JPH08250694A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置及びその製造方法Info
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- JPH08250694A JPH08250694A JP7055646A JP5564695A JPH08250694A JP H08250694 A JPH08250694 A JP H08250694A JP 7055646 A JP7055646 A JP 7055646A JP 5564695 A JP5564695 A JP 5564695A JP H08250694 A JPH08250694 A JP H08250694A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遮光層内の微小間隙の形成を抑制でき、かつ
遮光層の膜剥がれを無くし、正確な暗時出力が測定でき
ること。 【構成】 シリコン基板1上に蓄積ダイオード4の配列
及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ形成され、最
上部に蓄積ダイオード4と電気的に接続される画素電極
9が形成された固体撮像素子チップと、この固体撮像素
子チップ上に積層された光導電体膜10と、この光導電
体膜10上に形成された透明電極11と、この透明電極
11上に選択的に形成された遮光膜13とを備えた固体
撮像装置において、遮光膜13としてモリブデン金属を
用い、かつ遮光膜13の最大繊維幅(最大のグレインの
幅)を40nm以上にしたこと。
遮光層の膜剥がれを無くし、正確な暗時出力が測定でき
ること。 【構成】 シリコン基板1上に蓄積ダイオード4の配列
及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ形成され、最
上部に蓄積ダイオード4と電気的に接続される画素電極
9が形成された固体撮像素子チップと、この固体撮像素
子チップ上に積層された光導電体膜10と、この光導電
体膜10上に形成された透明電極11と、この透明電極
11上に選択的に形成された遮光膜13とを備えた固体
撮像装置において、遮光膜13としてモリブデン金属を
用い、かつ遮光膜13の最大繊維幅(最大のグレインの
幅)を40nm以上にしたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置に係わ
り、特に遮光膜の改良をはかった固体撮像装置に関す
る。また本発明は、特に再生画像上の水平の端に現われ
る偽信号を防いだ固体撮像装置に関する。
り、特に遮光膜の改良をはかった固体撮像装置に関す
る。また本発明は、特に再生画像上の水平の端に現われ
る偽信号を防いだ固体撮像装置に関する。
【0002】
(従来例1)従来の固体撮像素子をCCDチップとして
用い、この固体撮像素子チップ上に光導電体膜を積層し
た構造の固体撮像装置(以下、積層型固体撮像装置)
は、遮光部の開口面積を広くすることができるため、高
感度かつ低スミアという優れた特性を有する。このた
め、この積層型固体撮像装置は、各種監視カメラ用テレ
ビジョンやハイビジョン等のカメラとして有望視されて
いる。この種の積層型固体撮像装置用の光導電体膜とし
ては、現在のところアモルファスSi材料が用いられて
いる。
用い、この固体撮像素子チップ上に光導電体膜を積層し
た構造の固体撮像装置(以下、積層型固体撮像装置)
は、遮光部の開口面積を広くすることができるため、高
感度かつ低スミアという優れた特性を有する。このた
め、この積層型固体撮像装置は、各種監視カメラ用テレ
ビジョンやハイビジョン等のカメラとして有望視されて
いる。この種の積層型固体撮像装置用の光導電体膜とし
ては、現在のところアモルファスSi材料が用いられて
いる。
【0003】積層型固体撮像装置の1画素断面は図1に
示す通りである。有効撮像画素領域2−A上に光が入射
した場合、光導電体膜10のバンドギャップ以上のエネ
ルギーを有する光は光導電体膜10中で電子・ホール対
生成を行う。生成された電子及びホールは、画素電極9
と透明電極11により形成される電界により移動し、例
えばnチャネルCCDを基板に用いた場合は、電子が信
号電荷として画素電極9,画素電極配線7を介して蓄積
ダイオード4に注入され、一定期間蓄積された後に信号
電荷転送部8に転送され読み出される。
示す通りである。有効撮像画素領域2−A上に光が入射
した場合、光導電体膜10のバンドギャップ以上のエネ
ルギーを有する光は光導電体膜10中で電子・ホール対
生成を行う。生成された電子及びホールは、画素電極9
と透明電極11により形成される電界により移動し、例
えばnチャネルCCDを基板に用いた場合は、電子が信
号電荷として画素電極9,画素電極配線7を介して蓄積
ダイオード4に注入され、一定期間蓄積された後に信号
電荷転送部8に転送され読み出される。
【0004】ところで一般に、固体撮像装置において
は、光入射時の信号出力と暗時出力の差をもって実際の
信号出力を得ており、この暗時出力を常時得るため有効
撮像画素領域に隣接して入射光を完全に遮断した遮光領
域(オプティカルブラック)2−Bを有する構造になっ
ている。そして、遮光領域2−Bは、固体撮像装置表面
に金属薄膜からなる遮光層13を形成することにより構
成されている。
は、光入射時の信号出力と暗時出力の差をもって実際の
信号出力を得ており、この暗時出力を常時得るため有効
撮像画素領域に隣接して入射光を完全に遮断した遮光領
域(オプティカルブラック)2−Bを有する構造になっ
ている。そして、遮光領域2−Bは、固体撮像装置表面
に金属薄膜からなる遮光層13を形成することにより構
成されている。
【0005】積層型固体撮像装置においては、遮光領域
2−B形成のために遮光層13のパターニングを行う際
に、透明電極11に対するエッチングの選択性を確保す
る条件から遮光層13の材料が制約される。一般に、透
明電極11としてITO(Idium Tin Oxide )を用いる
ことが多い。この場合、上記のエッチング選択性確保の
ために遮光層13として、例えばモリブデン(Mo)を
用いる。スパッタリング法によりMo遮光層13を形成
した場合の遮光層付近を拡大した概要図を図7に示す。
この場合、遮光層の形成には、例えば不活性ガスとして
Arガスを導入し、チャンバ内圧力を1Paとしてスパ
ッタリング法による成膜を行う。
2−B形成のために遮光層13のパターニングを行う際
に、透明電極11に対するエッチングの選択性を確保す
る条件から遮光層13の材料が制約される。一般に、透
明電極11としてITO(Idium Tin Oxide )を用いる
ことが多い。この場合、上記のエッチング選択性確保の
ために遮光層13として、例えばモリブデン(Mo)を
用いる。スパッタリング法によりMo遮光層13を形成
した場合の遮光層付近を拡大した概要図を図7に示す。
この場合、遮光層の形成には、例えば不活性ガスとして
Arガスを導入し、チャンバ内圧力を1Paとしてスパ
ッタリング法による成膜を行う。
【0006】しかしながら、Mo膜の成膜条件によって
は、柱状に成長するべきMo遮光膜70の繊維(グレイ
ン)径72が小さいために、隣の繊維との間に隙間が形
成されてしまう。このMo間隙部71は、20〜50n
m程度の幅を持つ。このような遮光膜においては、この
間隙部のため隣の繊維との密着性が悪いという欠点を持
つ。この場合、遮光部においての光漏れの原因となる。
さらに、この遮光膜、光電変換層のパターニングやエッ
チングなどを行う際に遮光膜の膜応力、或いは光電変換
層の膜応力が解放されることをきっかけとして、Mo遮
光膜自身の膜剥がれ73を引き起す場合がある。 (従来例2)また、図8(a)に従来の二次元固体撮像
装置の平面構成図を示す。フォトダイオード81と垂直
CCD82が二次元に配列され、水平CCD83が垂直
CCD82の配列に隣接するように配置される。水平C
CD83の端にはオンチップアンプ84が配置される。
そして、フォトダイオード81と隣接する垂直CCD8
2の部分より1画素を構成する。
は、柱状に成長するべきMo遮光膜70の繊維(グレイ
ン)径72が小さいために、隣の繊維との間に隙間が形
成されてしまう。このMo間隙部71は、20〜50n
