JPH08262136A - 測距レーダ - Google Patents

測距レーダ

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JPH08262136A
JPH08262136A JP7061301A JP6130195A JPH08262136A JP H08262136 A JPH08262136 A JP H08262136A JP 7061301 A JP7061301 A JP 7061301A JP 6130195 A JP6130195 A JP 6130195A JP H08262136 A JPH08262136 A JP H08262136A
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JP
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signal
distance
light
phase
distance measuring
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JP7061301A
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English (en)
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Akio Takahama
昭夫 高浜
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、測距光を用いて物標までの距離を
検出する測距レーダに関し、充分な測距範囲および測距
精度を有しつつ、目に対する安全性を高めた測距レーダ
を提供することを目的とする。 【構成】 デューティ比50%未満の変調信号を出力す
る信号手段1と、信号手段1により出力される変調信号
を取り込み、その変調信号を用いて測距光を強度変調
し、所定の覆域に出射する送光手段2と、覆域内に位置
する物標に反射された測距光を受光し、光電変換を行う
受光手段3と、受光手段3により光電変換された信号を
取り込み、その信号の位相を計測して物標までの距離を
算出する測距手段6とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測距光を用いて物標ま
での距離を検出する測距レーダに関し、特に、測距光が
目に入射した際の安全性を高めるために、測距光の光量
を下げた測距レーダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強度変調された測距光を外部に出
射し、物標に反射されて戻る測距光に含まれる変調信号
の位相を計測し、その位相から物標の距離を検出する測
距レーダが知られている(実開平5−94783号公報
に記載)。図6は、この種の測距レーダを示す図であ
る。
【0003】図において、原発振器11の出力は、ドラ
イバ回路12,分周器13,PLL回路14の一方の入
力および位相測定器15のクロック入力に接続され、ド
ライバ回路12の出力は発光素子16に接続される。こ
の発光素子16から発光した測距光は、送信光学系17
を介して外部に出射される。また、分周器13の出力
は、PLL回路14の他方の入力および位相測定器15
の一方の入力に接続され、PLL回路14の出力は周波
数変換器18の一方の入力に接続される。
【0004】一方、送信光学系17に隣接して受信光学
系19が配置され、受信光学系19の光軸上には受光素
子20が配置される。この受光素子20の出力は、増幅
器21を介して周波数変換器18の他方の入力に接続さ
れる。この周波数変換器18の出力は、バンドパスフィ
ルタ22およびコンパレータ23を介して、位相測定器
15の他方の入力に接続される。この位相測定器15の
出力は表示器24に接続される。
【0005】このような構成の測距レーダでは、原発振
器11が、デューティ比50%の信号を基準信号として
発振する。ドライバ回路12は、この基準信号を増幅し
て、発光素子16を駆動する。発光素子16から発光さ
れた測距光は、送信光学系17を介して、所定の覆域に
出射される。
【0006】このように出射された測距光は、所定の覆
域内に位置する物標に反射されて戻り、受信光学系19
を介して集光され、受光素子20に受光される。受光素
子20では、測距光が光電変換されることにより、測距
光の強度変調成分が受信信号として出力される。この受
信信号は、増幅器21を介して、周波数変換器18に出
力される。
【0007】ここで、原発振器11の発振周波数を例え
ば「15MHz」とすると、光速度は約30万Km/sec
なので、受光素子20から出力される測距光に重畳され
た基準信号の1波長は、20mの距離に相当する。した
がって、10mの距離に位置する物標に反射された測距
光は、20mの距離を伝搬するので、受光素子20から
出力される受信信号は1周期分だけ位相がずれて観測さ
れる。
【0008】一方、測距レーダの内部では、原発振器1
1の基準信号が分周器13により千分の1に分周され、
「15kHz」の信号Aとして出力される。この信号A
は、PLL回路14において「1001倍」され、「1
5.015 MHz」の信号Bに変換される。
