JPH08253447A - 芳香族アミン化合物、その製造法および剤 - Google Patents

芳香族アミン化合物、その製造法および剤

Info

Publication number
JPH08253447A
JPH08253447A JP7300330A JP30033095A JPH08253447A JP H08253447 A JPH08253447 A JP H08253447A JP 7300330 A JP7300330 A JP 7300330A JP 30033095 A JP30033095 A JP 30033095A JP H08253447 A JPH08253447 A JP H08253447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
optionally halogenated
amino
naphthalene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7300330A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneyoshi Katou
金芳 加藤
Yoshihiro Sugiura
義弘 杉浦
Koichi Kato
光一 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP7300330A priority Critical patent/JPH08253447A/ja
Publication of JPH08253447A publication Critical patent/JPH08253447A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な芳香族アミン化合物を提供することを目
的とする。 【解決手段】式 【化1】 〔式中、Ar1及びAr2は芳香族基;P及びQは炭素鎖中
にエーテル状酸素又は硫黄を含んでいてもよい炭素数2
個以上の2価の脂肪族炭化水素残基;R1及びR3は−C
O−R、−CONH−R(Rは炭化水素残基又は複素環
基)又は炭化水素残基;R2及びR4はH又はアルキル
基;R1とR2あるいはR3とR4は隣接するNと共に含窒
素複素環基を形成していてもよく;jは0又は1を示
す。〕で表される化合物またはその塩、その製造法及び
剤。 【効果】優れたGnRH受容体拮抗作用を有し、性ホル
モン依存性の疾病などの予防、治療薬として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた性腺刺激ホル
モン放出ホルモン(Gonadotropin releasing hormone:
GnRH)受容体拮抗作用を有する新規な芳香族アミン誘導
体、製造法およびその医療用途に関する。
【0002】
【従来の技術】GnRHは、視床下部で産生されるアミ
ノ酸10個からなるデカペプチドであり、下垂体前葉に
存在すると考えられる受容体を介して黄体形成ホルモン
(Luteining hormone)や卵胞刺激ホルモン(Follicle
stimulating hormone)などの分泌を調節し、その結
果、排卵誘発など多義にわたる生理活性を表すことが知
られている。したがって、これらの受容体に対する特異
的かつ選択的な拮抗薬あるいは作動薬は、視床下部から
産生されるホルモン作用を調節し、下垂体前葉ホルモン
の分泌を制御することになる。この結果として、下垂体
前葉ホルモン依存性疾患に対する予防あるいは治療を期
待することができる。GnRHが1971年に見いださ
れて以来、そのアゴニストあるいはアンタゴニスト活性
を期待して多くの類縁体が合成された。例えば、酢酸リ
ュプロレリンは天然のGnRHよりもGnRH受容体に対
する親和性が高く、代謝も受けにくい化合物である。
【0003】天然型GnRHの20ないし50倍の活性
を有する酢酸リュプロレリンは、反復投与することによ
り、受容体のダウンレギュレーションを起こし、下垂体
において性腺刺激ホルモンの放出、産生を低下させ、例
えば精巣においては性腺刺激ホルモンに対する反応性の
低下を起こし、テストステロンの産生能が去勢レベルま
で低下する。その結果、こうしたホルモン依存性の癌、
例えば前立腺癌に対して抗腫瘍活性を示すことが知られ
ている。実際、酢酸リュプロレリンは、前立腺癌や子宮
膜症状などの治療薬として臨床で広く用いられている。
しかしながら、これらのGnRHアゴニストはペプチド
性で、経口吸収性が悪く、投与形態が限られてくると共
に、投与を開始してから効果が現れるまでに一時的にア
ゴニスト活性が発現し、血清性ステロイドホルモン濃度
の上昇、骨性疼痛などの一過性憎悪が見られることがあ
る。このような背景から、優れた治療効果が期待され、
しかも上記の副作用がないGnRH拮抗薬を目指し合成
研究が盛んに行われている。現在、GnRH受容体拮抗
作用を有する化合物としては、GnRHの立体構造を考
慮した環状ヘキサペプチド誘導体(特開昭61−191
698)や2環性ペプチド誘導体〔ジャーナル オブ
メディシナルケミストリー(J. Med. Chem.)、199
3年、第36巻、第3265〜3273頁など多数知ら
れているが、これらはペプチド性であることから経口吸
収性、生体内での安定性などの問題点は依然として残さ
れている。
【0004】また、非ペプチド性のGnRH受容体拮抗
作用を有する化合物の合成も盛んに行われており、特開
昭62−116514には、式
【化10】 〔式中、R1は−NR34のアミン官能基、4−モルホ
リノ、
【化11】 であり、R2は水素、アルコキシ、アルキル、トリフル
オロメチル、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシまたはジア
ルキルアミノであり;R3及びR4は独立して水素、アル
キルまたはヒドロキシ、ハロゲンもしくはアルコキシで
置換されたアルキルであり;mは0または1であり;n
は0、1または2であり;R5はヒドロキシ、アルキ
ル、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニルまた
はヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシもしくはフェニル
で置換されたアルキルであり;R6は水素、アルキル、
カルボキシ、アルコキシカルボニルまたはフェニルであ
り;そしてR7は水素、アルキル、アルコキシカルボニ
ルまたはヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、フェノキ
シもしくはアルコキシカルボニルで置換されたアルキル
である。〕で表されるベンゾアゼピン化合物が、またジ
ャーナル オブ メディシナルケミストリー(J. Med.
Chem.)1989年、第32巻、第2036〜2038
頁には、式
【化12】 で表される化合物がLHRH(黄体形成ホルモン放出ホ
ルモン)拮抗作用を有することが記載されている。
【0005】一方、特開平4−253970には、式
【化13】 〔式中、R1,R2,R3は水素、ヒドロキシ、C1-4アル
キル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、CF3、メチレンジ
オキシ;R4は水素、C1-4アルキル;Aは結合、C1-6
アルキレン、アルキリデン;Yが結合のときBはC1-6
アルキレン、アルキリデン;YがO,S,NR5のと
き、BはC2-6アルキレン;XはCH,N;R5は水素、
1-4アルキルを示す。〕で表される化合物が細胞内カ
ルシウム拮抗作用を有する狭心症、心筋梗塞治療薬とし
て用いることができると記載されている。さらに、ジャ
ーナル オブ メディシナル ケミストリー(J. Med.
Chem.)、第34巻,第12〜19頁(1991年)に
は、式
【化14】 〔式中、Ar1、Ar2はH、フェニル、2−,3−,4−
ピリジニル;Amは2,6−ジメチル−1−ピペリジニ
ル、1−ピペリジニル、2,5−ジメチル−1−ピロリ
ジニル;nは1〜4;XはOH,H,シアノ,アミノメ
チル,アセトアミノメチル、カルバモイルを示す。〕で
表される化合物が抗不整脈作用を有すること、アーカイ
ブ オブ インターナショナル ファルマコダイナミク
ス(Arch. int. Pharmacodyn.)、第107巻、第19
4〜201頁(1956年)には、式
【化15】 〔式中、Rは−CONH2,−NH2,−NHCOC
3,−NHCOC65,−CH2NH2,−CH2NHC
OCH3,−CH2NHCOC65,−CN;NAA′は
N(CH3)2,N(C25)2,N(i−C37)2,NC
48,NC510,NC48Oを示す。〕で表される化
合物が副交感神経刺激作用を有すること、
【0006】特開昭62−123164には、式
【化16】 〔式中、XおよびYは、同一であるかまたは相違してい
て、フェニル基の群から選ばれ、該フェニル基のおのお
のは、ハロゲンとCF3とOHと1ないし4個の炭素原
子をもつアルコキシとの中から選ばれる1個または2個
の基によって場合により置換されており:R1およびR2
は、同一であるかまたは相違していて、1個から4個ま
での炭素原子をもつ低級アルキル基の群からそれぞれ選
ばれるか或いはR1およびR2は窒素原子と一緒になって
飽和5員もしくは6員環を形成し:R3およびR4は、水
素と1ないし6個の炭素原子をもつ低級アルキルもしく
はアルケニル基とシクロペンチルとシクロヘキシルとの
中からそれぞれ選ばれ:nは0または1である〕で表さ
れる化合物が抗腫瘍活性を有することが報告されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医薬品
として十分満足できる優れたGnRH受容体拮抗作用を
有する非ペプチド性の化合物は未だ見出されていない。
そこで、前記の公知化合物とは化学構造が異なり、優れ
たGnRH受容体拮抗作用を有する臨床上有用かつ安全
な芳香族アミン誘導体の開発が待たれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、GnRH
受容体拮抗作用を示す化合物を求めて鋭意種々検討した
結果、非ペプチド性化合物であって、式
【化17】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
もよい芳香族基、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエー
テル状酸素または硫黄を含んでいてもよい炭素数2個以
上の2価の脂肪族炭化水素基、R1およびR3はそれぞれ
i)−CO−Rまたは−CONH−R(Rは置換基を有
していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
よい複素環基を示す)で表されるアシル基またはii)置
換基を有していてもよい炭化水素基、R2およびR4はそ
れぞれ水素原子または置換基を有していてもよいアルキ
ル基、R1とR2あるいはR3とR4は隣接する窒素原子と
共に置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成し
ていてもよく、jは0または1を示す。〕で表される化
合物〔化合物(I)〕またはその塩、およびこれらを含
む式
【化18】 〔式中、PaおよびQ2はそれぞれ炭素鎖中にエーテル状
酸素または硫黄を含んでいてもよい2価の脂肪族炭化水
素基、R1aおよびR3aはそれぞれアシル基または置換基
を有していてもよい炭化水素基、R1aとR2あるいはR
3aとR4はそれぞれ隣接する窒素原子と共に置換基を有
していてもよい含窒素複素環基を形成していてもよく、
その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物〔化合物(I′)〕またはその塩が、環状の置換基の
有無あるいは種類にあまり影響される事なく、予想外に
も優れたGnRH受容体拮抗作用を有し、しかも低毒性
で臨床上有用であることを見出し、これらに基づいて本
発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(1)化合物(I)
またはその塩、(2)式
【化19】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
れる化合物またはその塩と式 R4−L 〔式中、Lは脱離基およびR4は請求項1記載と同意義
を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させ
ることを特徴とする前記(1)記載の化合物の製造法、
および(3)化合物(I′)またはその塩を含有してな
る性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体拮抗剤などに関
する。上記式(I)中、Ar1およびAr2は好ましくはそ
れぞれハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニ
トロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロ
アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチ
オ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
6-14アリール基、PおよびQがそれぞれ炭素鎖中にエー
テル状酸素または硫黄を含んでいてもよい炭素数2ない
し6の脂肪族炭化水素基、R1およびR3がそれぞれi)
−CO−Raまたは−CONH−Ra(式中、Raはa)
ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアル
キル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基および5または6員複素環基から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよいC1-6アルキル基、
2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6
クロアルキル基、C6-14アリール基またはC7-16
ラルキル基、またはb)ハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄から
選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし10
員複素環基を示す。)で表されるアシル基またはii)ハ
ロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、
シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル
基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒ
ドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カル
ボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カル
ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および
5または6員複素環基から選ばれる置換基を1ないし5
個有していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケ
ニル基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル
基、C6-14アリール基またはC7-16アラルキル基、
2およびR4がそれぞれi)水素原子またはii)ハロゲ
ン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シア
ノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、
ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
ルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキ
シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルス
ルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および5ま
たは6員複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよいC1-6アルキル基、またはR1とR2また
はR3とR4
【0010】i)式
【化20】 b)ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基および5または6員複素環基から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよいC1-6アルキル基、
2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6
クロアルキル基、C6-14アリール基またはC7-16
ラルキル基、またはc)ハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員複素環基、およびWaは水素またはヒドロキシル基
を示す。))、
【0011】ii)
【化21】 (B環はオキソ基または1ないし5個のC1-6アルキル
基で置換されていてもよい単環または2環性4ないし1
2員環、およびD環はハロゲン原子、C1-3アルキレン
ジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
いC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ
−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい4ないし12員芳香環を示す。)または
【0012】iii)
【化22】 (E環はハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
チオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アル
キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
ル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい5
ないし10員芳香環、Xは−CH2−、−CO−または
−CH(OH)−、Yは−CH2−、−O−または−N
b−(Wbはa)水素原子、またはb)ハロゲン原子、
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスル
ホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリ
ール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員複
素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
よいC1-6アルキル基、k+mは1ないし4の整数、お
よびnは1ないし3の整数を示す。)で表される隣接す
る窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素複素
環基である。
【0013】R1は好ましくはハロゲン原子、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基およびC1-6アルコキシ
−カルボニル基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよいi)C7-16アラルキル基、ii)C3-6シクロ
アルキル基またはiii)ベンゾ−C3-6シクロアルキル基
である。R3は好ましくは、−CO−Rb(Rbがハロゲ
ン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シア
ノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、
ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロ
ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、
ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
ルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキ
シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイ
ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルス
ルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および5ま
たは6員複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有
していてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、
6-14アリール基またはC7-16アラルキル基)であ
る。
【化23】
【0014】好ましくは
【化24】 (Ea環はハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、
ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
ロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
チオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アル
キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
キル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
ル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
から選ばれる置換基を1ないし4個有していてもよいベ
ンゼン環を示す。)である。PおよびQは好ましくはそ
れぞれC2-6アルキレン基またはC2-6アルキレン基であ
る。さらに好ましくは、それぞれC3-5アルキレン基で
ある。
【0015】R4は好ましくは水素原子である。jは好
ましくは0である。式
【化25】 〔式中、Ar3およびAr4はそれぞれハロゲン化されてい
てもよいフェニル基、Alk1およびAlk2はそれぞれC
2-6アルキレン基、Ar5はハロゲン原子およびハロゲン
化されていてもよいC1-3アルコキシ基から選ばれる置
換基を有していてもよいC7-16アラルキル基、およびE
a環はハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ基、
1-3アルキル−カルボニル基およびアミノ基から選ば
れる置換基を1ないし3個有していてもよいベンゼン環
を示す。〕で表される化合物が好ましい。上記(3)の
拮抗剤としては、性ホルモン依存性疾患治療薬が好まし
く、さらに腫瘍、前立腺肥大症、子宮内膜症、早発思春
期症または月経前症候群治療薬が好ましい。
【0016】Ar1およびAr2で表される用語「置換基
を有していてもよい芳香族基」の「芳香族基」とは、例
えば芳香族炭化水素基、芳香族複素環基などを含み、特
に芳香族炭化水素基が好ましい。該「芳香族炭化水素
基」とは、例えば炭素数が6ないし14個の単環式ある
いは縮合多環式芳香族炭化水素などを示し、具体的には
フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インデニル、
アンスリルなどのC6-14アリール基などが用いられる。
特にフェニル基が汎用される。該「芳香族複素環基」と
は、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれた1種または2種、好ましくは1個な
いし3個のヘテロ原子を含む5ないし14員の単環式あ
るいは2または3環式の芳香族複素環基などを示す。具
体的には、例えば2−チエニル、3−チエニル、2−ピ
リジル、4−ピリジル、2−フリル、3−フリル、4−
キノリル、8−キノリル、4−イソキノリル、ピラジニ
ル、2−ピリミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリ
ル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソ
オキサゾリル、1−インドリル、2−イソインドリルな
どの炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし
10員の(単環式または2環式)芳香族複素環基などが
用いられる。特に、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
および硫黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子
を含む5または6員の芳香族複素環基(例えば、2−ピ
リジル、4−ピリジルなど)などが汎用される。
【0017】Ar1およびAr2で表される用語「置換基
を有していてもよい芳香族基」が有していてもよい置換
基としては、例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1-3アルキレンジオキシ基
(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシな
ど)、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6
アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノなど)、C1-6アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなど)、カルバモイル基、モ
ノ−C1-6アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイ
ル、ジエチルカルバモイルなど)、スルホ基、C1-6
ルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニルなど)、C1-6アルキルスルフィニル基
(例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニルな
ど)、C6-10アリール基(例えばフェニル、ナフタレン
など)、C6-10アリールオキシ基(例えば、フェニルオ
キシ、ナフタレンオキシなど)などが挙げられる。該
「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳香族基」
は、例えば上記の中から選ばれた適切な置換基をその環
上の置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ない
し3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合は
同一または異なっていてもよい。
【0018】本明細書中で用いられる用語「ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキル基」とは、例えば1な
いし3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキル基
(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、
トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−
ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタ
フルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプ
ロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオ
ロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−ト
リフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオ
ロヘキシルなど)などを示す。本明細書中で用いられる
用語「ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキ
ル基」とは、例えば1ないし3個のハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していても
よいC3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、4−ク
ロロシクロヘキシルなど)など示す。本明細書中で用い
られる用語「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコ
キシ基」とは、例えば1ないし3個のハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していて
もよいC1-6アルコキシ基(例えばメトキシ、ジフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,
2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソ
ブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシなど)などを示す。
【0019】本明細書中で用いられる用語「ハロゲン化
されていてもよいC1-6アルキルチオ基」とは、例えば
1ないし3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1-6アルキル
チオ基(例えばメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、ト
リフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イ
ソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロ
ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなど)などを
示す。R、R1およびR3で表される用語「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」とは、例え
ば炭化水素化合物から水素原子を1個取り除いた基を示
し、例えばアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アリール基、アラルキル基などが用いられる。具体
的には、例えば以下のような炭素数1ないし16個の鎖
状、分枝状または環状炭化水素基などが好ましい。
【0020】a) C1-6アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルな
ど)、 b) C2-6アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イソ
プロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル
など)、 c) C2-6アルキニル基(例えば、プロパルギル、エチニ
ル、ブチニル、1−ヘキシルなど)、 d) C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
ど)、またシクロヘキシルは、1ないし3個のC1-6
ルコキシ基(例えば、メトキシなど)を有していてもよ
いベンゼン環と縮合していてもよい、 e) C6-14アリール基(例えば、フェニル、トリル、キ
シリル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2
−インデニル、2−アンスリルなど)、特にフェニル
基、 f) C7-16アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチ
ル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフ
チルメチル、2−ナフチルメチル、2−ジフェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−
フェニルペンチルなど)、特にベンジル基。
【0021】R、R1およびR3で表される用語「置換基
を有していてもよい炭化水素基」が有していてもよい置
換基としては、例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-3アルキレンジオキシ
基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシな
ど)、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6
アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノなど)、C1-6アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなど)、カルバモイル基、モ
ノ−C1-6アルキルカルバモイル基(例えば、メチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイ
ル、ジエチルカルバモイルなど)、スルホ基、C1−6
アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エ
チルスルホニルなど)、C1−6アルキルスルフィニル
基(例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル
など)、C6-10アリール基(例えば、フェニル、ナフタ
レンなど)、C6-10アリールオキシ基(例えば、フェニ
ルオキシ、ナフタレンオキシなど)、5または6員の複
素環基(例えば、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄
から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む環を示
し、具体的には、例えば1−,2−または3−ピロリジ
ニル、2−または4−イミダゾリジニル、2−,3−ま
たは4−ピラゾリジニル、1−,2−,3−または4−
ピペリジル、1−または2−ピペラジニル、モルホリニ
ル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−
ピリジル、2−フリル、3−フリル、ピラジニル、2−
ピリミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−
ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾ
リルなど)などが挙げられる。該「置換基を有していて
もよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、例えば上記の
中から適切な置換基を選び、炭化水素基の置換可能な位
置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していて
もよく、置換基数が2個以上の場合は同一または異なっ
ていてもよい。
【0022】Rで表される用語「置換基を有していても
よい複素環基」の「複素環基」としては、例えば炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
た1種または2種、好ましくは、1個ないし3個のヘテ
ロ原子を含む5ないし10員の(単環式または2環式)
複素環基(例えば、1−,2−または3−ピロリジニ
ル、2−または4−イミダゾリジニル、2−,3−また
は4−ピラゾリジニル、1−,2−,3−または4−ピ
ペリジル、1−または2−ピペラジニル、モルホリニル
などの非芳香性複素環基、2−チエニル、3−チエニ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、3−フ
リル、4−キノリル、8−キノリル、4−イソキノリ
ル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3−ピロリル、2
−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリ
ル、3−イソオキサゾリル、1−インドリル、2−イソ
インドリルなどの芳香性複素環基など)などが用いられ
る。中でも「置換基を有していてもよい芳香族複素環
基」が好ましく、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれた1種または2種、好ま
しくは1個ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし10
員の(単環式または2環式)芳香族複素環基(具体的に
は、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−
ピリジル、2−フリル、3−フリル、4−キノリル、8
−キノリル、4−イソキノリル、ピラジニル、2−ピリ
ミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−ピリ
ダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリ
ル、1−インドリル、2−イソインドリルなど)などが
汎用される。特に、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテ
ロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基(例えば、
2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−ピリ
ジルなど)などが汎用される。該「置換基を有していて
もよい複素環基」の「複素環基」が有していてもよい置
換基としては、例えば前記Ar1およびAr2で表される
用語「置換基を有していてもよい芳香族基」が有してい
てもよい置換基と同様のものなどが用いられる。
【0023】R2およびR4で表される用語「置換基を有
していてもよいアルキル基」の「アルキル基」とは、例
えば炭素数1ないし6個の直鎖状または分枝状の低級ア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、ヘキシルなど)などを示す。該「アル
キル基」が有していてもよい置換基としては、例えば前
記R、R1およびR3で表される用語「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様
のものなどが用いられる。PおよびQで表される用語
「炭素鎖中にエーテル状の酸素または硫黄を含んでいて
もよい炭素数2個以上の2価の脂肪族炭化水素基」の
「炭素数2個以上の2価の脂肪族炭化水素基」とは、例
えば飽和または不飽和の脂肪族炭化水素の同一または異
なった炭素原子に結合する水素原子を1個づつ取り除い
てできる炭素数2個以上の2価の基などを示し、炭素数
が6以下のものが好ましい。具体的には
【0024】(i)アルキレン基(例えば
【化26】 (ii)アルケニレン基(例えば
【化27】 (iii)アルキニレン基(例えば
【化28】 などが用いられる。好ましくは、C2-6アルキレン基
(例えば、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テト
ラメチレン、ペンタメチレンなど)、C2-6アルケニレ
ン基(例えば、ビニレン、プロペニレンなど)、C2-6
アルキニレン基(例えば、エチニレン、プロピニレンな
ど)などが汎用される。さらに好ましくはC2-6アルキ
レン基である。該「2価の炭素数2個以上の脂肪族炭化
水素基」は、さらに炭素鎖中にエーテル状の酸素または
硫黄を含んでいてもよく、具体的には、例えば
【化29】 などが用いられる。
【0025】PaおよびQaで表される用語「炭素鎖中に
エーテル状の酸素または硫黄を含んでいてもよい2価の
脂肪族炭化水素基」の「2価の脂肪族炭化水素基」と
は、例えば飽和または不飽和の脂肪族炭化水素の同一ま
たは異なった炭素原子に結合する水素原子を1個づつ取
り除いてできる炭素数1個以上の2価の基などを示し、
炭素数が6以下のものが好ましい。具体的には(i)ア
ルキレン基(例えば
【化30】 (ii)アルケニレン基(例えば
【化31】 (iii)アルキニレン基(例えば
【化32】 などが用いられる。好ましくは、C2-6アルキレン基
(例えば、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テト
ラメチレン、ペンタメチレンなど)、C2-6アルケニレ
ン基(例えば、ビニレン、プロペニレンなど)、C2-6
アルキニレン基(例えば、エチニレン、プロピニレンな
ど)などが汎用される。
【0026】該「2価の脂肪族炭化水素基」は、さらに
炭素鎖中にエーテル状の酸素または硫黄を含んでいても
よく、具体的には、例えば
【化33】 などが用いられる。R1aおよびR3aで表される用語「ア
シル基」とは、例えば−CO−R、−CONH−R、−
SO−R、−SO2−R(Rは置換基を有していてもよ
い炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
示す)などを示し。特に−CO−Rなどが汎用される。
【0027】R1とR2、R3とR4、R1aとR2、R3a
4で表される用語「置換基を有していてもよい含窒素
複素環基」の「含窒素複素環基」とは、結合部分の窒素
原子以外のヘテロ原子として、例えば窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれた1または2種、好ましく