m程度の幅を持つ。このような遮光膜においては、この
間隙部のため隣の繊維との密着性が悪いという欠点を持
つ。この場合、遮光部においての光漏れの原因となる。
さらに、この遮光膜、光電変換層のパターニングやエッ
チングなどを行う際に遮光膜の膜応力、或いは光電変換
層の膜応力が解放されることをきっかけとして、Mo遮
光膜自身の膜剥がれ73を引き起す場合がある。 (従来例2)また、図8(a)に従来の二次元固体撮像
装置の平面構成図を示す。フォトダイオード81と垂直
CCD82が二次元に配列され、水平CCD83が垂直
CCD82の配列に隣接するように配置される。水平C
CD83の端にはオンチップアンプ84が配置される。
そして、フォトダイオード81と隣接する垂直CCD8
2の部分より1画素を構成する。
【0007】フォトダイオード81で光電変換された信
号電荷はまず垂直CCD82に読み出され、水平1ライ
ンの信号電荷が順次水平CCD83に転送される。そし
て、この水平1ラインの信号電荷が水平CCD83を転
送され、オンチップアンプ84に運ばれて信号電圧に変
換される。フォトダイオード81の配列よりなる平面の
映像情報を均一に取り出すために、フォトダイオード8
1はこの平面内に均一な感度を持つようになっている。
号電荷はまず垂直CCD82に読み出され、水平1ライ
ンの信号電荷が順次水平CCD83に転送される。そし
て、この水平1ラインの信号電荷が水平CCD83を転
送され、オンチップアンプ84に運ばれて信号電圧に変
換される。フォトダイオード81の配列よりなる平面の
映像情報を均一に取り出すために、フォトダイオード8
1はこの平面内に均一な感度を持つようになっている。
【0008】図8(b)は、この固体撮像装置を用いて
得られた1水平期間の出力電圧を示している。1水平期
間は有効期間と水平ブランキング期間により構成され
る。有効期間には1水平ラインの信号電圧が出力され
る。この信号電圧は1水平ラインの映像情報に対応して
いる。水平ブランキング期間であり、隣合う水平ライン
の信号電圧の区切る期間である。従って、1水平期間で
の信号電圧の最初の部分は急峻な立ち上がりがある。勿
論、信号電圧の最初の部分に対応する画素に入る光が非
常に少ない場合は急峻な立ち上がりは無いが、信号電圧
の最初の部分に対応する画素に入る光が十分あれば、信
号電圧の最初の部分は急峻な立ち上がりを持つことにな
る。
得られた1水平期間の出力電圧を示している。1水平期
間は有効期間と水平ブランキング期間により構成され
る。有効期間には1水平ラインの信号電圧が出力され
る。この信号電圧は1水平ラインの映像情報に対応して
いる。水平ブランキング期間であり、隣合う水平ライン
の信号電圧の区切る期間である。従って、1水平期間で
の信号電圧の最初の部分は急峻な立ち上がりがある。勿
論、信号電圧の最初の部分に対応する画素に入る光が非
常に少ない場合は急峻な立ち上がりは無いが、信号電圧
の最初の部分に対応する画素に入る光が十分あれば、信
号電圧の最初の部分は急峻な立ち上がりを持つことにな
る。
【0009】このような急峻な立ち上がりによる高周波
成分を持つ水平ラインの信号電圧からなる映像信号は、
最終的にはテレビTVモニタ等に再生されたり、VTR
に記録されるわけであるが、その前に電気回路により種
々の加工を施される。その場合、水平ラインの最初の高
周波成分により水平ライン信号電圧の立ち上がりの後ろ
の部分にノイズを混入させる。このノイズはTVモニタ
等で再生された画像上では水平の端の部分にノイズとし
て観察され、再生画像の画質を劣化させる。
成分を持つ水平ラインの信号電圧からなる映像信号は、
最終的にはテレビTVモニタ等に再生されたり、VTR
に記録されるわけであるが、その前に電気回路により種
々の加工を施される。その場合、水平ラインの最初の高
周波成分により水平ライン信号電圧の立ち上がりの後ろ
の部分にノイズを混入させる。このノイズはTVモニタ
等で再生された画像上では水平の端の部分にノイズとし
て観察され、再生画像の画質を劣化させる。
【0010】この例で分かるように、シリアルな映像信
号を固体撮像装置で形成する場合には、その映像信号の
最初の急峻な立ち上がり部分のために映像信号の端の部
分にノイズが発生するという問題が発生する。上で示し
た例ではCCD固体撮像装置に関してであったがMOS
型固体撮像装置でも、その他の固体撮像装置でも同じ問
題が生じる。
号を固体撮像装置で形成する場合には、その映像信号の
最初の急峻な立ち上がり部分のために映像信号の端の部
分にノイズが発生するという問題が発生する。上で示し
た例ではCCD固体撮像装置に関してであったがMOS
型固体撮像装置でも、その他の固体撮像装置でも同じ問
題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の固体
撮像装置においては、遮光部(オプティカルブラック)
等で使用される遮光膜に微小な間隙が発生する、或いは
遮光膜が剥がれるという問題がある。そのため、オプテ
ィカルブラックにおいては、正確な暗出力を測定できな
いという問題がある。
撮像装置においては、遮光部(オプティカルブラック)
等で使用される遮光膜に微小な間隙が発生する、或いは
遮光膜が剥がれるという問題がある。そのため、オプテ
ィカルブラックにおいては、正確な暗出力を測定できな
いという問題がある。
【0012】また、映像信号の最初の急峻な立ち上がり
部分のために映像信号の端の部分にノイズが発生すると
いう問題があった。本発明は、上記事情を考慮してなさ
れたもので、その目的とするところは、遮光層内の微小
間隙の形成を抑制でき、かつ遮光層の膜剥がれを無く
し、正確な暗時出力を測定できる固体撮像装置及びその
製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、撮像により得られる映像信号の最初の急峻な立ち
上がりにより発生するノイズを低減できる固体撮像装置
を提供することにある。
部分のために映像信号の端の部分にノイズが発生すると
いう問題があった。本発明は、上記事情を考慮してなさ
れたもので、その目的とするところは、遮光層内の微小
間隙の形成を抑制でき、かつ遮光層の膜剥がれを無く
し、正確な暗時出力を測定できる固体撮像装置及びその
製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目
的は、撮像により得られる映像信号の最初の急峻な立ち
上がりにより発生するノイズを低減できる固体撮像装置
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、半導体基板上に信号電荷蓄積ダイ
オードの配列及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ
形成され、最上部に信号電荷蓄積ダイオードと電気的に
接続される画素電極が形成された固体撮像素子チップ
と、この固体撮像素子チップ上に積層された光導電体膜
と、この光導電体膜上に形成された透明電極と、この透
明電極上に選択的に形成された遮光膜とを備えた固体撮
像装置において、前記遮光膜として、モリブデン,タン
グステン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前
記元素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜
の酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を
用い、かつ遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)
が40nm以上であることを特徴とする。
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、半導体基板上に信号電荷蓄積ダイ
オードの配列及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ
形成され、最上部に信号電荷蓄積ダイオードと電気的に
接続される画素電極が形成された固体撮像素子チップ
と、この固体撮像素子チップ上に積層された光導電体膜
と、この光導電体膜上に形成された透明電極と、この透
明電極上に選択的に形成された遮光膜とを備えた固体撮
