JPH08256048A - 信号生成回路 - Google Patents

信号生成回路

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JPH08256048A
JPH08256048A JP7059439A JP5943995A JPH08256048A JP H08256048 A JPH08256048 A JP H08256048A JP 7059439 A JP7059439 A JP 7059439A JP 5943995 A JP5943995 A JP 5943995A JP H08256048 A JPH08256048 A JP H08256048A
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signal
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Koji Kato
好治 加藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は電源投入時にも入力信号に基づいた安
定した出力信号を生成し得る信号生成回路を提供するこ
とを目的とする。 【構成】複数の入力回路5は、論理入力信号Rinに基づ
いて所定の論理出力信号Rout を出力する。出力回路6
は、入力回路5の論理出力信号Rout が所定の組み合わ
せとなったとき、所定の論理信号φを出力する。入力回
路5には、電源Vccの投入時に該入力回路5の論理出力
信号Rout が所定の組み合わせとならないように各入力
回路5の論理出力信号Rout の位相をずらす遅延回路1
7が備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部から入力される
信号に基づいて、半導体装置の内部回路の動作モードを
設定するモード設定信号を生成するモード設定信号生成
回路に関するものである。
【0002】近年の半導体装置は、多種類のモードで動
作可能であり、その動作モードは外部から入力される信
号に基づいてモード設定信号生成回路により生成される
モード設定信号により設定される。そして、このような
モード信号設定回路の動作を安定させることが必要とな
っている。
【0003】
【従来の技術】半導体記憶装置において、テストモード
を設定するためのテストモード信号を生成するモード信
号生成回路の従来例を図10に従って説明する。
【0004】外部から入力される制御信号RASバー
は、2段のインバータ回路1aを介してNOR回路2の
一方の入力端子に入力される。また、前記インバータ回
路1aの出力信号は、3段のインバータ回路1bを介し
て前記NOR回路2の他方の入力端子に入力される。前
記NOR回路2の出力端子であるノードN1は、NAN
D回路3aの入力端子に接続される。
【0005】外部から入力される制御信号CASバー
は、3段のインバータ回路1cに入力され、同インバー
タ回路1cの出力端子であるノードN2は、前記NAN
D回路3aの入力端子に接続される。同じく外部から入
力される制御信号WEバーは、3段のインバータ回路1
dに入力され、同インバータ回路1dの出力端子である
ノードN3は前記NAND回路3aの入力端子に接続さ
れる。
【0006】前記NAND回路3aの出力信号は、NA
ND回路3bの一方の入力端子に入力され、同NAND
回路3bの出力信号は2段のインバータ回路1eを介し
て、テストモード信号φTESTとして出力される。
【0007】また、前記NAND回路3bの一方の入力
端子は、小容量C1を介して電源Vccに接続され、電源
Vcc投入時には、同入力端子がHレベルにリセットされ
る。前記NAND回路3bの出力信号は、NAND回路
3cの一方の入力端子に入力される。また、NAND回
路3cの一方の入力端子は小容量C2を介してグランド
GNDに接続され、低電位側電源としてグランドGND
レベルが投入されると、同入力端子がLレベルにリセッ
トされる。
【0008】前記NAND回路3cの他方の入力端子に
は、テストモード信号φTESTをキャンセルするため
の除外信号φEXが入力され、同NAND回路3cの出
力信号は前記NAND回路3bの他方の入力端子に入力
される。
【0009】このように構成されたテストモード信号生
成回路では、電源Vcc及びグランドGNDの投入時には
NAND回路3cの出力信号がHレベルとなる。また、
RASバーがHレベルあるいはLレベルに維持されてい
る状態、若しくは制御信号CASバー、WEバーの少な
くともいずれかがHレベルであれば、NAND回路3a
の出力信号がHレベルとなる。従って、NAND回路3
bの出力信号はLレベルとなり、テストモード信号φT