は1ないし3個を含んでいてもよい縮合環または非縮合
環の含窒素複素環基などを示す。該「含窒素複素環基」
が有していてもよい置換基としては、例えばAr1およ
びAr2が有していてもよい置換基と同様のものなどが
用いられる。該「置換基を有していてもよい含窒素複素
環基」としては、例えば(i)
【化34】 (A環は1または2個のヒドロキシル基またはオキソ基
で置換されていてもよい4ないし8員環;
【化35】 (Wは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基
または置換基を有していてもよい複素環基、Waは水素
原子またはヒドロキシル基を示す))、
【0028】(ii)
【化36】 (B環は1または2個のオキソ基で置換されていてもよ
い4ないし12員環;D環は置換基を有していてもよい
4ないし12員芳香環を示す)、好ましくは、
【化37】 (B環は1または2個のオキソ基で置換されていてもよ
い4ないし12員環;Daはハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルな
ど)、C1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、C1-3アルキ
レンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなど)、ニトロ基、アミノ基またはC1-6アル
キル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロピオニル
など)を示す、
【0029】(iii)
【化38】 (E環は置換基を有していてもよい5ないし10員芳香
環;Xは−CH2−、−CO−または−CH(OH)−;
Yは−CH2−、−O−または−NWb−(Wbは水素原
子または置換基を有していてもよいC1-6アルキル基を
示す);k+mは1ないし4の整数;nは1ないし3の
整数を示す)、または(iv)置換基を有していてもよい
含窒素芳香族複素環基などが用いられ、上記の中では、
例えば(i)、(ii)または(iii)などが好ましく、さ
らに(i)または(iii)などが好ましい。特に(iii)
が好ましい。
【0030】Aで表される用語「1または2個のヒドロ
キシル基またはオキソ基で置換されていてもよい4ない
し8員環」としては、例えば
【化39】 (Vは、前記と同意義;Gは、例えばフッ素、塩素など
のハロゲン原子;メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピルなどのC1-6アルキル基;メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシなどのC1-6アルコキシ基な
どを示す)などが汎用される。Wで表される用語「置換
基を有していてもよい炭化水素基」としては、例えば前
記R、R1またはR3で表される用語「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」と同様のものなどが用いられ、特
にC6-14アリール基(例えば、フェニルなど)、C7-16
アラルキル基(例えば、ベンジルなど)などが好まし
い。この炭化水素基が有していてもよい置換基として用
いられるものは、例えば前記R、R1およびR3で表され
る「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のも
のなどが挙げられる。
【0031】Wで表される用語「置換基を有していても
よい複素環基」としては、例えば炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1種または2
種、好ましくは1個ないし3個のヘテロ原子を含む5な
いし10員の(単環式または2環式)複素環基などを示
す。具体的には、1−,2−または3−ピロリジニル、
2−または4−イミダゾリジニル、2−,3−または4
−ピラゾリジニル、1−,2−,3−または4−ピペリ
ジル、1−または2−ピペラジニル、モルホリニル、2
−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−フリル、3−フリル、4−キノリル、8−キノ
リル、4−イソキノリル、ピラジニル、2−ピリミジニ
ル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニ
ル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−
インドリル、2−イソインドリルなどが挙げられ、中で
も芳香性のものが好ましい。特に、例えば炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1な
いし3個のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素
環基(例えば、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリ
ジル、4−ピリジルなど)などが汎用される。該「置換
基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」が有し
ていてもよい置換基としては、例えば前記Ar1および
Ar2で表される用語「置換基を有していてもよい芳香
族基」が有していてもよい置換基と同様のものなどが同
様の個数用いられる。
【0032】Bで表される用語「1または2個のオキソ
基で置換されていてもよい4ないし12員環」として
は、例えば
【化40】 などが用いられる。DおよびEで表される用語「置換基
を有していてもよい4ないし12員芳香環」の「芳香
環」とは、例えばベンゼン環、ナフタレン環、4ないし
12員(好ましくは、5ないし10員)の芳香族複素環
(例えば、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む
環、具体的には、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピ
リダジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チオ
フェン、フラン、チアゾール、イソチアゾール、オキサ
ゾール、イソオキサゾール、キノリン、イソキノリン、
インドール、イソインドール環など)などを示し、具体
的には、
【化41】 などが用いられる。D環は、例えばベンゼン環、ピリジ
ン環が好ましく、特にベンゼン環が汎用される。E環
は、例えばベンゼン環が好ましい。
【0033】該「置換基を有していてもよい芳香環」が
有していてもよい置換基としては、例えば前記Ar1
よびAr2で表される用語「置換基を有していてもよい
芳香族基」が有していてもよい置換基と同様のものなど
が同様の個数用いられる。Wbで示される用語「置換基
を有していてもよいC1-6アルキル基」の「C1-6アルキ
ル基」とは、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、ヘキシルなどを示す。該「置換基を有
していてもよいC1-6アルキル基」が有していてもよい
置換基としては、例えば1〜3個のハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6
ルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カル
ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C
6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
は6員複素環基などが用いられる。
【0034】該「置換基を有していてもよい含窒素芳香
族複素環基」の「含窒素芳香族複素環基」とは、例えば
炭素原子以外に1個の窒素原子を含み、さらに窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれた1種または2
種、好ましくは、1ないし3個のヘテロ原子を含んでい
てもよい5ないし10員の(単環式または2環式)芳香
族環基などを示す。具体的には、
【化42】 などが挙げられる。カウンターイオンを必要とする場
合、例えば、ハロゲンイオン(例えば、塩素イオン、臭
素イオン、ヨウ素イオンなど)などが用いられる。該
「置換基を有していてもよい含窒素芳香族複素環基」が
有していてもよい置換基とは、例えば前記Ar1および
Ar2で表される用語「置換基を有していてもよい芳香
族基」が有していてもよい置換基と同様のものなどが用
いられる。前記式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基
を有していてもよい芳香族基を示す。Ar1およびAr2
表される芳香族基は、それぞれC6-10アリール基(例え
ば、フェニル基など)などが汎用される。
【0035】Ar1およびAr2で表される用語「置換基
を有していてもよい芳香族基」は、例えばハロゲン原
子、メチレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン化されていてもよいC1-6アルキル基、C3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−
カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキル
カルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、
スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、フェニル基お
よびフェニルオキシ基から選ばれた1ないし3個の置換
基を有していてもよい(i)C6-14アリール基または(i
i)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし
10員の(単環式または2環式)芳香族基などが好まし
い。前記式中、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエーテ
ル状酸素または硫黄を含んでいてもよい炭素数2個以上
の2価の脂肪族炭化水素基を示す。PおよびQの好まし
い例は、例えばそれぞれが炭素鎖中にエーテル状酸素ま
たは硫黄を含んでいてもよいC2-6アルキレン基または
2-6アルケニレン基などである。さらに好ましいもの
は、C2-6アルキレン基またはC2-6アルケニレン基であ
り、特にC3-5アルキレン基(例えば、トリメチレン、
テトラメチレンなど)などが汎用される。前記式中、P
aおよびQaはそれぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素または
硫黄を含んでいてもよい2価の脂肪族炭化水素基を示
す。
【0036】PaおよびQaの好ましい例は、例えばそれ
ぞれが炭素鎖中にエーテル状酸素または硫黄を含んでい
てもよいC2-6アルキレン基またはC2-6アルケニレン基
などである。さらに好ましいものは、C2-6アルキレン
基またはC2-6アルケニレン基であり、特にC3-5アルキ
レン基(例えば、トリメチレン、テトラメチレンなど)
などが汎用される。前記式中、R1およびR3はそれぞれ
i)−CO−Rまたは−CONH−R(Rは置換基を有
していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
よい複素環基を示す)で表わされるアシル基または i
i)置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。R1
例えば置換基を有していてもよい炭化水素基が好まし
い。R3は、例えば−CO−Rまたは−CONH−Rで
表わされるアシル基などが好ましい。R、R1またはR3
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」
は、例えばハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6
クロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6
ルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カル
ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバ
モイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−
1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキ
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C
6-10アリール基、C6-10アリールオキシ基および5また
は6員の複素環基から選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよい(i)C1-6アルキル基、(ii)C2-6
アルケニル基、(iii)C2-6アルキニル基、(iv)ベン
ゼン環と縮合していてもよいC3-6シクロアルキル基、
(v)C6-14アリール基または(vi)C7-16アラルキル
基などが好ましい。
【0037】R1はハロゲン原子、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルコキシ基およびC1-6アルコキシ−カルボニ
ル基から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
い i)C7-16アラルキル基、ii)C3-6シクロアルキル
または iii)ベンゾ−C3-6シクロアルキル基が好まし
い。Rで示される「置換基を有していてもよい複素環
基」は、例えばハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキ
シ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6
ルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、C
1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
モイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C
1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール基および
6-10アリールオキシ基から選ばれた1ないし3個の置
換基を有していてもよい5ないし10員の複素環基など
が好ましい。
【0038】R3は、例えば−CO−Rなどが好まし
い。R3は−CO−Rb(Rbがハロゲン原子、C1-3アル
キレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されてい
てもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6
アルキル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アル
コキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモ
イル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6
アルキルスルフィニル基および5または6員複素環基か
ら選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC
1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキ
ニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール
基またはC7-16アラルキル基)が好ましい。Rbは例
えばハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、カルボキシル
基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
ルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスル
ホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリ
ール基およびC6-10アリールオキシ基から選ばれた1な
いし3個の置換基を有していてもよいC7-16アラルキル
基である場合が汎用される。特に好ましくは1ないし3
個のハロゲン原子またはC1-6アルコキシ基で置換され
ていてもよいC7-16アラルキル基である。
【0039】前記式中、R1aおよびR3aはそれぞれアシ
ル基または置換基を有していてもよい炭化水素基を示
す。R1aは例えば置換基を有していてもよい炭化水素基
が好ましい。R3aは例えばアシル基が好ましい。前記式
中、R2およびR4はそれぞれ水素原子または置換基を有
していてもよいアルキル基を示す。R2およびR4で表さ
れる「置換基を有していてもよいアルキル基」は、例え
ばハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化され
ていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミ
ノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキ
ルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例
えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリル
アミノなど)、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カ
ルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカ
ルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、ス
ルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルス
ルフィニル基およびC6-10アリール基から選ばれた1な
いし3個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基
などが汎用される。
【0040】R2は、例えば(i)水素原子または(ii)
フェニル基で置換されていてもよいC1-6アルキル基
(例えば、ベンジルなど)などの場合が汎用される。R
4は、水素原子である場合が汎用される。前記式中、j
は0または1を示す。jは0である場合が好ましい。前
記式中、R1とR2、R3とR4、R1aとR2あるいはR3a
とR4は隣接する窒素原子と共に置換基を有していても
よい含窒素複素環基を形成していてもよい。
【化43】 例えば(i)
【化44】 (Ea環は置換基を有していてもよいベンゼン環を示
し、好ましくは、例えばハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、ア
セチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノな
ど)、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
から選ばれた1ないし4個の置換基を有していてもよい
ベンゼン環などが好ましい)、または
【0041】(ii)
【化45】 b)ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基および5または6員複素環基から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよいC1-6アルキル基、
2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6
クロアルキル基、C6-14アリール基またはC7-16
ラルキル基、またはc)ハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員複素環基、およびWaは水素またはヒドロキシル基
を示す。)である場合などが汎用される。Wはハロゲン
原子またはハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基で置換されていてもよいフェニル基などが好まし
い。式(I)で表される化合物の好ましいものを以下に
例示する。
【0042】(1)式
【化46】 〔式中、Ar3およびAr4はそれぞれ置換基を有していて
もよいフェニル基;Alk1およびAlk2はそれぞれC2-6
アルキレン基;Ar5は置換基を有していてもよいアラル
キル基;Ea環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を示す。〕で表される化合物またはその塩。Ar3およ
びAr4は、例えばハロゲン原子、C1-3アルキレンジオ
キシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC
1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C
1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチル
アミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなど)、
カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6
ルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、
6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基から選
ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよいフェニ
ル基などが好ましい。Ar5は、例えばハロゲン原子、
1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、
ブチリルアミノなど)、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
ルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6
ルキルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
アリールオキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を
有していてもよいC7-16アラルキル基(例えば、ベンジ
ルなど)などが好ましい。特にハロゲンまたはハロゲン
化されていてもよいC1-3アルコキシ基で置換されてい
てもよいC7-16アラルキル基が好ましい。
【0043】Ea環は、例えばハロゲン原子、C1-3アル
キレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されてい
てもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されてい
てもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルア
ミノなど)、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カル
ボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカル
バモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スル
ホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスル
フィニル基、C 6-10アリール基およびC6-10アリールオ
キシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していて
もよいベンゼン環などが好ましい。特に好ましくはハロ
ゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ基、C1-3アル
キル−カルボニル基およびアミノ基から選ばれた1ない
し3個の置換基を有していてもよいベンゼン環などであ
る。
【0044】(2)式
【化47】 b)ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
ル基および5または6員複素環基から選ばれる置換基を
1ないし5個有していてもよいC1-6アルキル基、
2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6
クロアルキル基、C6-14アリール基またはC7-16
ラルキル基、またはc)ハロゲン原子、C1-3アルキレ
ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
0員複素環基、およびWaは水素またはヒドロキシル基
を示す。)、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で
表される化合物またはその塩。
【0045】Wは、例えばハロゲン原子、C1-3アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていて
もよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよ
いC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、
モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ
など)、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニ
ル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモ
イル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ
基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフ
ィニル基、C6-10アリールおよびC6-10アリールオキシ
基から選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよ
いフェニル基などが好ましい。
【0046】(3)式
【化48】 〔式中、B環は1または2個のオキソ基で置換されてい
てもよい4ないし12員環、Daはハロゲン原子、C1-6
アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-3アルキレンジオ
キシ基、ニトロ基、シアノ基またはC1-6アルキル−カ
ルボニル基、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で
表される化合物またはその塩。前記(1)〜(3)の化
合物において、Ar3およびAr4は、例えばそれぞれハロ
ゲン原子およびハロゲン化されていてもよいC1-6アル
コキシ基から選ばれた1ないし3個の置換基を有してい
てもよいフェニル基である場合などが好ましい。前記
(1)〜(3)の化合物において、Alk1およびAlk
2は、例えばそれぞれC3-5アルキレン基(例えば、トリ
メチレン、テトラメチレンなど)である場合などが好ま
しい。前記(1)〜(3)の化合物において、Ar5は、
例えば1ないし3個のハロゲン原子またはハロゲン化さ
れていてもよいC1-6アルコキシ基で置換されていても
よいC7-16アラルキル基である場合などが好ましい。前
記(1)の化合物において、Ea環は、例えば1ないし
3個のハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基
で置換されていてもよいベンゼン環である場合などが好
ましい。前記(2)の化合物において、Waがハロゲン
原子(好ましくは1個)で置換されていてもよいフェニ
ル基である場合が好ましい。さらに好ましい化合物の例
としては、下記のものなどが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0047】(1) 7−アセチルアミノ−1−{N−ベ
ンジル−N−〔2−(6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフチル)〕アミノ}−4,4−
ジフェニルヘプタン2塩酸塩、(2) 1’−(7−アセ
チルアミノ−4,4−ジフェニルヘプチル)−3,4−
ジヒドロ−8−メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペリジン〕2塩酸塩、(3) 1’−(7
−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘプチル)−
3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−
2(1H),2’−ピペリジン〕2塩酸塩、(4) 1’
−(7−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘプチ
ル)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕2塩酸
塩、(5) 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1’−
(6−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘキシル)
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
2塩酸塩、(6) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(フェニルア
セチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩、(7) 3,4−
ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフ
ェニル−7−〔(4−フルオロフェニルアセチル)アミ
ノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、
【0048】(8) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−クロ
ロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩、(9)
3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1’−
{4,4−ジフェニル−7−〔(4−ニトロフェニルア
セチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩、(10) 3,4−
ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフ
ェニル−7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミ
ノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、(11) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{7−〔(3,4−ジメトキシ
フェニルアセチル)アミノ〕−4,4−ジフェニルヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕塩酸塩、(12) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(3,4
−メチレンジオキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕塩酸塩、(13) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(フェノキ
シアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩、
【0049】(14) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−チエ
ニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩、(15) 3,
4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−
ジフェニル−7−〔(3−フェニルプロピオニル)アミ
ノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、(16) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、(17) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−クロロフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、(18) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕塩酸塩、(19) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
〔(1−ナフチルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸
塩、
【0050】(20) 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメト
キシ−1’−{4,4−ビス(4−フルオロフェニル)
−7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕塩酸塩、(21) N−(7−(6,7−ジメトキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−ス
ピロ−2’−ピペリジン−1’−イル)−4,4−ジフ
ェニル−5−ヘプテニル)−3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオンアミド塩酸塩、(22) (+)−3,4−
ジヒドロ−6−メトキシ−1′−{4,4−ジフェニル
−7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕、(23) (−)−3,4−ジヒドロ−6−メトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキ
シフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、(24) (−)
−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′−
{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキシフェニル
アセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2′−ピペリジン〕−1−オン、(25) (−)
−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′−
{4,4−ジフェニル−7−〔(4−フルオロフェニル
アセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2′−ピペリジン〕、
【0051】(26) (+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
〔(4−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、(27) (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、(28) (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、(29) (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1′−{7−{〔3−(4−クロロジフェニ
ル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、(30) (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1′−{7−{〔3−(4−クロロフェニル)
プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、(31) (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕、
【0052】(32) (+)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−
ピペリジン〕、(33) 3,4−ジヒドロ−4′−{4,
4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタ
レン−2(1H),3′−モルホリン〕、(34) 3,4−
ジヒドロ−7−メトキシ−4′−{4,4−ジフェニル
−7−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニルア
ミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),3′
−モルホリン〕、および(35) 3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−4′−{4,4−ジフェニル−7−
〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニルアミノ〕
ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),3′−モル
ホリン〕。
【0053】化合物(I)が塩を形成し、それが医薬品
として用いられる場合、それは薬学上許容可能な塩が好
ましい。薬学上許容可能な塩には、塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩、二リン酸塩、臭化水素酸塩および硝酸塩のよう
な無機酸塩との塩、または酢酸塩、リンゴ酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホ
ン酸塩、パルミチン酸、サリチル酸塩およびステアリン
酸塩のような有機酸との塩が用いられるが、これらの塩
に限定されるものではない。本発明記載の化合物の合成
法は種々考えられるが、例えばその代表例としてスキー
ム1に示される合成方法などが挙げられる。
【0054】スキーム1 製造法1
【化49】 (スキーム中、P′およびQ′はPおよびQより炭素数
が1つ少ないものをそれぞれ示し、その他の記号は前記
と同意義を示す。) 製造法2
【化50】
【0055】製造法3
【化51】 (式中、R5は窒素原子のアシル型保護基、Lは脱離
基、その他の記号は前記と同意義を示す) R5で表されるアシル型保護基は、例えばホルミル、ア
セチル、トリフルオロアセチル、ベンジルオキシカルボ
ニル、t−ブトキシカルボニルなどが用いられる。Lで
表される脱離基は、例えばクロル、ブロム、ヨードなど
のハロゲンなどが用いられる。また、R1がR1a、R3
3a、PがPa、QがQaのときも上記の製造法と同様に
して製造できる。
【0056】製造法1 縮合反応は1〜1.5当量の縮合試薬、例えば、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)あるいは1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイ
ミド塩酸塩(WSC)と反応させるか、カルボン酸の対
応する反応性誘導体を経て達成される。反応性誘導体と
しては酸無水物、酸ハライド、活性化エステルなどが挙
げられる。酸無水物としては低級アルキルクロル炭酸エ
ステル(例えば、クロル炭酸エチル、クロル炭酸イソプ
ロピル、クロル炭酸ブチルなど)あるいはクロル炭酸フ
ェニルなどとの反応によって生成する混合酸無水物など
が挙げられる。酸ハライドとしては,例えば酸クロリ
ド、酸ブロミドなどが挙げられる。酸クロリドの生成法
としては、1当量以上好ましくは3〜10当量の塩化オ
キザリル、塩化チオニルあるいは5塩化リンと無溶媒あ
るいはジクロルメタンなどの不活性溶媒中で0℃〜10
0℃、好ましくは30〜60℃で0.5〜3時間撹拌す
ることによって得ることができる。活性エステルとして
は、例えば1−ヒドロオキシベンゾトリアゾール(HO
BT)、ペンタフルオロフェノールなどとのエステルな
どが挙げられる。縮合反応は通常、不活性溶媒中(例え
ば、ジクロルメタン、アセトニトリルなど)で対応する
アミンと0〜80℃で0.5〜20時間撹拌することに
より達成される。また、塩基の共存は反応をより円滑に
進める。塩基としては無機塩基・有機塩基どちらも有効
であるが、好ましくは、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N−
メチルモルホリン、4−ピロリジルピリジン、1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン(DB
U)、DBNなどが挙げられる。
【0057】還元反応は、例えば文献既知の方法〔例え
ばコンプリヘンシブ オルガニックトランスフォーメー
ション(Comprehensive Organic Transformation)ラー
ロック(R. C. Larock)著 ブイシーエイチ パブリッ
シャーズ インク社出版(VCH Publishers Inc.)