像装置において、前記遮光膜として、モリブデン,タン
グステン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前
記元素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜
の酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を
用い、かつ遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)
が40nm以上であることを特徴とする。
【0014】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 光導電体膜の光電変換層として、300nm以上の
膜厚からなる非晶質シリコン,非晶質シリコンカーバイ
ド,非晶質シリコンナイトライド,非晶質シリコンゲル
マニウム等のシリコン原子或いはゲルマニウム原子を含
む材料を用いること。 (2) 透明電極として、ITO或いはSnOxを用いるこ
と。
は、次のものがあげられる。 (1) 光導電体膜の光電変換層として、300nm以上の
膜厚からなる非晶質シリコン,非晶質シリコンカーバイ
ド,非晶質シリコンナイトライド,非晶質シリコンゲル
マニウム等のシリコン原子或いはゲルマニウム原子を含
む材料を用いること。 (2) 透明電極として、ITO或いはSnOxを用いるこ
と。
【0015】また、本発明(請求項2)は、上記構成の
固体撮像装置の製造方法において、前記遮光膜の形成に
際してスパッタリング法を用い、モリブデン,タングス
テン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元
素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸
化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を堆積
し、基板温度及び反応室内圧力の制御により、堆積され
る遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)を40n
m以上にしたことを特徴とする。
固体撮像装置の製造方法において、前記遮光膜の形成に
際してスパッタリング法を用い、モリブデン,タングス
テン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元
素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸
化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を堆積
し、基板温度及び反応室内圧力の制御により、堆積され
る遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)を40n
m以上にしたことを特徴とする。
【0016】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) ターゲットから飛来する原子(例えば、Mo原子)
が飛来する時のエネルギーを極力失わないように、低圧
力,高出力でスパッタリングを行うこと。 (2) 基板温度を高く(例えば、ターゲットの融点の2/
100以上に加熱)或いは、基板温度/材料の融点を大
きくすること。これらの意味は、ターゲットから飛来す
る原子が基板表面でマイグレーションを起こし易く、よ
り結晶成長を行い易くする環境に設定することである。
は、次のものがあげられる。 (1) ターゲットから飛来する原子(例えば、Mo原子)
が飛来する時のエネルギーを極力失わないように、低圧
力,高出力でスパッタリングを行うこと。 (2) 基板温度を高く(例えば、ターゲットの融点の2/
100以上に加熱)或いは、基板温度/材料の融点を大
きくすること。これらの意味は、ターゲットから飛来す
る原子が基板表面でマイグレーションを起こし易く、よ
り結晶成長を行い易くする環境に設定することである。
【0017】また、本発明(請求項3)は、半導体基板
上に光電変換部の配列及び信号電荷読み出し部の配列が
共に同一平面上に形成された固体撮像装置において、前
記光電変換部の一部及び前記信号電荷読み出し部の上部
に形成された遮光膜として、モリブデン,タングステ
ン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元素
を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸化
物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を用い、
かつ遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)が40
nm以上であることを特徴とする。
上に光電変換部の配列及び信号電荷読み出し部の配列が
共に同一平面上に形成された固体撮像装置において、前
記光電変換部の一部及び前記信号電荷読み出し部の上部
に形成された遮光膜として、モリブデン,タングステ
ン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元素
を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸化
物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を用い、
かつ遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)が40
nm以上であることを特徴とする。
【0018】また、本発明(請求項4)は、上記構成の
固体撮像装置の製造方法において、前記光電変換部の一
部及び前記信号電荷読み出し部の上部に形成された遮光
膜の形成に際してスパッタリング法を用い、モリブデ
ン,タングステン,チタン,クロム,タンタルの金属、
或いは前記元素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記
金属薄膜の酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の
化合物を堆積し、基板温度及び反応室内圧力の制御によ
り、堆積される遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの
幅)を40nm以上にしたことを特徴とする。
固体撮像装置の製造方法において、前記光電変換部の一
部及び前記信号電荷読み出し部の上部に形成された遮光
膜の形成に際してスパッタリング法を用い、モリブデ
ン,タングステン,チタン,クロム,タンタルの金属、
或いは前記元素を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記
金属薄膜の酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の
化合物を堆積し、基板温度及び反応室内圧力の制御によ
り、堆積される遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの
幅)を40nm以上にしたことを特徴とする。
【0019】また、本発明(請求項5)は、光電変換を
行う感光部,感光部の信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積
部,蓄積された信号電荷を読み出す手段を備えた画素を
二次元配列してなる固体撮像装置において、前記二次元
配列された画素の水平方向の画素列の信号電荷が時系列
の映像信号を形成する場合、映像信号の初めの部分が緩
やかに立ち上がるように、映像信号の初めの部分に対応
する複数画素の部分の感度に傾斜を持たせたことを特徴
とする。
行う感光部,感光部の信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積
部,蓄積された信号電荷を読み出す手段を備えた画素を
二次元配列してなる固体撮像装置において、前記二次元
配列された画素の水平方向の画素列の信号電荷が時系列
