JPH08264362A - 磁石成形装置 - Google Patents

磁石成形装置

Info

Publication number
JPH08264362A
JPH08264362A JP7020795A JP7020795A JPH08264362A JP H08264362 A JPH08264362 A JP H08264362A JP 7020795 A JP7020795 A JP 7020795A JP 7020795 A JP7020795 A JP 7020795A JP H08264362 A JPH08264362 A JP H08264362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
flux density
magnetic flux
powder
saturation magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7020795A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ishiyama
宏一 石山
Akimasa Ishii
章雅 石井
Muneaki Watanabe
宗明 渡辺
Koichiro Morimoto
耕一郎 森本
Kiichi Komada
紀一 駒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP7020795A priority Critical patent/JPH08264362A/ja
Publication of JPH08264362A publication Critical patent/JPH08264362A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F2999/00Aspects linked to processes or compositions used in powder metallurgy

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁力線を半径方向外方へ集中させることがで
き、粉末により強い配向磁場を作用させることができる
組み合わせ磁石成形装置を提供する。 【構成】 ダイス3の内部に、同ダイス3よりも飽和磁
束密度の高い高飽和磁束密度部4を設け、コア8とダイ
ス3との間に生じる磁場の磁力線をこの高飽和磁束密度
部に導くことにより、磁力線をダイス3の半径方向外方
へ集中させる組み合わせ磁石成形装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁場中で圧縮成形を行
うことによりラジアル異方性磁石を成形する組合せ磁石
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁場中で圧縮成形を行うことによ
り磁石を製造する磁石成形装置としては、例えは特開昭
60−240112号に示される装置が知られている。
この装置は、磁性材料からなるダイス51と、このダイ
ス51の内側に半径方向の隙間をもって挿通される磁性
材料からなるコア52と、ダイス51及びコア52の隙
間に下側から嵌合する非磁性材料からなる第1パンチ5
3と、ダイス51及びコア52の隙間に上側から嵌合す
る非磁性材料からなる第2パンチ54と、コア52とダ
イス51との間に磁場を発生させるコイル55、56と
から概略構成されている。
【0003】このような磁石成形装置においてラジアル
異方性磁石を製造するに際しては、ダイス51、コア5
2及び第1パンチ53で囲まれた空間に、バインダ−と
しての樹脂と磁石用粉末とを混合した粉末57を充填
し、第2パンチ54をダイス51とコア52との隙間に
上側から嵌合させて粉末をリング上に整えた状態でコイ
ル55、56に通電する。これにより、コア52とダイ
ス51との間に、図3に二点鎖線で示すような磁力線が
生じ、この磁力線は、第1パンチ53及び第2パンチ5
4の中間部でぶつかり合って半径方向外方へ延出する。
そして、この半径方向の磁力線で構成される磁場により
充填された粉末57が半径方向に配向し、配向した粉末
を圧縮することによりラジアル異方性磁石を製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記磁石成
形装置では、ダイス51が一様な磁性材料にて構成され
ているため、半径方向外方へ延出する磁力線がダイス5
1を伝わって上下方向へ湾曲してしまい、その結果、半
径方向外方に向かう配向磁場が低下してしまうという問
題があり、粉末成形装置を2組又は2組以上設けた場合
では配向磁場が更に低下するため成形不能であると考え
られていた。
【0005】したがつて、本発明の目的は、磁力線を半
