JPH08253950A - バックホーの制御方法 - Google Patents

バックホーの制御方法

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JPH08253950A
JPH08253950A JP5551495A JP5551495A JPH08253950A JP H08253950 A JPH08253950 A JP H08253950A JP 5551495 A JP5551495 A JP 5551495A JP 5551495 A JP5551495 A JP 5551495A JP H08253950 A JPH08253950 A JP H08253950A
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arm
bucket
main boom
backhoe
boom
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JP5551495A
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English (en)
Inventor
Yoshizo Sakamoto
佳三 坂本
Yasuo Noma
康男 野間
Shuji Shiozaki
修司 塩崎
Shigeki Tada
茂樹 多田
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2203Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function
    • E02F9/2207Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function for reducing or compensating oscillations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックホーにおいて、通常の操作時において
発生する、操作遅れや、バケットの垂れ下がりや、追従
性の悪さ等を解消するものである。また機体の固有振動
数に合致した振動が発生することにより、機体が大きく
共振するのを阻止する。 【構成】 バックホーにおいて、アーム操作レバーの機
械的操作を検出して、電気的にメインブームとバケット
を操作し、バケットの先端が直線的に目標位置に到達す
べく構成した。機体の固有振動数を求めて、該固有振動
数になる可能性のある場合の帯域には、ノッチフィルタ
によりフィルタを掛けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックホーにおいて、
メインブームやバケットアームやバケット等の制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、バックホーの制御装置に関す
る技術は公知とされているのである。例えば、特公昭6
2−42096号公報に記載の技術の如くである。しか
し、従来の技術においては、フィードバック制御をした
場合に、直線軌道の開始直後に、ブームの油圧系要素が
持つ無駄時間による応答遅れが発生し、軌道から大きく
外れるという不具合があったのである。
【0003】また従来は、特開平2−252824に示
すようにバケットアーム2が動作制限範囲に掛かると停
止するように構成されている。または、制限領域を何段
階か設け、段階的に速度を減ずる等の方法が公知とされ
ている。しかし、前者の方法では、バケットアームの停
止の回数頻度が多くなり、実用上から煩わしいのであ
る。また後者の場合には、一旦制限領域に入り、再び離
脱する場合に、急にバケットアームの速度が変化するの
で、作業フィーリングが悪いという問題点があったので
ある。
【0004】また、従来の電磁リリーフ弁によるポンプ
吐出圧力制御では、通常コントロール弁でセンターバイ
パスしているアンロード回路を閉じる必要がある。即
ち、基本的にクローズドセンターシステムにする必要が
あり、自動制御専用のコントロール弁が必要となってい
たのである。
【0005】また、従来は電子油圧制御されるバックホ
ーなどの油圧作業機において、バケットアーム2の動作
