JPH08249989A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JPH08249989A
JPH08249989A JP4834795A JP4834795A JPH08249989A JP H08249989 A JPH08249989 A JP H08249989A JP 4834795 A JP4834795 A JP 4834795A JP 4834795 A JP4834795 A JP 4834795A JP H08249989 A JPH08249989 A JP H08249989A
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JP
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puffer
cylinder
hot gas
circuit breaker
puffer cylinder
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JP4834795A
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Inventor
Yoshimitsu Niwa
芳充 丹羽
Masayuki Ishikawa
石川  雅之
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/70Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/88Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid the flow of arc-extinguishing fluid being produced or increased by movement of pistons or other pressure-producing parts
    • H01H2033/888Deflection of hot gasses and arcing products

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  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アーク接触子間に発生したアークにより加熱
された高温の消弧性ガスを迅速に排気することが可能で
ある高度な排気性を供えた、優れた遮断性能を有するパ
ッファ形ガス遮断器を提供する。 【構成】 操作ロッド17には熱ガス流入口7が設けら
れガス流路に接続される。軸方向部分9には内側排気口
10と外側排気口11が設けられている。放射状部分8
がパッファ室と絶縁ノズルとを連通する連通孔20の開
口面積を塞ぐ割合は、連通孔の開口面積の20%以下と
なっている。パッファシリンダ4の外方には摺動接触子
支持部材13が設けられ、この支持部材には外側排気口
11に対向して熱ガス通過用開口部12が設けられてい
る。パッファシリンダ内壁21内面にはパッファピスト
ンが摺動自在に接触し、支持部材13にはパッファシリ
ンダ外壁22に摺動自在に接触するように摺動接触子1
4が支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパッファ形ガス遮断器に
係わり、特に遮断動作時に発生するアークにより加熱さ
れた高温の消弧性ガスをアーク接触子周辺の空間から排
気する能力を向上させたパッファ形ガス遮断器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、大容量電流接点を投入及び遮
断し、遮断動作時に接触子間に発生するアークに消弧ガ
スを噴射して消弧する装置として、パッファ形ガス遮断
器が知られている。ここで、従来のパッファ形ガス遮断
器の一例を図10に基づいて説明する。この図10は、
従来例のパッファ形ガス遮断器の遮断動作時における、
電流を遮断する遮断部の断面図であり、図中遮断部を駆
動する駆動部は省略している。図10において、Xは可
動接触子部、Yは固定接触子部である。
【0003】可動接触子部Xは、図示しない絶縁ロッド
を介して駆動部に連結された操作ロッド17、この操作
ロッド17の先端に取り付けられたパッファシリンダ
4、このパッファシリンダ4の先端中央に設けられた可
動アーク接触子1、この可動アーク接触子1を包囲する
ように設けられた絶縁ノズル3およびこの絶縁ノズル3
の外周に設けられた通電接触子18を備えている。パッ
ファシリンダ4の先端面には、前記絶縁ノズル3に連通
