JPH08264078A - 消弧装置 - Google Patents

消弧装置

Info

Publication number
JPH08264078A
JPH08264078A JP6614695A JP6614695A JPH08264078A JP H08264078 A JPH08264078 A JP H08264078A JP 6614695 A JP6614695 A JP 6614695A JP 6614695 A JP6614695 A JP 6614695A JP H08264078 A JPH08264078 A JP H08264078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
extinguishing
plates
arc extinguishing
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6614695A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Hirao
昭彦 平尾
Toshihiro Oido
敏宏 大井戸
Yasushi Tsugihata
康 二畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6614695A priority Critical patent/JPH08264078A/ja
Publication of JPH08264078A publication Critical patent/JPH08264078A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな構造でアークを消弧することが
できる消弧装置の提供。 【構成】 回路遮断器等の可動接点と固定接点間に発生
するアークを消弧するものであって、略平板状の多数の
消弧板1 と、該消弧板を所定間隔を有して並設されるよ
う保持する保持板4 とを有する消弧装置A において、消
弧板1 を、鉄より電気抵抗率の大きな高抵抗材料、例え
ば電気抵抗率約108μΩcmのニッケル・クロム合金で
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器等の可動接
点と固定接点間に発生するアークを消弧する消弧装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回路遮断器や開閉器等において、
開極時に可動接点と固定接点間に発生するアークを消弧
するものとして、消弧装置がある。このものは、図9に
示すように、鉄等の磁性材料製で略平板状の多数の消弧
板12,12 …と、消弧板12,12 …を所定間隔を有して並設
されるよう保持する保持板4,4 と、を有している。そし
て、この消弧装置A を図10に示すように回路遮断器B に
配設して、可動接点6 と固定接点8 間に発生するアーク
を誘導することにより、アークを冷却したり消弧板12,1
2 …で分割することによってアーク電圧を高め、その結
果可動接点6 と固定接点8 間に流れる電流を抑制してア
ークを消弧している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した消弧装置は、
短絡事故等で接点間に大電流が流れても、アーク電圧を
高めることにより電流を抑制してアークを消弧するた
め、短時間に回路遮断器等の開極が行える。しかしなが
ら、大電流に対してもアークを良好に消弧するために
は、多くの消弧板を必要とし、消弧装置が大きくなる結
果、それを収納する回路遮断器等も大型になってしまう
ことがある。
【0004】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、コンパクトな構造でアー
クを消弧することができる消弧装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の消弧装置は、回路遮断器等の可動
接点と固定接点間に発生するアークを消弧するものであ
って、略平板状の多数の消弧板と、該消弧板を所定間隔
を有して並設されるよう保持する保持板とを有する消弧
装置において、前記消弧板を、鉄より電気抵抗率の大き
な高抵抗材料で形成した構成としている。
【0006】また、請求項2記載の消弧装置は、請求項
1記載の消弧板を、消弧板を、その対向する対向面の一
方の略半分を絶縁被覆し、対向面の他方は対向面の一方
の絶縁被覆していない部分に対応する部分を絶縁被覆す
るとともに、隣合う消弧板の絶縁被覆した部分が相対向
するよう各消弧板を並設した構成としている。
【0007】また、請求項3記載の消弧装置は、請求項
1または2記載の消弧板の少なくとも1個を磁性材料で
形成した構成としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の構成によれば、消弧装置に誘導
されたアークは消弧板で分割されるとともに、消弧板の
電気抵抗率が大きいために、接点間の抵抗値が急激に上
昇してアーク電圧が上昇し、接点間に流れる電流が抑制
されてアークが消弧しやすくなるため、消弧性能が向上
する。
【0009】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1の作用に加えて、消弧板間のアークは互い違いにず
れた位置で発生するため、電流が消弧板内の対向面に平
行な方向に流れ、その結果、接点間の抵抗値がさらに上
昇して消弧性能が向上する。
【0010】また、請求項3記載の構成によれば、請求
項1または2の作用に加えて、磁性材料で形成した消弧
板の磁気的作用によりアークを吸引するため、アークが
消弧装置に誘導されやすくなり、短時間で消弧が行われ
る。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図3に基づい
て以下に説明する。この消弧装置A は、回路遮断器等の
可動接点と固定接点間に発生するアークを消弧するもの
であって、多数の消弧板1,1 …と保持板4,4 を主要構成
部材としている。なお、従来のものと基本的機能が同じ
部材には同一の符号を付している。
【0012】消弧板1,1 …は、アーク電圧を高めること
によりアークを消弧するもので、鉄よりも大きな電気抵
抗率を有する高抵抗材料でもって対向面1a,1b を有する
略平板状に形成される。この消弧板1 は、例えば、ニッ
ケル・クロム合金(Ni80%−Cr20%)や鉄・ニ
ッケル・クロム合金(Ni38%−Cr18%−Fe)
であり、その電気抵抗率は約108μΩcmである。な
お、鉄の電気抵抗率は、約11.5μΩcmである。ま
た、消弧板1 は、図2に示すように、一端にアーク誘導
用の略V字状の溝部2 、両側面1c,1c に後述する保持板
2 に保持されるための突状の係止部3,3,3,3 を有する。
【0013】保持板4,4 は、消弧板1,1 …を所定間隔を
有して並設されるよう保持するもので、絶縁材料でもっ
て略平板状に形成される。この保持板4 は、消弧板1 の
係止部3 が挿入可能な貫通孔5,5 …を有しており、その
貫通孔5,5 …は、2個並列に所定間隔でもって配設され
ている。
【0014】このものは、保持板4,4 の貫通孔5,5 …
に、溝部2,2 …が同一方向に配設されるように多数の消
弧板1,1 …の係止部3,3 …を挿入し、カシメ等の手段で
保持板4,4 と消弧板1,1 …を固定することにより、図1
に示すような消弧装置A が形成される。
【0015】図3は、この消弧装置A の動作状態を示す