などに記載されている〕によって、例えば金属水素化物
などを用いて行うことができる。反応は不活性溶媒中
(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルな
どのエーテル系溶媒など)で、1当量以上の金属水素化
物(好ましくは4〜10当量)を用いて、−20℃〜1
00℃好ましくは40〜80℃、反応時間5分間〜18
時間で行うことができる。好ましい金属水素化物として
は、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミ
ニウム、ジボランおよびその類縁体などが挙げられる。
本件目的化合物への変換は自体公知の方法(例えば、還
元反応、アルキル化反応、アシル化反応、スルホニル化
反応あるいはイソシアナートとの反応)を組み合わせる
ことにより達成される。アシル化反応、スルホニル化反
応の場合は上記縮合反応と同様の方法で達成される。イ
ソシアナートとの反応は1〜1.5当量のイソシアナー
トと不活性溶媒中で0℃〜50℃で0.1〜10時間反
応させることによって達成される。またトリエチルアミ
ンなどの塩基(触媒量〜1当量)の共存は反応をより円
滑に進める場合がある。
【0058】アルキル化反応においては、不活性溶媒中
で反応温度0℃〜100℃、反応時間5分間〜100時
間で反応させることにより行う。不活性溶媒としてはア
ルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパノールなど)、エーテル系溶媒(例えば、ジエチル
エーテル、ジイソプロピルエーテルなど)、ハロゲン系
溶媒(例えば、ジクロロエタン、クロロホルムなど)、
芳香族系溶媒(例えば、トルエン、キシレンなど)、ア
セトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)などを単独あるいはこれらの混合溶
媒などが挙げられる。中でもアセトニトリル、DMF、
アセトンなどが好ましい。また塩基と共存させることに
より、反応がより円滑に進行する。塩基としては、無機
塩基、有機塩基ともに有効である。無機塩基の例として
は、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、水素
化物、炭酸塩、炭酸水素塩、有機酸塩などが挙げられ、
中でも炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウムが好ましい。有機塩基としてはトリエチルアミン
などの3級アミン類が好ましい。また脱離基としては、
塩素、臭素、ヨード、p−トルエンスルホネート、メタ
ンスルホネートなどが好ましい。また条件によってはモ
ノアルキル化やジアルキル化を区別して実施することが
可能である。
【0059】製造法2 アミン(HN−R12)による脱離基との置換反応は、
アミンのアルキル化などに用いられる常法より行うこと
ができる。その一例としては、化合物(5)と対応する
アミン(HN−R12、1〜3当量)を不活性溶媒中
(例えば、DMF、アセトン、エーテル性溶媒の単独あ
るいはこれらの混合溶媒)で必要に応じて、塩基(例え
ば、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基あ
るいはトリエチルアミンなどの有機塩基を1〜5当量)
共存下反応温度0℃〜100℃、好ましくは30℃〜6
0℃で30分〜24時間撹拌することにより達成され
る。シアノ基の還元工程は自体公知の方法〔例えばコン
プリヘンシブ オルガニック トランスフォーメーショ
ン(Comprehensive Organic Transformation)ラーロッ
ク(R. C. Larock)著 ブイシーエイチ パブリッシャ
ーズ インク社出版(VCH Publishers Inc.)など
に記載されている〕で行うことができる。その具体例と
しては、金属水素化物による還元反応、接触水素化反応
などが挙げられる。
【0060】金属水素化物による反応は、例えば不活性
溶媒中(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテルなどのエーテル系溶媒など)などの中で金属水素
化物と−20℃〜100℃、好ましくは40〜80℃で
反応時間5分間〜18時間で行うことができる。好まし
い金属水素化物としては、例えば水素化アルミニウムリ
チウム、水素化アルミニウム、ジボランおよびその類縁
体などが挙げられる。接触還元反応は、ラネーニッケ
ル、酸化白金、金属パラジウム、パラジウム−炭素など
の金属触媒とアルコール性溶媒あるいはエーテル性溶媒
中で10℃〜100℃で1気圧以上好ましくは3〜50
気圧下で1〜18時間反応させることにより達成され
る。化合物(6)が2重結合を有する場合は、接触還元
により還元されることもある。
【0061】製造法3 化合物(7)からも製造法2と同様にして置換反応を行
い、化合物(4′)に導くことができる。さらに必要で
あれば、窒素原子の保護基R5を常法によって外した後
に、R3やR4を導入して化合物(4)を合成することも
できる。脱保護反応は用いる保護基によって異なるが、
通常の加水分解や接触還元などで容易に達成される。こ
のようにして得られた化合物(4)は自体公知の反応
(例えば、加水分解、酸化反応、還元反応、アルキル化
反応、アシル化反応など)と同様にして行うことによ
り、R1、R2、R3、R4に新たな置換基の導入を行うこ
とが可能である。上記製造法に必要な合成原料は種々の
手段により合成可能であるが、具体例としては下記の方
法などが挙げられる。上記製造法1ないし3で用いるア
ミノ(NH−R12)は自体公知の方法に従って製造さ
れる。例えば、スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕、スピロ〔ナフタレン−2(1H),
2’−モルホリン〕、スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペラジン〕誘導体は参考例記載の方法に
より合成した。また、スピロ〔インダン−2(1H),
2’−ピロリジン〕誘導体はジャーナル オブ メディ
シナル ケミストリー、第21巻 585頁、1978
年に準じて合成した。また、シス,1,2,3,4,4
a,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ〔f〕キノリ
ンは シンセシス 494頁、1986年に準じて合成
した。化合物(I)中、jが1の化合物は自体公知の方
法に従えばよく、例えば上記製造法3記載の化合物
(4')を酸化後、脱保護反応に付し、次いで置換基
3、R4を導入すればよい。
【0062】スキーム2
【化52】 (式中、J2はシアノ、カルボキシル、低級アルコキシ
カルボニル、ホルミルなどを示す。)を出発原料として
合成することができる。化合物(8)をアクリル酸エス
テル(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ベンジル)、アクリロニトリルあるいは L−(CH2)nT(CH2)m−J1 (式中、Tは酸素、硫黄、ビニル、結合手、n+mは2
ないし6の整数。Lは脱離基を表し、J1は低級アルコ
キシカルボニル、シアノを表す。)とエーテル系溶媒
(例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル
など)、DMF、DMSO、アセトニトリル、アルコー
ル系溶媒(例えば、メタノール、エタノールなど)、芳
香族炭化水素系溶媒(例えば、トルエン、キシレンな
ど)などを単独あるいはこれらの混合溶媒中で、塩基存
在下、−20℃〜120℃で5分〜18時間反応させる
ことにより化合物(9)に導くことができる。用いる塩
基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウ
ム、カリウムt−ブトキシド、リチウムジイソプロピル
アミドなどの強塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属、アルカリ土類金
属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの無機塩基、ト
リエチルアミン、DBUなどの有機塩基などが挙げられ
る。中でも、アクリル酸エステルあるいはアクリロニト
リルを用いる場合には接触量〜5当量のDBU存在下、
エタノールなどのアルコール溶媒中で40℃〜100℃
で1〜3時間加熱撹拌することにより製造される。また
L−(CH2)nT(CH2)m−J1がブロム酢酸エチル、ヨ
ードプロピオン酸エチル、4−ブロム酪酸エチルの場合
には、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル系
溶媒中で1〜3当量の水素化ナトリウム、水素化カリウ
ムなどの強塩基と−20℃〜20℃で5分〜20時間反
応することにより製造可能である。化合物(8)におい
て置換基J2は文献公知の方法により炭素鎖を延長する
ことができる。例えば置換基J2がホルミルの場合に
は、例えばビッティヒ反応、グリニアール反応などを用
いることができる。以下その具体例を、化合物(10)
を出発原料として化合物(1)の合成例を示す。
【0063】ビッティヒ試薬(例えば、トリフェニルホ
スホラニリデン酢酸エチルエステル、ジエチルホスホノ
酢酸エチルエステルなど)などと不活性溶媒(例えば、
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル
などのエーテル系溶媒など)の単独あるいはこれらの混
合溶媒中で、必要であれば塩基(例えば、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウムなどを1〜2当量)共存下に0℃
〜80℃で10分〜2時間撹拌することにより不飽和カ
ルボン酸誘導体となる。化合物(11)の2重結合は接
触還元により容易に還元される。接触還元反応は、ラネ
ーニッケル、酸化白金、金属パラジウム、パラジウム−
炭素などの金属触媒とアルコール性溶媒あるいはエーテ
ル性溶媒中で10℃〜100℃、好ましくは室温で1気
圧以上、好ましくは1〜5気圧下で1〜18時間反応さ
せることにより製造される。加水分解反応は酸性あるい
は塩基性反応によって容易に行うことができる。塩基性
加水分解反応では、エタノールなどのアルコール系溶媒
と水の混合溶媒中で、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどの無機塩基(1当量以
上)と10℃〜100℃、好ましくは、室温付近で0.
5〜20時間反応させて行われる。
【0064】スキーム3
【化53】 (式中、hは0ないし2の整数を示す。)
【化54】 製造法2で用いられる化合物(5)は化合物(1)ある
いはそのエステル体〔例えば、化合物(11)〕のシア
ノ基の選択的な還元反応によりアルコール体(12)に
導いた後に脱離基を導入することにより製造できる。還
元反応は文献既知の方法〔例えばコンプリヘンシブ オ
ルガニック トランスフォーメーション(Comprehensiv
e Organic Transformation)ラーロック(R.C. Laroc
k)著 ブイシーエイチ パブリッシャーズ インク社
出版(VCHPublishers Inc.)などに記載されてい
る〕で行うことができる。例えば金属水素化物を使う例
では、不活性溶媒中(例えばジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテルなどのエーテル系溶媒など)で、金属
水素化物と−20℃〜100℃好ましくは10〜50℃
で反応時間5分間〜18時間で行うことができる。好ま
しい金属水素化物としては、水素化アルミニウムリチウ
ム、水素化アルミニウム、ジボラン、水素化ホウ素リチ
ウム、水素化ホウ素ナトリウムおよびその類縁体が挙げ
られる。
【0065】水酸基の脱離基の導入は自体公知の方法
〔例えば、コンプリヘンシブ オルガニック トランス
フォーメーション(Comprehensive Organic Transforma
tion)リチャード C. ラーロック著VCH出版記載の方
法〕により行われる。脱離基としてはトシルオキシ基あ
るいはヨードなどが好ましい。例えばトシルオキシ基へ
の変換は0℃〜30℃でハロゲン系炭化水素溶媒(例え
ば、ジクロロメタン、ジクロロエタン)中でトリエチル
アミンなどの塩基(1〜5当量)共存下、p−トルエン
スルホニルクロリド(1当量以上好ましくは1〜1.5
当量)と反応させることにより製造される。またヨード
基への変換はトシルオキシ体をヨー化ナトリウムと不活
性溶媒中(例えば、アセトンなど)で10℃〜100
℃、好ましくは30〜50℃で10分〜6時間反応させ
ることにより、あるいは化合物(12)を不活性溶媒中
トリフェニルホスフィン(1〜5当量、好ましくは1当
量)存在下、ヨード(1〜3当量、好ましくは1当量)
と10〜50℃で1〜6時間反応させることにより得ら
れる。スキーム4
【化55】 また、化合物(5)において、Pがビニレンである化合
物(5′)は、グリニアール反応を利用して化合物
(9)から導くことができる。
【0066】スキーム5
【化56】 グリニアール反応では、化合物(9)を1〜3当量のビ
ニールマグネシウムブロミド、ビニールリチウムなどの
ビニール金属試薬をエーテル系溶媒中(例えば、TH
F、エチルエーテルなど)で反応温度−50〜30℃、
好ましくは−10〜0℃で0.5〜10時間反応させて
化合物(13)とし、得られた化合物(13)のハロゲ
ン化はハロゲン系溶媒(例えば、ジクロロエタン、クロ
ロホルムなど)あるいはエーテル系溶媒(例えばエチル
エーテル、THFなど)などの不活性溶媒中で適当なハ
ロゲン化試薬1〜5当量(例えば、塩化チオニル、3臭
化リンなど)と−20℃〜30℃、好ましくは0℃〜2
0℃で0.1〜20時間反応させることにより達成され
る。製造3に使われる出発原料(7)は、例えば化合物
(1)あるいはそのエステル体から還元反応を経て合成
できる。窒素原子の保護基の導入は用いる保護基によっ
て反応が異なるが、好ましい保護基として挙げられるホ
ルミル、アセチル、ベンジルオキシカルボニルなどは前
記アシル化反応と同様にして行われる。また、脱離基L
の導入は、自体公知の方法〔例えば、コンプレヘンシブ
オルガニック トランスフォーメイション(Comprehe
nsive Organic Transformation)、リチャード C. ラー
ロック著、VCH出版記載の方法〕またはそれに準じた
方法により行われる。
【0067】スキーム6
【化57】 本件目的化合物およびその原料化合物またはその塩は、
公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、塩析、
晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単離精
製することができるが、単離することなくそのまま反応
混合物として次の工程の原料として供されてもよい。ま
た、前記本発明の各反応および原料化合物合成の各反応
において、原料化合物が置換基としてアミノ基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これらの基に
ペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が
導入されていてもよく、反応後に必要に応じて保護基を
除去することにより目的化合物を得ることができる。ア
ミノ基の保護基としては、例えばC1-6アルキル−カル
ボニル基(例えば、ホルミル、アセチル、エチルカルボ
ニルなど)、フェニルカルボニル基、C1-6アルキルオ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニルなど)、ベンゾイル基、C7-10アラルキ
ル−カルボニル基(例えば、ベンジルカルボニルな
ど)、トリチル基、フタロイル基、N,N−ジメチルア
ミノメチレン基などが用いられる。これらの基は、1な
いし3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、ニトロ基などで置換されていてもよ
い。
【0068】カルボキシル基の保護基としては、例えば
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フ
ェニル基、トリチル基、シリル基などが用いられる。こ
れらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル−カ
ルボニル基(例えば、ホルミル、アセチル、エチルカル
ボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などで置換
されていてもよい。ヒドロキシル基の保護基としては、
例えばC1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルな
ど)、フェニル基、C7-10アラルキル基(例えば、ベン
ジルなど)、C1-6アルキル−カルボニル基(例えば、
ホルミル、アセチル、エチルカルボニルなど)、ベンゾ
イル基、C7-10アラルキル−カルボニル基(例えば、ベ
ンジルカルボニルなど)、ピラニル基、フラニル基、シ
リル基などが用いられる。これらの基は、1ないし3個
のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピルなど)、フェニル基、C7-10アラルキル基
(例えば、ベンジルなど)、ニトロ基などで置換されて
いてもよい。また、これらの保護基の除去方法として
は、それ自体公知またはそれに準じる方法が用いられる
が、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどを使用する方法などが用いられる。
【0069】本発明の化合物(I)、化合物(I′)ま
たはその医薬的に許容される塩は、人および哺乳動物
(例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ウシ、ブタ
など)に対し、GnRH受容体拮抗作用により性腺刺激
ホルモンの分泌を抑制し、血中性ステロイドホルモン濃
度を制御することによって、排卵抑制作用、卵子の着床
防止作用、あるいはヒトの無月経症、前立腺癌、前立腺
肥大症、子宮内膜症、乳癌、ニキビ、早発思春期症、月
経前症候群、多嚢胞性卵巣病、アンドロゲン過剰症など
の予防ならびに治療のために安全に使用することがで
き、また食肉の肉質改善にも有効である。好ましくは、
前立腺肥大症、子宮内膜症、早発思春期症、月経前症候
群などの治療である。本発明のGnRH受容体拮抗薬
は、哺乳動物、特に女性においてGnRH受容体作動薬
と組み合わせて使用することにより、内因性性腺刺激ホ
ルモンを適性レベルに調整、維持することが可能であ
り、排卵誘発に有効である。本発明の化合物(I)また
はその塩は、毒性が低く、副作用も少ない。ラットにお
ける本件化合物の経口投与による急性毒性(LD50
は、100mg/kg以上である。本発明の化合物(I)ま
たはその塩は、そのままあるいは自体公知の方法にした
がって、医学的に許容される担体を混合した医薬組成
物、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含
む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含
む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤などとして、経口的
または非経口的に安全に投与することができ、その投与
量は、投与対象、投与ルート、疾患などによっても異な
るが、例えば、前立腺癌の治療には、成人(60kg)
に対して、経口的に投与する場合、1日当たり有効成分
(化合物(I)、(I′)またはその塩として、0.1な
いし500mg、好ましくは、10ないし100mgを1日
1ないし数回に分けて投与するのがよい。
【0070】医薬的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等
張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また
必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤など
の添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例とし
ては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプ
ン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられ
る。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例として
は、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、
デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げ
られる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、ア
ルコール、プロピレングリコール、マルクゴール、ゴマ
油、トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤の好
適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジ
ル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロー
ル、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例とし
ては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例
えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールな
どが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリ
ン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液など
が挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベ
ンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例
としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロ
ロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコ
ール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗
酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコル
ビン酸などが挙げられる。
【0071】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに下記の参考例、
実施例、実験例によって詳しく説明されるが、これらの
例は単なる実施であって、本発明を限定するものではな
く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても
よい。以下の参考例、実施例中の「室温」は、0ないし
30℃を示し、その他の定義は、次の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クアルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) ABq : ABクアルテット(ABquartet) dd : ダブルダブレット(double doublet) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド1 H-NMR : プロトン核磁器共鳴(測定はフリー体を用い
た)
【0072】
【実施例】
参考例1−1 3,3−ジフェニル−3−ホルミルプロピオニトリル ジフェニルアセトアルデヒド(1g)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液に、氷冷撹拌下、60%水素化ナト
リウム(0.25g)のテトラヒドロフラン(5ml)懸
濁液をゆっくり滴下した。滴下終了後、混合物をさらに
20分間撹拌した。その後ブロモアセトニトリル(0.
