JPH08263161A - 画像演算装置 - Google Patents

画像演算装置

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JPH08263161A
JPH08263161A JP7067913A JP6791395A JPH08263161A JP H08263161 A JPH08263161 A JP H08263161A JP 7067913 A JP7067913 A JP 7067913A JP 6791395 A JP6791395 A JP 6791395A JP H08263161 A JPH08263161 A JP H08263161A
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JP
Japan
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image
light
search pattern
fourier
fourier transform
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Withdrawn
Application number
JP7067913A
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English (en)
Inventor
Hiroko Sasaki
浩子 佐々木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7067913A priority Critical patent/JPH08263161A/ja
Publication of JPH08263161A publication Critical patent/JPH08263161A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像パターンの検索を高速で行なえる画像演算
装置を提供する。 【構成】レンズ36の前側焦点面にビデオ装置42から
供給される画像を表示する空間光変調器34を配置し、
後ろ側焦点位置にホールバーニングメモリー38を配置
する。また、これが後ろ側焦点面に位置するようにレン
ズ37を配置し、その前側焦点面に検索パターン35を
配置する。さらに、波長掃引レーザー31とハーフミラ
ー32とミラー33を、ハーフミラー32の透過光が空
間光変調器34に入射し、ミラー33の反射光が検索パ
ターン35に入射するように配置する。ホールバーニン
グメモリー38に波長掃引しながら干渉縞を記録した
後、検索パターン35の位置にCCD撮像素子42を配
置し、レーザー43によりホールバーニングメモリー3
8に読み出し光を波長掃引しながら照射する。または、
波長掃引巾より広い連続的なスペクトル広がりを持つ読
み出し光を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある画像もしくは画像
の集合の中から特定の画像パターンを光学的な手法によ
り検索する画像演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ある画像もしくは画像の集合の中から、
特定の画像パターンを選び出したり、その存在の有無を
判定することは、画像の検索あるいはパターン認識の基
本として重要である。現在、これらの処理は、主とし
て、デジタル電子処理、コンピュータによって行なわれ
ている。一方、それら電子的な処理も画像データの大容
量性に対する限界が議論されるようになってきた。
【0003】これに対して、古くから提案・研究されて
きた光を用いた方法が、その高速性・並列性から再び注
目されている。そこで用いられる方法の多くは、古くか
ら開発されてきたもので、すでに多くの教科書に公知技
術として開示されている。例えば、応用物理学会編「光
情報処理」(1989年、オーム社刊)がある。これら
の技術のうち、本発明に関わる側面からその原理を大ま
かに分類すれば、二つに分けられる。一つは、ホログラ
フィーにおける写真乾板のように、光の検出・記録手段
が、光の振幅ではなく、その二乗であるエネルギーを検
出・記録することを原理とするものである(従来技術
1)。もう一つは、いわゆるマッチトフィルターと呼ば
れる方法である(従来技術2)。以下、各々の原理とそ
の欠点を説明しよう。
【0004】(従来技術1)まず、ホログラフィーを利
用したパターン検索について図3を参照しつつ説明す
る。
【0005】図3(A)に示すように、レンズ6(焦点
距離f6 )の前側焦点面に対象物4を配置し、レンズ6
の後ろ側焦点位置にホログラム1を配置する。そして、
ホログラム1が後ろ側焦点面にくるようにレンズ7(焦
点距離f7 )を配置し、さらにその前側焦点面に検索パ
ターン5を配置する。対象物4は、実物体でも、あるい
は表示画像に応じて透過光や反射光の位相や強度が変化
する、スライド等の静止画像やビデオ等の動画像を表示
する光空間変調器でもよい。
【0006】互いにコヒーレントな関係にある二本の光
