JPH0826198A - 重力補償装置 - Google Patents

重力補償装置

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JPH0826198A
JPH0826198A JP6165443A JP16544394A JPH0826198A JP H0826198 A JPH0826198 A JP H0826198A JP 6165443 A JP6165443 A JP 6165443A JP 16544394 A JP16544394 A JP 16544394A JP H0826198 A JPH0826198 A JP H0826198A
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JP
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vertical
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force
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JP6165443A
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Masahiro Matsuzawa
正浩 松澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大規模な設備を設けることなく目的の対象物の
重力を補償する重力補償装置を提供する。 【構成】重力補償装置100は、マニピュレ−タ111
の一部を支持する支持部101と、支持部101を昇降
させる昇降装置117と、支持部101および昇降装置
117を搭載し、基準面115上を移動する移動装置1
18と、マニピュレ−タ111が動作する際に、支持部
101がマニピュレ−タ111の関節112aに追従す
るよう、昇降装置117の昇降動作および移動装置11
8の移動動作を制御する制御装置104とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】マニピュレータの関節に発生する
力またはトルクが、マニピュレータの自重または操作対
象の重量に耐えられないマニピュレータ、特に宇宙用の
マニピュレータの重力補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上において、宇宙空間における無重力
環境を模擬するための重力補償装置は、既にいくつか提
案されている。例えば、「特開平4-118400号公報」に記
載されている無重力模擬実験装置がある。
【0003】この実験装置では、実験対象である多関節
構造体をワイヤで吊っている。そして、このワイヤを鉛
直方向に維持するとともに、ワイヤの張力を一定にする
ことで、無重力空間で示す多関節構造体の挙動を模擬し
ている。多関節構造体は、吊り機構部によりワイヤを介
して支持されている。そして、この吊り機構部は、多関
節構造体の作業領域を囲むように形成されたフレ−ムに
沿って移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置は、多関節構造体を上部より吊るして重力補償を行
なうために、前述の吊り機構部やフレ−ムをはじめとす
る実験設備を設置する必要がある。特にフレ−ムに関し
ては、多関節構造体の作業範囲全域に渡って備え付ける
必要がある。そして、実験設備を別の場所へ移動するた
めには、これらの作業を再度行う必要がある。
【0005】また、図23(a)、(b)に示すよう
に、試験対象のマニピュレ−タ701を駆動機構702
を用いてワイヤ703で吊り、さらにマニピュレ−タ7
01のベ−ス部704にテレビカメラ705を備える場
合もある。オペレ−タ706は、マニピュレ−タ701
の動きとマニピュレ−タ701の操作対象物707をモ
ニタ708で見ながら、マニピュレ−タ701を遠隔操
作する。駆動機構702は、この操作にしたがって動作
する。
【0006】しかし、マニピュレ−タ701がワイヤで
吊られていると、図23(a)に示すようにワイヤが邪
魔になってモニタ708でマニピュレ−タ701を確認
しづらくなる。そして、ワイヤの本数が増える程見づら
くなる。
【0007】もちろん、マニピュレ−タを一本のワイヤ
で支持してもよい。しかし、ワイヤ一本で支持すると、
支持点が一点になることから、マニピュレ−タが動作す
る際、マニピュレ−タ自身が振り子運動をしてしまう。
【0008】また、「特開平1-316186号公報」に記載さ
れているように、浮上手段によりマニピュレ−タの重力
補償を行ってもよいが、この場合、マニピュレータの動
作が2次元平面内に限られ、多自由度のマニピュレータ
に対しては適用できないことが考えられる。
【0009】このような問題点を考慮し、本発明の目的
は、小型で設置が簡単な重力補償装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の第1の態様によれば、予め定めた基準面の上
方で動作する対象物の重力を補償する重力補償装置にお
いて、前記対象物の一部を支持する支持部と、前記支持
部を昇降させる昇降装置と、前記支持部および前記昇降
装置を搭載し、前記基準面上を移動する移動装置と、前
記対象物が動作する際に、前記支持部が前記対象物の一
部に追従するよう、前記昇降装置の昇降動作および前記
移動装置の移動動作を制御する制御装置とを備え、前記
制御装置は、鉛直方向における前記対象物の一部の動作
に関する第1の動作情報を受け付けて、前記昇降装置に
昇降動作をさせるための第1の駆動指令を前記第1の動
作情報に基づいて生成し、前記第1の駆動指令を前記昇
降装置に与える第1の制御と、前記鉛直方向に対して垂
直な方向における、前記対象物の一部の動作に関する第
2の動作情報を受け付けて、前記移動装置に移動動作を
させるための第2の駆動指令を前記第2の動作情報に基
づいて生成し、前記第2の駆動指令を前記移動装置に与
える第2の制御とを行い、前記昇降装置は、与えられた
第1の駆動指令にしたがって前記支持部を昇降させるこ
とにより、前記対象物の重力を補償し、前記移動装置
は、与えられた第2の駆動指令にしたがって前記基準面
上を移動することにより、前記支持部を前記基準面と平
行に動かすことを特徴とする重力補償装置が提供され
る。
【0011】前記目的を達成するための本発明の第2の
態様によれば、第1に態様おいて、前記移動装置は、前
記制御装置をさらに搭載することを特徴とする重力補償
装置が提供される。
【0012】前記目的を達成するための本発明の第3の
態様によれば、第2に態様おいて、鉛直方向における前
記支持部の現在位置(鉛直位置)と、前記基準面上にお
ける前記支持部の現在位置(基準面位置)とを検出する
位置検出手段をさらに備えることを特徴とする重力補償
装置が提供される。
【0013】前記目的を達成するための本発明の第4の
態様によれば、第3に態様おいて、前記第1の動作情報
は、鉛直方向における前記支持部の目標位置(目標鉛直