ESTはLレベルとなる。
【0010】また、テストモードを設定する場合には、
Hレベルの除外信号φEXが入力され、制御信号CAS
バー、WEバーがLレベルとなった状態で、制御信号R
ASバーがHレベルからLレベルに立ち下げられる。す
ると、インバータ回路1bの動作遅延時間に相当するパ
ルス幅でHレベルとなるワンショットパルス信号がNO
R回路2から出力される。
【0011】すると、NAND回路3aの入力信号がす
べてHレベルとなって同NAND回路3aの出力信号が
Lレベルとなり、NAND回路3bの出力信号がHレベ
ルとなる。そして、インバータ回路1eからHレベルの
テストモード信号φTESTが出力される。
【0012】また、除外信号φEXがHレベルに固定さ
れているため、NAND回路3bの出力信号がHレベル
となると、NAND回路3cの出力信号がLレベルとな
る。従って、制御信号RASバー、CASバー、WEバ
ーの変化に関わらず、NAND回路3bの出力信号がH
レベルにラッチされ、Lレベルの除外信号φEXがNA
ND回路3cに入力されるまで、Hレベルのテストモー
ド信号φTESTが出力される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなテストモ
ード信号生成回路では、図11に示すように電源Vccを
投入して、各回路に供給される電源Vccが立ち上がり、
かつ各制御信号RASバー、CASバー、WEバーがL
レベルに固定されているとき、ノードN2,N3は電源
Vccの上昇にともなってインバータ回路1c,1dの初
段の動作が開始された時点からHレベルとなって、電源
Vccの上昇にともなって上昇する。
【0014】また、ノードN1は、インバータ回路1a
の初段の動作が開始された時点でNOR回路2の入力信
号がともにLレベルとなるためHレベルとなって電源V
ccの上昇にともなって上昇し、インバータ回路1bの動
作遅延時間後にLレベルに立ち下がる。
【0015】従って、電源Vccの投入時に各制御信号R
ASバー、CASバー、WEバーがLレベルに固定され
ていても、NAND回路3aの入力信号がすべてHレベ
ルとなり、同NAND回路3aの出力信号はLレベルと
なる。
【0016】すると、NAND回路3bの出力信号がH
レベルとなってインバータ回路1eの出力信号φTES
TがHレベルにラッチされる。この結果、電源Vccを投
入すると、制御信号RASバーをHレベルからLレベル
に立ち下げることなく、テストモードが自動的に設定さ
れてしまうため、電源Vccの投入後に直ちに通常モード
で動作することができない。
【0017】このような不具合を防止するためには、電
源Vccの投入時には例えば制御信号CASバーをHレベ
ルとしたり、あるいは除外信号φEXをLレベルとする
ような制御を行う必要があるため、この半導体記憶装置
の制御動作が複雑となるという問題点がある。
【0018】この発明の目的は、電源投入時にも入力信
号に基づいた安定した出力信号を生成し得る信号生成回
路を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は請求項1の発明の
原理説明図である。すなわち、複数の入力回路5は、論
理入力信号Rinに基づいて所定の論理出力信号Rout を
出力する。出力回路6は、前記入力回路5の論理出力信
号Rout が所定の組み合わせとなったとき、所定の論理
信号φを出力する。前記入力回路5には、電源Vccの投
入時に該入力回路5の論理出力信号Rout が所定の組み
合わせとならないように各入力回路5の論理出力信号R
out の位相をずらす遅延回路17が備えられる。
【0020】請求項2では、前記入力回路は、前記論理
入力信号の変化及び電源の投入に基づいて入力信号の論
理組み合わせを確定する信号を出力する第一の入力回路
と、前記論理入力信号に基づく論理出力信号を出力する
少なくとも一つの第二の入力回路とから構成され、前記
第二の入力回路には、電源の投入時に前記第一の入力回
路から入力信号の論理組み合わせを確定する信号が出力
された後に、該第二の入力回路から前記論理出力信号を
出力させる遅延回路が備えられる。
【0021】請求項3では、前記遅延回路は、前記第二
の入力回路に供給する電源電圧を一定レベル降下させる
電圧降下回路である。請求項4では、前記遅延回路は、
電源電圧が一定値以上となったとき前記第二の入力回路
から論理出力信号を出力させる電源投入検出回路であ
る。
【0022】請求項5では、前記遅延回路は、前記第二
の入力回路の論理出力信号を遅延させる複数段のインバ
ータ回路である。請求項6では、前記遅延回路は、前記
第二の入力回路の入力段のインバータ回路を構成するP
