JPH08257100A

JPH08257100A - 服薬指導兼薬歴管理に関する服薬品収納用具

Info

Publication number: JPH08257100A
Application number: JP7107747A
Authority: JP
Inventors: Takashi Araki; 隆荒木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-03-27
Filing date: 1995-03-27
Publication date: 1996-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、医薬分業のメリットを生かしなが
ら、医薬品を投薬する場合に、服薬に関する指導内容を
歪曲又は欠落なく正確に患者又は看護人へ伝達して、治
療の効果を高めるための、服薬指導兼薬歴管理に関する
服薬品収納用具に関するものである。【構成】接着部（２）と封鎖部（４）で外気を遮断し
て、医薬品を収納する納薬袋（３）を有する納薬シート
（１）を、表紙（５）で保護し、散逸しないように綴じ
金（６）で綴じた、服薬指導兼薬歴管理に関する服薬品
収納用具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、医薬分業のメリット
を生かしながら、投薬する場合に、服薬に関する指導内
容を歪曲又は欠落なく正確に患者又は看護人へ伝達し
て、治療効果を高めるための服薬指導兼薬歴管理に関す
る服薬品収納用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】厚生省通知「薬局業務運営ガイドラインについて」に
よれば、高齢化に伴う重複受診の増加等による重複投薬
や相互作用のリスクが高まっており、これらを防止する
ためには薬歴管理と服薬指導は不可欠、とあるように、
薬歴管理と服薬指導に関する具体的な方策が要望されて
いる。また、同通知によれば通常処方せんの２〜３％に疑義
が発見されている。

【０００３】従来の投薬は用法を薬袋に記入し、現物
に関する説明は口頭であった。説明を受ける人が理解で
きない場合もあり、医薬品を受け取った後で、誤って医
薬品を混合すれば用法が不明になり、受取人の責務が大
きかった。従って、患者又は看護人以外の人が服薬させるのは困
難であった。

【０００４】転任や転居等で止むを得ず医師を変更せ
ざるを得ない事態も発生するが、変更先へ従来の服薬内
容を正確に伝達できる用具がなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、投薬する医薬
品に関する指導が的確に行なわれ、指導内容をいつでも
再確認できる方策が要望されていたが、解決されずにい
た。

【０００６】

【課題を解決するための手段】その構成を説明すると、医薬品が収納でき、外気を遮断し、かつ内部がすけて
見える納薬袋（３）を有する納薬シート（１）を設け
る。

【０００７】納薬袋（３）には、医薬品が脱落した
り、外気の影響を受けて変質しないように、開口部
（７）を密封するための封鎖部（４）を設ける。

【０００８】収納した医薬品に関する事項を納薬袋
（３）の外面に記録する。

【０００９】収納した医薬品を保護し、納薬シート
（１）が散逸しないように表紙（５）を設け、綴じ金
（６）で綴じる。以上のように装置する。

【００１０】

【作用】収納された医薬品を納薬袋（３）から取り出さなくて
も、それぞれの医薬品を識別できる。

【００１１】従って、何時でも誰でも、服薬する現物
の医薬品と収納した医薬品との照合ができ、医薬品ごと
の用法が判別できる。

【００１２】納薬袋は密閉されているため脱落や外気
との接触による変質が防止され、長期間の保存が可能と
なり、生涯、薬歴として利用できる。

【００１３】簡単に携帯できるので、必要に応じてど
こででも提示できる。

【００１４】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、図２において、透明又は半透明のシートを用いて、カ
バー（９）に適度のゆるみをもたせて、台紙（１０）に
接着部（２）で接着して納薬シート（１）を作る。する
と、適度のゆるみを持ち、一辺に開口部（７）をもった
封筒状の納薬袋（３）ができる。台紙（１０）は開口側
をカバー（９）よりも長めにして封鎖部（４）を作る。
そこに接着剤を塗布して離形紙（８）で保護する。カバ
ー（９）は透明又は半透明のシートであるから、そこに
は用法や医薬品に関する事項が記録できる。こうしてで
きた納薬シート（１）を数枚重ねて図１に示す表紙
（５）をつけ加えて、綴じ金（６）で綴じる。

