JPH08250403A - パターンイオンビーム投射方法およびその装置 - Google Patents

パターンイオンビーム投射方法およびその装置

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JPH08250403A
JPH08250403A JP5542495A JP5542495A JPH08250403A JP H08250403 A JPH08250403 A JP H08250403A JP 5542495 A JP5542495 A JP 5542495A JP 5542495 A JP5542495 A JP 5542495A JP H08250403 A JPH08250403 A JP H08250403A
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JP
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ion beam
ion
stencil mask
patterned
mask
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JP5542495A
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English (en)
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Kaoru Umemura
馨 梅村
Yuichi Madokoro
祐一 間所
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターンイオンビーム投射方法において、イ
オン源からの放出イオンの中心を敏速に光学軸に軸合わ
せする方法及びこれを実現させるパターンイオンビーム
装置を提供することを目的とする。 【構成】 ステンシルマスク面、もしくは、イオン源と
ステンシルマスクの間に、光学軸から等距離に複数個の
電流検出器を設置し、それら電流検出器で得られる電流
信号がほぼ同一になるように、イオン源位置、または、
イオン照射光学系のアライナもしくはレンズへの供給電
圧を変化させることで、イオン源から放出したイオンビ
ーム中心と、ステンシルマスクの中心の軸合わせができ
る。 【効果】 歪やボケ等、変形の少ないパターンイオンビ
ーム投射領域を効率よく試料に形成することができるパ
ターンイオンビーム投射方法およびパターンイオンビー
ム投射装置が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンリソグラフィな
どに用いられるパターンイオンビーム投射方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、パターンイオンビーム投射装置の
概略構成例を説明する。図2に示したパターンイオンビ
ーム投射装置31は、イオン源32と、開口パターンを
有するステンシルマスク33を保持するマスクステージ
34と、少なくとも上記イオン源32から放出したイオ
ンビーム35を上記ステンシルマスク33に照射する照
射レンズ36等を有するイオン照射光学系37と、上記
ステンシルマスク33を通過したパターンイオンビーム
38を集束する集束レンズ39と試料40に投射して上
記ステンシルマスク33の開口パターンと略相似形のイ
オン投射領域を形成する投射レンズ41等を有するイオ
ン投射光学系42と、上記試料40を保持して移動する
試料ステージ43などから構成される。このような構成
のパターンイオンビーム投射装置のパターンイオンビー
ムの間欠的な投射とサンプルステージのステップ・アン
ド・リピート式の動作によって、試料面上に同じイオン
投射領域を多数個形成することができる。例えば、半導
体や液晶デバイスの製造時のイオンリソグラフィなどに
用いることができる。
【0003】公知例としてイオンリソグラフィのための
投影型イオン縮小露光装置があり、例えば論文集『マイ
クロエレクトロニック・エンジニアリング』第17巻、(19
92年)第229から240頁においてエイ・チャルプカらによる
『プログレス・イン・イオン・プロジェクション・リソグラ
フィ』と題する論文がある。
【0004】(A.Chalupka et al., "Progress in ion p
rojection lithography",Microelectronic Engineerin
g, 17 (1992) 229-240.)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパターン
イオンビーム装置において、イオン源からの放出イオン
の中心軸を正確にステンシルマスク中心に合わせなけれ
ば、試料に投射されるパターンは歪やボケを伴って、所
望の形状のパターン投射することができない。従って、
放出イオンの軸とステンシルマスク中心軸を正確に合わ
せることがこの種のイオンビーム装置にとって非常に大
切である。しかし、所望の形状のイオンビームを得るた
めには、イオンビームをステンシルマスク中心軸に正確
に合致するように各光学部品を調整することが大切であ
るが、イオンビームを試料面に投射させ、パターン形状
を補正すると、イオンビーム経路にある光学部品すべて
について調整を行ない、すべての条件が満たされたとき
に所望のビームが得られるため、すべての条件を満足さ
