JPH08268583A - 給紙装置における送りコロの回転制御方法および装置 - Google Patents

給紙装置における送りコロの回転制御方法および装置

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JPH08268583A
JPH08268583A JP7100032A JP10003295A JPH08268583A JP H08268583 A JPH08268583 A JP H08268583A JP 7100032 A JP7100032 A JP 7100032A JP 10003295 A JP10003295 A JP 10003295A JP H08268583 A JPH08268583 A JP H08268583A
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JP
Japan
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sheet
feed roller
feed
motor
rotation
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JP7100032A
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English (en)
Inventor
Eiji Okimasa
映治 意真
Yuji Yamazaki
裕司 山崎
Isao Kato
功 加藤
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Isowa Corp
Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Publication date
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H3/00Separating articles from piles
    • B65H3/02Separating articles from piles using friction forces between articles and separator
    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65H3/06Rollers or like rotary separators
    • B65H3/0692Vacuum assisted separator rollers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート状材を下流側に常に適正なタイミング
で送り出し、下流側でのシート状材の加工不良の発生を
防止する。 【構成】 段ボールシート12を水平に送り出すパスラ
インより下方に、3本の回転軸が平行に枢支され、各回
転軸に、その軸方向に所要間隔で複数の送りコロ16が
一体回転可能に配設される。各回転軸は、ギヤボックス
に配設した可変速制御可能なモータ22に連結されて、
モータ22の駆動により各回転軸が同期的に回転され
る。モータ22は、制御装置により駆動制御されて、送
りコロ16を停止状態から予め定められたライン速度ま
で所要の加速率で加速し、次いで所要の減速率で減速し
て停止させる不等速で回転させるよう設定される。また
モータ22は、送りコロ16を所要時間に亘って停止状
態に保持するよう制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、給紙装置における送
りコロの回転制御方法および装置に関し、更に詳細に
は、給紙テーブル上に多数積載したシート状材を、その
最下層から一枚ずつ下流側に送り出し供給する送りコロ
を備える給紙装置において、下流側に配置した紙工機械
に、常に正確なタイミングでシート状材を給紙し得るよ
うにした給紙装置における送りコロの回転制御方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】段ボールシートを連続的に製造するコルゲ
ータラインの下流側には、プリンタスロッタ(多色輪転
印刷機と溝切り機の複合装置)やプリンタスコアラ(多色
輪転印刷機と罫線機の複合装置)の如きシート加工装置
が配設される。例えばプリンタスロッタは、段ボールシ
ートを1枚づつ繰出し供給する給紙装置と、該シートに
印刷を施すプリンタユニットと、所要の多色印刷がなさ
れた該シートにクリーズィング(罫線入れ)を施すクリー
ザユニットと、罫線入れがなされた該シートにスロッテ
ィングを施すスロッタユニットとの直列配置により構成
されている。前記給紙装置は、その給紙テーブルの上に
多数の段ボールシートを積層載置し、シートパスライン
下方に配設した送りコロの回転によって、所要のタイミ
ングで最下層より該シートを1枚づつプリンタユニット
に向け送り出すようになっている。送り出された段ボー
