JPH08261611A - 熱供給・造水複合システム - Google Patents

熱供給・造水複合システム

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JPH08261611A
JPH08261611A JP6413895A JP6413895A JPH08261611A JP H08261611 A JPH08261611 A JP H08261611A JP 6413895 A JP6413895 A JP 6413895A JP 6413895 A JP6413895 A JP 6413895A JP H08261611 A JPH08261611 A JP H08261611A
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JP
Japan
Prior art keywords
ice
heat
fresh water
water
cold
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6413895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kagawa
裕二 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱負荷熱を利用して氷を融解させて淡水を生
産することにより、融解槽冷水冷熱及び生産淡水冷熱に
よる冷水蓄熱と淡水生産とが同時に可能な熱供給・造水
複合システムを提供する。 【構成】 海水aから粒状氷結晶bを生成する粒状氷生
成工程と、粒状氷生成工程から搬送された氷スラリーを
ブラインcと氷bとに分離すると同時に氷表面に付着し
ている塩分等の不純物を洗浄する分離洗浄工程と、分離
洗浄工程から搬送された氷bを熱負荷熱を利用して融解
して淡水eを生産する氷融解工程とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱供給機能と淡水供給
機能とを共有する熱供給・造水複合システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱供給方式には、電気式冷凍機又
はHP(ヒート・ポンプ)を使用した冷水及び氷蓄熱方
式等があり、造水方式としては、蒸発法、逆浸透法、冷
凍法による造水方式等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷凍法による造水方式
には、LNGの冷熱を利用する直接式や間接式がある
が、直接式の場合は、ハイドレート(気体水和物)の生
成に起因するバルブや配管の閉塞が生じ易い。また、間
接式の場合は、凝縮用にLNGが必要になるため、LN
G基地に隣接して設置する必要がある。
【0004】一方、電気式冷凍機又はHP(ヒート・ポ
ンプ)を使用した冷凍法造水方式は、電気使用量が大き
いため、淡水単価が高くなるという問題があった。本発
明は、熱に着目し、熱負荷熱を利用して氷を融解させて
淡水を生産することにより、融解槽冷水冷熱と生産淡水
冷熱による冷水蓄熱と淡水生産とが同時に可能な熱供給
・造水複合システムを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の熱供給・
造水複合システムは、海水から粒状氷結晶を生成する粒
状氷生成工程と、粒状氷生成工程から搬送された氷スラ
リーをブラインと氷とに分離すると同時に氷表面に付着
している塩分等の不純物を洗浄する分離洗浄工程と、分
離洗浄工程から搬送された氷を熱負荷熱を利用して融解
して淡水を生産する氷融解工程とから構成されている。
【0006】
【作用】このように、結晶缶にて生成した粒状氷結晶を
スラリー状態で分離洗浄塔へ搬送してブラインと氷とに
分離すると同時に、氷表面に付着している塩分等の不純
物を洗浄した上、融解槽にて熱負荷熱を利用して氷を融
解させて淡水を生産することにより、融解槽冷水冷熱と
生産淡水冷熱による冷水蓄熱と淡水生産とが同時にでき
る。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1において、10は、結晶缶であり、この結晶缶
10には、原料海水aが揚水ポンプ11、前処理装置1
2、第1三方弁13、海水予熱器14、第2,第3三方
弁15,16を通って供給されるようになっている。
【0008】そして、この結晶缶10において生成した
粒状氷結晶bをスラリーポンプ17によりスラリー状態
で分離洗浄塔18へ搬送するようになっている。分離洗
浄塔18は、筒形主塔18aの多孔区画で、氷スラリー
をブラインcと氷bとに分離すると同時に、氷bの表面
に付着している塩分等の不純物を塔の上部に配したノズ
ル19から噴射させた淡水eによって洗浄するようにな
っている。
【0009】この分離洗浄塔18に付随する氷融解槽2
0に流入した氷bは、別置装置(図示せず)から第4三
方弁21を通って氷融解装置20内の熱交換コイル20
aに戻される冷水(戻り冷水)fの熱負荷熱を利用して
融解されて淡水eになると同時に、氷bの溶解に際して
冷却された冷水fは、第5,第6三方弁22,23を通
って上記別置装置に供給されるようになっている。
【0010】氷融解装置20で生成された淡水eは、淡
水ポンプ24、脱気装置25、淡水ブースターポンプ2
6および1次冷水熱交換器27を通って図示しない区域
に生産淡水として供給される。この淡水eの一部は、上
記ノズル19に洗浄用淡水として供給されるようになっ
ている。一方、上記結晶缶10には、冷凍サイクル28
の冷媒gが供給されるようになっている。すなわち、圧
縮機29によって圧縮された冷媒gは、四方切換弁3
0、冷媒凝縮器31および第7三方弁32を通って結晶
缶10内に配設させたノズル10aから缶内の海水a中
に、直接、噴出され、海水aから粒状氷bを生成するよ
うになっている。結晶缶10内の冷媒gは、第8三方弁
33を通って圧縮機29に戻される。
【0011】また、上記分離洗浄塔18のタンク18b
に溜まったブライン(塩等の不純物を含む水)cは、海
水予熱器14、脱気装置25、排出ブラインポンプ3
4、第9三方弁35および冷媒凝縮器31を通って放流
される。また、その一部は、弁36を通って結晶缶10
に供給されるようになっている。また、脱気装置25に
よって脱気された冷媒gは、真空ポンプ37を通って上
記冷凍サイクル28の冷媒g中に戻されるようになって
いる。
【0012】上記の熱供給・造水複合設備によれば、氷
融解槽20において、淡水eが生産されると同時に、氷
融解槽20内に蓄熱された冷水によって別置装置から戻
った冷水fが再冷却された後、別置装置に供給される。
