JPH08260017A - 溶銑落下流の落下位置検出方法 - Google Patents
溶銑落下流の落下位置検出方法Info
- Publication number
- JPH08260017A JPH08260017A JP8611395A JP8611395A JPH08260017A JP H08260017 A JPH08260017 A JP H08260017A JP 8611395 A JP8611395 A JP 8611395A JP 8611395 A JP8611395 A JP 8611395A JP H08260017 A JPH08260017 A JP H08260017A
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶銑樋から傾注樋に落下する溶銑落下流３が
測定棒に及ぼす荷重をロ−ドセルで検出することによ
り、落下位置を検出する溶銑落下流の落下位置検出方法
を提案する。 【構成】 傾注樋４上に落下する溶銑落下流に測定棒
８、９を近づけてその先端の検出部を接触させ、この接
触のときに測定棒８、９にかかる荷重をロ−ドセル６、
７によって出力値に変換し、この出力値にもとずいて、
溶銑の落下位置５を検出する。
測定棒に及ぼす荷重をロ−ドセルで検出することによ
り、落下位置を検出する溶銑落下流の落下位置検出方法
を提案する。 【構成】 傾注樋４上に落下する溶銑落下流に測定棒
８、９を近づけてその先端の検出部を接触させ、この接
触のときに測定棒８、９にかかる荷重をロ−ドセル６、
７によって出力値に変換し、この出力値にもとずいて、
溶銑の落下位置５を検出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は溶銑落下流の落下位置検
出方法に係り、詳しくは、溶銑落下流が測定棒に及ぼす
荷重をロ−ドセルで検出することにより、落下位置を検
出する溶銑落下流の落下位置検出方法に係る。
出方法に係り、詳しくは、溶銑落下流が測定棒に及ぼす
荷重をロ−ドセルで検出することにより、落下位置を検
出する溶銑落下流の落下位置検出方法に係る。
【０００２】更に詳しく説明すると、本発明は溶銑落下
流の位置を検出するために、溶銑落下流によって、測定
棒に与える荷重を検出し、これによって、溶銑落下流の
位置を検出するもので、とくに、粉塵、発塵等の悪環境
下における計測には、その特徴を発揮する。
流の位置を検出するために、溶銑落下流によって、測定
棒に与える荷重を検出し、これによって、溶銑落下流の
位置を検出するもので、とくに、粉塵、発塵等の悪環境
下における計測には、その特徴を発揮する。
【０００３】
【従来の技術】従来から、高炉鋳床において、溶銑の連
続脱珪を行なう場合には、一つの方法として、例えば、
特開昭５９−１４３０１０号公報に示すような方法が提
案されている。
続脱珪を行なう場合には、一つの方法として、例えば、
特開昭５９−１４３０１０号公報に示すような方法が提
案されている。
【０００４】この方法によると、図２に示すように、溶
銑樋１から傾注樋４に向けて落下される溶銑落下流３に
対し、脱珪ランス２を用いて粉体の脱珪剤が吹付けられ
る。この吹付けは、搬送ガスで加速して行なわれ、搬送
ガスの加速によって脱珪剤は傾注樋４上で溶鋼内で深く
進行し、脱珪剤と溶鋼との接触が良好にはかられる。
銑樋１から傾注樋４に向けて落下される溶銑落下流３に
対し、脱珪ランス２を用いて粉体の脱珪剤が吹付けられ
る。この吹付けは、搬送ガスで加速して行なわれ、搬送
ガスの加速によって脱珪剤は傾注樋４上で溶鋼内で深く
進行し、脱珪剤と溶鋼との接触が良好にはかられる。
【０００５】ところで、高炉からの溶鋼の出銑速度は、
一般に出銑初期は小さいが、出銑中期にかけて次第に大
きくなる。この出銑速度の変動は、傾注樋４上において
溶銑落下流３の落下位置５の変動を起こし、ちなみに、
落下位置５は、図３で矢印により示すように、大きく変
動する。
一般に出銑初期は小さいが、出銑中期にかけて次第に大
きくなる。この出銑速度の変動は、傾注樋４上において
溶銑落下流３の落下位置５の変動を起こし、ちなみに、
落下位置５は、図３で矢印により示すように、大きく変
動する。
【０００６】脱珪剤は、脱珪ランス２を用いて、傾注樋
４上の溶銑の落下位置５に確実に吹付ける必要があるた
