JPH08266499A - 生体磁気計測装置 - Google Patents
生体磁気計測装置Info
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- JPH08266499A JPH08266499A JP7100338A JP10033895A JPH08266499A JP H08266499 A JPH08266499 A JP H08266499A JP 7100338 A JP7100338 A JP 7100338A JP 10033895 A JP10033895 A JP 10033895A JP H08266499 A JPH08266499 A JP H08266499A
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- Japan
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- magnetic field
- horizontal
- squid sensor
- isomagnetic
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数個の電流源が存在する場合でも各電流源
の位置や個数を等磁界線図から容易に知ることができる
ようにした生体磁気計測装置を提供する。 【構成】 直交3軸方向の磁界成分を検出可能な複数個
のSQUIDセンサユニットを球面上に配置して収納し
たマルチチャンネルSQUIDセンサ12を被検体Mの
診断対象部位に近接配備する。各SQUIDセンサユニ
ットで計測された磁界データに基づき、水平磁界強度算
出部18が各測定点における磁界の水平方向2成分の合
成磁界強度を算出する。そして、画像処理部19が、各
測定点における水平方向の合成磁界強度に基づき、各S
QUIDセンサユニットが置かれた測定面上の多数の格
子点における磁界強度を算出するとともに、等磁界強度
の格子点を順次連結することによって等磁界線図を求め
る。
の位置や個数を等磁界線図から容易に知ることができる
ようにした生体磁気計測装置を提供する。 【構成】 直交3軸方向の磁界成分を検出可能な複数個
のSQUIDセンサユニットを球面上に配置して収納し
たマルチチャンネルSQUIDセンサ12を被検体Mの
診断対象部位に近接配備する。各SQUIDセンサユニ
ットで計測された磁界データに基づき、水平磁界強度算
出部18が各測定点における磁界の水平方向2成分の合
成磁界強度を算出する。そして、画像処理部19が、各
測定点における水平方向の合成磁界強度に基づき、各S
QUIDセンサユニットが置かれた測定面上の多数の格
子点における磁界強度を算出するとともに、等磁界強度
の格子点を順次連結することによって等磁界線図を求め
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生体から発生する微
弱な磁気を検出し、これを画像化することによって、医
学上有用な診断情報を提供する生体磁気計測装置に関す
る。
弱な磁気を検出し、これを画像化することによって、医
学上有用な診断情報を提供する生体磁気計測装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体に刺激を与えると、細胞膜を挟んで
形成されている分極がこわれ生体活動電流が流れる。こ
の生体活動電流は、脳や心臓において現れ、脳波,心電
図として記録される。また、生体活動電流によって生じ
る磁界は、脳磁図,心磁図として記録される。
形成されている分極がこわれ生体活動電流が流れる。こ
の生体活動電流は、脳や心臓において現れ、脳波,心電
図として記録される。また、生体活動電流によって生じ
る磁界は、脳磁図,心磁図として記録される。
【0003】近年、生体から発せられる微弱な磁気を検
出する装置として、SQUID(Superconducting Quan
tum Interface Device: 超電導量子干渉計)素子を用い
たSQUIDセンサが開発された。図11に示すよう
に、SQUIDセンサ1は、差動結合された検出コイル
2と補償コイル3とを図示しないSQUID素子に接続
して構成されている。各コイル2,3は差動結合するの
は、地磁気などのように無限遠にあるとみなされるノイ
ズを除去するためである。このSQUIDセンサ1は、
図12に示すように、デュワーと呼ばれる冷媒容器4内
に液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬して収納されている。
最近では、複数個のSQUIDセンサ1を球面上に配置
して構成されたマルチチャンネルSQUIDセンサが用
いられている。
出する装置として、SQUID(Superconducting Quan
tum Interface Device: 超電導量子干渉計)素子を用い
たSQUIDセンサが開発された。図11に示すよう