によって、作業機本体が揺動され、機体が異常に揺動す
ることがあった。これに対する対策としては、機械的に
油圧の立ち上がりを抑止する油圧ショックレス方式があ
る。この方式では、操作時の立ち上がり特性が鈍化し、
かつ油圧システムのコストが高騰するという不具合があ
った。また他の対策として、コントローラ12の制御信
号の変化幅に制限を加える、電子ショックレス方式であ
る。この方式の問題点は、操作時の立ち上がり特性の鈍
化と、コントローラ12の演算負荷の増大という点であ
る。本発明はこのような不具合を解消したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アームの動
作を予測して、ブームにフィードフォワード制御するこ
とで、ブームの油圧系に無駄時間が発生しても、軌道か
らのズレが小さく抑えられるように構成したものであ
る。
【0007】本発明においては、動作制限領域に掛かっ
た際においても、作業を中断することなく、なおかつ、
制限領域から離脱する際もスムーズに動作を可能にする
ことで、オペレータの違和感を無くし、良好な操作性を
確保し、かつ停止領域直前での最大速度が非常に小さく
なっており、バケットアーム2の動作慣性などで、停止
領域を超えることが無いので安全上も好ましいバックホ
ーの制御方法としたものである。
【0008】また、掘削開始時の電磁比例弁、ブームシ
リンダ4のブームコントロール弁V1の動作遅れに伴う
腕下がりを低減し、掘削軌道精度を向上することが出来
るのである。また掘削動作開始時に、チェック弁の閉塞
動作により発生するアクチュエータの油圧衝撃を防止
し、スムーズな動作を行うことを目的とする。
【0009】また、機体の固有動揺周波数に対して、制
御信号の中で、その固有周波数だけを除去し、機体の共
振に基づく動揺を軽減することが出来るのである。ま
た、特定の周波数帯域のみ減衰させるので、操作時の立
ち上がり特性の鈍化が少ない。また油圧サーボ系のゲイ
ン余裕が大きくなるので、サーボゲインを上げられ、応
答性を改善できるのである。またフィルタをアナログ回
路で構成できるので、コントローラ12の演算負荷が掛
からず、かつ低コストで実現を可能とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、メインブーム
1の先端にバケットアーム2を枢支し、該バケットアー
ム2をアーム操作レバー7により操作する構成におい
て、該アーム操作レバー7の動きから、バケットアーム
2の動作量を予測計算し、メインブーム1を予め設定さ
れた目標直線方向に動作させるようにしたものである。
【0011】請求項2においては、バックホーにおい
て、バケットアーム2が予め設定した動作制限範囲に到
達すると動作速度を減じ、動作停止領域に到達するまで
は、距離に応じて連続的に減ずるように構成した。
【0012】請求項3においては、バックホーの作業機
を操作する油圧シリンダの内圧を検出し、ポンプ吐出圧
力よりも高ければ、ポンプ吐出圧力を上昇させ、油圧シ
リンダの負荷圧力と一致させるものである。
【0013】請求項4においては、制御信号・センサー
信号のうちで、起振源となり得る共振周波数成分を求
め、該共振周波数が変化する帯域の幅に対応するノッチ
フィルタNを介装して、メインブーム1の揺動振動を減
衰させるものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、バケットアーム2の
動作を予測して、メインブーム1にフィードフォワード
制御することにより、メインブーム1の油圧系に無駄時
間があっても、軌道からのズレが少なく抑えられる。
【0015】請求項2の発明によれば、動作制限領域に
掛かった際においても、作業を中断することなく、なお
かつ、制限領域から離脱する際もスムーズに動作を可能
にすることで、オペレータの違和感を無くし、良好な操
作性を確保し、かつ停止領域直前での最大速度が非常に
小さくなっており、バケットアーム2の動作慣性など
で、停止領域を超えることが無いので安全上も好ましい
バックホーの制御方法を得ることが出来る。
【0016】請求項3の発明によれば、掘削開始時の電
磁比例弁、ブームシリンダ4のブームコントロール弁V
1の動作遅れに伴う腕下がりを低減し、掘削軌道精度を
