JPH0825572A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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- JPH0825572A JPH0825572A JP18311794A JP18311794A JPH0825572A JP H0825572 A JPH0825572 A JP H0825572A JP 18311794 A JP18311794 A JP 18311794A JP 18311794 A JP18311794 A JP 18311794A JP H0825572 A JPH0825572 A JP H0825572A
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- veneer
- adhesive
- transparent
- synthetic resin
- resin sheet
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 基板上に化粧単板を貼着してなる化粧板にお
いて、簡単な作業工程により、強度および耐摩耗性にす
ぐれた十分な厚さの表面保護層を化粧単板表面に形成
し、しかも生産性および意匠性の向上を図る。更に、化
粧板製造過程において化粧単板の乾燥収縮に伴う反りや
あばれ等が発生することを防止する。 【構成】 湿潤木材を切削して得られる湿潤状態の化粧
単板の上面に、透明あるいは硬化すると透明となる接着
剤を介して透明合成樹脂シートを載置して圧締接着する
と同時に化粧単板を乾燥させた後、得られた透明合成樹
脂シート貼り化粧単板を、表面に接着剤が塗布された基
板の上面に載置してエンボス盤を用いて圧締接着するこ
とにより、透明合成樹脂シート貼り化粧単板を基板上に
接着すると同時に導管溝等を疑似的に表現する凹所をエ
ンボス加工により刻設形成する。
いて、簡単な作業工程により、強度および耐摩耗性にす
ぐれた十分な厚さの表面保護層を化粧単板表面に形成
し、しかも生産性および意匠性の向上を図る。更に、化
粧板製造過程において化粧単板の乾燥収縮に伴う反りや
あばれ等が発生することを防止する。 【構成】 湿潤木材を切削して得られる湿潤状態の化粧
単板の上面に、透明あるいは硬化すると透明となる接着
剤を介して透明合成樹脂シートを載置して圧締接着する
と同時に化粧単板を乾燥させた後、得られた透明合成樹
脂シート貼り化粧単板を、表面に接着剤が塗布された基
板の上面に載置してエンボス盤を用いて圧締接着するこ
とにより、透明合成樹脂シート貼り化粧単板を基板上に
接着すると同時に導管溝等を疑似的に表現する凹所をエ
ンボス加工により刻設形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家屋における建材や家具
用板として用いられる化粧板の製造方法に関する。
用板として用いられる化粧板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、基板の表面に接着剤を介して
化粧単板を貼着し、次いで化粧単板面に着色塗料を塗布
して着色塗装を施し、更に上塗り塗料を塗布して上塗り
塗装を施して表面保護層を形成し、化粧板とすることが
広く行われている。
化粧単板を貼着し、次いで化粧単板面に着色塗料を塗布
して着色塗装を施し、更に上塗り塗料を塗布して上塗り
塗装を施して表面保護層を形成し、化粧板とすることが
広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、表面保護層に十分な機能を与えるためには上塗り塗
料を何度も塗り重ねて厚塗りする必要があり、作業工程
が煩雑化する。
て、表面保護層に十分な機能を与えるためには上塗り塗
料を何度も塗り重ねて厚塗りする必要があり、作業工程
が煩雑化する。
【0004】また、粘度の高い塗料を用いて厚塗りを行
おうとする場合、塗装速度または乾燥速度が速いと、均
一塗装ができず、また乾燥時に発泡が生ずるため、実際
には塗装速度および乾燥速度をいずれも遅くしてこれら
の問題を回避しているが、反面、生産性の低下が不可避
となる。