の映像信号を形成する場合、映像信号の初めの部分が緩
やかに立ち上がるように、映像信号の初めの部分に対応
する複数画素の部分の感度に傾斜を持たせたことを特徴
とする。
【0020】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 感度に傾斜を持たせるために、画素を規定する遮光
膜の開口部の面積を変えること。 (2) 感度に傾斜を持たせるために、感光部を形成するフ
ォトダイオードの面積を変えること。 (3) 感度に傾斜を持たせるために、各画素毎に設けられ
たマイクロレンズの形状を変えること。
は、次のものがあげられる。 (1) 感度に傾斜を持たせるために、画素を規定する遮光
膜の開口部の面積を変えること。 (2) 感度に傾斜を持たせるために、感光部を形成するフ
ォトダイオードの面積を変えること。 (3) 感度に傾斜を持たせるために、各画素毎に設けられ
たマイクロレンズの形状を変えること。
【0021】
【作用】本発明者らは、遮光膜の膜剥がれの発生と遮光
膜の繊維の大きさについて調べた。その結果、図6
(a)に示すように、膜の繊維幅が40nm付近を境に
繊維幅が40nmより小さいと膜剥がれが発生し不良と
なり、逆に繊維幅が大きくなると膜剥がれは起こらず良
となる。さらに、遮光膜の基板に対する付着力を測定し
たところ、図6(b)に示すように、繊維幅が大きくな
ると、基板に対する付着力が低下する傾向がある。さら
にまた、遮光膜の剥がれが起きる時期を調べたところ、
遮光膜の成膜直後ではなく、遮光膜或いは遮光膜した層
の光導電体膜のパターニング,エッチング等の加工を行
っている時に起こることが分かった。これらの結果から
考えると、膜剥がれは、膜の下地基板に対する付着力、
膜応力だけに関係するものではないことが分かる。
膜の繊維の大きさについて調べた。その結果、図6
(a)に示すように、膜の繊維幅が40nm付近を境に
繊維幅が40nmより小さいと膜剥がれが発生し不良と
なり、逆に繊維幅が大きくなると膜剥がれは起こらず良
となる。さらに、遮光膜の基板に対する付着力を測定し
たところ、図6(b)に示すように、繊維幅が大きくな
ると、基板に対する付着力が低下する傾向がある。さら
にまた、遮光膜の剥がれが起きる時期を調べたところ、
遮光膜の成膜直後ではなく、遮光膜或いは遮光膜した層
の光導電体膜のパターニング,エッチング等の加工を行
っている時に起こることが分かった。これらの結果から
考えると、膜剥がれは、膜の下地基板に対する付着力、
膜応力だけに関係するものではないことが分かる。
【0022】そして、遮光膜の剥がれは、遮光膜或いは
光導電体膜等の加工時において基板の歪みの変化などを
きっかけに起きているものと考えられる。これにより膜
剥がれは、膜の下地基板に対する付着力のみではなく、
膜の繊維同士の接触面積にも関係すると考えられる。よ
って、遮光膜の剥がれを防止するためには、遮光膜の繊
維同士の付着力向上を行う必要がある。この遮光膜剥が
れ防止の方法は、遮光膜の繊維幅を大きくし(40nm
以上)、繊維の外周を大きくすることである。これによ
り、遮光膜の繊維が隣の繊維と接触する面積(繊維同士
の接触面積)を増大させ、膜の繊維同士を良く付着する
ようにさせることである。
光導電体膜等の加工時において基板の歪みの変化などを
きっかけに起きているものと考えられる。これにより膜
剥がれは、膜の下地基板に対する付着力のみではなく、
膜の繊維同士の接触面積にも関係すると考えられる。よ
って、遮光膜の剥がれを防止するためには、遮光膜の繊
維同士の付着力向上を行う必要がある。この遮光膜剥が
れ防止の方法は、遮光膜の繊維幅を大きくし(40nm
以上)、繊維の外周を大きくすることである。これによ
り、遮光膜の繊維が隣の繊維と接触する面積(繊維同士
の接触面積)を増大させ、膜の繊維同士を良く付着する
ようにさせることである。
【0023】ここで、膜の繊維幅を決める要因として
は、スパッタリングにより薄膜を形成する場合、T/T
m(基板温度/金属の融点)、反応室内の圧力などがあ
る。もう少し具体的に述べると、スパッタリング法によ
る薄膜形成方法において、遮光膜形成条件として、ター
ゲットから飛来する原子(例えば、Mo原子)が飛来す
る時のエネルギーを極力失わないように、低圧力,高出
力でスパッタリングを行う。また、基板温度を高く(例
えば、ターゲットの融点の2/100以上に加熱)或い
は、基板温度/材料の融点を大きくする。これらの意味
は、ターゲットから飛来する原子が基板表面でマイグレ
ーションを起こし易く、より結晶成長を行い易くする環
境に設定することである。これらにより膜の繊維幅は
略、一義的に決まる(文献:John A. Thornton ; J Va
c.Sci. Technol. Vol.11,No.4(1974)666 )。これによ
り、膜のグレインの幅が40nm以上に成長させること
ができる。
は、スパッタリングにより薄膜を形成する場合、T/T
m(基板温度/金属の融点)、反応室内の圧力などがあ
る。もう少し具体的に述べると、スパッタリング法によ
る薄膜形成方法において、遮光膜形成条件として、ター
ゲットから飛来する原子(例えば、Mo原子)が飛来す
る時のエネルギーを極力失わないように、低圧力,高出
力でスパッタリングを行う。また、基板温度を高く(例
えば、ターゲットの融点の2/100以上に加熱)或い
は、基板温度/材料の融点を大きくする。これらの意味
は、ターゲットから飛来する原子が基板表面でマイグレ
ーションを起こし易く、より結晶成長を行い易くする環
境に設定することである。これらにより膜の繊維幅は
略、一義的に決まる(文献:John A. Thornton ; J Va
c.Sci. Technol. Vol.11,No.4(1974)666 )。これによ
り、膜のグレインの幅が40nm以上に成長させること
ができる。
【0024】このように本発明(請求項1〜4)によれ
ば、遮光層の材料として用いるモリブデン膜、或いはチ
タン,クロム,タングステン,タンタルなどの金属、或
いはそれらの酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物
などの化合物、或いは前記元素の1種類以上を含む材料
で形成された遮光膜において、薄膜の微小間隙を抑制,
低減する、或いは薄膜の膜剥がれをなくすことができ
る。そして、この遮光層を用いたオプティカルブラック
においては、前記微小間隙或いは膜はがれによる光漏れ
がなくなるので、正確な暗時出力を得ることが可能とな
る。
ば、遮光層の材料として用いるモリブデン膜、或いはチ
タン,クロム,タングステン,タンタルなどの金属、或
いはそれらの酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド化物
などの化合物、或いは前記元素の1種類以上を含む材料
で形成された遮光膜において、薄膜の微小間隙を抑制,
低減する、或いは薄膜の膜剥がれをなくすことができ
る。そして、この遮光層を用いたオプティカルブラック
においては、前記微小間隙或いは膜はがれによる光漏れ
がなくなるので、正確な暗時出力を得ることが可能とな
る。
【0025】また、同様に配線材料或いは電極材料とし
ての上記金属薄膜、或いはそれらの化合物薄膜の繊維幅
を大きくすることで、繊維の間隙を低減或いは無くし、
繊維同士の密着性を向上させること(繊維同士の接触面
積を広げること)によって、薄膜の剥がれをなくし、微
小間隙に起因する遮光性の低下を抑制することができ
る。
ての上記金属薄膜、或いはそれらの化合物薄膜の繊維幅
を大きくすることで、繊維の間隙を低減或いは無くし、
繊維同士の密着性を向上させること(繊維同士の接触面
積を広げること)によって、薄膜の剥がれをなくし、微
小間隙に起因する遮光性の低下を抑制することができ
る。
【0026】また、上記の課題解決方法は、積層型の固
体撮像装置に限らず、一平面上に電荷蓄積部と電荷読み
出し部が形成された固体撮像装置においても同様に応用
できる。
体撮像装置に限らず、一平面上に電荷蓄積部と電荷読み
出し部が形成された固体撮像装置においても同様に応用
できる。
【0027】また、本発明(請求項5)によれば、信号
電圧のはじめの部分に対応する画素列の感度に傾斜を持
たせて、信号電圧の最初の部分は急峻でなく緩やかに立
ち上がるようにしている。従って、信号電圧つまり映像