する開口部20が設けられている。
【0004】パッファシリンダ4内には、固定のパッフ
ァピストン5が設けられ、これらパッファピストン5お
よびパッファシリンダ4によって囲まれた空間は、消弧
ガスを加圧するためのパッファ室6になっている。前記
操作ロッド17は中空の筒状部材によって構成され、そ
の先端部はパッファシリンダ4の中央部に開口し、絶縁
ノズル3内に連通している。また、操作ロッド17には
パッファピストン5の背後の空間に開口する排気孔15
が設けられている。更に、固定のパッファピストン5に
は、摺動接触子支持部材13によって支持された摺動接
触子14が設けられ、この摺動接触子14の先端がパッ
ファシリンダ4の外周面に接触している。
【0005】一方、固定接触子部Yは、前記可動接触子
部Xの可動アーク接触子1に対向して設けられた固定ア
ーク接触子2が備えられ、この外周には同心円状に前記
可動側の通電接触子18に対向して固定側の通電接触子
19が設けられている。
【0006】以上のような構成を有する従来のパッファ
形ガス遮断器は、電流の遮断動作時において次のように
作用する。すなわち、図示しない駆動部が操作ロッド1
7を介して、可動接触子部Xのパッファシリンダ4が固
定接触子部Yと離反する方向へ駆動されると、固定アー
ク接触子2が絶縁ノズル3から抜け出し、可動側の通電
接触子18と固定側の通電接触子19が離れる。この時
遮断電流が可動アーク接触子1と固定アーク接触子2の
間へ転流する。続いて可動アーク接触子1、固定アーク
接触子2間が離れるため可動アーク接触子1と固定アー
ク接触子2間にアークが発生する。同時にパッファシリ
ンダ4とパッファピストン5によってパッファ室6内の
消弧ガスが圧縮される。圧縮された消弧ガスはガス流と
なってパッファシリンダ4に設けられた連通孔20を通
って絶縁ノズル3から固定アーク接触子2に向かって噴
射される。この消弧ガスが前記アークに対して吹き付け
られ、このアークを冷却消弧する。吹き付けられたガス
はアークにより加熱され高温の熱ガスとなり、アークに
は遮断電流自身の電磁力によって絶縁ノズル3からはみ
出るように力が作用するので絶縁ノズル3の先端から排
気されると共に、操作ロッド17の内部を通って排気孔
15からパッファピストン5背後の空間へ排気される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成を有するパッファ形ガス遮断器においては、アー
ク部分で発生したガスが、比較的細い操作ロッド17内
を通って、操作ロッド17の駆動部側端部近くに設けら
れた排気孔15に達するため、熱ガスの発生点と排気孔
15間の距離が長くなり、そのため排気が円滑に行われ
難かった。このように排気孔15からの熱ガスの排気能
力が不十分であるため、アークにより加熱された熱ガス
が迅速に排気されず、その結果絶縁耐圧の低下を招き遮
断性能を低下させる可能性があった。
【0008】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的はア
ーク接触子間に発生したアークにより加熱された高温の
消弧性ガスを迅速に排気することが可能である高度な排
気性を供えた、優れた遮断性能を有するパッファ形ガス
遮断器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のパッファ形ガス遮断器は可動アーク接触子
周辺の空間から、パッファシリンダの外側を経て、パッ
ファピストン背後部の周辺空間のパッファシリンダの内
側及び外側に熱ガスを排出する流路を持つことを特徴と
している。
【0010】すなわち請求項1記載の発明は、パッファ
シリンダの内周面に、パッファシリンダ先端面中央とパ
ッファシリンダ後端側とを結ぶガス流路が設けられ、こ
のガス流路の入口側には可動アーク接触子周辺の空間に
開口する熱ガスの流入口が設けられ、ガス流路の出口側
には前記パッファピストン背後の空間に開口する熱ガス
の排気口が設けられたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のパ
ッファ形ガス遮断器において、前記熱ガスの排気口が、
パッファシリンダの内側と外側の両方に開口したことを
特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載のパ
ッファ形ガス遮断器において、前記熱ガスの排気口が、
パッファシリンダの内側に開口したことを特徴としてい
る。請求項4記載の発明は、請求項1記載のパッファ形
ガス遮断器において、前記熱ガスの排気口が、パッファ
シリンダの外側に開口したことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2または4