位置)を規定するための位置指令であり、前記第2の動
作情報は、前記基準面上における前記支持部の目標位置
(目標基準面位置)を規定するための位置指令であり、
前記制御装置は、前記鉛直位置と前記目標鉛直位置との
差分に基づいて、前記第1の駆動指令を生成し、前記基
準面位置と前記目標基準面位置との差分に基づいて、前
記第2の駆動指令を生成することを特徴とする重力補償
装置が提供される。
【0014】前記目的を達成するための本発明の第5の
態様によれば、第2に態様おいて、鉛直方向における前
記対象物の一部の動作を検出し、その検出結果を前記第
1の動作情報として出力し、前記鉛直方向に対して垂直
な方向における、前記対象物の一部の動作を検出し、そ
の検出結果を前記第2の動作情報として出力する動作検
出手段をさらに備えることを特徴とする重力補償装置が
提供される。
【0015】前記目的を達成するための本発明の第6の
態様によれば、第5に態様おいて、前記動作検出手段
は、前記支持部にかかる力およびトルクを検出するセン
サと、前記センサの検出結果に基づいて、前記支持部に
かかる鉛直方向の力(鉛直分力)、および、前記支持部
にかかる、前記鉛直方向に対して垂直な方向の力(水平
分力)を算出する処理と、前記鉛直分力を前記第1の動
作情報として出力し、前記水平分力を前記第2の動作情
報として出力する処理とを行う信号変換手段とを備える
ことを特徴とする重力補償装置が提供される。
【0016】前記目的を達成するための本発明の第7の
態様によれば、第6に態様おいて、前記鉛直分力の基準
値となる補償重量値を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御装置は、前記第1の動作情報が示す鉛直分力と
前記補償重量値との差分に基づいて、前記第1の駆動指
令を生成し、前記第2の動作情報が示す水平分力に基づ
いて、前記第2の駆動指令を生成することを特徴とする
重力補償装置が提供される。
【0017】前記目的を達成するための本発明の第8の
態様によれば、第3に態様おいて、前記基準面位置が前
記基準面上の予め定めた領域内にあるか否かを判断し、
その判断結果を出力する位置判断手段をさらに備えるこ
とを特徴とする重力補償装置が提供される。
【0018】前記目的を達成するための本発明の第9の
態様によれば、第2に態様おいて、前記第2の駆動指令
に基づいて、前記基準面上における前記支持部の目標位
置(目標基準面位置)を算出し、前記目標基準面位置が
前記基準面上の予め定めた領域内にあるか否かを判断
し、その判断結果を出力する目標位置判断手段をさらに
備えることを特徴とする重力補償装置が提供される。
【0019】前記目的を達成するための本発明の第10
の態様によれば、第2に態様おいて、前記支持部にかか
る力およびトルクを検出するセンサと、前記センサの検
出結果に基づいて作動する姿勢制御装置をさらに備え、
前記姿勢制御装置は、前記支持部を前記支持部の昇降軸
回りに回転させること、および、前記支持部を前記昇降
軸に対して傾かせることで前記支持部の姿勢を変化させ
ることを特徴とする重力補償装置が提供される。
【0020】前記目的を達成するための本発明の第11
の態様によれば、第4、第7、第8、第9、または第1
0の態様おいて、前記対象物は、微小重力または無重力
環境下で使用されるマニピュレ−タであることを特徴と
する重力補償装置が提供される。
【0021】
【作用】前記第1の態様において、前記制御装置は、鉛
直方向における前記対象物の一部の動作に関する第1の
動作情報を受け付けて、前記昇降装置に昇降動作をさせ
るための第1の駆動指令を前記第1の動作情報に基づい
て生成し、前記第1の駆動指令を前記昇降装置に与える
第1の制御と、前記鉛直方向に対して垂直な方向におけ
る、前記対象物の一部の動作に関する第2の動作情報を
受け付けて、前記移動装置に移動動作をさせるための第
2の駆動指令を前記第2の動作情報に基づいて生成し、
前記第2の駆動指令を前記移動装置に与える第2の制御
とを行う。前記昇降装置は、与えられた第1の駆動指令
にしたがって前記支持部を昇降させることにより、前記
対象物の重力を補償する。前記移動装置は、与えられた
第2の駆動指令にしたがって前記基準面上を移動するこ
とにより、前記支持部を前記基準面と平行に動かす。
【0022】前記第3の態様において、前記位置検出手
段は、鉛直方向における前記支持部の現在位置(鉛直位
置)と、前記基準面上における前記支持部の現在位置
(基準面位置)とを検出する。
【0023】前記第4の態様において、前記制御装置
は、前記鉛直位置と前記目標鉛直位置との差分に基づい
て、前記第1の駆動指令を生成し、前記基準面位置と前
記目標基準面位置との差分に基づいて、前記第2の駆動
指令を生成する。
【0024】前記第5の態様において、前記動作検出手
段は、鉛直方向における前記対象物の一部の動作を検出
し、その検出結果を前記第1の動作情報として出力し、
前記鉛直方向に対して垂直な方向における、前記対象物
の一部の動作を検出し、その検出結果を前記第2の動作
情報として出力する。
【0025】前記第6の態様において、前記センサは、
前記支持部にかかる力およびトルクを検出する。そし
て、前記信号変換手段は、前記センサの検出結果に基づ
いて、前記支持部にかかる鉛直方向の力(鉛直分力)、
および、前記支持部にかかる、前記鉛直方向に対して垂
直な方向の力(水平分力)を算出する処理と、前記鉛直
分力を前記第1の動作情報として出力し、前記水平分力
を前記第2の動作情報として出力する処理とを行う。
【0026】前記第7の態様において、前記記憶手段
は、前記鉛直分力の基準値となる補償重量値を記憶す
る。前記制御装置は、前記第1の動作情報が示す鉛直分
力と前記補償重量値との差分に基づいて、前記第1の駆
動指令を生成し、前記第2の動作情報が示す水平分力に
基づいて、前記第2の駆動指令を生成する。
【0027】前記第8の態様において、前記位置判断手
段は、前記基準面位置が前記基準面上の予め定めた領域
内にあるか否かを判断し、その判断結果を出力する。
【0028】前記第9の態様において、前記目標位置判
断手段は、前記第2の駆動指令に基づいて、前記基準面
上における前記支持部の目標位置(目標基準面位置)を
算出し、前記目標基準面位置が前記基準面上の予め定め
た領域内にあるか否かを判断し、その判断結果を出力す
る。
【0029】前記第10の態様において、前記センサ
は、前記支持部にかかる力およびトルクを検出する。前
記姿勢制御装置は、前記センサの検出結果に応じて、前
記支持部を前記支持部の昇降軸回りに回転させること、
および、前記支持部を前記昇降軸に対して傾かせること
で前記支持部の姿勢を変化させる。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る重力補償装置を宇宙用の
マニピュレ−タの動作試験に適用した場合の実施例につ
いて説明する。
【0031】図1〜図7、図16〜図21には、本発明
に係る重力補償装置の第1の実施例が示されている。
【0032】図1には、試験対象であるマニピュレ−タ
111と、マニピュレ−タ111の制御を行うコントロ