おうとする場合、塗装速度または乾燥速度が速いと、均
一塗装ができず、また乾燥時に発泡が生ずるため、実際
には塗装速度および乾燥速度をいずれも遅くしてこれら
の問題を回避しているが、反面、生産性の低下が不可避
となる。
【0005】また、上記のような事情から、上塗り塗料
の厚塗りを断念し、比較的薄い表面保護層を形成するこ
とも行われているが、この場合には表面保護層の強度が
弱くなるため、傷がつきやすく、耐摩耗性に乏しいもの
となり、また深みのある化粧表面を得ることができない
等の問題を有する。
の厚塗りを断念し、比較的薄い表面保護層を形成するこ
とも行われているが、この場合には表面保護層の強度が
弱くなるため、傷がつきやすく、耐摩耗性に乏しいもの
となり、また深みのある化粧表面を得ることができない
等の問題を有する。
【0006】更に、従来の化粧板の製造方法において
は、化粧単板に乾燥収縮に伴う反りやあばれが生じやす
く、これを防止するために裏打ち材を貼着することが行
われているが、裏打ち材貼着に伴う工程の繁雑化および
製造コスト上昇が避けられなかった。
は、化粧単板に乾燥収縮に伴う反りやあばれが生じやす
く、これを防止するために裏打ち材を貼着することが行
われているが、裏打ち材貼着に伴う工程の繁雑化および
製造コスト上昇が避けられなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解消することを目的とし、より具体的には、高
品質の化粧板を比較的簡単な作業工程により安定的に供
給し、生産性も向上させると共に、裏打ち材の貼着を不
要化しつつ化粧単板の乾燥収縮に伴う問題を解決するこ
とを目的とする。
問題点を解消することを目的とし、より具体的には、高
品質の化粧板を比較的簡単な作業工程により安定的に供
給し、生産性も向上させると共に、裏打ち材の貼着を不
要化しつつ化粧単板の乾燥収縮に伴う問題を解決するこ
とを目的とする。
【0008】かかる目的を達成するために鋭意工夫の末
に創案された本発明による化粧板の製造方法は、湿潤木
材を切削して得られる湿潤状態の化粧単板の上面に、透
明あるいは硬化すると透明となる接着剤を介して透明合
成樹脂シートを載置して、圧締接着すると同時に湿潤状
態の化粧単板を乾燥させた後、得られた透明合成樹脂シ
ート貼り化粧単板を、表面に接着剤が塗布された基板の
上面に載置して,エンボス盤を用いて圧締接着すること
により、該透明合成樹脂シート貼り化粧単板を該基板上
に貼着すると同時に表面に凹所を刻設形成することを特
徴とする。
に創案された本発明による化粧板の製造方法は、湿潤木
材を切削して得られる湿潤状態の化粧単板の上面に、透
明あるいは硬化すると透明となる接着剤を介して透明合
成樹脂シートを載置して、圧締接着すると同時に湿潤状
態の化粧単板を乾燥させた後、得られた透明合成樹脂シ
ート貼り化粧単板を、表面に接着剤が塗布された基板の
上面に載置して,エンボス盤を用いて圧締接着すること
により、該透明合成樹脂シート貼り化粧単板を該基板上
に貼着すると同時に表面に凹所を刻設形成することを特
徴とする。
【0009】本発明方法の実施においては、まず、湿潤
木材を切削して湿潤状態の化粧単板を得る。すなわち、
生木材、木材を煮沸した煮沸木材、生木材ブロックを複
数接着した積層ブロック、木材ブロックを複数積層した
後煮沸した煮沸積層ブロック等の繊維飽和点以上の含水
率を有する湿潤木材を、スライサー、ロータリーレー
ス、ハーフランドロータリーレース、丸鋸、帯鋸、鉋鋸
等の切断切削装置により切断切削してスライス単板、ロ
ータリー単板、ハーフランド単板、ソード単板等の湿潤
状態の化粧単板を得、これを乾燥することなく本発明方
法に用いるものである。
木材を切削して湿潤状態の化粧単板を得る。すなわち、
生木材、木材を煮沸した煮沸木材、生木材ブロックを複
数接着した積層ブロック、木材ブロックを複数積層した
後煮沸した煮沸積層ブロック等の繊維飽和点以上の含水
率を有する湿潤木材を、スライサー、ロータリーレー
ス、ハーフランドロータリーレース、丸鋸、帯鋸、鉋鋸
等の切断切削装置により切断切削してスライス単板、ロ
ータリー単板、ハーフランド単板、ソード単板等の湿潤
状態の化粧単板を得、これを乾燥することなく本発明方