記載のパッファ形ガス遮断器において、前記パッファシ
リンダの外方に配置された摺動接触子支持部材に、前記
パッファシリンダの外側に設けられた熱ガスの排気口に
対向して、熱ガス通過用の開口部が設けられたことを特
徴としている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項2、4また
は5記載のパッファ形ガス遮断器において、前記パッフ
ァシリンダの外側に設けられた熱ガスの排気口に、この
排気口を閉塞する部材が設けられ、この排気口の閉塞部
材が、パッファ室内における消弧ガスの圧縮動作時には
排気口を閉塞し、熱ガスの排気動作時には排気口を開口
したことを特徴としている。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6記載のパッファ形ガス遮断器におい
て、前記熱ガスの流路が、パッファシリンダ端面中央か
ら放射状に伸びる部分と、パッファシリンダの軸方向に
沿って伸びる部分とから構成され、この放射状部分と軸
方向部分とのコーナー部が曲線的に接合されたことを特
徴としている。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6または7記載のパッファ形ガス遮断器に
おいて、前記熱ガスの流路が、パッファシリンダ端面中
央から放射状に伸びる部分と、パッファシリンダの軸方
向に沿って伸びる部分とから構成され、このうち放射状
部分が、前記パッファ室と絶縁ノズルとを連通する連通
孔の開口面積を塞ぐ割合が、連通孔の開口面積の20%
以下であることを特徴としている。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7または8記載のパッファ形ガス遮断
器において、前記熱ガスの流路が、その全体がパッファ
シリンダを端部の閉じた内壁と外壁とからなる二重構造
とし、この内壁と外壁に挟まれた空間によって構成さ
れ、パッファシリンダの内壁内面にはパッファピストン
が摺動自在に接触し、パッファシリンダの外壁外面には
パッファピストンに支持部材を介して固定された摺動接
触子が摺動自在に接触していることを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6、7または8記載のパッファ形ガス遮断
器において、前記熱ガスの流路のうち、パッファシリン
ダの軸方向に沿って伸びる部分が、パッファシリンダの
円筒状部分の肉厚内に設けられたパイプ状のものである
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】以上のような構成を有する本発明によれば、次
のような作用が得られる。すなわち、請求項記載1の発
明によれば、遮断動作時に接触子間に発生したアークに
より加熱された熱ガスは、絶縁ノズルの先端から排出さ
れるだけでなく、可動アーク接触子周辺の空間に開口す
る流入口から流れ込み、パッファシリンダ先端面中央と
パッファシリンダ後端側とを結ぶように設けられたガス
流路を経由して、パッファピストン背後の空間に開口す
る熱ガスの排気口からも排出される。
【0020】請求項2記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、パッファシリンダの内側及び外
側に開口された排気口からパッファピストン背後の空間
のパッファシリンダ内側及び外側に排出される。
【0021】請求項3記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、パッファシリンダの内側に開口
された排気口からパッファピストン背後の空間のパッフ
ァシリンダ内側に排出される。
【0022】請求項4記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、パッファシリンダの外側に開口
された排気口からパッファピストン背後の空間のパッフ
ァシリンダ外側に排出される。
【0023】請求項5記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、パッファシリンダの外側に開口
された排気口へと流れ込み、さらに摺動接触子支持部に
設けられた熱ガス通過用開口部からパッファピストン背
後の空間のパッファシリンダ外側に排出される。
【0024】請求項6記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、開極初期の内側排気口がパッフ
ァ室内に通じ、外側排気口が外側排気口閉塞部材により
閉じられているときは、パッファ室内に排気される。し