ルシートは、給紙装置とプリンタユニットとの間に設け
た上下で対をなすフィードロールにより挟圧され、下流
側へ水平状態で供給される。そして、プリンタユニット
で所要の印刷が施された段ボールシートは、次いでクリ
ーザユニットにより所要のクリーズィングが施された
後、次工程のスロッタユニットで該シートに所要のスロ
ッティングが施されるようになっている。
【0003】前記プリンタスコアラの如く、各ユニット
(紙工機械)に複数の回転シリンダ(印刷シリンダや罫線
刃または溝切刃を備えたシリンダ等)を直列に備えるシ
ート加工装置では、夫々の回転シリンダは加工点(下死
点または上死点)に対し夫々固有の機械的な基準点を有
している。そして一連の経時的な加工工程の進展に応じ
て、各基準点が順次対応の加工点にタイミングよく到来
するよう、各基準点の正確な同期が図られるようになっ
ている。また前記フィードロールは、下流側に配置した
各ユニットの共通の駆動源により駆動されて、ライン速
度と同期的に一致する速度で回転するよう構成されてい
る。そしてこのフィードロールは、各ユニットの回転シ
リンダと同様な基準点を有し、該基準点が段ボールシー
トの前端を挟持する加工点にタイミングよく到来するよ
う、各ユニットにおける基準点との正確な同期が図られ
るよう設定されている。すなわち、前記給紙装置から送
り出される段ボールシートの前端がフィードロールの加
工点に到来するタイミングと、該フィードロールの基準
点が加工点に到来するタイミングとが一致することによ
り、下流側の各ユニットに段ボールシートが順次正確な
タイミングで供給され、印刷、クリーズィングおよびス
ロッティングが正確に施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記給紙装置の送りコ
ロは、前記各ユニットの共通駆動源に接続するカム機構
を介して不等速回転されるよう構成されている。すなわ
ち、送りコロは停止状態から予め定められた速度(ライ
ン速度)まで加速し、次いで予め定められた減速率で減
速して停止するよう回転制御され、その停止時にコロ上
に落下載置された段ボールシートを確実に送り出し得る
ようになっている。この場合において、送りコロの不等
速回転により最下層の段ボールシートが下流側に送り出
された後、該送りコロが停止状態のときに次層の段ボー
ルシートが落下しないことがあった。すなわち、給紙テ
ーブル上に積層載置される段ボールシートは、左右およ
び前後の端部を規制するガイドやフロントゲート等によ
り案内されて自然落下するようになっているため、ガイ
ドやフロントゲートと段ボールシートとの摩擦により該
シートが円滑に落下せず、シートの落下タイミングと送
りコロの停止タイミングとがズレてしまうことが往々に
あった。この場合には、段ボールシートは加速中の送り
コロに落下接触することとなり、両者の間で滑り(スリ
ップ)が発生してフィードロールに適正なタイミングで
段ボールシートを送り出せなくなる問題があった。すな
わち、給紙装置から送り出される段ボールシートの前端
がフィードロールの加工点に到来するタイミングと、該
フィードロールの基準点が加工点に到来するタイミング
とにズレを生じ、これによりフィードロールから下流側
への給送タイミングがズレてしまい、印刷やクリーズィ
ングおよびスロッティングが正確になされず、印刷の仕
上がりや切込み等にズレが生じた不良品が多数発生する
問題を招くこととなっていた。
【0005】また、前記ガイドやフロントゲートと段ボ
ールシートとの摩擦によりシート全体が水平状態で給紙
テーブル上に落下せず、前後または左右に傾いた状態で
落下することが往々にしてあった。このときには、早く
落下して送りコロによる送り力が付与された側が先行し
て下流側に送り出されてしまい、段ボールシートがフィ
ードロールに傾いた状態で供給されることにより、下流
側での加工不良を招く問題もあった。
【0006】ここで、従来の送りコロの停止状態(0速
域)は一瞬であったために、前述した現象に起因して段
ボールシートの落下が僅かでも遅れると、該シートは加
速し始めた送りコロ上に落下してしまうこととなってい
た。そこで、送りコロの停止状態を所要時間に亘って保
持するよう設定すれば、段ボールシートの落下タイミン
グが遅れたとしても、該シートを停止状態の送りコロ上
に落下させることが可能となる。しかるに、前記カム機
構を介して不等速回転される送りコロの停止状態を所要
時間に亘って保持することは、機構が極めて複雑になっ
てコストが嵩む問題があった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した給紙装置に内在し
ている前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、シート状材を下流側に常に適正な
タイミングで送り出し、下流側でのシート状材の加工不
良の発生を防止し得るようにした給紙装置における送り
コロの回転制御方法および装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る給紙装
