JPH08270019A - 作業機械 - Google Patents

作業機械

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JPH08270019A
JPH08270019A JP7782395A JP7782395A JPH08270019A JP H08270019 A JPH08270019 A JP H08270019A JP 7782395 A JP7782395 A JP 7782395A JP 7782395 A JP7782395 A JP 7782395A JP H08270019 A JPH08270019 A JP H08270019A
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JP
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valve
calculation unit
cylinder
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command
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JP7782395A
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Inventor
Makoto Samejima
誠 鮫島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 量産化されている安価なバルブと容量に上限
があるポンプとを使用して、シリンダ間の負荷が異なっ
ても、レバー操作に応じたシリンダ速度を得ることがで
きる上に、低コスト化、操作性の向上を達成できるよう
にする。 【構成】 作業機械において、シリンダ5〜7の伸び側
及び縮み側に圧力センサ50〜56を設けて、同各圧力
センサと制御装置100とを接続し、同制御装置を、方
向切換バルブ14〜16の要求流量を算出するバルブ要
求流量演算部102と、方向切換バルブ14〜16の変
位指令値を算出するバルブ指令演算部103と、飽和修
正値を算出する飽和修正演算部104とにより構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重量物把持装置やコン
クリートポンプ車等の作業機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の作業機械を図13により説明する
と、1が作業機械本体で、同作業機械本体1には、第1
アーム2の一端部が枢着され、同第1アーム2の他端部
には、第2アーム3が枢着され、同第2アーム3の他端
部には、第3アーム4が枢着されて、互いが一連の状態
に連結されている。
【0003】前記第1〜第3アーム2、3、4は、第1
シリンダ5、第2シリンダ6、第3シリンダ7によりそ
れぞれの枢着部を中心に回転される。第3アーム4の先
端部には、重量物9を把持するための把持装置8が装着
されている。11が前記第1〜第3シリンダ5、6、7
に対して圧油を供給する可変容量型ポンプで、同ポンプ
11は、エンジン、モータ等の駆動源10により駆動さ
れる。ポンプ11は、所謂、可変容量型であり、吐出流
量を変えるための斜板12をもっている。この斜板12
は、斜板駆動装置13により駆動される。
【0004】前記可変容量型ポンプ11からの圧油は、
第1バルブ14、第2バルブ15、第3バルブ16を介
して第1シリンダ5、第2シリンダ6、第3シリンダ7
のそれぞれに供給される。また17がリリーフ弁で、同
リリーフ弁17は、圧油の上限を設定するものである。
18が操作レバーで、同操作レバー18は、作業機械を
操作するためのものであり、第1アーム2、第2アーム
3、第3アーム4に対する指令信号が操作レバー18か
ら制御装置19に入力され、制御装置19からは、第1
バルブ14、第2バルブ15、第3バルブ16への指令
信号と斜板駆動装置13への指令信号とが出力される。 (1)上記作業機械では、第1バルブ14、第2バルブ
15、第3バルブ16にサーボバルブを使用している。
【0005】この場合、第1〜第3シリンダ5〜7に
は、同各シリンダの変位を検出する変位センサ(図示せ
ず)が装着されており、同変位センサの検出信号が制御
装置19に入力される。そして制御装置19は、操作レ
バー18の指令値に対する第1シリンダ5、第2シリン
ダ6、第3シリンダ7の変位或いは速度を目標値に追従
するように演算して、この演算結果をサーボバルブであ
る第1バルブ14、第2バルブ15、第3バルブ16へ
指令信号して出力する。
【0006】但しサーボバルブを使用する場合、油圧源
の圧力、即ち、ポンプ11の圧力は、一定であることが
前提になる。その前提条件を満たすために、大容量のポ