法に用いるものである。
【0010】用いられる化粧単板の厚さは、一般に、
0.15〜5mmの範囲であることが好ましい。
0.15〜5mmの範囲であることが好ましい。
【0011】この湿潤状態の化粧単板の表面に、スプレ
ー、スプレッダー、バーコーター、フローコーター、カ
ーテンコーター等の塗布装置を用いて、透明あるいは硬
化すると透明となる接着剤を塗布する。
ー、スプレッダー、バーコーター、フローコーター、カ
ーテンコーター等の塗布装置を用いて、透明あるいは硬
化すると透明となる接着剤を塗布する。
【0012】このときに用いられる透明あるいは硬化す
ると透明となる接着剤は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹
脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、アクリル樹
脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、レゾルジノー
ル樹脂系、ポリエステル樹脂系、イソシアネート系等の
接着剤であり、単独であるいは任意混合した混合型接着
剤として用いられる。
ると透明となる接着剤は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹
脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、アクリル樹
脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、レゾルジノー
ル樹脂系、ポリエステル樹脂系、イソシアネート系等の
接着剤であり、単独であるいは任意混合した混合型接着
剤として用いられる。
【0013】また、ポリウレタン樹脂系接着剤のような
湿潤硬化タイプの接着剤を用いることができる。湿潤硬
化タイプの接着剤は、湿潤状態で常温にて硬化するもの
であるため、湿潤状態の化粧単板を用いる本発明方法の
実施において特に好適に用いられる。
湿潤硬化タイプの接着剤を用いることができる。湿潤硬
化タイプの接着剤は、湿潤状態で常温にて硬化するもの
であるため、湿潤状態の化粧単板を用いる本発明方法の
実施において特に好適に用いられる。
【0014】用いられる接着剤には必要に応じて着色剤
を添加して、着色接着剤として用いることができる。
を添加して、着色接着剤として用いることができる。
【0015】用いられる接着剤は、それ自体が透明ある
いは少なくとも硬化すると透明となるものであり、且
つ、この接着剤を介して化粧単板表面に貼着されるのは
透明合成樹脂シートであるため、得られた化粧板におい
ては化粧単板表面が隠蔽されることなく化粧板表面に現
出される。
いは少なくとも硬化すると透明となるものであり、且
つ、この接着剤を介して化粧単板表面に貼着されるのは
透明合成樹脂シートであるため、得られた化粧板におい
ては化粧単板表面が隠蔽されることなく化粧板表面に現
出される。
【0016】透明あるいは硬化すると透明となる接着剤
が塗布された化粧単板の表面に、透明合成樹脂シートを
載置する。
が塗布された化粧単板の表面に、透明合成樹脂シートを
載置する。
【0017】透明合成樹脂シートとしては、ポリエチレ
ンシート、セロファン、アセテートシート、ポリ塩化ビ
ニルシート、ポリプロピレンシート、ポリスチレンシー
ト、ポリエステルシート、ナイロンシート、サランシー
ト、アクリルシート等が好適に用いられる。一般に透明
合成樹脂シートは0.005〜1mmの厚さを有するも
のとして用いられる。透明合成樹脂シートは、化粧単板
毎葉ごとにあるいは複数の化粧単板に亙って連続して、
化粧単板の接着剤塗布面に載置される。
ンシート、セロファン、アセテートシート、ポリ塩化ビ
ニルシート、ポリプロピレンシート、ポリスチレンシー
ト、ポリエステルシート、ナイロンシート、サランシー
ト、アクリルシート等が好適に用いられる。一般に透明
合成樹脂シートは0.005〜1mmの厚さを有するも
のとして用いられる。透明合成樹脂シートは、化粧単板
毎葉ごとにあるいは複数の化粧単板に亙って連続して、
化粧単板の接着剤塗布面に載置される。
【0018】透明合成樹脂シートとして、任意着色され