め、脱珪ランス２の位置は、溶銑の落下位置５の変動に
追従して移動させる必要がある。
４上の溶銑の落下位置５に確実に吹付ける必要があるた
め、脱珪ランス２の位置は、溶銑の落下位置５の変動に
追従して移動させる必要がある。
【０００７】このため、溶銑樋１から傾注樋４へ落下す
る溶銑の移動位置を検出することが重要である。
る溶銑の移動位置を検出することが重要である。
【０００８】この溶銑の落下位置５の検出には、ＩＴＶ
カメラによる画像処理、サ−モビュア、レ−ザを用いた
センシングなどの試みがなされているが、高炉鋳床、と
くに、溶銑樋１から溶銑が高速から連続的に落下する傾
注樋４上のように、多量の発塵、煙の発生する苛酷な悪
環境下では、不可能である。
カメラによる画像処理、サ−モビュア、レ−ザを用いた
センシングなどの試みがなされているが、高炉鋳床、と
くに、溶銑樋１から溶銑が高速から連続的に落下する傾
注樋４上のように、多量の発塵、煙の発生する苛酷な悪
環境下では、不可能である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点を解決することを目的とし、具体的には、先にのべ
たように、従来技術であるＩＴＶカメラによる画像処
理、サ−モビュア、レ−ザを用いたセンシング等を用い
ることなく、発塵、煙の影響を受けずに、接触式で溶銑
落下流の位置を確実に検出する位置検出方法を提供す
る。
欠点を解決することを目的とし、具体的には、先にのべ
たように、従来技術であるＩＴＶカメラによる画像処
理、サ−モビュア、レ−ザを用いたセンシング等を用い
ることなく、発塵、煙の影響を受けずに、接触式で溶銑
落下流の位置を確実に検出する位置検出方法を提供す
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
落下位置検出方法は傾注樋上に落下する溶銑落下流に測
定棒を近づけてその先端の検出部を接触させ、この接触
のときに測定棒にかかる荷重をロ−ドセルによって出力
値に変換し、この出力値にもとずいて、溶銑の落下位置
を検出することを特徴とする。
落下位置検出方法は傾注樋上に落下する溶銑落下流に測
定棒を近づけてその先端の検出部を接触させ、この接触
のときに測定棒にかかる荷重をロ−ドセルによって出力
値に変換し、この出力値にもとずいて、溶銑の落下位置
を検出することを特徴とする。
【００１１】この検出方法を実施するのには、先端の検
出部が溶銑落下流に接近してこのときにかかる荷重を計
測する測定棒と、この測定棒に検出する溶銑の落下荷重
を伝達するロ−ドセルとを設け、この構成の装置を測定
対象へ移動させると、測定棒が溶銑落下流に接触したタ
イミングで、その溶銑自身の速度と、重さにより、測定
棒にある荷重がかかる。
出部が溶銑落下流に接近してこのときにかかる荷重を計
測する測定棒と、この測定棒に検出する溶銑の落下荷重
を伝達するロ−ドセルとを設け、この構成の装置を測定
対象へ移動させると、測定棒が溶銑落下流に接触したタ
イミングで、その溶銑自身の速度と、重さにより、測定
棒にある荷重がかかる。
【００１２】それによって、溶銑流の位置が確認でき、
そのタイミングでの装置自身の絶対位置、移動距離、測
定棒の長さから、傾注樋上での相対的対象物の溶銑落下
流の位置を判断することが可能となる。
そのタイミングでの装置自身の絶対位置、移動距離、測
定棒の長さから、傾注樋上での相対的対象物の溶銑落下
流の位置を判断することが可能となる。
【００１３】そこで、これら手段たる構成ならびにその
作用について、図３によって、更に具体的に説明する
と、次の通りである。
作用について、図３によって、更に具体的に説明する
と、次の通りである。
【００１４】まず、図１は本発明方法を実施する一例の
説明図であって、図１においても、図２ならびに図３と
同様に、符号１は溶銑樋、３は溶銑落下流、４は傾注
樋、５は溶銑の落下位置を示し、図１では図示を省略し
ているが、図２で示すところと同様に、脱珪ランス２を
用いて脱珪剤の吹付けが行なわれる。
説明図であって、図１においても、図２ならびに図３と
同様に、符号１は溶銑樋、３は溶銑落下流、４は傾注
樋、５は溶銑の落下位置を示し、図１では図示を省略し
ているが、図２で示すところと同様に、脱珪ランス２を
用いて脱珪剤の吹付けが行なわれる。
