JPH08250374A - 三相スナバコンデンサ - Google Patents

三相スナバコンデンサ

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JPH08250374A
JPH08250374A JP7950395A JP7950395A JPH08250374A JP H08250374 A JPH08250374 A JP H08250374A JP 7950395 A JP7950395 A JP 7950395A JP 7950395 A JP7950395 A JP 7950395A JP H08250374 A JPH08250374 A JP H08250374A
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Yoshiharu Araki
芳春 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子間のインダクタンスに差がなく、オン、
オフ時の残留による逆起電力に差が生じないスナバコン
デンサを提供する。 【構成】 クランプコンデンサ素体Cspの両端に第1
コンデンサ素体C1と第2コンデンサ素体C2とを配設
する。第1コンデンサ素体C1及び第2コンデンサ素体
C2の電極4a,5aを、クランプコンデンサCspの
両電極に接続し、他方の電極4b,5bを中央のブッシ
ングに、リード線によって接続する。クランプコンデ
ンサCspの両電極を、リード線によって中央のブッシ
ングの両側に配設されたブッシングに接続する。
このように三相デルタ結線されたコンデンサ素体の全体
を絶縁紙で包囲し、金属ケースに収納して電解液に含浸
し、密閉する。スナバ回路におけるG1側に端子−
を接続し、G2側に端子−を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】半導体素子のスナバ回路の損失を
低減するために、三つのコンデンサ素体をデルタ形に接
続したスナバコンデンサに係り、特に、三つのコンデン
サ素体を一つの容器内に封入した三相スナバコンデンサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用インバータに用いられるG
TO(gate turn offSCR)等の半導体
素子を用いたスナバ回路は、各GTO毎にコンデンサ、
ダイオード及び抵抗を接続することによって個別に構成
されたものが主流であった。しかし、近年、インバータ
に要求される容量は非常に大きくなってきているため、
スナバ回路における損失も大きくなる傾向にあり、これ
に対処するために低損失のスナバ回路の開発が必要とな
ってきている。
【0003】このような低損失スナバ回路として提案さ
れているものが、Δ(デルタ)スナバ回路である。この
Δスナバ回路は、図7に示すように、一般の個別スナバ
回路において直列に接続された第1スナバコンデンサ素
体C1と第2スナバコンデンサ素体C2との両端に、ク
ランプコンデンサ素体Cspを並列に接続し、Δ形の結
線を構成したものである。なお、図中、G1,G2はG
TO、R1,R2はスナバ直列抵抗、Lは順電流上昇率
低減のためのアノードリアクトル、D1,D2はダイオ
ードを示す。また、回路中の、、は、コンデンサ
の各端子を表し、コンデンサの容器の蓋部に設けられた
ブッシングに対応するものである。
【0004】このような回路に使用されるコンデンサ素
体は、低インダクタンスで、大電流容量かつ重信頼性の
ものが要求される。この要求に応じるため、図8
(a),(b)に示すように、第1スナバコンデンサ素
体C1と第2スナバコンデンサ素体C2とが、ブッシン
グを有する一つの容器13内に封入されている。
この容器13の一般的な外形サイズは、幅(W)93×
奥行(B)51×高さ(H)90mmの楕円筒形であ
り、内部におけるコンデンサ素体は、図9に示すように
接続されている。
【0005】また、図10(a),(b)に示すよう
に、クランプコンデンサ素体Cspは、二つのブッシン
グを有する一つの容器14内に封入されている。こ
の容器14の一般的な外形サイズは、W120×B65
×H100mmの直方体であり、内部におけるコンデン
サ素体は、図11に示すように接続されている。そし
て、これらのコンデンサのブッシングを外部リード線に
よってΔ形に接続することにより、Δスナバ回路が構成
されている。
【0006】このようなスナバコンデンサは低インダク
タンスを実現できるので、Δ形スナバ回路用としての性
能を満足するものである。そして、このスナバコンデン
サにより構成されるΔスナバ回路によれば、インバータ
主回路損失は28%となるため、比較的簡単な構成で低
損失を実現できる。
【0007】しかし、以上のようなスナバコンデンサ
は、容器13,14が別々であるため、2台のコンデン
サの取り付けスペースが必要となる。また、2台のコン