信号の最初の部分にノイズが発生することが未然に防止
される。
電圧のはじめの部分に対応する画素列の感度に傾斜を持
たせて、信号電圧の最初の部分は急峻でなく緩やかに立
ち上がるようにしている。従って、信号電圧つまり映像
信号の最初の部分にノイズが発生することが未然に防止
される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わる積
層型固体撮像装置の1画素構成を示す断面図であり、信
号電荷読み出し部には、インターライン転送CCD(I
T−CCD)を用いている。
する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例に係わる積
層型固体撮像装置の1画素構成を示す断面図であり、信
号電荷読み出し部には、インターライン転送CCD(I
T−CCD)を用いている。
【0029】まず、p型シリコン基板1の表面層にn型
CCDチャネル2、p+ (素子分離領域)3、n++層
(蓄積ダイオード)4を形成する。さらに、この基板1
にSiO2 からなるゲート絶縁膜を介して垂直CCDの
転送ゲート電極5−1,5−2、を多結晶シリコンなど
で形成する。
CCDチャネル2、p+ (素子分離領域)3、n++層
(蓄積ダイオード)4を形成する。さらに、この基板1
にSiO2 からなるゲート絶縁膜を介して垂直CCDの
転送ゲート電極5−1,5−2、を多結晶シリコンなど
で形成する。
【0030】次いで、この上に第1絶縁層6となるSi
O2 等をCVD法で堆積した後に、該絶縁層6に画素電
極9と蓄積ダイオード4との電気的接触のためのコンタ
クトホールを形成する。画素電極9との電気的接続のた
めにシリサイド配線(画素電極配線)7を用いる。即
ち、多結晶シリコン層とその上にモリブデンシリサイド
層からなる積層配線である。そして、画素電極配線7を
形成した後に、表面形状を平坦化する目的で、例えばC
VD法によりBPSG8、或いはPSGを成膜する。こ
の後、膜厚100〜500nmの画素電極9をスパッタ
リング法などにより形成する。これにより、固体撮像素
子チップが得られる。
O2 等をCVD法で堆積した後に、該絶縁層6に画素電
極9と蓄積ダイオード4との電気的接触のためのコンタ
クトホールを形成する。画素電極9との電気的接続のた
めにシリサイド配線(画素電極配線)7を用いる。即
ち、多結晶シリコン層とその上にモリブデンシリサイド
層からなる積層配線である。そして、画素電極配線7を
形成した後に、表面形状を平坦化する目的で、例えばC
VD法によりBPSG8、或いはPSGを成膜する。こ
の後、膜厚100〜500nmの画素電極9をスパッタ
リング法などにより形成する。これにより、固体撮像素
子チップが得られる。
【0031】次いで、固体撮像素子チップ上に光電変換
層の非晶質シリコン層(光導電膜)10をCVD法など
により形成する。この後、膜厚35〜50nmのITO
などの透明電極11をスパッタリング法などにより形成
する。
層の非晶質シリコン層(光導電膜)10をCVD法など
により形成する。この後、膜厚35〜50nmのITO
などの透明電極11をスパッタリング法などにより形成
する。
【0032】次いで、暗電流を検出するための遮光領域
(オプティカルブラック)2−Bを形成する。この形成
方法の一例として例えば、まず非晶質シリコン層10の
上部に遮光層を形成するときに与えられるイオン衝撃を
低減するために、ITO11上に緩衝層12を形成す
る。この緩衝層12としては、例えば酸素(分圧0.1
Pa)を含んだAr雰囲気中(0.4Pa)でDCマグ
ネトロンスパッタリングによりMoOx層を20nm以
上形成する。このとき、形成されたMoOxの酸素含有
量としては、10at.%以上であることが好ましい。
続いて、緩衝層12のMoOx膜上にMo膜13をDC
マグネトロンスパッタリングにより形成する。
(オプティカルブラック)2−Bを形成する。この形成
方法の一例として例えば、まず非晶質シリコン層10の
上部に遮光層を形成するときに与えられるイオン衝撃を
低減するために、ITO11上に緩衝層12を形成す
る。この緩衝層12としては、例えば酸素(分圧0.1
Pa)を含んだAr雰囲気中(0.4Pa)でDCマグ
ネトロンスパッタリングによりMoOx層を20nm以
上形成する。このとき、形成されたMoOxの酸素含有
量としては、10at.%以上であることが好ましい。
続いて、緩衝層12のMoOx膜上にMo膜13をDC
マグネトロンスパッタリングにより形成する。
【0033】具体的な成膜方法の一例としては、基板温
度を100℃以上とし、Arガスを1Pa以下の雰囲気
として、放電電流を4A以上でスパッタリングする。こ
の成膜により、モリブデン(Mo)遮光膜13のグレイ
ン幅の最大繊維幅を40nm以上にすることができる。
上記の成膜条件で形成した繊維幅の中心は、およそ20
〜30nm程度であり、半値幅は5〜10nm程度であ
る。
度を100℃以上とし、Arガスを1Pa以下の雰囲気
として、放電電流を4A以上でスパッタリングする。こ
の成膜により、モリブデン(Mo)遮光膜13のグレイ
ン幅の最大繊維幅を40nm以上にすることができる。
上記の成膜条件で形成した繊維幅の中心は、およそ20
〜30nm程度であり、半値幅は5〜10nm程度であ
る。
【0034】ここで、緩衝層12は必ずしも必要ではな
い。ITO透明電極11の形成後、ITO透明電極11
上に直接Mo遮光膜13を形成してもよい。Mo遮光膜
13のグレイン径を大きくする方法としては、図2のよ
うに、スパッタリング法によるMo遮光膜成形時に、M
oターゲット20と被堆積基板21の間の距離Lを30
cm以下にすることが好ましい。この方法の基本概念
は、ターゲットから基板に飛来するまでの間にMo原子
22がワーキングガス(例えばAr)23などと衝突,
散乱することによるエネルギーの損失を極力抑制する。
これにより、基板表面でマイグレーションを行うための
エネルギーを十分に確保する。
い。ITO透明電極11の形成後、ITO透明電極11
上に直接Mo遮光膜13を形成してもよい。Mo遮光膜
13のグレイン径を大きくする方法としては、図2のよ
うに、スパッタリング法によるMo遮光膜成形時に、M
oターゲット20と被堆積基板21の間の距離Lを30
cm以下にすることが好ましい。この方法の基本概念
は、ターゲットから基板に飛来するまでの間にMo原子
22がワーキングガス(例えばAr)23などと衝突,
散乱することによるエネルギーの損失を極力抑制する。
これにより、基板表面でマイグレーションを行うための
エネルギーを十分に確保する。
【0035】また、ターゲットから飛来する原子(例え
ば、Mo原子)が飛来する時のエネルギーを極力失わな
いように、低圧力,高出力でスパッタリングを行う。さ
らに、基板温度を高く(例えば、ターゲットの融点の2
/100以上に加熱)或いは、基板温度/材料の融点を
大きくする。これらの意味は、ターゲットから飛来する
原子が基板表面でマイグレーションを起こし易く、より
結晶成長を行い易くする環境に設定することである。
ば、Mo原子)が飛来する時のエネルギーを極力失わな
いように、低圧力,高出力でスパッタリングを行う。さ
らに、基板温度を高く(例えば、ターゲットの融点の2
/100以上に加熱)或いは、基板温度/材料の融点を
大きくする。これらの意味は、ターゲットから飛来する
原子が基板表面でマイグレーションを起こし易く、より
結晶成長を行い易くする環境に設定することである。
【0036】このようにして本実施例では、正確な暗電
流を検出するための遮光膜13を形成することができ、
さらに遮光膜13の膜剥がれを防止することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。実施例では、信号電荷読み出し部にIT−CCDを
用いたが、例えばX−Yアドレス型、MOSラインアド
レス型CPDなどにも本発明を適用できる。実施例で
は、積層型固体撮像装置について説明したが、本発明
は、一平面上に電荷蓄積部と電荷転送部が形成された撮
像装置において、電荷蓄積部の一部や電荷転送部などを
遮光する遮光膜にも応用できる。
流を検出するための遮光膜13を形成することができ、