もので、可動接点6 の接点端子7 と固定接点8 の接点端
子9 の間に発生したアーク10が消弧装置A に誘導された
状態を示している。アーク10は、各消弧板1,1 …により
冷却及び分割されるとともに、アーク10に流れる電流は
電気抵抗率の大きい多数の消弧板1 を流れるため、アー
ク電圧は急激に上昇して、電流を抑制する。従って、ア
ーク10は消弧されやすくなる。
【0016】次に、本発明の第2実施例を図4乃至図7
に基づいて説明する。このものは、さらにアーク電圧を
高めるようにしたものである。
【0017】消弧板1 は、その対向面の一方1aの略半分
を例えばセラミック焼付け塗装等の耐熱性コーティング
からなる被覆部11a で絶縁被覆するとともに、その対向
面1aの被覆部11a が被覆されていない部分に略相対向す
る対向面の他方1bを、同じくセラミック焼付け塗装等の
耐熱性コーティングからなる被覆部11b で絶縁被覆す
る。
【0018】そして、隣合う消弧板1 の被覆部11a また
は被覆部11b が相対向するよう、保持板4,4 にて消弧板
1,1 …を所定間隔ごとに配設して固定する。すなわち、
消弧板1,1 …は、隣合う消弧板1,1 の対向面が1a,1a ま
たは1b,1b となるよう並設する。
【0019】この消弧装置A は、図6に示すように、消
弧板1 間のアーク10は互い違いにずれた位置で発生する
ため、電流が消弧板1 内の対向面1aまたは1bに平行な方
向に流れる。従って、可動接点6 の接点端子7 と固定接
点8 の接点端子9 の間の抵抗値がさらに増加してアーク
電圧は上昇し、電流を抑制しやすくなる。なお、両対向
面1a,1b に配設した被覆部11a,11b は、本実施例では、
ほとんど重ならないように形成したが、多くの部分が重
なるよう形成してももちろんよい。また、全ての消弧板
1 に被覆部11a,11b を設ける必要は必ずしもない。
【0020】さらに、具体的なアーク電圧としては、図
7に示す消弧板1 の形状において、高抵抗材料(電気抵
抗率108μΩcm)で消弧板1 を形成した場合、アーク
電圧E1は、 E1=Ea+i×108×10-6×2/(0.1×1) =Ea+2160×10-6×i (Ea:アーク部の電圧降下) (i :電流) となる。一方、鉄(電気抵抗率11.5μΩcm)で消弧
板1 を形成した場合、アーク電圧E2は、 E2=Ea+i×11.5×10-6×2/(0.1×1) =Ea+230×10-6×i となり、その差は、 E1−E2=1930×10-6×i となる。従って、消弧板1 が8個として、i=10kA
の電流遮断を行う場合には、従来より154.4V電圧
が高くなり、かなりアーク電圧を上げることができる。
【0021】次に、本発明の第3実施例を図8に基づい
て説明する。このものは、アークを消弧装置A に誘導し
やすくしたものである。
【0022】消弧板1、1 …は、第1実施例と同様に高抵
抗材料で形成するとともに、消弧装置A の端部及び略中
央部に配設される消弧板12,12,12は、磁性材料で形成す
る。すなわち、消弧板12,12,12は、例えば電気抵抗率1
1.5μΩcmで磁性材料の鉄で形成する。
【0023】このものは、磁性材料製の消弧板12,12,12
の磁気的作用により、アーク9 が消弧装置A に誘導され
やすくなるため、アーク10の消弧が短時間で行われるこ
とが可能となる。なお、磁性材料製の消弧板12の位置
は、この位置、数に限定されるものではなく、少なくと
も1個の消弧板が磁性材料製であればよい。
【0024】なお、消弧板や保持板の形状は、本実施例
に限定されるものではなく、要は消弧板の少なくとも1
個が電気抵抗率が鉄よりも高い高抵抗材料で形成されて
いればよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の消弧装置は、消弧装置に
誘導されたアークは消弧板で分割されるとともに、消弧
板の電気抵抗率が大きいために、接点間の抵抗値が急激
に上昇してアーク電圧が上昇し、接点間に流れる電流が
抑制されてアークが消弧しやすくなるため、消弧性能が
向上するので、コンパクト化が図れる。
【0026】また、請求項2記載の消弧装置は、請求項
1の効果に加えて、消弧板間のアークは互い違いにずれ
た位置で発生するため、電流が消弧板内の対向面に平行
な方向に流れ、その結果、接点間の抵抗値がさらに上昇
して消弧性能が向上するので、さらにコンパクト化が図
れる。
【0027】また、請求項3記載の消弧装置は、請求項
1または2の効果に加えて、磁性材料で形成した消弧板
の磁気的作用によりアークを吸引するため、アークが消
弧装置に誘導されやすくなり、短時間で消弧が行われる
ので、さらに消弧性能が向上してコンパクト化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す消弧装置の斜視図で
ある。
【図2】その消弧板の平面図等である。
【図3】その消弧装置の動作状態を示す図1のX−Y断
面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す消弧装置の斜視図で
ある。
【図5】その消弧板の平面図等である。
【図6】その消弧装置の動作状態を示す図4のX−Y断
面図である。
【図7】その消弧板の具体的寸法を示す平面図等であ
る。
【図8】本発明の第3実施例を示す消弧装置の斜視図で
ある。
【図9】本発明の従来例を示す消弧装置の斜視図であ
る。
【図10】その消弧装置を収納した回路遮断器の断面図で
ある。
【符号の説明】
A 消弧装置 1 消弧板 1a,1b 対向面 2 溝部 3 係止部 4 保持板 6 可動接点 8 固定接点 10 アーク 11a 被覆部 11b 被覆部 12 消弧板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路遮断器等の可動接点と固定接点間に
    発生するアークを消弧するものであって、略平板状の多
    数の消弧板と、該消弧板を所定間隔を有して並設される
    よう保持する保持板とを有する消弧装置において、 前記消弧板を、鉄より電気抵抗率の大きな高抵抗材料で
    形成したことを特徴とする消弧装置。
  2. 【請求項2】 前記消弧板を、その対向する対向面の一
    方の略半分を絶縁被覆し、対向面の他方は対向面の一方
    の絶縁被覆していない部分に対応する部分を絶縁被覆す
    るとともに、隣合う消弧板の絶縁被覆した部分が相対向
    するよう各消弧板を並設したことを特徴とする請求項1
    記載の消弧装置。
  3. 【請求項3】 前記消弧板の少なくとも1個を磁性材料
    で形成したことを特徴とする請求項1または2記載の消
    弧装置。
JP6614695A 1995-03-24 1995-03-24 消弧装置 Withdrawn JPH08264078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6614695A JPH08264078A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 消弧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6614695A JPH08264078A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 消弧装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08264078A true JPH08264078A (ja) 1996-10-11