径方向外方へ集中させることができ、よって、粉末によ
り強い配向磁場を作用させることができるとともに生産
性の高い2組又は2組以上組み合わせた磁石成形装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1に記載の磁石成形装置は、磁性材料からな
るダイスと、このダイスの内側に隙間をもって挿通され
る磁性材料からなるコアロッドと、、上記ダイスと上記
コアロッドとの隙間に一側から嵌合する非磁性材料から
なる第1パンチと、上記ダイスと上記コアロッドと上記
第1パンチとの隙間に粉末が充填された状態で上記ダイ
スと上記コアロッドとの隙間に他側から嵌合し、そのの
ち上記粉末を圧縮する非磁性材料からなる第2パンチと
よりなる粉末圧縮成形装置と、上記コアロッドと上記ダ
イスとの間に磁場を発生させる磁場発生手段を有する磁
石成形装置において、上記ダイスと上記コアロッドの内
部には、同ダイス及び同コアロッドよりも飽和磁束密度
の高い高飽和磁束密度部を設けたるとともに前記粉末圧
縮成形装置を2組又は2組以上組み合わせて設けたこと
を特徴としている。
【0007】請求項2に記載の磁石成形装置は、前記上
下コアロッド内部の高飽和磁束密度部の飽和磁束密度を
B1 、上下方向の断面積をS1 とし、前記ダイス内部の
高飽和磁束密度部の飽和磁束密度をB2 、各孔部の内周
面に対向する部分の面積をS2 とした場合に、B1 S1
≦B2 S2 の関係を満足するように設けたことを特徴と
している。請求項3に記載の磁石成形装置は、請求項1
および2に記載の構成に加えて、2組又は2組以上組み
合わせた粉末圧縮成形装置の間に高飽和磁束密度部を介
在させたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の磁石成形装置によれば、ダイス
とコアロッドの内部に、同ダイスと同コアロッドよりも
飽和磁束密度が高い高飽和磁束密度部を備えているの
で、磁場発生手段によりコアとダイスの間に磁場を発生
させると、この磁場の磁力線は高飽和磁束密度部に導か
れる。従って、磁力線の方向が半径方向外方へ集中し、
配向磁場を強くすることができる。しかも、高飽和磁束
密度部はダイスの内部に配置されているためダイスの表
面強度は維持され、寿命延長が計れる。更に2組又は2
組以上組み合わせているので生産性が高い。
【0009】請求項2に記載の磁石成形装置によれば、
コアロッド内に発生した磁力線は、そのほとんどがダイ
ス内の高飽和磁束密度部に導かれ外部に湾曲する割合が
一層少なくなる。したがって、粉末が小径あるいは異形
であっても充分な配向磁場をうることができる。請求項
3に記載の磁石成形装置によれば、2組又は2組以上の
粉末圧縮成形装置の間に高飽和磁束密度部を介在させて
いるので、磁力線が高飽和密度部に導かれることによ
り、ラジアル方向の配向磁場をより強くすることができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の磁石成形装置を一実施例を示す図1
及び図2を参照して説明すると、図1は、実施例を示す
2組の粉末成形装置を設けた組合せ磁石成形装置の全体
構成を示すもので、図中符号1は下ダイケ−ス、符号2
は下ダイケ−ス1に対して接近離間移動可能に設けられ
た上ダイケ−スを示す。下ダイケ−ス1は、床に定置さ
れた図示していないフレ−ムに取り付けられている。下
ダイケ−ス1は、上面が開放された略有底円筒状をな
し、その底部には孔1a が形成されている。下ダイケ−
ス1の上端開口部には、ダイス3が固定されている。ダ
イス3は、SKD、SKSあるいはSKH等の合金工具
鋼で構成され、製造すべき磁石の外周形状に等しい形状
の内周面を有する孔部を2個所又は2箇所以上設けてい
る。ダイス3の内部には、高飽和磁束密度部4が埋設さ
れている。高飽和磁束密度部4は、純鉄、あるいはCo
を50重量%含むFe −Co 合金等の高飽和磁束密度材
料で構成され、その飽和磁束密度は、純鉄の場合に19
000〜21000ガウス(図中線Bで示す)、Fe −
Co 合金の場合に22000〜23000ガウス(図中
線Cで示す)である。一方ダイス3を構成する合金工具
鋼材(SKD材、SKS材、SKH材等)の飽和磁束密
度は、図中線Aで示すように14000〜16000ガ
ウスである。
【0011】高飽和磁束密度部4は、ダイス3の上面部
3a 、下面部3b 及び内周面3c により囲まれており、
それらはある程度の肉厚を有している。これにより、ダ
イス3の金型としての硬度と強度とが維持されている。
高飽和磁束密度部4は、ダイス3を例えば粉末ハイス等
を焼結して成形する場合には、ダイス用粉末の内部に高
飽和磁束密度部4の材料粉末を充填し、ダイス用粉末全
体を焼結することにより成形することができる。あるい
は、ダイス3の合金工具鋼素材に上部が開放された容器