41ml)を加え、さらに30分間撹拌した。反応混合物
を氷水中にあけ、分離した油状物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を分離し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、濃縮乾固した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、標題化合物(0.85g)
を無色油状物として得た。 参考例1−2 4,4−ジフェニル−4−ホルミルブチロニトリル ジフェニルアセトアルデヒド(25.6g)、アクリロ
ニトリル(12.5ml)と1,8−ジアザビシクロ
〔5,4,0〕ウンデク−7−エン(DBU:2.5
g)とをイソプロパノール(250ml)中、70℃で6
時間加熱撹拌した。反応混合物を濃縮乾固後、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し
た。粗結晶をイソプロピルエーテルで洗浄し、標題化合
物(19.8g)を無色プリズム晶として得た。〔表
1〕にそれぞれの構造式およびNMRスペクトルを示
す。
【0073】参考例2−1 エチル 5−シアノ−4,4−ジフェニル−2−ペンテ
ノエート 3,3−ジフェニル−3−ホルミルプロピオニトリル
(0.85g)と(カルベトキシメチレン)トリフェニ
ルホスホラン(1.46g)をクロロホルム(20ml)
中、7時間加熱還流した。反応混合物を濃縮乾固後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標
題化合物(0.7g)を無色油状物として得た。参考例
2−1と同様にして、参考例2−2を合成した。 参考例2−2:エチル 6−シアノ−4,4−ジフェニ
ル−2−ヘキセノエート 〔表2〕にそれぞれの構造式およびNMRスペクトルを
示す。 参考例3−1 (4−クロロフェニル)フェニルアセトニトリル マンデロニトリル(5g)とクロロベンゼン(15.7
g)の混合物に、反応温度を5−10℃に保ちながら硫
酸(9.8ml)を滴下した。滴下終了後、混合物をさら
に1.5時間撹拌した。反応混合物を氷水中にあけ、分
離したシロップを酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和
重曹水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾
固した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し、標題化合物(3.6g)を淡黄色シロ
ップとして得た。参考例3−1と同様にして、参考例3
−2〜3をそれぞれ合成した。
【0074】参考例3−2 (4−メトキシフェニル)フェニルアセトニトリル 参考例3−3:ビス(4−クロロフェニル)アセトニト
リル 〔表3〕にそれぞれの構造式およびNMRスペクトルを
示す。 参考例4−1 エチル 4−シアノ−4,4−ジフェニルブチレート ジフェニルアセトニトリル(28g)のエタノール(1
00ml)溶液にDBU(6ml)とアクリル酸エチル(3
0ml)を加え、80℃で16時間加熱撹拌した。冷却後
反応液に2規定塩酸(200ml)を加え、イソプロピル
エーテルで抽出した。有機層は水洗、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後減圧濃縮した。得られた粗結晶をヘキサン
−イソプロピルエーテルから再結晶して、標題化合物
(34g)を得た。参考例4−1と同様にして、参考例
4−2〜4をそれぞれ合成した。 参考例4−2:エチル 4−(4−クロロフェニル)−
4−シアノ−4−フェニルブチレート 参考例4−3:エチル 4−シアノ−4−(4−メトキ
シフェニル)−4−フェニルブチレート 参考例4−4:エチル 4,4−ビス(4−クロロフェ
ニル)−4−シアノブチレート
【0075】参考例4−5 エチル 5−シアノ−5,5−ジフェニルペンタノエー
ト ジフェニルアセトニトリル(1g)のテトラヒドロフラ
ン(10ml)溶液に、氷冷撹拌下、60%水素化ナトリ
ウム(0.25g)を少量づつ加えた。添加終了後、混
合物をさらに20分撹拌した。4−ブロモ酪酸エチル
(0.94ml)を氷冷下滴下した後、室温でさらに15
分撹拌した。反応混合物を氷水中にあけ、分離した有機
層を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、濃縮乾固した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物
(0.87g)を無色油状物として得た。 参考例4−6 エチル 5−シアノ−4,4−ジフェニルペンタノエー
ト エチル 5−シアノ−4,4−ジフェニル−2−ペンテ
ノエート(0.7g)のエタノール(20ml)溶液に1
0%パラジウム炭素(0.24g)を加え、混合物を常
圧、室温で接触水素添加した。反応混合物中の触媒を濾
過し、濾液を濃縮乾固した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物(0.
6g)を無色油状物として得た。参考例4−6と同様に
して、参考例4−7を合成した。 参考例4−7:エチル 6−シアノ−4,4−ジフェニ
ルヘキサノエート 〔表4〕にそれぞれの構造式およびNMRスペクトルを
示す。
【0076】参考例5−1 5−アミノ−4,4−ジフェニルペンタノール エチル 4−シアノ−4,4−ジフェニルブチレート
(1.2g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、
氷冷撹拌下、水素化アルミニウムリチウム(0.44
g)を少量づつ加えた。添加終了後、混合物を60℃で
3時間加熱撹拌した。反応混合物を再び氷冷した後、水
(1ml)、15%水酸化ナトリウム溶液(3ml)、水
(1ml)を順次加えた。析出した不溶物を濾過後、濾液
を酢酸エチルと飽和重曹水で抽出した。有機層を分離
し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固し
た。得られた残渣をイソプロピルエーテルで洗い、標題
化合物(0.82g)を無色粉末として得た。参考例5
−1と同様にして、参考例5−2〜7をそれぞれ合成し
た。 参考例5−2:5−アミノ−4−(4−クロロフェニ
ル)−4−フェニルペンタノール 参考例5−3:5−アミノ−4−(4−メトキシフェニ
ル)−4−フェニルペンタノール 参考例5−4:5−アミノ−4,4−ビス(4−クロロ
フェニル)ペンタノール 参考例5−5:6−アミノ−5,5−ジフェニルヘキサ
ノール 参考例5−6:6−アミノ−4,4−ジフェニルヘキサ
ノール 参考例5−7:7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプタ
ノール 〔表5〕にそれぞれの構造式、物性およびNMRスペク
トルを示す。
【0077】参考例6−1 5−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルペンタノール 5−アミノ−4,4−ジフェニルペンタノール(10
g)をぎ酸(80ml)に溶解した後無水酢酸(13ml)
を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を
濃縮乾固後、残渣をクロロホルムと水に分配した。水層
をアンモニア水で塩基性とした後、クロロホルムで抽出
した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固
した。得られた残渣をエタノール(30ml)に溶解し、
1N−水酸化ナトリウム溶液(20ml)と共に室温で2
0分撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した結晶を
濾取した。水、酢酸エチルで順次洗い、標題化合物(9
g)を無色粉末として得た。参考例6−1と同様にし
て、参考例6−2〜7をそれぞれ合成した。 参考例6−2:4−(4−クロロフェニル)−5−ホル
ミルアミノ−4−フェニルペンタノール 参考例6−
3:5−ホルミルアミノ−4−(4−メトキシフェニ
ル)−4−フェニルペンタノール 参考例6−4:4,4−ビス(4−クロロフェニル)−
5−(ホルミルアミノ)ペンタノール 参考例6−5:6−ホルミルアミノ−5,5−ジフェニ
ルヘキサノール 参考例6−6:6−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニ
ルヘキサノール 参考例6−7:7−アセチルアミノ−4,4−ジフェニ
ルヘプタノール 〔表6〕にそれぞれの構造式、物性およびNMRスペク
トルを示す。
【0078】参考例7−1 5−ホルミルアミノ−1−ヨード−4,4−ジフェニル
ペンタン 5−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルペンタノール
(38.3g)の塩化メチレン(600ml)溶液に塩化
p−トルエンスルホニル(29.2g)、トリエチルア
ミン(15g)と触媒量の4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジンを加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合
物を濃縮乾固後、残渣によう化ナトリウム(46.6
g)とアセトン(600ml)を加えた。50℃で2時間
加熱撹拌後、反応混合物を濃縮乾固した。得られた残渣
を酢酸エチルと水で抽出した。有機層を分離し、チオ硫
酸ナトリウム水溶液で水洗した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製することにより、標題化合物
(46.5g)を黄色シロップとして得た。参考例7−
1と同様にして、参考例7−3〜4、7−6〜7、7−
9をそれぞれ合成した。 参考例7−3:4−(4−クロロフェニル)−5−ホル
ミルアミノ−1−ヨード−4−フェニルペンタン 参考例7−4:5−ホルミルアミノ−1−ヨード−4−
(4−メトキシフェニル)−4−フェニルペンタン 参考例7−6:6−ホルミルアミノ−1−ヨード−5,
5−ジフェニルヘキサン 参考例7−7:6−ホルミルアミノ−1−ヨード−4,
4−ジフェニルヘキサン 参考例7−9:7−アセチルアミノ−1−ヨード−4,
4−ジフェニルヘプタン
【0079】参考例7−2 1−ヨード−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミ
ノ)ペンタン 5−アミノ−4,4−ジフェニルペンタノール(1
g)、塩化p−トルエンスルホニル(1.65g)、ト
リエチルアミン(1.2ml)と触媒量の4−(ジメチル
アミノ)ピリジンとを塩化メチレン(20ml)中、室温
で一夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固後、得られた残
渣をよう化ナトリウム(0.7g)と共にアセトン(2
5ml)中、50℃で一昼夜撹拌した。反応混合物を濃縮
乾固後、残渣を酢酸エチルと水で抽出した。有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮乾固し、標題化合物(1
g)を淡黄色粉末として得た。参考例7−2と同様にし
て、参考例7−5、7−8を合成した。 参考例7−8:1−ヨード−4,4−ジフェニル−6−
(トシルアミノ)ヘキサン 参考例7−5 4,4−ビス(4−クロロフェニル)−5−(ホルミル
アミノ)ペンチル トシレート 〔表7〕にそれぞれの構造式、物性およびNMRスペク
トルを示す。
【0080】参考例8 5−シアノ−4,4−ジフェニルペンタノール エチル 5−シアノ−4,4−ジフェニルペンタノエー
ト(2g)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に、氷
冷撹拌下、水素化リチウムアルミニウム(0.37g)
を少量づつ加えた。添加終了後、混合物をさらに30分
撹拌した。反応混合物に、氷冷撹拌下、水(0.9m
l)、15%水酸化ナトリウム溶液(2.7ml)、水
(0.9ml)を順次滴下した。析出した不溶物を濾過
し、濾液を酢酸エチルと飽和重曹水で抽出した。有機層
を飽和食塩水で水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮
乾固した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、標題化合物(1.3
g)を無色シロップとして得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.25-1.40(2H,m), 2.34
-2.43(2H,m), 3.12(2H,s), 3.61(2H,t), 7.15-7.37(10
H,m) 参考例9 3,3−ジフェニル−6−ヨードヘキサンニトリル トリフェニルホスフィン(1.68g)の塩化メチレン
(30ml)溶液にイミダゾール(0.44g)を溶解し
た後、ヨウ素(1.62g)を加えた。この混合物に5
−シアノ−4,4−ジフェニルペンタノール(1.3
g)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下した。滴下終了
後、混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を飽和チ
オ硫酸ナトリウム水溶液で水洗、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後濃縮乾固した。得られた残渣にイソプロピルエー
テルを加え、不溶物を濾過した。濾液を濃縮乾固し、標
題化合物(1.5g)を無色シロップとして得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.49-1.64(2H,m), 2.38
-2.47(2H,m), 3.11(2H,s), 3.12(2H,t), 7.13-7.39(10
H,m)
【0081】参考例10 6−シアノ−4,4−ジフェニルヘキサン酸 6−シアノ−4,4−ジフェニルヘキサン酸エチル(2
5.5g)のエタノール(400ml)溶液に1規定水酸
化ナトリウム水溶液(120ml)を加え1時間60℃で
加熱撹拌を行った。反応終了後、反応液を減圧下濃縮し
残渣を1規定塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで抽出
(200ml×2)した。飽和食塩水で水洗、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後濃縮乾固し、得られた残渣(25g)
をクロロホルム−ヘキサンで再結晶を行い標題化合物
(22g)を白色粉末として得た。 mp 119−120℃1 H−NMR(CDCl3,δ):1.95-2.10(4H,m), 2.37
-2.50(4H,m), 7.10-7.40(10H,m) 参考例11 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′−(6−
シアノ−4,4−ジフェニルヘキサノイル)スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 6−シアノ−4,4−ジフェニルヘキサン酸(1.6
g)のクロロホルム(20ml)溶液に、氷冷撹拌下、塩
化チオニル(0.79ml)を滴下した。滴下終了後、混
合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を減圧
下濃縮乾固し、得られた残渣を塩化メチレン(5ml)に
溶解した。この溶液を氷冷撹拌下、3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),
2′−ピペリジン〕 塩酸塩(1.96g)とトリエチ
ルアミン(1.33g)の塩化メチレン(25ml)溶液
に滴下した。滴下終了後、混合物を室温でさらに30分
撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、標題化合物(1.29g)を淡黄色シロップとして
得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.52-1.68(6H,m), 1.91
-2.09(4H,m), 2.34-2.60(5H,m), 2.62-2.98(4H,m), 3.0
8-3.16(2H,m), 3.83(6H,s), 3.96(1H,d), 6.55,6.58(1
H,each,s), 7.11-7.37(10H,m)
【0082】参考例12 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(5−シアノ
−4,4−ジフェニルペンチル)スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 3,3−ジフェニル−6−ヨードヘキサンニトリル
(1.5g)、3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩
(1.39g)、トリエチルアミン(0.53g)と炭
酸カリウム(0.72g)をアセトニトリル(25ml)
中、70℃で一夜撹拌した。反応混合物中の不溶物を濾
過し、濾液を濃縮乾固した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーで精製することにより、標題
化合物の塩酸塩(0.7g)を淡黄色粉末として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.09-1.25(2H,m), 1.38
-1.70(7H,m), 1.78-1.95(1H,m), 2.13-2.80(10H,m), 3.
08(2H,s), 3.77(3H,s), 6.62-6.71(2H,m), 6.95(1H,d),
7.12-7.37(10H,m)
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】
【0090】参考例13−1 1−ベンゾイル−2−(2−フェニルエチル)−2−ピ
ペリジンカルボニトリル
【化58】 リチウムジイソプロピルアミド140mmolを溶かしたテ
トラヒドロフラン溶液200mlに−78℃で、1−ベン
ゾイル−2−ピペリジンカルボニトリル15gを固体の
まま加えた。30分間撹拌後、ヨウ化フェネチル33.
2gを溶かしたテトラヒドロフラン溶液100mlを−7
8℃で滴下した。滴下終了後、反応液を徐々に0℃まで
昇温した。水を加え、有機層を分離し、水層をさらに酢
酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。残渣を、展開溶媒と
して、酢酸エチル:ヘキサン(1:2)を用いたシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、目的物の入っ
た溶液を減圧で留去し、得られた固体を酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶して無色結晶17.3gを得た。 融点 65−67℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.52-2.00(4H,m), 2.19(2
H,t,J=6Hz), 2.37-2.98(4H,m), 3.29-3.57(2H,m), 7.13
-7.56(10H,m) 元素分析値 C21222Oとして 計算値 C 79.21; H 6.96; N
8.80 実験値 C 79.13; H 6.89; N
8.64 参考例6−1と同様にして、下記に示す化合物を合成し
た。
【0091】参考例13−2:1−ベンゾイル−2−
〔2−(3−メトキシフェニル)エチル〕−2−ピペリ
ジンカルボニトリル 参考例13−3:1−ベンゾイル−2−〔2−(3,4
−ジメトキシフェニル)エチル〕−2−ピペリジンカル
ボニトリル 参考例13−4:1−ベンゾイル−2−〔2−チエニル
エチル〕−2−ピペリジンカルボニトリル 〔表8〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRスペ
クトルを示す。
【0092】
【表8】
【0093】参考例13−5 3,4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1H)、2′
−ピペリジン〕−1−オン 塩酸塩
【化59】 1−ベンゾイル−2−(2−フェニルエチル)−2−ピ
ペリジンカルボニトリル7.64gを1,2−ジクロロ
エタン250mlに溶かした。ついで塩化アルミニウム
8.0gを加え6時間加熱還流した。反応液を冷却し、
10%水酸化ナトリウム水溶液に注意深く注ぎ、塩化メ
チレンおよび水を加え抽出した。塩化メチレン層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。残渣
にメタノール100mlおよび20%水酸化ナトリウム水
溶液100mlを加え、12時間加熱還流した。放冷後、
メタノールを留去し、塩化メチレンおよび水を加え抽出
した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ
過後溶媒を留去した。残渣を、溶媒として酢酸エチル:
ヘキサン(1:2)を用いたアルミナカラムクロマトグ
ラフィーで精製し、目的物の入った溶液を減圧で留去
し、残渣を4N−メタノール性塩酸6.0mlで処理して
固体を得た。塩化メチレンから再結晶して無色結晶3.
