JPH08266858A - 湿式脱硫装置 - Google Patents

湿式脱硫装置

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JPH08266858A
JPH08266858A JP7097703A JP9770395A JPH08266858A JP H08266858 A JPH08266858 A JP H08266858A JP 7097703 A JP7097703 A JP 7097703A JP 9770395 A JP9770395 A JP 9770395A JP H08266858 A JPH08266858 A JP H08266858A
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誠一 和田
Kazuhiro Akaike
一宏 赤池
Taketoshi Yasumune
武俊 安宗
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理ガス量が増加しても、煙道周辺の設置規
制の有無に係わりなく煙道設置が可能であり、しかも圧
力損失も安定化でき、また均等な処理ガスの分配を実現
できるとともに、脱硫効率も向上できる湿式脱硫装置を
提供する。 【構成】 脱硫器20の容器30内が、処理ガスのガス
入口21と、ガス吹き出し口34が形成されたガス導入
室33と、ガス導入室33のガス吹き出し口34に連通
して、上流側の上部に渦流発生部37が設けられ、下流
側に上傾斜通路部41が設けられた渦流処理室35と、
渦流処理室35の上傾斜通路部41に連通されて、上部
に処理済ガスのガス出口23が形成されたガス排出室4
2とに仕切られ、脱硫器20を、処理ガスの煙道方向に
沿って複数台並設させ、全ての脱硫器20のガス入口2
1に連通するガス導入部22を設け、また全ての脱硫器
20のガス出口23に連通するガス排出部24を設け、
そしてガス導入部22に接続されるガス導入口22a
に、脱硫処理液aの噴霧ノズル25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化石燃料を使用するボ
イラ、陸上および舶用ディーゼルエンジンの排ガス中に
含まれるダストおよびイオウ酸化物などを同時に除去す
る湿式脱硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化石燃料を使用するボイラや、陸上およ
び舶用ディーゼルエンジンの排ガス中には、比較的多量
のダストやイオウ酸化物が含まれており、それを大気中
に排気することで公害問題になっている。そこで、これ
を解消するものとして、各種の脱硫装置が開発されてい
る。
【0003】従来の湿式脱硫装置として、例えば特公昭
43−3280号公報に記載されたものなどが知られて
いる。この装置は、一方の側にガス流の導入口を有する
1つの分離容器と、この分離容器内に入れた液と、分離
容器の他方の側に接続されたポンプと、上記の導入口の
付近において分離容器内に設けられ気流を液面に対して
ほぼ直角に指向させる外らせ板と、その前方かつ上方に
設けられ内方に開口している円筒状の室と、前述したほ
ぼ直角方向気流の影響により、前流側と後流側とにおい
て液面のレベル差を形成させるようにした傾斜配置の壁
部材と分離容器の壁とにより、液面のところから斜め上
方に指向して形成された気流通路とを備えたものであ
る。
【0004】ガス流の導入口から導入された処理ガス
は、ブロアの駆動による負圧力がかかると、外らせ板を
介して分離容器内に貯留された液面にほぼ直角に潜り込
んで、処理ガス中のダストが液中に沈澱したりして除去
される一方、ガス部分は主に円筒状の室内で渦流になっ
て液分と接触されて脱硫され、その後、上方傾斜した気
流通路に沿って上昇して処理済ガスが排出されるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の湿式
脱硫装置では、ボイラやエンジンの出力増大に伴って処
理ガス量が増加する場合、分離容器を、縦、横、高さの
全体的に大型化して対応させていたが、この方法を採用
した場合、処理ガス量の増加度合いによっては、スペー