状の空間を形成し、その空間に高飽和磁束密度部4を収
容して上部に蓋(上面部3a に相当)を固着してダイス
3を構成することもできる。さらに容器状の素材の表面
の耐摩耗性の必要な箇所に硬度の高いAl23やTi N
等のコ−テイングを施したダイス3を構成することもで
きる。
【0012】ダイス3に設けた複数の孔部には、下パン
チ(第1パンチ)5が2個又は2個以上上下方向へ摺動
自在に嵌合されている。下パンチ5は円筒状をなし、下
ダイケ−ス1の底部に形成した孔1aを貫通するピスト
ンシリンダ−6のピストン6aによって、上下方向へ移
動可能に取り付けられている。下パンチ5は、超硬合金
等の非磁性材料で構成されている。この下パンチ5の内
部には下コアロッド7が挿入されている。下コアロッド
7は例えばSKD材、SKS材、SKH材等の合金工具
鋼で構成され、下ダイケ−ス1に固定されている。下コ
アロッド7の内部には高飽和磁束密度部7aを埋め込ん
でいる。この実施例の場合は下コアロッド7の上端部
に、高飽和磁束密度材料で構成された下コア8が固定さ
れている。下コア8は、製造すべき磁石の内周面を型取
るためのもので、その上半分が下パンチ5から突出てい
てその上端面はダイス3の上端面と同一平面上に配置さ
れている。下コア8の表面の耐磨耗性が更に必要な場合
は、硬度の高いAl23やTiN等をコ−テイングする
こともある。
【0013】次に、下ダイケ−ス1の内部には、コイル
9が配置されている。コイル9は、通電されることによ
りその中央部付近において上方へ向かう磁力線を発生す
る。この磁力線は、下コアロッド7及び下コア8を通っ
てダイス3の各孔部の中央部に達し、この中央部におい
て上ダイケ−ス2側から下方へ向けて発生させられる磁
力線とぶつかって各孔部の半径方向外方へ延出する。
【0014】以下、上ダイケ−ス2の構成について説明
すると、上ダイケ−ス2は、ピストンシリンダ10によ
つて上下方向へ移動可能に構成されている。ピストンシ
リンダ10は、例えば油圧式のツ−ストロ−クシリンダ
により構成されており、メインピストン10aに対して
相対的に伸縮可能なサブピストン10bを備えている。
メインピストン10aを伸縮させるとサブピストン10
bも共に移動するが、サブピストン10bを伸縮させる
とメインピストン10aを基準にして移動する。そし
て、メインピストン10aは、上ダイケ−ス2を上下方
向へ移動させ、サブピストン10bは、上パンチ(第2
パンチ)11を上下方向に移動させる。上パンチ11
は、上ダイケ−ス2内に上下方向へ摺動自在に支持され
ている。この上パンチ11は、上記した下パンチ5と同
様に2個又は2個以上のダイス3の孔部に挿入され、同
形同大でかつ同じ非磁性材料で構成されている。上パン
チ11の内部には上コアロッド12が挿入されている。
上コアロッド12は下コアロッド7と同じように構成さ
れ、且つ、その下端部には、上パンチ11の内部に摺動
自在に嵌合する上コア13が固定されている。上コア1
3は、上記下コア8と同じ高飽和磁束密度材料で構成さ
れている。上コアロッド12は、上ダイケ−ス2に取り
付けられてこれと共に上下方向へ移動する。次に上ダイ
ケ−ス2にはコイル14が取り付けられている。コイル
14は、通電されることにより、その中央部付近におい
て下方へ向かう磁力線を発生する。この磁力線は、上コ
アロッド12及び上コア13を通ってダイス3の各孔部
の中央部に達し、上記したコイル9により発生させられ
た磁力線とぶつかり合って各孔部の半径方向へ延出す
る。これにより、ダイス3の各孔部の中央部には、その
中心から半径方向外方へ向かう磁場が形成される。この
磁場の極性は、各孔部の中心側がN極で外周側がS極と
なっている。このように形成される磁場には、圧縮して
磁石にする前の複数の粉末Pが曝される。この粉末P
は、ダイス3、下コア8、及び上下パンチ11、5によ
り構成される複数の凹部の空間に充填される。ここで、
高飽和磁束密度部4の孔部の上下方向の寸法は、ダイス
1の内側に粉末Pを充填して粉末を上パンチ11で軽く
押圧した状態(粉末Pを磁化するときの状態)におい
て、粉末Pの上下方向の寸法よりも僅かに大きく設定さ
れている。例えば、粉末Pの高さが9ミリメ−トルとす
ると、高飽和磁束密度部4の孔部の上下方向の寸法は1
0ミリメ−トルに設定されている。また高飽和磁束密度
部4の孔部の上下方向の位置は、その中央部が上記粉末
Pの中央位置と一致するように設定されている。これに
より、高飽和磁束密度部4によって集中させられた磁力
線による配向磁場が粉末Pの必要最小限の範囲をカバ−
するようになっている。
【0015】次に、このような組み合わせ磁石成形装置
によりラジアル異方性磁石を圧縮成形する作動について
説明する。まず、ピストンシリンダ10のメインピスト
ン10a を縮小状態として、上ダイケ−ス2、上パンチ
