JPH08254692A - 液晶表示パネルおよびその製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルおよびその製造方法

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JPH08254692A
JPH08254692A JP5787495A JP5787495A JPH08254692A JP H08254692 A JPH08254692 A JP H08254692A JP 5787495 A JP5787495 A JP 5787495A JP 5787495 A JP5787495 A JP 5787495A JP H08254692 A JPH08254692 A JP H08254692A
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JP
Japan
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substrate
liquid crystal
crystal display
display panel
alignment mark
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JP5787495A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Tamura
哲也 田村
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1の基板11と第2の基板12のシール2
3の外の非表示部27に液晶表示パネルのギャップ寸法
にほぼ等しい厚さで、アライメントマークと同じ精度で
形成された第1の有機膜17と第2の有機膜18がつい
ており、アライメントの微調整時に第1の有機膜17を
第2の有機膜18の隙間にはめ込み固定する液晶表示パ
ネルおよびその製造方法。 【効果】 第1の基板と第2の基板のアライメントずれ
の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の基板と第2の基
板を重ね合わせた後に、複数個の液晶表示パネルを得る
液晶表示パネルの構造と、この構造を形成するための製
造方法とに関する。そして本発明は、カラーフィルター
の有無および駆動方法にかかわらず、すべての液晶表示
パネルを対象とする。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示パネルは量産性を考慮し
て大型の基板に複数個の液晶表示パネルを形成してい
る。以下従来技術を白黒液晶表示パネルを例にして図3
と図4と図6とを用いて説明する。図3は従来例におけ
る液晶表示パネルおよびその製造方法を示す断面図であ
り、図4は従来例における液晶表示パネルおよびその製
造方法を示し第1の基板と第2の基板を重ね合わせたと
きの大型基板とアライメントマークとを示す平面図であ
り、図6は第1の基板と第2の基板を重ね合わせたとき
のアライメントマークのずれを示す平面図である。なお
図3は図4の平面図のA−A線における断面を示す断面
図である。
【0003】図3に示すように、従来の白黒液晶表示パ
ネルは、第1の基板11と第2の基板12に、酸化イン
ジウムスズ(以下ITOと記す)で構成し、表示をおこ
なうための第1の表示電極13と第2の表示電極14と
を設ける。
【0004】さらに、同じくITOで構成し、第1の基
板11と第2の基板12の位置合わせに必要な第1のア
ライメントマーク15と第2のアライメントマーク16
とを有する。この第1のアライメントマーク15と第2
のアライメントマーク16とは、図4に示すように、大
型基板の四隅の位置と、それぞれの液晶表示パネルの周
辺位置とに設ける。
【0005】さらにまた、第1の表示電極13と第2の
表示電極14の上面には、液晶25を配向させるための
第1の配向膜21と第2の配向膜22とを有する。
【0006】さらに、第1の基板11と第2の基板12
との間のギャップ寸法を所定の寸法に保つためのスペー
サー24と、ギャップを所定の寸法に保ちかつ液晶25
を第1の基板11と第2の基板12の間に封じ込めるた
めのシール23とを備える。さらに、第1の基板11と
第2の基板12との間には、表示をおこなうための液晶
25を有する。
【0007】この第1のアライメントマーク15と第2
のアライメントマーク16との設置位置は、図3と図4