に、SQUIDセンサ1は、差動結合された検出コイル
2と補償コイル3とを図示しないSQUID素子に接続
して構成されている。各コイル2,3は差動結合するの
は、地磁気などのように無限遠にあるとみなされるノイ
ズを除去するためである。このSQUIDセンサ1は、
図12に示すように、デュワーと呼ばれる冷媒容器4内
に液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬して収納されている。
最近では、複数個のSQUIDセンサ1を球面上に配置
して構成されたマルチチャンネルSQUIDセンサが用
いられている。
【0004】上記のようなSQUIDセンサ1を診断対
象部位である被検体Mの頭部に近接配備することによ
り、頭部内の生体活動電流源によって生じた磁界の直交
3軸成分(Br,Bθ,Bψ)のうち、SQUIDセン
サ1のコイル軸芯方向の垂直成分Brを検出することが
できる。各SQUIDセンサ1が設置された測定点にお
ける磁界の垂直成分の強度が求められると、これらの測
定点を含む測定面上の多数の格子点の磁界強度をスプラ
イン補間などによって求め、このうち同じ磁界強度の点
を連結することにより図13に示すような等磁界線図が
得られる。この図に示した等磁界線図は単一の電流双極
子(電流源)によって生じた磁界強度を検出して得られ
たものであって、図中の白丸は測定点、黒丸は補間によ
って磁界強度が算出される測定面上の多数の格子点であ
る。この等磁界線図によれば、正(+)と負(−)の磁
場ピークのほぼ中央に現れる零線(磁場強度がほぼ零に
なる線)上に電流源(太い矢印で示す)があると推定さ
れる。
象部位である被検体Mの頭部に近接配備することによ
り、頭部内の生体活動電流源によって生じた磁界の直交
3軸成分(Br,Bθ,Bψ)のうち、SQUIDセン
サ1のコイル軸芯方向の垂直成分Brを検出することが
できる。各SQUIDセンサ1が設置された測定点にお
ける磁界の垂直成分の強度が求められると、これらの測
定点を含む測定面上の多数の格子点の磁界強度をスプラ
イン補間などによって求め、このうち同じ磁界強度の点
を連結することにより図13に示すような等磁界線図が
得られる。この図に示した等磁界線図は単一の電流双極
子(電流源)によって生じた磁界強度を検出して得られ
たものであって、図中の白丸は測定点、黒丸は補間によ
って磁界強度が算出される測定面上の多数の格子点であ
る。この等磁界線図によれば、正(+)と負(−)の磁
場ピークのほぼ中央に現れる零線(磁場強度がほぼ零に
なる線)上に電流源(太い矢印で示す)があると推定さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合、次のような問題があ
る。すなわち、診断対象部位内に複数個の電流源が存在
すると、そのとき得られる等磁界線図は、図13に示し
たような複数種類の単一電流源の等磁界線図を重ね合わ
せたような複雑な線図になる。このような等磁界線図か
ら各電流源の位置やその個数を推定することは非常に困
難である。
うな構成を有する従来例の場合、次のような問題があ
る。すなわち、診断対象部位内に複数個の電流源が存在
すると、そのとき得られる等磁界線図は、図13に示し
たような複数種類の単一電流源の等磁界線図を重ね合わ
せたような複雑な線図になる。このような等磁界線図か
ら各電流源の位置やその個数を推定することは非常に困
難である。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、複数個の電流源が存在する場合でも
各電流源の位置や個数を等磁界線図から容易に知ること
ができるようにした生体磁気計測装置を提供することを
目的としている。
れたものであって、複数個の電流源が存在する場合でも
各電流源の位置や個数を等磁界線図から容易に知ること
ができるようにした生体磁気計測装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る生体磁気計測装置は、(a)被検体
の診断対象領域に近接する各位置(測定点)に配備さ
れ、前記診断対象領域内の生体活動電流源による微小磁
界の少なくとも水平方向2成分を各測定点で計測する複
数個の磁気センサと、(b)前記各磁気センサで計測さ
れた各測定点の磁界の水平方向2成分から各測定点にお
ける水平方向の合成磁界強度を求める水平磁界強度算出
手段と、(c)前記各測定点における水平方向の合成磁
界強度に基づき、各磁気センサが置かれた測定面上の多
数の格子点における磁界強度を算出するとともに、等磁
界強度の格子点を順次連結することによって等磁界線図
を求める画像処理手段と、を備えたものである。
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係る生体磁気計測装置は、(a)被検体
の診断対象領域に近接する各位置(測定点)に配備さ
れ、前記診断対象領域内の生体活動電流源による微小磁
界の少なくとも水平方向2成分を各測定点で計測する複