チャネルMOSトランジスタのしきい値を、前記第一の
入力回路の入力段のインバータ回路のしきい値より大き
くすることにより構成される。
【0023】
【作用】請求項1では、電源の投入時には、入力回路の
論理出力信号の位相がずれて、所定の組み合わせとはな
らないので、出力回路から所定の出力信号が出力される
ことはない。
【0024】請求項2では、電源の投入時には、第一の
入力回路から入力信号の論理組み合わせを確定する信号
が前記論理出力信号として出力された後に、第二の入力
回路から前記論理出力信号が出力されるので、前記入力
信号の論理組み合わせを確定する信号と、第二の入力回
路の論理出力信号が同時に出力されることはない。
【0025】請求項3では、電圧降下回路で第二の入力
回路に供給する電源電圧が第一の入力回路に供給する電
源電圧より低くなり、電源投入時に第二の入力回路の動
作が遅延して同第二の入力回路から出力される論理出力
信号が遅延する。
【0026】請求項4では、電源投入時に電源電圧が一
定値以上となった後に、第二の入力回路から論理出力信
号が出力されるので、第二の入力回路の論理出力信号
は、第一の入力回路の論理出力信号より遅延して出力さ
れる。
【0027】請求項5では、第二の入力回路の論理出力
信号は複数段のインバータ回路で遅延されるので、第一
の入力回路の論理出力信号より遅延して出力される。請
求項6では、電源投入時に、第二の入力回路の動作開始
は、第一の入力回路より遅延するので、第二の入力回路
の論理出力信号は第一の論理出力信号より遅延して出力
される。
【0028】
【実施例】
(第一の実施例)図2は、本発明を具体化したテストモ
ード信号生成回路の第一の実施例を示す。この実施例は
3つの入力インターフェース回路5a〜5cと、モード
判定回路6とから構成される。前記モード判定回路6は
NAND回路3a〜3c及びインバータ回路1e等で構
成され、前記従来例と同一構成である。
【0029】入力インターフェース回路5aは、インバ
ータ回路7aに外部から制御信号RASバーが入力さ
れ、同インバータ回路7aの出力信号はインバータ回路
7bを介してNOR回路8の一方の入力端子に入力され
る。
【0030】前記インバータ回路7bの出力信号は、3
段のインバータ回路7cを介して前記NOR回路8の他
方の入力端子に入力される。そして、前記NOR回路8
の出力端子であるノードN5は前記モード判定回路6の
NAND回路3aの入力端子に接続される。
【0031】前記入力インターフェース回路5bは、イ
ンバータ回路7dに外部から制御信号CASバーが入力
され、同インバータ回路7dと電源Vccとの間にはPチ
ャネルMOSトランジスタTr1が接続される。そして、
トランジスタTr1のゲートはそのドレインに接続され、
インバータ回路7dには電源VccからトランジスタTr1
のしきい値分低下した電圧が供給される。
【0032】前記インバータ回路7dの出力信号は、2
段のインバータ回路7eに入力され、同インバータ回路
7eの出力端子であるノードN6は前記モード判定回路
6のNAND回路3aの入力端子に接続される。
【0033】前記入力インターフェース回路5cは、イ
ンバータ回路7f,7g及びPチャネルMOSトランジ
スタTr2により、前記入力インターフェース回路5bと
同様に構成される。そして、インバータ回路7gの出力
端子であるノードN7は前記モード判定回路6のNAN
D回路3aの入力端子に接続される。
【0034】また、前記入力インターフェース回路5
a,5b,5cを構成するPチャネルMOSトランジス
タのしきい値及び前記トランジスタTr1,Tr2のしきい
値はほぼ同一値Vthp となるように形成される。
【0035】上記のように構成されたテストモード信号
生成回路では、電源Vccが定常的に投入されている状態
では、前記従来例と同様に制御信号RASバーがHレベ
ルからLレベルに立ち下がったとき、Hレベルのテスト
モード信号φTESTが出力される。
【0036】電源Vccの投入時の動作を図3に従って説
明する。電源Vccの投入時には制御信号RASバー、C
ASバー、WEバーはLレベルに維持される。入力イン
ターフェース回路5aでは電源Vccの立ち上がりにとも
ない、電源VccがグランドGNDレベルに対しインバー
タ回路7aを構成するPチャネルMOSトランジスタの
しきい値Vthp 以上高いレベルまで上昇すると、インバ
ータ回路7aの出力信号はHレベルとなり、インバータ
回路7bの出力信号はLレベルとなる。
【0037】このとき、インバータ回路7cの出力信号
は未だLレベルであるので、ノードN5はHレベルとな
る。そして、インバータ回路7cの動作遅延時間t1後
にインバータ回路7cの出力信号はHレベルとなるた