とに示すように、液晶表示パネルのシール23より外側
の非表示部27に設ける。なおシール23の内側領域が
実際の表示を行う表示部26となる。
【0008】そして、この第1のアライメントマーク1
5と第2のアライメントマーク16との大きさは、設置
位置によって異なるが、顕微鏡で認識しやすい大きさ、
たとえば0.5mm角〜2mm角程度の大きさが好まし
い。
【0009】さらに、第1のアライメントマーク15と
第2のアライメントマーク16との数は、それぞれ1つ
の基板内に複数個は必要である。
【0010】またさらに、ITO膜で構成する第1のア
ライメントマーク15と第2のアライメントマーク16
との厚さは、200nm程度が好ましい。
【0011】つぎに上記構造を得るための製造方法につ
いて説明する。洗浄した第1の基板11と第2の基板1
2に、それぞれスパッタリング法によりITOを200
nmの厚さで形成する。
【0012】その後、所定のフォトマスクを用いて露光
処理と現像処理とを行い、さらにエッチング処理により
第1の表示電極13と、第2の表示電極14と、第1の
基板11と第2の基板12の位置合わせに必要な雄十字
形状の第1のアライメントマーク15と、雌十字形状の
第2のアライメントマーク16とを形成する。この第1
のアライメントマーク15と第2のアライメントマーク
16と間には、図6に示すように、所定の隙間をもつよ
うにする。
【0013】その後、第1の基板11と第2の基板12
を洗浄し、シール23の内側で、第1の表示電極13と
第2の表示電極14で構成する表示部26に、ポリイミ
ド樹脂からなる第1の配向膜21と第2の配向膜22を
印刷法により形成し、クリーンオーブンを用いて熱処理
を行う。
【0014】その後、第1の基板11と第2の基板12
の表面を、ラビング法によりコットンの布を巻きつけた
ロールで擦り配向処理をおこなう。
【0015】その後、熱硬化性のエポキシ樹脂に、所定
のギャップにあうガラスファイバーを混合したシール2
3を、第1の基板11の表示部26の周囲にスクリーン
印刷法により形成する。
【0016】さらに、アルコールと純水の混合液に、所
定のギャップにあうプラスチックビーズを分散した液
を、第2の基板12に散布しスペーサー24を形成す
る。
【0017】その後、第1のアライメントマーク15と
第2のアライメントマーク16とを用いて位置合わせし
て、第1の基板11と第2の基板12の重ね合わせをお
こなう。そしてさらに双眼顕微鏡を用いて、第1のアラ
イメントマーク15と第2のアライメントマーク16と
の位置合わせの微調整をおこない、第1の基板11と第
2の基板12とを重ね合わせる。
【0018】このとき重ね合わせた第1の基板11と第
2の基板12との周囲領域の数点を紫外線硬化接着剤で
固定する。
【0019】この第1のアライメントマーク15と第2
のアライメントマーク16との位置合わせは、雄十字形
状の第1のアライメントマーク15が雌十字形状の第2
のアライメントマーク16の中の所定の隙間をかいして
内側に入るようにする。
【0020】このとき、図6に示す第1のアライメント
マーク15と第2のアライメントマーク16との位置
が、それそれのアライメントマークが重なるようにずれ
ると、液晶表示装置は表示品質の低下につながり、さら
には歩留まりの低下にもつながる。
【0021】その後、重ね合わせた第1の基板11と第
2の基板12をシール硬化治具にセットし、加圧しなが
ら焼成炉で熱処理をおこないシール23を硬化させる。
【0022】この結果、第1の基板11と第2の基板1
2とのシール23の内側の隙間に液晶25を注入してな
く、複数の液晶表示パネルが連続した複数個の液晶表示
パネルを形成する。
【0023】その後、シール23を硬化した第1の基板
11と第2の基板12を、スクライブ処理と、ブレイク
処理とを行い、複数個に分離した液晶表示パネルを得
る。さらにその後、第1の基板11と第2の基板12と
のシール23の内側の隙間に液晶25を注入して白黒表
示の液晶表示パネルを形成することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】このようにしてつくる
液晶表示パネルは、シール23硬化前のアライメント微
調整時の第1の基板11と第2の基板12のギャップ間
隔寸法は30μm以上あり、シール23硬化後のギャッ
プ間隔寸法は所定のギャップ寸法になる。
【0025】一方、第1のアライメントマーク15を、
第2のアライメントマーク16の内側に位置合わせると
きに生じる隙寸法間は、通常その液晶表示パネルの位置
合わせ良品限界寸法に設定する。
【0026】シール23を加圧し硬化するとき、シール
硬化治具の差や、第1の基板11と第2の基板12の反
りなどによって、第1のアライメントマーク15と第2
のアライメントマーク16とは、図6に示すように、そ
れぞれのアライメントマークが重なるようにずれること
があり、液晶表示パネルの表示品質をおとす結果とな
る。
【0027】本発明の目的は、上記課題を解決して、位
置合わせずれが発生しない液晶表示パネルの構造および
その製造方法を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液晶表示パネルは以下に記載の構造および
製造方法を採用する。
【0029】本発明の液晶表示パネルは、表示電極とア
ライメントマークと配向膜とシールと液晶を有する液晶
表示パネルの非表示部に、液晶表示パネルのギャップ寸
法にほぼ等しい厚さで、第1の基板と第2の基板の位置
合わせをするための有機膜を設けることを特徴とする。
【0030】本発明の液晶表示パネルは、表示電極とア
ライメントマークと配向膜とシールと液晶を有する液晶
表示パネルの非表示部のアライメントマークの上に、ア
ライメントマークの形状で液晶表示パネルのギャップ寸
法にほぼ等しい厚さで第1の基板と第2の基板の位置合
わせをするための有機膜を設けることを特徴とする。
【0031】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、そ
れぞれ表示電極とアライメントマークを形成する第1の
基板と第2の基板の非表示部に、液晶表示パネルのギャ
ップ寸法にほぼ等しい厚さの有機膜を設け、その後第1
の基板と第2の基板に配向膜を形成し、シールを介し重
ね合わせ、液晶を注入して得る液晶表示パネルの非表示
部の有機膜を、アライメントの微調整時に加圧によっ
て、第1の有機膜を第2の有機膜の隙間にはめ込み固定
することを特徴とする。
【0032】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、そ
れぞれ表示電極とアライメントマークを形成した第1の
基板と第2の基板の非表示部のアライメントマークの上
に、アライメントマークの形状で、液晶表示パネルのギ
ャップ寸法にほぼ等しい厚さの有機膜を設け、その後第
1の基板と第2の基板に配向膜を形成し、シールを介し
重ね合わせ、液晶を注入して得る液晶表示パネルの非表
示部のアライメントマーク上の有機膜を、アライメント
の微調整時に加圧によって、第1のアライメントマーク
上の有機膜を第2のアライメントマーク上の有機膜の隙
間にはめ込み固定することを特徴とする。
【0033】
【作用】本発明では、第1の基板と第2の基板の、シー
ルの外側の非表示部に、第1の基板と第2の基板の位置
合わせをするための第1の有機膜と第2の有機膜とを設
けている。そしてこの第1の有機膜と第2の有機膜と
は、液晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚さで
構成する。
【0034】このため、第1の基板と第2の基板との位
置合わせの微調整時に、第1の有機膜を第2の有機膜の
内側にはめ込んだ状態で固定して、シール硬化をおこな
う。
【0035】このため、第1の有機膜が、第2の有機膜
の内側からはずれることがない。
【0036】この結果、第1の基板と第2の基板との位
置合わせずれが発生しないので、液晶表示装置の表示品
質の低下を防止することができ、さらに歩留りの向上に
役立つ。
【0037】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例における液
晶表示パネルおよびその製造方法を説明する。なお以下
の説明は、白黒液晶表示パネルを例にして説明する。
【0038】まずはじめに本発明の実施例における液晶
表示パネルの構造を説明する。図1は、第1の基板と第
2の基板を重ね合わせた本発明の実施例における液晶表
示パネルを示す断面図であり、図4の平面図のA−A線
における断面を示す断面図である。図5は、第1の基板
と第2の基板を重ね合わせたときのアライメントマーク
を示す平面図である。以下図1と図4と図5とを交互に
用いて説明する。
【0039】本発明の白黒液晶表示パネルは、第1の基
板11と第2の基板12に、ITOで構成し、表示をお
こなうための第1の表示電極13と第2の表示電極14
とをそれぞれ設ける。
【0040】さらに図5に示すように、第1の基板11
と第2の基板12との位置合わせを行う役割をもつ、雄
十字形状の第1のアライメントマーク15と雌十字形状
の第2のアライメントマーク16とを設ける。この第1
のアライメントマーク15と第2のアライメントマーク
16とは、いずれもITO膜で構成する。
【0041】さらに、液晶表示パネルを構成する第1の
基板11と第2の基板12とのギャップ寸法にほぼ等し
い厚さで、雄十字形状の第1の有機膜17と雌十字形状
の第2の有機膜18とを設ける。この第1の有機膜17
と第2の有機膜18とは、シール23の外の領域である
非表示部27に設ける。
【0042】そしてこの第1の有機膜17と第2の有機
膜18とは、第1の基板11と第2の基板12との位置
合わせを行う役割をもち、エポキシ材料を母体として構
成する。その第1の有機膜17と第2の有機膜18の外
形形状は、図5に示す第1のアライメントマーク15と
第2のアライメントマーク16と同じ形状にする。
【0043】さらにまた、第1の表示電極13と第2の
表示電極14との上面に設け、液晶25を配向させるた
めの第1の配向膜21と第2の配向膜22とを、それぞ
れ第1の基板11と第2の基板12とに設ける。
【0044】さらに、第1の基板11と第2の基板12
との間のギャップ寸法を所定の寸法に保つためのスペー
サー24を設ける。
【0045】そのうえ、第1の基板11と第2の基板1
2との間のギャップ寸法を所定の寸法に保ち、しかも液
晶25を第1の基板11と第2の基板12の間に封じ込
めるためのシール23を表示部26の周囲領域に設け
る。さらに第1の基板11と第2の基板12との間に、
表示をおこなうための液晶25とを備えている。
【0046】本発明においては、シール23の外の非表
示部27に液晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい
厚さで、第1の有機膜17と第2の有機膜18とを設け
ている。第1の有機膜17と第2の有機膜18とは第1
のアライメントマーク15と第2のアライメントマーク
16と同じ精度で構成する
【0047】そして、第1の基板11と第2の基板12
を重ね合わせて位置合わせの微調整をおこなうときに、
第1の有機膜17を第2の有機膜18の内側にはめ込ん
で固定する。
【0048】このため、雄十字形状の第1の有機膜17
が雌十字形状の第2の有機膜18の内側からはずれるこ
とがない。その結果、第1の有機膜17は第2の有機膜
18の内側からずれることは発生しない。したがって、
第1の基板11と第2の基板12との位置合わせずれが
ないので、液晶表示装置の表示品質の低下を防止するこ
とができる。
【0049】つぎに他の実施例における液晶表示パネル
の構造を説明する。図2は第1の基板と第2の基板とを
重ね合わせた本発明の実施例における液晶表示パネルを
示す断面図であり、図4の平面図のA−A線における断
面を示す断面図である。図5は、第1の基板と第2の基
板を重ね合わせたときのアライメントマークを示す平面
図である。以下図2と図4と図5とを用いて説明する。
【0050】図2に示すように、本発明の白黒液晶表示
パネルは、第1の基板11と第2の基板12に、ITO
で構成し、表示をおこなうための第1の表示電極13と
第2の表示電極14とを、それぞれ設ける。
【0051】さらに図5に示すように、第1の基板11
と第2の基板12の位置合わせの役割をもつ雄十字形状
の第1のアライメントマーク15と雌十字形状の第2の
アライメントマーク16とを設ける。第1のアライメン
トマーク15と第2のアライメントマーク16とは、い
ずれもITO膜で構成する。
【0052】さらに、第1のアライメントマーク15と
第2のアライメントマーク16との上面に、それぞれ第
1の有機膜19と第2の有機膜20とを設ける。
【0053】そしてこの第1の有機膜19と第2の有機
膜20とは、第1のアライメントマーク15と第2のア
ライメントマーク16とほぼ同じ平面パターン形状で構
成する。
【0054】ここで第1の有機膜19と第2の有機膜2
0とは、第1の基板11と第2の基板12の位置合わせ
を行う役割をもつ。第1の有機膜19と第2の有機膜2
0とは、液晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚
さとし、エポキシ材料を母体として構成する。
【0055】さらにまた、第1の表示電極13と第2の
表示電極14との上面に設け、液晶25を配向させるた
めの第1の配向膜21と第2の配向膜22とを、第1の
基板11と第2の基板12とにそれぞれ設ける。
【0056】そのうえ、第1の基板11と第2の基板1
2との間のギャップ寸法を一定寸法に保つためのスペー
サー24を設ける。
【0057】さらに、第1の基板11と第2の基板12
との間のギャップ寸法を所定寸法に保ち、しかも液晶2
5を第1の基板11と第2の基板12の間に封じ込める
ためのシール23を設ける。さらに第1の基板11と第
2の基板12との間には、表示をおこなうための液晶2
5を備える。
【0058】この図2に示す液晶表示パネル構造におい
ては、シール23の外側の領域である非表示部27に設
ける、第1のアライメントマーク15と第2のアライメ
ントマーク16の上面に、それぞれ第1の有機膜19と
第2の有機膜20とを設けている。
【0059】そして第1の有機膜19と第2の有機膜2
0とは、第1のアライメントマーク15と第2のアライ
メントマーク16とほぼ同じ平面パターン形状で、しか
もこの第1のアライメントマーク15と第2のアライメ
ントマーク16と同じ精度で構成する。
【0060】さらに第1の有機膜19と第2の有機膜2
0とは、液晶表示パネルを構成する第1の基板11と第
2の基板12とのギャップ寸法にほぼ等しい厚さで構成
している。
【0061】そして、第1の基板11と第2の基板12
を重ね合わせて位置合わせの微調整をおこなうときに、
第1のアライメントマーク15上の第1の有機膜19
を、第2のアライメントマーク16上の第2の有機膜2
0の内側領域にはめ込んで固定する。
【0062】このため、第1のアライメントマーク15
上の第1の有機膜19が第2のアライメントマーク16
上の第2の有機膜20の隙間からはずれることなない。
【0063】その結果、雄十字形状の第1の有機膜19
は雌十字形状の第2の有機膜20の内側からずれること
がなく、第1の基板11と第2の基板12との位置合わ
せずれが発生しない。したがって、液晶表示装置の表示
品質の低下を防止することができる。
【0064】つぎに上記構造を得るための製造方法につ
いて説明する。以下の説明では図1に示すシール23の
外側の領域である非表示部27に第1の有機膜17と第
2の有機膜18を設ける実施例について説明し、図2に
示す第1のアライメントマーク15上の第1の有機膜1
9と第2のアライメントマーク16上の第2の有機膜2
0を設ける実施例については、必要なときに追加する。
以下、図1と図2と図4と図5とを交互に参照して説明
する。
【0065】まずはじめに界面活性剤で洗浄した第1の
基板11と第2の基板12に、スパッタリング法により
ITOを200nmの厚さで、それぞれ形成する。
【0066】その後、所定のフォトマスクを用いて露光
処理と、現像処理とを行い、感光性材料であるフォトレ
ジストをパターニングする。
【0067】その後、このパターニングしたフォトレジ
ストをエッチングマスクに用いて、ITOをそれぞれエ
ッチングする。このことによって第1の基板11と第2
の基板12とに、第1の表示電極13と第2の表示電極
14と、第1の基板11と第2の基板12の位置合わせ
を行う雄十字形の第1のアライメントマーク15と雌十
字形の第2のアライメントマーク16とを同時に形成す
る。この第1のアライメントマーク15と第2のアライ
メントマーク16との間には、図5に示すように、所定
寸法の隙間をもつように形成する。
【0068】なおこのITOのエッチングは、塩化第二
鉄と塩酸との混合溶液を用いるウエットエッチング処理
により行う。
【0069】その後、第1の基板11と第2の基板12
のシール23の外側領域の非表示領域27に、第1の有
機膜17と第2の有機膜18として印刷法によって、エ
ポキシ材料を母体とする感光性樹脂を所定のギャップ寸
法たとえば6μmの厚さで形成する。この第1の有機膜
17と第2の有機膜18としては、新日鉄化学社の商品
名V−259PAを使用する。
【0070】なお感光性樹脂は第1の有機膜17と第2
の有機膜18との形成領域に、この第1の有機膜17と
第2の有機膜18の所定の大きさより大きな平面形状で
形成する。
【0071】ここで、通常の印刷法では一度に6μmの
厚さの第1の有機膜17と第2の有機膜18とを得るの
は困難であり、印刷工程と乾燥工程とを2〜3回繰り返
し重ね塗りをおこない、6μmの厚さの第1の有機膜1
7と第2の有機膜18とを形成する。
【0072】さらに所定のフォトマスクを用いて、膜厚
に対応した露光条件で露光処理を行い、さらに現像処理