数個の磁気センサと、(b)前記各磁気センサで計測さ
れた各測定点の磁界の水平方向2成分から各測定点にお
ける水平方向の合成磁界強度を求める水平磁界強度算出
手段と、(c)前記各測定点における水平方向の合成磁
界強度に基づき、各磁気センサが置かれた測定面上の多
数の格子点における磁界強度を算出するとともに、等磁
界強度の格子点を順次連結することによって等磁界線図
を求める画像処理手段と、を備えたものである。
【0008】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。複数個の
磁気センサが配置された各測定点を含む測定面上におい
て、単一の生体活動電流源によって生じた磁場の水平方
向2成分の合成磁界強度が最も強くなる箇所は、その電
流源mから測定面上に下した垂線Lの足に相当する箇所
である(図6参照)。したがって、各磁気センサで計測
された磁界の水平方向2成分から、各測定点における合
成磁界強度を求め、これに基づいて等磁界線図を描く
と、前記垂線の足に相当する箇所にのみピークをもった
線図が得られる(図7参照)。このピークの位置から電
流源の位置が直観的に知られる。複数個の電流源m1 ,
m2 が存在する場合においても、水平方向の合成磁界強
度に基づいて等磁界線図を描くと、各電流源m1 ,m2
にほぼ対応する位置にピークをもった線図が得られる
(図8,図9参照)。
磁気センサが配置された各測定点を含む測定面上におい
て、単一の生体活動電流源によって生じた磁場の水平方
向2成分の合成磁界強度が最も強くなる箇所は、その電
流源mから測定面上に下した垂線Lの足に相当する箇所
である(図6参照)。したがって、各磁気センサで計測
された磁界の水平方向2成分から、各測定点における合
成磁界強度を求め、これに基づいて等磁界線図を描く
と、前記垂線の足に相当する箇所にのみピークをもった
線図が得られる(図7参照)。このピークの位置から電
流源の位置が直観的に知られる。複数個の電流源m1 ,
m2 が存在する場合においても、水平方向の合成磁界強
度に基づいて等磁界線図を描くと、各電流源m1 ,m2
にほぼ対応する位置にピークをもった線図が得られる
(図8,図9参照)。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1は、この発明に係る生体磁気計測装置の
一実施例の概略構成を示すブロック図である。
説明する。図1は、この発明に係る生体磁気計測装置の
一実施例の概略構成を示すブロック図である。
【0010】図中、符号10は磁気シールドルームであ
り、この磁気シールドルーム10内に被検体Mが仰臥さ
れるベッド11と、被検体Mの診断対象領域である例え
ば脳に近接配備され、脳内に生じた生体活動電流源によ
る微小磁界を無侵襲に計測するためのマルチチャンネル
SQUIDセンサ12とが設けられている。マルチチャ
ンネルSQUIDセンサ12は、デュアーと呼ばれる冷
媒容器内に複数個のSQUIDセンサユニットを配置し
て液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬して収納している。各
SQUIDセンサユニットは磁界の直交3軸成分をそれ
ぞれ計測(ベクトル計測)する3つのSQUIDセンサ
で構成されている。SQUIDセンサユニットの具体的
な構成は後に詳述する。なお、本実施例において各SQ
UIDセンサユニットは球面上に配置されており、以下
ではこの面を測定面という。また、測定面上における各
SQUIDセンサユニットの配置位置を測定点という。
り、この磁気シールドルーム10内に被検体Mが仰臥さ
れるベッド11と、被検体Mの診断対象領域である例え
ば脳に近接配備され、脳内に生じた生体活動電流源によ
る微小磁界を無侵襲に計測するためのマルチチャンネル
SQUIDセンサ12とが設けられている。マルチチャ
ンネルSQUIDセンサ12は、デュアーと呼ばれる冷
媒容器内に複数個のSQUIDセンサユニットを配置し
て液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬して収納している。各
SQUIDセンサユニットは磁界の直交3軸成分をそれ
ぞれ計測(ベクトル計測)する3つのSQUIDセンサ
で構成されている。SQUIDセンサユニットの具体的
な構成は後に詳述する。なお、本実施例において各SQ
UIDセンサユニットは球面上に配置されており、以下
ではこの面を測定面という。また、測定面上における各
SQUIDセンサユニットの配置位置を測定点という。
【0011】マルチチャンネルSQUIDセンサ12で
検出された各測定点の磁界データはデータ変換ユニット
13に与えられてデジタルデータに変換された後、デー
タ収集ユニット14に集められる。刺激装置15は、被
検体Mに電気的刺激(あるいは音、光刺激など)を与え
るためのものである。ホジショニングユニット16は、
マルチチャンネルSQUIDセンサ12を基準とした3
次元座標系に対する被検体Mの位置関係を把握するため
