JPH08257386A - 嵩密度が小さい粉粒体の混練方法 - Google Patents

嵩密度が小さい粉粒体の混練方法

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JPH08257386A
JPH08257386A JP9148995A JP9148995A JPH08257386A JP H08257386 A JPH08257386 A JP H08257386A JP 9148995 A JP9148995 A JP 9148995A JP 9148995 A JP9148995 A JP 9148995A JP H08257386 A JPH08257386 A JP H08257386A
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tank
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Tatsuo Watanabe
達夫 渡辺
Nagato Unosaki
永人 鵜崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きさが0.1mm以下数μmの微粉や、摩擦係数
が小さい粉粒体を、装置を大型化することなく短時間に
混練することができる方法を提供する。 【構成】 内部が気密にされた混練槽1と、混練槽1内
に設けられた混練手段3と、混練槽1内を真空吸引する
手段24とから成る混練機を使用し、粉粒体が投入され
た混練槽1内を真空吸引し、次いで該混練槽1内に急速
に大気を導入し、その後に混練手段3を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、嵩密度が小さい微粉
や、摩擦係数が小さい粉粒体を混練する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を混練する場合には、実公昭59
−20339号公報に記載されているような混練機を使
用するのが一般的である。該混練機は、たらい型の混練
槽と、該混練槽内に設けられて該混練槽の軸線を中心と
して円周方向に公転かつ自転可能にされた一対の車輪と
から成っており、混練槽内に投入した粉粒体を混練槽の
底板と車輪との間に噛み込ませて混合及び練り上げを行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、処理粉粒
体の大きさが0.1mm〜数mmであるときは上記タイプの混
練機を使用しても問題はないが、粉粒体の大きさが0.1m
m以下数μmで嵩密度が小さいとき、またはカーボン微粉
を多量に含んでいて摩擦係数が小さいときは、車輪への
噛み込みが不十分となり、満足な混練結果を得るまでに
時間がかかる。このような場合に混練時間を短縮しよう
とすれば、車輪の重量、すなわち車輪の直径ならびに幅
を大きくする必要があり、装置が大型化するという問題
がある。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、大きさが0.1mm以下数μmの微粉や、摩擦係数が
小さい粉粒体を、装置を大型化することなく短時間に混
練することができる方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記の目的を
達成するため、処理粉粒体を混練工程の前に脱気および
予備圧縮することを要旨としている。すなわち本発明
は、内部が気密にされた混練槽と、該混練槽内に設けら
れた混練手段と、上記混練槽内を真空吸引する手段とか
ら成る混練機を使用して粉粒体の混練を行う方法であっ
て、粉粒体が投入された上記混練槽内を真空吸引する工
程と、次いで該混練槽内に急速に大気を導入する工程
と、その後に上記混練手段を作動させる工程と、から成
ることを特徴としている。
【0005】
【構成】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。図1は本発明方法を実施するために使用した混練機
の縦断正面図である。図において、1は円筒状の混練槽
であり、該混練槽1の上端開口は蓋部材2によって密閉
されている。該混練槽1内には、投入された粉粒体を混
練する手段3が設置されている。該混練手段3は、混練
槽1の中心に立設された円筒型軸受4と、該軸受4に水
平回転自在に保持された軸5と、該軸5の上端部に固着
された回転ヘッド6と、該回転ヘッド6の両側に垂直回
動可能に取付けられたアーム7,7と、該アーム7,7
の各々の下端部に垂直回転自在に取付けられた車輪8
と、から成っている。なお上記アーム7,7の上端部に
はスプリング機構9が取付けられており、車輪8,8に
押圧力を付与している。上記軸5の下端部は混練槽1の
底部を貫通すると共に減速機11の出力軸12と連結し
ている。該減速機11の入力軸13はモータ14の出力
軸15と連結している。そして該モータ14の駆動によ
り、上記車輪8,8が軸5を中心に公転しつつ自転する
ようにされている。
【0006】上記蓋部材2の中央部には原料投入口16
が設けられている。該投入口16の下方にはダンパ17
がリンク機構18の先端部にピン連結されて配設されて
いる。該リンク機構18の基端部は、混練槽1上に設置
されたシリンダ19のピストンロッド21先端部にピン
連結されており、該ピストンロッド21が伸長すると、
リンク機構18がA点を支点として反時計方向に回動
し、ダンパ17が原料投入口16を気密に閉鎖するよう
にされている。上記混練槽1の上部側壁には排気口22
が設けられている。該排気口22は管路23を介して真
空ポンプ、排気ブロア等の真空吸引手段24と連通接続
しており、管路23の途中には圧力計25と排気バルブ
26が設けられている。上記蓋部材2の外寄り位置には
給気口27が設けられている。該給気口27は管路28
を介して大気に開放可能にされており、該管路28の途
中には給気バルブ29が設けられている。なお31はバ
インダ供給器である。また上記混練槽1の下部側壁に
