JPH08266260A - シガレット用フィルタおよびフィルタ付シガレット - Google Patents
シガレット用フィルタおよびフィルタ付シガレットInfo
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- JPH08266260A JPH08266260A JP7073436A JP7343695A JPH08266260A JP H08266260 A JPH08266260 A JP H08266260A JP 7073436 A JP7073436 A JP 7073436A JP 7343695 A JP7343695 A JP 7343695A JP H08266260 A JPH08266260 A JP H08266260A
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- Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】バインダにより結束された繊維束からなるフィ
ルタにおいて、フィルタが屋外環境におかれたとき、バ
インダによる結束を比較的容易に解放し、フィルタを物
理的に展開させる。 【構成】バインダにより結束された繊維束を含むフィル
タ本体22中に、発芽することにより繊維束のバインダ
による結束を解放し、これを物理的に展開させる種子2
4を収容させる。
ルタにおいて、フィルタが屋外環境におかれたとき、バ
インダによる結束を比較的容易に解放し、フィルタを物
理的に展開させる。 【構成】バインダにより結束された繊維束を含むフィル
タ本体22中に、発芽することにより繊維束のバインダ
による結束を解放し、これを物理的に展開させる種子2
4を収容させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シガレット用フィルタ
およびフィルタ付シガレットに関する。
およびフィルタ付シガレットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている大部分のシガレット
製品は、たばこ刻みを被包した巻紙からなるたばこカラ
ム部と、薄葉紙に被包されたフィルタからなるフィルタ
部とを有し、フィルタ部はカラム部の一端に、取り付け
紙により取り付けられている。シガレット用フィルタ
は、通常、繊維質フィルタ素材がバインダにより結束さ
れた繊維束より構成されており、繊維質フィルタ素材と
しては、パルプ、セルロースアセテートなどのセルロー
ス系繊維等が用いられている。
製品は、たばこ刻みを被包した巻紙からなるたばこカラ
ム部と、薄葉紙に被包されたフィルタからなるフィルタ
部とを有し、フィルタ部はカラム部の一端に、取り付け
紙により取り付けられている。シガレット用フィルタ
は、通常、繊維質フィルタ素材がバインダにより結束さ
れた繊維束より構成されており、繊維質フィルタ素材と
しては、パルプ、セルロースアセテートなどのセルロー
ス系繊維等が用いられている。
【0003】このようなフィルタ付シガレットは、屋外
環境におかれると、雨水、雪解け水等により紙類が剥離
し、たばこ刻みとフィルタが露出する。この場合、紙類
およびたばこ刻みは、展開して土壌と接触し、土壌の微
生物により分解され得るものとなる。しかし、フィルタ
は、繊維質素材がバインダにより結束されたものである
ため、雨水等により展開され得ず、たとえ土壌微生物に
より分解され得る素材であっても、全体が土壌微生物の
作用に十分に供されることがなく、フィルタ以外の部分
が土壌微生物により分解された後もフィルタは原形を止
めたまま残留することが多い。
環境におかれると、雨水、雪解け水等により紙類が剥離
し、たばこ刻みとフィルタが露出する。この場合、紙類
およびたばこ刻みは、展開して土壌と接触し、土壌の微
生物により分解され得るものとなる。しかし、フィルタ
は、繊維質素材がバインダにより結束されたものである
ため、雨水等により展開され得ず、たとえ土壌微生物に
より分解され得る素材であっても、全体が土壌微生物の
作用に十分に供されることがなく、フィルタ以外の部分
が土壌微生物により分解された後もフィルタは原形を止
めたまま残留することが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、屋
外環境におかれたとき、シガレット用フィルタにおける
バインダによる繊維質素材の結束を比較的容易に解放し
てこれを物理的に展開させるための手段を提供すること
を課題とする。
外環境におかれたとき、シガレット用フィルタにおける
バインダによる繊維質素材の結束を比較的容易に解放し
てこれを物理的に展開させるための手段を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物の種
子が発芽し成長するときの発芽根の力は、アスファルト
をも突き破るほどの強さを有することに着目し、フィル
タを構成する繊維束中に種子を収容させることにより、
その種子の発芽根、子葉の伸長成長力を用いてフィルタ
繊維束のバインダによる結束を解放し、繊維束を物理的
に展開することができることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
子が発芽し成長するときの発芽根の力は、アスファルト
をも突き破るほどの強さを有することに着目し、フィル
タを構成する繊維束中に種子を収容させることにより、
その種子の発芽根、子葉の伸長成長力を用いてフィルタ
繊維束のバインダによる結束を解放し、繊維束を物理的