の装置である。
検出された各測定点の磁界データはデータ変換ユニット
13に与えられてデジタルデータに変換された後、デー
タ収集ユニット14に集められる。刺激装置15は、被
検体Mに電気的刺激(あるいは音、光刺激など)を与え
るためのものである。ホジショニングユニット16は、
マルチチャンネルSQUIDセンサ12を基準とした3
次元座標系に対する被検体Mの位置関係を把握するため
の装置である。
【0012】本実施例の要部であるデータ解析ユニット
17は、データ収集ユニット14に集められた磁界デー
タ(特に、水平方向2成分の磁界データ)に基づいて各
測定点における水平方向の合成磁界強度を算出する水平
磁界強度算出部18と、各測定点における水平方向の合
成磁界強度に基づき、測定面上の多数の格子点における
磁界強度をスプライン補間などによって算出するととも
に、等磁界強度の格子点を順次連結することによって等
磁界線図を求める画像処理部19などから構成されてい
る。カラーモニタ20およびカラープリンタ21は、デ
ータ解析ユニット17で得られた等磁界線図などを表示
あるいは印字出力するためのものである。
17は、データ収集ユニット14に集められた磁界デー
タ(特に、水平方向2成分の磁界データ)に基づいて各
測定点における水平方向の合成磁界強度を算出する水平
磁界強度算出部18と、各測定点における水平方向の合
成磁界強度に基づき、測定面上の多数の格子点における
磁界強度をスプライン補間などによって算出するととも
に、等磁界強度の格子点を順次連結することによって等
磁界線図を求める画像処理部19などから構成されてい
る。カラーモニタ20およびカラープリンタ21は、デ
ータ解析ユニット17で得られた等磁界線図などを表示
あるいは印字出力するためのものである。
【0013】次に図2、図3を参照してマルチチャンネ
ルSQUIDセンサ12を構成するSQUIDセンサユ
ニットについて説明する。このSQUIDセンサユニッ
トは3軸型グラジオメータとも呼ばれるもので、例えば
図2に示すように、フィルムF上にそれぞれ電気的に絶
縁分離して形成された3つのコイル対31,32,33
を備える。例えば、コイル対31は、三角関数で表され
る2つの導電パターン31a,31bの両端を直線の導
電パターンA,Bで接続したもので、導電パターン31
bに接続端子31cが形成されている。他のコイル対3
2,33も同様の導電パターン32a,32b、33
a,33bで構成されている。各コイル対31,32,
33の導電パターンはそれぞれ横方向に(2/3)πa
だけシフトして配置されている。ここで、符号aは後述
するコイルボビンの半径である。
ルSQUIDセンサ12を構成するSQUIDセンサユ
ニットについて説明する。このSQUIDセンサユニッ
トは3軸型グラジオメータとも呼ばれるもので、例えば
図2に示すように、フィルムF上にそれぞれ電気的に絶
縁分離して形成された3つのコイル対31,32,33
を備える。例えば、コイル対31は、三角関数で表され
る2つの導電パターン31a,31bの両端を直線の導
電パターンA,Bで接続したもので、導電パターン31
bに接続端子31cが形成されている。他のコイル対3
2,33も同様の導電パターン32a,32b、33
a,33bで構成されている。各コイル対31,32,
33の導電パターンはそれぞれ横方向に(2/3)πa
だけシフトして配置されている。ここで、符号aは後述
するコイルボビンの半径である。
【0014】3つのコイル対31,32,33が形成さ
れたフィルムFを、直線の導電パターンA,Bが近接す
るように、コイルボビンに巻き付け固定する。その状態
を図3に示す。これにより、例えばコイル対31の導電
パターン31aは検出コイルを、導電パターン31bは
補償コイルをそれぞれ形成し、各コイルは差動結合され
た状態になる。各コイル対31,32,33の端子31
c,32c,33cは図示しないSQUID素子に接続
される。このようにして形成されたSQUIDセンサユ
ニット30が、図4に示すように、冷媒容器34内の球
面上に配置される。
れたフィルムFを、直線の導電パターンA,Bが近接す
るように、コイルボビンに巻き付け固定する。その状態
を図3に示す。これにより、例えばコイル対31の導電
パターン31aは検出コイルを、導電パターン31bは
補償コイルをそれぞれ形成し、各コイルは差動結合され
た状態になる。各コイル対31,32,33の端子31
c,32c,33cは図示しないSQUID素子に接続
される。このようにして形成されたSQUIDセンサユ
ニット30が、図4に示すように、冷媒容器34内の球
面上に配置される。
【0015】なお、磁界の3軸方向成分を検出するSQ
UIDセンサユニットは、上述のものに限らず、例えば
図5(a)に示すように、それぞれ差動結合されたコイ
ル対35,36,37を立方体上にそれぞれ異なる方向
に巻き付け形成してもよく、あるいは、図5(b)に示
すように、差動結合された平面コイル対38,39,4