−ラ110と、重力補償装置100とが示されている。
重力補償装置100は、基準面115の上に配置され、
マニピュレ−タ111を支持している。マニピュレ−タ
111は、重力補償装置100に支持された状態で基準
面115の上方で作業を行う。コントロ−ラ110は、
演算制御装置や記憶装置(図示されていない)を内蔵し
ており、記憶装置に格納されているプログラムを演算制
御装置で実行し、マニピュレ−タ111の動作をコント
ロ−ルする。また、コントロ−ラ110は、図示しない
支持部材により、基準面115から所定の高さに支持さ
れている。
【0033】マニピュレ−タ111は、手114と、腕
113a、113b、113cと、関節112a、11
2b、112cとから構成される。そして、コントロ−
ラ110からの指令に基づいて、各関節に内蔵されてい
るモ−タ(図示されていない)が駆動し、マニピュレ−
タ111が動作する。各モ−タには、エンコ−ダ(図示
されていない)が設けられている。各エンコ−ダは、各
モ−タのモ−タ軸等に取り付けられ、そのモ−タの回転
位置を検出する。この検出信号は、エンコ−ダパルスと
してコントロ−ラ110に送られる。
【0034】コントロ−ラ110は、各エンコ−ダから
送られるエンコ−ダパルスをカウントして、各関節にお
ける関節角度を取得する。そして、コントロ−ラ110
は、取得した各関節角度、および、前記記憶装置に予め
格納されているマニピュレ−タ111に関するリンクパ
ラメ−タにより、マニピュレ−タ111の三次元空間内
の位置に関する情報を算出する。この情報では、マニピ
ュレ−タ111の位置がコントロ−ラ110を基準とし
た基準座標系で表している。図4(a)には、この基準
座標系と、この基準座標系におけるマニピュレ−タ11
1の関節112aの中心点ps'の位置が示されてい
る。
【0035】そして、コントロ−ラ110は、基準座標
系における関節112aの中心点ps'の位置を示す信
号を周期的に重力補償装置100に送信する。重力補償
装置100は、この信号を指令値として受取り、関節1
12aの動きに追従するよう動作する。
【0036】重力補償装置100は、図1に示すよう
に、マニピュレ−タ111の一部である関節112aを
支持する支持部101と、支持部101を昇降させる昇
降装置117と、支持部101、昇降装置117および
制御装置104を搭載し、基準面115の上を移動する
移動装置118とを備えている。制御装置104は、昇
降装置117の昇降動作と移動装置118の移動動作を
制御する。
【0037】昇降装置117は、支持部101を垂直方
向に昇降させるための垂直移動機構102と、垂直移動
機構102を駆動する駆動装置103とを備えている。
移動装置118は、重力補償装置100全体が基準面1
15上を自在に動けるようにするための水平移動機構1
06と、水平移動機構106を駆動する駆動装置105
とを備えている。
【0038】尚、本実施例、並びに後述するその他の実
施例においても、制御装置104は、移動装置118に
搭載されているが、この構成に限定されない。例えば、
重力補償装置100の移動の邪魔にならないような場所
に制御装置104を設置し、駆動装置103、105の
それぞれと、制御装置104とを通信ケ−ブルで接続し
てもよい。もちろん、通信ケ−ブル等を使用せずに、無
線による通信を行ってもよい。
【0039】また、マニピュレ−タ111の試験環境下
における重力方向(鉛直方向)については、図1に示す
通りであるが、基準面115は、重力方向に対して垂直
となっている。したがって、特に断わらない限り、基準
面115に対する垂直方向と、鉛直方向とは同じ方向と
して扱う。
【0040】重力補償装置100の詳細な構成は、図2
に示されている。
【0041】図2において、支持部101には、マニピ
ュレータ111を支持するための支持台108、例え
ば、アルミ板が設けられている。アルミ板以外でも摩擦
抵抗が少ない部材であれば構わない。尚、図1では図示
していないが、マニピュレータ111の関節112a
は、この支持台108の上に置かれている。また、関節
112aと支持台108との接点を以下、支持点と呼ぶ
こととする。
【0042】つぎに、昇降装置117、および、制御装
置104の昇降装置117に関係する部分について説明
する。
【0043】図2に示すように、昇降装置117の垂直
移動機構102には、支持台108を固定するラック2
13と、ラック213を垂直方向に移動させるためのガ
イド部材109と、ラック213に噛み合う位置に設け
られ、ラック213を上下に動かすピニオン214とが
設けられている。
【0044】駆動装置103には、ピニオン214を回
転させるモ−タ、例えば、DCモ−タ210と、モ−タ
210に接続されているモ−タドライバ215と、モ−
タ210の回転をピニオン214へ減速して伝達するた
めの減速機212とが設けられている。モ−タ210に
は、エンコ−ダ211が取付けられている。エンコ−ダ
211は、モ−タ210の回転変位を検出し、回転変位
に比例するパルスを出力する。モ−タドライバ215に
は、例えば、速度制御型のアナログモ−タドライバを用
いることができる。
【0045】そして、モ−タドライバ215は、後述の
インタフェ−ス装置203から与えられる速度指令と、
エンコ−ダ211からの検出信号に基いて、モ−タ21
0へ与える出力信号を発生する。モ−タ210は、この
出力信号にしたがって駆動し、減速機212を介してピ
ニオン214を回転させる。
【0046】制御装置104は、モ−タドライバ215
に接続されているインタ−フェ−ス装置203と、イン
タ−フェ−ス装置203に接続されている演算装置20
1とを備えている。演算装置201は、移動装置118
の演算装置としても使用される。
【0047】つぎに、移動装置118、および、制御装
置104の移動装置118に関係する部分について説明
する。
【0048】図2に示すように、移動装置118の水平
移動機構106には、重力補償装置100が基準面11
5に沿って自在に動けるようにするための4つのロ−ラ
(図2では、ロ−ラ309a、309bのみ示されてい
る)と、移動時の進行方向を決定するための回転機構
と、決定された進行方向で重力補償装置100全体を移
動させるための移動機構とを備えている。
【0049】前記移動機構は、基準面115と接した位
置に設けられるタイヤ308と、タイヤ308を支持す
る車軸314と、車軸314の一端に設けられ、車軸3
14を回転可能に保持する軸受315と、軸受315の
反対側に配置され、車軸314を回転させるモ−タ30
6とを備えている。モ−タ306は、車軸314の軸受
となるとともに、車軸314を駆動する駆動装置105
としての役割を果たす。モ−タ306には、エンコ−ダ
310が取付けられている。エンコ−ダ310は、モ−
タ306の回転変位を検出して出力する。
【0050】一方、前記回転機構は、筐体316の底面
に対して回転可能に設けられているかさ歯車304を備
えている。かさ歯車304の上部には、モ−タ306、
エンコ−ダ310、および、軸受315が設けられてい