0gを得た。 融点 222−223℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.37-1.85(5H,m), 1.92-
2.14(3H,m), 2.44(1H,dt,J=7Hz,5Hz), 2.76-3.16(4H,
m), 7.20-7.52(3H,m), 8.29(1H,dd,J=8Hz,1Hz) 元素分析値 C1418ClNO・H2Oとして 計算値 C 62.33; H 7.47; N
5.19 実験値 C 62.39; H 7.27; N
5.42 参考例13−5と同様にして、下記に示す化合物を合成
した。
【0094】参考例13−6:3,4−ジヒドロ−6−
メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペ
リジン〕−1−オン 塩酸塩 参考例13−7:3,4−ジヒドロ−8−メトキシスピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1
−オン 塩酸塩 参考例13−8:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕−1−オン 塩酸塩 参考例13−9:6,7−ジヒドロスピロ〔ベンゾ
〔b〕チオフェン−5(4H),2′−ピペリジン〕−
4−オン 塩酸塩 〔表9〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRスペ
クトルを示す。
【0095】
【表9】
【0096】参考例13−10 3,4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1H)、2′
−ピペリジン〕−1−オール
【化60】 3,4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1H)、2′
−ピペリジン〕−1−オン0.80gをメタノール20
mlに溶かし、水素化ホウ素ナトリウム0.15gを少し
ずつ加えた。30分間撹拌後、水を加え塩化メチレンで
抽出した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過後溶媒を留去した。得られた固体を塩化メチレ
ン−エーテルより再結晶して白色結晶0.25gを得
た。 融点 125−127℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.32-1.98(8H,m), 2.28(1
H,quint,J=7Hz), 2.74-2.94(4H,m), 4.37(1H,s), 7.07-
7.28(4H,m), 7.40-7.52(1H,m) 元素分析値 C1419NOとして 計算値 C 77.38; H 8.81; N
6.45 実験値 C 77.16; H 8.84; N
7.01 参考例13−10と同様にして、下記に示す化合物を合
成した。 参考例13−11:3,4−ジヒドロ−6−メトキシス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕−
1−オール 参考例13−12 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オール
塩酸塩 参考例13−13 6,7−ジヒドロスピロ〔ベンゾ〔b〕チオフェン−5
(4H),2′−ピペリジン〕−4−オール 塩酸塩 〔表10〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRス
ペクトルを示す。
【0097】
【表10】
【0098】参考例13−14 3,4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1H)、2′
−ピペリジン〕 塩酸塩
【化61】 (1)3,4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1
H)、2′−ピペリジン〕−1−オン3.36gを溶か
した塩化メチレン溶液200mlに炭酸カリウム2.6g
を加え、更に無水トリフルオロ酢酸3.4mlを溶かした
塩化メチレン溶液50mlを0℃で滴下し、3時間撹拌し
た。水を加え塩化メチレンで抽出、塩化メチレン層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。
残渣を、展開溶媒として酢酸エチル:ヘキサン(1:
2)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し、目的物の入った溶液を減圧で留去し、得られた固
体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して無色針状結晶
の1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジヒドロスピ
ロ〔ナフタレン−2(1H)、2′−ピペリジン〕−1−
オン4.86gを得た。 融点 97−100℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.60-2.25(7H,m), 2.67-
3.16(3H,m), 3.35-3.53(1H,m), 3.82-3.98(1H,m), 7.16
-7.52(3H,m), 8.20(1H,dd,J=8Hz,1.2Hz) 元素分析値 C16163NO2として 計算値 C 61.73; H 5.18; N
4.50 実験値 C 61.47; H 5.20; N
4.40
【0099】(2)1′−トリフルオロアセチル−3,
4−ジヒドロスピロ〔ナフタレン−2(1H)、2′−ピ
ペリジン〕−1−オン4.44gを酢酸30mlに溶か
し、10%パラジウム−炭素触媒0.76gを加え4kg
/cm2、80℃で6.5時間接触還元した。反応液を水
に注ぎ、10%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性に
し、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。残渣を
4N−メタノール性塩酸3.6mlで処理して固体を得
た。塩化メチレン−エーテルより再結晶して白色結晶
2.51gを得た。 融点 200−202℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.43-1.80(8H,m), 1.84-
2.02(1H,m), 2.77(2H,s),2.84(4H,t,J=5Hz), 7.10(4H,
s) 元素分析値 C1420ClN・1/4H2Oとして 計算値 C 69.40; H 8.53; N
5.78 実験値 C 69.62; H 8.38; N
5.64
【0100】参考例13−15 3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−
2(1H)、2′−ピペリジン〕 塩酸塩
【化62】 3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−
2(1H)、2′−ピペリジン〕−1−オン6.57gを
トリフルオロ酢酸30mlに溶かし、トリエチルシラン
8.5mlを加え1時間撹拌した。反応液を少しずつ水に
注ぎ、1N塩酸を加えてヘキサンで洗った。水層に1N
水酸化ナトリウム水溶液を加え塩基性とし、塩化メチレ
ンで抽出した。塩化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。残渣を4N−メタノー
ル性塩酸7.0mlで処理して固体を得た。メタノール−
エーテルより再結晶して白色結晶5.09gを得た。 融点 201−203℃1 H−NMR(ppm, CDCl3):1.31-2.00(9H,m), 2.71(2
H,s), 2.74-2.88(4H,m),3.77(3H,m), 6.62-6.73(2H,m),
6.98(1H,m) 元素分析値 C1522ClNO・3/10H2Oとして 計算値 C 66.60; H 8.31; N
5.18 実験値 C 66.65; H 8.46; N
5.03 参考例13−15と同様にして、下記に示す化合物を合
成した。
【0101】参考例13−16:3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),
2′−ピペリジン〕 塩酸塩 参考例13−17:3,4−ジヒドロ−8−メトキシス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕
塩酸塩 参考例13−18:6,7−ジヒドロスピロ〔ベンゾ
〔b〕チオフェン−5(4H),2′−ピペリジン〕
塩酸塩 〔表11〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRス
ペクトルを示す。
【0102】
【表11】
【0103】参考例14 3,4−ジヒドロ−6−エトキシスピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩 1) 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−トリフ
ルオロアセチルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−
ピペリジン〕 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕(5.0g)塩化メチ
レン100mlに溶かし、ピリジン(4.5ml)及び無水
トリフルオロ酢酸(5.2ml)を加え、0℃で1時間、
室温で2時間撹拌した。反応液に水を加え塩化メチレン
で抽出し、塩化メチレン層を希塩酸で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。得られた残
渣をヘキサンから再結晶して白色結晶(5.2g)を得
た。 融点 75−76℃ 2) 3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1′−トリ
フルオロアセチルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′
−ピペリジン〕 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−トリフルオロ
アセチルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕(2.0g)を塩化メチレン(60ml)に溶か
し、氷冷下エタンチオール(30ml)および塩化アルミ
ニウム(3.3g)を加えた。反応液を0℃にて1時間
撹拌後氷水にあけ、塩化メチレンにて抽出後、乾燥濃縮
して表記化合物を得た。 融点 113−116℃
【0104】3) 3,4−ジヒドロ−6−エトキシス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸
塩 3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1′−トリフルオ
ロアセチルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペ
リジン〕(500mg)のDMF溶液(5ml)に、水素化
ナトリウム(100mg)存在下60℃にてヨウ化エチル
(273mg)を加えた。60℃で3時間反応させた後、
反応液に水、酢酸エチルを加え有機層を水洗、乾燥し、
濃縮した。得られた残渣をメタノール(50ml)に溶解
し、1N水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え、室
温にて6時間撹拌した後、反応液を減圧下濃縮した。得
られた残渣を酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥後、濃縮
し、残渣を4N塩化水素−酢酸エチルで処理し塩酸塩
(184mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.39(3H,t,J=7Hz), 1.4
5-1.96(8H,m), 2.69(2H,s), 2.72-2.90(4H,m), 3.99(2
H,q,J=7Hz), 6.64-6.70(2H,m), 6.96(1H,d,J=8Hz)
【0105】参考例15 3,4−ジヒドロ−6,7−メチレンジオキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩(10g)
をDMF(300ml)中、炭酸カリウム(10g)存在
下、臭化ベンジル(4ml)と60℃にて2時間反応し
た。反応終了後、酢酸エチル−水で抽出し、水洗、乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:酢酸エチル)で精製して3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシ−1′−ベンジルスピロ〔ナフタレ
ン−2(1H),2′−ピペリジン〕(10.8g)を得
た。生成の(10.8g)を60℃の臭化水素酸(33
ml)に溶解し、1.5時間加熱還流した。反応液を水へ
あけ炭酸水素ナトリウムで中和して、酢酸エチルにて抽
出した。水洗、乾燥、濃縮後、残渣をヘキサンより結晶
化し、3,4−ジヒドロ−6,7−ジヒドロキシ−1′
−ベンジルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペ
リジン〕(5.92g)を得た。 融点 122−124℃ 3,4−ジヒドロ−6,7−ジヒドロキシ−1′−ベン
ジルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕(390mg)のDMF(5ml)中に水素化ナトリウ
ム(144mg)を加え、60℃加熱下ジブロモメタン
(0.85g)と1時間反応させた。反応液を氷水にあ
け、酢酸エチルで抽出した。抽出液は乾燥後、減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し3,
4−ジヒドロ−6,7−メチレンジオキシ−1′−ベン
ジルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.37-1.65(6H,m), 1.70
-1.86(1H,m), 1.88-2.07(1H,m), 2.47-2.96(6H,m), 3.4
7-3.73(2H,m), 5.87(2H,m), 6.56(1H,m), 6.57(1H,m),
7.14-7.40(5H,m)
【0106】3,4−ジヒドロ−6,7−メチレンジオ
キシ−1′−ベンジルスピロ〔ナフタレン−2(1H),
2′−ピペリジン〕(164mg)をエタノール(10m
l)中、10%パラジウム−炭素(150mg)、濃塩酸
(0.3ml)存在下、常温常圧にて接触水素添加反応を
行った。18時間後、触媒をろ去し濃縮残渣を炭酸ナト
リウムで中和した後、酢酸エチルで抽出した。水洗、乾
燥、濃縮し、目的物(90mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.42-1.98(9H,m), 2.64
-2.87(6H,m), 5.87(2H,s), 6.53(1H,s), 6.57(1H,s) 参考例16 3,4−ジヒドロ−6,7−ジエトキシスピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩 3,4−ジヒドロ−6,7−ジヒドロキシ−1′−ベン
ジルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕(970mg)のDMF溶液(10ml)に水素化ナト
リウム(691mg)を加え、さらにヨウ化エチル(0.
48ml)を加えた。室温で3時間反応後、氷水にあけ、
酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗、乾燥後減圧濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:酢酸エチル)にて精製した。得られた油状物を接
触還元反応に付し、表記化合物を塩酸塩として得た。 非晶状粉末 元素分析値:C1828ClNO2として 計算値: C;66.34, H;8.66, N;4.3
0 実測値: C;66.22, H;9.15, N;4.0
【0107】参考例17 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−7−ニトロスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩
【化63】 (1)1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジヒドロ
−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′
−ピペリジン〕(6.0g)をクロロホルム(150m
l)に溶かし、硝酸アンモニウム(1.5g)を懸濁さ
せ、無水トリフルオロ酢酸(9ml)を加えた。室温で一
晩撹拌した後、反応液に水を加え塩化メチレンで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジヒドロ−
6−メトキシ−7−ニトロスピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペリジン〕(1.4g)および1′−ト
リフルオロアセチル−3,4−ジヒドロ−6−メトキシ
−5−ニトロスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピ
ペリジン〕(0.457g)を得た。
【0108】1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジ
ヒドロ−6−メトキシ−7−ニトロスピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕 融点 105−107℃ 1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジヒドロ−6−
メトキシ−5−ニトロスピロ〔ナフタレン−2(1H),
2′−ピペリジン〕 融点 128−130℃ (2)得られた1′−トリフルオロアセチル−3,4−
ジヒドロ−6−メトキシ−7−ニトロスピロ〔ナフタレ
ン−2(1H),2′−ピペリジン〕(0.5g)をメタ
ノール(50ml)に溶かし、炭酸カリウム(0.221
g)および水(5ml)を加え室温で15時間撹拌した。
反応液を酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、ろ過後溶媒を留去した。残渣を4N−塩酸/酢
酸エチルで処理し、3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
7−ニトロスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペ
リジン〕塩酸塩を非結晶性粉末として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.45-2.00(8H,m), 2.73
(2H,s), 2.80-2.95(4H,m), 3.91(3H,s), 6.81(1H,s),
7.63(1H,s)
【0109】参考例18 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−5−ニトロスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩
【化64】 参考例17で得られた1′−トリフルオロアセチル−
3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−5−ニトロスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕を同様に
処理して、表題化合物を非結晶性粉末として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.44-1.75(7H,m), 1.89
-1.96(1H,m), 2.71-2.84(6H,m), 3.85(3H,s), 6.83(1H,
d,J=9Hz), 7.13(1H,d,J=9Hz)
【0110】参考例19 7−アセチル−3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕
【化65】 (1)1′−トリフルオロアセチル−3,4−ジヒドロ
−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−
ピペリジン〕(2.94g)を二硫化炭素(30ml)に
溶かし、氷冷下無水酢酸(0.85ml)を加えた。さら
に塩化アルミニウム(2.4g)を加えた後、室温で一
夜撹拌した。反応液を氷水に加え酢酸エチルで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
し7−アセチル−1′−トリフルオロアセチル−3,4
−ジヒドロ−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペリジン〕(0.21g)を得た。 融点 156−157℃
【0111】参考例20−1 2−(クロロアセチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル
テトラリン 2−アミノテトラリン−2−カルボン酸(500mg,
2.6mmol)のTHF(10mL)懸濁液に室温撹拌下水
素化リチウムアルミニウム(250mg,6.5mmol)を
加えそのまま室温で2時間撹拌した。1規定水酸化ナト
リウム水溶液を加え沈殿物をろ去した後、母液を飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去し、ほぼ純粋なアミノアルコール体(420m
g,85%)を無色シロップとして得た。次に得られた
アルコール(420mg,2.2mmol)を酢酸エチル(1
0mL)−飽和炭酸ナトリウム水溶液(10mL)に溶解さ
せ氷冷下激しく撹拌しながらクロロアセチルクロリド
(340mg,3mmol)を滴下した。5分後、有機層を分
け飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒留去後得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付しヘキサン−酢酸エチル(1:
1)で溶出し標題化合物を400mg(72%)得た。同
様にして、下記に示す化合物を合成した。
【0112】参考例20−2:2−(クロロアセチル)
アミノ−2−ヒドロキシメチル−6−メトキシテトラリ
ン 参考例20−3:2−(クロロアセチル)アミノ−2−
ヒドロキシメチル−7−メトキシテトラリン 参考例20−4:2−(クロロアセチル)アミノ−6,
7−ジメトキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラリン 〔表12〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRス
ペクトルを示す。
【0113】
【表12】
【0114】参考例21−1 スピロ〔テトラリン−2,3′−モルホリン〕−5′−
オン 水素化ナトリウム(120mg,5mmol,60%油性のも
のをヘキサンで洗浄したもの)のDMF(3mL)懸濁液
に2−(クロロアセチル)アミノ−2−(ヒドロキシメ
チル)テトラリン(400mg,1.6mmol)のDMF
(3mL)溶液を氷冷撹拌下滴下し室温に戻しそのまま3
時間撹拌した。水を大量に加えた後、酢酸エチルで抽出
を行い、有機層を数回水洗した後飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去後得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付しヘ
キサン−酢酸エチル(1:1→1:2)で溶出し標題化
合物を150mg(43%)、白色結晶として得た。 参考例21−2:6−メトキシスピロ〔テトラリン−
2,3′−モルホリン〕−5′−オン 2−(クロロアセチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル
−6−メトキシテトラリン(450mg,1.6mmol)の
THF(15mL)溶液に60%油性水素化ナトリウム
(200mg,5.0mmol)を氷冷撹拌下加え室温に戻し
3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えA
coEtで抽出を行った。有機層を飽和食塩水で洗浄した
後無水硫酸ナトリウムで乾燥を行った。減圧下溶媒を留
去し標題化合物を粗結晶として約400mg(定量的)得
た。一部クロロホルム−イソプロピルエーテルで再結晶
を行った。同様にして、下記に表す化合物を合成した。 参考例21−3:7−メトキシスピロ〔テトラリン−
2,3′−モルホリン〕−5′−オン 参考例21−4:6,7−ジメトキシスピロ〔テトラリ
ン−2,3′−モルホリン〕−5′−オン 〔表13〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRス
ペクトルを示す。
【0115】
【表13】
【0116】参考例22−1 スピロ〔テトラリン−2,3′−モルホリン〕塩酸塩 スピロ〔テトラリン−2,3′−モルホリン〕−5′−
オン(22mg,0.1mmol)のTHF(2mL)溶液に氷
冷撹拌下水素化リチウムアルミニウム(12mg,0.3
mmol)を加えそのまま室温で1時間撹拌した。さらに6
0℃で3時間撹拌した後、1規定水酸化ナトリウム水溶
液を加え沈殿物をろ去した。母液を飽和食塩水で洗浄し
た後無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し酢酸エチル−メタノール(1:0→9:1)で
溶出した。有効分を濃縮した後、水−クロロホルムに溶
解させクロロホルム層を乾燥後減圧下濃縮した。得られ
た残渣を酢酸エチルに溶解させ4規定塩化水素の酢酸エ
チル溶液を加え、減圧下濃縮しさらにイソプロピルエー
テルを加え結晶化させ標題化合物を12mg(49%)得
た。前記参考例22−1と同様にして、下記に表される
化合物を合成した。 参考例22−2:6−メトキシスピロ〔テトラリン−
2,3′−モルホリン〕塩酸塩 参考例22−3:7−メトキシスピロ〔テトラリン−
2,3′−モルホリン〕塩酸塩 参考例22−4:6,7−ジメトキシスピロ〔テトラリ
ン−2,3′−モルホリン〕塩酸塩 〔表14〕に、それぞれの構造式、物性およびNMRス
ペクトルを示す。
【0117】
【表14】
【0118】参考例23 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−4′−メチル
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペラジン〕2
塩酸塩 1) 2−〔(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メ
チルアミノ)アセチルアミノ〕−1,2,3,4−テト
ラヒドロ−6,7−ジメトキシナフタレン−2−カルボ
ン酸エチル 2−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−
ジメトキシナフタレン−2−カルボン酸エチル(430
mg,1.5mmol),N−ベンジルオキシカルボンサルコ
シン(357mg,1.6mmol)と1−エチル−3−
(3′−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸
塩(306mg,1.6mmol)のジクロロメタン(5ml)
溶液に、氷冷撹拌下トリエチルアミン(160mg,1.
6mmol)を加え、さらに室温で2時間撹拌した。反応液
を減圧下濃縮し得られた残渣を酢酸エチルに溶解させ、
1規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水でそれぞれ洗浄し
た。乾燥後、減圧下溶媒を留去し得られた残渣を、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢
酸エチル(1:1〜1:2)で溶出し標題化合物を55
0mg(74%)得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.25(3H,t), 2.05-2.17
(1H,m), 2.38-3.00(7H,m), 3.22(1H,d), 3.75-3.90(8H,
m), 4.20(2H,q), 5.02(2H,s), 6.37-6.60(3H,m),7.20-
7.39(5H,m)
【0119】2) 1,2,3,4−テトラヒドロ−
6,7−ジメトキシ−2−(メチルアミノアセチルアミ
ノ)ナフタレン−2−カルボン酸エチル 2−〔(N−ベンジルオキシカルボニル−N−メチルア
ミノ)アセチルアミノ〕−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−6,7−ジメトキシナフタレン−2−カルボン酸エ
チル(550mg,1.1mmol)のエタノール(20ml)
溶液を、10%パラジウムカーボン(250mg)存在下
6時間水素添加を行った。触媒をろ去した後、ろ液を減
圧下濃縮した。残渣の1規定水酸化ナトリウム水溶液
(2ml)−テトラヒドロフラン(10ml)溶液を80℃
で17時間加熱撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、
残渣を酢酸エチルに溶解させ水で洗浄した。飽和食塩水
で洗浄した後、乾燥後、減圧下濃縮し得られた粗結晶を
クロロホルム−イソプロピルエーテルで再結晶し標題化
合物(150mg)を得た。融点 168−169℃3)
3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−4′−メチ
ルスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペラジン〕 水素化リチウムアルミニウム(114mg,3mmol)、塩
化アルミニウム(400mg,3mmol)のエーテル(4m
l)の懸濁液に氷冷撹拌下3,4−ジヒドロ−6,7−
ジメトキシ−4′−メチルスピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペラジン〕−3′,6′−ジオン(50m
g,0.16mmol)のエーテル(2ml)懸濁液を加えさ
らに45分間室温で撹拌した。1規定水酸化ナトリウム
水溶液を加え沈殿物をろ去した後、沈殿物を1規定水酸
化ナトリウム水溶液とクロロホルムで洗浄した。母液を
飽和食塩水で洗った後、有機層を乾燥後、減圧下溶媒を
濃縮して標題化合物(42mg,86%)を得た。一部、
酢酸エチルに溶かし、4規定塩化水素−酢酸エチル溶液
を加え、減圧下濃縮した後イソプロピルエーテルを加え
非晶状粉末を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.90-2.05(1H,m), 2.18
-2.35(1H,m), 2.69(1H,dd), 2.80-2.94(2H,m), 3.06(3
H,s), 3.58(1H,d), 3.85,3.86(3H each,s), 4.04(2H,AB
q), 6.11(1H,br s), 6.53,6.61(1H each,s)
【0120】参考例24 (R)−(+)−3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩
【化66】 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−スピロ〔ナフタレン
−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩(1g)をフリ
ーの塩基とした後、メタノールに溶解し、(S)−
(+)−10−カンファースルホン酸(0.867g)
のメタノール溶液を加え減圧下濃縮した。残渣をメタノ
ール(10ml)に溶解しイソプロピルエーテル(20m
l)を加え5時間室温で放置した。析出した結晶をろ取
し、さらにメタノール−イソプロピルエーテルより再結
晶を2回行い、(0.2g)の結晶を得た。これをフリ
ーの塩基とした後、4N−塩酸/酢酸エチル溶液で処理
し、白色結晶の(R)−(+)−3,4−ジヒドロ−6
−メトキシスピロ〔ナフタリン─2(1H),2′−ピペ
リジン〕塩酸塩(0.1g)を得た。光学純度は高速液
体クロトグラフィ−を用い、光学活性体分離用カラム
(ダイセル化学製、CHIRALCEL OB−H)に
より決定した。 光学純度 99.7%ee以上 融点 152−155℃ 比旋光度〔α〕D 27=+3.44
【0121】参考例25 (S)−(−)−3,4−ジヒドロ−6−メトキシスピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩酸塩
【化67】 参考例22の(+)−体再結晶時の母液をすべて合わせ
て減圧濃縮し、得られた残渣をフリーの塩基とした後、
メタノールに溶解し、(R)−(−)−10−カンファ
ースルホン酸(0.7g)のメタノール溶液を加え減圧
下濃縮した。残渣を参考例22と同様の操作を行うこと
により、白色結晶の(S)−(−)−3,4−ジヒドロ
−6−メトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−
ピペリジン〕塩酸塩(0.09g)を得た。 光学純度 97.1%ee 融点 155−160℃ 参考例26 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−
オン 塩酸塩
【化68】 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オン 塩酸
塩(10g)をフリーの塩基とした後、メタノール(7
00ml)に溶解し、(2S,3S)−(+)−O,O′
−ジベンゾイル酒石酸1水和物(12.07g)を加え
た。室温で3日間放置し析出した結晶をろ取した。これ
を再びフリーの塩基とした後、4N−塩酸/酢酸エチル
溶液で処理し、白色結晶の(+)−3,4−ジヒドロ−
6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),
2′−ピペリジン〕−1−オン 塩酸塩(1.84g)
を得た。 光学純度 99.9%ee以上 融点 251−254℃ 比旋光度〔α〕D 26=+41.22
【0122】参考例27 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オ
ン 塩酸塩 参考例26の(+)−体再結晶時の母液をすべて合わせ
て減圧濃縮し、得られた残渣をフリーの塩基とした後、
メタノールに溶解し、(2R,3R)−(−)−O,
O′−ジベンゾイル酒石酸1水和物を用い、参考例26
と同様の操作を行うことにより、白色結晶の(−)−
3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オン 塩酸
塩(2.04g)を得た。 光学純度 99.9%ee以上 融点 250−252℃ 比旋光度〔α〕D 26=−41.41 参考例28 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩
【化69】 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オ
ン 塩酸塩を参考例13−10と同様の操作を行うこと
により(−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕塩
酸塩を得た。 融点 165−167℃ 比旋光度〔α〕D 26=−1.92