置における送りコロの回転制御方法は、下流側に配設さ
れる各種紙工機械に向けて、給紙テーブル上に多数積載
したシート状材を、その最下層から一枚ずつ送り出し供
給する送りコロを備える給紙装置において、前記送りコ
ロを、独立した可変速制御可能なモータにより停止状態
から予め定められた速度まで所要の加速率で加速し、次
いで所要の減速率で減速して停止させる不等速で回転駆
動すると共に、前記モータを制御して送りコロを停止状
態で所要時間保持するよう設定することで、該送りコロ
の不等速回転により最下層のシート状材が下流側に送り
出された後に落下する次層のシート状材が、確実に停止
状態の送りコロ上に落下するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】また、本願の別の発明に係る給紙装置にお
ける送りコロの回転制御装置は、下流側に配設される各
種紙工機械に向けて、給紙テーブル上に多数積載したシ
ート状材を、その最下層から一枚ずつ送り出し供給する
送りコロを備える給紙装置において、前記送りコロを、
停止状態から予め定められた速度まで所要の加速率で加
速し、次いで所要の減速率で減速して停止させる不等速
で回転駆動する独立した可変速制御可能なモータと、前
記送りコロの停止状態を所要時間保持するよう前記モー
タを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る給紙装置における送りコ
ロの回転制御方法につき、これを実施する好適な装置と
の関係において、以下説明する。
【0011】図1に示す給紙装置10は、多数の段ボー
ルシート12を積層載置可能な給紙テーブル14と、該
テーブル14に積載した段ボールシート12を、その最
下層から一枚ずつ下流側に送り出し供給する複数の送り
コロ16とを備えている。すなわち、段ボールシート1
2を水平に送り出すパスラインより下方に、図2に示す
如く、シート給送方向に複数(実施例では3本)の回転軸
18が平行に枢支され、各回転軸18には、その軸方向
に所要間隔で複数の送りコロ16が一体回転可能に配設
されている。各回転軸18の一端はギヤボックス20の
内部に配設され、該ギヤボックス20に配設した可変速
制御可能なモータ22とギヤ列(図示せず)を介して連結
されて、モータ22の駆動により各回転軸18が同期的
に回転されるようになっている。このモータ22は、後
述する制御装置24により駆動制御されて、送りコロ1
6を停止状態から予め定められた速度(ライン速度)まで
所要の加速率で加速し、次いで所要の減速率で減速して
停止させる不等速で回転させるよう設定されている(図
6参照)。またモータ22は、送りコロ16を所要時間
に亘って停止状態に保持するよう制御される。更に、モ
ータ22の回転軸にパルスジェネレータ等の回転検出器
26が接続され、これにより該モータ22の回転数に応
じたパルスを生起するようになっている。なお、モータ
22としては、ACサーボモータが好適に使用される。
【0012】多数の段ボールシート12が積載される給
紙テーブル14の下方には、テーブル面に開設した開口
14aに連通する空気室28が配設されている。この空
気室28には、図示しないブロワ等の吸引手段に連通す
るダクト(何れも図示せず)が接続される。そして吸引手
段を作動させることにより、空気室28内を負圧状態に
設定し、テーブル面に載置されたシート群の内、最下層
の段ボールシート12を水平状態で吸着保持するように
なっている。また給紙テーブル14には、前記開口14
aに対応する受板30が昇降自在に配設され、該受板3
0の各送りコロ16と対応する部位に形成した切欠30
aや孔30bを介して、該コロ16の外周面との相対的
高さ位置が可変できるよう構成してある。
【0013】前記受板30の長手方向両側には、図3に
示す如く、下方に延出する側板32,32が形成されて
おり、各側板32の下端に、シート給送方向に離間して
フォロワ34が夫々回転自在に枢支されている。また側
板32,32の下方には、前記回転軸18と平行な一対
の作動軸36,36が回転自在に臨み、該作動軸36,3
6は前記モータ22により回転駆動される。各作動軸3
6のフォロワ34,34と対応する位置に、該フォロワ
34と当接するカム38が夫々一体回転可能に配設さ
れ、該カム38の回転により受板30を昇降させるよう
になっている。すなわち受板30は、その表面がパスラ
インより下方に位置して各切欠30aや孔30bから上
方に送りコロ16の外周面が突出する下降位置(図1参
照)と、その表面がパスラインより上昇して送りコロ1
6の外周面が切欠30aや孔30b内に没入した上昇位
置(図4参照)との間を移動される。そして、受板30が
上昇位置から下降位置に移動することにより、該受板3
0に積載されている最下層シートの下面を送りコロ16
に当接させて送り力を付与し、受板30が下降位置から
上昇位置に移動することにより、最下層シートを送りコ
ロ16から離間して送り力の解除を行なうものである。
なお、受板30の各切欠30aや孔30bは空気室28