デンサのブッシングを外部リード線によって接続すると
いう作業が必要となり、作業工数が増大するといった不
都合な面があった。これに対処するため、第1スナバコ
ンデンサ素体C1、第2スナバコンデンサ素体C2およ
びクランプコンデンサ素体Cspを、図12(a),
(b)に示すように、三つのブッシングを有する一つの
容器15中に封入し、内部においてΔ結線をした三相ス
ナバコンデンサが提案されている。
【0008】すなわち、図13、図14に示すように、
単一のコンデンサ素子によって第1スナバコンデンサ素
体C1と第2スナバコンデンサ素体C2とがそれぞれ構
成されている。第1スナバコンデンサ素体C1の一方の
電極16aは、リード線17を介して容器の三つのブッ
シングのうち図中左側のブッシングに接続されてい
る。第1スナバコンデンサ素体C1と第2スナバコンデ
ンサ素体C2とは、絶縁板18を挟み込んで隣接して配
設されている。第1スナバコンデンサ素体C1の他方の
電極16bと第2スナバコンデンサ素体C2の一方の電
極19aとは、リード板20aによって互いに接続さ
れ、リード線21を介して容器の図中中央のブッシング
に接続されている。
【0009】さらに、三つのコンデンサ素子によってク
ランプコンデンサ素体Cspが構成され、このクランプ
コンデンサ素体Cspは第2スナバコンデンサ素体C2
に、絶縁板18を挟み込んで隣接して配設されている。
第2スナバコンデンサ素体C2の他方の電極19bとク
ランプコンデンサ素体Cspの一方の電極22aとは、
リード板20bによって互いに接続され、リード線23
を介して図中右端のブッシングに接続されている。ク
ランプコンデンサ素体Cspの他方の電極22bは、リ
ード線24を介してブッシングに接続されている。
【0010】このような三相スナバコンデンサは、その
内部において三つのコンデンサ素体が、図15に示すよ
うに接続され、さらに、図16に示すように、スナバ回
路におけるG1側にブッシング−が接続され、G2
側にブッシング−が接続されるという構成をとる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なΔスナバ回路においては、G1とG2とが交互にオ
ン、オフした場合の残留による逆起電力に違いが生じな
いように、−の端子間のインダクタンスの値と、
−の端子間のインダクタンスの値は等しいことが望ま
しい。しかし、上記の三相スナバコンデンサにおいて
は、内部の結線構造が、−の端子間と−の端子
間とで対称的になっていないために、インダクタンスの
値に差が生じることとなる。
【0012】つまり、上記の三相スナバコンデンサの結
線構造において、端子とクランプコンデンサ素体Cs
pとを結ぶリード線24が、他のリード線に比べて特に
長くなるため、−間から見た場合と、−間から
見た場合とでは、リード線の長さのバランスがよくな
い。したがって、各コンデンサそれぞれの単独のインダ
クタンスは小さいにもかかわらず、結線後の端子間にお
けるインダクタンスの値、すなわち、−間、−
間のインダクタンスの値に差が生じてしまう。このた
め、G1とG2が交互にオン、オフした場合の残留によ
る逆起電力が違ってしまい、値の大きい方に制約されて
しまうこととなり、実用上支障が出る。
【0013】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その主たる目
的は、端子間のインダクタンスに差がなく、オン、オフ
時の残留インダクタンスによる逆起電力に差が生じない
三相スナバコンデンサを提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、大電流のスナバ回路
の場合であっても、残留インダクタンスと損失の低減を
図ることができる三相スナバコンデンサを提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、複数のコンデンサ素子を
有し、複数又は単数の前記コンデンサ素子の組合わせに
よって三つのコンデンサ素体が構成され、二つのコンデ
ンサ素体は半導体素子を用いた個別のスナバ回路にそれ
ぞれ直列に接続される第1コンデンサ素体及び第2コン
デンサ素体であり、他の一つのコンデンサ素体は前記二
つのコンデンサ素体に並列に接続されたクランプコンデ
ンサ素体であり、前記三つのコンデンサ素体が単一の容
器内に封入され、前記三つのコンデンサ素体の電極が、
前記容器の蓋部の中央部付近に設けられた中央端子と、
前記蓋部における前記中央端子の両側に二つ配設された
両側端子とにリード線を介して接続された三相スナバコ
ンデンサにおいて、前記クランプコンデンサ素体の両端
に前記第1コンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素体
が配設され、前記第1コンデンサ素体及び前記第2コン
デンサ素体の一方の電極は、リード線を介して前記中央
端子に接続され、前記クランプコンデンサ素体の両電極