を行い、第1の基板11と第2の基板12の非表示領域
27に、第1の有機膜17と第2の有機膜18を形成す
る。この第1の有機膜17と第2の有機膜18とは、露
光現像処理により形成するので、第1のアライメントマ
ーク15と第2のアライメントマーク16と同じ精度で
形成する。
【0073】なおこの現像処理は、現像液としてシプレ
イ社の商品名MF−312を用いて行い、温度23℃で
時間1分の現像条件で行う。
【0074】図2に示す第1のアライメントマーク15
と第2のアライメントマーク16との上面に第1の有機
膜19と第2の有機膜20とを形成するときは、以下の
説明のように行う。
【0075】すなわち、第1の基板11と第2の基板1
2のシール23の外側の非表示領域27の第1のアライ
メントマーク15と第2のアライメントマーク16の上
に、印刷法によりエポキシを母体とする感光性樹脂を設
ける。
【0076】さらにその後、前述と同じ処理工程である
露光処置と現像処理をおこない第1のアライメントマー
ク15上の第1の有機膜19と、第2のアライメントマ
ーク16上の第2の有機膜20とを形成すればよい。
【0077】その後、第1の基板11と第2の基板12
を界面活性剤で洗浄処理を行う。さらにその後、第1の
表示電極13と第2の表示電極14で構成する表示部2
6より若干大きく、しかもシール23の内側の領域に、
ポリイミド樹脂からなる第1の配向膜21と第2の配向
膜22とを印刷法により形成する。
【0078】ここで第1の配向膜21と第2の配向膜2
2とは、いずれも厚さ70nmで形成する。なおこの第
1の配向膜21と第2の配向膜22としては、日産化学
社の商品名SE−150を用いる。
【0079】その後、第1の配向膜21と第2の配向膜
22とを、クリーンオーブンを使用して窒素雰囲気中
で、温度250℃時間1時間の条件で熱処理する。
【0080】さらにその後、第1の基板11と第2の基
板12の表面を、ラビング法により液晶25を配向させ
る方向に、コットンの布を巻きつけたロールで1000
回転で1回擦るラビング処理を行い、第1の配向膜21
と第2の配向膜22との配向処理をおこなう。
【0081】その後、粘度400ポイズに調整した熱硬
化性のエポキシ樹脂として、三井東圧社の商品名ストラ
クトボンドに、所定のギャップ寸法に対応するガラスフ
ァイバーたとえば6μmの日本電気硝子社の商品名PF
−60Sを1部の割合で混合したシール23を、第1の
基板11の表示部26の周囲に、スクリーン印刷法によ
って形成する。
【0082】その後、イソプロピルアルコールを20%
含む純水に、所定のギャップ寸法に対応するプラスチッ
クビーズからなるスペーサ24としてたとえば6μmの
積水ファインケミカル社の商品名SP−206を1部の
割合で混合し、液内でプラスチックビーズを分散させる
ため超音波を印加した液を、第2の基板12に100個
/mm2の密度で散布してスペーサー24を形成する。
【0083】その後、重ね合わせ装置により、第1のア
ライメントマーク15と第2のアライメントマーク16
によって第1の基板11と第2の基板12の重ね合わせ
をおこなう。
【0084】さらに双眼顕微鏡を用いて第1のアライメ
ントマーク15と第2のアライメントマーク16の位置
合わせの微調整をおこなう。
【0085】この微調整位置合わせにより重ね合わせた
第1の基板11と第2の基板12とを温度80℃のホッ
トプレートに置き、第1の基板11と第2の基板12の
裏面全体を0.2kg/cm2の圧力を加圧しながらシ
ール23を所定のギャップ寸法たとえば6μmまでつぶ
す。
【0086】この位置合わせのとき、液晶表示パネルの
ギャップ寸法にほぼ等しい厚さの第1の有機膜17を、
液晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚さの第2
の有機膜18の内側にはめ込んだ状態で固定する。
【0087】この第1の基板11と第2の基板12との
固定工程では、第1の有機膜17が第2の有機膜18の
内側からはずれないように、重ね合わせた第1の基板1
1と第2の基板12との側面領域の周囲数点を紫外線硬
化接着剤で接着しておく。
【0088】なお第1のアライメントマーク15上の第
1の有機膜19を第2のアライメントマーク16上の第
2の有機膜20の内側にはめ込んだ状態で固定するとき
も、以上の説明と同じ処理方法を採用すればよい。
【0089】その後、重ね合わせた第1の基板11と第
2の基板12とをシール硬化治具にセットし、圧力0.