る。かさ歯車304は、これらを支持した状態で、モ−
タ305の駆動により回転する。また、かさ歯車304
の回転軸は、タイヤ308の回転軸に対して直交してい
る。
【0051】また、かさ歯車304に噛み合う位置に、
かさ歯車303が配置されている。かさ歯車303は、
モ−タ305のモ−タ軸に取付けられている。また、モ
−タ305には、エンコ−ダ311が取付けられてい
る。エンコ−ダ311は、モ−タ305の回転変位を検
出して出力する。
【0052】駆動装置105は、モ−タ305、306
と、モ−タ305に接続されているモ−タドライバ21
6と、モ−タ306に接続されているモ−タドライバ2
17とを備えている。モ−タ305、306には、例え
ば、DCモ−タを用いることができる。モ−タドライバ
216、217には、速度制御型のアナログモ−タドラ
イバを用いることができる。
【0053】そして、モ−タドライバ216は、後述の
インタフェ−ス装置302から与えられる速度指令と、
エンコ−ダ311の検出信号に基づいて、モ−タ305
に与える出力信号を発生する。また、モ−タドライバ2
17は、インタフェ−ス装置302から与えられる速度
指令と、エンコ−ダ310の検出信号に基づいて、モ−
タ306に与える出力信号を発生する。そして、モ−タ
305およびモ−タ306のそれぞれは、与えられた出
力信号に基づいて動作する。
【0054】つぎに、制御装置104についてさらに説
明する。図2に示すように、制御装置104は、前述し
た、演算装置201およびインタ−フェ−ス装置203
の他、モ−タドライバ216、217に接続されている
インタ−フェ−ス装置302を備えている。
【0055】インタフェ−ス装置203は、演算装置2
01からデジタル信号として与えられる速度指令をアナ
ログ信号に変換するためのD/A変換器205と、エン
コ−ダ211からのパルス信号をカウントするカウンタ
204とを備えている。一方、インタフェ−ス装置30
2は、D/A変換器205と同様な機能を有するD/A
変換器312と、エンコ−ダ310、311からのパル
ス信号をカウントするカウンタ313とを備えている。
【0056】演算装置201は、昇降装置117の制御
を行うための垂直位置制御部300と、移動装置118
の制御を行うための水平位置制御部301を備えてい
る。
【0057】垂直位置制御部300は、コントロ−ラ1
10から与えられる位置指令を重力補償装置側の座標系
における位置指令に変換するための座標変換部207
と、カウンタ204からの信号に基づいて、支持部10
1の鉛直方向における現在位置を計算するための垂直位
置検出部202とを備えている。そして、垂直位置検出
部202、カウンタ204、および、前述のエンコ−ダ
211で、垂直位置検出系317を構成しており、垂直
位置検出系317のそれぞれが動作することで、鉛直方
向における支持部101の現在位置を把握することがで
きる。
【0058】水平位置制御部301は、図3に示すよう
に、コントロ−ラ110から与えられる位置指令を重力
補償装置側の座標系における位置指令に変換するための
極座標変換部325と、カウンタ313からの信号に基
づいて、支持部101の水平方向の現在位置を算出する
ための水平位置検出部206とを備えている。そして、
水平位置検出部206、カウンタ313、および、エン
コ−ダ310、311で、水平位置検出系318を構成
しており、水平位置検出系318のそれぞれが動作する
ことで、基準面115上における支持部101の現在位
置を把握することができる。
【0059】また、演算装置201は、例えば、CPU
やメモリを備えたコンピュ−タとして構成される。そし
て、垂直位置制御部300および水平位置制御部301
が行う処理は、前述のメモリに予め記憶されているプロ
グラムにしたがって、CPUが実行されることで実現す
ることができる。
【0060】つぎに、垂直位置制御部300が行う処理
について説明する。
【0061】まず、図2、図4(a)および図16に基
づいて、垂直位置制御部300が行う第1の処理につい
て説明する。
【0062】コントロ−ラ110は、関節部112aの
中心点ps'の三次元位置を検出すると、検出結果を演
算装置201に位置指令として出力する。この位置指令
は、基準座標系における関節部112aの中心点ps'
の位置を示しており、鉛直方向における支持部101の
位置および基準面115上における支持部101の位置
を規定するための情報である。演算装置201は、この
位置指令を入力し(図16のS101)、座標変換部2
07は、この位置指令の中から、中心点ps'のXY平
面(基準座標系におけるXY平面)からの高さ(hs)
を抽出する(S102)。
【0063】つぎに、座標変換部207は、高さ(h
s)から、中心点ps'と支持点psとの距離(d)を
差し引き、支持点psの高さ(hs')を算出する(S
103)。その後、座標変換部207は、基準座標系と
重力補償装置側の座標系(装置側座標系)とのZ軸方向
におけるオフセット(t)を加算し、装置側座標系にお
ける支持点psの高さ(Hs)を算出する(S10
4)。支持部101は、このHsを鉛直方向における目
標値(目標鉛直位置)として昇降動作する。また、関節
部112aの中心位置ps'と支持点psとの距離
(d)、および、座標間のオフセット(t)は、予め演
算装置201のメモリに格納されている。
【0064】つぎに、図2、図4(b)および図17に
基づいて、垂直位置制御部300が行う第2の処理につ
いて説明する。
【0065】垂直位置検出部202は、カウンタ204
で積算されているパルスの積算値を入力し(図17のS
201)、この積算値に定数Kを掛けて、ラック213
の、初期位置からの垂直移動量を求める。この垂直移動
量は、支持点pの初期位置からの移動量(dh)である
(S202)。その後、垂直位置検出部202は、装置
側座標系のX'Y'平面からの支持点pの高さの初期値
(H0)に、算出した移動量(dh)を加算し、現在の
支持点pの高さHを算出する(S203)。この高さH
が、鉛直方向における支持部101の現在位置となる。
また、前述の定数Kは、減速機212の減速比と、ピニ
オン214の回転に対するラック213の移動量から決
定される値であり、この定数Kと初期値(H0)は、前
述のメモリに格納されている。
【0066】つぎに、垂直位置制御部300が行う第3
の処理について説明する。
【0067】図18に示すように、垂直位置制御部30
0は、座標変換部207で算出した、指令値であるHs
と垂直位置検出部202で算出した現在値Hとの差分を
求め(S301)、求めた値に定数Kを掛けて、モ−タ
210に対する駆動指令、具体的には、速度指令を算出
する(S302)。この速度指令は、D/A変換器20
5を介して、モ−タドライバ215に出力される。モ−
タドライバ215は、与えられた速度指令に基づいて、
モ−タ210を駆動する。この駆動により、支持部10
1が垂直方向に移動し、関節部112aの垂直方向の動
きに追従する。また、前述の定数Kは、前述のメモリに
記憶されている。
【0068】つぎに、水平位置制御部301が行う処理
内容について説明する。