【0123】参考例29 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 融点 165−167℃ 比旋光度〔α〕D 26=+1.80 参考例30 1−ベンゾイルヘキサヒドロ−2−(2−フェニルエチ
ル)−1H−アゼピン−2−カルボニトリル
【化70】 参考例13−1と同様にして標題化合物を得た。 融点 116−118℃1 H−NMR(CDCl3,δ):1.25-1.76(3H,m), 1.80-
3.23(10H,m), 3.51-3.67(1H,m), 7.08-7.50(10H,m)
【0124】参考例31 1,3,4,5,6,7,3′,4′−オクタヒドロス
ピロ〔2H−アゼピン−2,2′(1H)−ナフタレ
ン〕−1′−オン 塩酸塩
【化71】 参考例13−5と同様にして標題化合物を得た。 融点 208−210℃1 H−NMR(CDCl3,δ):1.20-1.84(7H,m), 1.87
-2.30(4H,m), 2.55-2.71(1H,m), 2.93-3.08(3H,m), 7.2
1(1H,d,J=8Hz), 7.32(1H,d,J=8Hz), 7.46(1H,dt,J=8.2H
z), 8.05(1H,dd,J=8.2Hz) 参考例32 1,3,4,5,6,7,1′,2′,3′,4′−デ
カヒドロスピロ〔2H−アゼピン−2,2′(1H)−
ナフタレン〕 塩酸塩
【化72】 参考例13−10,14と同様にして標題化合物を得
た。 融点 191−194℃1 H−NMR(CDCl3,δ):1.08-1.92(11H,m), 2.6
0-2.98(6H,m), 7.01-7.13(4H,m)
【0125】実施例I−1 1−(5−アミノ−4,4−ジフェニルペンチル)−4
−フェニルピペリジン1−(5−ホルムアミノ−4,4
−ジフェニルペンチル)−4−フェニルピペリジン
(2.07g)のメタノール(50ml)溶液に1N−水
酸化ナトリウム溶液(30ml)を加え、混合物を一夜加
熱還流した。反応混合物を濃縮乾固し、得られた残渣を
塩化メチレンと水で抽出した。有機層を水洗、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後濃縮乾固し、標題化合物(1.94
g)を黄色粉末として得た。実施例I−1と同様にし
て、実施例I−2〜4をそれぞれ合成した。 実施例I−2:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′
−(5−アミノ−4,4−ジフェニルペンチル)スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 実施例I−3:1−〔5−アミノ−4−(4−メトキシ
フェニル)−4−フェニルペンチル〕−4−フェニルピ
ペリジン 実施例I−4 1−〔5−アミノ−4,4−ビス(4−クロロフェニ
ル)ペンチル〕−4−(4−フルオロフェニル)ピペラ
ジン
【0126】実施例I−5 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(6−アミノ
−4,4−ジフェニルヘキシル)スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(5−シアノ
−4,4−ジフェニルペンチル)スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕(0.6g)のテトラ
ヒドロフラン(15ml)溶液に、氷冷撹拌下、水素化リ
チウムアルミニウム(95mg)を少量づつ加えた。添加
終了後、混合物を60℃で6時間加熱した。反応混合物
に、氷冷撹拌下、水(0.25ml)、15%水酸化ナト
リウム溶液(0.75ml)、水(0.25ml)を順次滴
下し、析出した不溶物を濾過した。濾液を飽和食塩水で
水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮乾固し、標題化
合物(0.54g)を淡黄色シロップとして得た。実施
例I−5と同様にして、実施例I−6を合成した。 実施例I−6:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ
−1′−(7−アミノ−4,4−ジフェニルヘプチル)
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 〔表15〕にそれぞれの構造式、物性およびNMRスペ
クトルを示す。
【0127】
【表15】
【0128】実施例II−1 1−(N,N−ジメチルアミノ)−4,4−ジフェニル
−5−(ホルミルアミノ)ペンタン 5−ホルミルアミノ−1−ヨード−4,4−ジフェニル
ペンタン(8.5g)、ジメチルアミン 塩酸塩(1
7.63g)、トリエチルアミン(30.1ml)と炭酸
カリウム(3g)の混合物をアセトニトリル(250m
l)中、60℃で2時間加熱した。反応混合物を濃縮乾
固後、残渣を酢酸エチルと水で抽出した。有機層を飽和
食塩水で水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮乾固し
た。得られた残渣を酢酸エチル−イソプロピルエーテル
より結晶化し、標題化合物(4.5g)を白色粉末とし
て得た。実施例II−1と同様にして、実施例II−2〜1
0、II−12〜16、II−25〜29、II−31、II−
34〜36、II−40〜68をそれぞれ合成した。 実施例II−2:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(ホルミルアミノ)ペ
ンタン 塩酸塩 実施例II−3:4,4−ジフェニル−5−ホルミルアミ
ノ−1−(モルホリノ)ペンタン 塩酸塩 実施例II−4:4,4−ジフェニル−5−ホルミルアミ
ノ−1−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3−
ベンズアゼピン−3−イル)ペンタン 塩酸塩 実施例II−5:4,4−ジフェニル−5−ホルミルアミ
ノ−1−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸塩
【0129】実施例II−6:1−〔4−(4−フルオロ
フェニル)ピペラジン−1−イル〕−5−ホルミルアミ
ノ−4,4−ジフェニルペンタン 2塩酸塩 実施例II−7:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′
−(5−ホルミルアミノ−4,4−ジフェニルペンチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 実施例II−8:1−ベンジルアミノ−4,4−ジフェニ
ル−5−(トシルアミノ)ペンタン塩酸塩 実施例II−9:1−(N−ベンジル−N−メチルアミ
ノ)−4,4−ジフェニル−5−(トシルアミノ)ペン
タン 塩酸塩 実施例II−10:4,4−ジフェニル−1−(3−ニト
ロベンジルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩
【0130】実施例II−12:4,4−ジフェニル−1
−〔3−(メトキシカルボニル)ベンジルアミノ〕−5
−(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 実施例II−13:4,4−ジフェニル−1−(2−ピコ
リルアミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩酸
塩 実施例II−14:4,4−ジフェニル−1−(1−ヘキ
サメチレンイミノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン
塩酸塩 実施例II−15:4,4−ジフェニル−1−(4−フェ
ニルピペラジン−1−イル)−5−(トシルアミノ)ペ
ンタン 実施例II−16:4,4−ジフェニル−1−〔4−(2
−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕−5−
(トシルアミノ)ペンタン 塩酸塩 実施例II−25:4−(4−クロロフェニル)−5−ホ
ルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピペ
リジノ)ペンタン 塩酸塩 実施例II−26:4−(4−クロロフェニル)−5−ホ
ルミルアミノ−4−フェニル−1−(4−フェニルピペ
ラジン−1−イル)ペンタン 2塩酸塩
【0131】実施例II−27:4−(4−クロロフェニ
ル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン
−1−イル〕−5−ホルミルアミノ−4−フェニルペン
タン 2塩酸塩 実施例II−28:4−(4−クロロフェニル)−1−
〔4−(ジフェニルメチル)ピペラジン−1−イル〕−
5−ホルミルアミノ−4−フェニルペンタン 実施例II−29:5−ホルミルアミノ−4−(4−メト
キシフェニル)−4−フェニル−1−(4−フェニルピ
ペリジノ)ペンタン 塩酸塩 実施例II−31:4,4−ビス(4−クロロフェニル)
−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1
−イル〕−5−(ホルミルアミノ)ペンタン 2塩酸塩 実施例II−34:1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−5,5
−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 実施例II−35:1−〔4−(4−フルオロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−6−ホルミルアミノ−4,4
−ジフェニルヘキサン 2塩酸塩 実施例II−36:4,4−ジフェニル−1−(4−フェ
ニルピペリジノ〕−6−(トシルアミノ)ヘキサン 塩
酸塩 実施例II−40:7−アセチルアミノ−4,4−ジフェ
ニル−1−〔3−(メトキシカルボニル)ベンジルアミ
ノ〕ヘプタン 2塩酸塩 実施例II−41:7−アセチルアミノ−4,4−ジフェ
ニル−1−(β−フェネチルアミノ)ヘプタン 2塩酸
【0132】実施例II−42:7−アセチルアミノ−1
−〔2−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフチルアミノ)〕−4,4−ジフェニルヘプ
タン 2塩酸塩 実施例II−43:7−アセチルアミノ−1−{N−ベン
ジル−N−〔2−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフチル)〕アミノ}−4,4−ジフ
ェニルヘプタン 2塩酸塩 実施例II−44:1′−(7−アセチルアミノ−4,4
−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−8−メト
キシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 実施例II−45:1′−(7−アセチルアミノ−4,4
−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−6−メト
キシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 実施例II−46:1′−(7−アセチルアミノ−4,4
−ジフェニルヘプチル)−3,4−ジヒドロ−6,7−
ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピ
ペリジン〕 2塩酸塩 実施例II−47:1′−〔7−(シクロヘキシルアセチ
ル)アミノ−4,4−ジフェニルヘプチル〕−3,4−
ジヒドロ−6,7−ジメトキシスピロ〔ナフタレン−2
(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II−48:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−〔4,4−ジフェニル−7−(フェニルアセ
チルアミノ)ヘプチル〕スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩
【0133】実施例II−49:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
〔(2−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 実施例II-50:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−フルオ
ロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-51:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−クロロ
フェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-52:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−ニトロ
フェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-53:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−ニトロ
フェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタ
レン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩
【0134】実施例II-54:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
〔(4−メチルフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕
塩酸塩 実施例II-55:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−トリフ
ルオロメチルフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕
塩酸塩 実施例II-56:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−メトキ
シフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-57:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−メトキ
シフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-58:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキ
シフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-59:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{7−〔(3,4−ジメトキシフェニルアセ
チル)アミノ〕−4,4−ジフェニルヘプチル}スピロ
〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸
【0135】実施例II-60:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
〔(3,4−メチレンジオキシフェニルアセチル)アミ
ノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′
−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-61:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(フェノキシ
アセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-62:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−チエニ
ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-63:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−チエニ
ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-64:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(3−フェニ
ルプロピオニル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレ
ン−2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩
【0136】実施例II-65:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1′−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′
−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-66:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(1−ナフチ
ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-67:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(2−ナフチ
ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕 塩酸塩 実施例II-68:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1′−{4,4−ビス(4−フルオロフェニル)−
7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 塩酸塩 実施例II−11 1−(3−アミノベンジルアミノ)−4,4−ジフェニ
ル−5−(トシルアミノ)ペンタン 4,4−ジフェニル−1−(3−ニトロベンジルアミ
ノ)−5−(トシルアミノ)ペンタン(0.17g)の
エタノール(10ml)溶液に塩酸(0.1ml)と10%
パラジウム炭素(80mg)を加え、混合物を常温常圧
下、接触水素添加した。反応混合物中の触媒を濾過し、
濾液を濃縮乾固した。得られた残渣を水に溶解し、アン
モニア水で塩基性にした。析出した沈殿物を濾取し、水
洗後乾燥し、標題化合物(0.12g)を淡茶色粉末と
して得た。
【0137】実施例II−17 4,4−ジフェニル−5−メシルアミノ−1−(4−フ
ェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸塩 5−アミノ−4,4−ジフェニル−1−(4−フェニル
ピペリジノ)ペンタン(0.4g)とトリエチルアミン
(0.42ml)の塩化メチレン(15ml)溶液に、氷冷
撹拌下、塩化メタンスルホニル(0.1ml)を滴下し
た。滴下終了後、混合物を室温に戻し、さらに3時間撹
拌した。反応混合物を水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後濃縮乾固した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製し、標題化合物の塩酸塩(0.2
5g)を無色粉末として得た。実施例II−17と同様に
して、実施例II−18〜24、II−30,II−32〜3
3、II−37〜38をそれぞれ合成した。 実施例II−18:5−ベンゼンスルホニルアミノ−4,
4−ジフェニル−1−(4−フェニルピペリジノ)ペン
タン 実施例II−19:4,4−ジフェニル−1−(4−フェ
ニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリメチルベン
ゼンスルホニルアミノ)ペンタン 実施例II−20:4,4−ジフェニル−1−(4−フェ
ニルピペリジノ)−5−(2,4,6−トリイソプロピ
ルベンゼンスルホニルアミノ)ペンタン
【0138】実施例II−21:4,4−ジフェニル−5
−(1−ナフチルスルホニルアミノ)−1−(4−フェ
ニルピペリジノ)ペンタン 実施例II−22:4,4−ジフェニル−5−(2−ナフ
チルスルホニルアミノ)−1−(4−フェニルピペリジ
ノ)ペンタン 実施例II−23:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルペン
チル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 実施例II−24:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(5−トシルアミノ−4,4−ジフェニルペンチ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 2塩酸塩 実施例II−30:4−(4−メトキシフェニル)−5−
(1−ナフチルスルホニルアミノ)−4−フェニル−1
−(4−フェニルピペリジノ)ペンタン 塩酸塩
【0139】実施例II−32:4,4−ビス(4−クロ
ロフェニル)−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕−5−(メシルアミノ)ペンタン
2塩酸塩 実施例II−33:4,4−ビス(4−クロロフェニル)
−1−〔4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1
−イル〕−5−(トシルアミノ)ペンタン 2塩酸塩 実施例II−37:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−アセチルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 実施例II−38:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−トシルアミノ−4,4−ジフェニルヘキシ
ル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジ
ン〕 塩酸塩 実施例II−39:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−
1′−(6−ベンジルアミノ−4,4−ジフェニルヘキ
シル)スピロ〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩 3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−(6−アミノ
−4,4−ジフェニルヘキシル)スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2′−ピペリジン〕(0.24g)とベン
ズアルデヒド(0.16g)のエタノール(10ml)溶
液に10%パラジウム炭素(80mg)を加え、混合物を
常温常圧下、接触水素添加した。反応混合物中の触媒を
濾過し、濾液を濃縮乾固した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、塩酸塩として標
題化合物(0.12g)を得た。以下に化合物の構造式
および物性を示す。
【0140】
【表16】
【0141】
【表17】
【0142】
【表18】
【0143】
【表19】
【0144】
【表20】
【0145】
【表21】
【0146】
【表22】
【0147】
【表23】
【0148】
【表24】
【0149】
【表25】
【0150】
【表26】
【0151】
【表27】
【0152】
【表28】
【0153】実施例III−1 (1)4,4−ジフェニル−5−ヒドロキシ−6−ヘプテ
ンニトリル 4,4−ジフェニル−4−ホルミルブタンニトリル
(5.0g)をアルゴン雰囲気下、乾燥テトラヒドロフ
ラン(200ml)に溶解し−40℃にて1Mビニルマグ
ネシウムブロミド−テトラヒドロフラン溶液(30ml)
を滴下した。添加後、反応温度を0℃まで徐々に上昇さ
せた(3時間)。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え不溶物をろ去した。ろ液を酢酸エチルで抽出
し、洗浄、乾燥、濃縮後残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製した。有効分画液を濃縮して、標
題化合物を油状物(5.4g)として得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.90-2.28(2H,m), 2.41
-2.70(2H,m), 4.90(1H,dd), 5.21(2H,dd), 5.49-5.66(1
H,m), 7.20-7.36(10H,m) (2) 7−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−2−スピロ−2′−ピペリジン
−1′−イル)−4,4−ジフェニル−5−ヘプテンニ
トリル 塩酸塩
【0154】4,4−ジフェニル−5−ヒドロキシ−6
−ヘプテンニトリル(377mg)をテトラヒドロフラン
(5ml)に溶解し、氷水浴にて冷却下三臭化りん(0.
04ml)を加えた。室温にて1時間撹拌し、反応液を酢
酸エチルにて抽出後、得られたアリルブロミドを精製せ
ずに次の反応に用いた。6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−2−スピロ−2′−
ピペリジン塩酸塩(193mg)をN,N−ジメチルホル
ムアミド(3ml)に懸濁し炭酸カリウム(90mg)を加
えて30分撹拌した。次の未精製のアリルブロミドの
N,N−ジメチルホルムアミド溶液を反応液に加え、更
に炭酸カリウム(90mg)を追加して60℃にて15時
間反応した。反応終了後、酢酸エチルで抽出し洗浄、乾
燥、濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製した。有効分画液を濃縮し4N塩化
水素−酢酸エチルより塩酸塩(200mg,粉末)とし
た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.50(6H,br), 1.65-1.9
5(2H,m), 2.04-2.14(2H,m), 2.57-2.88(8H,m), 3.07-3.
31(2H,m), 3.83(6H,s), 5.32(1H,dt), 6.15(1H,d), 6.5
4(1H,s), 6.57(1H,s), 7.10-7.34(10H,m)
【0155】(3)1−(7−アミノ−4,4−ジフェニ
ル−2−ヘプテニル)−6′,7′−ジメトキシ−
1′,2′,3′,4′−テトラヒドロナフタレン−
2′−スピロ−2−ピペリジン 7−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−2−スピロ−2′−ピペリジン−1′
−イル)−4,4−ジフェニル−5−ヘプテンニトリル
(フリー塩基、200mg)をエタノール(10ml)中ヒ
ドラジン水和物(4ml)。ラネーニッケル(0.6g)
と混合し、80℃にて2時間反応した。反応終了後、ニ
ッケルを除去しろ液を濃縮して標題化合物(フリー塩
基、170mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.46-1.98(14H,m), 2.2
0-2.30(2H,m), 2.56-2.74(6H,m), 3.07-3.30(2H,m), 3.
83(6H,s), 5.28(1H,dt), 6.19(1H,d), 6.55(1H,s), 6.5
7(1H,s), 7.15-7.30(10H,m)
【0156】実施例III−2 N−(7−(6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−2−スピロ−2′−ピペリジン
−1′−イル)−4,4−ジフェニル−5−ヘプテニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)プロピオンアミド
塩酸塩 1−(7−アミノ−4,4−ジフェニル−2−ヘプテニ
ル)−6′,7′−ジメトキシ−1′,2′,3′,
4′−テトラヒドロナフタレン−2′−スピロ−2−ピ
ペリジン(フリー塩基、150mg)を酢酸エチル(5m
l)に溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(3ml)との
二層系にて撹拌しつつ、塩化3−(4−メトキシフェニ
ル)プロピオニル(170mg)の酢酸エチル溶液(1m
l)を徐々に加えた。反応終了後、有機層を水洗し濃縮
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
た。有効分画液を濃縮し4N塩化水素−酢酸エチルより
塩酸塩(60mg,粉末)とした。1 H−NMR(CDCl3,δ):1.16-1.32(2H,m), 1.45
-1.66(6H,m), 1.72-2.04(2H,m), 2.16-2.30(2H,m), 2.4
1(2H,m), 2.68(4H,m), 2.89(4H,m), 3.19(4H,m),3.70(3
H,s), 3.82(6H,s), 5.2-5.4(1H,m), 6.15(1H,d,), 6.55
(1H,s), 6.57(1H,s), 6.76(2H,d), 7.09-7.31(12H,m)
【0157】実施例IV 実施例III−2と同様にして以下の化合物を得た。 実施例IV−1:4,4−ジフェニル−1−〔(6−メト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2−ナフチル)
アミノ〕−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロ
ピオニル〕アミノ}ヘプタン 塩酸塩
【化73】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.04-1.25 (4H, m), 1.40-1.53 (1
H, m), 1.80-2.19 (6H, m), 2.29-2.56 (3H, m), 2.62
(2H, t), 2.70-2.95 (6H, m), 3.13 (2H, q),3.72, 3.7
5 (3H each, s), 5.30 (1H, br t), 6.58-6.73 (2H,
m), 6.78 (2H, d), 6.95 (1H, d), 7.02-7.30 (12H, m) 実施例IV−2:4,4−ジフェニル−1−〔3−(4−
メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−{〔3−(4−
メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン
塩酸塩
【化74】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.45 (4H, m), 1.55-2.15 (1
0H, m), 2.19-2.37 (4H, m), 2.63-2.90(5H, m), 3.13
(2H, q), 3.73, 3.78 (3H each, s), 5.13 (1H,br t),
6.75-6.86 (4H, m), 7.03-7.30 (14H, m).
【0158】実施例IV−3:4,4−ジフェニル−1−
(4−フェニルピペリジノ)−7−〔(3−フェニルプ
ロピオニル)アミノ〕ヘプタン 塩酸塩
【化75】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.38 (4H, m), 1.59-1.90 (4
H, m), 1.95-2.30 (4H, m), 2.34-2.60 (6H, m), 2.86-
3.20(7H, m), 5.73 (1H, br t), 7.08-7.35 (20H, m). 実施例IV−4:4,4−ジフェニル−1−〔4−(3−
メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−〔(3−フェニ
ルプロピオニル)アミノ〕ヘプタン 塩酸塩
【化76】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.35 (4H, m), 1.70-2.13 (8
H, m), 2.28-2.61 (6H, m), 2.87-3.05 (5H, m), 3.13
(2H, q), 3.77 (3H, s), 5.51 (1H, br t), 6.69-6.80
(3H, m), 7.08-7.30 (16H, m).
【0159】実施例IV−5:4,4−ジフェニル−1−
〔4−(4−メトキシフェニル)ピペリジノ〕−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプタン 塩酸塩
【化77】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.04-1.28 (4H, m), 1.54-2.17 (1
0H, m), 2.19-2.45 (5H, m), 2.86 (4H, t), 3.14 (2H,
q), 3.72, 3.76 (3H each, s), 5.22 (1H, brt), 6.73
-6.86 (4H, m), 7.02-7.30 (14H, m) 実施例IV−6:4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4
−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}−1−
〔2,3,4,5−テトラヒドロ−3(1H)−ベンズ
アゼピン−3−イル〕ヘプタン 塩酸塩
【化78】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.03-1.29 (4H, m), 1.98-2.15 (4
H, m), 2.28-2.53 (8H, m), 2.80-2.92 (6H, m), 3.13
(2H, q), 3.72 (3H, s), 5.23 (1H, br t), 6.78 (2H,
d), 7.00-7.32 (16H, m).
【0160】実施例IV−7:1−〔7−アセチル−2,
3,4,5−テトラヒドロ−3(1H)−ベンズアゼピ
ン−3−イル〕−4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
タン 塩酸塩
【化79】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.04-1.25 (4H, m), 2.00-2.55 (1
2H, m), 2.56 (3H, s), 2.80-2.94 (6H, m), 3.15(2H,
q), 3.73 (3H, s), 5.21 (1H, br t), 6.78 (2H, d),
7.04-7.31 (13H, m), 7.62-7.72 (2H, m). 実施例IV−8:4,4−ジフェニル−1−(7,8−ジ
メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3(1H)
−ベンズアゼピン−3−イル)−7−{〔3−(4−メ
トキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプタン 塩
酸塩
【化80】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.06-1.30 (4H, m), 2.01-2.12 (4
H, m), 2.35, 2.87 (2H each, t), 2.33-2.52 (6H, m),
2.74-2.85 (4H, m), 3.15 (2H, q), 3.74 (3H, s), 3.