せるためには時間を要した。イオン源から放出するイオ
ンビームの中心軸をイオン光学軸に敏速に合わせてパタ
ーンイオンビームを投射する方法およびこれを実現する
投射装置が望まれていた。
【0006】上記問題点に鑑み、本発明の第1の目的
は、パターンイオンビーム装置において、イオン源から
放出したイオンビームの中心を敏速にイオン光学軸に軸
合わせする方法を提供することにあり、また、第2の目
的は、上記第1の目的を実現するパターンイオンビーム
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、
(1)イオン源から引出したイオンビームをイオン照射
光学系によって開口パターンを有するステンシルマスク
に照射し、該ステンシルマスクを透過したパターンイオ
ンビームをイオン投射光学系によって試料に投射するこ
とで、該試料面に上記開口パターンと略相似形のイオン
投射領域を形成するパターンイオンビーム投射方法にお
いて、上記ステンシルマスクを照射するイオンビームの
一部を、上記ステンシルマスク中心から等距離に位置す
る複数の電流検出器によって計測し、該計測された電流
値が略同一になるように上記イオンビームのステンシル
マスクへの照射領域を変化させることで、上記イオン源
から引出されるイオンビームの中心と上記ステンシルマ
スク中心を軸合わせするパターンイオンビーム投射方
法、または、(2)イオン源から引出したイオンビーム
をイオン照射光学系によって開口パターンを有するステ
ンシルマスクに照射し、該ステンシルマスクを透過した
パターンイオンビームをイオン投射光学系によって試料
に投射することで、該試料面に上記開口パターンと略相
似形のイオン投射領域を形成するパターンイオンビーム
投射方法において、上記イオン源と上記ステンシルマス
クの間の同一平面に位置して光学軸から等距離に位置す
る複数の第1電流検出器によって照射イオンビームの一
部の電流を計測し、該計測された電流値が略同一になる
ように上記イオンビームのステンシルマスクへの照射領
域を変化させ、上記第1電流検出器が作る面を通過する
イオンビームの一部を上記ステンシルマスク中心から等
距離に位置する複数の第2電流検出器によって計測し、
該計測した電流値が略同一になるように上記ステンシル
マスク位置を調整することで、上記イオン源から引出さ
れるイオンビームの中心と上記ステンシルマスク中心の
軸合わせを行なうパターンイオンビーム投射方法によっ
て達成される。特に、(3)上記(1)のパターンイオ
ンビーム投射方法における上記ステンシルマスクの中心
から等距離ある電流検出器、又は、上記(2)のパター
ンイオンビーム投射方法における第1電流検出器で計測
される電流を略同一にする方法が、上記イオン源の位置
を移動させるか、上記イオン源と上記ステンシルマスク
の間に設けたアライナへの印加電圧を変化させるか、上
記イオン照射光学系に設けた照射レンズへの印加電圧を
変化させるかの、少なくともいずれかによってなされる
パターンイオンビーム投射方法、また、(4)上記
(1)からまたは(2)のパターンイオンビーム投射方
法において、前記ステンシルマスクの直前に設置した可
動遮蔽手段によって前記ステンシルマスクをイオンビー
ム照射から遮蔽しながら、上記イオン源から引出される
イオンビームの中心と上記ステンシルマスク中心の軸合
わせを行なうパターンイオンビーム投射方法によっても
達成される。
【0008】また、上記第2の目的は、(5)イオン源
と、開口パターンを有するステンシルマスクを保持する
マスクステージと、上記イオンビームを上記ステンシル
マスクに照射するための照射レンズを有するイオン照射
光学系と、上記ステンシルマスクを通過したパターンイ
オンビームを試料に投射する投射レンズを有するイオン
投射光学系とから構成されたパターンイオンビーム投射
装置において、上記イオン源を搭載して光学軸に対して
垂直またはティルトに微動可能なイオン源ステージか、
上記イオン源と上記ステンシルマスクの間に位置するア
ライナかのうちの少なくともいずれかと、更に光学軸を
中心とするステンシルマスクを搭載するマスクステージ
に該ステンシルマスク中心から等距離に位置する複数の
電流検出器とを備えたパターンイオンビーム投射装置に
よって達成される。特に、(6)上記(5)のパターン
イオンビーム装置において、上記マスクステージに設置
された電流検出器からの電流信号を取り込み、かつ、上
記イオン源ステージの光学軸に対して垂直もしくはティ
ルト方向の微動をさせるための信号、上記アライナへの
印加電圧を変化させるための信号、上記照射レンズへの
印加電圧を変化させるための信号のうち少なくともいず
れかを発生する制御装置を有するパターンイオンビーム
投射装置によっても達成される。また、(7)イオン源
と、開口パターンを有するステンシルマスクを保持する
マスクステージと、上記イオンビームを上記ステンシル
マスクに照射するための照射レンズを有するイオン照射
光学系と、上記ステンシルマスクを通過したパターンイ
オンビームを試料に投射する投射レンズを有するイオン
投射光学系とから構成されたパターンイオンビーム投射
装置において、上記イオン源と上記ステンシルマスクの
間の同一平面に位置して光学軸から等距離の位置に複数
の第1電流検出器と、ステンシルマスクの中心から等距
離に位置する複数の第2電流検出器を有するマスクステ
ージが光学軸に対して垂直方向の位置調整用の微動機構
を有するパターンイオンビーム投射装置によってもよ