【００１５】この傾注樋４上に、その平面レベルにおい
て、測定棒を配置して、この測定棒にかかる荷重をロ−
ドセルに伝達できるようにする。例えば、図３で示す例
によると、傾注樋４の平面レベルにおいて、互いに直交
する２つの方向、つまり、奥行きのＸ方向Ｘと、幅方向
のＹとに、位置検出用として測定棒８、９を設置する。
て、測定棒を配置して、この測定棒にかかる荷重をロ−
ドセルに伝達できるようにする。例えば、図３で示す例
によると、傾注樋４の平面レベルにおいて、互いに直交
する２つの方向、つまり、奥行きのＸ方向Ｘと、幅方向
のＹとに、位置検出用として測定棒８、９を設置する。
【００１６】各測定棒８、９の先端には、検出部の耐熱
板１２、１３として、長方形の耐熱板を取り付ける。耐
熱板１２の長さＸ１は、溶銑の幅方向（Ｙ方向）の移動
幅を十分にカバ−出来る長さとする。同様に、耐熱板１
３の長さＸ２は、溶銑の奥行き方向（Ｘ方向）の移動距
離幅を十分にカバ−出来る長さとする。
板１２、１３として、長方形の耐熱板を取り付ける。耐
熱板１２の長さＸ１は、溶銑の幅方向（Ｙ方向）の移動
幅を十分にカバ−出来る長さとする。同様に、耐熱板１
３の長さＸ２は、溶銑の奥行き方向（Ｘ方向）の移動距
離幅を十分にカバ−出来る長さとする。
【００１７】また、各測定棒８、９にはそれぞれロ−ド
セル６、７に接続し、測定棒８、９にかかる荷重が各ロ
−ドセル６、７に伝達できるようにする。
セル６、７に接続し、測定棒８、９にかかる荷重が各ロ
−ドセル６、７に伝達できるようにする。
【００１８】このような各測定系において、ロ−ドセル
６を、Ｘ方向に移動させて、溶銑の奥行きの位置を調べ
る。
６を、Ｘ方向に移動させて、溶銑の奥行きの位置を調べ
る。
【００１９】このときのロ−ドセル６の出力波形は、１
０に示すようになる。そこで、ある値以上になったとき
のタイミングで、溶銑の奥行きを決定する。
０に示すようになる。そこで、ある値以上になったとき
のタイミングで、溶銑の奥行きを決定する。
【００２０】同様に、ロ−ドセル７に対しても、Ｙ方向
に移動させて、溶銑の幅方向の位置を調べる。このとき
の出力波形は、１１に示すようになるので、ある値以上
になったときのタイミングで、溶銑の幅方向における位
置を決定する。
に移動させて、溶銑の幅方向の位置を調べる。このとき
の出力波形は、１１に示すようになるので、ある値以上
になったときのタイミングで、溶銑の幅方向における位
置を決定する。
【００２１】各ロ−ドセル６、７の出力波形がある値を
越えたタイミングにおける各系の測定棒ならびにロ−ド
セルの移動距離を、Ｋ１、Ｋ２とすれば、符号１４に示
すように、あるレベルにおける溶銑流の落下位置１５
が、２次元的に検出できる。
越えたタイミングにおける各系の測定棒ならびにロ−ド
セルの移動距離を、Ｋ１、Ｋ２とすれば、符号１４に示
すように、あるレベルにおける溶銑流の落下位置１５
が、２次元的に検出できる。
【００２２】また、以上の通りに、溶銑流の落下位置を
検出する場合、図３にはとくに示していないが、落下流
の検出位置に関する情報を脱珪ランスの位置決めにフィ
−ドバックさせることもできる。このように連動させる
と、脱珪反応率が向上する。
検出する場合、図３にはとくに示していないが、落下流
の検出位置に関する情報を脱珪ランスの位置決めにフィ
−ドバックさせることもできる。このように連動させる
と、脱珪反応率が向上する。
【００２３】なお、図３では、溶銑落下流の位置を、２
つの方向の変移量から検出した例を示したが、本発明で
は、２つ以上の方向、３方向又は４方向、更に、多方向
から変移量を検出し、それによって溶銑落下流の位置を
検出することもできる。このように多方向から検出する
と、精度の向上をはかれるほか、落下位置の変動態様の
いかんにかかわらず、確実に追従できる。
つの方向の変移量から検出した例を示したが、本発明で
は、２つ以上の方向、３方向又は４方向、更に、多方向
から変移量を検出し、それによって溶銑落下流の位置を
検出することもできる。このように多方向から検出する
と、精度の向上をはかれるほか、落下位置の変動態様の
いかんにかかわらず、確実に追従できる。
【００２４】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、本発明は、溶