向上することが出来るのである。また掘削動作開始時
に、チエック弁の閉塞動作により発生するアクチュエー
タの油圧衝撃を防止し、スムーズな動作を行うことが出
来る。
【0017】請求項4の発明によれば、機体の固有動揺
周波数に対して、制御信号の中で、その固有周波数だけ
を除去し、機体の共振に基づく動揺を軽減することが出
来るのである。また、特定の周波数帯域のみ減衰させる
ので、操作時の立ち上がり特性の鈍化が少ない。また油
圧サーボ系のゲイン余裕が大きくなるので、サーボゲイ
ンを上げられ、応答性を改善できるのである。またフィ
ルタをアナログ回路で構成できるので、コントローラ1
2の演算負荷が掛からず、かつ低コストで実現が可能で
ある。
【0018】
【実施例】図1は本発明の電子油圧制御システムを具備
したバックホーの側面図、図2は本発明のバックホーの
制御方法の制御油圧回路図、図3はパイロット圧力から
アームの角度調整の変化量を予測する方法を示す図面、
図4はアームの動きによる軌道降下量の計算方法を示す
図面、図5はブームへの操作量のフィードフォワード制
御のブロック線図、図6は動作制限領域を示すバックホ
ーの側面図、図7は動作制限点での作動を示す図面、図
8は動作制限領域における減少速度係数を示す図面、図
9はシリンダ制御方法を示す制御線図、図10は本発明
のシリンダ動作状態を示す図面、図11は従来のシリン
ダ作動状態を示す図面である。
【0019】図12はノッチフィルタNをブーム角度セ
ンサーθ1とADCの間に配置した実施例を示す制御シ
ステム図、図13はブームシリンダ4用の電磁比例弁
と、DACの間に配置した実施例を示す制御システム
図、図14は機体固有振動数が姿勢により変化する状態
と、機体固有振動数の帯域を示す図面、図15はノッチ
フィルタNの動作特性を示す図面、図16はノッチフィ
ルタNの電子回路図と作動特性を示す図面、図17はノ
ッチフィルタNをデジタルフィルタで構成することによ
り、ノッチフィルタNの中心周波数を機体姿勢や負荷の
大きさによって調整すべく構成した制御システムを示す
図面、図18は同じく図17の制御システムのブロック
図、図19は機体姿勢に対する固有振動数マップを示す
図面、図20は同じく図18の制御のフローチャート図
面である。
【0020】請求項1のバックホーの制御方法について
説明する。図1において、クローラ式走行装置の上に、
旋回台軸受を介して、機体フレーム8が360°回転可
能に支持されている。該機体フレーム8の前部にメイン
ブーム1が支持されている。該メインブーム1の上端に
バケットアーム2が枢支され、該バケットアーム2の先
端にバケット3が枢支されている。メインブーム1はブ
ームシリンダ4により昇降回動される。また、バケット
アーム2はアームシリンダ5により昇降回動される。ま
たバケット3はバケットシリンダ6により掘削回動され
る。20は排土板である。
【0021】そしてバケットアーム2は、アーム操作レ
バー7の回動により機械的に操作される。アーム操作レ
バー7は前後の回動によりバケットアーム2を操作し、
左右への回動により、旋回モータを操作するレバーであ
り、旋回モータ・バケットアームの両方を1本で操作す
るものである。また右側に配置された、バケット・ブー
ム操作レバー9は、前後の回動によりメインブーム1の
前後回動を操作し、左右への回動によりバケット3を操
作するものである。そしてアーム操作レバー7を機械的
に操作する際に、メインブーム1とバケット3は、電気
油圧制御を可能としているのである。即ち、バケットア
ーム2の動きに追従させて、メインブーム1とバケット
3を制御し、バケット3の刃先を直線動作させるもので
ある。この場合に、オペレータが操作したアーム操作レ
バー7の動きから、バケットアーム2の動作量を予測計
算し、メインブーム1を予め設定された目標直線方向に
動作させるように構成したものである。
【0022】図1に示す如く、バケットアーム2を機械
的に操作する際に、メインブーム1とバケット3は、電
気油圧制御を可能としている。バケットアーム2のパイ
ロット圧力P3とP4のいずれかが立ち上がったら、ア
ーム操作レバー7が操作されたとして、その圧力の大き
さで、バケットアーム2のメインスプールの開度(流量
Q2)が、図3に示す制御処理を経て、バケットアーム