い。特に、(8)上記(7)のパターンイオンビーム装
置において、上記第1電流検出器からの電気信号及び、
上記第2電流検出器からの電気信号を取り込んで、上記
イオン源ステージ、もしくは、上記マスクステージの位
置調整をするための信号、または、上記アライナの印加
電圧を変化させるための信号、上記照射レンズへの印加
電圧を変化させるための信号のうちの少なくともいずれ
かを発生する制御装置を有するパターンイオンビーム投
射装置か、または、(9)上記(7)または(8)のパ
ターンイオンビーム装置において、さらに、上記イオン
源と上記第1電流検出器の間、もしくは、上記第1電流
検出器と上記ステンシルマスクの間にあって、上記ステ
ンシルマスクへのイオンビームの照射および遮蔽を行な
う可動遮蔽手段を備えたパターンイオンビーム投射装置
か、(10)上記(5)または(6)のパターンイオン
ビーム投射装置における電流検出器、または、上記
(7)から(9)のいずれかのパターンイオンビーム投
射装置における第1電流検出器および第2電流検出器が
ファラデーカップであるパターンイオンビーム投射装置
か、(11)上記(5)から(10)のいずれかのパタ
ーンイオンビーム装置において、上記ステンシルマスク
のイオン源側に上記イオンビームの上記ステンシルマス
クへの照射領域を限定する入射領域制限手段を備えたパ
ターンイオンビーム投射装置か、(12)上記(11)
のパターンイオンビーム投射装置において、上記入射領
域制限手段を介して上記ステンシルマスクに照射される
領域は、上記ステンシルマスクに設けられた開口パター
ンの最外縁をつなぐ閉領域と略相似形で、かつ、上記閉
領域より1から20%広い面積の領域であるパターンイ
オンビーム投射装置によっても達成される。特に、(1
3)上記(4)から(12)のいずれかに記載のパター
ンイオンビーム投射装置が、特に、パターンイオンビー
ムによってレジストレスで試料にイオン注入領域を形成
する装置であるパターンイオンビーム投射装置によって
その効果が示される。
【0009】
【作用】本発明の中心となる部分の作用について図3お
よび図4を用いて説明する。
【0010】図3はステンシルマスク部をイオン源側か
ら見た図である。図3において、マスクステージ101
に搭載され、所望のイオン投射領域と略相似形の開口パ
ターン102を持つステンシルマスク103は、イオン
ビームの照射を受ける。ステンシルマスク103の中心
は光学軸に正確に設置されている。ステンシルマスク中
心100は、1回の投射で形成される投射領域に対応す
る開口パターンの集合の中心を指す。ンシルマスク10
3には照射イオンビームの位置調整用にイオンビームの
一部を取り込むための開口104が複数個設けてある。
本例では約90°ピッチで4個で、それらの位置はステ
ンシルマスク中心から開口パターン102の最も遠い所
までの距離と略同じ距離で、参考のために図中105で
示した開口104の中心を通る円上に開口104が位置
する。106はイオンビームの照射領域で、ここでは、
イオンビーム照射領域106がステンシルマスクの中心
からずれている状態を示している。
【0011】図4(a)は、イオンビーム中心108がス
テンシルマスク中心109とずれて照射されていること
を明瞭に示すための断面図である。理想的な位置にある
イオンビーム107’(108’はイオンビーム中心)
は開口パターン102を通過してパターンイオンビーム
110となり、下流の投射光学系によって試料面に開口
パターンと略相似形の縮小図形が投射されるが、中心ず
れしているイオンビーム107では試料面に形成される
パターンイオンビーム投射領域には一部が欠けたり、投
射電流量が少なかったり、歪を生じたりして所望の投射
領域を形成することができない。この時、ステンシルマ
スクでのイオンビーム107は電流計測用の開口104
には通過して、その直下の電流検出器111に流入し電
流計112で計測されるが、一部の開口104’にはイ
オンビーム107は通過せず、その直下の電流検出器1
11’には流入せずに電流計112’で計測されないこ
とになる。または、計測されてもその電流値は非常に小
さく、他方の電流値とは大きく異なって測定される。
【0012】つまり、光学中心から等距離に設置された
複数の電流計によって照射されるイオンビーム電流を検
知しておくことで照射イオンビームの中心ずれが検出で
きる。このように各電流計での測定値が大きく異なる場
合は、照射イオンビームの位置を移動させ、電流計測値
が略同じになるように調整する。照射イオンビームを位
置させる方法としては、イオン源位置を移動させるか、
イオン照射光学系に設置したアライナの電圧調整によっ
て、イオンビーム軌道を変えることができる。また、複
数の電流計で計測される電流値が略同じであっても、予
め予想された電流値よりも極端に少ない場合や、どの電
流計でも計測されない場合、例えば、図4(b)に示した
ように、ステンシルマスクを照射するイオンビーム形状
が理想的な形状114ではなく、異常に広いビーム11
5であったり、細いビーム116である場合、これらは
イオン照射系でのイオンビーム形成が不適当であること
がわかる。この場合は、イオン照射系内の照射レンズ
(図示せず)の印加電圧を調整するなど対処しなければ
ならないことになる。
【0013】以上のように、光学中心から等距離に設置
された複数の電流計で計測される電流信号を検知し、そ
れら電流信号が略同一になるように、イオン源の位置、