め、ノードN5はLレベルに復帰する。
【0038】また、入力インターフェース回路5b,5
cでは、インバータ回路7d,7fには電源Vccからト
ランジスタTr1,Tr2のしきい値Vthp 分低い電圧が供
給されているため、ノードN5がLレベルに復帰する時
点では、同インバータ回路7d,7fのPチャネルMO
Sトランジスタは未だオンされない。すなわち、電源V
ccが前記しきい値Vthp レベルから同しきい値Vthp の
2倍である2Vthp レベルまで上昇する時間t2は、イ
ンバータ回路7cの動作遅延時間t1に比して長くな
る。従って、ノードN6,N7はLレベルに維持され
る。
【0039】従って、この状態ではNAND回路3aの
入力信号がすべてHレベルとなることはなく、NAND
回路3bの出力信号はLレベルとなって、テストモード
信号φTESTはLレベルに維持される。
【0040】次いで、電源VccがグランドGNDレベル
から前記2Vthp 以上以上高いレベルまで上昇すると、
入力インターフェース回路5b,5cのインバータ回路
7d,7fの出力信号はHレベルとなり、ノードN6,
N7がHレベルに立ち上がる。
【0041】この状態でも、NAND回路3aの入力信
号がすべてHレベルとなることはなく、NAND回路3
bの出力信号はLレベルとなって、テストモード信号φ
TESTはLレベルに維持される。
【0042】以上のようにこのテストモード信号生成回
路では、電源Vccの投入時に各インターフェース回路5
a〜5cの出力信号N5〜N7が同時にHレベルとなら
ないので、Hレベルのテストモード信号φTESTが出
力されることはない。
【0043】従って、電源Vccの投入時に無用にテスト
モードが設定されることはないので、制御信号RASバ
ー、CASバー、WEバーを制御してテストモードの設
定を防止するような制御動作は不要となる。 (第二の実施例)図4は、この発明を具体化したテスト
モード信号生成回路の第二の実施例を示す。
【0044】この実施例は、電源投入検出回路9と、入
力インターフェース回路5d〜5fと、モード判定回路
6とで構成される。入力インターフェース回路5dは、
インバータ回路10d〜10fと、NOR回路11とか
ら前記第一の実施例の入力インターフェース回路5aと
同一に構成され、モード判定回路6も第一の実施例と同
一構成である。
【0045】前記電源投入検出回路9は、インバータ回
路10a,10bで構成されるラッチ回路の入力端子
が、直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタT
r3,Tr4を介して電源Vccに接続され、同トランジスタ
Tr3,Tr4のゲートはそれぞれそのドレインに接続され
る。
【0046】従って、電源Vccが投入されると、インバ
ータ回路10aの入力端子には電源Vccの電圧レベルか
らトランジスタTr3,Tr4のしきい値2Vthp 分低下し
た電圧が入力される。
【0047】前記ラッチ回路の入力端子は、容量C4を
介してグランドGNDに接続され、電源Vccの投入時
は、同ラッチ回路の入力端子はLレベルに初期設定され
る。前記ラッチ回路の出力端子は、3段のインバータ回
路10cの入力端子に接続され、同インバータ回路10
cの出力端子であるノードN8は、前記入力インターフ
ェース回路5e,5fのNAND回路12a,12bの
入力端子に接続される。
【0048】また、前記ラッチ回路の出力端子は容量C
3を介して電源Vccに接続されて、電源Vccの投入時に
は、Hレベルに初期設定される。前記入力インターフェ
ース回路5eは、制御信号CASバーがインバータ回路
10gに入力され、そのインバータ回路10gの出力信
号は前記NAND回路12aに入力される。
【0049】前記NAND回路12aの出力信号はイン
バータ回路10hに入力され、同インバータ回路10h
の出力端子であるノードN10はモード判定回路6のN
AND回路3aの入力端子に接続される。
【0050】前記入力インターフェース回路5fは、制
御信号WEバーがインバータ回路10iに入力され、そ
のインバータ回路10iの出力信号は前記NAND回路
12bに入力される。
【0051】前記NAND回路12bの出力信号はイン
バータ回路10jに入力され、同インバータ回路10j
の出力端子であるノードN11はモード判定回路6のN
AND回路3aの入力端子に接続される。
【0052】上記のように構成されたテストモード信号
生成回路では、電源Vccが定常的に投入されている状態
では、ノードN8はHレベルとなり、前記第一の実施例
と同様に制御信号RASバーがHレベルからLレベルに
立ち下がったとき、Hレベルのテストモード信号φTE
STが出力される。
【0053】電源Vccの投入時の動作を図5に従って説