銑樋から傾注樋に溶銑を落下させるときに、この傾注樋
上で溶銑を脱珪処理する方法に関連し、このときに、溶
銑落下流によってもたらされる負荷若しくは荷重を求め
て、この値によって、溶銑の落下位置を測定するもので
ある。
銑樋から傾注樋に溶銑を落下させるときに、この傾注樋
上で溶銑を脱珪処理する方法に関連し、このときに、溶
銑落下流によってもたらされる負荷若しくは荷重を求め
て、この値によって、溶銑の落下位置を測定するもので
ある。
【００２５】したがって、溶銑落下流に接触することに
よって、溶銑落下流の位置を検出することができるた
め、発塵、粉塵等の外乱に影響されることなく、正確な
位置検出を行なうことが可能となる。
よって、溶銑落下流の位置を検出することができるた
め、発塵、粉塵等の外乱に影響されることなく、正確な
位置検出を行なうことが可能となる。
【００２６】また、このような測定棒やロ−ドセルを、
平面レベルでなく多次元的に設置することにより、２次
元的にも落下位置を検出することが可能となる。
平面レベルでなく多次元的に設置することにより、２次
元的にも落下位置を検出することが可能となる。
【図１】本発明方法を実施する装置の一例の配置図であ
る。
る。
【図２】溶銑が溶銑樋から落下する傾注樋の正面図であ
る。
る。
【図３】図２の傾注樋を真上から見た説明図である。
１ 溶銑樋 ２ 脱珪ランス ３ 溶銑落下流 ４ 傾注樋 ５ 溶銑の落下位置 ６ Ｘ方向のロ−ドセル ７ Ｙ方向のロ−ドセル ８ 測定棒 ９ 測定棒 １０ ロ−ドセル６の出力波形 １１ ロ−ドセル７の出力波形 １２ 検出部の耐熱板 １３ 検出部の耐熱板 １４ 落下位置検出イメ−ジ １５ 溶銑流落下位置出力イメ−ジ
Claims (3)
- 【請求項１】 傾注樋上に落下する溶銑落下流に測定棒
を近づけてその先端の検出部を接触させ、この接触のと
きに前記測定棒にかかる荷重をロ−ドセルによって出力
値に変換し、この出力値にもとずいて、前記溶銑の落下
位置を検出することを特徴とする溶銑落下流の落下位置
検出方法。 - 【請求項２】 前記傾注樋上において、前記傾注樋の幅
方向とこの幅方向に直交する奥行き方向とから個別的に
前記測定棒の検出部を溶銑流に近づけて接触させ、各検
出部にかかる荷重を前記ロ−ドセルによって個別的に出
力値に変換し、これら出力値にもとずいて二次元的に前
記溶銑の落下位置を検出することを特徴とする請求項１
記載の溶銑落下流の落下位置検出方法。 - 【請求項３】 前記測定棒の検出部を長方形の耐熱板と
することを特徴とする請求項１又は２記載の溶銑落下流
の落下位置検出方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8611395A JPH08260017A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 溶銑落下流の落下位置検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8611395A JPH08260017A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 溶銑落下流の落下位置検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08260017A true JPH08260017A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13877653
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8611395A Pending JPH08260017A (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 溶銑落下流の落下位置検出方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08260017A (ja) |
-
1995
- 1995-03-17 JP JP8611395A patent/JPH08260017A/ja active Pending
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