突出して回転するよう
に設ける一方、前記支柱に前記歯付き回転部材の歯部と
噛合する噛合部材を支柱の延びる方向に配置して歯付き
回転部材を噛合部材に沿って昇降可能に構成し、 さらに、前記昇降台に出力軸のロック機構を持つ主回転
駆動源を着脱自在に取付け、この出力軸と前記歯付き回
転部材の回転軸とをワンウエイクラッチおよびブレーキ
圧の設定可能なパウダブレーキ手段を介して嵌合離脱自
在に連結し、歯付き回転部材を噛合部材に沿って上昇す
る方向に回転させる出力軸の回転のみを回転軸に伝達す
るように構成したことを特徴とする自動貫入試験機。 - 【請求項2】 歯付き回転部材はスプロケットであっ
て、噛合部材は固定用アタッチメント付チェーンである
ことを特徴とする請求項1に記載の自動貫入試験機。 - 【請求項3】 昇降台はチャックユニットを回転自在に
保持するチャック台を着脱自在に取付けたことを特徴と
する請求項1に記載の自動貫入試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7112243A JP3066287B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 自動貫入試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7112243A JP3066287B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 自動貫入試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08270365A true JPH08270365A (ja) | 1996-10-15 |
JP3066287B2 JP3066287B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=14581832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7112243A Expired - Lifetime JP3066287B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 自動貫入試験機 |
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JP (1) | JP3066287B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275535A (ja) * | 2007-05-02 | 2008-11-13 | Nitto Seiko Co Ltd | 打撃貫入試験装置 |
KR100912099B1 (ko) * | 2007-10-16 | 2009-08-13 | (주)대우건설 | 토양의 구조 시험을 위한 시료 설치 장치 |
JP2010216130A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Univ Of Tsukuba | 掘削装置及びドリルビットユニット |
CN110702714A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-01-17 | 大冶市探伤机有限责任公司 | 异型节管射线探伤升降结构及异型节管射线探伤机 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7112243A patent/JP3066287B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008275535A (ja) * | 2007-05-02 | 2008-11-13 | Nitto Seiko Co Ltd | 打撃貫入試験装置 |
KR100912099B1 (ko) * | 2007-10-16 | 2009-08-13 | (주)대우건설 | 토양의 구조 시험을 위한 시료 설치 장치 |
JP2010216130A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Univ Of Tsukuba | 掘削装置及びドリルビットユニット |
CN110702714A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-01-17 | 大冶市探伤机有限责任公司 | 异型节管射线探伤升降结构及异型节管射线探伤机 |
CN110702714B (zh) * | 2019-11-11 | 2024-05-14 | 大冶市探伤机有限责任公司 | 异型节管射线探伤升降结构及异型节管射线探伤机 |
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Publication number | Publication date |
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JP3066287B2 (ja) | 2000-07-17 |
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