と連通し、該受板30が下降位置に臨んだ際に、最下層
シートを送りコロ16に吸引力を介して圧接して該コロ
16の送り力がシートに確実に伝わるよう構成してい
る。また作動軸36,36は、前記送りコロ16が停止
するタイミングで、受板30を下降位置に移動させるよ
うクラッチ等を介して回転が制御されるようになってい
る。
【0014】前記給紙テーブル14の前方には、前記パ
スラインを挟んで上下の関係で、一対のフィードロール
40,40が配設され、水平状態の段ボールシート12
が送りコロ16により送り出されると、該フィードロー
ル40,40で段ボールシート12の前端を挟持し、後
工程の紙工機械に向けて供給し得るようにしてある。ま
た、テーブル14とフィードロール40,40との間に
フロントゲート42が配設され、このフロントゲート4
2とテーブル面との間に画成される隙間を介して、段ボ
ールシート12がフィードロール40,40に向けて給
紙されるよう構成される。前記隙間の寸法は、段ボール
シート1枚分の厚みよりは大きく、かつシート2枚分の
厚みよりは小さく設定されて、一度に複数枚の段ボール
シート12が供給されることがないようにしている。な
お送りコロ16は、段ボールシート12の前端がフィー
ドロール40,40に挟持された時点では、ライン速度
で回転されて、該シート12を確実に給送し得るように
なっている。またフィードロール40,40は、下流側
に配置した紙工機械の駆動源により共通的に駆動されて
ライン速度で回転される。
【0015】前記一方のフィードロール40の回転軸に
パルスジェネレータ等の回転検出器46が接続され、該
検出器46から連続的に生起される所要間隔のパスルが
制御装置24に供給されるようになっている。また、前
記給紙装置10とフィードロール40,40との間に位
置するシート走行経路に近接して光電式のシート検出セ
ンサ44が配設され、その検出ヘッドを段ボールシート
12の通過軌跡に臨ませている。そしてシート検出セン
サ44により段ボールシート12の前端の通過を検出
し、その信号を制御装置24に供給するよう設定され
る。
【0016】図5は、給紙装置10の制御系を概略的に
示すブロック図であって、前記モータ22に接続される
回転検出器26からの出力は、サーボアンプ48を介し
て制御装置24に供給される。また制御装置24から出
力される制御信号がサーボアンプ48に入力され、該ア
ンプ48によりモータ22が可変速制御されるようにな
っている。更に、前記シート検出センサ44からの信
号、およびフィードロール40に接続される回転検出器
46からの出力は、前記制御装置24に供給される。
【0017】前記制御装置24では、ライン速度で回転
するフィードロール40に予め設定された基準点の位置
(回転検出器46からのパルス数)に応じて、前記モータ
22への始動信号や増速または減速信号が出力される。
例えばフィードロール40の基準点が段ボールシート1
2の前端を挟持する加工点に一致した位置を原点として
回転検出器46から発生するパルスのカウントを開始
し、そのパルス数が予め設定されている始動パルス数に
達した時点で、前記モータ22に始動信号が出力され
る。また、シート検出センサ44の入力信号を受けて、
段ボールシート12の位置補正が行なわれるようになっ
ている。すなわち、シート検出センサ44が段ボールシ
ート12の前端を検出した時点において、前記基準点が
原点に一致した時点からカウントを開始した実際のパル
ス数が、予め求められている正しいパルス数に対して遅
進している場合には、送りコロ16を回転するモータ2
2の所定の増減速制御信号に割り込み信号が入力され、
その遅進度に応じてモータ22を増減速制御すること
で、段ボールシート12の位置補正制御が行なわれる。
【0018】
【実施例の作用】次に、前述した構成に係る給紙装置の
作用につき説明する。前記給紙テーブル14上には、多
数の段ボールシート12が積層載置され、最下層の段ボ
ールシート12は下降した受板30に載置されて、停止
状態の送りコロ16に当接している。またテーブル14
の下部に配設した空気室28は、吸引手段により負圧に
保持され、最下層の段ボールシート12は送りコロ16
に圧接状態で吸着保持されているものとする。更に、前
記フィードロール40,40の回転速度は、下流側に配
置した紙工機械のライン速度と同期的に一致するよう制
御されている。
【0019】前記フィードロール40の回転検出器46
から連続的に発生するパルスを、前記基準点が原点と一
致した時点からカウントを開始する制御装置24が、予
め設定されている始動パルス数を検出した時点で、前記
モータ22に始動信号が出力され、該モータ22が始動
されて送りコロ16を停止状態から予め定められたライ
ン速度まで所要の加速率で加速する。これにより、図1
に示すように最下層の段ボールシート12が送りコロ1
6の回転に伴って送り出され、該シート12はフロント
ゲート42を通ってフィードロール40,40に供給さ
れる。なお、図6に示す送りコロ16の停止状態からラ
イン速度までの加速度曲線は、制御装置24により任意