(通常は1台のレーザーからの光を二つに分けて得られ
る)の一方を対象物4に照射し、他方を検索パターン5
に照射する。対象物4により変調された光(物体光)と
検索パターンにより変調された光(参照光)は、ホログ
ラム1において互いに干渉し、その結果、ホログラム1
には対象物4と検索パターン5のフーリエ変換の和が記
録される。
【0007】続いて、図3(B)に示すように、検索パ
ターン5の位置に光検出器6(CCDイメージセンサー
や写真乾板など)を配置し、平面波の読み出し光を物体
光とは反対の向きでホログラム1に照射する。ホログラ
ム1に記録されている情報により、対象物4と検索パタ
ーン5のフーリエ変換の積に対応する成分が回折され、
回折光はレンズ7を通って光検出器6の位置に対象物4
と検索パターン5の相関演算の結果が出力される。この
相関演算の結果を光検出器6を用いて調べることで、検
索パターン5の有無や位置などがわかる。
【0008】(従来技術2)次に、マッチトフィルター
を用いたパターン検索について図4を参照しつつ説明す
る。
【0009】レンズ11(焦点距離f11)の前側焦点面
に検索対象の画像10を配置し、レンズ11の後ろ側焦
点面に検索パターンのフーリエ変換のフィルター12を
配置する。さらに、レンズ13(焦点距離f13)を、そ
の前側焦点面にフィルター12が位置するように配置
し、後ろ側焦点面に検出器14(写真乾板やCCD撮像
素子など)を置く。
【0010】照明光を図に示す向きで画像10に照射す
る。画像10を透過した光はレンズ11でフーリエ変換
され、フィルター12を透過することで画像10のフー
リエ変換と検索パターンのフーリエ変換の積となる。フ
ィルター12を透過した光はレンズ13で再度フーリエ
変換され、画像10と検索パターンの相関演算の結果が
検出器14の位置に出力される。検出器14を用いて相
関演算の結果を調べることにより、検索パターンの有無
や位置などが求められる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術1の欠点)ホログラフィーを利用したパター
ン検索には次のような欠点がある。第一に、写真乾板で
あれば当然ながら現像・定着というプロセスが必要とな
るため、ホログラム1の応答時間が長い。第二に、一枚
の乾板には一枚の画像に対する結果しか記録できないの
で、対象物4が変わる度にホログラム1を交換しなくて
はならないため、次々に異なる画像に変化していくデー
タ、特に動画像を入力して相関を検出してゆくことはで
きない。例えば、ビデオ動画をそのまま処理しようとす
れば、現行のビデオレートでは約30msに一枚画像が
変わるので、これらすべての画像に対して相関演算をし
ようすれば30msでホログラムを入れ替えなければな
らないが、これは非常に困難であるとともに、そのホロ
グラムを現像処理して新たに読み出すということは非常
に煩雑である。
【0012】(従来技術2の欠点)マッチトフィルター
を用いたパターン検索は、従来技術1と同様に、動画の
ように大量の画像データ全体から検索を行なう場合、す
べての画像を一枚づつ表示しなくてならないため、非常
に時間がかかるという欠点がある。
【0013】(発明の目的)本発明の目的は、所望の画
像パターンの検索を高速で行なえる画像演算装置を提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像演
算装置は、検索の対象である画像を表示する画像表示手
段と、検索パターンを表示する検索パターン表示手段
と、画像表示手段と検索パターン表示手段に互いにコヒ
ーレントな光を照射する光学系と、画像により変調され
た光(物体光)をフーリエ変換する第一フーリエ変換手
段と、検索パターンにより変調された光(参照光)をフ
ーリエ変換する第二フーリエ変換手段と、第一フーリエ
変換手段と第二フーリエ変換手段は両者のフーリエ面が
一致するように配置されており、この一致するフーリエ
面に配置されたホールバーニングメモリーと、ホールバ
ーニングメモリーに読み出し光を照射する光源手段と、
ホールバーニングメモリーに読み出し光を照射したこと
により生じる回折光をフーリエ変換する第三フーリエ変
換手段と、第三フーリエ変換により生成される画像と検
索パターンの相関演算を調べる検出手段とを備えてい
る。
【0015】請求項2に記載の画像演算装置は、検索の
対象である画像を記憶したホールバーニングメモリー
と、ホールバーニングメモリーに照明光を照射する光源
手段と、画像をフーリエ変換する第一フーリエ変換手段
と、第一フーリエ変換手段のフーリエ面に配置された、
検索パターンのフーリエ変換のフィルターと、フィルタ
ーからの光をフーリエ変換する第二フーリエ変換手段
と、第二フーリエ変換手段のフーリエ面に配置された、
画像と検索パターンの相関演算を調べる検出手段とを備
えている。
【0016】
【作用】本発明では、画像記憶材料やホログラム材料
に、波長多重の大容量メモリー材料として注目されてい
るホールバーニング材料を用いている。ホールバーニン
グメモリーおよびその材料については、すでに多くの研
究がなされており、例えば、中塚宏樹「応用物理」vol.