イオン照射光学系に設置したアライナ、又は、照射レン
ズの電圧を調整することが必要となる。また、電流検出
器からの電流信号の取り込み、イオン源位置やアライ
ナ、レンズなどの電圧調整のための制御信号を信号処理
装置によって自動的に行なうことができる。
【0014】
【実施例】本発明によるパターンイオンビーム投射装置
の実施例を、図1では全体構成を、図5から図11を用
いてステンシルマスク周辺の詳細について説明する。
【0015】(実施例1)図1において、パターンイオ
ンビーム投射装置50は、イオンを発生するイオン源
1、イオン源1から放出したイオンビーム2をステンシ
ルマスク3に照射するためのイオン照射光学系4、マス
クステージ5に設置したステンシルマスク3を通過した
パターンイオンビーム6はイオン投射光学系7によって
縮小されたパターンイオンビーム6’に成形され、サン
プルステージ8に搭載された試料9にステンシルマスク
3の開口パターンとほぼ相似形の縮小図形が投射され
る。
【0016】イオン照射光学系4に設置された照射レン
ズ(図示せず)とステンシルマスク3の間には、イオン
ビームの電流を測定するための第1電流検出器10が設
置されている。この第1電流検出器10は光軸11に垂
直面で、かつ、光軸から等距離に、複数個設置されてい
る。本実施例では、光学軸に垂直で中央部にイオンビー
ムの通過孔12を有する円板13に小開口14を4個設
け、その直下にファラディカップを設置して第1電流検
出器10とした。イオン照射系4を通過したイオンビー
ム2の周辺部が第1電流検出器10に流入し、その電流
値は信号処理装置15でモニタされる。
【0017】4個の第1電流検出器10で測定される電
流値が大きく異なる場合、イオンビームは光学軸からの
ずれを生じており、何らかの手段で光学軸に戻さなけれ
ばならない。ここでは、以下の方法の少なくともいずれ
かを用いて、4個の電流値が略同一になるようにした。
【0018】第1の方法は、イオン源1を設置したイオ
ン源ステージ16を光学軸に対して垂直またはティルト
方向に移動させる。イオン源ステージ16の駆動部17
は信号処理装置15から制御できる。第2の方法は、イ
オン照射光学系にある照射レンズ(図示せず)強度を変
える。照射レンズの強度は信号処理装置15からの信号
によって電源18を制御し、供給電圧を変化させること
ができる。更に第3の方法は、イオン照射光学系にある
アライナ(図示せず)への供給電圧を信号処理装置15
からの信号によって電源19を制御する。
【0019】遮蔽板20は第1電流検出器とステンシル
マスクの間に設置されている。イオンビームの大半が通
過孔12を通してステンシルマスク3を照射するため、
試料9への投射時以外にもステンシルマスクへの照射が
なされ、ステンシルマスク3の余分な損傷を受けるた
め、これを避ける役割を果たす。可動遮蔽板20は信号
処理装置15から駆動部21への信号によって光学軸に
対して垂直方向に駆動でき、イオンビームを遮断した
り、ステンシルマスクに照射させたりできる。
【0020】ステンシルマスク3には、開口パターン中
心から等距離の位置に、ステンシルマスク3とマスクス
テージ5を貫通する開口22を設け、その直下にファラ
ディカップを第2電流検出器23として4個設けた。円
板13を通過したイオンビーム2の周辺部が第2電流検
出器23に流入し、その電流値は信号処理装置15でモ
ニタされる。ステンシルマスク3を搭載したマスクステ
ージ5は信号処理装置15から駆動部22の信号によっ
て光学軸に対して略垂直方向に微動でき、4個の第2電
流検出器23の電流値が略同じになるように位置調整で
きる。位置調整されたステンシルマスク3を通過したパ
ターンイオンビーム6は変形の少ないビームとしてイオ
ン投射光学系に入射され、イオン投射光学系7の制御に
より試料9面に所望の縮小されたパターンイオンビーム
6’を投射させることができる。
【0021】このようなパターンイオンビーム投射装置
の構成、投射方法によって、変形の少ないパターンイオ
ンビームを効率よく試料に形成することができる。ま
た、遮蔽板の設置により、ステンシルマスクの余分な損
傷を防止することもできる。
【0022】図1において、25はイオン源1に供給す
るイオン加速用の電源およびイオン引出し電極、26は
イオン投射光学系に供給する電圧の電源である。
【0023】(実施例2)図5は、ステンシルマスク周
辺の別の実施構成例で、詳細に説明するための断面図で
ある。200はステンシルマスク、201は所望のパタ
ーンイオンビーム投射領域と略相似形の開口パターン、
202はステンシルマスク200を保持するマスクステ
ージ、203はファラデーカップからなる第2電流検出
器、204は電流検出器203を保持する絶縁物であ
り、205はイオンビームの一部を第2電流検出器20
3へ到達させるためにステンシルマスク200に設けた
開口、206は開口205と同一中心を持つマスクステ
ージ202に設けた開口であり、電流検出器203に達
したイオン電流は電流計207によって測定できる。2
08は開口パターン201を通過したパターンイオンビ
ームをさらに下流のイオン投射光学系へ送るためにマス
クステージに設けた開口である。
【0024】マスクステージ202の直上(イオン源側)
には、イオンビームのステンシルマスク200への照射
を遮断する遮蔽板209と、ステンシルマスクに入射す
るイオンビーム軸とステンシルマスク200の中心の正