明する。電源Vccの投入時には制御信号RASバー、C
ASバー、WEバーはLレベルに維持される。入力イン
ターフェース回路5dでは電源Vccの立ち上がりにとも
ない、電源VccがグランドGNDレベルに対しインバー
タ回路10dを構成するPチャネルMOSトランジスタ
のしきい値Vthp 以上高いレベルまで上昇すると、イン
バータ回路10dの出力信号はHレベルとなり、インバ
ータ回路10eの出力信号はLレベルとなる。
【0054】このとき、インバータ回路10fの出力信
号は未だLレベルであるので、ノードN9はHレベルと
なる。そして、インバータ回路10fの動作遅延時間後
にインバータ回路10fの出力信号はHレベルとなるた
め、ノードN9はLレベルに復帰する。
【0055】また、電源投入検出回路9では、電源Vcc
が2Vthp レベルを越え、さらに2Vthp レベルよりイ
ンバータ回路10aのしきい値以上高いレベルとなるま
では、ラッチ回路の出力信号はHレベルとなり、ノード
N8はLレベルとなる。
【0056】すると、NAND回路12a,12bの出
力信号は、インバータ回路10g,10iの出力信号に
関わらずHレベルとなり、ノードN10,N11はLレ
ベルとなる。
【0057】従って、この状態ではNAND回路3aの
入力信号がすべてHレベルとなることはなく、NAND
回路3bの出力信号はLレベルとなって、テストモード
信号φTESTはLレベルに維持される。
【0058】次いで、電源Vccが2Vthp レベルを越
え、さらに2Vthp レベルよりインバータ回路10aの
しきい値以上高いレベルとなると、ラッチ回路の出力信
号がLレベルとなり、ノードN8はHレベルに立ち上が
る。
【0059】この時点では、インバータ回路10g,1
0iの出力信号はHレベルとなっているため、NAND
回路12a,12bの出力信号はLレベルとなり、ノー
ドN10,N11はHレベルに立ち上がる。
【0060】この状態でも、NAND回路3aの入力信
号がすべてHレベルとなることはなく、NAND回路3
bの出力信号はLレベルとなって、テストモード信号φ
TESTはLレベルに維持される。従って、前記第一の
実施例と同様な効果を得ることができる。 (第三の実施例)図6は、この発明を具体化したテスト
モード信号生成回路の第三の実施例を示す。
【0061】この実施例は、入力インターフェース回路
5g〜5iと、モード判定回路6とで構成される。入力
インターフェース回路5gは、インバータ回路13a〜
13cと、NOR回路14とから前記第一の実施例の入
力インターフェース回路5aと同一に構成され、モード
判定回路6も第一の実施例と同一構成である。
【0062】そして、NOR回路14の出力端子である
ノードN12は、NAND回路3aの入力端子に接続さ
れる。前記入力インターフェース回路5hは、制御信号
CASバーがインバータ回路13dに入力され、そのイ
ンバータ回路13dの出力信号は例えば直列に接続され
た8段のインバータ回路13eに入力され、同インバー
タ回路13eの出力端子であるノードN13はモード判
定回路6のNAND回路3aの入力端子に接続される。
【0063】また、前記インバータ回路13eの動作遅
延時間は前記インバータ回路13cの動作遅延時間より
長くなるように設定される。前記入力インターフェース
回路5iは、制御信号WEバーがインバータ回路13f
に入力され、そのインバータ回路13fの出力信号は前
記インバータ回路13eと同様なインバータ回路13g
に入力され、同インバータ回路13gの出力端子である
ノードN14は、モード判定回路6のNAND回路3a
の入力端子に接続される。
【0064】上記のように構成されたテストモード信号
生成回路では、前記第一の実施例と同様に制御信号RA
SバーがHレベルからLレベルに立ち下がったとき、H
レベルのテストモード信号φTESTが出力される。
【0065】電源Vccの投入時の動作を図7に従って説
明する。電源Vccの投入時には制御信号RASバー、C
ASバー、WEバーはLレベルに維持される。入力イン
ターフェース回路5gでは電源Vccの立ち上がりにとも
ない、電源VccがグランドGNDレベルに対しインバー
タ回路13aを構成するPチャネルMOSトランジスタ
のしきい値Vthp 以上高いレベルまで上昇すると、イン
バータ回路13aの出力信号はHレベルとなり、インバ
ータ回路13bの出力信号はLレベルとなる。
【0066】このとき、インバータ回路13cの出力信
号は未だLレベルであるので、ノードN12はHレベル
となる。そして、インバータ回路13cの動作遅延時間
後にインバータ回路13cの出力信号はHレベルとなる
ため、ノードN12はLレベルに復帰する。