【0069】まず、図2、図3、図5(a)および図1
9に基づいて、水平位置制御部301の第1の処理につ
いて説明する。
【0070】図19において、演算装置201にコント
ロ−ラ110からの前述の位置指令が入力されると(S
401)、極座標変換部325は、この位置指令の中か
ら、関節部112aの中心点(支持点)psの水平方向
の位置に関する情報を抽出する(S402)。この情報
は、図5(a)に示すように、関節部112aの中心点
の位置psを基準座標系におけるXY平面上の座標(x,
y)として表しており、基準面115上における支持部1
01の位置を規定するための情報である。
【0071】S403において、極座標変換部325
は、基準座標系に対する装置側座標系の水平方向のオフ
セット(OX,OY)により、中心点psの位置(x,y)を装置側
座標における位置に変換する。具体的には、次式により
算出する。
【0072】
【数1】
【0073】
【数2】
【0074】上式により、中心点psの位置(x,y)は、
装置側座標系のPs(rs,θs)に変換される。支持部1
01は、このPs(rs,θs)を基準面115上の目標位
置(目標基準面位置)として移動する。尚、図5(a)
に示すように、装置側座標系は極座標表現となってい
る。
【0075】つぎに、図2、図3、図5(b)および図
20に基づいて、水平位置制御部301の第2の処理に
ついて説明する。
【0076】水平位置検出部206は、カウンタ313
で積算されているエンコ−ダ310、311のパルスの
積算値を入力する(図20のS501)。水平位置検出
部206は、これらの積算値に基づいて、タイヤ308
の現在の進行方向角度θを算出するとともに(S50
2)、装置側座標系の原点Ogを基準とした移動距離r
を求める(S503)。そして、水平位置検出部206
は、これを支持点の現在位置P(r,θ)として出力す
る(図5(b)参照)。
【0077】具体的には、S502、S503における
処理は、次式を用いて行われる。
【0078】
【数3】
【0079】
【数4】
【0080】
【数5】
【0081】Δrは、S503が実行されてから、再び
S503が実行されるまでの本重力補償装置の移動距離
である。この移動距離Δrは、S503が実行されてか
ら、再びS503が実行されるまでのエンコ−ダ310
のパルスの積算値により、タイヤ308の回転数を求
め、この回転数にタイヤ308の円周を掛けることで計
算できる。
【0082】S502、S503における処理を図5
(c)を用いてさらに説明すると、前述のS503で
は、S502で算出した現在の進行方向角度θと移動距
離Δrとから、Δrのx成分(Δr・cosθ)とy成分
(Δr・sinθ)を求め、このx成分とy成分を、前回
S503が実行されたときに算出されたrx0とry0に加
算する。その後、式(5)により、原点Ogと現在地点
までの距離rを算出する。そして、今回算出したrx、
ryは、rx0とry0として記憶される。尚、rx0、ry0
は、前述のメモリに記憶され、タイヤ308の円周につ
いてもこのメモリに予め記憶されている。
【0083】つぎに、図21に基づいて、水平位置制御
部301が行う第3の処理を説明する。
【0084】図21に示すように、水平位置制御部30
1は、水平位置検出部206から出力される現在位置P
(r,θ)と、極座標変換部325から出力される指令
値Ps(rs,θs)との差分を求め、求めた差分値に基づ
いて、モ−タドライバに与える速度指令を算出して出力
する。具体的には、水平位置制御部301は、rsとr
との差分に基づく速度指令drsをD/A変換部312
を介してモ−タドライバ217に出力し、θsとθとの
差分に基づく速度指令dθsをD/A変換部312を介
してモ−タドライバ216に出力する。
【0085】そして演算装置201は、垂直位置制御部
300の処理と水平位置制御部301の処理とを協調的
に行うことにより、支持部101をマニピュレ−タ11
1の関節部112aの動きに追従させ、マニピュレ−タ
111の重力補償を行う。
【0086】また、図3に示すように、境界判定部32
1と、境界判定部321の判定結果の出力手段、例えば
アラ−ムライト323やブザ−324とを備えれば、重
力補償装置の移動範囲に制限を付けることができる。境
界判定部321は、水平位置検出部206が算出した距
離rが予め設定した許容移動限界LMTを超えているか
否かを次式により判断する。
【0087】
【数6】
【0088】そして、この距離rが設定許容移動限界L
MTを超えたことを判断した場合には、境界判定部32
1は、アラームライト323の点灯とブザー324の鳴
動を行うとともに、速度指令drs、dθsを0にし、さ
らにモータドライバ216、217に信号を送り、各モ
−タドライバをOFFにする。これにより、モ−タドラ
イバの出力は0となる。このように構成することで、重
力補償装置の移動範囲を制限できる。
【0089】つまり、境界判定部321は、基準面11
5上において原点Ogからの距離LMTよりも遠い領域
に重力補償装置が位置しているか否かを判断することが
できる。
【0090】また、境界判定部321を、水平位置制御
部301が算出した速度指令drs、dθsに基づいて、
重力補償装置の基準面115上の目標位置を算出し、こ
の目標位置が予め定めた領域内にあるか否かを判断でき
るように構成してもよい。このように構成することで、
重力補償装置の危険領域への移動を未然に防ぐことがで
きる。
【0091】以上が第1の実施例であるが、本重力補償
装置は、例えば、図7に示すような外観となる。図7に
示すように、水平移動機構106の上部には、駆動装置
105、制御装置104、駆動装置103、垂直移動機
構102、および、支持部101が設けられている。そ
して、垂直移動機構102の回りには、例えば、蛇腹式
のカバ−322が取り付けれる。
【0092】また、本重力補償装置が支持するマニピュ
レ−タは、例えば、図6に示すようになっている。この
マニピュレ−タは、ベ−ス319と、ア−ム320とか
ら構成され、ベ−ス319は、図示しない支持部材に固
定されている。そして、本重力補償装置は、例えば、ア
−ム320の関節112aを支持することにより、ア−
ム320にかかる重力を補償する。
【0093】また、第1の実施例では、マニピュレ−タ
111の実際の動作を検出し、この動作に重力補償装置
が追従するよう構成されているが、予めマニピュレ−タ
111の動作デ−タが計算され、マニピュレ−タ111
の動作が予測されているならば、この動作デ−タに基づ
いて機能するよう構成してもよい。動作デ−タとして
は、位置指令以外にも、マニピュレ−タ111の動作に
対応した駆動装置の速度指令を直接与えるように構成し
てもよい。
【0094】つぎに、第2の実施例について、図8、図
9および図10を用いて説明する。
【0095】本実施例では、支持部(支持部材)に力セ
ンサを取付け、力センサからの出力を用いて重力補償装
置に対する動作指令を算出している。
【0096】尚、本実施例では、力センサに関する部分
以外は、第1の実施例で用いた構成要素を用いることが