0を立方体の直交する3面にそれぞれ貼り付け形成して
もよい。
UIDセンサユニットは、上述のものに限らず、例えば
図5(a)に示すように、それぞれ差動結合されたコイ
ル対35,36,37を立方体上にそれぞれ異なる方向
に巻き付け形成してもよく、あるいは、図5(b)に示
すように、差動結合された平面コイル対38,39,4
0を立方体の直交する3面にそれぞれ貼り付け形成して
もよい。
【0016】次に、本実施例装置による等磁界線図の作
成処理について説明する。
成処理について説明する。
【0017】マルチチャンネルSQUIDセンサ12と
被検体Mの位置関係を設定したのち、被検体Mの診断対
象領域内の生体活動電流源mによって生じた微小磁界
(各測定点における3軸方向の磁界強度)をマルチチャ
ンネルSQUIDセンサ12内の各SQUIDセンサユ
ニット30によって計測し、得られた各測定点の磁界デ
ータをデータ収集ユニット14に収集する。
被検体Mの位置関係を設定したのち、被検体Mの診断対
象領域内の生体活動電流源mによって生じた微小磁界
(各測定点における3軸方向の磁界強度)をマルチチャ
ンネルSQUIDセンサ12内の各SQUIDセンサユ
ニット30によって計測し、得られた各測定点の磁界デ
ータをデータ収集ユニット14に収集する。
【0018】データ収集が終わると、水平磁界強度算出
部18が各測定点における3軸方向の磁界強度の内、水
平方向2成分Bθ,Bψから各測定点における水平方向
の合成磁界強度Bhを求める。具体的には、次式によっ
て水平方向2成分Bθ,Bψの2乗和の根を求める。 Bh=√(Bθ2 +Bψ2)
部18が各測定点における3軸方向の磁界強度の内、水
平方向2成分Bθ,Bψから各測定点における水平方向
の合成磁界強度Bhを求める。具体的には、次式によっ
て水平方向2成分Bθ,Bψの2乗和の根を求める。 Bh=√(Bθ2 +Bψ2)
【0019】ここで、水平方向2成分とは、球面上に配
置された各SQUIDセンサユニット30のコイルボビ
ンの軸芯(上記球面(測定面)を形成する仮想の球体の
半径方向)に直交する平面上の直交2成分(図11にお
けるBθ,Bψ)をいう。なお、図3に示したSQUI
Dセンサユニットの各コイル対31,32,33の各コ
イル軸芯は、図11の磁界成分Br,Bθ,Bψの各方
向に必ずしも一致しないので、この場合、各SQUID
センサユニットで検出された独立した任意の3方向成分
から、上記の水平方向2成分を算出し、この水平方向2
成分から合成磁界を算出する。
置された各SQUIDセンサユニット30のコイルボビ
ンの軸芯(上記球面(測定面)を形成する仮想の球体の
半径方向)に直交する平面上の直交2成分(図11にお
けるBθ,Bψ)をいう。なお、図3に示したSQUI
Dセンサユニットの各コイル対31,32,33の各コ
イル軸芯は、図11の磁界成分Br,Bθ,Bψの各方
向に必ずしも一致しないので、この場合、各SQUID
センサユニットで検出された独立した任意の3方向成分
から、上記の水平方向2成分を算出し、この水平方向2
成分から合成磁界を算出する。
【0020】各SQUIDセンサユニット30が配置さ
れた測定点における水平方向の合成磁界強度が算出され
ると、画像処理部19は、各測定点の合成磁界強度に基
づいて、測定面上に設定した多数の格子点上の水平磁界
強度をスプライン補間などを使って算出する。そして、
測定面(球面)上の各格子点の磁界強度の分布を適当な
2次元平面に投影し、この2次元平面上の磁場強度の分
布のうち、等磁場強度をもつ各点を順次連結することに
より、等磁界線図を作成して、必要により、カラーモニ
タ20、あるいはカラープリンタ21に出力する。
れた測定点における水平方向の合成磁界強度が算出され
ると、画像処理部19は、各測定点の合成磁界強度に基
づいて、測定面上に設定した多数の格子点上の水平磁界
強度をスプライン補間などを使って算出する。そして、
測定面(球面)上の各格子点の磁界強度の分布を適当な
2次元平面に投影し、この2次元平面上の磁場強度の分
布のうち、等磁場強度をもつ各点を順次連結することに
より、等磁界線図を作成して、必要により、カラーモニ
タ20、あるいはカラープリンタ21に出力する。
【0021】以下、本実施例装置で得られる等磁界線図
について具体的に説明する。例えば図6に示すように、
診断対象部位に一つの電流源m(紙面に垂直な方向に電
流が流れる)が存在した場合、SQUIDセンサユニッ
ト30が配置された測定面Q上で、前記電流源mによっ
て生じた磁界(破線で示す)の水平方向の合成強度が最
も大きくなるのは、電流源mから測定面Q上に下した垂
線Lの足に相当する位置である。換言すれば、前記垂線
Lの足に相当する位置にあるSQUIDセンサユニット
300 が計測する水平方向成分が最も大きく、その位置
から離れるに従って水平方向成分の強度は小さくなる。
したがって、この場合に描かれる等磁界線図は、図7に
示すように、電流源mに対応した一つのピークPをもつ
線図になる。
について具体的に説明する。例えば図6に示すように、