83 (6H, s), 5.17 (1H, br t), 6.60 (2H, s), 6.79,
7.09 (2H each,d), 7.10-7.31 (10H, m)
【0161】実施例IV−9:1−(8,9−ジメトキシ
−6,6−ジメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサ
ヒドロ−3−ベンズアゾシン−3−イル)−4,4−ジ
フェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロ
ピオニル〕アミノ}ヘプタン 塩酸塩
【化81】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.78-0.98 (4H, m), 1.38 (6H,
s), 1.50-1.72 (4H, m),1.79-2.22 (6H, m), 2.30-2.62
(6H, m), 2.87 (2H, t), 3.07 (2H, q), 3.73,3.77,
3.79 (3H each, s), 5.54 (1H,br t), 6.47 (1H, s),
6.78 (2H, d), 6.90-6.99 (4H, m), 7.04-7.27 (9H,
m). 実施例IV−10:4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}−1
−(シス−1,2,3,4,4a,9,10,10a−
オクタヒドロベンゾ〔f〕キノリン−1−イル)ヘプタ
ン 塩酸塩
【化82】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.30 (4H, m), 1.50-3.20 (2
4H, m), 3.73 (3H, s), 5.15 (1H, br s), 6.78 (2H,
d), 6.98-7.30 (16H, m).
【0162】実施例IV−11:1−(3−アザ−6−メ
チル−1,1a,2,3,4,4a−ヘキサヒドロ−9
−フルオレノン−3−イル)−4,4−ジフェニル−7
−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕ア
ミノ}ヘプタン 塩酸塩
【化83】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.30 (4H, m), 1.45-3.40 (2
1H, m), 3.73 (3H, s), 5.20 (1H, br t), 6.76 (2H,
d), 7.06-7.30 (14H, m), 7.64 (1H, d). 実施例IV−12:3,4−ジヒドロ−1’−{4,4−
ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プ
ロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2’−ピロリジン〕 塩酸塩
【化84】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.30 (4H, m), 1.40-2.25 (8
H, m), 2.26-2.90 (12H, m), 3.13 (2H,q), 3.73 (3H,
s), 5.12 (1H, br t), 6.79 (2H, d), 7.00-7.30 (16H,
m).
【0163】実施例IV−13:3,4−ジヒドロ−6−
メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩
【化85】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.98-1.23 (4H, m), 1.30-2.20 (1
4H, m), 2.22-2.78 (8H, m), 2.86 (2H,t), 3.13 (2H,
q), 3.73, 3.76 (3H each, s), 5.10-5.28 (1H, br),
6.60-6.73 (2H, m), 6.78(2H, d), 6.94 (1H, d), 7.02
-7.29 (14H, m). 実施例IV−14:6−エトキシ−3,4−ジヒドロ−
1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メト
キシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕 塩
酸塩
【化86】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.23 (5H, m), 1.33-1.54 (9
H, m), 1.95-2.11 (5H, m), 2.28-2.43 (4H, m), 2.43-
2.56 (2H, m), 2.65-2.80 (4H, m), 2.80-2.92(2H, m),
3.07-3.20 (2H, m), 3.74 (3H, s), 3.99 (2H, q), 5.
24 (1H, br),6.63 (1H, s), 6.66 (1H, d), 6.79 (2H,
d), 6.94 (1H, d), 7.06-7.30 (12H,m)
【0164】実施例IV−15:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−ジメチルアミノフェニル)プロピオニ
ル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化87】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.95-1.20 (4H, m), 1.32-2.16 (1
4H, m), 2.19-2.95 (12H, m), 3.12 (2H,q), 3.44 (2H,
s), 3.83, 3.84 (3H each, s), 5.20-5.34 (1H, br),
6.55, 6.57 (1H each, s), 6.58 (1H, d), 7.02-7.26
(12H, m). 実施例IV−16:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−
フルオロフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
塩酸塩
【化88】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.20 (4H, m), 1.30-2.10 (1
2H, m), 2.15-3.00 (12H, m), 3.13 (2H, q), 3.82, 3.
84 (3H each, s), 5.12-5.24 (1H, br), 6.55,6.57 (1H
each, s), 6.88-7.30 (14H, m)
【0165】実施例IV−17:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{7−{〔3−(4−クロロフ
ェニル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニル
ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピ
ペリジン〕 塩酸塩
【化89】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.22 (4H, m), 1.35-2.15 (1
2H, m), 2.16-2.81 (10H, m), 2.89 (2H, t), 3.13 (2
H, q), 3.82, 3.84 (3H each, s), 5.23 (1H, br t),
6.55, 6.58 (1H each, s), 7.00-7.30 (14H, m) 実施例IV−18:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1’−{7−{〔3−(3,5−ジフルオロフェニ
ル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 塩酸塩
【化90】 1H-NMR(CDCl3, δ):0.97-1.22 (4H, m), 1.33-2.15 (12
H, m), 2.20-2.80 (10H, m), 2.91 (2H,t), 3.12 (2H,
q), 3.82, 3.84 (3H each, s), 5.15-5.30 (1H, br),
6.55, 6.57 (1H each, s), 6.66-6.80 (2H, m), 7.09-
7.30 (11H, m).
【0166】実施例IV−19:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−ピリジル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 2塩酸塩
【化91】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.25 (4H, m), 1.33-1.73 (6
H, m), 1.73-2.18 (6H, m), 2.20-2.81 (8H, m), 2.39,
2.93 (2H each, t), 3.15 (2H, q), 3.83, 3.84 (3H e
ach, s), 5.28 (1H, br t), 6.55, 6.58 (1H each, s),
7.08-7.30 (12H, m), 8.46 (2H, dd) 実施例IV−20:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔2−(5−
メトキシインダン)カルボニル〕アミノ}ヘプチル}ス
ピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
塩酸塩
【化92】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (4H, m), 1.40-2.80 (2
0H, m), 3.02-3.17 (5H, m), 3.20 (2H, q), 3.76, 3.8
2, 3.84 (3H each, s), 5.33 (1H, br t), 6.54, 6.57
(1H each, s), 6.70 (1H, dd), 6.74 (1H, d), 7.07 (1
H, d), 7.10-7.30 (10H, m)
【0167】実施例IV−21:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロピ
オニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
(1H),2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化93】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.20 (4H, m), 1.35-2.89 (2
4H, m), 3.14 (2H, q), 3.82, 3.84 (3H each, s), 5.2
8 (1H, br t), 5.87 (2H, s), 6.54-6.70 (5H,m), 7.00
-7.30 (10H, m) 実施例IV−22:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−
メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}
スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕
−1−オン 塩酸塩
【化94】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.01-1.26 (2H, m), 1.40-1.60 (2
H, m), 1.60-1.73 (4H, br s), 1.80-2.45 (14H, m),
2.76-3.02 (4H, m), 3.05-3.21 (2H, m), 3.73,3.89,
3.91 (3H each, s), 5.38 (1H, br t), 6.61 (1H, s),
6.78 (1H, d), 7.00-7.26 (12H, m), 7.49 (1H, s)
【0168】実施例IV−23:3,4−ジヒドロ−6−
メトキシ−5−ニトロ−1’−{4,4−ジフェニル−
7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕
アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),
2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化95】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.32 (5H, m), 1.39-1.61 (4
H, m), 1.73-1.93 (2H, m), 1.33-2.20 (5H, m), 2.28-
2.50 (6H, m), 2.50-2.77 (4H, m), 2.78-2.99(2H, m),
3.03-3.24 (2H, m), 3.73, 3.84 (3H each, s), 5.39
(1H, br), 6.72-6.88 (3H, m), 7.02-7.33 (13H, m) 実施例IV−24:3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−7
−ニトロ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 塩酸塩
【化96】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.01-1.20 (5H, m), 1.32-1.73 (6
H, m), 1.82-2.18 (5H, m), 2.22-2.51 (6H, m), 2.52-
2.76 (2H, m), 2.76-2.94 (4H, m), 3.06-3.20(2H, m),
3.74, 3.90 (3H each, s), 5.16 (1H, br), 6.78 (1H,
s), 6.79 (2H, d), 7.04-7.31 (12H, m), 7.61 (1H,
s)
【0169】実施例IV−25:7−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−
7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕
アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),
2’−ピペリジン〕 2塩酸塩
【化97】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.80-1.20 (5H, m), 1.37-1.87 (6
H, m), 1.92-2.11 (5H, m), 2.22-2.56 (6H, m), 2.58-
2.76 (4H, m), 2.78-2.92 (2H, m), 3.04-3.12(2H, m),
3.72, 3.78 (3H each, s), 5.34 (1H, br), 6.40, 6.4
9 (1H each, s), 6.78 (2H, d), 7.03-7.28 (12H, m) 実施例IV−26:7−アセチルアミノ−3,4−ジヒド
ロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩
【化98】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.23 (5H, m), 1.38-1.90 (6
H, m), 1.91-2.12 (5H, m), 2.22 (3H, s), 2.24-2.52
(6H, m), 2.60-2.76 (4H, m), 2.76-2.92 (2H,m), 3.07
-3.20 (2H, m), 3.73, 3.83 (3H each, s), 5.55 (1H,
br), 6.58 (1H, s), 6.78 (2H, d), 7.04-7.28 (12H,
m), 7.69 (1H, s), 8.06 (1H, s)
【0170】実施例IV−27:7−アセチル−3,4−
ジヒドロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル
−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニ
ル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化99】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.01-1.24 (5H, m), 1.35-1.90 (6
H, m), 1.91-2.19 (5H, m), 2.24-2.53 (6H, m), 2.58
(3H, s), 2.62-2.96 (6H, m), 3.05-3.20 (2H,m), 3.7
2, 3.86 (3H each, s), 5.67 (1H, br), 6.68 (1H, s),
6.78 (2H, d),7.05-7.27 (12H, m), 7.47 (1H, s) 実施例IV−28:3,4−ジヒドロ−6,7−メチレン
ジオキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 塩酸塩
【化100】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (5H, m), 1.38-1.88 (6
H, m), 1.89-2.20 (5H, m), 2.28-2.45 (4H, m), 2.46-
2.56 (2H, m), 2.56-2.75 (4H, m), 2.75-2.98(2H, m),
3.03-3.23 (2H, m), 3.73 (3H, s), 5.58 (1H, br),
5.86 (2H, s),6.51 (1H, s), 6.55 (1H, s), 6.79 (2H,
d), 7.02-7.32 (12H, m)
【0171】実施例IV−29:6,7−ジエトキシ−
3,4−ジヒドロ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩
【化101】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.30 (5H, m), 1.30-1.60 (1
0H, m), 1.60-1.90 (2H, m), 1.90-2.19 (5H, m), 2.26
-2.44 (4H, m), 2.44-2.58 (2H, m), 2.58-2.78 (4H,
m), 2.78-2.93 (2H, m), 3.03-3.20 (2H, m), 3.72 (3
H, s), 3.90-4.12(4H, m), 5.55 (1H, br), 6.56, 6.58
(1H each, s), 6.78 (2H, d), 7.03-7.30 (12H, m) 実施例IV−30:3,4−ジヒドロ−1’−{4,4−
ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プ
ロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),2’−ヘキサメチレンイミン〕 塩酸塩
【化102】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.85−2.20 (20
H, m), 2.20−2.91 (10H,
m), 3.14 (2H, q), 3.72 (3
H, s),5.07 (1H, br t), 6.
78 (2H, d), 7.00−7.30 (16
H, m).
【0172】実施例IV−31:(+)−3,4−ジヒ
ドロ−6−メトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7
−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジ
ン〕塩酸塩
【化103】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.98-1.22 (4H, m), 1.30-2.20 (1
4H, m), 2.20-2.78 (8H, m), 2.86 (2H, t), 3.13 (2H,
q), 3.72, 3.76 (3H each, s), 5.12-5.30 (1H, br),
6.59-6.73 (2H, m), 6.78 (2H, d), 6.94 (1H, d), 7.0
2-7.29 (14H, m). 〔α〕D=+3.4°(c 0.893 メタノール中) 実施例IV−32:(−)−3,4−ジヒドロ−6−メト
キシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メト
キシフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナ
フタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕塩酸塩
【化104】 1H-NMR(CDCl3, δ): 0.98-1.22 (4H, m), 1.30-2.20 (1
4H, m), 2.20-2.78 (8H, m), 2.86 (2H, t), 3.13 (2H,
q), 3.72, 3.76 (3H each, s), 5.12-5.30 (1H, br),
6.59-6.73 (2H, m), 6.78 (2H, d), 6.94 (1H, d), 7.0
2-7.29 (14H, m). 〔α〕D=−2.8°(c 0.828 メタノール中)
【0173】実施例IV−33:(−)−3,4−ジヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル
−7−〔(4−メトキシフェニルアセチル)アミノ〕ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕−1−オン塩酸塩
【化105】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.25 (4H, m), 1.35-2.52 (1
8H, m), 2.75-2.95 (4H, m), 3.15 (2H, q), 3.73, 3.8
9, 3.92 (3H each, s), 5.38 (1H, br t), 6.61 (1H,
s), 6.78 (2H, d), 7.05-7.27 (12H, m), 7.50 (1H,
s). 〔α〕D=−9.7°(c 0.624 メタノール中) 実施例IV−34:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7−
ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−〔(4
−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリジン〕 塩
酸塩
【化106】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (5H, m), 1.36-1.61 (4
H, m), 1.61-1.90 (2H, m), 1.90-2.18 (5H, m), 2.23-
2.47 (2H, m), 2.47-2.60 (2H, m), 2.60-2.80(4H, m),
3.06-3.22 (2H, m), 3.47 (2H, s), 3.82, 3.83 (3H e
ach, s), 5.68(1H, br), 6.55, 6.58 (1H each, s), 6.
94-7.30 (14H, m) 〔α〕D=−3.4°(c 0.327 メタノール中)
【0174】実施例IV−35:(+)−3,4−ジヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル
−7−〔(4−フルオロフェニルアセチル)アミノ〕ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩
【化107】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (5H, m), 1.36-1.61 (4
H, m), 1.61-1.90 (2H, m), 1.90-2.18 (5H, m), 2.23-
2.47 (2H, m), 2.47-2.60 (2H, m), 2.60-2.80(4H, m),
3.06-3.22 (2H, m), 3.47 (2H, s), 3.82, 3.83 (3H e
ach, s), 5.68(1H, br), 6.55, 6.58 (1H each, s), 6.
94-7.30 (14H, m) 〔α〕D=+3.8°(c 0.330 メタノール中) 実施例IV−36:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7
−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−
{〔3−(4−フルオロフェニル)プロピオニル〕アミ
ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’
−ピペリジン〕 塩酸塩
【化108】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (5H, m), 1.37-1.90 (6
H, m), 1.91-2.18 (5H, m), 2.28-2.46 (4H, m), 2.48-
2.59 (2H, m), 2.59-2.80 (4H, m), 2.80-2.97(2H, m),
3.04-3.20 (2H, m), 3.82, 3.83 (3H each, s), 5.53
(1H, br), 6.55, 6.57 (1H each, s), 6.92 (2H, t),
7.07-7.31 (12H, m)
【0175】実施例IV−37:(+)−3,4−ジヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル
−7−{〔3−(4−フルオロフェニル)プロピオニ
ル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化109】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.02-1.30 (5H, m), 1.37-1.90 (6
H, m), 1.91-2.18 (5H, m), 2.28-2.46 (4H, m), 2.48-
2.59 (2H, m), 2.59-2.80 (4H, m), 2.80-2.97(2H, m),
3.04-3.20 (2H, m), 3.82, 3.83 (3H each, s), 5.53
(1H, br), 6.55, 6.57 (1H each, s), 6.92 (2H, t),
7.07-7.31 (12H, m) 〔α〕D=+1.98°(c 0.514 メタノール中) 実施例IV−38:(+)−3,4−ジヒドロ−6,7−
ジメトキシ−1’−{7−{〔3−(4−クロロフェニ
ル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプ
チル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペリ
ジン〕 塩酸塩
【化110】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.03-1.34 (5H, m), 1.40-1.90 (6
H, m), 1.91-2.20 (5H, m), 2.32-2.48 (4H, m), 2.50-
2.62 (2H, m), 2.62-2.82 (4H, m), 2.82-2.97(2H, m),
3.04-3.20 (2H, m), 3.82 (6H, s), 5.74 (1H, br),
6.54, 6.56 (1Heach, s), 7.04-7.30 (14H, m) 〔α〕D=+0.20°(c 0.04 メタノール中)
【0176】実施例IV−39:(−)−3,4−ジヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1’−{7−{〔3−(4−
クロロフェニル)プロピオニル〕アミノ}−4,4−ジ
フェニルヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),
2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化111】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.03-1.34 (5H, m), 1.40-1.90 (6
H, m), 1.91-2.20 (5H, m), 2.32-2.48 (4H, m), 2.50-
2.62 (2H, m), 2.62-2.82 (4H, m), 2.82-2.97(2H, m),
3.04-3.20 (2H, m), 3.82 (6H, s), 5.74 (1H, br),
6.54, 6.56 (1Heach, s), 7.04-7.30 (14H, m) 実施例IV−40:(−)−3,4−ジヒドロ−6,7−
ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル−7−{〔3
−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘ
プチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),2’−ピペ
リジン〕 塩酸塩
【化112】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.22 (4H, m), 1.32-2.15 (1
2H, m), 2.17-2.92 (12H, m), 3.14 (2H, q), 3.73, 3.
83, 3.84 (3H each, s), 5.19 (1H, br s), 6.56, 6.58
(1H each, s), 6.79 (2H, d), 7.04-7.30 (12H, m) 〔α〕D=-3.31°(c 0.651 メタノール中)
【0177】実施例IV−41:(+)−3,4−ジヒド
ロ−6,7−ジメトキシ−1’−{4,4−ジフェニル
−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニ
ル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2’−ピペリジン〕 塩酸塩
【化113】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.22 (4H, m), 1.32-2.15 (1
2H, m), 2.17-2.92 (12H, m), 3.14 (2H, q), 3.73, 3.
83, 3.84 (3H each, s), 5.19 (1H, br s), 6.56, 6.58
(1H each, s), 6.79 (2H, d), 7.04-7.30 (12H, m) 〔α〕D=+3.50°(c 0.712 メタノール中) 実施例IV−42:3,4−ジヒドロ−4′−{4,4−
ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシフェニル)プ
ロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
2(1H),3′−モルホリン〕塩酸塩
【化114】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00−1.30 (4H,
m), 1.58−2.50 (12H, m),
2.58−3.00 (6H. m), 3.13
(2H, q), 3.45−3.80 (7H,
m), 5.08−5.20 (1H, br),
6.78 (2H, d), 7.00−7.33
(16H, m).
【0178】実施例IV−43:3,4−ジヒドロ−7
−メトキシ−4′−{4,4−ジフェニル−7−〔3−
(4−メトキシフェニル)プロピオニルアミノ〕ヘプチ
ル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),3′−モルホリ
ン〕塩酸塩
【化115】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.30 (4H, m), 1.60-1.80 (2
H, m), 1.97-2.50 (10H, m), 2.60-2.92 (6H, m), 3.13
(2H, q), 3.48-3.70 (4H, m), 3.73, 3.77 (3H each,
s), 5.08-5.20 (1H, br t), 6.60-6.73 (1H, m), 6.78
(2H, d), 6.94-7.30 (14H, m). 実施例IV−44:3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−4′−{4,4−ジフェニル−7−〔3−(4−メ
トキシフェニル)プロピオニルアミノ〕ヘプチル}スピ
ロ〔ナフタレン−2(1H),3′−モルホリン〕塩酸
【化116】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00−1.28 (4H,
m), 1.58−1.90 (2H, m),
1.92−2.55 (10H, m), 2.60−
2.80 (4H. m), 2.86 (2H,
t), 3.13 (2H, q), 3.48−3.
70 (4H, m),3.73 (3H, s),
3.83 (6H, s), 5.08−5.20
(1H, br), 6.57, 6.59 (1H
each, s), 6.78 (2H, d),
7.05−7.30 (12H, m).
【0179】実施例IV−45:3,4−ジヒドロ−6,
7−ジメトキシ−4′−メチル−1′−{4,4−ジフ
ェニル−7−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオ
ニルアミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
H),2′−ピペラジン〕2塩酸塩
【化117】 1H-NMR(CDCl3, δ): 1.00-1.25 (4H, m), 1.60-2.80 (2
3H, m), 2.87 (2H, m), 3.15 (2H, q), 3.73 (3H, s),
3.84 (6H, s), 5.00-5.25 (1H, br), 6.50-6.65 (2H,
m), 6.79 (2H, d), 7.05-7.33 (12H, m).