は、図示しない生産物排出扉が設けられている。
【0007】
【作用】上記のように構成された混練機において、シリ
ンダ19のピストンロッド21を縮引作動させて原料投
入口16を開き、原料の粉粒体を混練槽1内へ投入す
る。次にシリンダ19のピストンロッド21を伸長作動
させて原料投入口16を密閉すると共に、真空吸引手段
24を作動させて混練槽1内の空気を吸引する。これに
より、粉粒体中に含まれている空気が除去される。混練
槽1内が所定値まで減圧されると、排気バルブ26を閉
じ、給気バルブ29を開いて給気口27を大気に開放す
る。これにより、大気が混練槽1内へ急速に流入して粉
粒体を圧縮する。しかる後、モータ14を駆動して車輪
8,8を回転させ、粉粒体を混練する。
【0008】
【実験例1】 ・使用混練機の仕様 混練槽の内径×深さ:1000mm×500mm 車輪の直径×幅:300mm×80mm 車輪の荷重:400kg 車輪の公転数:8rpm モータ:3.75kw×4p 排気バルブ、真空ポンプ、給気バルブの各口径:80mm ・原料粉粒体:酸化亜鉛 粒度:2mm〜0.149mm(24%)、0.149mm以下(76%) 嵩密度:0.50g/cc ・目標:原料嵩密度を1.20g/ccにすること ・実験方法および結果 原料80リットルを投入後、-700mmHgまで減圧した。その
後、排気バルブ26を閉じ、給気バルブ29を開き、0.
4sec.で大気圧となるように、1750mmHg/sec.の速さで大
気を導入した。この状態で原料嵩密度は0.70g/ccまで上
がった。その後直ちに混練に入り、30分後、目標値まで
嵩密度を上げることができた。
【比較例1】実験例1と同じ装置を使用し(但し、減
圧、大気の導入はせず)、同じ原料(但し、40リットル)
を混練した。30分後、嵩密度は0.70g/ccまで上がった
が、目標値に到達することはできなかった。
【0009】
【実験例2】 ・使用混練機の仕様は実験例1と同じ。 ・原料粉粒体:アルミナ(70%)、黒鉛(20%)、珪砂・マグ
ネシア他(10%) 粒度:1000μm〜100μm(50%)、100μm以下(50%) 嵩密度:1.02g/cc ・バインダ:フェノールレジン(液体)を原料100部に対
して5部 ・目標:原料嵩密度を1.25g/ccにすること ・実験方法および結果 原料80kgを投入後、-650mmHgまで減圧した。その後、排
気バルブ26を閉じ、給気バルブ29を開き、0.4sec.
で大気圧となるように、1625mmHg/sec.の速さで大気を
導入した。このときバインダを噴霧状で注入した。この
段階で原料嵩密度は1.15g/ccまで上がった。その後直ち
に混練に入り、10分後、目標値まで嵩密度を上げること
ができた。
【比較例2】実験例2と同じ装置を使用し(但し、減
圧、大気の導入はせず)、同じ原料(但し、40kg)を混練
した。30分後、目標値に到達した。
【0010】
【実験例3】 ・使用混練機の仕様は実験例1と同じ。 ・原料粉粒体:フェライト 粒度:1.5μm以下(100%) 嵩密度:0.36g/cc ・目標:原料嵩密度を0.60g/ccにすること ・実験方法および結果 原料80リットルを投入後、-750mmHgまで減圧した。その
後、排気バルブ26を閉じ、給気バルブ29を開け、0.
4sec.で大気圧となるように、1875mmHg/sec.の速さで大
気を導入した。この状態で原料嵩密度は0.42g/ccまで上
がった。その後直ちに混練に入り、60分後、目標値まで
嵩密度を上げることができた。
【比較例3】実験例3と同じ装置を使用し(但し、減
圧、大気の導入はせず)、同じ原料(但し、60リットル)
を混練した。90分後、嵩密度は0.50g/ccまで上がった
が、目標値に到達することはできなかった。
【0011】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
は嵩密度が小さい微粉や摩擦係数が小さい粉粒体を混練
するにあたって、あらかじめこれらを脱気、圧縮するた
め、混練時の車輪への噛み込みが十分になされる。従っ
て所定の嵩密度を得るまでに長時間を要することがな
く、装置を大型化する必要がない。更に本発明では、従
来の方法では達成できなかった高嵩密度を得ることがで
き、生産物の質が向上する。なお上記実施例では、混練
手段として車輪を用いた場合についてい説明している
が、本発明はこれに限定されるものではなく、撹拌羽根
を用いた場合や車輪と撹拌羽根とを併用した場合にも適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明方法を実施するために使用した混
練機の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 混練槽 3 混練手段 24 真空吸引手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が気密にされた混練槽1と、該混練
    槽1内に設けられた混練手段3と、上記混練槽1内を真
    空吸引する手段24とから成る混練機を使用して粉粒体
    の混練を行う方法であって、粉粒体が投入された上記混
    練槽1内を真空吸引する工程と、次いで該混練槽1内に
    急速に大気を導入する工程と、その後に上記混練手段3
    を作動させる工程と、から成ることを特徴とする嵩密度
    が小さい粉粒体の混練方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103862586A (zh) * 2014-03-27 2014-06-18 如皋市通达机械制造有限公司 惰性气体智能防爆系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103862586A (zh) * 2014-03-27 2014-06-18 如皋市通达机械制造有限公司 惰性气体智能防爆系统

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