3kg/cm2で加圧しながら、焼成炉で温度150℃
時間3時間加熱をおこないシール23を硬化させる。
【0090】この結果、液晶を注入していない連続した
複数個の液晶表示パネルを形成することができる。
【0091】その後、スクライブ処理とブレイク処理と
により大型の基板から得た複数個に分離した液晶パネル
に液晶25を注入して、白黒液晶表示パネルを完成する
ことができる。
【0092】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明で
は第1の基板と第2の基板のシールの外の非表示部に、
液晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚さで、ア
ライメントマークと同じ精度で形成された第1の有機膜
と第2の有機膜を設けている。このため、アライメント
の微調整時に、第1の有機膜を第2の有機膜の内側には
め込み固定しシール硬化をおこなう。
【0093】このことによって、第1の有機膜が第2の
有機膜の隙間からはずれることはない。その結果、第1
のアライメントマークと第2のアライメントマークとの
位置ずれが発生することがなく、位置合わせずれは起き
ない。この結果、液晶表示装置は、表示品質の低下を防
止することができ、歩留まりの向上を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における液晶表示パネルおよび
その製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における液晶表示パネルおよび
その製造方法を示す断面図である。
【図3】従来例における液晶表示パネルおよびその製造
方法を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例と従来例における液晶表示パネ
ルおよびその製造方法を示し、第1の基板と第2の基板
を重ね合わせたときの大型基板とアライメントマークと
を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例における液晶表示パネルおよび
その製造方法を示し、第1の基板と第2の基板を重ね合
わせたときのアライメントマークを示す平面図である。
【図6】第1の基板と第2の基板を重ね合わせたときの
アライメントマークのずれを示す平面図である。
【符号の説明】
11 第1の基板 12 第2の基板 15 第1のアライメントマーク 16 第2のアライメントマーク 17 第1の有機膜 18 第2の有機膜 23 シール 24 スペーサー 25 液晶 26 表示部 27 非表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示電極とアライメントマークと配向膜
    とシールと液晶を有する液晶表示パネルの非表示部にギ
    ャップ寸法にほぼ等しい厚さで第1の基板と第2の基板
    の位置合わせをするための有機膜を設けることを特徴と
    する液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 表示電極とアライメントマークと配向膜
    とシールと液晶を有する液晶表示パネルの非表示部のア
    ライメントマークの上にアライメントマークの形状とほ
    ぼ同じ形状でしかもギャップ寸法にほぼ等しい厚さで第
    1の基板と第2の基板の位置合わせをするための有機膜
    を設けることを特徴とする液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 それぞれ表示電極とアライメントマーク
    を形成した第1の基板と第2の基板の非表示部に、液晶
    表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚さの有機膜を
    設け、その後第1の基板と第2の基板に配向膜を形成
    し、シールを介し重ね合わせ、液晶を注入して得る液晶
    表示パネルの非表示部の有機膜をアライメントの微調時
    に加圧によって第1の有機膜を第2の有機膜の隙間には
    め込み固定することを特徴とする液晶表示パネルの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 それぞれ表示電極とアライメントマーク
    を形成した第1の基板と第2の基板の非表示部のアライ
    メントマークの上に、アライメントマークの形状で、液
    晶表示パネルのギャップ寸法にほぼ等しい厚さの有機膜
    を設け、その後第1の基板と第2の基板に配向膜を形成
    し、シールを介し重ね合わせ液晶を注入して得る液晶表
    示パネルの非表示部のアライメントマーク上の有機膜
    を、アライメントの微調時に加圧によって第1のアライ
    メントマーク上の有機膜を第2のアライメントマーク上
    の有機膜の隙間にはめ込み固定することを特徴とする液
    晶表示パネルの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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