さらに遮光膜13の膜剥がれを防止することができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。実施例では、信号電荷読み出し部にIT−CCDを
用いたが、例えばX−Yアドレス型、MOSラインアド
レス型CPDなどにも本発明を適用できる。実施例で
は、積層型固体撮像装置について説明したが、本発明
は、一平面上に電荷蓄積部と電荷転送部が形成された撮
像装置において、電荷蓄積部の一部や電荷転送部などを
遮光する遮光膜にも応用できる。
【0037】また、光導電体膜としてa−Si:H膜を
用いたが、a−SiC:H、a−SiN:H、a−Si
Sn:H、a−SiGe:Hなどにも本発明は有効であ
る。さらに、実施例ではCCDをnチャネルとして説明
したが、pチャネル型CCDでも適用することができ
る。
用いたが、a−SiC:H、a−SiN:H、a−Si
Sn:H、a−SiGe:Hなどにも本発明は有効であ
る。さらに、実施例ではCCDをnチャネルとして説明
したが、pチャネル型CCDでも適用することができ
る。
【0038】また、本実施例では、Mo、或いはモリブ
デンの酸化物、或いはモリブデンの化合物を用いて述べ
たが、Mo以外に、Cr,Ti,W,Taなどの金属、
或いは前記金属を含む合金、或いはこれらの酸化物,シ
リサイド,炭化物,窒化物などの化合物を遮光膜として
用いることも可能である。
デンの酸化物、或いはモリブデンの化合物を用いて述べ
たが、Mo以外に、Cr,Ti,W,Taなどの金属、
或いは前記金属を含む合金、或いはこれらの酸化物,シ
リサイド,炭化物,窒化物などの化合物を遮光膜として
用いることも可能である。
【0039】また、本発明は必ずしも固体撮像装置の遮
光膜に限るものではなく、ゲートアレーの配線、メモリ
等のビット線,ワード線を初めとする半導体装置の配線
材料にも応用することができる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。 (実施例2)図3(a)は、本発明の第2の実施例に係
わる2次元固体撮像装置の平面構成図を示している。
光膜に限るものではなく、ゲートアレーの配線、メモリ
等のビット線,ワード線を初めとする半導体装置の配線
材料にも応用することができる。その他、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができ
る。 (実施例2)図3(a)は、本発明の第2の実施例に係
わる2次元固体撮像装置の平面構成図を示している。
【0040】フォトダイオード31と垂直CCD32が
二次元に配列され、水平CCD33が垂直CCD32の
配列に隣接するように配置される。水平CCD33の端
にはオンチップアンプ34が配置される。そして、フォ
トダイオード31と隣接する垂直CCD32の部分より
1画素を構成する。
二次元に配列され、水平CCD33が垂直CCD32の
配列に隣接するように配置される。水平CCD33の端
にはオンチップアンプ34が配置される。そして、フォ
トダイオード31と隣接する垂直CCD32の部分より
1画素を構成する。
【0041】フォトダイオード31で光電変換された信
号電荷はまず垂直CCD32に読み出され、水平1ライ
ンの信号電荷が順次水平CCD33に転送される。そし
て、この水平1ラインの信号電荷が水平CCD33を転
送され、オンチップアンプ34に運ばれて信号電圧に変
換される。
号電荷はまず垂直CCD32に読み出され、水平1ライ
ンの信号電荷が順次水平CCD33に転送される。そし
て、この水平1ラインの信号電荷が水平CCD33を転
送され、オンチップアンプ34に運ばれて信号電圧に変
換される。
【0042】ここまでの基本構成は前記図8(a)に示
した従来装置と同様であり、本実施例が従来装置と異な
る点は、フォトダイオード31の面積にある。即ち、図
3(a)では左端の3列のフォトダイオード31の面積
が他の列のフォトダイオード31の面積より小さく、左
側の列のフォトダイオード31の面積程小さくなってい
る。つまり、フォトダイオード31−1,31−2,3
1−3の順に面積が大きくなり、4列目以降は均一の面
積のフォトダイオード31となっている。このように、
左端の画素のフォトダイオード31の面積を変えること
で左端の画素から右に行くに従って徐々に感度を大きく
し、他の画素の均一な感度と同じにするようにすること
ができる。
した従来装置と同様であり、本実施例が従来装置と異な
る点は、フォトダイオード31の面積にある。即ち、図
3(a)では左端の3列のフォトダイオード31の面積
が他の列のフォトダイオード31の面積より小さく、左
側の列のフォトダイオード31の面積程小さくなってい
る。つまり、フォトダイオード31−1,31−2,3
1−3の順に面積が大きくなり、4列目以降は均一の面
積のフォトダイオード31となっている。このように、
左端の画素のフォトダイオード31の面積を変えること
で左端の画素から右に行くに従って徐々に感度を大きく
し、他の画素の均一な感度と同じにするようにすること
ができる。
【0043】図3(b)は本実施例の固体撮像装置を用
いて得られた1水平期間の出力電圧を示している。図3
(b)の信号電圧と図8(b)の信号電圧は似ている
が、信号電圧のはじめの部分が異なっている。即ち、図
3(b)では信号電圧のはじめの部分は緩やかに立ち上
がっている。従って、図8(b)で発生したようなノイ
ズは発生しない。
いて得られた1水平期間の出力電圧を示している。図3
(b)の信号電圧と図8(b)の信号電圧は似ている
が、信号電圧のはじめの部分が異なっている。即ち、図
3(b)では信号電圧のはじめの部分は緩やかに立ち上
がっている。従って、図8(b)で発生したようなノイ
ズは発生しない。
【0044】図3(b)で信号電圧のはじめの部分が緩
やかに立ち上がる理由は、先に述べたように左端の画素
より感度を徐々に大きくしているためである。従って、
例えば一定の光量が各画素に入射すると、その場合の信
号電圧の立ち上がりは、ちょうど左側の画素の感度の立
ち上がりに対応した緩やかな立ち上がりになるわけであ
る。
やかに立ち上がる理由は、先に述べたように左端の画素
より感度を徐々に大きくしているためである。従って、
例えば一定の光量が各画素に入射すると、その場合の信
号電圧の立ち上がりは、ちょうど左側の画素の感度の立
ち上がりに対応した緩やかな立ち上がりになるわけであ
る。
【0045】図4(a)に本実施例の固体撮像装置の水
平方向の画素の相対感度を示した。左側の画素の感度が
徐々に立ち上がるようになっているのが分かる。本実施
例では、左端の画素より感度が徐々に立ち上がるように
なっている。しかし、信号電圧のはじめの部分の急峻な
立ち上がりを防ぐためには、左端の画素より感度が立ち
上がる必要はない。つまり、例えば左端から数画素が感
度が0であるか、或いは非常に小さく、その先の画素か
ら感度が立ち上がるような図4(b)のような感度の特
性の場合でも本発明の効果がある。つまり、信号電圧の
はじめの部分の立ち上がりが緩やかでありノイズは防が
れる。
平方向の画素の相対感度を示した。左側の画素の感度が
徐々に立ち上がるようになっているのが分かる。本実施
例では、左端の画素より感度が徐々に立ち上がるように
なっている。しかし、信号電圧のはじめの部分の急峻な
立ち上がりを防ぐためには、左端の画素より感度が立ち
上がる必要はない。つまり、例えば左端から数画素が感
度が0であるか、或いは非常に小さく、その先の画素か
ら感度が立ち上がるような図4(b)のような感度の特
性の場合でも本発明の効果がある。つまり、信号電圧の
はじめの部分の立ち上がりが緩やかでありノイズは防が
れる。
【0046】また、本発明の本質は図4に示したように
画素の感度が徐々に立ち上がる特性を持っていることで
あり、この画素の感度の制御の方法は種々ある。本実施
例ではフォトダイオード31の面積により画素の感度を
変化させた。
画素の感度が徐々に立ち上がる特性を持っていることで
あり、この画素の感度の制御の方法は種々ある。本実施
例ではフォトダイオード31の面積により画素の感度を
変化させた。
【0047】本実施例の画素の構造の1例を画素の断面
図を図5(a)に示す。p型のSi基板41に、n型拡
散からなる垂直CCD42,p型拡散層よりなるチャン
ネルストッパ43,n型拡散層からなるフォトダイオー
ド44が形成された後、酸化膜45を介して転送電極4