【0067】また、入力インターフェース回路5h,5
iでは、インバータ回路13d,13fの出力信号はイ
ンバータ回路13aと同時にHレベルとなる。しかし、
ノードN13,N14はインバータ回路13e,13g
の動作遅延時間により、ノードN12がLレベルに立ち
下がった後に、Hレベルに立ち上がる。
【0068】従って、電源Vccの投入時にNAND回路
3aの入力信号がすべてHレベルとなることはなく、N
AND回路3bの出力信号はLレベルとなって、テスト
モード信号φTESTはLレベルに維持される。従っ
て、前記第一の実施例と同様な効果を得ることができ
る。 (第四の実施例)図8は、この発明を具体化したテスト
モード信号生成回路の第四の実施例を示す。
【0069】この実施例は、入力インターフェース回路
5j,5k,5mと、モード判定回路6とで構成され
る。入力インターフェース回路5jは、インバータ回路
15a〜15cと、NOR回路16とから、前記第一の
実施例の入力インターフェース回路5aと同一に構成さ
れ、モード判定回路6も第一の実施例と同一構成であ
る。
【0070】そして、NOR回路16の出力端子である
ノードN15は、NAND回路3aの入力端子に接続さ
れる。前記入力インターフェース回路5kは、制御信号
CASバーがインバータ回路15dに入力され、そのイ
ンバータ回路15dの出力信号は直列に接続された2段
のインバータ回路15eに入力され、同インバータ回路
15eの出力端子であるノードN16はモード判定回路
6のNAND回路3aの入力端子に接続される。
【0071】前記入力インターフェース回路5mは、制
御信号WEバーがインバータ回路15fに入力され、そ
のインバータ回路15fの出力信号は直列に接続された
2段のインバータ回路15gに入力され、同インバータ
回路15gの出力端子であるノードN17は、モード判
定回路6のNAND回路3aの入力端子に接続される。
【0072】また、前記インバータ回路15aのしきい
値Vtha は、前記インバータ回路15d,15fのしき
い値Vthb,Vthc より小さくなるように設定される。こ
のインバータ回路のしきい値の調整は、インバータ回路
を構成するPチャネルまたはNチャネルMOSトランジ
スタを構成するP型またはN型拡散領域への不純物のイ
オン注入のドーズ量の調整、PチャネルまたはNチャネ
ルMOSトランジスタのチャネル長の調整、あるいはP
チャネルまたはNチャネルMOSトランジスタに供給す
るバックバイアスの調整により可能である。
【0073】上記のように構成されたテストモード信号
生成回路では、電源Vccが定常的に供給されている状態
では、前記第一の実施例と同様に制御信号RASバーが
HレベルからLレベルに立ち下がったとき、Hレベルの
テストモード信号φTESTが出力される。
【0074】電源Vccの投入時の動作を図9に従って説
明する。電源Vccの投入時には制御信号RASバー、C
ASバー、WEバーはLレベルに維持される。入力イン
ターフェース回路5jでは電源Vccの立ち上がりにとも
ない、電源VccがグランドGNDレベルに対しインバー
タ回路15aのしきい値Vtha 以上高いレベルまで上昇
すると、インバータ回路15aの出力信号はHレベルと
なり、インバータ回路15bの出力信号はLレベルとな
る。 このとき、インバータ回路15cの出力信号は未
だLレベルであるので、ノードN15はHレベルとな
る。そして、インバータ回路15cの動作遅延時間後に
インバータ回路15cの出力信号はHレベルとなるた
め、ノードN15はLレベルに復帰する。
【0075】また、入力インターフェース回路5k,5
mでは、電源VccがグランドGNDレベルに対しインバ
ータ回路15d,15fのしきい値Vthb,Vthc 以上高
いレベルまで上昇すると、インバータ回路15d,15
fの出力信号はHレベルとなり、ノードN16,N17
はHレベルに立ち上がる。
【0076】また、ノードN16,N17の立ち上がり
に先立って、ノードN15はLレベルに復帰しており、
このように動作するようにしきい値Vtha ,Vthb,Vth
c が設定されている。
【0077】従って、電源Vccの投入時にNAND回路
3aの入力信号がすべてHレベルとなることはなく、N
AND回路3bの出力信号はLレベルとなって、テスト
モード信号φTESTはLレベルに維持される。従っ
て、前記第一の実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0078】なお、前記第一の実施例で、入力インター
フェース回路5b,5cにおいて、PチャネルMOSト
ランジスタTr1,Tr2で電源電圧を降下させたが、Nチ
ャネルMOSトランジスタでもよい。
【0079】また、前記第三の実施例において、インバ