できるので、力センサに関する処理を中心に説明する。
【0097】図8に示すように、重力補償装置500
は、支持系107として、関節112aを支持するため
の支持部材116と、支持部材116を固定するととも
に、関節112aの反力を検出し、アナログ信号として
出力する力センサ、例えば、6軸力センサ401とを備
えている。支持系107は、垂直移動機構102より昇
降することができる。
【0098】図9に示すように、演算装置201には、
力センサ401から出力されたアナログ信号をデジタル
信号に変換するためのADC(Analog to Digital Conv
erter)402と、ADC402から出力された信号を
処理する信号変換部208を有している。この信号変換
部208は、力センサ401から出力された、支持部材
116にかかる力、トルクを示す信号に基づいて、鉛直
方向の分力(Fz)と、鉛直方向に対して垂直な方向に
おける2つの分力(Fx、Fy)とを算出し、それぞれ
の算出結果に応じた信号を発生する。
【0099】そして、演算装置201は、分力(Fz)
を、関節112aの鉛直方向の動作を示す情報として受
取り、また、分力(Fx、Fy)を関節112aの鉛直
方向に対して垂直な方向における動作を示す情報として
受け取る。また、演算装置201のメモリには、補償重
量が記憶されている。この補償重量は、支持系107で
支えることができるマニピュレ−タ111の荷重を示す
値である。この補償重量値の求め方を簡単に説明する。
【0100】まず、マニピュレ−タ111を支持部材1
16に載置した状態で、各関節に設けられたモ−タをオ
フにする。その後、マニピュレ−タ111を動作領域内
で様々な姿勢に変化させる。そして、姿勢を変化させて
いる間、力センサ401で鉛直方向の力を検出し、検出
結果を収集していく。その後、収集した中から、最小値
を抽出する。この最小値を補償重量として設定する。
【0101】つぎに、図9および図22を用いて制御装
置104の処理内容について説明する。
【0102】力センサ401から出力されたアナログ信
号は、ADC402に入力される。ADC402では、
与えられたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力
する(図22のS701)。信号変換部208は、この
デジタル信号が示す検出結果を、所定の補正行列を用い
て、重力補償装置側の座標系におけるx軸、y軸、z軸
方向の力Fx、Fy、Fzと、各軸回りのモ−メントM
x、My、Mzとに分解する(S702)。
【0103】その後、垂直位置制御部300は、z軸方
向の力Fzと、予め設定された補償重量に相当する信号
との偏差を求め、求めた値に定数Kを掛けて、この値を
速度指令として出力する(S703)。モ−タドライバ
215(図2参照)は、D/A変換205を介してこの
速度指令を取得し、モ−タ210を駆動する。そして、
モ−タ210により支持部101が移動する。したがっ
て、z軸方向の力Fzと、設定された補償重量との偏差
が常に0になるように制御されることになる。尚、補償
重量には、前述したように、マニピュレ−タ111の様
々な姿勢変化における荷重の最小値が設定されているの
で、モ−タ210が必要以上に支持部101を押し上げ
ることはない。
【0104】一方、水平位置制御部301は、水平方向
成分信号(Fx,Fy)に、予め定めた係数Kを掛けて、
極座標変換部325により速度指令値(drs,dθs)
を得る。極座標変換部325は、下式に基づいて、Fx
とFyの合成した力に比例する速度drsと、FxとFyを
合成した際の力の方向に対応する回転角dθsを算出す
る。
【0105】
【数7】
【0106】
【数8】
【0107】なお、記号「・」はかけ算を意味する。
【0108】水平位置制御部301は、進行方向を決定
するモータ305につながるモータドライバに速度指令
dθsを与え、移動距離を決定するモータ306につな
がるモータドライバの速度指令drsとして与える(S
704)。モータ305、306は、与えられた速度指
令にしたがって水平移動機構106を駆動する。
【0109】尚、演算装置201において、水平位置制
御部301が行う処理と、垂直位置制御部300が行う
処理は並行的に実行される。
【0110】以上説明したように、本実施例の重力補償
装置500は、マニピュレ−タの関節112aが動作し
たときに生じる力の反作用を検出し、その検出結果をも
とに支持部材116を関節112aの動きに追従させる
ことができる。
【0111】また、図10に示す重力補償装置501の
ように、支持部材116の上部にフレ−ム326を取り
付けて、フレ−ム326にワイヤ307の一端を固定
し、もう一端を関節112aに取り付けてもよい。フレ
−ム326の形状は、マニピュレ−タ111の動作に支
障がないように形成すればよい。
【0112】つぎに、第3の実施例を説明する。
【0113】本実施例の重力補償装置は、マニピュレ−
タ111の動作に合わせて作動する姿勢制御装置を備え
ている。
【0114】図11に示すように重力補償装置600の
支持系107には、取付部材400と、力センサ401
と、力センサ401の上部に設けられ、3つのステッピ
ングモータを内蔵した姿勢制御装置、例えば、3軸姿勢
制御装置404を備えている。支持系107は、垂直移
動機構102により昇降する。姿勢制御装置404の詳
細は、図12(a)、(b)に示されている。
【0115】図12(a)、(b)に示すように、姿勢
制御装置404は、マニピュレ−タ111の関節112
aを固定するための取付部材400と、取付部材400
を支持し、取付け部材400をy軸回りに回転させるた
めの関節部409と、関節部409を支持し、関節部4
09をx軸回りに回転させるための関節部410と、関
節部410を支持し、関節部410をZ軸回りに回転さ
せるための関節部411とから構成される。また、関節
部409、410、411のそれぞれには、ステッピン
グモ−タ406、407、408が内蔵されている。各
ステッピングモ−タの駆動により各関節の関節角度が変
化する。関節部411は、カバ−405の内側底面に固
定されている。また、カバ−の外側の底面は、力センサ
401に固定されている。
【0116】一方、演算装置201には、図13に示す
ように、力センサ401からの出力信号を変換する力正
変換部209と、力正変換部209からの出力に基づい
て、ステッピングモ−タ406、407、408に出力
する角速度、および、モ−タドライバ215、216、
217に出力する速度指令を計算する乗算部218とを
備えている。
【0117】つぎに、演算装置201の処理内容につい
て説明する。
【0118】力センサ401は、マニピュレ−タの関節
部112aの反力に応じて、力センサの座標系における
x軸、y軸、z軸の方向の力(fx,fy,fz)と、各軸
回りのモ−メント(mx,my,mz)とを検出して出力す
る。
【0119】演算装置201は、これらの信号(fx,f
y,fz,mx,my,mz)を受けて、力正変換部209によ
り、重力補償装置側の座標系における値(Fx,Fy,Fz,
Mx,My,Mz)に変換する。
【0120】乗算部218は、このうちの(Mx,My,M
z)により、ステッピングモ−タ406、407、40
8へ出力する角速度Δθx、Δθy、Δθzを算出す
る。具体的には、次式により算出する。
【0121】
【数9】
【0122】
【数10】
【0123】
【数11】
【0124】なお、記号「・」はかけ算を意味する。
【0125】その後、乗算部218は、角速度Δθx、
Δθy、Δθzに比例する正方向/負方向ステップパル
スを発生し、図示しないバッファを介して、各ステッピ
ングモ−タへ出力する。
【0126】また、乗算部218は、(Fx,Fy,Fz,M
x,My,Mz)のうちの(Fx,Fy,Fz)を用いて、モ−タ
ドライバ215、216、217に出力する速度指令Δ
θx'、Δθy'、Δθz'を算出する。具体的には、次
式により算出する。
【0127】
【数12】
【0128】
【数13】
【0129】
【数14】
【0130】そして、乗算部218は、角速度Δθ
x'、Δθy'、Δθz'に対応する信号を出力する。
【0131】尚、定数Ix、Iy、Iz、Kx、Ky、
Kzは、演算装置201のメモリに予め記憶されてい
る。
【0132】このように、マニピュレータの姿勢変化に
合わせて取付部材400が動作するので、取付部材40
0に印加される力・トルクの検出誤差を抑制することが
できる。尚、ステッピングモータ406、407、40
8に出力される正負のパルスをカウンタにより積算し、
積算したパルス数に所定の変換係数をかけ、各パルスモ
−タの回転角度を把握できるように構成することもでき
る。そして、回転角度が設定角度範囲境界に達したら、
アラームライトの点灯や、ブザーを鳴らし、必要以上の
トルクが取付部材に印加されないよう警告出力を発する
ように構成してもよい。
【0133】また、図14に示すように、マニピュレ−
タの操作対象物の重力補償を行ってもよい。操作対象物
403は、取付部材400に固定されている。そして、
マニピュレ−タ111が操作対象物403を運ぼうとす
る方向へ、操作対象物403を移動させることにより、
操作対象物403の重力補償を行うことができる。この
ようにすれば、操作対象物403の重量がマニピュレ−
タ111にかかることはない。
【0134】つぎに、第4の実施例について説明する。
【0135】本実施例では、重力補償装置を複数用いて
マニピュレータの重力補償を行っている。
【0136】各重力補償装置には、前述の実施例で記述
したものを用いることができるが、図15においては、
マニピュレ−タ412の関節部412aには、第1の実
施例の重力補償装置が配置されており、関節部412b
には、第3の実施例の重力補償装置が配置されている。
【0137】そして、関節部412aを支持する重力補
償装置100は、コントロ−ラ110の指示にしたがっ
て動作し、関節部412bを支持する重力補償装置60
0は、関節412bの姿勢制御を行いながら独立的に動
作する。
【0138】このように、姿勢変化の激しい部分に第3
の実施例で述べた重力補償装置600を使用し、姿勢変
化があまり発生しない部分に第1の実施例で述べた重力
補償装置100を配置すればシステムの最適化が図れ
る。
【0139】また、第1の実施例で記述した境界判定部
を各重力補償装置に設ければ、各重力補償装置の水平移
動が制限されるので、重力補償装置どうしの衝突を防ぐ
ことができる。
【0140】
【発明の効果】本発明の重力補償装置によれば、大規模
な設備を設けることなく、目的の対象物の重力補償を行
うことができる。
【0141】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成の概要を示すブロッ
ク図。
【図2】本発明の第1実施例の構成の概要を示す構成
図。
【図3】本発明の第1実施例の水平位置制御部に関する
ブロック図。
【図4】本発明の第1実施例の座標系に関する説明図。
【図5】本発明の第1実施例の座標系に関する説明図。
【図6】本発明に係るマニピュレ−タの一例を示す外観
図。
【図7】本発明に係る重力補償装置の一例を示す外観
図。
【図8】本発明の第2実施例の構成の概要を示すブロッ
ク図。
【図9】本発明の第2実施例の制御装置に関するブロッ
ク図。
【図10】本発明の第2実施例においてワイヤを用いた
場合の構成の概要を示すブロック図。
【図11】本発明の第3実施例の構成の概要を示すブロ
ック図。
【図12】本発明に係る姿勢制御装置の一例を示す構成
図である。
【図13】本発明の第3実施例の演算装置に関するブロ
ック図。
【図14】本発明の第3実施例において操作対象物の重
力補償を行った場合の構成の概要を示すブロック図。
【図15】本発明に係る重力補償装置が複数使用された
場合の説明図。
【図16】本発明の第1実施例の垂直位置制御部の第1
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図17】本発明の第1実施例の垂直位置制御部の第2
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図18】本発明の第1実施例の垂直位置制御部の第3
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図19】本発明の第1実施例の水平位置制御部の第1
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図20】本発明の第1実施例の水平位置制御部の第2
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図21】本発明の第1実施例の水平位置制御部の第3
の処理に関するフロ−チャ−ト。
【図22】本発明の第2実施例の制御に関するフロ−チ
ャ−ト。
【図23】従来の重力補償装置に関する説明図。
【符号の説明】
100、500、501、600、601:重力補償装
置、 101:支持部、 102:垂直移動機構、 1
03:駆動装置、 104:制御装置、 105:駆動
装置、 106:水平移動機構、 107:支持系、
108:支持台、 109:ガイド部材、 110:コ
ントロ−ラ、 111:マニピュレ−タ、 112a、
b、c:関節、 113a、b、c:腕、 114:
手、 115:基準面、 116:支持部材、 11
7:昇降装置、 118:移動装置、201:演算装
置、 202:垂直位置検出部、 203:インタフェ
−ス装置、 204:カウンタ、205:D/A変換
器、 206:水平位置検出部、207:座標変換部、
208:信号変換部、 209:力正変換部、 21
0:モ−タ、 211:エンコ−ダ、 212:減速
機、 213:ラック、214:ピニオン、 215、
216、217:モ−タドライバ、 218:乗算部、
300:垂直位置制御部、 301:水平位置制御
部、 302:インタフェ−ス装置、 303、30
4:かさ歯車、 305、306:モ−タ、307:ワ
イヤ、 308:タイヤ、 309a、b:ロ−ラ、
310、311:エンコ−ダ、 312:D/A変換
器、 313:カウンタ、 314:車軸、 315:
軸受、 316:筐体、 317:垂直位置検出系、