診断対象部位に一つの電流源m(紙面に垂直な方向に電
流が流れる)が存在した場合、SQUIDセンサユニッ
ト30が配置された測定面Q上で、前記電流源mによっ
て生じた磁界(破線で示す)の水平方向の合成強度が最
も大きくなるのは、電流源mから測定面Q上に下した垂
線Lの足に相当する位置である。換言すれば、前記垂線
Lの足に相当する位置にあるSQUIDセンサユニット
300 が計測する水平方向成分が最も大きく、その位置
から離れるに従って水平方向成分の強度は小さくなる。
したがって、この場合に描かれる等磁界線図は、図7に
示すように、電流源mに対応した一つのピークPをもつ
線図になる。
【0022】一方、図9に示すように、診断対象部位に
複数個の電流源m1 ,m2 が存在する場合、測定面Q上
で、前記電流源m1 ,m2 によって生じた磁界の水平方
向の合成強度がピーク値をとるのは電流源m1 ,m2 か
ら測定面Q上に下した垂線L1 ,L2 の足に相当する位
置である。換言すれば、前記垂線L1 ,L2 の足に相当
する位置にあるSQUIDセンサユニット301 ,30
2 が水平方向成分のピーク値を計測し、各位置から離れ
るに従って水平方向成分の強度は小さくなる。したがっ
て、この場合に描かれる等磁界線図は、図9に示すよう
に、電流源m1,m2 に対応した二つのピークP1 ,P
2 をもつ線図になる。
複数個の電流源m1 ,m2 が存在する場合、測定面Q上
で、前記電流源m1 ,m2 によって生じた磁界の水平方
向の合成強度がピーク値をとるのは電流源m1 ,m2 か
ら測定面Q上に下した垂線L1 ,L2 の足に相当する位
置である。換言すれば、前記垂線L1 ,L2 の足に相当
する位置にあるSQUIDセンサユニット301 ,30
2 が水平方向成分のピーク値を計測し、各位置から離れ
るに従って水平方向成分の強度は小さくなる。したがっ
て、この場合に描かれる等磁界線図は、図9に示すよう
に、電流源m1,m2 に対応した二つのピークP1 ,P
2 をもつ線図になる。
【0023】図7、図9に示した等磁界線図から明らか
なように、この実施例装置で得られる等磁界線図は、電
流源にほぼ対応する位置にピークをもつので、診断対象
部位に複数個の電流源が存在しても、電流源の個数およ
び各電流源の大まかな位置を容易に知ることができる。
なように、この実施例装置で得られる等磁界線図は、電
流源にほぼ対応する位置にピークをもつので、診断対象
部位に複数個の電流源が存在しても、電流源の個数およ
び各電流源の大まかな位置を容易に知ることができる。
【0024】なお、上述した実施例装置で得られた等磁
界線図では、各格子点における磁界の強度は分かるが、
その方向を知ることができない。そこで、実施例装置で
使用するベクトル計測可能なSQUIDセンサユニット
(3軸型グラジオメータ)で採取した磁界データから、
各格子点における水平方向2成分の合成磁界強度ととも
に磁界の方向も求め、図10に示すように、各格子点に
おける磁界の向き(図中に矢印で示す)を、上述の実施
例で得られた等磁界線図に重畳して表示するように構成
してもよい。このような等磁界線図によれば、等磁界線
図のピーク値の近傍に表示される磁界の向きから、電流
源の向き(磁界の向きに直交する方向)を知ることがで
きる。
界線図では、各格子点における磁界の強度は分かるが、
その方向を知ることができない。そこで、実施例装置で
使用するベクトル計測可能なSQUIDセンサユニット
(3軸型グラジオメータ)で採取した磁界データから、
各格子点における水平方向2成分の合成磁界強度ととも
に磁界の方向も求め、図10に示すように、各格子点に
おける磁界の向き(図中に矢印で示す)を、上述の実施
例で得られた等磁界線図に重畳して表示するように構成
してもよい。このような等磁界線図によれば、等磁界線
図のピーク値の近傍に表示される磁界の向きから、電流
源の向き(磁界の向きに直交する方向)を知ることがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、診断対象部位に近接配備された複数個の磁
気センサによって、生体活動電流源によって生じた磁界
の水平方向2成分を計測し、各測定点における水平方向
の合成磁界強度に基づいて等磁界線図を得ているので、
等磁界線図に現れるピークの位置が電流源の位置にほぼ
対応する。したがって、この発明によって得られた等磁
界線図を用いれば、診断対象部位に複数個の電流源が存
在する場合でも、各電流源の個数や大まかな位置を容易
に推定することができる。
明によれば、診断対象部位に近接配備された複数個の磁
気センサによって、生体活動電流源によって生じた磁界
の水平方向2成分を計測し、各測定点における水平方向
の合成磁界強度に基づいて等磁界線図を得ているので、
等磁界線図に現れるピークの位置が電流源の位置にほぼ
対応する。したがって、この発明によって得られた等磁
界線図を用いれば、診断対象部位に複数個の電流源が存