2の関節角速度の予測値ΔQ2が算出される。図1にお
いて、θ1はブーム角度センサー、θ2はアーム回動角
センサー、θ3はバケット回動角センサー、θRは旋回
角センサー、θSはスイング角センサーである。
【0023】また図2において、旋回・アーム操作レバ
ー7により操作されるポテンショメーターから旋回モー
タとアームコントロール弁V2を操作する信号を発信
し、バケット・ブーム操作レバー9により操作するポテ
ンショメーターにより、ブームコントロール弁V1とア
ームコントロール弁V2を操作する信号が発信される。
図4に示す如く、メインブーム1がΔθ2動いた場合
の、目標軌道からの偏差ΔZが予測計算される。そこで
ΔZにフィードフォワードゲインKfを乗じた値をブー
ムアンプへの入力電圧に加算することで図5の如く、制
御が実現できる。本発明はこのように、バケットアーム
2の動きに追従させて、メインブーム1とバケット3を
直線軌道制御するバックホーの制御方法に関するもので
ある。従来からバックホーの制御方法は公知とされてい
たが、従来は軌道偏差の出る原因が良く理解されていな
かったので、その解決策を見つけることが出来なかった
のである。もし、本発明の如きバックホーの制御方法を
具備させていない場合には、バケットアーム2に追従さ
せて、メインブーム1やバケット3を直線軌道制御させ
る際に、無駄時間の無いハードウェアを採用せざるを得
なくなり、コストが高騰するのである。
【0024】次に図6・図7・図8において請求項2の
発明を説明する。請求項2の発明は、バックホーを操作
中に、バケットアーム2が予め設定された動作制限範囲
に到達すると、動作速度を減じ、制限範囲の外側に設定
した動作停止領域に到達するまでは、バケットアーム2
の動作速度を動作停止領域までの距離の余裕量に応じ
て、連続的に減ずるように構成したものである。
【0025】図6に示す、B・D・J・H・Aの5点の
空間での位置を、同じく図6に示す各腕部に設けた、旋
回角センサーθR、スイング角センサーθS、ブーム角
度センサーθ1、アーム回動角センサーθ2、バケット
回動角センサーθ3を用いて、それぞれの信号を検出・
演算し、予め設定された制限領域Gの内側では通常の動
作が可能であり、停止境界Fと制限領域Gの間の領域に
おいては、図8に示すような速度係数αを設定し、メイ
ンブーム1とバケットアーム2とバケット3の流量制御
を行うのである。ブームコントロール弁V1と、アーム
コントロール弁V2と、バケットコントロール弁V3へ
の電圧VP1〜VP8に対して、この速度係数αを乗じ
て出力するように構成しているのである。
【0026】従来技術では、制限領域を三段階に分け
て、段階的に接近速度を落とすように構成していたが、
制限領域付近をバケットアーム2の先端が通過し、操作
レバーを一定に保っていたにも関わらず、急激な速度の
変化が発生するという不具合が発生していたのである。
【0027】本発明においては、制限領域に掛かってい
るバケットアーム2の部位が、連続的に減速するように
制御する為には、大きな計算量を必要とし、計算処理装
置の負荷が高くなる。そこで、各関節を駆動している電
気油圧アクチエータのアンプに入力する電圧を制御する
ことで容易に実現できるシステムを構成したものであ
る。
【0028】請求項3の発明を、図9から図11おいて
説明する。請求項3の発明は、バックホーで自動制御に
よって掘削作業即ち直線掘削作業を行っている場合に、
自動制御モードの指令を受けた後、アクチュエータが実
際に掘削動作を開始する前に、動作シリンダのメータイ
ン側の内圧を検知し、この圧力がポンプ吐出圧力よりも
高ければ、ポンプ吐出圧力を上昇させ、シリンダ負荷圧
力と一致する状態にして保持するのである。
【0029】即ち、図9において図示する如く、メイン
ブーム1を昇降するブームシリンダ4と油圧ポンプ13
から圧油を供給する油路に中途部に、ブームシリンダ4
のブームコントロール弁V1を配置し、該ブームコント
ロール弁V1と油圧ポンプ13の間にポンプ吐出圧力P
sを検出するセンサーを配置し、ブームコントロール弁
V1とブームシリンダ4との間には、メータイン側シリ
ンダ内圧Pbを検出するセンサーを配置している。そし
て、該ポンプ吐出圧力Psとシリンダ内圧Pbを比較し
て、両者が略同じとなるように、リリーフ弁10をコン