63, p141 (1994) にその成果がまとめられている。多く
の物質では、不均一拡がりを有する光の吸収帯に、それ
よりもスペクトル巾の狭い均一拡がり程度の光を照射す
ると、その光照射を受けた波長の光吸収が減少しいわゆ
るスペクトラルホールバーニングが形成される。物質の
中には、光照射を停止した後も、このホールが長時間消
滅しないものがある。ホールバーニングメモリーは、こ
のような物質をメモリー材料に用い、情報をスペクトラ
ルホールバーニングとして記憶する。すなわち、ホール
バーニングメモリーでは、スペクトラルホールバーニン
グの有無あるいはその光吸収率が情報に対応している。
このメモリーでは、その原理からホールを形成させる波
長帯は、不均一拡がりのなかに独立に最大(不均一拡が
り)/(均一拡がり)個まで独立に選択できるので、こ
れだけの多重度を持った波長多重メモリーとなる。
【0017】このメモリーを写真乾板のように用いれ
ば、画像を直接記録ができる。すなわち、画像情報を有
する拡がりを持った光(例えばスライドを透過したレー
ザー光など)を照射することで、その画像情報を記録で
きる。しかも、現像・定着に相当するプロセスは不要で
ある。読み出しは、同様な拡がりを持った一様な光を照
射し、透過光、反射光、回折光などの空間的変化を検出
することで行なわれる。この画像記録・再生の場合も、
照射する光のスペクトル巾を均一拡がり程度に狭くし、
画像ごとに波長を変えることで波長多重メモリーとして
用いることができる。
【0018】さらに、この画像−波長多重メモリーの最
も著しい応用として連続的な動画の記録がある。これ
は、「M.Mitsunaga, N.Uesugi, H.Sasaki, and K.Karak
i "Optics Letters", vol.19, No.10,p.752 (1994)」に
開示されているように、ホールバーニングメモリーに画
像を記録する際に、入力画像を動画あるいは動きのある
物体の透過光・散乱光とし、入力の変化に同期して光の
波長を掃引しながら記録する。あるいは、フレームごと
に飛び飛びの画像を順次異なる波長で書き込む。その
際、書き込み速度は必ずしも再生速度と同じである必要
はない。そして、読み出し光の波長を連続的に掃引すれ
ば、動画が再生される。
【0019】請求項1の画像演算装置では、ホールバー
ニングメモリーに、画像のフーリエ変換と検索パターン
のフーリエ変換の和の振幅の二乗が記録される。このホ
ールバーニングメモリーに読み出し光を照射すると、画
像のフーリエ変換と検索パターンのフーリエ変換の積の
成分が回折光として現れる。この成分はフーリエ変換さ
れて検出手段に入射する。検出手段には、画像と検索パ
ターンの相関演算が現れる。
【0020】請求項2の画像演算装置では、ホールバー
ニングメモリーに記憶されている画像により変調された
光はフーリエ変換され、検索パターンのフーリエ変換の
フィルターに入射する。その透過光は、画像のフーリエ
変換と検索パターンのフーリエ変換の積に対応してい
る。この透過光はフーリエ変換されて検出手段に入射す
る。検出手段には、画像と検索パターンの相関演算が現
れる。
【0021】
【実施例】
(第一実施例)まず、本発明の第一実施例の画像演算装
置について図1を参照しながら説明する。
【0022】図1(A)に示すように、レンズ36(焦
点距離f36)の前側焦点面に、ビデオ装置42から供給
される画像を表示する画像表示装置たとえば空間光変調
器34を配置し、レンズ36の後ろ側焦点位置に、ホロ
グラフィックホールバーニングメモリー38を配置す
る。そして、ホールバーニングメモリー38が後ろ側焦
点面に位置するようにレンズ37(焦点距離f37)を配
置し、その前側焦点面に検索パターン35を配置する。
【0023】さらに、コヒーレントな光を射出するレー
ザー31と、その射出光を二つに分けるハーフミラー3
2と、ハーフミラー32で反射された光を偏向するミラ
ー33とを、ハーフミラー32を透過した光が空間光変
調器34に入射し、ミラー33で反射された光が検索パ
ターン35に入射するように設ける。レーザー31は、
波長掃引可能な波長可変レーザーである。
【0024】空間変調器34にビデオ装置42からビデ
オ動画を入力して画像を表示するとともに、これに同期
してレーザー31の波長を掃引する。掃引巾は、勿論、
ホールバーニングメモリー38の光吸収帯の不均一巾よ
り狭く設定する。
【0025】空間光変調器34に入射する光と検索パタ
ーン35に入射する光は互いにコヒーレントな関係にあ
る。空間光変調器34で変調された光(物体光)はレン
ズ36でフーリエ変換され、ホールバーニングメモリー
38に入射する。また、検索パターン35で変調された
光(参照光)はレンズ37で変調され、ホールバーニン
グメモリー38に入射する。物体光と参照光は互いに干
渉し、その干渉縞すなわち画像のフーリエ変換と検索パ
ターンのフーリエ変換の和の振幅の二乗がホールバーニ
ングメモリー38に記録される。
【0026】続いて、図1(B)に示すように、検索パ
ターン35の位置に検出装置たとえばCCD撮像素子4
2を配置し、レーザー43により平面波の読み出し光を
ホールバーニングメモリー38に物体光と反対の向きで
照射する。読み出し光の一部は、ホールバーニングメモ
リー38に記録されている干渉縞により回折され、その
回折光は、レーザー43の波長に対応した画像と検索パ
ターン35のフーリエ変換の積に対応している。回折光
はレンズ37でフーリエ変換され、検出装置42には画
像と検出パターンの相関演算が現れる。すなわち、その
画像の中に検索パターン35と一致するパターンがあれ
ば輝点となって現れる。
【0027】レーザー43を、レーザー41と同様の波
長掃引レーザーとし、レーザー41と同様に読み出し光
を波長掃引すれば、検出装置42に現れる相関演算は動
画となる。動画の中に検索パターンがあれば輝点となっ
て現れ、動画の中でそのパターンが動いていけば、輝点
はそれを追跡していく。
【0028】レーザー43を、レーザー41により掃引
した波長巾よりも広い連続的なスペクトル広がりを持っ
た連続発振レーザーあるいはパルスレーザーとすれば、
検索を行なったある時間的な長さを持った動画像全体の
中に検索パターンが存在するかどうかが、一回の読み出
し光の照射で判別できる。
【0029】入力画像としては、このようなビデオ画像
だけではなく、実際の物体であってもよい。このとき、
ホールバーニングメモリー38の材料として均一巾が狭
く量子効率の高いもの、例えばEu3+イオンを添加した
2 SiO5 結晶を用い、レーザー31の波長を連続的
に掃引しながら書き込みを行えば、完全に切れ目なく記
録が行われ、画像のフレームが存在しないためフレーム
レイトより早く変化し、たとえばビデオで記録したとす
れば30msより早い変化でフレームとフレームの間に
起こって記録や相関演算が行えないようなものも、記録
・演算をすることができる。読み出しは前述の方法で行
なえる。すなわち、書き込みの時に用いたレーザーと同
様のレーザーで波長を掃引しながらホールバーニングメ
モリー38に照射すれば相関演算を読み出すことができ
る。この際、記録は完全に連続的にされているので、波
長の掃引は書き込み時と同じ速度で行う必要はなく、任
意の速度で行うことができる。非常に高速の対象に対し
て行った場合には、ゆっくりと読み出すことで高速の変
化も見落としなく検出できる。また、前述したように、
レーザー43として書き込み時に掃引した波長巾よりも
広い連続的なスペクトル広がりを持った連続発振あるい
はパルスレーザーを用いれば、1回の読み出し光の照射
で、検索を行ったある時間的な長さを持った対象のなか
に、検索パターンの合致するものが存在するかどうかを
判別できる。
【0030】このように、従来技術1に示したようなホ
ログラフィーを基礎とする画像の検索において、ホログ
ラムをホログラフィックホールバーニングメモリーと
し、レーザー31を波長可変レーザーとし、読み出し光
を射出するレーザー43を波長可変レーザーまたは波長
掃引巾よりも広い連続的なスペクトル広がりを持つレー
ザーすることで、動画像の連続的検索、非常に早い変化
をする物体の追跡、それらの結果の一括読み出しなどを
行なうことができる。
【0031】なお、本実施例では、物体光、参照光、読
み出し光の方向を図1(C)の様に設定したが、これら
は図1(C)に矢印で示した四方向に対して、物体光と
参照光が対向する組み合わせを除いて、任意の組み合わ
せから選ぶことができる。(第二実施例)次に、本発明
の第二実施例の画像演算装置について図2を参照しなが
ら説明する。
【0032】レンズ53(焦点距離f53)の前側焦点面
に検索対象の画像を記憶しているホールバーニングメモ
リー52を配置し、レンズ53の後ろ側焦点面に検索パ
ターンのフーリエ変換のマッチトフィルター54を配置
する。さらに、レンズ55(焦点距離f55)を、その前
側焦点面にマッチトフィルター54が位置するように配
置し、後ろ側焦点面に検出装置たとえばCCD撮像素子
56を置く。また、ホールバーニングメモリー52に照
明光を照射するレーザー51を設ける。
【0033】ホールバーニングメモリー52には、これ
に像を記録する際にスペクトル巾の狭い光を用い、その
光の波長を掃引するなどして、多数の画像あるいは動画
が予め記録されている。また、マッチトフィルター54
は、スライドフィルムのように固定的なものでも、ある
いは、ビデオ装置58から供給される動的な画像のフー
リエ変換を表示する空間光変調器などでもよい。
【0034】レーザー51から射出された照明光は、ホ
ールバーニングメモリー52に記録されているその波長
に対応した画像により変調され、その透過光はレンズ5
3でフーリエ変換され、マッチトフィルター54に入射
する。マッチトフィルター54を透過した光は、画像の
フーリエ変換と検索パターンのフーリエ変換の積に対応
したものとなっており、この光はレンズ55でフーリエ
変換され、検出装置56には画像と検索パターンの相関
演算が現れる。その画像の中に検索パターン35と一致
するパターンがあれば輝点が現れる。
【0035】レーザー51を、ホールバーニングメモリ
ー52に画像を記録する際に用いた光の波長掃引巾を覆
う波長掃引レーザーとすれば、照明光の波長を掃引する
ことにより、画像と検索パターンの相関演算が連続的に
得られる。特に、ホールバーニングメモリー52に記録
されている画像が動画の場合には、相関演算が動画とし
て得られる。動画の中に検索パターンがあれば輝点が現
れ、その輝点は検索パターンの位置を追跡する。これ
は、第一実施例で述べたように、ビデオ撮影などでは追
跡できないような高速の現象にも適用できる。
【0036】また、レーザー51を、ホールバーニング
メモリー52に画像を記録する際に用いた光の波長掃引
巾よりも広い連続的なスペクトル広がりを持った連続発
振レーザーまたはパルスレーザーとすれば、ホールバー
ニングメモリー53に記録されている時間的な長さを持
った動画全体の中に検索パターンが存在するか否かが、
照明光の一回の照射で判別できる。この場合、検出装置
56は単に光の強度を検出する素子たとえばフォトディ
テクターでもよい。さらに、その所在位置を知りたけれ
ば、レーザー51の波長を掃引する前述の方法により、
検索パターンの存在する画像とその画像中の検索パター
ンの位置がわかる。
【0037】本明細書中には以下に述べる技術思想を含
んでおり、この技術思想から逸脱しない範囲で変形や改
良や修正を施したものも当然の事ながら本発明に含まれ
る。 1.(第一実施例に対応) (構成)検索の対象である画像を表示する画像表示手段
と、検索パターンを表示する検索パターン表示手段と、
画像表示手段と検索パターン表示手段に互いにコヒーレ
ントな光を照射する光学系と、画像により変調された光
(物体光)をフーリエ変換する第一フーリエ変換手段
と、検索パターンにより変調された光(参照光)をフー
リエ変換する第二フーリエ変換手段と、第一フーリエ変
換手段と第二フーリエ変換手段は両者のフーリエ面が一
致するように配置されており、この一致するフーリエ面
に配置されたホールバーニングメモリーと、ホールバー
ニングメモリーに読み出し光を照射する光源手段と、ホ
ールバーニングメモリーに読み出し光を照射したことに
より生じる回折光をフーリエ変換する第三フーリエ変換
手段と、第三フーリエ変換により生成される画像と検索
パターンの相関演算を調べる検出手段とを備えている、
画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーには、画像のフーリ
エ変換と検索パターンのフーリエ変換の和の振幅の二乗
が記録される。このホールバーニングメモリーに読み出
し光を照射すると、画像のフーリエ変換と検索パターン
のフーリエ変換の積の成分が回折光として現れる。この
成分はフーリエ変換されて検出手段に入射する。検出手
段には、画像と検索パターンの相関演算が現れる。 (効果)ホールバーニングメモリーには、多数の像(画
像のフーリエ変換と検索パターンのフーリエ変換の和)