6が形成される。その上に絶縁膜47を介して遮光膜4
8が形成される。そして、平坦化膜49及び平坦化膜5
0を形成し、その上にマイクロレンズ51が形成されて
いる。
図を図5(a)に示す。p型のSi基板41に、n型拡
散からなる垂直CCD42,p型拡散層よりなるチャン
ネルストッパ43,n型拡散層からなるフォトダイオー
ド44が形成された後、酸化膜45を介して転送電極4
6が形成される。その上に絶縁膜47を介して遮光膜4
8が形成される。そして、平坦化膜49及び平坦化膜5
0を形成し、その上にマイクロレンズ51が形成されて
いる。
【0048】この画素の構造を持つ固体撮像装置では本
発明の効果を得るために、画素の感度を制御するにはフ
ォトダイオード44の面積か、或いは遮光膜48の開口
面積か、或いはマイクロレンズ51の大きさ或いは形状
を変えればよい。これらを変化させることにより、左側
の画素で感度を徐々に立ち上がりを持たせることができ
る。
発明の効果を得るために、画素の感度を制御するにはフ
ォトダイオード44の面積か、或いは遮光膜48の開口
面積か、或いはマイクロレンズ51の大きさ或いは形状
を変えればよい。これらを変化させることにより、左側
の画素で感度を徐々に立ち上がりを持たせることができ
る。
【0049】また、本発明の効果を得るためには、画素
の感度が制御できればよいのであるから、図5(a)の
画素構造でなくともよい。例えば、図5(b)に示すよ
うな光導電体膜を積層した画素の構造でもよい。
の感度が制御できればよいのであるから、図5(a)の
画素構造でなくともよい。例えば、図5(b)に示すよ
うな光導電体膜を積層した画素の構造でもよい。
【0050】以下、図5(b)の説明を行う。p型のS
i基板41にn型拡散層からなる垂直CCD42とp型
拡散層よりなるチャンネルストッパ43とn型拡散層か
らなる蓄積ダイオード44を形成した後、酸化膜45を
介して転送電極46を形成する。蓄積ダイオード44の
上部の酸化膜45を除去して、引出し電極57を形成す
る。その上に平坦化膜58を形成し、引出し電極57の
上部の平坦化膜58を除去して画素電極59を形成す
る。
i基板41にn型拡散層からなる垂直CCD42とp型
拡散層よりなるチャンネルストッパ43とn型拡散層か
らなる蓄積ダイオード44を形成した後、酸化膜45を
介して転送電極46を形成する。蓄積ダイオード44の
上部の酸化膜45を除去して、引出し電極57を形成す
る。その上に平坦化膜58を形成し、引出し電極57の
上部の平坦化膜58を除去して画素電極59を形成す
る。
【0051】次いで、その上に例えば水素化非晶質Si
等からなる光導電体膜60を形成し、その上部に透明電
極61を形成し、その上部に遮光層62を所望の形状に
形成する。この構造では、光電変換が行われる感光領域
の面積は遮光膜62の開口部の面積或いは画素電極59
の面積によって制御することができる。従ってこの構造
でも、画素の感度を制御できるので、先に示したように
画素の感度を左側画素より徐々に立ち上がるようにで
き、本発明の効果が得られる。
等からなる光導電体膜60を形成し、その上部に透明電
極61を形成し、その上部に遮光層62を所望の形状に
形成する。この構造では、光電変換が行われる感光領域
の面積は遮光膜62の開口部の面積或いは画素電極59
の面積によって制御することができる。従ってこの構造
でも、画素の感度を制御できるので、先に示したように
画素の感度を左側画素より徐々に立ち上がるようにで
き、本発明の効果が得られる。
【0052】また本実施例では、左側の画素の感度を徐
々に立ち上がるようにしたが、これはオンチップアンプ
34が左側に有り、従って左側の画素が先に読み出され
るため左側の画素が信号電圧のはじめの部分になるから
である。例えば、オンチップアンプ34より信号電圧が
読み出されメモリに蓄積されたのち、逆の順序で読みだ
す等して信号電圧が時間的に反転されるTVモニタで再
生される等の場合は右側の方の画素の感度が緩やかに立
ち上がるようにする必要がある。つまり、信号電圧のは
じめの部分に対応する画素の感度を緩やかに立ち上がる
ようにしてあればよい。
々に立ち上がるようにしたが、これはオンチップアンプ
34が左側に有り、従って左側の画素が先に読み出され
るため左側の画素が信号電圧のはじめの部分になるから
である。例えば、オンチップアンプ34より信号電圧が
読み出されメモリに蓄積されたのち、逆の順序で読みだ
す等して信号電圧が時間的に反転されるTVモニタで再
生される等の場合は右側の方の画素の感度が緩やかに立
ち上がるようにする必要がある。つまり、信号電圧のは
じめの部分に対応する画素の感度を緩やかに立ち上がる
ようにしてあればよい。
【0053】また、本実施例では二次元固体撮像装置に
ついて説明したが、本発明は必ずしも二次元固体撮像装
置に限られるものではない。一次元固体撮像装置にも適
用できる。さらに、CCD固体撮像装置に限られるもの
でもなく、MOS型固体撮像装置にも本発明を適用でき
る。その他、映像情報をシリアルな信号電圧として取り
出す固体撮像装置であれば適用することができる。
ついて説明したが、本発明は必ずしも二次元固体撮像装
置に限られるものではない。一次元固体撮像装置にも適
用できる。さらに、CCD固体撮像装置に限られるもの
でもなく、MOS型固体撮像装置にも本発明を適用でき
る。その他、映像情報をシリアルな信号電圧として取り
出す固体撮像装置であれば適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1〜
4)によれば、遮光層膜の繊維幅を太くすることによ
り、遮光層の膜剥がれ、或いは間隙を無くすことができ
る。これにより、オプティカルブラックで正確な暗示出
力を得ることが可能となる。
4)によれば、遮光層膜の繊維幅を太くすることによ
り、遮光層の膜剥がれ、或いは間隙を無くすことができ
る。これにより、オプティカルブラックで正確な暗示出
力を得ることが可能となる。
【0055】また、本発明(請求項5)によれば、画素
列の感度に傾斜を持たせることにより、撮像により得ら
れる映像信号の最初の急峻な立ち上がりにより発生する
ノイズを低減できる固体撮像装置を実現することができ
る。
列の感度に傾斜を持たせることにより、撮像により得ら
れる映像信号の最初の急峻な立ち上がりにより発生する
ノイズを低減できる固体撮像装置を実現することができ
る。
【図1】第1の実施例に係わる積層型固体撮像装置の1
画素構成を示す断面図。
画素構成を示す断面図。
【図2】本実施例に用いたスパッタリング法を示す図。
【図3】第2の実施例に係わる2次元CCD固体撮像装
置の平面構成図。
置の平面構成図。
【図4】第2の実施例における水平方向の画素の相対感
度を示す図。
度を示す図。
【図5】第2の実施例における画素の構造の1例を示す
断面図。
断面図。
【図6】本発明の作用を説明するための図。
【図7】本発明の作用を説明するための図。
【図8】従来の2次元CCD撮像装置を示す平面構成
図。
図。
1…p型シリコン基板 2…n型CCDチャネル 3…p+ 型素子分離領域 4…n++型蓄積ダイオード 5…転送ゲート電極 6…第1絶縁槽 7…画素電極配線 8…PBSG膜 9…画素電極 10…非晶質シリコン膜(光導電膜) 11…ITO透明電極 12…MoOx干渉層 13…Mo遮光膜 20…Moターゲット 21…被堆積基板 22…Mo原子 23…ワーキングガス
フロントページの続き (72)発明者 宮川 良平 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (5)
- 【請求項1】半導体基板上に信号電荷蓄積ダイオードの
配列及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ形成さ
れ、最上部に信号電荷蓄積ダイオードと電気的に接続さ
れる画素電極が形成された固体撮像素子チップと、この
固体撮像素子チップ上に積層された光導電体膜と、この
光導電体膜上に形成された透明電極と、この透明電極上
に選択的に形成された遮光膜とを備えた固体撮像装置に
おいて、 前記遮光膜として、モリブデン,タングステン,チタ
ン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元素を1種類