ところで、図2のように、第1,第2,第3,第4,第
5,第6,第9の三方弁13,15,16,21,2
2,23,35を切り換えて、図1の造水・冷水運転モ
ードから図2の造水単独運転モードに変更すると、原料
海水aが、揚水ポンプ11、前処理装置12、第1,第
2,第4三方弁13,15,21を通って氷融解槽20
の熱交換コイル20aに供給されるので、造水だけの単
独運転が行われる。
【0013】この運転モードの時は、氷融解槽20の熱
交換コイル20aを出た海水aの一部が第5,第9三方
弁22,35および冷媒凝縮器31を通って放流され
る。その他の部分は、図1の造水・冷水運転モードと変
わりがないから、説明を省略する。一方、図3のよう
に、冷凍サイクル28の四方切換弁30を切り換えて温
熱運転モードに切り換えると、圧縮機29で圧縮した冷
媒ガスが温熱用凝縮器38に供給され、この温熱用凝縮
器38によって別置の装置から戻った温水hが加熱され
て高温水になって別置装置に供給される。
【0014】温熱用凝縮器38を出た冷媒液は、第7三
方弁32、温熱用蒸発器(造水運転時は、凝縮器)31
0、4方切換弁30、第8三方弁33を経て圧縮機29
に戻される。この時、第1三方弁13は、図3のよう
に、切り換えられる。また、上記温熱用蒸発器310に
は、揚水ポンプ11、前処理装置12、第9三方弁35
を通って原料海水aが供給されるようになっている。
【0015】また、図4のように、図1の設備に別置の
氷蓄熱槽39を接続させることにより、造水・冷水運転
モードから冷熱運転モードに切り換えることができる。
すなわち、図4のように、上記スラリーポンプ17から
分離洗浄塔18に至る管路の途中に第10三方弁40を
設けて結晶缶10内で生成した粒状氷bをスラリーポン
プ17によって搬送して氷蓄熱槽39内に蓄熱させると
共に、氷蓄熱槽39に接続させたブライン循環用配管4
1から分岐させたブライン供給管42を第11三方弁4
3を介して第3三方弁16から結晶缶10に至る管路に
接続させ、同配管を通って結晶缶10にブラインcを戻
すようになっている。
【0016】ブライン循環ポンプ44によって循環に付
されるブラインcは、熱交換器45を通過する間に別置
装置から戻る冷水を冷却するようになっている。なお、
図4において、符号46は、ブライン供給ポンプを示し
ている。
【0017】
【発明の効果】上記のように、本発明は、結晶缶にて生
成した粒状氷結晶をスラリー状態で分離洗浄塔へ搬送し
てブラインと氷とに分離すると同時に、氷表面に付着し
ている塩分等の不純物を洗浄した上、融解槽にて熱負荷
熱を利用して氷を融解させて淡水を生産することから、
融解槽冷水冷熱と生産淡水冷熱による冷水蓄熱と淡水生
産とが同時にでき、熱供給が行えると共に淡水単価を下
げることができる。
【0018】また、本発明は、冷水・造水運転モードか
ら造水単独運転モードに切り換えることにより、造水運
転だけを行うことができ、更に、温熱運転モードに切り
換えることにより、温熱運転を行うことができる。ま
た、オプションとして別置の氷蓄熱槽を並設することに
より、冷熱運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る造水・冷水運転モード時の説明図
である。
【図2】造水単独運転モード時の説明図である。
【図3】温熱運転モード時の説明図である。
【図4】冷熱運転モード時の説明図である。
【符号の説明】
a 海水 b 粒状氷 c ブライン e 淡水 f 冷水 g 冷媒 h 温水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水から粒状氷結晶を生成する粒状氷生
    成工程と、粒状氷生成工程から搬送された氷スラリーを
    ブラインと氷とに分離すると同時に氷表面に付着してい
    る塩分等の不純物を洗浄する分離洗浄工程と、分離洗浄
    工程から搬送された氷を熱負荷熱を利用して融解して淡
    水を生産する氷融解工程とから成る熱供給・造水複合シ
    ステム。
JP6413895A 1995-03-23 1995-03-23 熱供給・造水複合システム Withdrawn JPH08261611A (ja)

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JP6413895A JPH08261611A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 熱供給・造水複合システム

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JP6413895A JPH08261611A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 熱供給・造水複合システム

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JPH08261611A true JPH08261611A (ja) 1996-10-11

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JP6413895A Withdrawn JPH08261611A (ja) 1995-03-23 1995-03-23 熱供給・造水複合システム

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JP (1) JPH08261611A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010053483A1 (en) * 2008-11-06 2010-05-14 Uop Llc Simultaneous regasification of liquefied natural gas and desalination
WO2011047482A1 (en) * 2009-10-20 2011-04-28 Eh2 (9170-3173) Quebec Inc. Process cooling system and method using seawater

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010053483A1 (en) * 2008-11-06 2010-05-14 Uop Llc Simultaneous regasification of liquefied natural gas and desalination
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