【0009】受光素子20の出力信号は、周波数変換器
18において、信号Bと掛け合わされ、バンドパスフィ
ルタ22を介して、両信号における差の周波数「15k
Hz」の信号Cに周波数変換される。周波数変換された信
号Cの位相には、受信信号の位相がそのまま変換される
ので、上述した距離と受信信号の位相との関係から、信
号Cの1周期分の位相は、物標までの距離10mに相当
する。
【0010】この信号Cは、コンパレータ23を介して
矩形波に整形され、位相測定器15に入力される。位相
測定器15は、「15MHz」の基準信号をクロックとし
て、受信側の信号Cと、送信側の基準信号を分周した信
号Aとの位相差を計数する。ここで、クロック1周期
は、信号Cの(1/1000)周期なので、物標までの
距離に換算して、「10mm」に相当する。
【0011】したがって、位相測定器15の計数値をN
とすると、物標までの距離は、(N×10mm)として求
められる。このように求められた物標までの距離は、表
示器24に表示される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例では、測距光が目に入射した際の安全性を考慮し
て、発光素子16の輝度レベルを制限する必要があっ
た。
【0013】特に、車載用レーダや測量用レーダにおい
ては、一般の路上で使用されるため、測距光の輝度レベ
ルは安全性を充分に考慮して小さい値に設定されてい
た。しかしながら、このように発光素子16の輝度レベ
ルが小さいため、遠距離の物標や反射率の低い物標に対
して充分な輝度レベルを確保できず、測距範囲が狭いと
いう問題点があった。
【0014】また、受光素子20に受光される測距光の
輝度レベルが小さいため、外部光や回路内ノイズの影響
を受けやすく、測距精度が低いという問題点があった。
請求項1に記載の発明は、このような問題点を解決する
ために、充分な測距範囲および測距精度を保ちつつ、目
に対する安全性を高めた測距レーダを提供することを目
的とする。
【0015】請求項2〜4に記載の発明は、上述の目的
と併せて、請求項1の測距レーダの測距範囲をより拡大
し、かつ測距精度をより高めることのできる測距レーダ
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に対応
する原理ブロック図である。
【0017】請求項1に記載の発明は、デューティ比5
0%未満の変調信号を出力する信号手段1と、信号手段
1により出力される変調信号を取り込み、その変調信号
を用いて測距光を強度変調し、所定の覆域に出射する送
光手段2と、覆域内に位置する物標に反射された測距光
を受光し、光電変換を行う受光手段3と、受光手段3に
より光電変換された信号を取り込み、その信号の位相を
計測して物標までの距離を算出する測距手段6とを備え
たことを特徴とする。
【0018】図2は、請求項2〜4に対応する原理ブロ
ック図である。請求項2に記載の発明は、デューティ比
50%未満の変調信号を出力する信号手段1と、信号手
段1により出力される変調信号を取り込み、その変調信
号を用いて測距光を強度変調し、所定の覆域に出射する
送光手段2と、覆域内に位置する物標に反射された測距
光を受光し、光電変換を行う受光手段3と、受光手段3
により光電変換された信号を取り込み、その信号のデュ
ーティ比を略50%に整形する波形整形手段4と、波形
整形手段4により整形された信号を取り込み、その信号
の周波数を低域に周波数変換する周波数変換手段5と、
周波数変換手段5により周波数変換された信号を取り込
み、その信号の位相を計測して、物標までの距離を算出
する測距手段6とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の測距レーダにおいて、波形整形手段4は、入力に応じ
て、デューティ比50%の信号を発振する制御発振器
と、受光手段3により光電変換された信号と制御発振器
により発振された信号とを取り込み、これらの信号の立
上がりあるいは立下がりの位相差を検出する位相比較器
と、位相比較器により検出された位相差の低域成分を入
力として制御発振器に与える濾波回路とを備えたフェー
ズロックドループからなることを特徴とする。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の測距レーダにおいて、波形整形手段4は、オン時間が
変調信号の1周期の半分に相当する単安定マルチバイブ
レータからなることを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1の測距レーダでは、信号手段1がデュ
ーティ比50%未満の変調信号を出力する。
【0022】送光手段2は、この変調信号を用いて、測
距光を強度変調して外部に出射する。したがって、従来
のデューティ比50%の変調信号を使用する場合に比べ
て、測距光の平均光出力が小さく、目に対する安全性が
向上する。一方、測距光の輝度レベルを下げる必要がな
いので、遠距離の物標や反射率の低い物標に対しても、
所要とする瞬間的な輝度レベルが確保され、充分な測距
範囲および測距精度が得られる。
【0023】請求項2の測距レーダでは、上述と同様
に、信号手段1がデューティ比50%未満の変調信号を
出力するので、測距光の平均光出力が小さく、目に対す