確なアラインメントを行なうための開口を有する基準板
210が設置されている。
【0025】基準板210は二重構造になっており、可
動遮蔽板209はこの間に入る。基準板210の中心は
事前にイオン光学軸に正確に位置合わせされて固定され
ている。(設置例については図11に示す。) 可動遮蔽板209はイオン光学軸に対して垂直面内(紙
面に垂直方向)でスライドでき、また、基準板210の
上下面には大開口211、212が設けてあり、ステン
シルマスクにビームを照射状態と、遮断状態に設定でき
る。さらに、基準板210には、イオンビームの外周近
傍のイオンを通過させるために、上下面にそれぞれ8個
の開口が略同一中心となるように設置されている。(開
口の配置例は図6で説明する)このうち4個の開口、例
えば、開口213は、開口213’とステンシルマスク
の開口205と、マスクステージの開口206と対応し
ており、基準板210の上面に達したイオンビームの一
部は、ステンシルマスクの中心218が基準板の中心2
19と合致していれば、第2電流検出器203に到達す
ることができる。基準板210の残りの開口214等
は、開口214’と、その直下に設置した絶縁性保持具
215で保持された第1電流検出器216と同一中心で
対応している。第1電流検出器216に達したイオン電
流は電流計217によってイオン電流が計測される。
【0026】図6は、可動遮蔽板209が基準板210
内に完全に挿入された状態をイオン源側から見た図で、
イオンビームのステンシルマスク200への照射を遮断
している状態である。開口213は略90°ピッチで4
個あり、開口214は、開口213から僅か隔てて設置
され、これも略90°ピッチで4個設置されている。こ
れら開口213、214は、照射イオンビームの外周部
に位置し、例えば、イオンビームの最外縁を220とす
ると、図のような位置関係にある。また、開口211は
ステンシルマスク200の余分なところにイオン照射さ
せないために設けた入射領域制限用の開口で、ステンシ
ルマスクの設けた開口パターン領域(開口パターンの最
外縁を結ぶ領域)とほぼ相似形で、各辺10%大きく開
口した。
【0027】図7(a)は、基準板210から抜き出した
可動遮蔽板209を示す。可動遮蔽板209には、イオ
ンビームの外周部を通過させるための切欠き218と開
口221を有する。従って、イオンビームの中央部を遮
断した状態で第1、第2電流検出器に流入するビーム電
流の計測に影響を与えない。また、切欠き218と開口
221は基準板210上面の開口213、214より大
きいため、挿入時のシールド位置を非常に厳密に設定す
る必要はなく、可動遮蔽板209自体は真空容器外の駆
動装置によってスライドさせることができ、開口212
の開閉操作が行なえる。
【0028】図7(b)はステンシルマスク200を保持
したマスクステージ202をイオン源側から見た図であ
る。251は軸合わせ用にイオン電流を計測するために
照射される領域、252は基準板210の入射領域制限
用の開口211を通過したイオンビームによる照射領域
である。205はイオン電流を第2電流検出器に導入す
るための開口である。253は所望のイオンビーム投射
領域と略相似形で拡大された開口パターン201の集合
であるパターンブロックであり、この場合パターンブロ
ック1個が製造すべき素子1個に対応する。この場合、
パターンの1単位であるパターンブロック253が2個
設けてあり、一回のパターンイオンビーム照射によって
同時に2個の同じパターンをイオン注入できる。ステン
シルマスク200には正確に刻まれた基準マーカ254
を有し、これを基準にパターンブロック253、開口パ
ターン201が設けられ、かつ、マスクステージ202
との位置的整合がとられる。電流測定用の開口205は
パターンブロック250の中心から四角までの距離と略
等距離に位置して4箇所に設けられている。マスクステ
ージ202はイオン光学軸に対して垂直面(紙面)内で
真空容器外の駆動措置によって微動調整でき、基準板2
10の開口213を通過したイオンビームを開口205
に通過するよう位置微調整できる。
【0029】次に、図8、図9を用いてステンシルマス
ク200とイオンビームとの軸合わせ方法について説明
する。
【0030】図8(a)は、可動遮蔽板209がステン
シルマスク200へのイオンビーム259の照射を遮断
している状態を示している。この時、イオンビーム25
9の一部は開口214、開口214’を通過して第1電
流検出器216に到達している。開口214は約90°
ピッチで4個設置されており、これに対応して電流を計
測する。もし、照射するイオンビームが軸対称であり、
イオンビーム軸がイオン光学軸(基準板210の中心)
と一致していれば、4個の電流計217で計測される電
流値は同じである。大きく異なる場合、イオン源を保持
するイオン源ステージ(図示せず)をイオン光学軸に対
して垂直面内で微動させるか、イオン照射光学系内のレ
ンズ、アライナ電圧を補正し、4個の電流値が同じにな
るようにする。(この工程を、ここでは第1工程と呼
ぶ) 次に、図8(a)と図8(b)を別々に示したが、図6から
明らかなように、開口213と214は隣接して、略同
一円周上に設置されており、図8(a)と8(b)は同じ時
点で断面を替えて見た状態を示している。従って、図8
(a)の状態で、第1電流検出器216で電流計測してい
る時、第2電流検出器203でも計測はできる。
【0031】さて、上記の第1工程でイオンビーム軸は