ンプ11を使用して、十分な流量を供給する必要があ
る。 (2)上記作業機体では、第1バルブ14、第2バルブ
15、第3バルブ16に通常のスプールバルブを使用す
る場合がある。
【0007】上記スプールバルブは、スプールを外部か
らの所謂パイロット圧力により駆動して、ポンプ11か
らの圧油を通過或いは方向を切り換えるものである。こ
の場合、制御装置19は、第1〜第3アーム2〜4に対
応する第1〜第3バルブ14〜16に優先度を設けて、
互いを連動操作する場合、優先度の高いバルブほど、操
作レバー18の操作量に応じた指令値とし、優先度の低
いバルブは、操作レバー18の操作量よりも低い指令値
とし、圧油をより優先度の高いバブルからシリンダへ供
給して、アームを駆動するように制御している。 (3)上記作業機械では、ロードセンシングシステム
(バルブの入口圧と出口圧との差圧を一定にする圧力補
償弁(図示せず)の流量を制御する主弁、即ち、図13
中の第1バルブ14と第2バルブ15と第3バルブ16
とからなる所謂ロードセンシングシステム)を使用する
場合がある(なおロードセンシングシステムに関する文
献は、例えば一柳著「油圧ショベルにおける可変ポンプ
回路」、油圧と空気圧、第24巻、第2号」)。
【0008】このロードセンシングシステムによれば、
各バルブ前後の差圧が一定に保たれているので、操作レ
バー18の指令値に応じて主弁を操作することにより、
操作レバー18の指令値に応じた圧油を通過させること
が可能であって、レバー操作量に応じたシリンダ速度
(アームの動き)が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記図13に示す従来
の作業機械の制御装置19では、次の問題があった。前
記(1)のように第1バルブ14、第2バルブ15、第
3バルブ16にサーボバルブを使用する場合は、各シ
リンダの変位を検出する変位センサが必要である。ま
た大容量のポンプを使用して、十分な流量を供給する必
要がある。またサーボバルブ自身高価であり、コスト
高になる。
【0010】前記(2)のように第1バルブ14、第2
バルブ15、第3バルブ16に通常のスプールバルブを
使用する場合は、第1〜第3アーム2〜4に対応するバ
ルブ14〜16に優先度を設けており、コスト高になら
ないが、バルブを通過する流量がバルブの開口面積とバ
ルブ前後の差圧とで決まるため、優先度が低いバルブで
も対応するシリンダの圧力が他のシリンダ圧よりも低過
ぎると、多くの圧油が優先度の低いハルブを通過し、優
先度の高いバルブには、あまり圧油が供給されなくて、
レバー操作通りのシリンダ速度が得られない場合が生じ
る。
【0011】図14は、第1〜第3アーム2〜4の姿勢
を姿勢Lから姿勢Uに変化させる状態を示している。こ
のとき、各シリンダ5、6、7は全て伸びる方向に操作
される。図15は、図14に示した姿勢Lより各レバー
指令値を同時に100%ステップ入力した場合のシミュ
レーション結果であり、第1〜第3シリンダ5〜7の速
度を示している。なおこのときの第1〜第3ハルブ14
〜16は、固定にしている。
【0012】図15に示すようにシリンダに作用する負
荷が小さいものほど多くの圧油が流れるため、レバー操
作量は全て100%と同じであっても、最大2倍以上の
速度の違いが生じている。このようにシリンダ間の圧力
が影響し合って流量配分が変化してしまうことを干渉す
ると称している。前記(2)の場合には、各バルブに優
先度を設けるため、図15に示すほどの速度の違いは生
じないにしても、姿勢に対するシリンダ圧が急激に変化
するため、レバー操作量に応じたシリンダ速度を満足す
ることが困難になる。
【0013】前記(3)のようにバルブ前後の差圧を一
定にする圧力補償弁(図示せず)を用いたロードセンシ
ングシステムの場合は、差圧を一定に維持しているた
め、レバー操作に応じたシリンダ速度が得られる。しか
し第1〜第3バルブ14〜16のそれぞれに圧力補償弁
を設けなければならないため、その分、コスト高になる
ばかりか、圧力補償弁を操作するためのパイロット回路
が必要になって、油圧回路が複雑になってしまう。
【0014】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、量産化されている安価
なバルブと容量に上限があるポンプとを使用して、シリ
ンダ間の負荷が異なっても、レバー操作に応じたシリン
ダ速度を得ることができ、低コスト化、操作性の向上
を併せ達成できる作業機械を提供しようとする点にあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、枢着部を介して一連の状態に連結され
た複数本のアームと、同各アームのそれぞれを枢着部を
中心に回転させる複数個のシリンダと、エンジン、モー
タ等の駆動装置により駆動される可変容量型ポンプと上
記各シリンダとの間の油圧回路に介装した複数個の方向