11および上コア13を上昇させる。一方下パンチ5の
上端部をダイス3に嵌合させ、ダイス3、下パンチ5お
よび下コア8によって上部が開放された複数の円筒状の
空間を形成する。そして、その空間にバインダ−として
の樹脂と磁石用粉末とを混合した粉末Pを複数の凹部に
所定量充填する。次にピストンシリンダ10のメインピ
ストン10aを伸長状態とし、上ダイケ−ス2、上コア
13を下ダイケ−ス1および下コア8にそれぞれ当接さ
せる。また、その動作に伴って上パンチ11をダイス3
に嵌合させ、上パンチ11によって粉末Pを軽く押圧す
る。これにより、複数の凹部に充填された粉末Pがそれ
ぞれ円筒状に整えられる。
【0016】次に、コイル9、14に通電し、上コア1
3を通って下方へ向かう磁力線と下コア8を通って上方
へ向かう磁力線を発生させる(図中二点鎖線で示す)。
これら上下方向の磁力線は、高飽和磁束密度材料で構成
された上下コア13、8に集中し、ダイス3の各孔部の
中央部でぶつかり合って各孔部の中心から半径方向外方
へ延出する。その際、磁力線のほぼ全てが非磁性材料で
構成された上下パンチ11、5の中間部を通るので、そ
の中間部には磁束密度の高い磁場が形成される。また上
下パンチ11、5の中間部の外周側には、高飽和磁束密
度材料で構成された集磁部材4が配置されているため、
上下パンチ11、5の中間部を通る磁力線は、上下方向
へ湾曲することなく集磁部材4へ導かれる。したがっ
て、磁力線の方向が各孔部の半径方向外方(ラジアル方
向)へ集中し、上下パンチ11、5の中間部に強い配向
磁場が形成される。したがって、その中間部に配置され
た粉末Pに強い配向磁場を作用させることができ、複数
のラジアル異方性磁石を同時に製造することが出来る。
【0017】次に、ピストンシリンダ10のサブピスト
ン10b を伸長状態にし、上パンチ11を下降させて粉
末Pに圧力をかけて圧縮する。この圧縮によって、粉末
Pに含まれるバインダ−が磁石用粉末同士を結合し、固
形の磁石が形成される。次に、ピストンシリンダ10の
メインピストン10a を縮小状態とし、上ダイケ−ス
2、上コア13および上パンチ11を上昇させ、さら
に、下側のピストンシリンダ6のピストン6a を伸長状
態としていたパンチ5を上昇させ、圧縮成形された磁石
をダイス3と下コア8の間から押し出す。なお、磁石を
押し出した後、下パンチ5は下降させられ、次の粉末P
の充填に供される。
【0018】上記構成の組合せ磁石成形装置において
は、ダイス3の内部に、このダイス3より飽和磁束密度
が高い集磁部材4を備えているので、磁力線の方向がラ
ジアル方向に集中し、上下パンチ11、5の中間部に強
い配向磁場が形成される。よって、その中間部に配置さ
れた粉末Pに強い配向磁場を作用させて磁化することが
できる。したがって、粉末が小径であっても充分な配向
磁場を得ることができ、種々の仕様並びに種々の形状の
磁石を成形することが可能となる。またコイル9、14
に供給する電流を少なくすることができるため、コイル
9、14の発熱を少なくして消費電力を低減することが
できる。さらに、ダイス3の内部に集磁部材4を設けて
いるので、ダイス3の硬度および強度を確保することが
できる。
【0019】特に、上記実施例では、上下コア13、8
を高飽和磁束密度材料で構成しているため、コイル9、
14で発生させられた上下方向の磁力線が上下コア1
3、8に集中する。したがって、そのような磁力線がラ
ジアル方向の配向磁場を構成するため、より一層強い配
向磁場を得ることがてきる。
【0020】なお、上記実施例では、集磁部材4を円筒
状に形成しているが、例えば円周方向に断続的に設けた
り、星形あるいはセレ−シヨン形等、部分的に径方向の
厚みを変えたりするなど、非円筒形状にすることも可能
である。このように構成すれば、集磁部材の形状に合わ
せて部分的に異なる強さの磁場を粉末に作用させること
ができるため、方位によって磁力の異なる磁石を得るこ
とができ、種々の仕様および形状に対応することがてき
る。さらに、ダイス3の上面部3a および下面部3b の
少なくともいずれか一方を非磁性材料とすることも可能
であり、このように構成すれば、集磁部材4に磁力線を
集中させる効果をさらに高めることができる。
【0021】また、成形する磁石も円筒状に限定される
ものではなく、楕円形や星形など任意の形状とすること
ができる。さらに、上記実施例では上下方向から粉末P
を圧縮する構成であるが、パンチを横置きにして横方向
から圧縮するように構成することもできる。この場合、
材料の粉末を予め所要の形状に成形しておけばよい。さ
らに、上記実施例では、集磁部材を純鉄やFe −Co合
金で構成しているが、ダイス3よりも飽和磁束密度が高
ければ集磁効果があり本発明の効果を得ることがてきる
ので、純鉄等よりも飽和密度の低い材料を使用すること
もできる。
【0022】