基準板210の略中央に調整されたため、ステンシルマ
スク200中心(マスクステージ202中心)軸が基準
板210中心軸と一致していれば、4個の電流計207
の電流値は同じである。同じでない場合、マスクステー
ジ202をイオンビーム軸に垂直な面内で位置微動さ
せ、4個の電流計207の電流値が同じになるようにマ
スクステージを微調整する。(この工程を第2工程と呼
ぶ)この第2工程が完了することで、イオンビーム軸
は、ステンシルマスク200の中心に一致させることが
できる。
【0032】また、この第2工程が完了するまで、可動
遮蔽板209は基準板210に挿入されたままであるた
め、イオンビーム259はステンシルマスク200を照
射せず、たとえ第1工程、第2工程に時間を要しても、
イオンビーム照射によるステンシルマスクの損傷はな
い。
【0033】上記第1、第2工程が完了したのを確認し
て、可動遮蔽板209を基準板210から抜き、イオン
ビーム259をステンシルマスク200に照射させる。
図9は、イオンビーム259が、基準板210およびス
テンシルマスク200を通過して、パターンイオンビー
ム291が形成されている状態を示している。この状態
で、下流にあるイオン投射光学系(図示せず)に導入で
き、パターンイオンビームを試料に照射している時のビ
ーム強度のふらつきや電流変動をモニタできる。
【0034】本実施例では、同一の2個のパターンブロ
ックが設置されたステンシルマスクが1枚の例を示した
(図7(b))が、これに限ることはなく、図10に示した
ような複数枚または複数種のパターンブロックを設置し
ても問題はない。図10は基準板210とマスクステー
ジ202の関係を、イオン源側から見た図である。基準
板210には上述のごとき開口211、213、214
が設けてある。マスクステージ202には、3枚のステ
ンシルマスク200が設置されている。205は開口で
あり、251はイオン照射領域である。
【0035】また、上述の基準板210は、上流側にあ
るイオン照射系内のレンズ電極と組合せることによっ
て、正確に設置することができる。図11は、レンズ電
極で最もステンシルマスクに近い電極(アース電位)の
外周を円管状に仕上げて基準板210を組み込んだ例で
ある。図11において、260は電極部であり、261
は基準板210との結合部である。電極部260、接合
部261及び円管部263は一体形成されるため、電極
部260の中心、結合部261の中心、基準板210が
勘合状態で組み込まれる結合部261の凹部264の中
心とは非常に良く一致する。従って、電極部260の中
心262に基準板210の開口211の中心265を正
確に一致できる。
【0036】上記実施例により、イオン源から放出した
イオンビームの軸とステンシルマスクの中心をイオン光
学軸とを正確に合致させることができる。また、ビーム
歪を限りなく小さくした状態で下流の光学系へ送ること
ができ、歪やボケ、変形の少ないパターンイオンビーム
投射領域を効率良く試料に形成することができる。
【0037】(実施例3)実施例1及び2で示したパタ
ーンイオンビーム投射装置の説明では、特に具体的使用
方法を示さずに装置構成と、投射方法を説明した。本実
施例では、具体的使用例として半導体素子製造工程にお
ける例を示す。
【0038】本発明によるパターンイオンビーム投射装
置では、ステンシルマスクに形成されている開口パター
ンの略相似形の形状に試料にイオン投射領域が形成でき
るので、従来半導体素子製造工程においてホトレジスト
を用いてなされていたイオン注入工程を、ホトレジスト
を塗布することなくイオン注入することができる。イオ
ン注入装置として用いる場合、イオン源にはホウ素、リ
ンやヒ素イオン等を放出する液体金属イオン源、電界放
出型ガスイオン源などを用いる。このパターンイオンビ
ームを用いたイオン注入装置によって、従来のイオン注
入工程で必ず行なわれていたレジスト工程(レジスト塗
布、パターン露光、現像、レジスト除去)という煩雑な
工程を経ることなく、達成することができる。これによ
って、レジスト工程を含む従来のイオン注入工程に関わ
る人的、時間的節約が実現するととともに、製品の歩留
が向上する。
【0039】
【発明の効果】歪やボケ等、変形の少ないパターンイオ
ンビーム投射領域を効率よく試料に形成することができ
るパターンイオンビーム投射方法およびパターンイオン
ビーム投射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパターンイオンビーム装置の一実
施例の概略構成図である。
【図2】パターンイオンビーム投射装置の概略構成の一
例である。
【図3】本発明の中心となる部分の作用を説明するため
の図で、特に、マスクステージに搭載したステンシルマ
スクをイオン源側から見た図である。
【図4】本発明の中心となる部分の作用を説明するため
の図で、特に、(a)はステンシルマスク周辺の断面図、
(b)は照射イオンビーム形状が不適当な場合を説明する
ための図である。
【図5】本発明によるパターンイオンビーム装置の一実
施例のうち、特に、基準板、シールド板、ステンシルマ
スク、マスクステージの概略構成を説明するための断面
図である。
【図6】図5で、特に基準板にシールド板が挿入された
状態をイオン源側から見た図である。
【図7】図(a)はシールド板をイオン源側から見た図、
図(b)はステンシルマスクがマスクホルダに保持されて
いる状態をイオン源側から見た図である。
【図8】イオン源軸とステンシルマスクの中心軸を合わ
せる方法を説明する図であり、特に、図(a)はイオンビ
ーム軸を基準板の中心に合わせる手順を、図(b)はステ
ンシルマスク中心を基準板の中心に合わせる手順を説明
するための図である。
【図9】イオン源軸とステンシルマスクの中心軸を合わ
せる方法を説明する図であり、特に、シールドを除去
し、イオンビームをステンシルマスクに照射し、パター
ンイオンビームを形成している状態を説明するための図
である。
【図10】マスクステージに複数個のステンシルマスク
を搭載した例を示す図である。
【図11】第1電流検出器を搭載した円板を電極の一部
に組込んだ実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…イオン源、3…ステンシルマスク、4…イオン照射
光学系、5…マスクステージ、7…イオン投射光学系、
9…試料、10…第1電流検出器、20…可動遮蔽板、
23…第2電流検出器、50…パターンイオンビーム装
置。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン源から引出したイオンビームをイオ
    ン照射光学系によって開口パターンを有するステンシル
    マスクに照射し、該ステンシルマスクを透過したパター
    ンイオンビームをイオン投射光学系によって試料に投射
    することで、該試料面に上記開口パターンと略相似形の
    イオン投射領域を形成するパターンイオンビーム投射方
    法において、 上記ステンシルマスクを照射するイオンビームの一部
    を、上記ステンシルマスク中心から等距離に位置する複
    数の電流検出器によって計測し、該計測された電流値が
    略同一になるように上記イオンビームのステンシルマス
    クへの照射領域を変化させることで、上記イオン源から
    引出されるイオンビームの中心と上記ステンシルマスク
    中心を軸合わせすることを特徴とするパターンイオンビ
    ーム投射方法。
  2. 【請求項2】イオン源から引出したイオンビームをイオ
    ン照射光学系によって開口パターンを有するステンシル
    マスクに照射し、該ステンシルマスクを透過したパター
    ンイオンビームをイオン投射光学系によって試料に投射
    することで、該試料面に上記開口パターンと略相似形の
    イオン投射領域を形成するパターンイオンビーム投射方
    法において、 上記イオン源と上記ステンシルマスクの間の同一平面に
    位置して光学軸から等距離に位置する複数の第1電流検
    出器によってイオン源から引出したイオンビームの一部
    を計測し、該計測された電流値が略同一になるように上
    記イオンビームの上記第1電流検出器が作る面への照射
    領域を変化させ、上記第1電流検出器が作る面を通過す
    るイオンビームの一部を上記ステンシルマスク中心から
    等距離に位置する複数の第2電流検出器によって計測
    し、該計測した電流値が略同一になるように上記ステン
    シルマスク位置を調整することで、上記イオン源から引
    出されるイオンビームの中心と上記ステンシルマスク中
    心の軸合わせを行なうことを特徴とするパターンイオン
    ビーム投射方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のパターンイオンビーム投射
    方法における上記ステンシルマスクの中心から等距離あ
    る電流検出器、又は、請求項2記載のパターンイオンビ
    ーム投射方法における第1電流検出器で計測される電流
    を略同一にする方法が、上記イオン源の位置を移動させ
    るか、上記イオン源と上記ステンシルマスクの間に設け
    たアライナへの印加電圧を変化させるか、上記イオン照
    射光学系に設けた照射レンズへの印加電圧を変化させる
    かの、少なくともいずれかであることを特徴とするパタ
    ーンイオンビーム投射方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載のパターンイオンビ
    ーム投射方法において、前記ステンシルマスクの直前に
    可動遮蔽手段を設置し、該可動遮蔽手段によって前記ス
    テンシルマスクをイオンビーム照射から遮蔽しながら、
    上記イオン源から引出されるイオンビームの中心と上記
    ステンシルマスク中心の軸合わせを行なうことを特徴と
    するパターンイオンビーム投射方法。
  5. 【請求項5】イオン源と、開口パターンを有するステン
    シルマスクを保持するマスクステージと、少なくとも上
    記イオンビームを上記ステンシルマスクに照射するため
    の照射レンズを有するイオン照射光学系と、少なくとも
    上記ステンシルマスクを通過したパターンイオンビーム
    を試料に投射する投射レンズを有するイオン投射光学系
    とから構成されたパターンイオンビーム投射装置におい
    て、 上記イオン源を搭載して光学軸に対して垂直またはティ
    ルトに微動可能なイオン源ステージか、上記イオン源と
    上記ステンシルマスクの間に位置するアライナかのうち
    の少なくともいずれかと、更に光学軸を中心とするステ
    ンシルマスクを搭載するマスクステージに該ステンシル
    マスク中心から等距離に位置する複数の電流検出器とを