ス的に排ガスの煙道設置が不可能となり、排ガスダクト
をその回避方向へ引き回すことになっていた。
【0006】これにより、この脱硫装置を設置する際に
は、予め処理ガス量の増加時の対策をも見越して、広い
設置スペースが必要であるという問題点があった。ま
た、処理ガス量が増加すると、前記外らせ板の下端と分
離容器との隙間を通過するガス通過流速が大きくなり、
圧力損失を増大させるという問題点があった。
【0007】本発明は、前記従来技術の課題を背景にな
されたもので、処理ガス量が増加しても、煙道周辺の設
置規制の有無に係わりなく煙道設置が可能であり、しか
も圧力損失も安定している湿式脱硫装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱硫処理液が
供給される脱硫器の容器内が、処理ガスのガス入口と、
ガス吹き出し口が形成されたガス導入室と、該ガス導入
室のガス吹き出し口に連通して、上流側の上部にほぼ円
筒状の渦流発生部が設けられ、下流側に上傾斜通路部が
設けられた渦流処理室と、該渦流処理室の上傾斜通路部
に連通されて、上部に処理済ガスのガス出口が形成され
たガス排出室とに仕切られ、前記脱硫器を、前記処理ガ
スの煙道方向に沿って複数台並設させ、全ての前記脱硫
器のガス入口に連通するガス導入部を設けるとともに、
全ての前記脱硫器のガス出口に連通するガス排出部を設
け、また前記ガス導入部に接続されるガス導入口に、前
記脱硫処理液の噴霧ノズルを設けたことを特徴とする湿
式脱硫装置を提供するものである。
【0009】特に、請求項2記載の湿式脱硫装置におい
ては、請求項1記載の装置において、前記脱硫器のガス
導入室内に、前記脱硫処理液の噴射ノズルを設けてい
る。
【0010】
【作用】本発明の湿式脱硫装置において、処理ガスはガ
ス導入部を介して、煙道方向に沿って並設されたそれぞ
れの脱硫器のガス入口から各容器のガス導入室を通過
し、この途中で容器内に供給された脱硫処理液に接触す
ることにより吸収され、次いでガス導入室の下部のガス
吹き出し口から渦流処理室内へ吹き出された処理ガスお
よび霧状の脱硫処理液は渦流発生部内で渦流となり、遠
心力によりその渦流発生部の形成面に当たって液膜がで
き、処理ガス中のダストは液膜に補集されて、容器の底
部に貯溜される。その後、ほとんど処理が済んだ処理ガ
スと幾らかの霧状の脱硫処理液は、渦流処理室の上傾斜
通路部の形成面にも液膜を作って脱硫およびダストの補
集が行われる。そして、上傾斜通路部からガス排出室へ
送られた処理済ガスは、そこに形成されたガス出口よ
り、各脱硫器のガス出口に連通されたガス排出部へ一括
して流れ込み、それを通して外部排出される。
【0011】煙道を流れる処理ガス量が増加した場合に
は、煙道方向に沿って並設される脱硫器の個数を増加さ
せると、煙道周辺の設置規制の有無に係わりなく煙道設
置が可能であり、しかも処理ガスの圧力損失に影響が大
きいガス吹き出し口での流速が、従来のように処理ガス
量の増加にともなって高速化しないので、湿式脱硫装置
内での圧力損失も一定に保持することができる。
【0012】また、湿式脱硫装置においては、脱硫器が
煙道方向に沿って横長に並設されているので、それを原
因としたガス導入部から各脱硫器に分配される処理ガス
の偏流が発生して、処理ガスが均等に分配されない恐れ
がある。特に、それは処理ガス量が増加するに伴って顕
著に現れる傾向にある。そこで、ガス導入部に接続され
るガス導入口に設けた噴霧ノズルから脱硫処理液を噴射
すると、ガス導入部の下流に行くに従って脱硫処理液の
同伴量が多くなり、従って下流の脱硫器ほど脱硫処理液
の流入量が増加するために、ちょうど噴霧された脱硫処
理液が弁の働きをして、処理ガスの流入抵抗が調節さ
れ、各脱硫器への均等な処理ガスの分配を実現できると
ともに、気液接触時間が長くなって脱硫効率も向上す
る。
【0013】また、請求項2記載の湿式脱硫装置におい
て、各容器内へ導入された処理ガスには、ガス導入室を
通過中に噴射ノズルから脱硫処理液が噴射される。すな
わち、ガス導入口に設けた噴霧ノズルからの脱硫処理液
の噴霧だけでは、処置ガス量の変動などに十分対応でき
ない場合があり、ガス導入室内に脱硫処理液の噴射ノズ
ルを設けて併用することにより、その処理ガス量の変動