に展開することができることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、バインダにより結束
された繊維束を含むフィルタ本体、および該フィルタ本
体内に収容され、発芽により該繊維束の結束を解放して
該繊維束を物理的に展開させる種子を具備することを特
徴とするシガレット用フィルタを提供するものである。
また、本発明は、タバコ刻みが充填されたたばこカラム
一端にこのフィルタを取り付けたフィルタ付シガレット
を提供する。
された繊維束を含むフィルタ本体、および該フィルタ本
体内に収容され、発芽により該繊維束の結束を解放して
該繊維束を物理的に展開させる種子を具備することを特
徴とするシガレット用フィルタを提供するものである。
また、本発明は、タバコ刻みが充填されたたばこカラム
一端にこのフィルタを取り付けたフィルタ付シガレット
を提供する。
【0007】以下、本発明をさらに詳しく説明する。本
発明のシガレット用フィルタは、バインダにより結束さ
れた繊維束により構成される通常のフィルタ本体内に、
種子を収容させてなる。
発明のシガレット用フィルタは、バインダにより結束さ
れた繊維束により構成される通常のフィルタ本体内に、
種子を収容させてなる。
【0008】本発明において用いる種子は、いずれの種
子でもよい。例えば、以下の植物、ニワゼキショウ( Si
syrinshium atlanticum ) 、ツユクサ( Commelia commu
nis) 、イヌムギ( Bromus catharticus) 、スズメノカ
タビラ( Poa annua ) 、アゼガヤ( Leptochloa chinens
is) 、オヒシバ( Eleusine indica ) 、ススキ( Miscun
thus sinensis ) 、ホンゴウソウ( Sciaphilia japonic
a ) 、ウエマツソウ(Sciaphilia tosaensis) 、シライ
トソウ( Chionographis japonica) 、カヤツリグサ属
( Cyperus(コアゼガヤツリ( Cyperus haspan) )、オ
ーチャードグラス(カモガヤ)( Dactylis glomerata)
、ナタネ(アブラナ)( Brassica campestris ) 、ホ
トケノザ( Lamium amplexicaule ) 、セイヨウタンポポ
( Taraxacumofficinale) 、シロクローバー(シロツメ
クサ)( Torifolium repens ) 、ゲンゲ(レンゲソウ)
( Astragalus sinicus) 、セイタカアワダチソウ( Soli
dago altissima) 、ゴマ( Sesamum indicum ) 、タバコ
( Nicotiana tabacum ) 、アワ( Setaria italica ) 、
タイム( Thymus valgaris ) 、セージ( Salvia officin
alis) 、ダイコン( Raphanus sativas) の種子を用いる
ことができるが、これらに限定されるものではない。た
だし、種子は、通常のフィルタ付シガレットが有する香
喫味を損なわないものであることが好ましく、そのため
には油分の含有量の多い、いわゆる油糧種子は好ましく
ない。
子でもよい。例えば、以下の植物、ニワゼキショウ( Si
syrinshium atlanticum ) 、ツユクサ( Commelia commu
nis) 、イヌムギ( Bromus catharticus) 、スズメノカ
タビラ( Poa annua ) 、アゼガヤ( Leptochloa chinens
is) 、オヒシバ( Eleusine indica ) 、ススキ( Miscun
thus sinensis ) 、ホンゴウソウ( Sciaphilia japonic
a ) 、ウエマツソウ(Sciaphilia tosaensis) 、シライ
トソウ( Chionographis japonica) 、カヤツリグサ属
( Cyperus(コアゼガヤツリ( Cyperus haspan) )、オ
ーチャードグラス(カモガヤ)( Dactylis glomerata)
、ナタネ(アブラナ)( Brassica campestris ) 、ホ
トケノザ( Lamium amplexicaule ) 、セイヨウタンポポ
( Taraxacumofficinale) 、シロクローバー(シロツメ
クサ)( Torifolium repens ) 、ゲンゲ(レンゲソウ)
( Astragalus sinicus) 、セイタカアワダチソウ( Soli
dago altissima) 、ゴマ( Sesamum indicum ) 、タバコ
( Nicotiana tabacum ) 、アワ( Setaria italica ) 、
タイム( Thymus valgaris ) 、セージ( Salvia officin
alis) 、ダイコン( Raphanus sativas) の種子を用いる
ことができるが、これらに限定されるものではない。た
だし、種子は、通常のフィルタ付シガレットが有する香
喫味を損なわないものであることが好ましく、そのため
には油分の含有量の多い、いわゆる油糧種子は好ましく
ない。
【0009】種子の大きさは、たばこカラムからの煙の
吸煙性を低下させないような大きさが好ましく、通常の
フィルタのサイズを有するフィルタにおいては、種子
は、最大径2mm以下であることが好ましい。
吸煙性を低下させないような大きさが好ましく、通常の
フィルタのサイズを有するフィルタにおいては、種子