    備えたことを特徴とするパターンイオンビーム投射装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のパターンイオンビーム装置
    において、上記マスクステージに設置された電流検出器
    からの電流信号を取り込み、かつ、上記イオン源ステー
    ジの光学軸に対して垂直もしくはティルト方向の微動を
    させるための信号、上記イオン照射光学系に含まれるア
    ライナへの印加電圧を変化させるための信号、上記照射
    レンズへの印加電圧を変化させるための信号のうち少な
    くともいずれかを発生する制御装置を有することを特徴
    とするパターンイオンビーム投射装置。
  7. 【請求項7】イオン源と、開口パターンを有するステン
    シルマスクを保持するマスクステージと、少なくとも上
    記イオンビームを上記ステンシルマスクに照射するため
    の照射レンズを有するイオン照射光学系と、少なくとも
    上記ステンシルマスクを通過したパターンイオンビーム
    を試料に投射する投射レンズを有するイオン投射光学系
    とから構成されたパターンイオンビーム投射装置におい
    て、 上記イオン源と上記ステンシルマスクの間の同一平面に
    位置して光学軸から等距離の位置に複数の第1電流検出
    器を有し、上記マスクステージは、ステンシルマスクの
    中心から等距離に位置する複数の第2電流検出器と、光
    学軸に対して垂直方向の位置調整を行なう微動機構を備
    えたことを特徴とするパターンイオンビーム投射装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のパターンイオンビーム装置
    において、上記第1電流検出器からの電気信号及び、上
    記第2電流検出器からの電気信号を取り込んで、上記イ
    オン源ステージ、もしくは、上記マスクステージの位置
    調整をするための信号と、または、上記イオン照射光学
    系に含まれるアライナの印加電圧を変化させるための信
    号と、上記照射レンズへの印加電圧を変化させるための
    信号のうちの少なくともいずれかを発生する信号処理装
    置を有することを特徴とするパターンイオンビーム投射
    装置。
  9. 【請求項9】請求項7または8記載のパターンイオンビ
    ーム装置において、さらに、上記イオン源と上記第1電
    流検出器の間、もしくは、上記第1電流検出器と上記ス
    テンシルマスクの間にあって、上記ステンシルマスクへ
    のイオンビームの照射および遮蔽を行なう可動遮蔽手段
    を備えたことを特徴とするパターンイオンビーム投射装
    置。
  10. 【請求項10】請求項5または6に記載のパターンイオ
    ンビーム投射装置における電流検出器、または、請求項
    7から9のいずれかに記載のパターンイオンビーム投射
    装置における第1電流検出器および第2電流検出器がフ
    ァラデーカップであることを特徴とするパターンイオン
    ビーム投射装置。
  11. 【請求項11】請求項5から10のいずれかに記載のパ
    ターンイオンビーム装置において、上記ステンシルマス
    クのイオン源側に上記イオンビームの上記ステンシルマ
    スクへの照射領域を限定する入射領域制限手段を備えた
    ことを特徴とするパターンイオンビーム投射装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載のパターンイオンビーム
    投射装置において、上記入射領域制限手段を介して上記
    ステンシルマスクに照射される領域は、上記ステンシル
    マスクに設けられた開口パターンの最外縁をつなぐ閉領
    域と略相似形で、かつ、上記閉領域より1から20%広
    い面積の領域であることを特徴とするパターンイオンビ
    ーム投射装置。
  13. 【請求項13】請求項4から12のいずれかに記載のパ
    ターンイオンビーム投射装置が、特に、パターンイオン
    ビームによってレジストレスで試料にイオン注入領域を
    形成する装置であることを特徴とするパターンイオンビ
    ーム投射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6319636B1 (en) 1998-12-28 2001-11-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Cell projection mask
US7318993B2 (en) 2001-12-21 2008-01-15 Infineon Technologies Ag Resistless lithography method for fabricating fine structures

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6319636B1 (en) 1998-12-28 2001-11-20 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Cell projection mask
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