に対応容易となるとともに、さらに均等な処理ガスの分
配を実現できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明するが、本発明はこの実施例に限定されない。
【0015】まず、図1〜3に基づいて、本発明の一実
施例の湿式脱硫装置を説明する。図1〜2に示すよう
に、本発明の一実施例の湿式脱硫装置10は、脱硫器2
0を、処理ガスの煙道方向に沿って6台並設させ、全て
の脱硫器20のガス入口21に連通するガス導入部22
を設けるとともに、全ての脱硫器20のガス出口23に
連通するガス排出部24を設けたものである。なお、ガ
ス導入部22とガス排出部24は一体化したボックス状
となっており、ガス導入部22にはダクトの上流側に接
続されるガス導入口22aが設けられ、ガス導入口22
aの中央部には、ガス導入口22aの側板から延びた、
脱硫処理液aの噴霧ノズル25が設けられている。ま
た、ガス排出部24にはダクトの下流側に接続されるガ
ス排出口24aが設けられている。なお、噴霧ノズル2
5は、処理ガスの流れに対して向流、直角流または平行
流などいずれの方向に脱硫処理液aを噴射するように設
けてもよく、また噴霧される液量や処理ガス量などによ
り、噴霧ノズル25の個数を適宜に複数個設けてもよ
い。
【0016】図3に示すように、脱硫器20は、煙道方
向に直交する方向へ横長な容器30を有しており、容器
30のガス入口21側の端部が、垂直板31により仕切
られて、高さ方向の中間部付近に脱硫処理液aの噴射ノ
ズル32が設けられたガス導入室33となっている。脱
硫処理液aとして、例えば石灰石や消石灰などの吸収剤
と吸収生成物である石膏や亜硫酸カルシウムなどとの混
合物からなるスラリー状のものや、酸化マグネシウムや
亜硫酸マグネシウムなどの吸収剤と吸収生成物である硫
酸マグネシウムや亜硫酸マグネシウムなどの混合物から
なる溶液またはスラリー状のものなどを採用することが
好ましいが、その他のアルカリ塩溶液なも採用できる。
【0017】ガス導入室33の下部には、ガス吹き出し
口34が形成されており、ガス導入室33の下流に、ガ
ス吹き出し口34に連通して渦流処理室35が形成され
ている。渦流処理室35は、上流側の上部に配置され
て、一端が垂直板31の中間部に固着され、かつ下面が
開口された湾曲板36により区画されたほぼ円筒状の渦
流発生部37と、湾曲板36の内方へ捲くり込まれた他
端から立ち上がって、一旦、容器30の中央上端まで延
びたのち、円弧状に下降してガス出口23付近に取り付
けられたデミスター38の装着部に取り付けられた上側
通路板39および下流側に配置されて、下端が容器30
の底部から上側通路板39に沿って立ち上がった下側通
路板40により区画された上傾斜通路部41とにより構
成されている。
【0018】この渦流処理室35の下流には、上傾斜通
路部41に連通されて、上部に前記処理済ガスのガス出
口23が形成されたガス排出室42が配置されており、
また容器30の底部には、ガス入口21側の端部からガ
ス出口23側の端部へ徐々に下方傾斜するドレン部43
が設けられており、ドレン部43の最下端部に、排出管
44に接続された脱硫処理後の廃液の排出口45が形成
されている。
【0019】次に、本発明の一実施例の湿式脱硫装置1
0の動作を説明する。図1〜2に示すように、イオウ酸
化物やダストを含んだ処理ガスを、図外のダクトを介し
てガス導入口22aから湿式脱硫装置10内へ導入させ
ると、まず処理ガスはガス導入部22を直進して、煙道
方向に沿って並設されたそれぞれの脱硫器20のガス入
口21から各容器30のガス導入室33へ導かれ、ここ
で噴射ノズル32から脱硫処理液aが噴射されて、処理
済ガス中のイオウ酸化物が吸収される。
【0020】この際、脱硫器20が煙道方向に沿って横
長に並設されているので、長尺なガス導入部22から各
脱硫器20へ分配される途中の処理ガスに偏流が発生し
て均等なガス配分ができなくなる恐れがあるが、ガス導
入口22aに設けた噴霧ノズル25からの脱硫処理液a
の噴射により、ガス導入部22の下流に進むに従って脱
硫処理液aの同伴量が増加し、下流の脱硫器20ほど脱
硫処理液aの流入量が多くなって、ちょうど弁のように