たがって、パッファ室内で圧縮された消弧性ガスが内側
排気口や外側排気口から漏れることがないため、固定ア
ーク接触子への消弧性ガスの吹き付けが効果的に行われ
る。一方、開極が進み、内側排気口がパッファ室外に通
じ、外側排気口が熱ガス通過用開口部を通して外側に開
いている時は、熱ガスは内側排気口と外側排気口から排
気される。
【0025】請求項7記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、可動アーク接触子周辺の空間に
開口する流入口から流れ込み、パッファシリンダ端面中
央から放射状に伸びる部分からパッファシリンダの軸方
向に沿って伸びる部分へと曲線的に案内されるためその
流れが乱れることがなく、スムーズに導かれる。
【0026】請求項8記載の発明によれば、パッファ室
と絶縁ノズルとを連通する連通孔の開口面積に比較し
て、熱ガス流路放射状部分によって遮られる面積が狭い
ため、アークにより加熱された熱ガスは、可動アーク接
触子周辺の空間に開口する流入口から流れ込み、パッフ
ァ室で圧縮された消弧性ガスの絶縁ノズルへの流れを妨
げることなく熱ガス流路を通過する。
【0027】請求項9記載の発明によれば、アークによ
り加熱された熱ガスは、パッファ室から絶縁ノズルへの
消弧性ガスの流れや、パッファ室及び摺動接触子の動作
を妨げることなく、十分な流路断面積を得て、熱ガス流
路をスムーズに通過する。
【0028】請求項10記載の発明によれば、アークに
より加熱された熱ガスは、可動アーク接触子周辺の空間
に開口する流入口から流れ込み、熱ガス流路放射状部分
からパッファシリンダ円筒状部分の肉厚内に設けられた
パイプ状の穴を通過する。
【0029】
【実施例】以下には、本発明によるパッファ形ガス遮断
器の複数の実施例について図1〜図9を参照して具体的
に説明する。なお、図10に示した従来例と同一の部材
については、同一の符号を付し、説明は省略する。
【0030】[1]第1実施例…図1〜図3 図1は請求項1、2、5、8、9記載の発明を適用した
第1実施例のパッファ形ガス遮断器の開極途中を示す断
面図である。図2は、図1におけるA−B位置での断面
図であり、図3は、図1におけるC−D位置での断面図
である。図1に示すように、本実施例のパッファ形ガス
遮断器は、アーク接触子、絶縁ノズル、パッファ室等の
構成は従来技術と同じである。本実施例では、パッファ
シリンダの内周面に、パッファシリンダ先端面中央とパ
ッファシリンダ後端側とを結ぶガス流路が設けられてい
る。すなわち操作ロッド17には可動アーク接触子1周
辺の空間に開口するように熱ガス流入口7が設けられ、
熱ガス流路に接続されている。熱ガス流路は放射状部分
8と軸方向部分9とから構成され、軸方向部分9にはパ
ッファシリンダの内側に開口した排気口10と外側に開
口した排気口11が設けられている。ここでガス流路の
放射状部分8が前記パッファ室と絶縁ノズルとを連通す
る連通孔20の開口面積を塞ぐ割合は、連通孔の開口面
積の20%以下となっている。すなわち、図2中放射状
部分8aの面積は連通孔20の面積の20%以下であ
る。またパッファシリンダ4の外方には摺動接触子支持
部材13が設けられている。図3に示すようにパッファ
シリンダ内壁21内面にはパッファピストンが摺動自在
に接触し、支持部材にはパッファシリンダの外壁22に
摺動自在に接触すように摺動接触子14が支持されてい
る。さらに摺動接触子支持部材13には前記パッファシ
リンダの外側に設けられた熱ガスの排気口11に対向し
て、熱ガス通過用の開口部12が設けられている。
【0031】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、投入時から開極動作を行うと、可動アーク接触子1
及び固定アーク接触子2間にアークが発生し、パッファ
シリンダ4とパッファピストン5により構成されるパッ
ファ室6の消弧性ガスが圧縮されてパッファシリンダ4
と一体的に固着された絶縁ノズル3部に導かれ、アーク
に吹き付けアークを消弧する。吹き付けられたガスはア
ークにより加熱され高温の熱ガスとなり排気孔15、絶
縁ノズル3からだけでなく、可動アーク接触子1近くに
設けられた熱ガス流入口7から熱ガス流路放射状部分
8、熱ガス流路軸方向部分9を経て内側排気口10およ
び外側排気口11から排気される。
【0032】したがって、本実施例によれば可動アーク
接触子1側に流れ込んだ熱ガスは、排気孔15だけでな
く内側排気口10および外側排気口11からも排気され
る。しかもこの時パッファ室6から絶縁ノズル3への消
弧性ガスの流れや、パッファ室6及び摺動接触子14の
動作が妨げることがなく十分な流路断面積を得ることが