は、前記第1コンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素
体の他方の電極に接続され、かつ前記両側端子にリード
線を介してそれぞれ接続されていることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の三
相スナバコンデンサにおいて、前記中央端子に接続され
た前記第1コンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素体
の電極同士が、リード線によって直接接続されているこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】以上のような本発明の作用は以下の通りであ
る。すなわち、請求項1記載の発明によれば、個別のス
ナバ回路にそれぞれ接続される第1コンデンサ素体と第
2コンデンサ素体とが、クランプコンデンサ素体の両端
に設けられているので、コンデンサ素体の配置が左右対
称となっている。そして、このように左右に配置された
第1コンデンサ素体と第2コンデンサ素体からのリード
線は、ともに中央端子に接続され、中央のクランプコン
デンサ素体からのリード線は、両側端子にそれぞれ接続
されているので、リード線の長さが中央端子を中心に左
右対称となっている。したがって、第1コンデンサ素体
及び第2コンデンサ素体が接続された個別のスナバ回路
同士を比較した場合の性能の差がほとんどなくなり、イ
ンダクタンスのバラツキは生じない。また、リード線に
よる内部結線が左右対称的であるので、配線の無駄が少
なくインダクタンスも小さくて済む。
【0018】請求項2記載の発明によれば、中央端子に
接続された第1コンデンサ素体及び第2コンデンサ素体
の電極同士がリード線によって直接接続されているの
で、左右の対称性を失うことなしに、大電流のスナバ回
路であっても端子間の残留インダクタンス及び損失を小
さくすることができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図面に従って以下に説明
する。なお、請求項1記載の中央端子は中央ブッシング
、両側端子はブッシング及びブッシングとする。
【0020】(1)実施例の構成 本実施例の三相スナバコンデンサは、従来例と同様、図
12に示すように、ブッシングを有する容器内
に、図15に示すように接続されたコンデンサ素体を封
入したものであるが、その結線構造に従来例と異なる特
徴を有する。本実施例の容量は、全体として1.1μF
であり、第1コンデンサ素体C1及び第2コンデンサ素
体C2は0.6μFの容量のものが用いられ、クランプ
コンデンサ素体Cspは3μFの容量のものが用いられ
ている。
【0021】第1コンデンサ素体C1及び第2コンデン
サ素体C2は、図1に示すように、一本のコンデンサ素
子で構成されている。このコンデンサ素子には、誘電体
として厚さ12μm、幅50mmのコンデンサ紙が1
枚、これと同サイズのポリプロピレンフィルムが2枚使
用されている。電極としては、45mm幅のアルミ電極
箔(厚さ6μm)が使用され、前記誘電体3枚を一層と
して、誘電体と交互に積層されている。二層のアルミ電
極箔は、有効幅34mmとなるように、それぞれ相反す
る幅方向にずらして積層され、誘電体からはみ出してい
る。このように積層された誘電体及びアルミ電極箔は長
さが13.8mあり、径55mmの巻芯を中心として7
0回転されることにより、偏平な巻回素子として形成さ
れている。
【0022】一方、クランプコンデンサ素体Cspは、
1μFのコンデンサ素子が3本並列に接続されたもので
ある。このクランプコンデンサCspの単位素子は、上
記第1コンデンサ素体C1と同様に誘電体及び電極箔が
積層され、巻回素子として形成されたものである。この
誘電体及び電極箔は、長さが23mあり、径50mmの
巻芯を中心として117回転されることにより、偏平な
巻回素子として形成されている。
【0023】このようなクランプコンデンサCspの両
側端には、間に絶縁板3を挟み込んで第1コンデンサ素
体C1と第2コンデンサ素体C2とがそれぞれ配設され
ている。第1コンデンサ素体C1及び第2コンデンサ素
体C2の一方の電極4a,5aは、それぞれクランプコ
ンデンサCspの両電極にリード板6,7によって直接
接続され、他方の電極4b,5bは上蓋に固着された中
央のブッシングに、リード線8,9によって接続され
ている。このリード線8,9は、断面積3.5mm2
平編線である。また、クランプコンデンサCspの両電
極のリード板6,7は、リード線10,11によって中
央ブッシングの両側に配設されたブッシング、ブッ
シングにそれぞれ接続されている。このリード線1
0,11は断面積5.5mm2 の平編線である。
【0024】このように接続されたコンデンサ素体は、
図2,図15に示すように、三相デルタ結線の構造をと
り、全体を絶縁紙で包囲され、図12に示すように、金
属ケースに収納されて絶縁油を含浸され、密閉されてい
る。以上のような本実施例の外形サイズは、W120×
B65×H130mmの直方体として形成されている。
【0025】以上のように三つのコンデンサ素体を一体
化した本実施例の三相スナバコンデンサは、図3に示す
ように、スナバ回路におけるG1側に端子−が接続
され、G2側に端子−が接続されている。第1コン
デンサC1と第2コンデンサC2との容量は互いに等し
いが、この容量をCs(μF)とすると、G1にとって
スナバコンデンサの容量は以下のようになる。すなわ
ち、第1コンデンサC1に対しては、互いに直列接続さ
れた第2コンデンサC2とクランプコンデンサCspと
が並列に接続されている形であるために、全体としての
容量をC、クランプコンデンサの容量をCspとする
と、C=Cs+(Cs・Csp)/(Cs+Csp)
(μF)となる。このように−間の容量が、G1の
スナバコンデンサの容量となり、前述した性能を満足す
るように構成されている。また、G2に対しても同様の
見方から−間の容量が、G2のスナバコンデンサの
容量となり、前述した性能を満足するように構成されて
いる。
【0026】(2)実施例の作用、効果 以上のような構成を有する本実施例の作用、効果は以下
の通りである。すなわち、本実施例においては、左右の
第1コンデンサ素体C1と第2コンデンサ素体C2とを
結ぶリード線8,9が、中央のブッシングに接続され
ている。また、中央のクランプコンデンサCspの両電
極5a,5bは、それぞれリード線10,11によっ
て、左右のブッシング,に接続されている。このた
め、−間から見た場合と、−間から見た場合と
で、リード線の長さが対称となり、バランスがとれるこ
ととなる。したがって、−、−間のインダクタ
ンスの値に差が生じることがない。このように、−
間、−間のスナバコンデンサの性能が同じとなるこ
とは、通常、G1及びG2として同定格のGTOが用い
られていることからも、望ましい特性となる。
【0027】以下に、本実施例と従来例における残留イ
ンダクタンスの測定値を比較した表を示す。なお、表
中、Lはコンデンサの残留インダクタンスを示し、上部
にバーの付いたxはインダクタンスの平均値を表す。
【0028】
【表1】
【0029】以上のように、−間、−間のイン
ダクタンスの値に差が生じることがないので、G1とG
2が交互にオン、オフした場合の残留による逆起電力が
等しくなり、性能が向上する。
【0030】また、第1コンデンサC1及び第2コンデ
ンサC2のみを一体化した製品の一般的な外形サイズ
は、W93×B51×H90mmの楕円形である。そし
て、クランプコンデンサCspのみを一体化した製品の
一般的な外形サイズは、W120×B65×H100m
mの直方体である。本実施例の外形サイズは、上記のよ
うに、W120×B65×H130mmの直方体として
形成されている。したがって、上記のような優れた特性
を有しつつ、占有体積比で従来例よりも6.5%小さい
三相スナバコンデンサを構成することができる。さら
に、結線に必要となる工数は約1/2に低減できる。
【0031】(3)他の実施例 本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の材料等は適宜変更可能である。すなわち、
誘電体としてコンデンサ紙を使用せずに、有機フィルム
のみによって構成してもよい。また、ポリプロピレンフ
ィルム以外の有機フィルム、例えばポリエチレンテレフ
タレートやポリスチレンでもよい。
【0032】さらに、大電流用のスナバ回路の場合、G
1がONの状態では、図4の矢印で示すように電流が流
れている。ここで、G1がOFFとなったときには、図
5の矢印で示すように、アノードリアクトルLがあるた
めに、クランプコンデンサ素体Csp、第1コンデンサ
C1及び第2コンデンサC2はオーバーチャージされ、
それがさらに図6の矢印で示すように、瞬時に放電され
て電流が流れるために、残留インダクタンスと損失が過
大となる。このような残留インダクタンスと損失を低減
するために、請求項2記載の発明に対応する一実施例と
して、図4の結線図における点線で示すように、第1コ
ンデンサ素体C1の電極4bと第2コンデンサ素体C2
の電極5bとを、直接リード線12で結線することも有
効な手段である。このように結線することで、−間
および−間の残留インダクタンス及び損失を小さく
することができる。なお、このように結線した場合であ
っても、内部結線の対称性は失われることがないので、
−間、−間の性能は変わることはない。
【0033】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、個別のス
ナバ回路における内部結線の対称性が実現されているの
で、端子間のインダクタンスに差がなく、オン、オフ時
の残留による逆起電力に差が生じないという優れた三相
スナバコンデンサを提供することができる。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、第1
コンデンサ素体及び第2コンデンサ素体の電極同士がリ
ード線によって直接接続されているので、内部結線の対
称性を失うことなしに、大電流のスナバ回路であっても
端子間の残留インダクタンス及び損失を小さくすること
が可能な優れた三相スナバコンデンサを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である三相スナバコンデンサ
内部の結線構造を示す正面透視図である。
【図2】図1の実施例の結線図である。
【図3】図1の実施例を接続したスナバ回路を示す回路
図である。
【図4】図3においてG1がONのときの電流の流れを
示す回路図である。
【図5】図4においてG1がOFFとなったときの電流
の流れを示す回路図である。
【図6】図5においてコンデンサからのオーバーチャー
ジ放電が発生した状態を示す回路図である。
【図7】従来例のΔスナバ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図8】従来の第1コンデンサ素体及び第2コンデンサ
素体を一体化した容器の一例を示す平面図(a)、正面
図(b)である。
【図9】図8のコンデンサ素体の接続状態を示す回路図
である。
【図10】従来のクランプコンデンサ素体を封入した容
器の一例を示す平面図(a)、正面図(b)である。
【図11】図10のコンデンサ素体の接続状態を示す回
路図である。
【図12】第1コンデンサ素体、第2コンデンサ素体及
びクランプコンデンサ素体を一体的に封入した三相スナ
バコンデンサの容器の一例を示す平面図(a)、正面図
(b)である。
【図13】従来の三相スナバコンデンサの一例の結線構
造を示す正面透視図である。
【図14】図13の従来例の結線図である。
【図15】図13の従来例の回路図である。
【図16】図13の従来例を接続したΔスナバ回路を示
す回路図である。
【符号の説明】
C1…第1スナバコンデンサ C2…第2スナバコンデンサ Csp…クランプコンデンサ G1,G2…GTO R1,R2…スナバ直列抵抗 L…アノードリアクトル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンデンサ素子を有し、複数又は
    単数の前記コンデンサ素子の組未合わせによって三つの
    コンデンサ素体が構成され、二つのコンデンサ素体は半
    導体素子を用いた個別のスナバ回路にそれぞれ直列に接
    続される第1コンデンサ素体及び第2コンデンサ素体で
    あり、他の一つのコンデンサ素体は前記二つのコンデン
    サ素体に並列に接続されたクランプコンデンサ素体であ
    り、前記三つのコンデンサ素体が単一の容器内に封入さ
    れ、前記三つのコンデンサ素体の電極が、前記容器の蓋
    部の中央部付近に設けられた中央端子と、前記蓋部にお
    ける前記中央端子の両側に二つ配設された両側端子とに
    リード線を介して接続された三相スナバコンデンサにお
    いて、前記クランプコンデンサ素体の両端に前記第1コ
    ンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素体が配設され、
    前記第1コンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素体の
    一方の電極は、リード線を介して前記中央端子に接続さ
    れ、前記クランプコンデンサ素体の両電極は、前記第1
    コンデンサ素体及び前記第2コンデンサ素体の他方の電
    極に接続され、かつ前記両側端子にリード線を介してそ
    れぞれ接続されていることを特徴とする三相スナバコン
    デンサ。
  2. 【請求項2】 前記中央端子に接続された前記第1コン
    デンサ素体及び前記第2コンデンサ素体の電極同士が、
    リード線によって直接接続されていることを特徴とする
    請求項1記載の三相スナバコンデンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011029556A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Nichicon Corp コンデンサ
JP2012070632A (ja) * 2012-01-06 2012-04-05 Hitachi Automotive Systems Ltd 電力変換装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011029556A (ja) * 2009-07-29 2011-02-10 Nichicon Corp コンデンサ
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