【００１５】図１において、納薬袋（３）部分にラベ
ル（１１）を設ければ、用法や医薬品に関する事項を明
確に記録できる実施例になる。

【００１６】図３において、綴じ込み部に間隔片（１
２）を設け、納薬袋（３）外の納薬シート（１）部分又
は表紙（５）に凸形間隔片（１３）を設ければ、収納し
た医薬品が潰れないように保護できる。図３は接着部分
（２）に凸形間隔片（１３）を設けた実施例を示す。

【００１７】図４において、医師の指導内容を、歪曲
又は欠落なく的確に伝達するための治療指導欄（１
４）、服薬指導に関する服薬指導欄（１５）、及び患者
又は看護人が症状等を記録する患者メモ欄（１６）を付
加すれば、治療に関する情報を正確に記録できる実施例
になる。

【００１８】実施例〜に、投薬する医薬品からそ
れぞれ１個又は１包を取り出して、医薬品別に納薬袋
（３）に挿入し、離形紙（８）を剥ぎ取った封鎖部
（４）を折り曲げて納薬袋（３）を密封する。納薬袋
（３）の外面又はラベル（１１）に用法や医薬品に関す
る事項を記録する。

【００１９】投薬中の医薬品を中止又は変更する場合
や、新たに医薬品を追加投薬する場合は、旧医薬品もそ
のまま封入しておき、新たに追加する医薬品を封入す
る。そして、薬歴が判るように必要事項を記録する。

【００２０】この用具は同一疾病で初めて投薬を受け
る時に交付し、患者又は看護人が保管する。

【００２１】

【発明の効果】薬歴管理と服薬指導が的確に実施でき、重複投薬や相
互作用のリスクを防止できる。また、指導内容が途中で
歪曲や欠落を生じず、正確に伝達できる。処方せんに発見される疑義を減少させる働きもする。

【００２２】服薬中の医薬品をいつでも再確認でき
る。また、誤って医薬品を混合しても識別でき、受取人
や保管者の責務が軽減できる。従って、患者又は看護人
以外の人でも服薬させることができ、医師を変更する場
合も変更先へ従来の服薬内容を正確に伝達できる。

【００２３】医師の診療録は５年間の保存義務である
が、将来の疾病時にも病歴録や薬歴録として活用でき
る。

【００２４】医師、薬剤師、患者の三者の共有情報に
なるので、相互の信頼関係を強固にし、医療行為が行い
やすくなる。

【００２５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の全体の斜視図。

【図２】本発明の納薬シートの正面図。

【図３】本発明の他の実施例の全体の斜視図。

【図４】本発明の他の実施例の全体の斜視図。

【００２６】

【符号の説明】

１は納薬シート。２は接着部。３は納薬袋。４は封鎖部。５は表紙。６は綴じ金。７は開口部。８は離形紙。９はカバー。１０は台紙。１１はラベル。１２は間隔片。１３は凸形間隔片。１４は治療指導欄。１５は服薬指導欄。１６は患者メモ欄。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】接着部（２）と封鎖部（４）で外気を遮
断して、医薬品を収納する納薬袋（３）を有する納薬シ
ート（１）を、表紙（５）で保護し、散逸しないように
綴じ金（６）で綴じた、服薬指導兼薬歴管理に関する服
薬品収納用具。
【請求項２】医薬品に関する事項を記録できるラベル
（１１）を設けた、請求項１記載の服薬指導兼薬歴管理
に関する服薬品収納用具。
【請求項３】収納した医薬品が潰れないように、綴じ
部に間隔片（１２）と、めくる側に凸形間隔片（１３）
を設けた、請求項１記載の服薬指導兼薬歴管理に関する
服薬品収納用具。
【請求項４】医師の指導内容を正確に伝達するための
治療指導欄（１４）、服薬指導欄（１５）、患者又は看
護人が症状等を記録する患者メモ欄（１６）を設けた、
請求項１記載の服薬指導兼薬歴管理に関する服薬品収納
用具。