に設定することができ、段ボールシート12の材質や周
囲環境に応じて設定変更することにより、送りコロ16
と段ボールシート12との間に滑りが発生しないように
し得るものである。
【0020】前記最下層の段ボールシート12が給紙テ
ーブル14から完全に離れるタイミングで、前記受板3
0がカム機構により下降位置から上昇位置まで上昇し、
段ボールシート群をテーブル面から僅かに持上げる。こ
れにより、図4に示す如く、段ボールシート12は送り
コロ16から離間し、該コロ16による送り力は解除さ
れる。またモータ22は、段ボールシート12の前端が
フィードロール40,40に挟持される時点までは予め
定められたライン速度で回転を継続するが、前記時点に
達すると、モータ22が調整された減速率で減速されて
送りコロ16は停止状態になる。
【0021】前記送りコロ16が停止するタイミング
で、前記受板30が上昇位置から下降位置まで下降し、
該受板30に積載されている最下層の段ボールシート1
2は給紙テーブル14上に落下する。この場合におい
て、該段ボールシート12は図示しないガイドやフロン
トゲート42との摩擦により瞬時に落下しないことがあ
る。しかるに実施例の送りコロ16は、図6に示す如
く、停止状態(0速域)を所要時間だけ保持するよう設定
されているから、段ボールシート12の落下タイミング
が遅れたとしても、該シート12は停止状態の送りコロ
16上に落下する。従って、前記空気室28の負圧作用
下に送りコロ16に吸着保持された段ボールシート12
は、該送りコロ16の回転開始により滑りを生ずること
なく確実に下流側に送り出される。これにより、フィー
ドロール40,40への段ボールシート12の常に正確
なタイミングでの供給が可能となり、後工程での加工を
正確に施すことができる。また、段ボールシート16が
左右または前後方向に斜めに落下しても、該シート16
の全体が水平状態で送りコロ16上に落下当接してから
該コロ16が回転を開始するので、段ボールシート16
がフィードロール40,40に傾めに供給されることに
よる不良発生も防止し得る。
【0022】前記送りコロ16による段ボールシート1
2の給送に際し、何らかの原因により両者の間に滑りが
発生することがある。このため、停止状態の送りコロ1
6の上に段ボールシート12が水平に落下したとして
も、該シート12の前端が下流側のフィードロール4
0,40における加工点に適正なタイミングで供給され
ないおそれがある。しかるに、実施例の装置では給紙装
置10のシート出口側で段ボールシート12のズレを検
出し、前記モータ22をフィードバック制御することに
よりズレ補正を行ない得るようになっている。
【0023】すなわち、段ボールシート12の速度(モ
ータ22の速度)、シート検出センサ44の配設位置お
よびライン速度から、給紙装置10から送り出された段
ボールシート12の前端をシート検出センサ44が検出
した時点での、フィードロール40の基準点の正しい位
置(パルス数)は制御装置24により演算されている。従
って、シート検出センサ44が段ボールシート12の前
端を検出した時点で、フィードロール40の基準点が原
点に一致した時点からカウントしている回転検出器46
の実際のパルス数と、予め演算されているパスル数(基
準点の正しい位置)とを比較し、段ボールシート12の
前端位置のズレ量を検出する。このように、給紙装置1
0の出口側で段ボールシート12のズレ量を検出したな
らば、前記モータ22をズレ量を見込んで瞬時に増速ま
たは減速を行ない、段ボールシート12のズレを補正す
る。これによって、送りコロ16により送り出される段
ボールシート12の前端は、フィードロール40の基準
点が加工点に到来するタイミングと一致して加工点に供
給される。従って、フィードロール40,40から下流
側の紙工機械へ適正なタイミングで段ボールシート12
が供給され、不良品の発生を防止することができる。ま
た、モータ22を可変速制御することで、段ボールシー
ト12の前端がフィードロール40,40に挟持される
ときには、該シート12の速度を常にライン速度に一致
することが可能となるので、シート前端の潰れや曲がり
を防止し得る。
【0024】前記送りコロ16を可変速制御可能なモー
タ22により回転駆動するようにしたことにより、段ボ
ールシート12の形態(寸法)に合わせて、該シート12
を完全に送り出し得るように送りコロ16の回転制御を
行なうことができる。また、前記受板30の昇降タイミ
ングを可変させることも容易になし得る。なお、受板3
0は、送りコロ16を駆動するモータ22とは別の手段
により昇降させるようにしてもよい。
【0025】なお、実施例では、送りコロ16のモータ
22の始動信号や増速または減速信号は、フィードロー
ル40に接続した回転検出器46からのパスル数に応じ
て出力されるようにしたが、本願はこれに限定されるも
のでない。例えば給紙装置10と紙工機械との間にフィ
ードロールを配設しないものにおいては、紙工機械や該
機械のメインモータに接続する回転検出器から出力され