は、最大径2mm以下であることが好ましい。
【0010】本発明に使用される種子は、屋外環境条件
で発芽するものである。しかしながら、通常のシガレッ
ト保存条件では発芽することがない。種子の発芽には、
水分が必須条件であるが、その水分は、本発明のフィル
タが屋外環境におかれたとき、例えば雨水、雪解け水等
により供給される(雪解け水によれば、比較的長期にわ
たり継続的に水分が供給され得る)。
で発芽するものである。しかしながら、通常のシガレッ
ト保存条件では発芽することがない。種子の発芽には、
水分が必須条件であるが、その水分は、本発明のフィル
タが屋外環境におかれたとき、例えば雨水、雪解け水等
により供給される(雪解け水によれば、比較的長期にわ
たり継続的に水分が供給され得る)。
【0011】水以外の発芽条件としては、酸素、温度、
光等があるが、これらはフィルタが屋外環境におかれれ
ば通常満たされる条件である。なお、種子によっては光
及び/または温度により発芽が影響され得るものもあ
り、例えば、明所発芽を習性とする種子(明発芽種子)
は、暗所では発芽が阻害される。しかしながら、このよ
うな種子であっても、これをジベレリンで処理すると、
発芽は促進されるので、必要に応じてジベレリン処理す
ることにより本発明において用いることができる。より
具体的には、かなり強い好光性を有するチシャやタバコ
等の品種では、ある程度の吸水後、赤色光か白色光を照
射しなければ発芽しないが、適切な濃度のジベレリンに
より処理すれば、暗所においてもほとんど完全発芽が期
待できる。また、ジベレリンの発芽促進作用は、クマリ
ン、コーヒー酸、フェルラ酸等、発芽を抑制する化合物
で種子を処理した場合でも発揮される。また、ジベレリ
ンの発芽促進作用は、発芽を抑制する作用を有する赤外
線照射によっても消失しない。すなわち、吸水後のチシ
ャやタバコ等の感光性種子に赤色光を照射して発芽を促
進させた直後に赤外線を照射すると、赤色光による発芽
促進作用が消失するため発芽しないが、ジベレリンで処
理した種子は、吸水後、赤色光を照射した直後に赤外線
を照射しても発芽する。さらに、硝酸カリウムや硝酸ア
ンモニウムは、光やジベレリンの発芽促進作用をさらに
増加させる。一方、暗所発芽を習性とする種子(暗発芽
種子)についても、例えば、屋外環境の温度に応じて適
宜種子を選択することにより、本発明において用いるこ
とができる。より具体的には、ハゼツリソウ属( Phacel
ia) やフロックス属( Phlox ) は、冷温では明暗ともに
発芽する。なお、これらの属の種子は、21〜24℃で
は典型的な暗発芽種子となり、31℃では明暗いずれで
も発芽しないことが知られている。また、発芽に適する
温度は種子の種類によって異なるが、種子は温度変化に
対する抵抗性が高く、低温あるいは高温にさらされた後
でも発芽可能な温度になれば発芽することができる。上
記の他に暗発芽種子としては、クロタネソウ属( Nigell
a ) 、ヒユ属( Amaranthus) 、ケイトウ属( Celosia )
、ウリ科植物(マクワウリ、キウリ、カボチャ)、シ
クラメン( Cyclamen europeaum)、ホトケノザ( Lamium
amplexicaule ) 等がある。
光等があるが、これらはフィルタが屋外環境におかれれ
ば通常満たされる条件である。なお、種子によっては光
及び/または温度により発芽が影響され得るものもあ
り、例えば、明所発芽を習性とする種子(明発芽種子)
は、暗所では発芽が阻害される。しかしながら、このよ
うな種子であっても、これをジベレリンで処理すると、
発芽は促進されるので、必要に応じてジベレリン処理す
ることにより本発明において用いることができる。より
具体的には、かなり強い好光性を有するチシャやタバコ
等の品種では、ある程度の吸水後、赤色光か白色光を照
射しなければ発芽しないが、適切な濃度のジベレリンに
より処理すれば、暗所においてもほとんど完全発芽が期
待できる。また、ジベレリンの発芽促進作用は、クマリ
ン、コーヒー酸、フェルラ酸等、発芽を抑制する化合物
で種子を処理した場合でも発揮される。また、ジベレリ
ンの発芽促進作用は、発芽を抑制する作用を有する赤外
線照射によっても消失しない。すなわち、吸水後のチシ
ャやタバコ等の感光性種子に赤色光を照射して発芽を促
進させた直後に赤外線を照射すると、赤色光による発芽
促進作用が消失するため発芽しないが、ジベレリンで処
理した種子は、吸水後、赤色光を照射した直後に赤外線
を照射しても発芽する。さらに、硝酸カリウムや硝酸ア
ンモニウムは、光やジベレリンの発芽促進作用をさらに
増加させる。一方、暗所発芽を習性とする種子(暗発芽
種子)についても、例えば、屋外環境の温度に応じて適
宜種子を選択することにより、本発明において用いるこ
とができる。より具体的には、ハゼツリソウ属( Phacel
ia) やフロックス属( Phlox ) は、冷温では明暗ともに
発芽する。なお、これらの属の種子は、21〜24℃で
は典型的な暗発芽種子となり、31℃では明暗いずれで
も発芽しないことが知られている。また、発芽に適する
温度は種子の種類によって異なるが、種子は温度変化に
対する抵抗性が高く、低温あるいは高温にさらされた後
でも発芽可能な温度になれば発芽することができる。上
記の他に暗発芽種子としては、クロタネソウ属( Nigell
a ) 、ヒユ属( Amaranthus) 、ケイトウ属( Celosia )
、ウリ科植物(マクワウリ、キウリ、カボチャ)、シ
クラメン( Cyclamen europeaum)、ホトケノザ( Lamium