【発明の効果】本発明の複数の圧縮成形装置を組み合わ
せた磁石成形装置は、磁力線の方向がラジアル方向へ集
中し、上下パンチの中間部に強い配向磁場が形成される
ので、粉末を強力に磁化することができる。したがっ
て、粉末が小径あるいは異形であつても充分な配向磁場
を得ることができ、種々の仕様あるいは種々の磁石を成
形することが可能となる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す組み合わせ磁石成形装
置の断面図である。
【図2】材料の磁場と磁束密度との関係を示す線図であ
る。
【図3】従来の磁石成形装置を示す断面図である。
【符号の説明】
3 ダイス 4 集磁部材(高飽和磁束密度部) 5 下パンチ(第1パンチ) 8 下コア 9 コイル (磁場発生手段) 11 下パンチ(第2パンチ) 14 コイル (磁場発生手段) P 粉末 B1 上下コアロッド内部の高飽和磁束密度部の飽和磁束
密度 B2 ダイス内部の高飽和磁束密度部の飽和磁束密度 S1 上下コアロッド内部の高飽和磁束密度部の上下方向
の断面積 S2 ダイス内部の高飽和磁束密度部の各孔部の内周面に
対向する部分の面積
フロントページの続き (72)発明者 森本 耕一郎 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社中央研究所内 (72)発明者 駒田 紀一 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料からなるダイスと、このダイス
    の内側に隙間をもって挿通される磁性材料からなるコア
    ロッドと、上記ダイスと上記コアロッドとの隙間に一側
    から嵌合する非磁性材料からなる第1パンチと、上記ダ
    イスと上記コアロッドと上記第1パンチとの隙間に粉末
    が充填された状態で上記ダイスと上記コアロッドとの隙
    間に他側から嵌合し上記粉末を圧縮する非磁性材料から
    なる第2パンチで構成される粉末圧縮成形装置を設ける
    とともに、上記コアロッドと上記ダイスとの間に磁場を
    発生させる磁場発生手段とを設けた磁石成形装置におい
    て、上記ダイスと上記コアロッドの内部には、同ダイス
    及び同コアロッドよりも飽和磁束密度の高い高飽和磁束
    密度部を設けるとともに、前記粉末圧縮成形装置を2組
    または2組以上一体的に組み合わせて設けたことを特徴
    とする組み合わせ磁石成形装置。
  2. 【請求項2】 前記上下コアロッド内部の高飽和磁束密
    度部の飽和磁束密度をB1 、上下方向の断面積をS1 と
    し、前記ダイス内部の高飽和磁束密度部の飽和磁束密度
    をB2 、各孔部の内周面に対向する部分の面積をS2 と
    した場合に、B1 S1 ≦B2 S2 の関係を満足する請求
    項1に記載の組み合わせ磁石成形装置。
  3. 【請求項3】 前記磁場成形装置に設けた2組又は2組
    以上の粉末圧縮成形装置の中間部に高飽和磁束密度部を
    介在させたことを特徴とする請求項1および2に記載の
    組み合わせ磁石成形装置。
JP7020795A 1995-03-28 1995-03-28 磁石成形装置 Withdrawn JPH08264362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7020795A JPH08264362A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 磁石成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7020795A JPH08264362A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 磁石成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08264362A true JPH08264362A (ja) 1996-10-11

Family

ID=13424857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7020795A Withdrawn JPH08264362A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 磁石成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08264362A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263242A (ja) * 2008-08-04 2008-10-30 Inter Metallics Kk 磁気異方性希土類焼結磁石の製造方法及び製造装置