在する場合でも、各電流源の個数や大まかな位置を容易
に推定することができる。
【図1】この発明に係る生体磁気計測装置の一実施例の
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図2】SQUIDセンサユニットの展開状態を示す図
である。
である。
【図3】SQUIDセンサユニットの組み立て状態を示
す図である。
す図である。
【図4】実施例装置で使用されるマルチチャンネルSQ
UIDセンサの概略構成図である。
UIDセンサの概略構成図である。
【図5】SQUIDセンサユニットの変形例を示す斜視
図である。
図である。
【図6】実施例装置で単一の電流源からの磁界を検出す
る場合の作用説明図である。
る場合の作用説明図である。
【図7】実施例装置で単位の電流源からの磁界を検出し
たときの等磁界線図である。
たときの等磁界線図である。
【図8】実施例装置で複数個の電流源からの磁界を検出
する場合の作用説明図である。
する場合の作用説明図である。
【図9】実施例装置で複数個の電流源からの磁界を検出
したときの等磁界線図である。
したときの等磁界線図である。
【図10】等磁界線図の変形例を示す図である。
【図11】従来装置で使用されるSQUIDセンサを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図12】従来装置で使用されるマルチチャンネルSQ
UIDセンサの部分断面図である。
UIDセンサの部分断面図である。
【図13】従来装置で得られる等磁界線図である。
12…マルチチャンネルSQUIDセンサ 18…水平磁界強度算出部 19…画像処理部 30…SQUIDセンサユニット 31,32,33…コイル対
Claims (1)
- 【請求項1】(a)被検体の診断対象領域に近接する各
位置(測定点)に配備され、前記診断対象領域内の生体
活動電流源による微小磁界の少なくとも水平方向2成分
を各測定点で計測する複数個の磁気センサと、(b)前
記各磁気センサで計測された各測定点の磁界の水平方向
2成分から各測定点における水平方向の合成磁界強度を
求める水平磁界強度算出手段と、(c)前記各測定点に
おける水平方向の合成磁界強度に基づき、各磁気センサ
が置かれた測定面上の多数の格子点における磁界強度を
算出するとともに、等磁界強度の格子点を順次連結する
ことによって等磁界線図を求める画像処理手段と、を備
えたことを特徴とする生体磁気計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100338A JPH08266499A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 生体磁気計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100338A JPH08266499A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 生体磁気計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266499A true JPH08266499A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14271351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100338A Pending JPH08266499A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 生体磁気計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08266499A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6275719B1 (en) * | 1998-09-09 | 2001-08-14 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measurement apparatus |
US6336043B1 (en) | 1997-10-02 | 2002-01-01 | Hitachi, Ltd. | Method for processing biomagnetic field data, magnetic field contour mapping, forming their waveforms and a biomagnetic instrument using the same |
US6473518B1 (en) | 1997-10-02 | 2002-10-29 | Hitachi, Ltd. | Method of measuring a biomagnetic field, method of analyzing a measured biomagnetic field, method of displaying biomagnetic field data, and apparatus therefor |