amplexicaule ) 等がある。
【0012】さらに、発芽は、種子の採種年及び温度に
より影響を受けることもあるが、そのような種子であっ
ても、屋外環境条件等に応じて適宜種子を選択すること
により、本発明において用いることができる。例えば、
メヒシバ類( Digitaria ischaemum 及びD. sanguinali
s) の新鮮種子は、変温15〜25℃という不適温で
は、置床後56日でわずか2%の発芽率しか示さない
が、後熟2年経過した種子では同期間で8%、3年の古
種子では97%の発芽率を示すことが知られている。さ
らに、これらの種子は、20〜40℃の有利な変温下で
は、新鮮種子も高い発芽率を有することが知られてい
る。また、アブラナ( Brassica campestris ) は、採種
後2年以内の種子は、室温では高い発芽を示すが、32
℃以上では発芽が非常に低下し、38℃以上ではまった
く発芽しないが、2年を過ぎた種子は、32℃でもきわ
めて容易に発芽し、38℃でも効率発芽することが知ら
れている。なお、上記のように、後熟により発芽率が上
昇する種子もあるが、逆に年数が経つにつれて発芽率の
低下する種子もある。本発明に使用する種子はこうした
条件等を考慮して適宜選ぶことができる。
より影響を受けることもあるが、そのような種子であっ
ても、屋外環境条件等に応じて適宜種子を選択すること
により、本発明において用いることができる。例えば、
メヒシバ類( Digitaria ischaemum 及びD. sanguinali
s) の新鮮種子は、変温15〜25℃という不適温で
は、置床後56日でわずか2%の発芽率しか示さない
が、後熟2年経過した種子では同期間で8%、3年の古
種子では97%の発芽率を示すことが知られている。さ
らに、これらの種子は、20〜40℃の有利な変温下で
は、新鮮種子も高い発芽率を有することが知られてい
る。また、アブラナ( Brassica campestris ) は、採種
後2年以内の種子は、室温では高い発芽を示すが、32
℃以上では発芽が非常に低下し、38℃以上ではまった
く発芽しないが、2年を過ぎた種子は、32℃でもきわ
めて容易に発芽し、38℃でも効率発芽することが知ら
れている。なお、上記のように、後熟により発芽率が上
昇する種子もあるが、逆に年数が経つにつれて発芽率の
低下する種子もある。本発明に使用する種子はこうした
条件等を考慮して適宜選ぶことができる。
【0013】本発明のフィルタ本体は、通常のシガレッ
ト用フィルタと同様、繊維質素材をバインダにより結束
してなる繊維束により構成される。繊維質素材として
は、例えばセルロースアセテートなどのセルロース系繊
維、パルプ不織布、紙等土壌微生物により比較的容易に
分解され得るものを用いることが好ましい。バインダと
しては、例えば、トリアセチン、トリエチレングリコー
ルジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネ
ート、ジブチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト、クエン酸トリエチルエステルを使用することができ
る。また、フィルタ本体内には、通常のシガレット用フ
ィルタと同様、活性炭等の香喫味緩和材を添加してもよ
い。
ト用フィルタと同様、繊維質素材をバインダにより結束
してなる繊維束により構成される。繊維質素材として
は、例えばセルロースアセテートなどのセルロース系繊
維、パルプ不織布、紙等土壌微生物により比較的容易に
分解され得るものを用いることが好ましい。バインダと
しては、例えば、トリアセチン、トリエチレングリコー
ルジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネ
ート、ジブチルフタレート、ジメトキシエチルフタレー
ト、クエン酸トリエチルエステルを使用することができ
る。また、フィルタ本体内には、通常のシガレット用フ
ィルタと同様、活性炭等の香喫味緩和材を添加してもよ
い。
【0014】上記フィルタ本体に収容させる種子の数及
びその位置は、種子の大きさに応じて適宜選択すること
ができる。例えば、最大径2mm以下の種子のうちで大
粒のものは、2粒程度で十分であり、フィルタ本体の中
央部に収容されていることが好ましい。また、上記の範
囲で小粒のものは、多数収容させることができ、フィル
タ内に分散して収容させることが好ましい。フィルタ本
体が例えばチャコールフィルタとプレーンフィルタのよ
うに二つまたはそれ以上の部分よりなる場合は、それぞ
れのフィルタ部分が、上記のように、種子の大きさに応
じて適切な数の種子を収容していることが好ましい。な
お、一般に、種子の数は、1粒よりは2粒以上の方が好
ましい。鉢植えの場合の植物の種子が、1粒よりは2粒
以上植えたほうが発芽しやすいことと同様である。
びその位置は、種子の大きさに応じて適宜選択すること
ができる。例えば、最大径2mm以下の種子のうちで大
粒のものは、2粒程度で十分であり、フィルタ本体の中
央部に収容されていることが好ましい。また、上記の範
囲で小粒のものは、多数収容させることができ、フィル
タ内に分散して収容させることが好ましい。フィルタ本
体が例えばチャコールフィルタとプレーンフィルタのよ
うに二つまたはそれ以上の部分よりなる場合は、それぞ
れのフィルタ部分が、上記のように、種子の大きさに応
じて適切な数の種子を収容していることが好ましい。な
お、一般に、種子の数は、1粒よりは2粒以上の方が好
ましい。鉢植えの場合の植物の種子が、1粒よりは2粒
以上植えたほうが発芽しやすいことと同様である。
【0015】種子をフィルタ本体に収容するには、例え
ば、香喫味緩和剤である活性炭をフィルタに添加する方
法に準じて、フィルタ本体の製造段階の適切な段階で収
容させる方法を用いることができる。この場合、小粒の
種子を多数フィルタ本体に収容させるようにすることに
より、フィルタ全体に分散して種子を収容させることが
できるので、本発明のフィルタの収率が向上し得る。
ば、香喫味緩和剤である活性炭をフィルタに添加する方
法に準じて、フィルタ本体の製造段階の適切な段階で収
容させる方法を用いることができる。この場合、小粒の
種子を多数フィルタ本体に収容させるようにすることに
より、フィルタ全体に分散して種子を収容させることが
できるので、本発明のフィルタの収率が向上し得る。
【0016】本発明のフィルタ付シガレットは、たばこ
刻みを充填した円筒状巻紙からなるたばこカラムの一端
に、本発明のフィルタを薄葉紙で被包した後通常の手法
により取り付け紙で取り付けることにより得られる。本
発明のフィルタ付シガレットは、種子の存在を除き、通
常のフィルタ付シガレットと同様の外観を有することが
できる。
刻みを充填した円筒状巻紙からなるたばこカラムの一端
に、本発明のフィルタを薄葉紙で被包した後通常の手法
により取り付け紙で取り付けることにより得られる。本
発明のフィルタ付シガレットは、種子の存在を除き、通
常のフィルタ付シガレットと同様の外観を有することが
できる。
【0017】
【作用】本発明のフィルタ付シガレットは屋外環境下に
おかれた場合、雨水、雪解け水等により取り付け紙、薄
葉紙が剥離し、フィルタ本体が露出する。すると、シガ
レットの喫煙の有無にかかわらず屋外環境条件の影響に
よりフィルタ本体中の種子が発芽し、発芽根、子葉の伸
長成長により、繊維束の結束は解放され、物理的に展開
される。すなわち、バインダによる結合の少なくとも一
部が切断され、繊維束により形成されるフィルタ本体の
原形が繊維束内部の繊維をも露出させる程度に崩壊し、
繊維質素材が土壌微生物により分解され得るものである
とき、全体が土壌微生物の分解作用に十分に供されるよ
うになる。なお、種子はそれを形成している物質が膠質
(コロイド)であるため水を吸収して膨張する。水の吸
収量は、種子によって異なるが、多いものでは種子重量
の数倍である。したがって、例えば、雨水等によるよう
に、一時的にしか種子に水が供給されない場合でも、水
分は種子内に保持され、発芽することができる。
おかれた場合、雨水、雪解け水等により取り付け紙、薄
葉紙が剥離し、フィルタ本体が露出する。すると、シガ
レットの喫煙の有無にかかわらず屋外環境条件の影響に
よりフィルタ本体中の種子が発芽し、発芽根、子葉の伸
長成長により、繊維束の結束は解放され、物理的に展開
される。すなわち、バインダによる結合の少なくとも一
部が切断され、繊維束により形成されるフィルタ本体の
原形が繊維束内部の繊維をも露出させる程度に崩壊し、
繊維質素材が土壌微生物により分解され得るものである
とき、全体が土壌微生物の分解作用に十分に供されるよ
うになる。なお、種子はそれを形成している物質が膠質
(コロイド)であるため水を吸収して膨張する。水の吸
収量は、種子によって異なるが、多いものでは種子重量
の数倍である。したがって、例えば、雨水等によるよう
に、一時的にしか種子に水が供給されない場合でも、水
分は種子内に保持され、発芽することができる。
【0018】こうして物理的に展開されたフィルタ本
体、すなわち結束の解かれた繊維質素材は、その本来の
微生物分解性が阻害されることなく、すなわちバインダ
により結束されていない同じ繊維質素材が土壌の微生物
により分解されるのと同じ程度で分解され得る。フィル
タ本体中の有機物等は、発芽根の栄養分として働き、伸
長成長を促す。また、種子の種類によっては積極的に根
圏を形成し、植物根から分泌される有機酸あるいは植物
ホルモンが根圏で豊富になるため根圏微生物の生育を促
し、繊維質素材の分解を促進する。なお、屋外条件にお
く前にフィルタを指で揉むと種子が早期に発芽すること
が分かった。この理由としては、種子とフィルタ本体の
繊維との間に空間が生じること、種子同士の接触によ
り、種子表面に傷がつくことなどが考えられる。
体、すなわち結束の解かれた繊維質素材は、その本来の
微生物分解性が阻害されることなく、すなわちバインダ
により結束されていない同じ繊維質素材が土壌の微生物
により分解されるのと同じ程度で分解され得る。フィル
タ本体中の有機物等は、発芽根の栄養分として働き、伸
長成長を促す。また、種子の種類によっては積極的に根
圏を形成し、植物根から分泌される有機酸あるいは植物
ホルモンが根圏で豊富になるため根圏微生物の生育を促
し、繊維質素材の分解を促進する。なお、屋外条件にお
く前にフィルタを指で揉むと種子が早期に発芽すること
が分かった。この理由としては、種子とフィルタ本体の
繊維との間に空間が生じること、種子同士の接触によ
り、種子表面に傷がつくことなどが考えられる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図
1は、本発明の一実施例によるフィルタ付シガレットを
示す斜視図である。図2は、取り付け紙を省略した図1
の線II−IIに沿った断面図である。図3は、種子の発芽
により物理的に展開された状態のフィルタ本体を示す概
略図である。
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図
1は、本発明の一実施例によるフィルタ付シガレットを
示す斜視図である。図2は、取り付け紙を省略した図1
の線II−IIに沿った断面図である。図3は、種子の発芽
により物理的に展開された状態のフィルタ本体を示す概
略図である。
【0020】図1に示すように、本発明のフィルタ付シ
ガレット10は、通常のフィルタ付シガレットと同様の
外観を有する。すなわち、シガレット10は、たばこ刻
み14が充填された円柱状カラム12を有し、このたば
こカラム12は、たばこ刻み14とそれを被包する巻紙
16により構成される。たばこカラム12の一端には、
たばこカラム12と実質的に同一径を有するフィルタ1
8が取付け紙26により取り付けられている。
ガレット10は、通常のフィルタ付シガレットと同様の
外観を有する。すなわち、シガレット10は、たばこ刻
み14が充填された円柱状カラム12を有し、このたば
こカラム12は、たばこ刻み14とそれを被包する巻紙
16により構成される。たばこカラム12の一端には、
たばこカラム12と実質的に同一径を有するフィルタ1
8が取付け紙26により取り付けられている。
【0021】たばこカラム12は、通常、15mmない
し27mmの円周を有し、たばこ刻みの充填密度は、2
00mg/cm3 ないし270mg/cm3 である。図
2に示すようにフィルタ18は、多数の繊維質フィルタ
素材20がバインダにより結束された繊維束(フィルタ
本体)22を有する。フィルタ本体22中には、例えば
2粒の種子24が収容されている。種子24を収容した
フィルタ本体22は、薄葉紙28により被包されてい
る。フィルタ本体の長さは、通常、17mmないし25
mmである。
し27mmの円周を有し、たばこ刻みの充填密度は、2
00mg/cm3 ないし270mg/cm3 である。図
2に示すようにフィルタ18は、多数の繊維質フィルタ
素材20がバインダにより結束された繊維束(フィルタ
本体)22を有する。フィルタ本体22中には、例えば
2粒の種子24が収容されている。種子24を収容した
フィルタ本体22は、薄葉紙28により被包されてい
る。フィルタ本体の長さは、通常、17mmないし25
mmである。
【0022】さて、フィルタ付シガレット10は、屋外
環境におかれると、雨水、雪解け水等により、巻紙1
6、取り付け紙26が剥離し、フィルタ18を被包する
薄葉紙28も同様に剥離し、たばこ刻とともにフィルタ
を構成するフィルタ本体22が露出する。屋外環境下で
の時間の経過とともにフィルタ本体22中の種子24は
発芽し、図3に示すように発芽根24a、子葉24bの
伸長成長により、フィルタ本体22のバインダによる結
束が解放され、物理的に展開され、形状が崩壊する。こ
のような形状が崩壊した繊維束22’は、個々の繊維質
素材が土壌の微生物により分解される場合と同程度に土
壌微生物により分解される得る。 実験例1 1)標準規格のフィルタ付シガレット吹口端から、表面
の薬剤を除くために予め1度純水で洗浄した二十日大根
(最大粒径2mm)の種子2粒をプレーンフィルタ中央
部までピンセットで挿入しサンプルをいくつか調製し
た。 2)上記のようにして調製したサンプルを2つのグルー
プにわけ、一方のグループは吹口から30mmまで喫煙
し喫味を調べた後、吸水性シートを敷いた容器の中に入
れた。他方のグループは喫煙せずに前グループと同じ吸
水性シートを敷いた容器の中に入れた。 3)この容器を気温22℃、湿度60%の室内の窓際に
置き、1週間に1回水をかけながら放置し、1ヵ月後に
発芽状態およびフィルタの形状を観察した。 4)対照サンプルとして、種子を挿入していない以外は
上記と同様のサンプルで、非喫煙グループと、上記と同
様に喫煙したグループとにつき上記と同様に試験した。 結果を以下の表1に示す。
環境におかれると、雨水、雪解け水等により、巻紙1
6、取り付け紙26が剥離し、フィルタ18を被包する
薄葉紙28も同様に剥離し、たばこ刻とともにフィルタ
を構成するフィルタ本体22が露出する。屋外環境下で
の時間の経過とともにフィルタ本体22中の種子24は
発芽し、図3に示すように発芽根24a、子葉24bの
伸長成長により、フィルタ本体22のバインダによる結
束が解放され、物理的に展開され、形状が崩壊する。こ
のような形状が崩壊した繊維束22’は、個々の繊維質
素材が土壌の微生物により分解される場合と同程度に土
壌微生物により分解される得る。 実験例1 1)標準規格のフィルタ付シガレット吹口端から、表面
の薬剤を除くために予め1度純水で洗浄した二十日大根
(最大粒径2mm)の種子2粒をプレーンフィルタ中央
部までピンセットで挿入しサンプルをいくつか調製し
た。 2)上記のようにして調製したサンプルを2つのグルー
プにわけ、一方のグループは吹口から30mmまで喫煙
し喫味を調べた後、吸水性シートを敷いた容器の中に入
れた。他方のグループは喫煙せずに前グループと同じ吸
水性シートを敷いた容器の中に入れた。 3)この容器を気温22℃、湿度60%の室内の窓際に
置き、1週間に1回水をかけながら放置し、1ヵ月後に
発芽状態およびフィルタの形状を観察した。 4)対照サンプルとして、種子を挿入していない以外は
上記と同様のサンプルで、非喫煙グループと、上記と同
様に喫煙したグループとにつき上記と同様に試験した。 結果を以下の表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】なお、種子入のサンプルの喫味は、種子な
しのサンプルの喫味と同様であった。また、種子入りサ
ンプルについて、吸水性シートを敷いた容器の中にサン
プルを入れる直前にフィルタを指で軽く揉んで上記と同
様の試験を行った場合、2週間で発芽し、揉まない場合
より早かった。
しのサンプルの喫味と同様であった。また、種子入りサ
ンプルについて、吸水性シートを敷いた容器の中にサン
プルを入れる直前にフィルタを指で軽く揉んで上記と同
様の試験を行った場合、2週間で発芽し、揉まない場合
より早かった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
屋外環境におかれたとき、バインダによって結束された
繊維束からなるフィルタ本体におけるバインダによる結
束が種子の発芽により容易に解放され、繊維束が物理的
に展開される。その結果、フィルタ本体を構成する繊維
質素材は、土壌微生物による分解作用に十分に供される
ようになり、繊維質素材が土壌微生物により分解され得
るものである場合、各繊維質素材が本来有する微生物分
解性が発揮されることとなる。
屋外環境におかれたとき、バインダによって結束された
繊維束からなるフィルタ本体におけるバインダによる結
束が種子の発芽により容易に解放され、繊維束が物理的
に展開される。その結果、フィルタ本体を構成する繊維
質素材は、土壌微生物による分解作用に十分に供される
ようになり、繊維質素材が土壌微生物により分解され得
るものである場合、各繊維質素材が本来有する微生物分
解性が発揮されることとなる。
【図1】本発明の一実施例のフィルタ付シガレットの斜
視図。
視図。
【図2】図2の線II−IIに沿った断面図
【図3】本発明のフィルタを屋外条件下においたときの
種子の発芽状態を示す概略図。
種子の発芽状態を示す概略図。
12…たばこカラム、14…たばこ刻み、16…巻紙、
18…フィルタ、20…繊維質フィルタ素材、22…フ
ィルタ本体、22’…形状が崩壊した繊維束、24…種
子、24a…発芽根、24b…子葉、26…貼付紙、2
8…薄葉紙
18…フィルタ、20…繊維質フィルタ素材、22…フ
ィルタ本体、22’…形状が崩壊した繊維束、24…種
子、24a…発芽根、24b…子葉、26…貼付紙、2
8…薄葉紙
Claims (3)
- 【請求項1】 バインダにより結束された繊維束を含む
フィルタ本体、および該フィルタ本体内に収容され、発
芽により該繊維束の結束を解放して該繊維束を物理的に
展開させる種子を具備することを特徴とするシガレット
用フィルタ。 - 【請求項2】 該繊維束が、セルロース系繊維、パルプ
不織布および紙からなる群より選ばれる繊維質素材によ
り構成されたものである請求項1記載のフィルタ。 - 【請求項3】 タバコ刻みが充填されたたばこカラム
と、該たばこカラムの一端に取り付けられた請求項1記
載のフィルタを備えたフィルタ付シガレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073436A JP2750277B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | シガレット用フィルタおよびフィルタ付シガレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073436A JP2750277B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | シガレット用フィルタおよびフィルタ付シガレット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266260A true JPH08266260A (ja) | 1996-10-15 |
JP2750277B2 JP2750277B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=13518198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7073436A Expired - Lifetime JP2750277B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | シガレット用フィルタおよびフィルタ付シガレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2750277B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020060A1 (fr) * | 2001-08-30 | 2003-03-13 | Japan Tobacco Inc. | Filtre de cigarette |
US20120318286A1 (en) * | 2010-03-31 | 2012-12-20 | Greenbutts Llc | Biodegradable cigarette filter and methods for making same |
JP2014533503A (ja) * | 2011-11-17 | 2014-12-15 | アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー | タバコからトリエチルシトレートを製造する方法 |
US9265284B2 (en) | 2014-01-17 | 2016-02-23 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Process for producing flavorants and related materials |