た着色透明合成樹脂シートを用いることができる。ま
た、裏面に任意柄模様が印刷された無色または着色した
透明合成樹脂シートを用いてもよい。これにより、化粧
単板の本来の表面意匠と相俟って、木質感を強調し、新
たな樹種を表現し、深みを表現し、あるいはモザイク柄
や抽象柄を表現することができ、化粧板としての意匠性
が更に向上される。
た着色透明合成樹脂シートを用いることができる。ま
た、裏面に任意柄模様が印刷された無色または着色した
透明合成樹脂シートを用いてもよい。これにより、化粧
単板の本来の表面意匠と相俟って、木質感を強調し、新
たな樹種を表現し、深みを表現し、あるいはモザイク柄
や抽象柄を表現することができ、化粧板としての意匠性
が更に向上される。
【0019】透明あるいは硬化すると透明となる接着剤
を介して表面に透明合成樹脂シートが載置された湿潤状
態の化粧単板を、ホットプレス、ロールプレス、ラミネ
ーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレス等の圧締装
置を用いて圧締することにより、透明合成樹脂シートが
化粧単板表面に接着されて、表面保護層が形成される。
また、この圧締接着の際に湿潤状態の化粧単板に高熱が
作用するため、透明合成樹脂シートの貼着と同時に化粧
単板の乾燥が行われる。
を介して表面に透明合成樹脂シートが載置された湿潤状
態の化粧単板を、ホットプレス、ロールプレス、ラミネ
ーター、ラッピング、縁貼り機、真空プレス等の圧締装
置を用いて圧締することにより、透明合成樹脂シートが
化粧単板表面に接着されて、表面保護層が形成される。
また、この圧締接着の際に湿潤状態の化粧単板に高熱が
作用するため、透明合成樹脂シートの貼着と同時に化粧
単板の乾燥が行われる。
【0020】次に、基板の表面にスプレー、スプレッダ
ー、バーコーター、フローコーター、カーテンコーター
等の塗布装置を用いて接着剤を塗布する。この接着剤に
は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂
系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、イソシアネー
ト系等の接着剤を、単独であるいは任意混合した混合型
接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタ
ルク、炭カル、クレー、チタン白等の無機質粉末、小麦
粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤
等を添加混合して用いることができる。接着剤は、一般
に、固形分35〜80%、塗布量50〜300g/m2
の範囲で塗布される。
ー、バーコーター、フローコーター、カーテンコーター
等の塗布装置を用いて接着剤を塗布する。この接着剤に
は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂
系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、イソシアネー
ト系等の接着剤を、単独であるいは任意混合した混合型
接着剤として用いられる。接着剤には、必要に応じてタ
ルク、炭カル、クレー、チタン白等の無機質粉末、小麦
粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤
等を添加混合して用いることができる。接着剤は、一般
に、固形分35〜80%、塗布量50〜300g/m2
の範囲で塗布される。
【0021】基板には、合板、木質板、木質繊維板、木
削片板、集成材、単板積層板等が、単独であるいは任意
積層してなる積層板として用いられる。また、該基板を
任意切断し、表面や木口部にルーター、カッター等の切
削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施し
た幅木、廻り縁、モール、ドア、窓等に用いられる面
材、造作材等の基材として用いることもできる。
削片板、集成材、単板積層板等が、単独であるいは任意
積層してなる積層板として用いられる。また、該基板を
任意切断し、表面や木口部にルーター、カッター等の切