できる。このため、可動アーク接触子1付近の熱ガスは
迅速に排気され、冷却効率が高まり、極間の絶縁耐圧の
低下を防ぐことが可能となり遮断性能が向上する。
【0033】[2]第2実施例…図4〜図5 図4及び図5は、請求項1、2、5、6、8、9記載の
発明を適用した第2実施例のパッファ形ガス遮断器を示
す断面図で、図4はパッファ形ガス遮断器の閉極状態を
示し、図5は開極状態を示している。本実施例のパッフ
ァ形ガス遮断器は、パッファピストン外壁22と摺動接
触子支持部材13の間に外側排気口閉塞部材16が設け
られており、外側排気口閉塞部材16部分以外について
は第1実施例と全く同様に構成されている。図4に示す
ように閉極状態においては、外側排気口11は摺動接触
子支持部材13の内側に設けられた外側排気口閉塞部材
16により閉じられている。また図5に示すように開極
状態においては、外側排気口11は熱ガス通過用開口部
12を通じて外側に開いている。
【0034】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、図4に示す開極初期の内側排気口10がパッファ室
6内に通じ、外側排気口11が外側排気口閉塞部材16
により閉じられているときは、熱ガスはパッファ室6内
に排気される。そして開極が進むと、内側排気口10は
パッファ室6外に通じ、外側排気孔11は熱ガス通過用
開口部12を通して外側に開いているため、熱ガスは内
側排気口10と外側排気口11から排気される。
【0035】したがって、本実施例によればパッファ形
ガス遮断器の排気孔15からの熱ガスの排気位置切り替
え機能を損なうことなく、可動アーク接触子1付近の熱
ガスが迅速に排気され極間の絶縁耐圧の低下を防ぐこと
が可能となり、遮断性能が向上する。
【0036】[3]第3実施例…図6 図6は請求項1、3記載の発明を適用した第3実施例の
パッファ形ガス遮断器の構成を示している。本実施例の
パッファ形ガス遮断器は、熱ガス流路軸方向部分9とパ
ッファピストン5背後部の周辺空間を連結する排気口は
内側排気口10のみが設けられており、それ以外の部分
については第1実施例と全く同様に構成されている。
【0037】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、熱ガス流路軸方向部分9により導かれた熱ガスは、
内側排気口10からパッファピストン5背後部の周辺空
間のパッファシリンダ4内側に排出される。
【0038】したがって、本実施例によれば、熱ガスを
排気孔15及び内側排気口10からパッファシリンダ4
内側のみに排出することで、タンクまたは他相との絶縁
耐圧低下による発弧、短絡を防ぐと同時に、極間の絶縁
耐圧の低下を防ぐことが可能となり遮断性能が向上す
る。
【0039】[4]第4実施例…図7 図7は請求項1、4記載の発明を適用した第4実施例の
パッファ形ガス遮断器の構成を示している。本実施例の
パッファ形ガス遮断器は、熱ガス流路軸方向部分9とパ
ッファピストン5背後部の周辺空間を連結する排気口は
外側排気口11のみであり、それ以外の部分については
第1実施例と全く同様に構成されている。
【0040】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、熱ガス流路軸方向部分9により導かれた熱ガスは、
外側排気口11から熱ガス通過用開口部12を経てパッ
ファピストン5背後部の周辺空間のパッファシリンダ4
外側に排出される。
【0041】したがって、本実施例によれば、排気孔1
5より熱ガスを排出するためパッファシリンダ4内側に
は熱ガスがたまる。そこで熱ガス流入口7からはパッフ
ァシリンダ4外側に排気するほうがより高い排気効率が
得られ、絶縁耐圧の低下を防ぐことが可能となり、遮断
性能が向上する。
【0042】[5]第5実施例…図8 図8は請求項1、7記載の発明を適用した第5実施例の
パッファ形ガス遮断器の構成を示している。本実施例の
パッファ形ガス遮断器では熱ガス流路放射状部分8と熱
ガス流路軸方向部分9は滑らかな曲線上に接続されてい
る。
【0043】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、流入口7から流れ込んだ熱ガスは熱ガス流路放射状
部分8から熱ガス流路軸方向部分9へと流れが乱れるこ
となくスムーズに導かれる。
【0044】したがって、本実施例によれば、熱ガスの
流れが乱れることなく熱ガス流路放射状部分8から熱ガ
ス流路軸方向部分9へ導かれ排出されるため、熱ガスの
排気効率及び冷却効率が向上して、絶縁耐圧の低下を防
ぐことが可能となり、遮断性能が向上する。
【0045】[6]第6実施例…図9 図9は請求項1、10記載の発明を適用した第6実施例
のパッファ形ガス遮断器の構成を示し、図1のC−D位
置での断面図である。本実施例のパッファ形ガス遮断器
は、熱ガス流路のうち軸方向部分は、熱ガス流路放射状
部分8との接合部のみがパッファシリンダの内壁21及
び外壁22からなり、パッファシリンダ4の円筒状部分
の肉厚内23に軸方向のパイプ状の穴を複数設け、熱ガ
ス流路軸方向部分9aとしている。
【0046】以上のような構成を有する本実施例によれ
ば、熱ガス流路放射状部分により導かれた熱ガスは熱ガ
ス流路軸方向部分9aによりスムーズに軸方向へ流れ、
内側排気口10及び外側排気口11から排出される。
【0047】したがって、本実施例によれば、熱ガス流
路軸方向部分9はパッファシリンダ4の外側部材を利用
し、その内側をパッファピストン5の摺動しその外側を
摺動接触子14が摺動するため、パッファ室6と摺動接
触子14の動作を損なうことなく十分な流路断面積が得
られ、熱ガスを効果的に内側排気口10及び外側排気口
11に導くことが可能である。そのため熱ガスの排気効
率及び冷却効率が向上し、絶縁耐圧の低下を防ぐことが
可能となり、遮断性能が向上する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アーク接触子間に発生したアークにより加熱された消弧
性ガスを可動アーク接触子周囲の空間から迅速に排気す
ることができる高度な排気性を供えた、優れた遮断機能
を有するパッファ形ガス遮断器を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の開極途中の状態を示す断面図。
【図2】本発明の第1実施例におけるパッファ形ガス遮
断器を示す図1のA−B位置での断面図。
【図3】本発明の第1実施例におけるパッファ形ガス遮
断器を示す図1のC−D位置での断面図。
【図4】本発明の第2実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の閉極状態を示す断面図。
【図5】図4の開極状態を示す断面図。
【図6】本発明の第3実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の開極途中の状態を示す断面図。
【図7】本発明の第4実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の開極途中の状態を示す断面図。
【図8】本発明の第5実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の開極途中の状態を示す断面図。
【図9】本発明の第6実施例におけるパッファ形ガス遮
断器の開極途中の状態を示す断面図。
【図10】従来のパッファ形ガス遮断器の一例を示す断
面図。
【符号の説明】
1…可動アーク接触子 2…固定アーク接触子 3…絶縁ノズル 4…パッファシリンダ 5…パッファピストン 6…パッファ室 7…熱ガス流入口 8…熱ガス流路放射状部分 9,9a…熱ガス流路軸方向部分 10…熱ガス内側排気口 11…熱ガス外側排気口 12…熱ガス通過用開口部 13…摺動接触子支持部材 14…摺動接触子 15…排気孔 16…排気口閉塞部材 17…操作ロッド 18…可動側通電接触子 19…固定側通電接触子 20…連通孔 21…パッファシリンダ内壁 22…パッファシリンダ外壁 23…パッファシリンダ肉厚部分 X…可動接触子部 Y…固定接触子部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスを封入した容器内に固定接触
    子部と可動接触子部とが対向して配置され、 前記固定接触子部には通電接触子と固定アーク接触子と
    が同心円状に配置され、 前記可動接触子部には、固定のパッファピストンと、こ
    のパッファピストンの外周に固定接触子部側に向かって
    摺動自在に設けられた円筒状のパッファシリンダと、こ
    のパッファシリンダを駆動するための操作ロッドが設け
    られ、このパッファシリンダとパッファピストンとによ
    って囲まれた空間が消弧ガスを圧縮するパッファ室を形
    成し、 前記パッファシリンダの先端面には、前記固定接触子部
    の通電接触子および固定アーク接触子に対向する通電接
    触子および可動アーク接触子と、この可動アーク接触子
    を包囲する絶縁ノズルが設けられ、パッファシリンダの
    先端にはこの絶縁ノズルと前記パッファ室とを連通する
    連通孔が設けられ、 前記パッファピストンには、前記パッファシリンダの外
    方に配置された支持部材が設けられ、この支持部材にパ