処理ガスの流入抵抗を調整する。これにより、各脱硫器
20への均等な処理ガスの分配を実現できるとともに、
気液接触時間が長くなって脱硫効率も向上できる。
【0021】また、ガス導入口22aに設けた噴霧ノズ
ル25からの脱硫処理液aだけでは、ガス量の変動など
に十分追従できない場合があり、ガス導入室33内に脱
硫処理液aの噴射ノズル32を設けて併用することによ
り、対応容易になるとともに、さらに均等な処理ガスの
分配を実現できる。
【0022】次いで、ガス導入室33のガス吹き出し口
34において、10m/s以上に加速された処理済ガス
や霧状の脱硫処理液aは渦流処理室35内へ吹き出さ
れ、ここの渦流発生部37内で渦流となり、遠心力によ
りその渦流発生部37の形成面である湾曲板36の内面
に当たって液膜ができ、処理ガス中のダストは液膜に補
集されて、容器20の底部のドレン部43へ流れ落ち
る。
【0023】その後、ほとんど処理が済んだ処理ガスと
幾らかの霧状の脱硫処理液aは、上傾斜通路部41の形
成面である上下側通路板39、40の内面にも液膜を作
って脱硫およびダストの補集が行われる。そして、上傾
斜通路部41を通過してガス排出室42へ送られた処理
済ガスは、デミスター38により液分などがろ過されて
ガス出口23より、各脱硫器20に連通されたガス排出
部24へ一括して流れ込み、ダクトを介して外部排出さ
れる。また、ダストを含む脱硫処理後の廃液は、ドレン
部43により集められて排出口45から排出管44を通
して排出される。
【0024】煙道を流れる処理ガス量が増加した場合に
は、煙道方向に沿って並設される脱硫器20の個数を増
加させればよく、これにより煙道周辺の設置規制の有無
に係わりなく煙道設置が可能であり、しかも処理ガスの
圧力損失に影響が大きいガス吹き出し口34での流速
が、従来のように処理ガス量の増加にともなって高速化
しないので、湿式脱硫装置内での圧力損失も一定に保持
することができる。
【0025】ここで、実施例の湿式脱硫装置を用いた脱
硫処理実験を示す。10台の脱硫器20を並設したテス
ト機を使用し、ガス導入口22aに設けた噴霧ノズル2
5およびガス導入室30に設けた噴射ノズル32を併用
し、おのおのから脱硫処理液aを噴射した場合の実施例
と、ガス導入室30に設けた噴射ノズル32のみから脱
硫処理液aを噴射した場合の比較例とを対比して、使用
した脱硫処理液量と脱硫効率との関係を測定した。結果
を表1に示し、そのグラフを図5に示す。なお、処理ガ
ス量は、3,750(Nm3 /H)、実施例におけるガ
ス導入口に設けた噴霧ノズル25から噴射した脱硫処理
液aの量は8(m3 /H)である。
【0026】
【表1】
【0027】この実験結果から分かるように、ガス導入
口22aに設けた噴霧ノズル25からの脱硫処理液aの
噴射を併用することにより、脱硫効率が向上することが
明確になった。
【0028】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計変更などがあっても本発明に含まれ
る。例えば、図4に示すような、本発明の他の実施態様
の湿式脱硫装置50のように、ガス導入部51とガス排
出部52とを、各脱硫器20の側部に平行に接続するよ
うにしてもよい。この場合、各ガス導入室33の外側板
の上部に、ガス導入部51と連通する開口部が設けら
れ、また各デミスター38より下流のガス出口23付近
の外側板に、ガス排出部52と連通する開口部が設けら
れている。また、脱硫器のガス導入室、渦流処理室およ
びガス排出室の形状は、実施例のものに限定されなくて
もよい。
【0029】そして、処理ガスの煙道方向に沿って並設
される脱硫器の個数も任意個数でよい。さらに、実施例
では脱硫器のガス導入室内に、脱硫処理液の噴射ノズル
を設けたが、これに限定しなくても、従来手段のよう
に、容器の所定高さまで脱硫処理液を貯溜するようにし
てもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の湿式脱硫装置は、このように複
数台の脱硫器を、処理ガスの煙道方向に沿って並設さ
せ、全ての脱硫器のガス入口に連通するガス導入部を設
けるとともに、全ての脱硫器のガス出口に連通するガス