削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施し
た幅木、廻り縁、モール、ドア、窓等に用いられる面
材、造作材等の基材として用いることもできる。
【0022】接着剤を塗布された基板の表面に、前記の
ようにして得た透明合成樹脂シート貼り化粧単板を、該
透明合成樹脂シートを上面として載置する。
ようにして得た透明合成樹脂シート貼り化粧単板を、該
透明合成樹脂シートを上面として載置する。
【0023】本発明方法は、基板の表面に接着剤を介し
て透明合成樹脂シート貼り化粧単板を貼着するものであ
り、上記したように接着剤を基板の表面に塗布するに代
えて、あるいはこれと共に、透明合成樹脂シート貼り化
粧単板の裏面に接着剤を塗布してもよい。透明合成樹脂
シート貼り化粧単板は基板毎葉に貼着しても、あるいは
複数の基板に亙って連続して貼着してもよい。
て透明合成樹脂シート貼り化粧単板を貼着するものであ
り、上記したように接着剤を基板の表面に塗布するに代
えて、あるいはこれと共に、透明合成樹脂シート貼り化
粧単板の裏面に接着剤を塗布してもよい。透明合成樹脂
シート貼り化粧単板は基板毎葉に貼着しても、あるいは
複数の基板に亙って連続して貼着してもよい。
【0024】このようにして接着剤を介して毎葉ごとに
あるいは連続して透明合成樹脂シート貼り化粧単板が載
置された基板を、コールドプレス、ホットプレス、ロー
ルプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機,真空
プレス等の貼着装置により、エンボス盤を用いて圧締し
て、透明合成樹脂シート貼り化粧単板を基板表面に接着
すると同時に、表面にエンボス加工による凹所を刻設形
成する。凹所の深さは任意であり、表面保護層の厚さ範
囲内の深さの凹所、あるいは表面保護層を貫通して化粧
単板にまで達する深さの凹所、あるいはこれらの組み合
わせよりなる凹所が形成される。
あるいは連続して透明合成樹脂シート貼り化粧単板が載
置された基板を、コールドプレス、ホットプレス、ロー
ルプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機,真空
プレス等の貼着装置により、エンボス盤を用いて圧締し
て、透明合成樹脂シート貼り化粧単板を基板表面に接着
すると同時に、表面にエンボス加工による凹所を刻設形
成する。凹所の深さは任意であり、表面保護層の厚さ範
囲内の深さの凹所、あるいは表面保護層を貫通して化粧
単板にまで達する深さの凹所、あるいはこれらの組み合
わせよりなる凹所が形成される。
【0025】表面保護層に刻設される凹所は、天然木質
材料が有する導管溝、ヘヤライン、虫食い穴等の凹所を
疑似的に表現するものであり、該凹所による陰影効果に
より木質感が強調され、化粧板としての意匠性を大きく
向上させることができる。
材料が有する導管溝、ヘヤライン、虫食い穴等の凹所を
疑似的に表現するものであり、該凹所による陰影効果に
より木質感が強調され、化粧板としての意匠性を大きく
向上させることができる。
【0026】また、透明合成樹脂シートを化粧単板表面
に貼着する際に、透明あるいは硬化すると透明となる接
着剤が用いられるので、化粧単板表面の導管溝等の凹所
が透明接着剤層および透明な表面保護層を介して化粧板
の表面から露見されることになるため、該化粧単板自体
が持つ凹所と表面保護層の表面に疑似的に形成される凹
所とが組み合わされて、きわめて特徴的な意匠性を発揮
することができる。
に貼着する際に、透明あるいは硬化すると透明となる接
着剤が用いられるので、化粧単板表面の導管溝等の凹所
が透明接着剤層および透明な表面保護層を介して化粧板
の表面から露見されることになるため、該化粧単板自体
が持つ凹所と表面保護層の表面に疑似的に形成される凹
所とが組み合わされて、きわめて特徴的な意匠性を発揮
することができる。
【0027】更に、この化粧板の全般表面に、前述のよ
うな塗装装置を用いて着色塗料を塗布した後、好ましく
はその直後にリバースロールコーターを用いて、表面保
護層の凹所を除く表面部分に塗布された着色塗料を除去
して凹所内にのみ着色塗料を残存させることにより、表
面保護層の凹所内を着色塗装することができる。これに