US9289011B2 (en) | 2013-03-07 | 2016-03-22 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Method for producing lutein from tobacco |
CN105942579A (zh) * | 2016-06-16 | 2016-09-21 | 湖南中烟工业有限责任公司 | 一种含有植物种子的卷烟滤嘴及其制备方法 |
US9458476B2 (en) | 2011-04-18 | 2016-10-04 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Method for producing glycerin from tobacco |
US10076135B2 (en) | 2014-05-23 | 2018-09-18 | Greenbutts Llc | Biodegradable cigarette filter tow and method of manufacture |
US10499684B2 (en) | 2016-01-28 | 2019-12-10 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Tobacco-derived flavorants |
US10881133B2 (en) | 2015-04-16 | 2021-01-05 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Tobacco-derived cellulosic sugar |
US11091446B2 (en) | 2017-03-24 | 2021-08-17 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Methods of selectively forming substituted pyrazines |
KR20220037179A (ko) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 주식회사 케이티앤지 | 생분해성이 증진된 흡연물품용 필터 및 이를 포함하는 흡연물품 |
WO2023083719A1 (en) * | 2021-11-11 | 2023-05-19 | Philip Morris Products S.A. | Aerosol-generating article comprising a cavity with germinable plant seeds |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP7073436A patent/JP2750277B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2003020060A1 (fr) * | 2001-08-30 | 2003-03-13 | Japan Tobacco Inc. | Filtre de cigarette |
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US10188137B2 (en) | 2014-01-17 | 2019-01-29 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Process for producing flavorants and related materials |
US10076135B2 (en) | 2014-05-23 | 2018-09-18 | Greenbutts Llc | Biodegradable cigarette filter tow and method of manufacture |
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US11091446B2 (en) | 2017-03-24 | 2021-08-17 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Methods of selectively forming substituted pyrazines |
US11891364B2 (en) | 2017-03-24 | 2024-02-06 | R.J. Reynolds Tobacco Company | Methods of selectively forming substituted pyrazines |
KR20220037179A (ko) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 주식회사 케이티앤지 | 생분해성이 증진된 흡연물품용 필터 및 이를 포함하는 흡연물품 |
WO2023083719A1 (en) * | 2021-11-11 | 2023-05-19 | Philip Morris Products S.A. | Aerosol-generating article comprising a cavity with germinable plant seeds |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2750277B2 (ja) | 1998-05-13 |
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