切換弁と、同各方向切換弁を制御する制御装置と、同制
御装置に接続した操作レバーとを有し、上記可変容量型
ポンプからの圧油を上記各方向切換バルブを介して上記
各シリンダへ供給し、同各シリンダにより上記各アーム
を枢着部を中心に回転させて、所定の作業を行う作業機
械において、前記各シリンダの伸び側及び縮み側に圧力
センサを設けて、同各圧力センサと前記制御装置とを接
続し、同制御装置を、前記各方向切換バルブの要求流量
を算出するバルブ要求流量演算部と、同各方向切換バル
ブの変位指令値を算出するバルブ指令演算部と、飽和修
正値を算出する飽和修正演算部とにより構成している
(請求項1)。
【0016】前記作業機械において、制御装置のバルブ
要求流量演算部は、各レバー操作指令値の総和をポンプ
の斜板指令値とし、上記ポンプ斜板指令値が上限以下の
とき、ポンプ最大吐出流量と各レバー操作指令値とで各
方向切換バルブに対する要求流量を算出し、前記ポンプ
斜板指令値が上限を越えたとき、ポンプ斜板指令値を前
記上限値とし、さらに各レバー操作指令値が同一値のと
き、各アームを駆動する各シリンダの速度が所定の速度
比となるようにポンプ最大吐出流量と各シリンダの受圧
面積と各シリンダに対する速度比と各アームに対するレ
バー操作指令値とを用いて、各方向切換バルブに対する
要求流量を算出するように構成し、バルブ指令演算部
は、ポンプの吐出圧力と方向切換バルブにより圧油が供
給される側のシリンダ圧力との差圧と前記バルブ要求流
量演算部により得られた各方向切換バルブに対する各要
求流量とから各方向切換バルブで必要とする開口面積を
求め、さらにこの開口面積から各方向切換バルブの変位
指令値を算出するように構成し、飽和修正演算部は、前
記バルブ指令演算部により得られた各バルブ変位指令の
うちの最大値を上限値と比較し、上記最大値が上限値を
越えたとき、当該バルブ指令を上限値に固定し、上限値
を越えていない他のバルブ指令値を前記最大値に応じて
減少させて、上記値を他の上限値を越えていないバルブ
に対する新しいバルブ指令値とするように構成してもよ
い(請求項2)。
【0017】前記作業機械において、ポンプの吐出圧に
おける固有振動数(油柱共振点)近傍でゲインが高く、
低振動数域及び高振動数域ではゲインが低下するフィル
タを使用して、ポンプ吐出圧のセンサ信号を上記フィル
タの入力信号とし、該フィルタ出力をポンプ斜板の補償
量とし、前記バルブ要求流量演算部からのポンプ斜板指
令値に上記フィルタ出力を加算して、この加算値をポン
プ斜板指令値とするようにしてもよい(請求項3)。
【0018】前記作業機械において、各シリンダに変位
を検出する変位センサ或いは各アーム連結部に角度セン
サを設けて、各シリンダの実変位を検出し、さらに同実
変位から実速度を算出して、バルブ要求流量演算部によ
り得られた各方向切換バルブに対する要求流量と各シリ
ンダの受圧面積から各シリンダの目標速度を算出する目
標速度演算部と、同目標速度演算部からの各シリンダの
目標速度と前記各シリンダの実速度とを入力して各シリ
ンダ速度を目標値に追従させる速度補償演算部とを有
し、速度補償演算部からの各バルブに対する補償値と飽
和修正演算部により得られた各バルブ指令値とをそれぞ
れ加算して、この加算値を各バルブの指令値とし、前記
速度補償演算部からの各バルブに対する補償値の総和を
前記ポンプ斜板指令値に加算して、この加算値をポンプ
斜板指令値としてもよい(請求項4)。
【0019】
【作用】
(1)制御装置のバルブ要求流量演算部は、各レバー操
作指令値の総和をポンプの斜板指令値とし、上記ポンプ
斜板指令値が上限以下のとき、ポンプ最大吐出流量と各
レバー操作指令値とで各方向切換バルブに対する要求流
量を算出し、前記ポンプ斜板指令値が上限を越えたと
き、ポンプ斜板指令値を前記上限値とし、さらに各レバ
ー操作指令値が同一値のとき、各アームを駆動する各シ
リンダの速度が所定の速度比となるようにポンプ最大吐
出流量と各シリンダの受圧面積と各シリンダに対する速
度比と各アームに対するレバー操作指令値とを用いて、
各方向切換バルブに対する要求流量を算出する。(2)
またバルブ指令演算部は、ポンプの吐出圧力と方向切換
バルブにより圧油が供給される側のシリンダ圧力との差
圧と前記バルブ要求流量演算部により得られた各方向切
換バルブに対する各要求流量とから各方向切換バルブで
必要とする開口面積を求め、さらにこの開口面積から各
方向切換バルブの変位指令値を算出する。(3)また飽
和修正演算部は、前記バルブ指令演算部により得られた
各バルブ変位指令のうちの最大値を上限値と比較し、上
記最大値が上限値を越えたとき、当該バルブ指令を上限
値に固定し、上限値を越えていない他のバルブ指令値を
前記最大値に応じて減少させて、上記値を他の上限値を
越えていないバルブに対する新しいバルブ指令値とす
る。
【0020】
【実施例】次に本発明の作業機械を図に示す各実施例に
より説明する。図1〜図6は、制御装置の第1実施例を
示しており、そのうち、図1は、作業機械の油圧回路
図、図2は、制御装置の系統図、図3は、同制御装置の
バルブ要求流量演算部の演算結果を示す説明図、図4
は、バルブの変位と開口面積との関係を示す説明図、図
5は、同制御装置の飽和修正演算部の演算結果例を示す
説明図、図6は、同制御装置のシミュレーション計算結
果を示す説明図である。
【0021】図7〜10は、制御装置の第2実施例を示
しており、図7は、制御装置の系統図、図8は、同制御
装置のフィルタの周波数特性を示す説明図、図9は、同
制御装置のシミュレーション計算結果を示す説明図であ
る。図10〜図12は、制御装置の第3実施例を示して
おり、図10は、作業機械の油圧回路図、図11は、制
御装置の系統図、図12は、同制御装置のシミュレーシ
ョン計算結果を示す説明図である。
【0022】次に上記各実施例を具体的に説明する。図
13に示す従来の作業機械と同一部分については同一の
符号を付してその説明を省略している。 (第1実施例)先ず作業機械の制御装置の第1実施例を
説明する。図1の第1シリンダ5には、その伸び側、縮
み側にそれぞれ圧力センサ50、51を設け、第2シリ
ンダ6には、その伸び側、縮み側にそれぞれ圧力センサ
52、53を設け、第3シリンダ7には、その伸び側、
縮み側にそれぞれ圧力センサ54、55を設け、さらに
可変容量型ポンプ11の吐出側に吐出圧を検出する圧力
センサ56を設けている。
【0023】前記圧力センサ50〜56の検出信号は、
制御装置100に入力される。制御装置100は、操作
レバー18の信号と前記圧力検出信号とを入力し、第1
バルブ14、第2バルブ15、第3バルブ16、及び可
変容量型ポンプ11の斜板駆動装置13に操作信号を出
力する。100が制御装置で、同制御装置100は、図
13に示す従来の制御装置17と機能が異なるため、符
号を100に変えて示している。
【0024】図2は、制御装置100の系統図であり、
操作レバー18からの第1アームレバー指令LC1と、
第2アームレバー指令LC2と、第3アームレバー指令
LC3とがバルブ流量演算部102に入力され、バルブ
流量演算部102からは、第1バルブ14、第2バルブ
15、第3バルブ16のそれぞれに対する要求流量Qc
1、Qc2、Qc3、及び可変容量型ポンプ11の斜板
駆動装置13に対するポンプ斜板指令φdが出力され
る。
【0025】バルブ指令演算部103は、前記要求流量
Qc1、Qc2、Qc3を入力し、第1〜第3バルブ1
4〜16の変位指令値Cq1、Cq2、Cq3を出力す
る。飽和修正演算部104は、バルブ指令演算部103
からの変位指令値Cq1、Cq2、Cq3が上限に達し
た場合の処理を行うものであり、この飽和修正演算部1
04の出力は、第1〜第3バルブ14〜16の変位指令
値Cd1、Cd2、Cd3である。
【0026】次に前記図1、図2に示す制御装置100
の作用を具体的に説明する。バルブ要求流量演算部10
2では、前記のように操作レバー18からのレバー指令
LC1、LC2、LC3に対して第1〜第3バルブ14
〜16を通過すべき流量を算出する。主板駆動装置13
への斜板指令値φdは、前記レバー指令LC1、LC
2、LC3の総和で算出するが、主板駆動装置13への
斜板指令値φdは、その上限値(ここでは上限値を1.
0としている)を越えることはできない。これは、次式
(1)で表される。
【0027】
【数1】
【0028】バルブ14、15、16への要求流量Qc
1、Qc2、Qc3は、式(2)に示すように、φd<
1.0のとき、レバー指令LC1、LC2、LC3に比
例した値とする。ここで、Qmax は、ポンプ11の最大
吐出流量である。斜板指令値φd=1.0のとき、各レ
バー指令値が同一値であれば、第1〜第3アーム2〜4
を駆動する第1〜第3シリンダ5〜7の速度が所定の速
度比になるようにポンプ最大吐出流量Qmax と各シリン
ダの受圧面積A11、A21、A31と各シリンダに対
する速度比α、β、γと各アームに対するレバー指令値
LC1、LC2、LC3とを用いて、第1〜第3バルブ
14〜16に対する要求流量Qc1、Qc2、Qc3を
算出する。
【0029】前記シリンダの受圧面積A11、A21、
A31は、圧油が供給される側のシリンダの面積を表
し、最初の添字番号1、2、3がシリンダの番号を表
し、次の添字番号の1がシリンダの伸び側を表してい
る。シリンダ縮み側の面積は、A12、A22、A32
で表されるが、ここでは、シリンダの伸び側に操作され
た場合の式を示している。シリンダの縮み側を考慮した
式は、単に式(2)を拡張するだけであり、説明は伸び
側の操作だけで十分である。
【0030】
【数2】
【0031】例えば、式(2)において、レバー指令が
LC1=LC2=LC3=1.0のとき、φd≧1.0
になり、要求流量Qc1、Qc2、Qc3は、式(3)
で表される。
【0032】
【数3】
【0033】シリンダの目標速度は、要求流量/シリン
ダ受圧面積(Qci/Ai1、i=1〜3)で表される
ので、式(3)より各シリンダの目標速度の比はα:
β:γになる。図3は、α=β=γ=1.0とし、各レ
バー指令LC1、LC2、LC3を順に増加させたとき
のバルブ要求流量の正規化値Qc1、Qc2、Qc3及
びポンプ斜板指令φdを(1)式、(2)式を用いて表
したものであり、横軸は、時間に相当する制御演算ステ
ップである。前記正規化値とは、バルブ要求流量Qc
1、Qc2、Qc3をポンプ最大吐出流量Qmax で割っ
た値である。
【0034】図3に示すようにポンプ斜板指令φdが
1.0になっている範囲で要求流量Qc1、Qc2、Q
c3が修正されている。レバー指令値信号が100%に
なるのは、図中の200〜250ステップの間である
が、このときの要求流量の正規化値は、それぞれ、Qc
1=0.4888、Qc2=0.2868、Qc3=
0.2244になり、シリンダ受圧面積(ここでは、A
11=226cm2 .2、A21=132.7cm2 、A3
1=103.9cm2 とそれぞれ異なった値にしており、
実際の作業機械のシリンダに対応させている)で割って
得られるシリンダ速度は、全て12.96cm/sec にな
り、レバー指令が全て100%のとき、各シリンダは同
一速度になる。これは、α=β=γ=1.0としたため
である。
【0035】バルブ指令演算部103は、前記要求流量
Qc1、Qc2、Qc3を入力し、バルブ14、15、
16の変位指令値Cq1、Cq2、Cq3を出力する。
バルブの通過流量は、バルブ前後の差圧の1/2乗及び
バルブの開口面積に比例することが知られている。一般
にバルブの通過流量Q(cc/sec)とバルブ前後の差圧Δ
P(kgf/cm2 )及びバルブ開口面積Av(cm2 )との間
には、次の関係が成り立つ。上記差圧ΔPは、ポンプ1
1の吐出圧力Ppと圧油を供給する側のシリンダの圧力
との差であり、圧力値は、図1に示した圧力センサ56
〜56から得られる。
【0036】
【数4】
【0037】また式(4)は、次のように変形すること
ができる。
【0038】
【数5】
【0039】バルブの開口面積Avと変位Xvとの関係
は、図4中の(a)で表される。これは、バルブに関す
る設計仕様で決められる関係である。図4中の(b)は
(a)と同じものであるが、開口面積Avに対する変位
Xvを示している。(b)の図より次の関数を一義的に
求めることができる。
【0040】
【数6】
【0041】式(5)を式(6)に代入することによ
り、バルブの変位を求めることができる。式(5)、式
(6)の変数に対し、Xvをバルブ指令演算部103の
出力であるバルブ変位指令Cqi(i=1〜3)に対応
させ、Qをバルブ要求流量Qciに対応させ、差圧ΔP
をポンプ圧Ppとシリンダ圧Pi1との差に対応させる
ことにより、バルブ指令演算部103の処理内容が示さ
れる。
【0042】飽和修正演算部104は、前記バルブ変位
指令Cqi(i=1〜3)のいずれかが上限値(ここで
は1.0)を越えた場合の処理を行うものである。前記
式(5)中の圧力差(Pp−Pi1)が小さくなると、
Cqiは増加する。そこで、3つの指令値のうちの最大
値Cmax を求め、その値が上限値を越えたバルブに対し
ては指令値を上限値とし、上限値に達していない他のハ
ルブに対しての指令を前記3つの指令値のうちの最大値
Cmax で除算して減少させる。即ち、式(7)に示した
処理を飽和修正演算部104で行う。
【0043】
【数7】
【0044】一例として、第1シリンダ5と可変容量型
ポンプ11との差圧ΔPが最初35kgf /cm2 である状
態から徐々に低下した場合の各指令値Cdi(i=1〜
3)の演算結果を図5に示す。第1バルブ14の指令値
Cd1が飽和した後、他の指令値が減少している。即
ち、第1バルブ14の要求流量Qc1を満たすために
は、本来、前記上限値以上の変位が必要であるが、バル
ブの機構上の制約からそれ以上変位できず、要求流量Q
c1以下の流量しか流せない。そのため、他のバルブに
対しても変位を小さくして、バルブ通過流量を減少さ
せ、流量配分のバランスを維持して、操作感覚に違和感
を生じさせないようにする。
【0045】図6は、前記バルブ要求流量演算部10
2、バルブ指令演算部103、飽和修正演算部104か
らなるバルブ流量制御演算部101による制御装置10
0を用いて、図14に示した姿勢Lより各レバー指令値
を同時に100%ステップ入力した場合のシミュレーシ
ョン結果である。なお前記速度比α、β、γは、全て
1.0であり、このときの各シリンダの目標速度は、1
2.9cm/sec である。図に示したように各シリンダ速
度は、目標値に近くなっており、略レバー操作に応じた
シリンダ速度が得られる。
【0046】(第2実施例)次に制御装置の第2実施例
を説明する。図7の100は制御装置、105はポンプ
圧Ppを入力とするフィルタであり、前記バルブ要求流