を重ねて記憶できるので、読み出し時に媒体の交換が不
要なため、検索の演算に要する時間が短くなる。 2.(第一実施例に対応) (構成)第1項において、光学系は、コヒーレントな光
の波長を掃引する手段を有している、画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーに多数の像(画像の
フーリエ変換と検索パターンのフーリエ変換の和)が連
続的に記録される。画像表示手段に動画を入力すれば、
ホールバーニングメモリーには、動画のフーリエ変換と
検索パターンのフーリエ変換の和が記録される。 (効果)多数の画像たとえば動画に対する検索パターン
の検索が高速で行なえる。 3.(第一実施例に対応) (構成)第1項または第2項において、光源手段は、コ
ヒーレントな光の波長帯域よりも広いスペクトル拡がり
を持つ読み出し光を射出する、画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーに記録する際に用い
た画像の中に検索パターンが存在すれば、それが輝点と
して現れる。 (効果)たった一回の読み出し光の照射で、多数の画像
または動画の中に検索パターンが存在するか否かが判別
できる。 4.(第一実施例に対応) (構成)第1項または第2項において、光源手段は、コ
ヒーレントな光と同等のスペクトル拡がりを持つ読み出
し光を射出し、読み出し光を掃引する手段を有してい
る、画像演算装置。 (作用)検出手段に、画像と検索パターンの相関演算が
連続的に再生される。 (効果)多数の画像または動画に対する検索パターンの
検索が高速に行なえる。 5.(第二実施例に対応) (構成)検索の対象である画像を記憶したホールバーニ
ングメモリーと、ホールバーニングメモリーに照明光を
照射する光源手段と、画像をフーリエ変換する第一フー
リエ変換手段と、第一フーリエ変換手段のフーリエ面に
配置された、検索パターンのフーリエ変換のフィルター
と、フィルターからの光をフーリエ変換する第二フーリ
エ変換手段と、第二フーリエ変換手段のフーリエ面に配
置された、画像と検索パターンの相関演算を調べる検出
手段とを備えている、画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーに記憶されている画
像により変調された光はフーリエ変換され、検索パター
ンのフーリエ変換のフィルターに入射する。その透過光
は、画像のフーリエ変換と検索パターンのフーリエ変換
の積に対応している。この透過光はフーリエ変換されて
検出手段に入射する。検出手段には、画像と検索パター
ンの相関演算が現れる。 (効果)ホールバーニングメモリーは多数の画像を重ね
て記憶できるので、多数の画像に対する検索パターンの
検索が短時間で行なえる。 6.(第二実施例に対応) (構成)第5項において、ホールバーニングメモリー
は、画像を記録する際に書き込み光の波長を掃引したこ
とにより、複数の画像を記憶している、画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーに多数の画像が連続
的に記録される。この多数の画像が動画を構成する連続
するフレームの画像であれば、ホールバーニングメモリ
ーには動画が記録される。 (効果)多数の画像たとえば動画に対する検索パターン
の検索が高速で行なえる。 7.(第二実施例に対応) (構成)第5項または第6項において、光源手段は、ホ
ールバーニングメモリーに画像を記録する際に用いた書
き込み光の波長帯域よりも広いスペクトル拡がりを持つ
照明光を射出する、画像演算装置。 (作用)ホールバーニングメモリーに記録された画像の
中に検索パターンが存在すれば、それが輝点として現れ
る。 (効果)たった一回の照明光の照射で、多数の画像また
は動画の中に検索パターンが存在するか否かが判別でき
る。 8.(第二実施例に対応) (構成)第5項または第6項において、光源手段は、ホ
ールバーニングメモリーに画像を記録する際に用いた書
き込み光と同等のスペクトル拡がりを持つ照明光を射出
し、照明光を掃引する手段を有している、画像演算装
置。 (作用)ホールバーニングメモリーに記憶されている画
像が連続的に再生される。従って、検出手段に画像と検
索パターンの相関演算が連続的に再生される。 (効果)ホールバーニングメモリーに記憶されている多
数の画像または動画に対する検索パターンの検索が高速