JP2008294470A (ja) * 2008-08-04 2008-12-04 Inter Metallics Kk NdFeB系焼結磁石の製造方法
JP2008294469A (ja) * 2008-08-04 2008-12-04 Inter Metallics Kk NdFeB系焼結磁石の製造方法及びNdFeB系焼結磁石製造用モールド
WO2009013786A1 (ja) * 2007-07-26 2009-01-29 Mitsubishi Electric Corporation リング型磁石の製造方法、磁場成形装置及びリング型磁石の製造装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009013786A1 (ja) * 2007-07-26 2009-01-29 Mitsubishi Electric Corporation リング型磁石の製造方法、磁場成形装置及びリング型磁石の製造装置
JP2008263242A (ja) * 2008-08-04 2008-10-30 Inter Metallics Kk 磁気異方性希土類焼結磁石の製造方法及び製造装置
JP2008294470A (ja) * 2008-08-04 2008-12-04 Inter Metallics Kk NdFeB系焼結磁石の製造方法
JP2008294469A (ja) * 2008-08-04 2008-12-04 Inter Metallics Kk NdFeB系焼結磁石の製造方法及びNdFeB系焼結磁石製造用モールド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR890002536B1 (ko) 원통형 영구자석 제조방법
CN101103422B (zh) 径向各向异性磁铁的制造方法
JP2756471B2 (ja) ラジアル配向磁石の製造方法およびラジアル配向磁石
US3694115A (en) Molding apparatus for making anisotropic ring-shaped magnets with zones having a preferred radial direction
JPH08264362A (ja) 磁石成形装置
US10586639B2 (en) Array of three pole magnets
EP0265016A2 (en) Process of making a permanent magnet
JP3851281B2 (ja) 磁性粉充填装置及び磁性粉充填方法並びにネオジ焼結磁石製造方法
JP2860858B2 (ja) 磁性粉末成形用金型
JPS61140125A (ja) 磁性粉末プレス用金型構造
JP3538762B2 (ja) 異方性ボンド磁石の製造方法および異方性ボンド磁石
RU2086028C1 (ru) Способ электромагнитного прессования изделий из порошковых фракций, ориентируемых в магнитном поле, и электромагнитный пресс для его осуществления (варианты)
US5342574A (en) Method for producing anisotropic rare earth magnet
CN106670456A (zh) 一种磁体垂直压制成型方法及其成型设备
JPH07211567A (ja) 円筒状ラジアル異方性ボンド磁石の成形法
JP3007293B2 (ja) 異方性偏平環状永久磁石およびその製造方法
JPS57148567A (en) Cylindrical magnet and manufacture thereof
JPH0997730A (ja) 焼結永久磁石の製造方法
JP2822180B2 (ja) リング磁石の成形装置
SU498094A1 (ru) Пресс-форма дл прессовани ферритовой пасты
JPH03235311A (ja) 磁気異方性プラスチックマグネットの製造方法
SU1731432A1 (ru) Устройство дл изготовлени анизотропных посто нных магнитов из магнитотвердых порошков
JPS57103303A (en) Manufacture of permanent magnet in cylindrical shape
JPH01117010A (ja) 円筒状永久磁石の製造方法
JPS6211042B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604