量演算部102から出力されるポンプ斜板指令φdから
前記フィルタ105の出力を加算器106で減算し、上
記加算器からの出力を新しいポンプ斜板指令φcとする
ものである。
【0047】上記フィルタ105は、図8に示すように
周波数に対してゲインが山型をなし、位相は+90deg
から徐々に−90deg に移行する特性をもち、次式で表
される。
【0048】
【数8】
【0049】次に前記図7に示す制御装置100の作用
を具体的に説明する。前記フィルタ105は、ポンプ1
1の吐出圧における固有振動数(油柱共振点)近傍では
ゲインが高く、低振動数域及び高振動数域ではゲインが
低下するように設計し、同フィルタ105の出力をポン
プ斜板12に対する補償量として加算器106にフィー
ドバックすることにより、ポンプ11の圧力変動を減衰
させる。即ち、操作レバー18で操作するときに感じる
ショックを低減させる。
【0050】図9は、図7に示す制御装置100による
シミュレーションの結果を示しており、図6に示した操
作と同じ条件、即ち、姿勢Lより各レバーの操作を同時
に100%ステップ操作した場合である。図9から各シ
リンダ速度の最初の行き過ぎ量が図6に比べて大幅に低
減されていることが判る。即ち、レバー操作時に生じる
ショックが低減され且つ略レバー操作に応じたシリンダ
速度が得られる。
【0051】(第3実施例)次に制御装置の第3実施例
を説明する。図10において図1と同一部分については
説明を省略している。図10の57、58は第1〜第3
アーム2〜4の連結部分に設けた角度センサである。こ
の角度センサ57、58は、シリンダ6、7の変位を検
出するためのものであり、当然、各シリンダ6、7に変
位センサを直接設けるようにしてもよい。
【0052】図10に示すように角度センサ57、58
を使用した場合、2つのアームとシリンダとより構成さ
れる三角形の機構と角度とから、シリンダ6、7の変位
を容易に算出可能である。200が制御装置で、上記角
度センサ57、58の検出信号は、同制御装置200に
入力される。
【0053】図11は、制御装置200の系統図であ
る。ここでは、図7に示す制御装置100と異なる部分
のみを説明する。201はシリンダの目標速度を算出す
る目標速度演算部であり、第2シリンダ6、第3シリン
ダ7に対する目標速度Vt2、Vt3を出力するように
している。第1シリンダ5に関しては、第1、第2実施
例に示した制御装置により十分な速度精度を得られるた
め、第1シリンダに対する目標速度は設けていない。
【0054】202は前記目標速度Vt2、Vt3と第
2シリンダ6、第3シリンダ7の実速度V2、V3とを
入力する速度補償演算部であり、ここでは、上記速度補
償演算部202にPI(比例+積分)制御を適用した例
を示している。シリンダの実速度は、前記シリンダ変位
を微分して容易に得られる。速度補償演算部202の出
力値は、第2バルブ15、第3バルブ16に対する補償
量dC2、dC3であり、それぞれが加算器205、2
06により、飽和修正演算部104から出力される第
2、第3バルブ15、16に対する指令値Cd2、Cd
3に加算され、上記加算値を第2、第3バルブ15、1
6に対する新しい指令値Cc2、Cc3とする。
【0055】さらに速度補償演算部202からの出力値
dC2、dC3が加算器203により加算され、上記加
算値が第2実施例で示したポンプ斜板指令値と加算器2
04で加算され、上記加算値が新しいポンプ斜板指令φ
cになる。次に図11中の目標速度演算部201、速度
補償演算部202の処理内容を説明する。
【0056】目標速度演算部201から出力される目標
速度Vti(i=2、3)は、バルブ要求流量演算部1
02から得られるバルブ要求流量Qci(i=2、3)
とシリンダ受圧面積Ai1(i=2、3)とを用いて次
式により求める。
【0057】
【数9】
【0058】速度補償演算部202には、一例としてP
I制御を用いる。上記速度補償演算部202は所謂速度
フィードバックを構成するものであり、その機能は、定
常状態における制御誤差を無くすことである。上記機能
を満たすものであれば、どのような補償手段を採用して
も差し支えない。PI制御は、次式の伝達関数G(s)
により与えられる。
【0059】
【数10】
【0060】そして速度フィードバックするためには、
各目標速度Vti、実速度Vi(i=2、3)を用いて
次のように処理する。
【0061】
【数11】
【0062】次に前記図11に示す制御装置200の作
用を具体的に説明する。図11中の速度補償演算部20
2で速度フィードバックを構成することにより、第2、
第3シリンダ6、7の速度V2、V3を目標速度Vt
2、Vt3に追従させることが可能であり、そのため、
操作レバー18による操作に対して各シリンダ速度の精
度が向上する上に、操作性が向上する。
【0063】また第2、第3バルブ15、16に対する