る安全性が向上する。また、測距光の輝度レベルを下げ
る必要がないので、遠距離の物標や反射率の低い物標に
対しても、所要とする瞬間的な輝度レベルを確保するこ
とができ、充分な測距範囲および測距精度を得ることが
できる。
【0024】さらに、波形整形手段4は、受光手段3か
ら出力された信号のデューティ比を50%に整形する。
そのため、信号に含まれる偶数次の高調波成分が抑圧さ
れ、代わりに基本波の成分が大きくなる。周波数変換手
段5は、この基本波の成分に対して周波数変換を行うの
で、波形整形手段4を備えたことにより、周波数変換手
段5の出力レベルが大きくなる。測距手段6は、この低
域変換された信号の位相を計測して、物標までの距離を
計測する。
【0025】このように、波形整形手段4を備えたこと
により、周波数変換手段5の出力レベルが増大し、より
小さな反射光に対しても測距動作が可能となる。そのた
め、測距可能な範囲が拡大され、かつ測距精度が高めら
れる。請求項3の測距レーダでは、波形整形手段4とし
て、フェーズロックドループ(PLL)を適用する。
【0026】すなわち、位相比較器は、受光手段3から
出力された信号と、制御発振器により発振されたデュー
ティ比50%の信号との立上がりあるいは立下がりの位
相差を検出する。この位相差の低域成分は、濾波回路を
介して、制御発振器の入力にフィードバックされる。
【0027】このようなフィードバックにより、制御発
振器からは、受光手段3から出力された信号の立上がり
あるいは立下がりに位相が同期し、かつデューティ比が
50%に保たれた信号が出力される。請求項4の測距レ
ーダでは、波形整形手段4として単安定マルチバイブレ
ータを適用する。
【0028】すなわち、単安定マルチバイブレータは、
受光手段3から出力された信号の立下がりあるいは立上
がりに同期して、変調信号の半周期に相当する期間だけ
オン状態になる。そのため、単安定マルチバイブレータ
からは、受光手段3から出力された信号の立上がりある
いは立下がりに位相が同期し、かつデューティ比が50
%に相当する信号が出力される。
【0029】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図3は、請求項1〜3に対応する第1の実施例を
示す図である。図において、原発振器11の出力は、単
安定マルチバイブレータ31,分周器13,PLL回路
14の一方の入力および位相測定器15のクロック入力
に接続され、単安定マルチバイブレータ31の出力は、
ドライバ回路12を介して発光素子16に接続される。
この発光素子16から発光した測距光は、送信光学系1
7を介して外部に出射される。
【0030】また、分周器13の出力は、PLL回路1
4の他方の入力および位相測定器15の一方の入力に接
続され、PLL回路14の出力は周波数変換器18の一
方の入力に接続される。一方、送信光学系17に隣接し
て受信光学系19が配置され、受信光学系19の光軸上
には受光素子20が配置される。この受光素子20の出
力は、増幅器21を介して、パルス幅回復回路32に接
続される。
【0031】このパルス幅回復回路32の出力は、バン
ドパスフィルタ36を介して周波数変換器18の他方の
入力に接続され、周波数変換器18の出力は、バンドパ
スフィルタ22およびコンパレータ23を介して、位相
測定器15の他方の入力に接続される。この位相測定器
15の出力は表示器24に接続される。また、パルス幅
回復回路32の内部構成は、増幅器21の出力が位相比
較器33の一方の入力に接続され、位相比較器33の出
力はローパスフィルタ34を介して電圧制御発振器35
に接続される。この電圧制御発振器35の出力はバンド
パスフィルタ36および位相比較器33の他方の入力に
接続される。
【0032】なお、請求項1に記載の発明と第1の実施
例との対応関係については、信号手段1は原発振器11
および単安定マルチバイブレータ31に対応し、送光手
段2はドライバ回路12,発光素子16および送信光学
系17に対応し、受光手段3は受信光学系19および受
光素子20に対応し、測距手段6は、位相測定器15に
対応する。
【0033】また、請求項2に記載の発明と第1の実施
例との対応関係については、上述の対応関係に併せて、
波形整形手段4がパルス幅回復回路32に対応し、周波
数変換手段5が分周器13,PLL回路14,周波数変
換器18およびバンドパスフィルタ22に対応する。さ
らに、請求項3に記載の発明と第1の実施例との対応関
係については、さらに上述の対応関係に併せて、制御発
振器が電圧制御発振器35に対応し、位相比較器が位相
比較器33に対応し、濾波回路がローパスフィルタ34
に対応する。図4は、実施例における各部の波形を示す
図である。
【0034】以下、これらの図を用いて第1の実施例の
動作を説明する。原発振器11は、例えば15MHzの基
準信号を発振する(図4a)。単安定マルチバイブレー
タ31は、この基準信号の立上がりに同期して、基準信
号の半周期以下の短いパルスを変調信号として発生する
(図4b)。ドライバ回路12は、この変調信号を増幅
して発光素子16に与えることにより、変調信号により
強度変調された測距光が発生する。この測距光は、送信
光学系17を介して外部に出射され、覆域内の物標に照
射される。
【0035】物標において反射された測距光の一部は、