排出部を設けるのようにしたので、煙道を流れる処理ガ
ス量が増加した場合には、煙道方向に沿って並設される
脱硫器の個数を増加させればよく、煙道周辺の設置規制
の有無に係わりなく煙道設置が可能であり、しかも処理
ガスの圧力損失に影響が大きいガス吹き出し口での流速
が、従来のように処理ガス量の増加にともなって高速化
しないので、湿式脱硫装置内での圧力損失も一定に保持
することができる。
【0031】また、湿式脱硫装置において、ガス導入部
に接続されるガス導入口に設けられた噴霧ノズルから脱
硫処理液が噴霧されると、ガス導入部の下流に進むに従
って脱硫処理液の同伴量が増加し、これにより下流の脱
硫器ほど脱硫処理液の流入量が多くなることにより、処
理ガスの流入抵抗が調節されることになり、脱硫器が煙
道方向に沿って横長に並設されていることを原因とした
ガス導入部から各脱硫器に分配される処理ガスの偏流発
生などを防止して、均等な処理ガスの分配を実現できる
とともに、気液接触時間が長くなるために脱硫効率も向
上できる。
【0032】また、請求項2記載の湿式脱硫装置におい
ては、ガス導入口に設けた噴霧ノズルからの脱硫処理液
だけでは、ガス量の変動などに十分追従できない場合が
あり、ガス導入室に脱硫処理液の噴射ノズルを設けて併
用することにより、その変動などに対応可能となるとと
もに、さらに均等な処理ガスの分配を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の湿式脱硫装置の分解斜視図
である。
【図2】一実施例の湿式脱硫装置の斜視図である。
【図3】一実施例の要部拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施態様の湿式脱硫装置の斜視図
である。
【図5】実施例の湿式脱硫装置を用いた脱硫実験の脱硫
処理液量と脱硫効率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 湿式脱硫装置 20 脱硫器 21 ガス入口 22 ガス導入部 22a ガス導入口 23 ガス出口 24 ガス排出部 25 噴霧ノズル 30 容器 32 噴射ノズル 33 ガス導入室 34 ガス吹き出し口 35 渦流処理室 37 渦流発生部 41 上傾斜通路部 42 ガス排出室 50 湿式脱硫装置 a 脱硫処理液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安宗 武俊 神奈川県川崎市川崎区大川町2番1号 三 菱化工機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱硫処理液が供給される脱硫器の容器内
    が、処理ガスのガス入口と、ガス吹き出し口が形成され
    たガス導入室と、該ガス導入室のガス吹き出し口に連通
    して、上流側の上部にほぼ円筒状の渦流発生部が設けら
    れ、下流側に上傾斜通路部が設けられた渦流処理室と、
    該渦流処理室の上傾斜通路部に連通されて、上部に処理
    済ガスのガス出口が形成されたガス排出室とに仕切ら
    れ、 前記脱硫器を、前記処理ガスの煙道方向に沿って複数台
    並設させ、全ての前記脱硫器のガス入口に連通するガス
    導入部を設けるとともに、全ての前記脱硫器のガス出口
    に連通するガス排出部を設け、また前記ガス導入部に接
    続されるガス導入口に、前記脱硫処理液の噴霧ノズルを
    設けたことを特徴とする湿式脱硫装置。
  2. 【請求項2】 前記脱硫器のガス導入室内に、前記脱硫
    処理液の噴射ノズルを設けた請求項1記載の湿式脱硫装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014017377A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 Shimizu Keigo 排ガス発電浄化システム
CN111229038A (zh) * 2020-03-16 2020-06-05 西安西热锅炉环保工程有限公司 一种用于余热锅炉扩口烟道的分割仓式导流板结构

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