補償量dC2、dC3の加算値をポンプ斜板指令に加算
することは、バルブの補償量に応じてポンプの吐出量を
も補正することである。例えば補償量dc2が増加すれ
ば、その分、供給する圧油も増加させるように働く。さ
らに第2実施例のフィルタ105をそのまま使用してい
るため、レバー操作直後に発生するショックも低減する
し、操作性が向上する。
【0064】図12は、図11の制御装置200による
シミュレーションの結果を示しており、図6に示した操
作と同じ条件、即ち、姿勢Lより各操作レバーを同時に
100%ステップ操作した場合である。図12に示すよ
うに各シリンダ速度は精度良く一致しており、最初の行
き過ぎ量が図6に比べて大幅に低減していることが判
る。即ち、レバー操作時に生じるショックが低減する
し、レバー操作に応じた高精度なシリンダ速度が得られ
る。
【0065】以上具体的に説明したように本発明によれ
ば、作業機の姿勢により各シリンダ5、6、7に作用す
る負荷が異なっても、レバー操作に応じたシリンダ速度
が得られ上に、容量に上限のあるポンプ11にも適用可
能である。また各レバー操作指令が同一の場合、各アー
ム2、3、4を駆動する各シリンダ5、6、7の速度が
所定の速度比になるように制御されるため、作業機械の
操作速度を予め設定することが可能になる。
【0066】ポンプ圧Ppをフィルタ105に入力し、
上記フィルタ出力をポンプ斜板12に対する補償量にし
ているため、操作レバー18を急激に操作したときに生
じるショックが大幅に低減して、操作性が向上する。各
バルブ14、15、16の変位の上限値を考慮してお
り、そのため、レバー操作中に何れかのバルブが上限値
に達しても、操作性が悪化しない。
【0067】バルブ要求流量から各シリンダ5、6、7
に対する目標速度を算出し、実際のシリンダ速度をフィ
ードバックして、その補償値をバルブ指令とポンプ斜板
指令に加算することにより、レバーの操作量に対応した
シリンダ速度を精度良く維持することが可能で、この点
からも操作性が向上する。
【0068】
【発明の効果】本発明の作業機械の制御装置は前記のよ
うに構成されており、作業機の姿勢により各シリンダに
作用する負荷が異なっても、レバー操作に応じたシリン
ダ速度を得ることができる上に、容量に上限のあるポン
プにも適用できる。また各レバー操作指令が同一の場
合、各アームを駆動する各シリンダの速度が所定の速度
比になるように制御できるため、作業機械の操作速度を
予め設定することができる。
【0069】またポンプ圧をフィルタに入力し、このフ
ィルタ出力をポンプ斜板に対する補償量としたため、操
作レバーを急激に操作したときに生じるショックを大幅
に低減することができて、操作性を向上できる。また各
バルブの変位の上限値を考慮しているため、レバー操作
中に何れかのバルブが上限値に達しても、操作性の悪化
を防止できる。
【0070】またバルブ要求流量から各シリンダに対す
る目標速度を算出し、実際のシリンダ速度をフィードバ
ックして、その補償値をバルブ指令とポンプ斜板指令に
加算するので、レバーの操作量に対応したシリンダ速度
を精度良く維持することができて、この点からも操作性
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機械の油圧回路図である。
【図2】同作業機械に適用した制御装置の第1実施例を
示す系統図である。
【図3】同制御装置のバルブ要求流量演算部の演算結果
を示す説明図である。
【図4】バルブの変位と開口面積との関係を示す説明図
である。
【図5】同制御装置の飽和修正演算部の演算結果例を示
す説明図である。
【図6】同制御装置のシミュレーション計算結果を示す
説明図である。
【図7】同作業機械に適用した制御装置の第2実施例を
示す系統図である。
【図8】同制御装置のフィルタの周波数特性を示す説明
図である。
【図9】同制御装置のシミュレーション計算結果を示す
説明図である。
【図10】作業機械の他の例の油圧回路図である。
【図11】同作業機械に適用した制御装置の第3実施例
を示す系統図である。
【図12】同制御装置のシミュレーション計算結果を示
す説明図である。
【図13】従来の作業機械の油圧回路図である。
【図14】同作業機械のアームの動作を示す説明図であ
る。
【図15】同作業機械のシミュレーション計算結果を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 作業機械本体 2 第1アーム 3 第2アーム 4 第3アーム 5 第1シリンダ 6 第2シリンダ 7 第3シリンダ 8 把持装置 9 重量物 10 駆動源 11 ポンプ 12 斜板 13 斜板駆動装置 14 第1バルブ 15 第2バルブ 16 第3バルブ 17 リリーフ弁 18 操作レバー 19 制御装置 50〜56 圧力センサ 57〜58 角度センサ 100 制御装置 101 バルブ流量制御演算部 102 バルブ要求流量演算部 103 バルブ指令演算部 104 飽和修正演算部 105 フィルタ 106 加算器 200 制御装置 201 目標速度演算部 202 速度補償演算部 203 加算器 204 〃 205 〃 206 〃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/16 9037−3J F15B 11/16 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枢着部を介して一連の状態に連結された