318:水平位置検出系、 319:ベ−ス、 32
0:ア−ム、 321:境界判定部、 322:カバ
−、 323:アラ−ムライト、 324:ブザ−、
325:極座標変換部、 326:フレ−ム、 40
0:取付け部材、 401:力センサ、 402:AD
C(Analog to Digital Converter)、 403:操作対
象物、 404:姿勢制御装置、 405:カバ−、
406、407、408:ステッピングモ−タ、 40
9、410、411、412a、b:関節、 412、
701:マニピュレ−タ、 702:駆動機構、 70
3:ワイヤ、 704:ベ−ス部、 705:テレビカ
メラ、 706:オペレ−タ、 707:操作対象物、
708:モニタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定めた基準面の上方で動作する対象物
    の重力を補償する重力補償装置において、 前記対象物の一部を支持する支持部と、前記支持部を昇
    降させる昇降装置と、前記支持部および前記昇降装置を
    搭載し、前記基準面上を移動する移動装置と、前記対象
    物が動作する際に、前記支持部が前記対象物の一部に追
    従するよう、前記昇降装置の昇降動作および前記移動装
    置の移動動作を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、 鉛直方向における前記対象物の一部の動作に関する第1
    の動作情報を受け付けて、前記昇降装置に昇降動作をさ
    せるための第1の駆動指令を前記第1の動作情報に基づ
    いて生成し、前記第1の駆動指令を前記昇降装置に与え
    る第1の制御と、前記鉛直方向に対して垂直な方向にお
    ける、前記対象物の一部の動作に関する第2の動作情報
    を受け付けて、前記移動装置に移動動作をさせるための
    第2の駆動指令を前記第2の動作情報に基づいて生成
    し、前記第2の駆動指令を前記移動装置に与える第2の
    制御とを行い、 前記昇降装置は、 与えられた第1の駆動指令にしたがって前記支持部を昇
    降させることにより、前記対象物の重力を補償し、 前記移動装置は、 与えられた第2の駆動指令にしたがって前記基準面上を
    移動することにより、前記支持部を前記基準面と平行に
    動かすことを特徴とする重力補償装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記移動装置は、前記制御装置をさらに搭載することを
    特徴とする重力補償装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 鉛直方向における前記支持部の現在位置(鉛直位置)
    と、前記基準面上における前記支持部の現在位置(基準
    面位置)とを検出する位置検出手段をさらに備えること
    を特徴とする重力補償装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記第1の動作情報は、鉛直方向における前記支持部の
    目標位置(目標鉛直位置)を規定するための位置指令で
    あり、前記第2の動作情報は、前記基準面上における前
    記支持部の目標位置(目標基準面位置)を規定するため
    の位置指令であり、 前記制御装置は、 前記鉛直位置と前記目標鉛直位置との差分に基づいて、
    前記第1の駆動指令を生成し、 前記基準面位置と前記目標基準面位置との差分に基づい
    て、前記第2の駆動指令を生成することを特徴とする重
    力補償装置。
  5. 【請求項5】請求項2において、 鉛直方向における前記対象物の一部の動作を検出し、そ
    の検出結果を前記第1の動作情報として出力し、前記鉛
    直方向に対して垂直な方向における、前記対象物の一部
    の動作を検出し、その検出結果を前記第2の動作情報と
    して出力する動作検出手段をさらに備えることを特徴と
    する重力補償装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記動作検出手段は、 前記支持部にかかる力およびトルクを検出するセンサ
    と、 前記センサの検出結果に基づいて、前記支持部にかかる
    鉛直方向の力(鉛直分力)、および、前記支持部にかか
    る、前記鉛直方向に対して垂直な方向の力(水平分力)
    を算出する処理と、前記鉛直分力を前記第1の動作情報
    として出力し、前記水平分力を前記第2の動作情報とし
    て出力する処理とを行う信号変換手段とを備えることを
    特徴とする重力補償装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記鉛直分力の基準値となる補償重量値を記憶する記憶
    手段をさらに備え、 前記制御装置は、 前記第1の動作情報が示す鉛直分力と前記補償重量値と
    の差分に基づいて、前記第1の駆動指令を生成し、前記
    第2の動作情報が示す水平分力に基づいて、前記第2の
    駆動指令を生成することを特徴とする重力補償装置。
  8. 【請求項8】請求項3において、 前記基準面位置が前記基準面上の予め定めた領域内にあ
    るか否かを判断し、その判断結果を出力する位置判断手
    段をさらに備えることを特徴とする重力補償装置。
  9. 【請求項9】請求項2において、 前記第2の駆動指令に基づいて、前記基準面上における
    前記支持部の目標位置(目標基準面位置)を算出し、前
    記目標基準面位置が前記基準面上の予め定めた領域内に
    あるか否かを判断し、その判断結果を出力する目標位置
    判断手段をさらに備えることを特徴とする重力補償装
    置。
  10. 【請求項10】請求項2において、 前記支持部にかかる力およびトルクを検出するセンサ
    と、 前記センサの検出結果に基づいて作動する姿勢制御装置
    をさらに備え、 前記姿勢制御装置は、前記支持部を前記支持部の昇降軸
    回りに回転させること、および、前記支持部を前記昇降
    軸に対して傾かせることで前記支持部の姿勢を変化させ
    ることを特徴とする重力補償装置。
  11. 【請求項11】請求項4、7、8、9または10におい
    て、 前記対象物は、微小重力または無重力環境下で使用され
    るマニピュレ−タであることを特徴とする重力補償装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006026821A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Toyota Motor Corp 多関節ロボット
CN116976039A (zh) * 2023-09-25 2023-10-31 中国建筑科学研究院有限公司 基于智能运算的钢支撑差异自动化补偿方法及系统

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