受信光学系19に集光され、受光素子20に受光され
る。受光素子20はこの測距光を光電変換することによ
り、測距光の強度変調成分が受信信号として出力される
(図4c)。増幅器21は、この受信信号を増幅して振
幅を制限し、矩形状の受信信号に整形する(図4d)。
この矩形状の受信信号は、パルス幅回復回路32内部の
位相比較器33に入力される。
【0036】位相比較器33は、矩形波状の受信信号と
電圧制御発振器35の出力との間の立上がり時点の位相
差を検出する。ローパスフィルタ34は、その位相差の
低域成分を濾波し、電圧制御発振器35の入力にフィー
ドバックする。このようなフィードバック動作により、
電圧制御発振器35からは、受信信号の立上がり時点に
同期した出力信号が出力される。
【0037】ここで電圧制御発振器35の出力をデュー
ティ比50%の矩形波あるいは正弦波に予め設定するこ
とにより、出力信号のデューティ比は50%に安定して
保たれる(図4e,f)。このように、受信信号のデュ
ーティ比を50%に変換することにより、短パルス状の
受信波形における偶数次の高調波成分が抑圧され、15
MHzの基本波成分が増大する。
【0038】バンドパスフィルタ36は、この出力信号
の15MHz近辺を濾波し、基本波成分以外の不要な周波
数成分の除去を行う。このように抽出された基本波成分
は、周波数変換器18において、PLL回路14の出力
Bと掛け合わされ、バンドパスフィルタ22を通過する
ことにより、両方の差の周波数である15kHzの信号C
に周波数変換される。
【0039】コンパレータ23は、この信号Cを矩形波
に整形し、位相測定器15に出力する。位相測定器15
は、矩形波に整形された信号Cと、原発振器11の基準
信号を分周した信号Aとの位相差を計数する。この計数
値が物標までの距離として表示器24に表示される。
【0040】このように、第1の実施例の測距レーダで
は、デューティ比50%未満の変調信号を用いて、測距
光を強度変調するので、平均光出力のレベルが低減す
る。そのため、測距光が目に入射した際の安全性を高め
ることができる。また、測距光の輝度レベルを下げない
ので、遠距離の物標や反射率の低い物標に対しても、所
要する瞬間的な輝度レベルを確保することができ、充分
な測距範囲と測距精度を得ることができる。
【0041】さらに、パルス幅回復回路32を介して、
短パルス状の受信信号をデューティ比50%の信号に変
換するので、受信信号の基本波成分が増大され、より小
さな反射光に対しても測距動作が可能となり、測距範囲
を拡大することができる。また、受信信号の基本波成分
が増大されることにより、測距精度を高めることができ
る。
【0042】さらに、パルス幅回復回路としてフェーズ
ロックドループを使用しているので、周波数ジッタを含
む受信信号に対しても、出力のデューティ比が50%に
安定して変換され、基本波成分を安定して増大すること
ができる。別の実施例について説明する。図5は、請求
項1,2,4に対応する第2の実施例を示す図である。
【0043】第2の実施例の構成上の特徴については、
増幅器21の出力が単安定マルチバイブレータ41に接
続され、単安定マルチバイブレータ41の出力が、バン
ドパスフィルタ36を介して周波数変換器18の他方の
入力に接続されている。なお、図3に示した構成要素と
同一の構成要素には、同じ参照番号を付与し、ここでの
説明を省略する。
【0044】このような第2の実施例では、単安定マル
チバイブレータ41が、増幅器21の出力信号の立ちあ
がりに同期して、基準信号の半周期分に相当するパルス
を発生する。このようにして、上述したパルス幅回復回
路32と同等の機能が単安定マルチバイブレータ41に
より実現される。
【0045】したがって、第2の実施例の測距レーダに
おいても、上述した実施例とほぼ同様の効果を得ること
ができる。さらに、第2の実施例に特有な効果として
は、単安定マルチバイブレータ41を使用するので、回
路規模を小さくすることができる。したがって、装置全
体の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0046】なお、上述した実施例では、デューティ比
を50%に変換しているが、その数値に限定されるもの
ではなく、デューティ比を50%近辺に変換すればよ
く、ほぼ同等の効果を充分に得ることができる。また、
上述した実施例では、パルス幅回復回路32の出力をバ
ンドパスフィルタ36を介して周波数変換器18に与え
ているが、その構成に限定されるものではなく、パルス
幅回復回路32の出力が、図4fに示されるような正弦
波の場合には、バンドパスフィルタ36を省いてもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、測距光をデューティ比50%未満で強度変調
するので、平均光出力が低減され、目に入射した際の安
全性を高めることができる。また、測距光の輝度レベル
を下げる必要がないので、遠距離の物標や反射率の低い
物標に対しても、所要する瞬間的な輝度レベルを確保す
ることができ、充分な測距範囲と測距精度を得ることが
できる。
【0048】請求項2に記載の発明では、請求項1と同
様に、測距光をデューティ比50%未満で強度変調する
ので、平均光出力が低減され、目に対する安全性を高め
ることができる。さらに、波形整形手段を介して、受光