トローラ12により制御するのである。該リリーフ弁1
0のリリーフ圧をソレノイドにより調整して、メータイ
ン側シリンダ内圧Pbとポンプ吐出圧力Psを所定の圧
力となるように制御するものである。
【0030】この発明では、自動制御モードに入ると同
時に、シリンダ内圧Pb、ポンプ吐出圧力Psをセンサ
ーで検出する。通常は中立状態では、ポンプ吐出圧力P
sはアンロードされており、図11に示す如く、シリン
ダ内圧Pb>ポンプ吐出圧力Psである場合が多い。本
発明においては、シリンダ内圧Pbとポンプ吐出圧力P
sが一致するようにポンプ圧力を制御するものである。
その実施例としては、アンロード回路の電磁リリーフ弁
を制御する方法が取られるのである。
【0031】従来の自動制御バックホーにおいて、軌道
制御はロードセンシング機構を即ち、クローズドセンタ
ー方式を用いていた。本発明においては、従来からマニ
ュアルバックホーで使用されている、オープンセンター
方式のコントロールバルブをそのまま用いて、自動制御
をする場合に適用できるのである。即ちコントロールバ
ルブをオープンセンター式として、中立時もポンプ圧を
上昇させるのである。この発明を実施しない場合には、
中小型のバックホーにおいて自動制御機構を設けようと
する場合には、クローズドセンター方式に代表される。
専用のコントロールバルブを用意しなければならなくな
るのである。
【0032】次に請求項4の発明を説明する。請求項4
の発明は、コントローラ12からブームコントロール弁
V1やアームコントロール弁V2やバケットコントロー
ル弁V3への制御信号或いは、関節角や関節角速度等の
センサー信号を、機体の姿勢変化で変わる固有振動数の
変化幅と同じか、それよりやや広い範囲の帯域除去特性
を持つ、ノッチフィルタNに通すことにより、制御信号
やセンサー信号の中で、起振源となりそうな周波数成分
のみを、予め減衰させ、機体揺動を抑制させるのであ
る。
【0033】図12と図13に示す如く、オペレータが
旋回・アーム操作レバー7やバケット・ブーム操作レバ
ー9を操作する際の電気信号に変えて、デジタル−アナ
ログ変換する電子油圧制御方式のバックホーにおいて、
デジタル−アナログ変換器の出力を機体動揺固有周波数
Xに合わせて、帯域カットするノッチフィルタNを通す
ことにより、機体共振への加振作用を減少させるのであ
る。また、姿勢変化による機体共振の周波数変動幅をΔ
Xとすると、ノッチフィルタNのカット帯域幅をΔXと
することで、全姿勢に対して効果を発揮できるのであ
る。ノッチフィルタNをメインブーム1のみに入れたの
は、メインブーム1の動きによる加振作用が最も大きい
からである。
【0034】図12においては、メインブーム1のブー
ム角度センサーθ1の部分から来る電気信号の中途部に
ノッチフィルタNを入れて、その後にアナログ−デジタ
ル変換器を介して、コントローラ12のCPUに送信し
ている。また、図13においては、メインブーム1に圧
油を供給するブームコントロール弁V1の油圧回路にノ
ッチフィルタNを入れて、制御の信号に対してノッチフ
ィルタNを掛けるように構成している。図12と図13
は、ノッチフィルタNの配置が相違するだけである。
【0035】図14においては、バケットアーム2が姿
勢aから姿勢bに変化するに伴い、機体固有振動が変化
する状態を図示している。そして姿勢aの時の固有振動
するXAから、姿勢bの固有振動数XBまでの幅ΔXが
機体固有振動数の帯域であり、この振動帯域の変化域に
対応するΔXのノッチフィルタNを使用することとなる
のである。図15においては、ノッチフィルタNの特性
を示している。機体固有振動の帯域ΔXと同じか、それ
よりやや大きめの除去帯域となるように、ノッチフィル
タNを調整する。即ち、ノッチフィルタNの中心周波数
Xbを、機体固有振動数の帯域ΔXの中心域と一致させ
るのである。
【0036】図16においては、本発明で使用するノッ
チフィルタNの回路図と、該ノッチフィルタNの中心周
波数の計算式を図示している。ノッチフィルタNを構成
する抵抗とコンデンサーと可変抵抗の抵抗値を調整する
ことにより、ノッチフィルタNの中心周波数θを決定す
ることが出来ることが開示されている。
【0037】図17・図18・図19・図20において
は、バックホーの機体揺動の低減方法の他の実施例を図