【0180】製剤例1 (1)実施例II−45の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例II−45で得られた化合物10.0gと乳糖6
0.0gおよびコーンスターチ35.0gの混合物を10
重量%ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0
g)を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、
40℃で乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステアリ
ン酸マグネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得られ
た中心錠を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビ
アゴムの水懸濁液による糖衣でコーティングした。コー
ティングが施された錠剤をミツロウで艶出して1000
錠のコート錠を得た。 製剤例2 (1)実施例II−45の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0g 実施例II−45で得られた化合物10.0gとステアリ
ン酸マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液7
0ml(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した
後、乾燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ5
0.0gと混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠
剤を得た。
【0181】試験例 (A)125I−リュープロレリンの調製 3×104M リュープロレリン水溶液10μl、及び
0.01mg/mlラクトパーオキシダーゼ10μlをチュ
ーブにとり、Na 125I溶液10μl(37MBq)を加
え、撹拌後、0.001%H22 10μlを加えて、
室温で20分間反応させた。0.05%TFA溶液を7
00μl加えて反応を停止し、逆相HPLCにより精製
した。HPLCの条件を以下に示す。125I−リュープ
ロレリンは保持時間26〜27分で溶出された。 カラム:TSKgel ODS−80TMCTR(4.6mm
×10cm) 溶離液:溶媒A(0.05%TFA) 溶媒(40%CH3CN−0.05%TFA) 0分(100%溶媒A)−3分(100%溶媒A)−7
分(50%溶媒A+50%溶媒B)−40分(100%
溶媒B) 溶出温度:室温 溶出速度:1ml/min
【0182】(B)ラットGnRHレセプターを含有す
る下垂体前葉膜画分の調製 ウイスターラット(8週令、雄性)40匹を無麻酔下に
断頭し、下垂体前葉を摘出し、氷冷したホモジネートバ
ッファー(25mM Tris−HCl(トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン)、0.3M サッカロース、
1mM EGTA(グリコールエーテルジアミン四酢
酸)、0.25mM PMSP(フッ化フェニルメチル
スルホニル)、10U/ml アプロチニン、1μg/ml
ペプスタチン、20μg/ml ロイペプチン、100
μg/ml フォスフォラミドン、0.03% アジ化ナ
トリウム、pH7.5)で洗浄した。ホモジネートバッ
ファー2mlに下垂体を浮遊させ、ポリトロンホモジナイ
ザーを用いてホモジネートした。700xgで15分遠心
し、上清を超遠心管に採取し100,000xgで1時間
遠心し、膜画分の沈殿物を得た。この沈殿物に2mlのア
ッセイバッファー(25mM Tris−HCl、1mM E
DTA(エチレンジアミン四酢酸)、0.1%BSA
(ウシ血清アルブミン)、0.25mM PMSP、1
μg/ml ペプスタチン、20μg/ml ロイペプチン、
100μg/ml フォスフォラミドン、0.03% ア
ジ化ナトリウム、pH7.5)を加えて懸濁し、10
0,000xgで1時間遠心した。沈殿物として回収され
た膜画分を再び10mlのアッセイバッファーに懸濁し、
分注して、−80℃で保存し、使用の都度解凍して用い
た。 (C)ウシGnRHレセプターを含有する下垂体前葉膜
画分の調製 (B)に準じてウシGnRHレセプターを含有する下垂
体前葉膜画分を調製した。ただし、10,000xgの遠
心上清を、100,000xgで1時間遠心して膜画分の
沈殿物を得た。
【0183】(D)ヒトGnRHレセプターを含有する
CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜画分の調
製 ヒトGnRHレセプター発現CHO細胞(109個)を
5mM EDTAを添加したリン酸緩衝生理食塩水(P
BS−EDTA)に浮遊させ、100xgで5分間遠心し
た。細胞のペレットに細胞用ホモジネートバッファー
(10mM NaHCO3、5mM EDTA、pH7.
5)を10ml加え、ポリトロンホモジナイザーを用いて
ホモジネートした。400xgで15分遠心し、上清を超
遠心管に取り100,000xgで1時間遠心し、膜画分
の沈殿物を得た。この沈殿物を2mlのアッセイバッファ
ーに懸濁し、100,000xgで1時間遠心した。沈殿
物として回収された膜画分を再び20mlのアッセイバッ
ファーに懸濁し、分注して、−80℃で保存し、使用の
都度解凍して用いた。 (E)125I−リュープロレリン結合阻害率の測定 (B)、(D)で調製したラットおよびヒトの膜画分を
使用する場合、アッセイバッファーを用いて膜画分を希
釈して200μg/mlとし、チューブに188μlずつ分
注した。(C)で調製したウシの膜画分を使用する場合
には、アッセイバッファーを用いて膜画分を希釈して7
50μg/mlとし、チューブに188μlずつ分注した。
ラット下垂体前葉膜画分を使用した場合には、60%の
DMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解した0.1m
Mの化合物2μlと、38nMの125I−リュープロレリ
ン10μlとを同時に添加した。ウシ下垂体前葉画分お
よびヒトGnRHレセプター発現CHO細胞膜画分を使
用した場合には、60%のDMSOに溶解した2mMの
化合物2μlと、38nMの125I−リュープロレリン1
0μlとを同時に添加した。最大結合量を測定するため
に、60%のDMSO2μlと、38nMの125I−リュ
ープロレリン10μlとを添加した反応液を調製した。
また、非特異的結合量を測定するために、60%のDM
SOに溶解した100μMのリュープロレリン2μl
と、38nMの125I−リュープロレリン10μlとを添
加した反応液も同時に調製した。ラットおよびウシ下垂
体前葉膜画分を使用した場合には4℃で90分反応さ
せ、ヒトGnRHレセプター発現CHO細胞膜画分を使
用した場合には25℃で60分反応させた。反応後、ポ
リエチレンイミン処理したワットマングラスフィルター
(GF−F)を用いて反応液を吸引ろ過した。ろ過後、
γ−カウンターを用いてろ紙上に残った125I−リュー
プロレリンの放射活性を測定した。(TB−SB)/
(TB−NSB)*100(SB:化合物を加えたとき
の放射活性、TB:最大結合放射活性、NSB:非特異
結合放射活性)を計算して、各被検物質の結合阻害率を
求めた。また、被検物質の濃度変化させて阻害率を求
め、結合を50%阻害する被検物質の濃度(IC50値)
をHillプロットより算出した。結果を〔表29〕に示
した。
【0184】
【表29】 GnRH受容体結合阻害試験 実施例 GnRH受容体結合阻害作用(IC50μM) 化合物 ヒト ラット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ II−37 0.3 43 0.2 44 0.4 45 0.08 46 0.003 48 0.2 0.002 50 0.08 0.0007 51 0.08 0.002 53 0.8 0.01 58 0.11 0.0016 59 0.4 0.02 60 0.1 0.002 61 0.01 63 0.4 0.001 64 0.2 0.009 65 0.02 0.001 66 0.3 0.003 68 0.4 0.009 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔表29〕より、本件化合物(I)またはその塩は、優
れたGnRH受容体結合阻害活性を有することがわか
る。
【0185】
【発明の効果】本発明化合物(I)、化合物(I′)ま
たはそれらの塩は、GnRH受容体拮抗作用に基づい
て、哺乳動物の性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、血中
性ステロイドホルモン濃度を制御することにより、特に
ヒトにおける種々の疾患の予防・治療に有効に用いるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/36 A61K 31/36 31/38 31/38 31/40 31/40 31/445 ACZ 31/445 ACZ 31/495 31/495 31/535 ADU 31/535 ADU 31/55 31/55 C07C 233/43 9547−4H C07C 233/43 235/34 9547−4H 235/34 255/32 255/32 271/10 9451−4H 271/10 303/40 303/40 311/18 311/18 C07D 209/96 C07D 209/96 211/14 211/14 213/81 213/81 221/20 221/20 223/16 223/16 B 241/12 241/12 265/34 265/34 295/12 295/12 A Z 333/38 333/38 405/12 221 405/12 221 409/12 221 409/12 221 491/10 7019−4C 491/10 //(C07D 405/12 221:20 317:48) (C07D 409/12 221:20 333:10)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有していて
    もよい芳香族基、PおよびQはそれぞれ炭素鎖中にエー
    テル状酸素または硫黄を含んでいてもよい炭素数2個以
    上の2価の脂肪族炭化水素基、R1およびR3はそれぞれ
    i)−CO−Rまたは−CONH−R(Rは置換基を有
    していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
    よい複素環基を示す)で表されるアシル基またはii)置
    換基を有していてもよい炭化水素基、R2およびR4はそ
    れぞれ水素原子または置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、R1とR2あるいはR3とR4は隣接する窒素原子と
    共に置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成し
    ていてもよく、jは0または1を示す。〕で表される化
    合物またはその塩。
  2. 【請求項2】Ar1およびAr2がそれぞれハロゲン原子、
    1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
    基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスル
    ホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリ
    ール基およびC6-10アリールオキシ基から選ばれる置換
    基を1ないし5個有していてもよいC6-14アリール基、
    PおよびQがそれぞれ炭素鎖中にエーテル状酸素または
    硫黄を含んでいてもよい炭素数2ないし6の脂肪族炭化
    水素基、R1およびR3がそれぞれi)−CO−Raまたは
    −CONH−Ra(式中、Raはa)ハロゲン原子、C
    1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化
    されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化
    されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化され
    ていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、
    アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6
    ルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ
    基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル基、
    1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モ
    ノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキル
    カルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル
    基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリール
    基、C6-10アリールオキシ基および5または6員複素環
    基から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい
    1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6
    ルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリ
    ール基またはC7-16アラルキル基、またはb)ハロゲ
    ン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シア
    ノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
    ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、
    ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロ
    ゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロ
    キシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
    ルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキ
    シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイ
    ル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
    アルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルス
    ルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10
    リール基およびC6-10アリールオキシ基から選ばれる置
    換基を1ないし5個有していてもよい炭素原子以外に窒
    素、酸素および硫黄から選ばれた1ないし4個のヘテロ
    原子を含む5ないし10員複素環基を示す。)で表され
    るアシル基またはii)ハロゲン原子、C1-3アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ
    −C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
    ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
    キルスルフィニル基および5または6員複素環基から選
    ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
    アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル
    基、C3-6シクロアルキル基、C6-14アリール基ま
    たはC7-16アラルキル基、R2およびR4がそれぞれ
    i)水素原子またはii)ハロゲン原子、C1-3アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ
    −C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
    ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
    キルスルフィニル基および5または6員複素環基から選
    ばれる置換基を1ないし5個有していてもよいC1-6
    ルキル基、またはR1とR2またはR3とR4がi)式 【化2】 b)ハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、ニト
    ロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6
    ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シクロア
    ルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキ
    シ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ
    基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル
    −カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニル
    基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
    1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
    ル基および5または6員複素環基から選ばれる置換基を
    1ないし5個有していてもよいC1-6アルキル基、
    2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-6
    クロアルキル基、C6-14アリール基またはC7-16
    ラルキル基、またはc)ハロゲン原子、C1-3アルキレ
    ンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されて
    いてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていても
    よいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていても
    よいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよい
    1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モ
    ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
    ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
    キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
    リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
    ていてもよい、炭素原子以外に窒素、酸素および硫黄か
    ら選ばれた1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし1
    0員複素環基、およびWaは水素またはヒドロキシル基
    を示す。))、ii) 【化3】 (B環はオキソ基または1ないし5個のC1-6アルキル
    基で置換されていてもよい単環または2環性4ないし1
    2員環、およびD環はハロゲン原子、C1-3アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC3-6シクロアルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルコキシ基、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ
    −C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、C1-6アルキル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキ
    ル−カルボニル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C1-6アル
    キルスルフィニル基、C6-10アリール基およびC6-10
    リールオキシ基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
    ていてもよい4ないし12員芳香環を示す。)またはii
    i) 【化4】 (E環はハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、
    ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
    ロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
    チオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アル
    キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
    ル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
    1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
    ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
    から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよい5
    ないし10員芳香環、Xは−CH2−、−CO−または
    −CH(OH)−、Yは−CH2−、−O−または−N
    b−(Wbはa)水素原子、またはb)ハロゲン原子、
    1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
    基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスル
    ホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C6-10アリ
    ール基、C6-10アリールオキシ基および5または6員複
    素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有していても
    よいC1-6アルキル基、k+mは1ないし4の整数、お
    よびnは1ないし3の整数を示す。)で表される隣接す
    る窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒素複素
    環基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がハロゲン原子、ハロゲン化されてい
    てもよいC1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよ
    いC1-6アルコキシ基およびC1-6アルコキシ−カルボニ
    ル基から選ばれる置換基を1ないし5個有していてもよ
    いi)C7-16アラルキル基、ii)C3-6シクロアルキル基
    またはiii)ベンゾ−C3-6シクロアルキル基である請求
    項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R3が−CO−Rb(Rbがハロゲン原子、
    1-3アルキレンジオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハ
    ロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC3-6シクロアルキル基、ハロゲン
    化されていてもよいC1-6アルコキシ基、ハロゲン化さ
    れていてもよいC1-6アルキルチオ基、ヒドロキシル
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニルアミ
    ノ基、C1-6アルキル−カルボニル基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモイル
    基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6
    ルキルカルバモイル基、スルホ基、C1-6アルキルスル
    ホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基および5また
    は6員複素環基から選ばれる置換基を1ないし5個有し
    ていてもよいC1-6アルキル基、C2-6アルケニル
    基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、
    6-14アリール基またはC7-16アラルキル基)であ
    る請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 【化5】 【化6】 (Ea環はハロゲン原子、C1-3アルキレンジオキシ基、
    ニトロ基、シアノ基、ハロゲン化されていてもよいC
    1-6アルキル基、ハロゲン化されていてもよいC3-6シク
    ロアルキル基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アル
    コキシ基、ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
    チオ基、ヒドロキシル基、アミノ基、モノ−C1-6アル
    キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、C1-6アル
    キル−カルボニルアミノ基、C1-6アルキル−カルボニ
    ル基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイ
    ル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、スルホ基、
    1-6アルキルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニ
    ル基、C6-10アリール基およびC6-10アリールオキシ基
    から選ばれる置換基を1ないし4個有していてもよいベ
    ンゼン環を示す。)である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】PおよびQがそれぞれC2-6アルキレン基
    またはC2-6アルケニレン基である請求項1記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】PおよびQがそれぞれC3-5アルキレン基
    である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R4が水素原子である請求項1記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】jが0である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】式 【化7】 〔式中、Ar3およびAr4はそれぞれハロゲン化されてい
    てもよいフェニル基、Alk1およびAlk2はそれぞれC
    2-6アルキレン基、Ar5はハロゲン原子およびハロゲン
    化されていてもよいC1-3アルコキシ基から選ばれる置
    換基を有していてもよいC7-16アラルキル基、およびE
    a環はハロゲン化されていてもよいC1-3アルコキシ基、
    1-3アルキル−カルボニル基およびアミノ基から選ば
    れる置換基を1ないし3個有していてもよいベンゼン環
    を示す。〕で表される化合物である請求項1記載の化合
    物。
  11. 【請求項11】(+)−3,4−ジヒドロ−6−メトキ
    シ−1′−{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキ
    シフェニルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフ
    タレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (−)−3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−1′−
    {4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキシフェニル
    アセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2
    (1H),2′−ピペリジン〕、 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−〔(4−メトキシフェニ
    ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
    2(1H),2′−ピペリジン〕−1−オン、 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−〔(4−フルオロフェニ
    ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
    2(1H),2′−ピペリジン〕、 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−〔(4−フルオロフェニ
    ルアセチル)アミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
    2(1H),2′−ピペリジン〕、 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−フルオロ
    フェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−フルオロ
    フェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{7−{〔3−(4−クロロフェニル)プロピオニ
    ル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{7−{〔3−(4−クロロフェニル)プロピオニ
    ル〕アミノ}−4,4−ジフェニルヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (−)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシ
    フェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 (+)−3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−1′
    −{4,4−ジフェニル−7−{〔3−(4−メトキシ
    フェニル)プロピオニル〕アミノ}ヘプチル}スピロ
    〔ナフタレン−2(1H),2′−ピペリジン〕、 3,4−ジヒドロ−4′−{4,4−ジフェニル−7−
    {〔3−(4−メトキシフェニル)プロピオニル〕アミ
    ノ}ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1H),3′−
    モルホリン〕、 3,4−ジヒドロ−7−メトキシ−4′−{4,4−ジ
    フェニル−7−〔3−(4−メトキシフェニル)プロピ
    オニルアミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−2(1
    H),3′−モルホリン〕、 3,4−ジヒドロ−6,7−ジメトキシ−4′−{4,
    4−ジフェニル−7−〔3−(4−メトキシフェニル)
    プロピオニルアミノ〕ヘプチル}スピロ〔ナフタレン−
    2(1H),3′−モルホリン〕またはそれらの塩である
    請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】式 【化8】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と式 R4−L 〔式中、Lは脱離基およびR4は請求項1記載と同意義
    を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させ
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造法。
  13. 【請求項13】式 【化9】 〔式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有してい
    てもよい芳香族基、PaおよびQaはそれぞれ炭素鎖中に
    エーテル状酸素または硫黄を含んでいてもよい2価の脂
    肪族炭化水素基、R1aおよびR3aはそれぞれアシル基ま
    たは置換基を有していてもよい炭化水素基、R2および
    4はそれぞれ水素原子または置換基を有していてもよ
    いアルキル基、R1aとR2あるいはR3aとR4はそれぞれ
    隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよい含窒
    素複素環基を形成していてもよく、jは0または1を示
    す。〕で表される化合物またはその塩を含有してなる性
    腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体拮抗剤。
  14. 【請求項14】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体拮抗
    剤。
  15. 【請求項15】性ホルモン依存性疾患治療薬である請求
    項13記載の拮抗剤。
  16. 【請求項16】腫瘍、前立腺肥大症、子宮内膜症、早発
    思春期症または月経前症候群治療薬である請求項14記
    載の拮抗剤。
  17. 【請求項17】請求項1記載の化合物またはその塩を含
    有してなる医薬組成物。
JP7300330A 1994-11-21 1995-11-17 芳香族アミン化合物、その製造法および剤 Withdrawn JPH08253447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7300330A JPH08253447A (ja) 1994-11-21 1995-11-17 芳香族アミン化合物、その製造法および剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-286245 1994-11-21
JP28624594 1994-11-21
JP7300330A JPH08253447A (ja) 1994-11-21 1995-11-17 芳香族アミン化合物、その製造法および剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08253447A true JPH08253447A (ja) 1996-10-01

Family

ID=26556223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7300330A Withdrawn JPH08253447A (ja) 1994-11-21 1995-11-17 芳香族アミン化合物、その製造法および剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08253447A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021149A1 (ja) * 2008-08-21 2010-02-25 武田薬品工業株式会社 酸分泌抑制スピロ化合物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010021149A1 (ja) * 2008-08-21 2010-02-25 武田薬品工業株式会社 酸分泌抑制スピロ化合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2907373T3 (es) Compuesto de piperidina sustituida y uso de la misma
AU702832B2 (en) Substituted aryl piperazines as neurokinin antagonists
EP0679642B1 (en) Condensed heterocyclic compounds, their production and use
US4906655A (en) Novel 1,2-cyclohexylaminoaryl amides useful as analgesic agents
JP2020516666A (ja) アポトーシス誘発剤
SK374692A3 (en) Proteolytic enzymes inhibitors on saccharine derivatives base
IE892450L (en) Substituted aminomethyltetralins and their heterocyclic¹analogues
EP1455777A1 (en) Glyt1 transporter inhibitors and uses thereof in treatment of neurological and neuropsychiatric disorders
JP2002503666A (ja) グルココルチコイド選択性消炎剤
EP0974583B1 (en) Phenylpiperidine derivatives
EP0712845B1 (en) Amine compounds, their production and use
EP1535922A1 (en) Pyrrolopyridine derivative and use thereof
EP0187524A2 (en) A diaryl butyric acid derivative and the production process thereof
DE69217594T2 (de) Dibenz[B,F][1,4]Oxazepin-11(10H)-one für Arzneimittel zur Aufhebung von Multidrug-Resistenzen
HUT53066A (en) Process for producing substituted acetamide derivatives and pharmaceutical compositions comprising such active ingredient
JPH08253447A (ja) 芳香族アミン化合物、その製造法および剤
RU2155766C2 (ru) Тиенопиридоны, способ их получения, фармацевтическая композиция
CS249126B2 (en) Method of substituted hexahydropyrrolo-(1,2-a)quinolines,hexahydro-1h-pyrido(1,2-a)quinolines and octahydrophenanthrenes production
WO2001014384A1 (fr) Derives dihydrobenzofuran tricycliques, leur procede de preparation et agents
EP2081907B1 (en) Aryl piperazine derivatives useful for the treatment of neuropsychiatry disorders
WO1998055475A1 (en) Guanidine deriviatives as inhibitors of na+/h+ exchange in cells
US6635786B2 (en) Symmetrically disubstituted aromatic compounds and pharmaceutical compositions for inhibiting poly (ADP-ribose) glycohydrolase, and methods for their use
US4139621A (en) N-(4-substituted-3,5-dichloro-phenyl)-piperazines
US4124711A (en) Derivatives of dithiepino[1,4][2,3-C]pyrrole
US4327095A (en) Methoxy derivatives of 1,4-dithiepino-[2,3-c]-pyrrole

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050414