より表面保護層の凹所が一層強調的に表現され、意匠性
の向上がなされる。
うな塗装装置を用いて着色塗料を塗布した後、好ましく
はその直後にリバースロールコーターを用いて、表面保
護層の凹所を除く表面部分に塗布された着色塗料を除去
して凹所内にのみ着色塗料を残存させることにより、表
面保護層の凹所内を着色塗装することができる。これに
より表面保護層の凹所が一層強調的に表現され、意匠性
の向上がなされる。
【0028】
【作用】透明合成樹脂シートを用いてこれを透明あるい
は硬化すると透明となる接着剤を介して化粧単板上に接
着することにより表面保護層が形成される。表面保護層
は、用いられる透明合成樹脂シートの厚さに対応し、し
かも均等な厚さに形成される。
は硬化すると透明となる接着剤を介して化粧単板上に接
着することにより表面保護層が形成される。表面保護層
は、用いられる透明合成樹脂シートの厚さに対応し、し
かも均等な厚さに形成される。
【0029】化粧単板は乾燥処理を施されない湿潤状態
のものが用いられ、透明合成樹脂シートの圧締接着と同
時に化粧単板の乾燥が行われるので、化粧単板の乾燥収
縮に伴う反りやあばれ等を生じさせることがない。
のものが用いられ、透明合成樹脂シートの圧締接着と同
時に化粧単板の乾燥が行われるので、化粧単板の乾燥収
縮に伴う反りやあばれ等を生じさせることがない。
【0030】透明合成樹脂シート貼り化粧単板を基板上
に圧締接着する際にエンボス盤が用いられることによ
り、表面保護層の表面に導管溝等を疑似的に表現する凹
所が刻設形成され、木質感が強調的に表現される。
に圧締接着する際にエンボス盤が用いられることによ
り、表面保護層の表面に導管溝等を疑似的に表現する凹
所が刻設形成され、木質感が強調的に表現される。
【0031】
【実施例】図1は上記した本発明方法によって得られる
化粧板を模式的に示すものであり、基板1の表面に接着
剤層2を介して化粧単板3が積層され、化粧単板3の表
面には透明合成樹脂シートが透明または硬化すると透明
となる接着剤を介して積層接着されて表面保護層4を形
成している。5は透明接着剤層である。
化粧板を模式的に示すものであり、基板1の表面に接着
剤層2を介して化粧単板3が積層され、化粧単板3の表
面には透明合成樹脂シートが透明または硬化すると透明
となる接着剤を介して積層接着されて表面保護層4を形
成している。5は透明接着剤層である。
【0032】表面保護層4の表面側には導管溝等を疑似
的に表現する凹所6、6’がエンボス加工により刻設形
成されている。この実施例において、凹所6は表面保護
層4の厚さ範囲内において形成され、凹所6’は表面保
護層を貫通して化粧単板3に達する深さのものとして形
成されている。また、この実施例においては、これら凹
所内は着色塗料7により着色塗装されている。
的に表現する凹所6、6’がエンボス加工により刻設形
成されている。この実施例において、凹所6は表面保護
層4の厚さ範囲内において形成され、凹所6’は表面保
護層を貫通して化粧単板3に達する深さのものとして形
成されている。また、この実施例においては、これら凹
所内は着色塗料7により着色塗装されている。
【0033】
【発明の効果】本発明方法によれば、化粧板における化
粧単板の表面に均一厚さの表面保護層を簡単な作業工程
で容易に形成することができる。本発明方法によって得
られる化粧板は、強度や耐摩耗性および意匠性に優れた
ものであり、建材用や家具用に好適に用いられる。
粧単板の表面に均一厚さの表面保護層を簡単な作業工程
で容易に形成することができる。本発明方法によって得
られる化粧板は、強度や耐摩耗性および意匠性に優れた
ものであり、建材用や家具用に好適に用いられる。
【0034】また、用いられる透明合成樹脂シートの厚
さを変更することによって表面保護層の厚さを調整する
ことができる。この場合、製造設備には何ら変更を要し
ない。
さを変更することによって表面保護層の厚さを調整する
ことができる。この場合、製造設備には何ら変更を要し
ない。
【0035】更に、本発明方法においては、湿潤状態の
化粧単板を用いてこの上面に透明合成樹脂シートを圧締
接着すると同時に化粧単板の乾燥を行うものであるた
め、化粧単板の乾燥収縮に伴う反りやあばれ等が発生せ