した信号の基本波成分が増大されるので、より小さな反
射光に対しても測距動作が可能となり、測距範囲を拡大
し、かつ測距精度を高めることができる。
【0049】請求項3に記載の発明では、波形整形手段
としてフェーズロックドループを適用する。そのため、
受信信号に周波数ジッタが含まれるような場合にも、波
形整形後のデューティ比が50%に安定して保たれ、基
本波成分を安定して増大することができる。請求項4に
記載の発明では、波形整形手段として、単安定マルチバ
イブレータを適用するので、回路規模を小さくすること
ができる。したがって、装置全体の小型化および低コス
ト化を図ることができる。
【0050】以上のように、本発明を適用した測距レー
ダでは、充分な測距範囲および測距精度を有しつつ、目
に対する安全性を格段に高めることができるので、車載
用レーダや測量用レーダのように、一般の路上において
使用される民生用レーダの分野において、高性能かつ安
全性の高いレーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する原理ブロック図である。
【図2】請求項2〜4に対応する原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項1〜3に対応する第1の実施例を示す図
である。
【図4】実施例における各部の波形を示す図である。
【図5】請求項1,2,4に対応する第2の実施例を示
す図である。
【図6】従来の測距レーダを示す図である。
【符号の説明】
1 信号手段 2 送光手段 3 受光手段 4 波形整形手段 5 周波数変換手段 6 測距手段 11 原発振器 12 ドライバ回路 13 分周器 14 PLL回路 15 位相測定器 16 発光素子 17 送信光学系 18 周波数変換器 19 受信光学系 20 受光素子 21 増幅器 22,36 バンドパスフィルタ 23 コンパレータ 24 表示器 31,41 単安定マルチバイブレータ 32 パルス幅回復回路 33 位相比較器 34 ローパスフィルタ 35 電圧制御発振器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デューティ比50%未満の変調信号を出
    力する信号手段と、 前記信号手段により出力される変調信号を取り込み、そ
    の変調信号を用いて測距光を強度変調し、所定の覆域に
    出射する送光手段と、 前記覆域内に位置する物標に反射された前記測距光を受
    光し、光電変換を行う受光手段と、 前記受光手段により光電変換された信号を取り込み、そ
    の信号の位相を計測して物標までの距離を算出する測距
    手段と、 を備えたことを特徴とする測距レーダ。
  2. 【請求項2】 デューティ比50%未満の変調信号を出
    力する信号手段と、 前記信号手段により出力される変調信号を取り込み、そ
    の変調信号を用いて測距光を強度変調し、所定の覆域に
    出射する送光手段と、 前記覆域内に位置する物標に反射された前記測距光を受
    光し、光電変換を行う受光手段と、 前記受光手段により光電変換された信号を取り込み、そ
    の信号のデューティ比を略50%に整形する波形整形手
    段と、 前記波形整形手段により整形された信号を取り込み、そ
    の信号の周波数を低域に周波数変換する周波数変換手段
    と、 前記周波数変換手段により周波数変換された信号を取り
    込み、その信号の位相を計測して、物標までの距離を算
    出する測距手段と、 を備えたことを特徴とする測距レーダ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の測距レーダにおいて、 前記波形整形手段は、 入力に応じて、デューティ比50%の信号を発振する制
    御発振器と、 前記受光手段により光電変換された信号と前記制御発振
    器により発振された信号とを取り込み、これらの信号の
    立上がりあるいは立下がりの位相差を検出する位相比較
    器と、 前記位相比較器により検出された位相差の低域成分を入
    力として制御発振器に与える濾波回路とを備えたフェー
    ズロックドループからなることを特徴とする測距レー
    ダ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の測距レーダにおいて、 前記波形整形手段は、 オン時間が前記変調信号の1周期の半分に相当する単安
    定マルチバイブレータからなることを特徴とする測距レ
    ーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002181937A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Denso Corp 距離測定装置

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JP2002181937A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Denso Corp 距離測定装置

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