US6539245B2 (en) | 1997-03-07 | 2003-03-25 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measuring method and apparatus |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100338A patent/JPH08266499A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6539245B2 (en) | 1997-03-07 | 2003-03-25 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measuring method and apparatus |
US6735460B2 (en) | 1997-03-07 | 2004-05-11 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measuring method and apparatus |
US7403809B2 (en) | 1997-03-07 | 2008-07-22 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measuring method and apparatus |
US6336043B1 (en) | 1997-10-02 | 2002-01-01 | Hitachi, Ltd. | Method for processing biomagnetic field data, magnetic field contour mapping, forming their waveforms and a biomagnetic instrument using the same |
US6473518B1 (en) | 1997-10-02 | 2002-10-29 | Hitachi, Ltd. | Method of measuring a biomagnetic field, method of analyzing a measured biomagnetic field, method of displaying biomagnetic field data, and apparatus therefor |
US6711281B2 (en) | 1997-10-02 | 2004-03-23 | Hitachi, Ltd. | Method of measuring a biomagnetic field, method of analyzing a measured biomagnetic field, and method of displaying biomagnetic field data, and apparatus therefor |
US6961605B2 (en) | 1997-10-02 | 2005-11-01 | Hitachi, Ltd. | Method for processing biomagnetic field data, magnetic field contour mapping, forming their waveforms and a biomagnetic instrument using the same |
US7194121B2 (en) | 1997-10-02 | 2007-03-20 | Hitachi, Ltd. | Method of measuring a biomagnetic field, method of analyzing a measured biomagnetic field, method of displaying biomagnetic field data, and an apparatus therefor |
US7433506B2 (en) | 1997-10-02 | 2008-10-07 | Hitachi, Ltd. | Method of measuring a biomagnetic field, method of analyzing a measured biomagnetic field, method of displaying biomagnetic field data, and an apparatus therefor |
US6275719B1 (en) * | 1998-09-09 | 2001-08-14 | Hitachi, Ltd. | Biomagnetic field measurement apparatus |
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