るパルス数に応じてモータ22を制御することができ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る給紙装
置における送りコロの回転制御方法および装置によれ
ば、可変速制御可能なモータにより不等速回転する送り
コロを停止状態で所要時間保持するので、シート状材の
落下が遅れたとしても、該シート状材を停止状態の送り
コロ上に落下させることができ、シート状材を常に適正
なタイミングで下流側に送り出すことができる。これに
より、下流側に配置される各種紙工機械でのシート状材
の加工を正確に行なうことができ、不良品の発生を防止
し得る。またモータを制御するだけで送りコロの停止時
間を設定し得るから、従来のようにカム機構を変更した
り調整する必要はなく、構成を簡略化して製造コストを
低廉に抑えることができる。
【0027】また、給紙装置から送り出されたシート状
材に生ずる滑り等に起因する位置ズレを、紙工機械の上
流側で検出し、このズレた量に対応して送りコロの回転
を制御して補正し得るので、常に正確なタイミングで紙
工機械にシート状材が供給される。従って、シートの加
工を正確に行なうことができ、不良品の発生を防止し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る給紙装置を、受板
を下降位置で示す概略構成図である。
【図2】実施例に係る給紙装置を示す概略平面図であ
る。
【図3】実施例に係る給紙装置を縦断して示す概略背面
図である。
【図4】実施例に係る給紙装置を、受板を上昇位置で示
す概略構成図である。
【図5】実施例に係る給紙装置の制御系を示すブロック
図である。
【図6】モータの可変速制御例を示すグラフ図である。
【符号の説明】
12 段ボールシート 14 給紙テーブル 16 送りコロ 22 モータ 24 制御装置 44 シート検出センサ 46 回転検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流側に配設される各種紙工機械に向け
    て、給紙テーブル(14)上に多数積載したシート状材(12)
    を、その最下層から一枚ずつ送り出し供給する送りコロ
    (16)を備える給紙装置において、 前記送りコロ(16)を、独立した可変速制御可能なモータ
    (22)により停止状態から予め定められた速度まで所要の
    加速率で加速し、次いで所要の減速率で減速して停止さ
    せる不等速で回転駆動すると共に、 前記モータ(22)を制御して送りコロ(16)を停止状態で所
    要時間保持するよう設定することで、該送りコロ(16)の
    不等速回転により最下層のシート状材(12)が下流側に送
    り出された後に落下する次層のシート状材(12)が、確実
    に停止状態の送りコロ(16)上に落下するようにしたこと
    を特徴とする給紙装置における送りコロの回転制御方
    法。
  2. 【請求項2】 給紙装置から送り出されたシート状材(1
    2)の前端を、前記紙工機械の上流におけるシート走行径
    路に近接配置した検出手段(44)で検出し、また紙工機械
    の回転数を回転検出器(46)により検出し、前記回転検出
    器(46)により検出した紙工機械の基準点の位置と、前記
    検出手段(44)で検出したシート状材(12)の前端位置とを
    比較し、これに基づいて前記送りコロ(16)の回転を増速
    制御または減速制御するようにした請求項1記載の給紙
    装置における送りコロの回転制御方法。
  3. 【請求項3】 下流側に配設される各種紙工機械に向け
    て、給紙テーブル(14)上に多数積載したシート状材(12)
    を、その最下層から一枚ずつ送り出し供給する送りコロ
    (16)を備える給紙装置において、 前記送りコロ(16)を、停止状態から予め定められた速度
    まで所要の加速率で加速し、次いで所要の減速率で減速
    して停止させる不等速で回転駆動する独立した可変速制
    御可能なモータ(22)と、 前記送りコロ(16)の停止状態を所要時間保持するよう前
    記モータ(22)を制御する制御手段(24)とを備えたことを
    特徴とする給紙装置における送りコロの回転制御装置。
JP7100032A 1995-03-31 1995-03-31 給紙装置における送りコロの回転制御方法および装置 Pending JPH08268583A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540041A (ja) * 1999-03-31 2002-11-26 ジョン アンソニー サリヴァン シート材料の加工処理
JP2014009079A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Isowa Corp 給紙装置のためのサクション調整指示装置、および給紙装置のためのサクション制御装置

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