示している。図17はノッチフィルタNをデジタルフィ
ルタで構成することにより、ノッチフィルタNの中心周
波数を機体姿勢や負荷の大きさによって調整すべく構成
した制御システムを示す図面、図18は同じく図17の
制御システムのブロック図、図19は機体姿勢に対する
固有振動数マップを示す図面、図20は同じく図18の
制御のフローチャート図面である。
【0038】該実施例の場合には、ノッチフィルタNを
ディジタルフィルタで構成することにより、中心周波数
を機体の姿勢や負荷の大きさによって変化させるように
構成している。請求項4の発明の構成においては、ノッ
チフィルタNをアナログ式の固定式フィルタとしていた
ので、機体の姿勢変化に対応する為の、ノッチフィルタ
Nのカット幅を大きく取る必要があった。その為に、特
定の姿勢や負荷に対して、必要以上の信号周波数帯域が
減少させられるので、オペレータにとって操作の違和感
を発生させる可能性があったのである。
【0039】本発明においては、機体の姿勢やバケット
の抱える負荷の大きさを別の方法によって検出し、これ
らの条件における機体共振周波数のみをカット出来るデ
ィジタルノッチフィルタNをソフトウェアで構成するこ
とによって、カットされる信号の帯域を最少に抑えるこ
とが出来るのである。これにより、オペレータの操作の
違和感や動作の遅れを解消できる。
【0040】図17から図20においては、機体に掛か
る負荷をメインブーム1のボトム側に取り付けられた圧
力センサーにより検出する。該圧力センサーの値は、バ
ケットアーム2の動きや機体揺動による変動分を除く為
に、約1秒の移動平均を求め、メインブーム1の角度に
よりリンク演算を行い、メインブーム1の軸回りの力に
変換する。一方、機体の固有振動数は、バケットアーム
2の姿勢やバケット3の土の量によって変化するが、こ
れはメインブーム1の軸回りの力の大きさに関係付ける
ことが出来る。
【0041】即ち、バケットアーム2が水平方向に伸び
て、バケット3の荷重の重い時程、固有振動数は低くな
る。これは、メインブーム1の軸回りの力によって観察
できる。また固有振動数は、旋回の向きや、排土板20
の設置状態によっても変化する。本構成では、これらの
条件による固有振動数の変化の状態をマップ化してお
き、前述した検出力と、その時の排土板20の旋回の状
態より、固有振動数を決定し、この固有振動数に対し
て、ノッチフィルタNの中心周波数を決定し、調節する
のである。本構成は、バックホーの固有振動数を、メイ
ンブーム1の軸回りの力の関数として、旋回角や排土板
20の設置状態でマップ化して、最適のノッチフィルタ
Nの中心周波数を得るものである。
【0042】
【発明の効果】請求項1の如く構成したので、バケット
アーム2の動作を予測して、メインブーム1にフィード
フォワード制御することにより、メインブーム1の油圧
系に無駄時間があっても、軌道からのズレが少なく抑え
られるのである。
【0043】請求項2の如く構成したので、動作制限領
域に掛かった際においても、作業を中断することなく、
なおかつ、制限領域から離脱する際もスムーズに動作を
可能にすることで、オペレータの違和感を無くし、良好
な操作性を確保し、かつ停止領域直前での最大速度が非
常に小さくなっており、バケットアーム2の動作慣性な
どで、停止領域を超えることが無いので安全上も好まし
いバックホーの制御方法としたものである。
【0044】請求項3の如く構成したことにより、掘削
開始時の電磁比例弁、ブームシリンダ4のブームコント
ロール弁V1の動作遅れに伴う腕下がりを低減し、掘削
軌道精度を向上することが出来るのである。また掘削動
作開始時に、チエック弁の閉塞動作により発生するアク
チュエータの油圧衝撃を防止し、スムーズな動作を行う
ことが出来るのである。
【0045】請求項4の如く構成したことにより、機体
の固有動揺周波数に対して、制御信号の中で、その固有
周波数だけを除去し、機体の共振に基づく動揺を軽減す
ることが出来るのである。また、特定の周波数帯域のみ
減衰させるので、操作時の立ち上がり特性の鈍化が少な
い。また油圧サーボ系のゲイン余裕が大きくなるので、
サーボゲインを上げられ、応答性を改善できるのであ
る。またフィルタをアナログ回路で構成できるので、コ
ントローラ12の演算負荷が掛からず、かつ低コストで