Family

ID=13307442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6614695A Withdrawn JPH08264078A (ja) 1995-03-24 1995-03-24 消弧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08264078A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030089084A (ko) * 2002-05-16 2003-11-21 엘지산전 주식회사 배선용 차단기의 소호장치
CN100337290C (zh) * 2004-07-23 2007-09-12 浙江正泰电器股份有限公司 一种低压断路器的灭弧室
JP2012181924A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Electric Co Ltd 回路遮断器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030089084A (ko) * 2002-05-16 2003-11-21 엘지산전 주식회사 배선용 차단기의 소호장치
CN100337290C (zh) * 2004-07-23 2007-09-12 浙江正泰电器股份有限公司 一种低压断路器的灭弧室
JP2012181924A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Fuji Electric Co Ltd 回路遮断器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU598234B2 (en) Reverse loop circuit breaker with stationary conductor
US10957504B1 (en) Arc chute for circuit protective devices
CA1082270A (en) Current limiting circuit breaker
CN110998771A (zh) 电气开关设备及其碎屑屏障
US2898427A (en) Arc extinguishing means
EP0155707B1 (en) Power schwitchgear device
JP2965025B1 (ja) 回路遮断器
EP0070413B2 (en) A circuit breaker with arc restricting device
JPH08264078A (ja) 消弧装置
JP3430717B2 (ja) 消弧装置
JP2993346B2 (ja) 消弧装置
EP0074529A1 (en) A circuit breaker with arc restricting device
JPH0472327B2 (ja)
JP2001068002A (ja) 低電圧機器用端子保護装置
US1888707A (en) Circuit interrupter
EP0059455A1 (en) Arc restricting device for circuit breaker
JP3647536B2 (ja) 開閉器
JP7289231B2 (ja) 回路遮断器
JP2734677B2 (ja) 接点装置
JP2548529B2 (ja) 開閉器
JPH01159926A (ja) 回路しや断器
JPS62208522A (ja) 回路しや断器用消弧装置
EP0233322B1 (en) A circuit breaker
EP0237623B1 (en) A circuit breaker
EP0233323B1 (en) A circuit breaker

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020604