に行なえる。 9.(第一実施例と第二実施例に対応) (構成)第1項ないし第8項において、ホールバーニン
グメモリーは、Eu3+イオンを添加したY2 SiO5
晶を有している、画像演算装置。 (作用)Eu3+イオンを添加したY2 SiO5 結晶を材
料とするホールバーニングメモリーは、0.1オングス
トロームの波長帯域の中に約百万枚の画像を記憶できる
ので、膨大な量の画像を記憶できる。 (効果)膨大な量の画像に対する検索が高速で行なえ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、多数の画像または動画
に対する所望の検索パターンの検索が高速で行なえる画
像演算装置が得られる。また、この画像演算装置は、そ
の検索パターンの有無の判別が一回の光照射で行なえる
という利点も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の画像演算装置の構成を示
す図である。
【図2】本発明の第二実施例の画像演算装置の構成を示
す図である。
【図3】ホログラフィーを利用したパターン検索を説明
するための図である。
【図4】マッチトフィルターを用いたパターン検索を説
明するための図である。
【符号の説明】
31…波長掃引レーザー、32…ハーフミラー、34…
空間光変調器、35…検索パターン、36…レンズ、3
7…レンズ、38…ホールバーニングメモリー、43…
レーザー、42…CCD撮像素子。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 G06F 15/62 X 7/00 9061−5H 15/70 330F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像の中から特定の検索パターンを探す画
    像演算装置であって、 検索の対象である画像を表示する画像表示手段と、 検索パターンを表示する検索パターン表示手段と、 画像表示手段と検索パターン表示手段に互いにコヒーレ
    ントな光を照射する光学系と、 画像により変調された光(物体光)をフーリエ変換する
    第一フーリエ変換手段と、 検索パターンにより変調された光(参照光)をフーリエ
    変換する第二フーリエ変換手段と、 第一フーリエ変換手段と第二フーリエ変換手段は両者の
    フーリエ面が一致するように配置されており、この一致
    するフーリエ面に配置されたホールバーニングメモリー
    と、 ホールバーニングメモリーに読み出し光を照射する光源
    手段と、 ホールバーニングメモリーに読み出し光を照射したこと
    により生じる回折光をフーリエ変換する第三フーリエ変
    換手段と、 第三フーリエ変換により生成される画像と検索パターン
    の相関演算を調べる検出手段とを備えている、画像演算
    装置。
  2. 【請求項2】画像の中から特定の検索パターンを探す画
    像演算装置であって、 検索の対象である画像を記憶したホールバーニングメモ
    リーと、 ホールバーニングメモリーに照明光を照射する光源手段
    と、 画像をフーリエ変換する第一フーリエ変換手段と、 第一フーリエ変換手段のフーリエ面に配置された、検索
    パターンのフーリエ変換のフィルターと、 フィルターからの光をフーリエ変換する第二フーリエ変
    換手段と、 第二フーリエ変換手段のフーリエ面に配置された、画像
    と検索パターンの相関演算を調べる検出手段とを備えて
    いる、画像演算装置。
JP7067913A 1995-03-27 1995-03-27 画像演算装置 Withdrawn JPH08263161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216759A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Univ Waseda 画像情報検索システム及び画像情報記録検索システム
WO2010023932A1 (ja) * 2008-09-01 2010-03-04 Kodate Kashiko 画像情報記録方法及び画像情報照合システム

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