ータ回路13e,13gに換えて、フリップフロップ回
路等を遅延回路として使用することもできる。また、こ
の発明は前記実施例の半導体記憶装置のテストモード信
号を生成する信号生成回路の他にも、入力信号に基づい
て所定の信号を生成する信号生成回路に応用することも
できる。
【0080】上記実施例から把握できる請求項以外の技
術思想について、以下にその効果とともに記載する。 (1)外部から入力される制御信号の変化及び電源の投
入に基づいて入力信号の論理を確定する信号を出力する
第一の入力インターフェース回路と、外部から入力され
る制御信号に基づいて論理出力信号を出力する第二のイ
ンターフェース回路と、前記第一及び第二の入力インタ
ーフェース回路の出力信号がともにHレベルとなったと
き、テストモード信号を出力するモード判定回路とを備
え、前記第二のインターフェース回路には、電源の投入
時に前記入力信号の論理を確定する信号が出力された後
に前記論理出力信号を前記モード判定回路に出力する遅
延回路を備えた半導体記憶装置。電源の投入時における
テストモード信号の出力を防止することができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6の発
明では、電源投入時にも入力信号に基づいた安定した出
力信号を生成し得る信号生成回路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 第一の実施例を示す回路図である。
【図3】 第一の実施例の動作を示す波形図である。
【図4】 第二の実施例を示す回路図である。
【図5】 第二の実施例の動作を示す波形図である。
【図6】 第三の実施例を示す回路図である。
【図7】 第三の実施例の動作を示す波形図である。
【図8】 第四の実施例を示す回路図である。
【図9】 第四の実施例の動作を示す波形図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】従来例の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
5 入力回路 6 出力回路 17 遅延回路 Rin 入力信号 Rout 出力信号 φ 論理信号 Vcc 電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理入力信号に基づいて所定の論理出力
    信号を出力する複数の入力回路と、 前記入力回路の論理出力信号が所定の組み合わせとなっ
    たとき、所定の論理信号を出力する出力回路とを備えた
    信号生成回路であって、 前記入力回路には、電源の投入時に該入力回路の論理出
    力信号が所定の組み合わせとならないように各入力回路
    の論理出力信号の位相をずらす遅延回路を備えたことを
    特徴とする信号生成回路。
  2. 【請求項2】 前記入力回路は、前記論理入力信号の変
    化及び電源の投入に基づいて入力信号の論理組み合わせ
    を確定させる信号を出力する第一の入力回路と、前記論
    理入力信号に基づく論理出力信号を出力する少なくとも
    一つの第二の入力回路とから構成し、前記第二の入力回
    路には、電源の投入時に前記第一の入力回路から入力信
    号の論理組み合わせを確定させる信号が出力された後
    に、該第二の入力回路から前記論理出力信号を出力させ
    る遅延回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の信
    号生成回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延回路は、前記第二の入力回路に
    供給する電源電圧を一定レベル降下させる電圧降下回路
    であることを特徴とする請求項2記載の信号生成回路。
  4. 【請求項4】 前記遅延回路は、電源電圧が一定値以上
    となったとき前記第二の入力回路から論理出力信号を出
    力させる電源投入検出回路であることを特徴とする請求
    項2記載の信号生成回路。
  5. 【請求項5】 前記遅延回路は、前記第二の入力回路の
    論理出力信号を遅延させる複数段のインバータ回路であ
    ることを特徴とする請求項2記載の信号生成回路。
  6. 【請求項6】 前記遅延回路は、前記第二の入力回路の
    入力段のインバータ回路のしきい値を、前記第一の入力
    回路の入力段のインバータ回路のしきい値より大きくし
    て構成したことを特徴とする請求項2記載の信号生成回
    路。
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