実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子油圧制御システムを具備したバッ
クホーの側面図。
【図2】本発明のバックホーの制御方法の制御油圧回路
図。
【図3】パイロット圧力からアームの角度調整の変化量
を予測する方法を示す図面。
【図4】アームの動きによる軌道降下量の計算方法を示
す図面。
【図5】ブームへの操作量のフィードフォワード制御の
ブロック線図。
【図6】動作制限領域を示すバックホーの側面図。
【図7】動作制限点での作動を示す図面。
【図8】動作制限領域における減少速度係数を示す図
面。
【図9】シリンダ制御方法を示す制御線図。
【図10】本発明のシリンダ動作状態を示す図面。
【図11】従来のシリンダ作動状態を示す図面である。
【図12】ノッチフィルタをブーム角度センサーθ1と
ADCの間に配置した実施例を示す制御システム図。
【図13】ブームシリンダ4用のブームコントロール弁
V1と、DACの間に配置した実施例を示す制御システ
ム図。
【図14】機体固有振動数が姿勢により変化する状態
と、機体固有振動数の帯域を示す図面。
【図15】ノッチフィルタの動作特性を示す図面。
【図16】ノッチフィルタNの電子回路図と作動特性を
示す図面。
【図17】ノッチフィルタNをデジタルフィルタで構成
することにより、ノッチフィルタNの中心周波数を機体
姿勢や負荷の大きさによって調整すべく構成した制御シ
ステムを示す図面。
【図18】同じく図17の制御システムのブロック図。
【図19】機体姿勢に対する固有振動数マップを示す図
面。
【図20】同じく図18の制御のフローチャート図面。
【符号の説明】
1 メインブーム 2 バケットアーム 3 バケット 4 ブームシリンダ 5 アームシリンダ 6 バケットシリンダ 7 アーム操作レバー 12 コントローラ V1 ブームコントロール弁 V2 アームコントロール弁 V3 バケットコントロール弁 θ1 ブーム角度センサー θ2 アーム回動角センサー θ3 バケット回動角センサー θS スイング角センサー θR 旋回角センサー ADC アナログ−デジタル変換器 DAC デジタル−アナログ変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 茂樹 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインブーム1の先端にバケットアーム
    2を枢支し、該バケットアーム2をアーム操作レバー7
    により操作する構成において、該アーム操作レバー7の
    動きから、バケットアーム2の動作量を予測計算し、メ
    インブーム1を予め設定された目標直線方向に動作させ
    るようにしたバックホーの制御方法。
  2. 【請求項2】 メインブーム1の先端にバケットアーム
    2を枢支し、該バケットアーム2をアーム操作レバー7
    により操作するバックホーにおいて、バケットアーム2
    が予め設定した動作制限範囲に到達すると動作速度を減
    じ、動作停止領域に到達するまでは、距離に応じて連続
    的に減ずるように構成したことを特徴とするバックホー
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 メインブーム1の先端にバケットアーム
    2を枢支し、該バケットアーム2をアーム操作レバー7
    により操作するバックホーの作業機を操作する油圧シリ
    ンダの内圧を検出し、ポンプ吐出圧力よりも高ければ、
    ポンプ吐出圧力を上昇させ、油圧シリンダの負荷圧力と
    一致させることを特徴とするバックホーの制御方法。
  4. 【請求項4】 メインブーム1の先端にバケットアーム
    2を枢支し、該バケットアーム2をアーム操作レバー7
    により操作するバックホーの制御信号・センサー信号の
    うちで、起振源となり得る共振周波数成分を求め、該共
    振周波数が変化する帯域の幅に対応するノッチフィルタ
    Nを介装して、メインブーム1の揺動振動を減衰させる
    ことを特徴とするバックホーの制御方法。
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