    複数本のアームと、同各アームのそれぞれを枢着部を中
    心に回転させる複数個のシリンダと、エンジン、モータ
    等の駆動装置により駆動される可変容量型ポンプと上記
    各シリンダとの間の油圧回路に介装した複数個の方向切
    換弁と、同各方向切換弁を制御する制御装置と、同制御
    装置に接続した操作レバーとを有し、上記可変容量型ポ
    ンプからの圧油を上記各方向切換バルブを介して上記各
    シリンダへ供給し、同各シリンダにより上記各アームを
    枢着部を中心に回転させて、所定の作業を行う作業機械
    において、前記各シリンダの伸び側及び縮み側に圧力セ
    ンサを設けて、同各圧力センサと前記制御装置とを接続
    し、同制御装置を、前記各方向切換バルブの要求流量を
    算出するバルブ要求流量演算部と、同各方向切換バルブ
    の変位指令値を算出するバルブ指令演算部と、飽和修正
    値を算出する飽和修正演算部とにより構成したことを特
    徴とする作業機械。
  2. 【請求項2】 前記バルブ要求流量演算部は、各レバー
    操作指令値の総和をポンプの斜板指令値とし、上記ポン
    プ斜板指令値が上限以下のとき、ポンプ最大吐出流量と
    各レバー操作指令値とで各方向切換バルブに対する要求
    流量を算出し、前記ポンプ斜板指令値が上限を越えたと
    き、ポンプ斜板指令値を前記上限値とし、さらに各レバ
    ー操作指令値が同一値のとき、各アームを駆動する各シ
    リンダの速度が所定の速度比となるようにポンプ最大吐
    出流量と各シリンダの受圧面積と各シリンダに対する速
    度比と各アームに対するレバー操作指令値とを用いて、
    各方向切換バルブに対する要求流量を算出するように構
    成し、 前記バルブ指令演算部は、ポンプの吐出圧力と方向切換
    バルブにより圧油が供給される側のシリンダ圧力との差
    圧と前記バルブ要求流量演算部により得られた各方向切
    換バルブに対する各要求流量とから各方向切換バルブで
    必要とする開口面積を求め、さらにこの開口面積から各
    方向切換バルブの変位指令値を算出するように構成し、 前記飽和修正演算部は、前記バルブ指令演算部により得
    られた各バルブ変位指令のうちの最大値を上限値と比較
    し、上記最大値が上限値を越えたとき、当該バルブ指令
    を上限値に固定し、上限値を越えていない他のバルブ指
    令値を前記最大値に応じて減少させて、上記値を他の上
    限値を越えていないバルブに対する新しいバルブ指令値
    とするように構成し、た請求項1記載の作業機械。
  3. 【請求項3】 ポンプの吐出圧における固有振動数(油
    柱共振点)近傍でゲインが高く、低振動数域及び高振動
    数域ではゲインが低下するフィルタを使用して、ポンプ
    吐出圧のセンサ信号を上記フィルタの入力信号とし、該
    フィルタ出力をポンプ斜板の補償量とし、前記バルブ要
    求流量演算部からのポンプ斜板指令値に上記フィルタ出
    力を加算して、この加算値をポンプ斜板指令値とする請
    求項1、2記載の作業機械。
  4. 【請求項4】 前記各シリンダに変位を検出する変位セ
    ンサ或いは各アーム連結部に角度センサを設けて、各シ
    リンダの実変位を検出し、さらに同実変位から実速度を
    算出して、前記バルブ要求流量演算部により得られた各
    方向切換バルブに対する要求流量と各シリンダの受圧面
    積から各シリンダの目標速度を算出する目標速度演算部
    と、同目標速度演算部からの各シリンダの目標速度と前
    記各シリンダの実速度とを入力して各シリンダ速度を目
    標値に追従させる速度補償演算部とを有し、前記速度補
    償演算部からの各バルブに対する補償値と前記飽和修正
    演算部により得られた各バルブ指令値とをそれぞれ加算
    して、この加算値を各バルブの指令値とし、前記速度補
    償演算部からの各バルブに対する補償値の総和を前記ポ
    ンプ斜板指令値に加算して、この加算値をポンプ斜板指
    令値とする請求項1乃至3記載の作業機械。
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