ず、裏打ち材を用いる必要がなく、歩留まりが顕著に向
上される。
化粧単板を用いてこの上面に透明合成樹脂シートを圧締
接着すると同時に化粧単板の乾燥を行うものであるた
め、化粧単板の乾燥収縮に伴う反りやあばれ等が発生せ
ず、裏打ち材を用いる必要がなく、歩留まりが顕著に向
上される。
【0036】更に、表面保護層の表面には導管溝等を疑
似的に表現する凹所が刻設形成され、木質感を強調的に
表現する。凹所の刻設形成は、透明合成樹脂シート貼り
化粧単板を基板上に圧締接着する際にエンボス盤を用い
ることによってなされるので、付加的な工程を要しな
い。
似的に表現する凹所が刻設形成され、木質感を強調的に
表現する。凹所の刻設形成は、透明合成樹脂シート貼り
化粧単板を基板上に圧締接着する際にエンボス盤を用い
ることによってなされるので、付加的な工程を要しな
い。
【図1】本発明による化粧板を模式的に示す断面図であ
る。
る。
1 基板 2 接着剤層 3 化粧単板 4 表面保護層(透明合成樹脂シート) 5 透明接着剤層 6、6’ 凹所 7 着色塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 33/00 7148−4F
Claims (6)
- 【請求項1】 湿潤木材を切削して得られる湿潤状態
の化粧単板の上面に、透明あるいは硬化すると透明とな
る接着剤を介して透明合成樹脂シートを載置して、圧締
接着すると同時に湿潤状態の化粧単板を乾燥させた後、
得られた透明合成樹脂シート貼り化粧単板を、表面に接
着剤が塗布された基板の上面に載置して,エンボス盤を
用いて圧締接着することにより、該透明合成樹脂シート
貼り化粧単板を該基板上に貼着すると同時に表面に凹所
を刻設形成することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項2】 前記透明合成樹脂シートが任意着色さ
れた着色透明合成樹脂シートであることを特徴とする請
求項1の化粧板の製造方法。 - 【請求項3】 前記透明合成樹脂シートの裏面に柄模
様が印刷形成されてなることを特徴とする請求項1また
は2の化粧板の製造方法。 - 【請求項4】 前記透明あるいは硬化すると透明とな
る接着剤が任意着色された着色接着剤であることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかの化粧板の製造方
法。 - 【請求項5】 前記透明あるいは硬化すると透明とな
る接着剤が湿潤硬化タイプの接着剤であることを特徴と
する請求項1ないし4のいずれかの化粧板の製造方法。 - 【請求項6】 前記凹所を刻設形成した表面に着色塗
装を塗布した後、該凹所を除く表面部分に塗布された着
色塗装を除去して、該凹所内のみに着色塗装を残存させ
ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの化粧
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18311794A JPH0825572A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18311794A JPH0825572A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825572A true JPH0825572A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16130085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18311794A Pending JPH0825572A (ja) | 1994-07-13 | 1994-07-13 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0825572A (ja) |
-
1994
- 1994-07-13 JP JP18311794A patent/JPH0825572A/ja active Pending
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