    ッファシリンダの外周面に摺動自在に接触する摺動接触
    子が支持されているパッファ形ガス遮断器において、 前記パッファシリンダの内周面に、パッファシリンダ先
    端面中央とパッファシリンダ後端側とを結ぶガス流路が
    設けられ、このガス流路の入口側には可動アーク接触子
    周辺の空間に開口する熱ガスの流入口が設けられ、ガス
    流路の出口側には前記パッファピストン背後の空間に開
    口する熱ガスの排気口が設けられたことを特徴とするパ
    ッファ形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】 前記熱ガスの排気口が、パッファシリン
    ダの内側と外側の両方に開口したことを特徴とする請求
    項1記載のパッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 前記熱ガスの排気口が、パッファシリン
    ダの内側に開口したことを特徴とする請求項1記載のパ
    ッファ形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】 前記熱ガスの排気口が、パッファシリン
    ダの外側に開口したことを特徴とする請求項1記載のパ
    ッファ形ガス遮断器。
  5. 【請求項5】 前記パッファシリンダの外方に配置され
    た摺動接触子支持部材に、前記パッファシリンダの外側
    に設けられた熱ガスの排気口に対向して、熱ガス通過用
    の開口部が設けられたことを特徴とする請求項2または
    4記載のパッファ形ガス遮断器。
  6. 【請求項6】 前記パッファシリンダの外側に設けられ
    た熱ガスの排気口に、この排気口を閉塞する部材が設け
    られ、この排気口の閉塞部材が、パッファ室内における
    消弧ガスの圧縮動作時には排気口を閉塞し、熱ガスの排
    気動作時には排気口を開口したことを特徴とする請求項
    2、4または5記載のパッファ形ガス遮断器。
  7. 【請求項7】 前記熱ガスの流路が、パッファシリンダ
    端面中央から放射状に伸びる部分と、パッファシリンダ
    の軸方向に沿って伸びる部分とから構成され、この放射
    状部分と軸方向部分とのコーナー部が曲線的に接合され
    たことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6
    記載のパッファ形ガス遮断器。
  8. 【請求項8】 前記熱ガスの流路が、パッファシリンダ
    端面中央から放射状に伸びる部分と、パッファシリンダ
    の軸方向に沿って伸びる部分とから構成され、このうち
    放射状部分が、前記パッファ室と絶縁ノズルとを連通す
    る連通孔の開口面積を塞ぐ割合が、連通孔の開口面積の
    20%以下であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6または7記載のパッファ形ガス遮断器。
  9. 【請求項9】 前記熱ガスの流路が、その全体がパッフ
    ァシリンダを端部の閉じた内壁と外壁とからなる二重構
    造とし、この内壁と外壁に挟まれた空間によって構成さ
    れ、 パッファシリンダの内壁内面にはパッファピストンが摺
    動自在に接触し、パッファシリンダの外壁外面にはパッ
    ファピストンに支持部材を介して固定された摺動接触子
    が摺動自在に接触していることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8記載のパッファ形ガス
    遮断器。
  10. 【請求項10】 前記熱ガスの流路のうち、パッファシ
    リンダの軸方向に沿って伸びる部分が、パッファシリン
    ダの円筒状部分の肉厚内に設けられたパイプ状のもので
    あることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7または8記載のパッファ形ガス遮断器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2421119A (en) * 2004-12-08 2006-06-14 Hess Trading Sr Spol S R O Extinguishing chamber of a circuit chamber
CN109935495A (zh) * 2018-11-09 2019-06-25 许继(厦门)智能电力设备股份有限公司 一种灭弧室绝缘辅助结构

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