以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸化物,窒化
物,炭化物,シリサイド化物の化合物を用い、かつ遮光
膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)が40nm以上
であることを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】半導体基板上に信号電荷蓄積ダイオードの
配列及び信号電荷読み出し部の配列がそれぞれ形成さ
れ、最上部に信号電荷蓄積ダイオードと電気的に接続さ
れる画素電極が形成された固体撮像素子チップと、この
固体撮像素子チップ上に積層された光導電体膜と、この
光導電体膜上に形成された透明電極と、この透明電極上
に選択的に形成された遮光膜とを備えた固体撮像装置の
製造方法において、 前記遮光膜の形成に際してスパッタリング法を用い、モ
リブデン,タングステン,チタン,クロム,タンタルの
金属、或いは前記元素を1種類以上含む金属薄膜、或い
は前記金属薄膜の酸化物,窒化物,炭化物,シリサイド
化物の化合物を堆積し、基板温度及び反応室内圧力の制
御により、堆積される遮光膜の最大繊維幅(最大のグレ
インの幅)を40nm以上にしたことを特徴とする固体
撮像装置の製造方法。 - 【請求項3】半導体基板上に光電変換部の配列及び信号
電荷読み出し部の配列が共に同一平面上に形成された固
体撮像装置において、 前記光電変換部の一部及び前記信号電荷読み出し部の上
部に形成された遮光膜として、モリブデン,タングステ
ン,チタン,クロム,タンタルの金属、或いは前記元素
を1種類以上含む金属薄膜、或いは前記金属薄膜の酸化
物,窒化物,炭化物,シリサイド化物の化合物を用い、
かつ遮光膜の最大繊維幅(最大のグレインの幅)が40
nm以上であることを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項4】半導体基板上に光電変換部の配列及び信号
電荷読み出し部の配列が共に同一平面上に形成された固
体撮像装置の製造方法において、 前記光電変換部の一部及び前記信号電荷読み出し部の上
部に形成された遮光膜の形成に際してスパッタリング法
を用い、モリブデン,タングステン,チタン,クロム,
タンタルの金属、或いは前記元素を1種類以上含む金属
薄膜、或いは前記金属薄膜の酸化物,窒化物,炭化物,
シリサイド化物の化合物を堆積し、基板温度及び反応室
内圧力の制御により、堆積される遮光膜の最大繊維幅
(最大のグレインの幅)を40nm以上にしたことを特
徴とする固体撮像装置の製造方法。 - 【請求項5】光電変換を行う感光部,感光部の信号電荷
を蓄積する信号電荷蓄積部,蓄積された信号電荷を読み
出す手段を備えた画素を二次元配列してなる固体撮像装
置において、 前記二次元配列された画素の水平方向の画素列の信号電
荷が時系列の映像信号を形成する場合、映像信号の初め
の部分が緩やかに立ち上がるように、映像信号の初めの
部分に対応する複数画素の部分の感度に傾斜を持たせた
ことを特徴とする固体撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055646A JPH08250694A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7055646A JPH08250694A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08250694A true JPH08250694A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=13004593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7055646A Pending JPH08250694A (ja) | 1995-03-15 | 1995-03-15 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08250694A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1021914A1 (en) * | 1997-10-06 | 2000-07-26 | Photobit, Inc. | Quantum efficiency improvements in active pixel sensors |
US7205623B2 (en) | 2004-09-23 | 2007-04-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image sensor and method of manufacturing same |
US7233021B2 (en) | 2001-02-07 | 2007-06-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | Active matrix substrate, electromagnetic detector, and liquid crystal display apparatus |
JP2009253235A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Texas Instr Japan Ltd | 半導体装置 |
JP2010517250A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-20 | シャープ株式会社 | 光検出システム |
JP2011243945A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-12-01 | Fujifilm Corp | 光電変換層積層型固体撮像素子及び撮像装置 |
-
1995
- 1995-03-15 JP JP7055646A patent/JPH08250694A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1021914A1 (en) * | 1997-10-06 | 2000-07-26 | Photobit, Inc. | Quantum efficiency improvements in active pixel sensors |
EP1021914A4 (en) * | 1997-10-06 | 2006-12-06 | Photobit Corp | IMPROVEMENT OF QUANTITY EFFICIENCY IN ACTIVE PIXEL SENSORS |
US7233021B2 (en) | 2001-02-07 | 2007-06-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | Active matrix substrate, electromagnetic detector, and liquid crystal display apparatus |
US7205623B2 (en) | 2004-09-23 | 2007-04-17 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image sensor and method of manufacturing same |
JP2010517250A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-20 | シャープ株式会社 | 光検出システム |
JP2009253235A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Texas Instr Japan Ltd | 半導体装置 |
JP2011243945A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-12-01 | Fujifilm Corp | 光電変換層積層型固体撮像素子及び撮像装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |