JPH0824928A - 圧延機のロール圧下位置の検出方法および制御方法 - Google Patents

圧延機のロール圧下位置の検出方法および制御方法

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JPH0824928A
JPH0824928A JP6166607A JP16660794A JPH0824928A JP H0824928 A JPH0824928 A JP H0824928A JP 6166607 A JP6166607 A JP 6166607A JP 16660794 A JP16660794 A JP 16660794A JP H0824928 A JPH0824928 A JP H0824928A
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rolling
mill
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driving side
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JP6166607A
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Makoto Shitomi
誠 侍留
Kimiyuki Okada
公之 岡田
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延機のロール圧下位置の検出方法および制
御方法を提供する。 【構成】 板材を圧延する圧延機のロール圧下位置を検
出する方法において、上下ワークロールまたは上下バッ
クアップロールの作業側と駆動側のロールの背面に取付
けられた距離センサを用いてそれぞれのロール面までの
距離を測定し、これらの測定値に基づいて作業側と駆動
側のそれぞれのロールギャップ値を求め、さらにこれら
作業側と駆動側のロールギャップ値の差を演算すること
により、精度高くロールギャップ差を測定することがで
き、またこれらのロールギャップ値を用いて適切に補正
してロール圧下位置を制御することにより、ウェッジや
曲がりのない圧延製品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機のロール圧下位
置の検出方法および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板等の板材を圧延する際には、
圧延機としては、通常、2段(以下、2Hiという) ミル
とか4段(以下、4Hiという) ミルあるいは6段(以
下、6Hiという) ミル等が使用されており、そのワーク
ロールのロールギャップは圧下装置に取付けられた位置
センサによって検出される信号を用いるのが一般的であ
る。
【0003】すなわち、図10(a) ,(b) は4Hiミルの場
合の一例を示した図面であるが、左右のハウジングポス
ト1a,1bからなるハウジング1内に上下一対のワー
クロール2a,2bとバックアップロール3a,3bが
それぞれ上下動自在とされるロールチョック4a,4b
および5a,5bで軸支される。この上部のバックアッ
プロール3aのロールチョック5aはウオームホイール
やウオームギア、圧下モータなどからなる圧下装置6
a,6bによって圧下スクリュー7a,7b、圧下スク
リューナット7a’,7b’、ロードセル8a,8bを
介して昇降自在とされる。
【0004】そして、ロードセル8a,8bおよび位置
センサ9a,9bによって検出された圧延荷重とロール
ギャップの信号は圧下制御装置10に入力され、この圧下
制御装置10からの指令に基づいて圧下装置6a,6bを
操作することによって、上部側のワークロール2aおよ
びバックアップロール3aを上下動して上下ワークロー
ル2a,2bのロール間隔を調整する。これによって、
圧延機出側において圧延材Pは所定の厚さに圧延され
る。
【0005】ところで、ワークロールの作業側と駆動側
のロールギャップのアンバランス量は、図11に示すよう
に、圧下制御装置10において作業側と駆動側に取付けら
れた位置センサ9a,9bによって検出された信号S1
とS2 との差を演算して検出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のロールギャップのアンバランス量の検出
方法の場合は、たとえば、ワークロール2a→バックア
ップロール3a→バックアップロール3aのロールチョ
ック5a→圧下スクリュー7a→圧下スクリューナット
7a’→ロードセル8aという経路で伝達される荷重変
化を検出することによって、圧延機の弾性変形量を予測
し、それと位置センサ9aの検出位置を組み合わせて算
出していたため、精度が低下するという問題がある。さ
らに、精度の低い位置検出信号を圧下制御装置10にフィ
ードバックすることになるから、その制御精度をも損な
う欠点がある。
【0007】なお、ワークロールのネック部に差動トラ
ンス法を用いた接触式ギャップセンサを設置して上下ロ
ール表面間の間隙を測定する方法も提案されている(た
とえば特開昭52-85051号公報参照)が、ハウジング内面
に取付ける必要があるため板材の蛇行によって損傷を受
けやすいこと、圧延油やロール冷却水によって故障を招
き易いこと、既存のロールでは測定部としてのロールネ
ックを新たに設ける必要があることなどの問題があり、
実用的ではない。
【0008】なお、熱間圧延機の粗ミルに多く用いられ
る2Hiミルの場合には、圧延材が厚手であるため上下の
ワークロールがキス・タッチできない構造のものが多
く、圧延時にはその作業側と駆動側のロールギャップ差
が大きい場合は、圧延材の曲がりやウェッジなどのトラ
ブルを発生させ易いという問題がある。そのため、ロー
ル交換後にはかならずそれらのロールギャップ差を目視
で、またはダミー材を噛ませてチェックする必要がある
から、オペレータの負荷が大であるとともに、精度の極
端な悪化を招いている。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した圧延機のロール圧下位置の検出方法およ
び制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、板材を圧延す
る圧延機のロール圧下位置を検出する方法において、上
下ワークロールまたは上下バックアップロールの作業側
と駆動側のロールの背面に取付けられた距離センサを用
いてそれぞれのロール面までの距離を測定し、これらの
測定値に基づいて作業側と駆動側のそれぞれのロールギ
ャップ値を求め、さらにこれら作業側と駆動側のロール
ギャップ値の差を演算することを特徴とする圧延機のロ
ール圧下位置の検出方法である。
【0011】なお、ハウジングのベンダ用ブロックと上
下ワークロールのロールチョックとの間の距離を測定し
て作業側と駆動側のそれぞれのロールギャップ値を求め
るようにしてもよい。また、本発明は、前記距離センサ
によって測定された圧延中の作業側と駆動側のロールギ
ャップ値および圧延荷重値に基づいて圧延機の伸び特性
値を求め、この伸び特性値と圧延中の圧延荷重値とを用
いて、圧延中の作業側と駆動側とのロールギャップ差が
ゼロになるようにロール圧下位置を制御することを特徴
とする圧延機のロール圧下位置の制御方法である。
【0012】
【作 用】本発明のロール圧下位置検出方法によれば、
圧延中のロールギャップは、2Hiミルにあっては圧延材
からの圧延荷重によるハウジング変形、ロールたわみや
ロール表面の偏平変形、ロールの熱膨張量、摩耗量など
により定まり、また4Hiミル、6Hiミルにおいては、2
Hiミルと同様にハウジング変形、ロールたわみやロール
表面の偏平変形などのほか、圧延荷重に対抗する背面の
バックアップロールからの反力によるロールたわみなど
と、バックアップロールのたわみなどとにより決まるか
ら、距離センサを用いてそれらの背面位置までの距離を
検出して、作業側と駆動側のロールギャップ差を求める
ことにより、正確に推定することができる。
【0013】なお、圧延機のハウジングウィンドウに張
り出して取付けられるベンダ用ブロックに距離センサを
埋め込んで取付け、ロールチョック面までの距離を検出
するようにしても、同様にロールギャップ差を推定する
ことが可能である。また、本発明のロール圧下位置制御
方法によれば、距離センサによって測定された圧延中の
作業側と駆動側のロールギャップ値および圧延荷重値に
基づいて圧延機の伸び特性値を求め、この伸び特性値と
圧延中の圧延荷重値とを用いて、圧延中の作業側と駆動
側とのロールギャップ差がゼロになるようにロール圧下
位置を制御するようにしたので、作業側と駆動側とのロ
ールギャップに差のない状態で圧延することが可能にな
り、これによって板のウェッジや曲がりのない圧延製品
を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
して詳しく説明する。 〔実施例1〕 図1は、本発明のロール圧下位置検出方
法を2Hiミルに適用するときの実施例を示す側面図であ
り、図2はそのA−A矢視図である。なお、従来例と同
一部材には同一符号を付している。
【0015】図において、11a,11bは上ワークロール
バランス装置、12a,12bは圧上装置、13は上ハウジン
グセパレータ、14は下ハウジングセパレータである。ま
た、15a,15bは上ハウジングセパレータ13に取付けら
れて上ワークロール2aの背面位置を検出する距離セン
サ、16a,16bは下ハウジングセパレータ14に取付けら
れて下ワークロール2bの背面位置を検出する距離セン
サである。
【0016】このように上ハウジングセパレータ13また
は下ハウジングセパレータ14を基準として、上下ワーク
ロール2a,2bの背面までの距離をそれぞれ測定する
ことにより、上下ワークロール2a,2b間のロールギ
ャップの値を検出することができる。なお、ここで用い
られる距離センサの型式としては、たとえば水柱を介し
て音波の反射時間で割り出す超音波距離計や、渦流式距
離計、水柱の電気抵抗の変化を利用した距離計等であれ
ば、ロール冷却水による外乱を避けることができる。ま
た設置環境が整うのであれば、レーザ式距離計を用いる
ことも可能である。
【0017】そこで、これら距離センサ15a,15bおよ
び16a,16bのそれぞれの基準位置をあらかじめ求めて
おき、ロールがミル内にセットされた後に測定された距
離信号から作業側と駆動側のロールギャップ値を求め、
さらに両者の差を求める。このようにして、オンライン
で作業側と駆動側とのロールギャップ差を検出すること
により、ロール組み替え直後のみならず、圧延荷重が負
荷された圧延中においても、つねに作業側と駆動側との
ロールギャップ差を監視し、修正することができるか
ら、材料のウェッジや曲がりなどのトラブルを抑制する
ことができる。
【0018】図3は、本発明のロール圧下位置検出方法
を4Hiミルに適用する場合を示したものであり、図示の
ように、距離センサ15a,15bを上バックアップロール
3aの上部に取付けて上バックアップロール3aの背面
位置を検出するようにし、距離センサ16a,16bは下バ
ックアップロール3bの下部に取付けて下バックアップ
ロール3bの背面位置を検出するようにする。
【0019】なお、図中における1c,1dはハウジン
グポスト1a,1bのハウジングウィンドウに張り出し
て設けられる上流側および下流側のベンダ用ブロックで
あり、17a,17bは上ワークロール2aのロールチョッ
ク4aとベンダ用ブロック1c,1dのそれぞれの上側
の間に取付けられる上ベンディングラムシリンダ、18
a,18bは下ワークロール2bのロールチョック4bと
ベンダ用ブロック1c,1dの下側の間に取付けられる
下ベンディングラムシリンダである。
【0020】このように4Hiミル場合は、2Hiミルとは
異なってバックアップロール3a,3bの背面を測定す
ることになるため、ワークロール2a,2bおよびバッ
クアップロール3a,3bの弾性変形の影響を受けるこ
とになるが、通常におけるロール間の接触圧力分布は上
下で少なくとも点対称となるため、2Hiミルと同様にし
て作業側と駆動側とのロールギャップ差を求めることが
できる。
【0021】また、6Hiミルの場合は、4Hiミルに比し
てワークロール2a,2bとバックアップロール3a,
3bとの間にそれぞれ中間ロール(図示せず)が加わる
ことになるが、バックアップロールの背面までの距離を
測定することにより、4Hiミルの場合と同様の理由によ
って2Hiミルと同様に算出することが可能である。 〔実施例2〕 つぎに、本発明の距離センサの別の実施
例について説明する。
【0022】図4(図3のB部を拡大した分解斜視図)
に示すように、ハウジングポスト1aに設けられた上流
側のベンダ用ブロック1cの上面に取付けられるベンデ
ィングラムシリンダ17aの側部に孔部19を穿設し、この
孔部19内にたとえば渦流式距離計などの非接触式の距離
センサ20を埋め込んで取付け、図示しない下流側のベン
ダ用ブロック1dにも同様に距離センサ20を埋め込んで
取付けて、圧延中に上ロールチョック4aとの隙間距離
を検出する。そして、図示しないもう一方のハウジング
ポスト1bの上下流側のベンダ用ブロックの上面にも、
上記と同様に2個の距離センサ20を取付ける。
【0023】一方、下ワークロール2b側についても、
図示しないが同様に、ハウジングポスト1a,1bの上
下流側のベンダ用ブロック1c,1dの下面に距離セン
サ20を埋め込んで取付けて、下ロールチョック4bとの
隙間距離を検出する。このようにして、上側4個、下側
4個の計8個の距離センサ20をベンダ用ブロックに埋め
込んで取付けて、それぞれロールチョック表面までの距
離を検出することにより、上下ワークロール2a,2b
間の作業側と駆動側とのロールギャップ差を検出するこ
とができる。
【0024】ここで、この作業側と駆動側とのロールギ
ャップ差を測定するに当たっては、たとえばベンダ用ブ
ロックにレベル的な基準面を設け、あらかじめ距離セン
サを校正してゼロ点を補正するゼロ点補正値を求めてお
き、また上下の距離センサ間の距離をあらかじめ求めて
おくのがよい。そして、これらの値を組み合わせること
によって作業側と駆動側とのロールギャップ差をその都
度補正すると高い精度を保持できる。
【0025】なお、用いられる距離センサ20としては、
上記した渦流式距離計のほかに電気式マイクロメータな
ども使用することができる。また、距離センサ20の代わ
りに、図5に示すように、ロールチョックに接触作動す
るベンディングラム17aのストローク変化を利用し、ベ
ンディングラム17aに等間隔の磁性体・非磁性体表面構
造を構成し、そのロッドの一部に検出ヘッド21を装着し
て、その検出ヘッド21の一次コイルの交流励磁に対し
て、前記磁性体/非磁性体の検出領域の状態に対応した
磁気抵抗の変化を二次コイルの誘起電圧変化として取り
出すことによっても絶対位置を検出することもできる。
すなわち、ベンディングラム17aの先端部はロールチョ
ック4aに接触するため、そのストローク変化を検出す
ることにより、ロールチョック4aの移動距離を検出す
ることができる。 〔実施例3〕 つぎに、本発明のロール圧下位置制御方
法の実施例について説明する。
【0026】図6は、前出の図1に示した本発明の距離
センサ15a,15bおよび16a,16bを取付けた2Hiミル
における圧延時のロールギャップ測定値と圧延荷重との
関係の一例を示したものである。この図において、●印
のデータを関連づける勾配がKw なる特性曲線Wは作業
側のみのハウジングにおける圧延荷重とロールギャップ
測定値との関係を示し、○印のデータを関連づける勾配
がKd なる特性曲線Dは駆動側のみのハウジングにおけ
る圧延荷重とロールギャップ測定値との関係を示してい
る。
【0027】この図から、同一荷重レベルであっても作
業側と駆動側とでロールギャップが異なること、それぞ
れの特性曲線W,Dの勾配(ばね定数)が異なることが
わかる。これは、作業側と駆動側それぞれの接触部の変
形量やハウジングの伸び特性が異なることに起因する。
これによって、圧延材の作業側と駆動側のロールギャッ
プ差を単純には補正できないことがわかる。
【0028】すなわち、通常、圧延中には、当該圧延機
の作業側と駆動側の圧下位置、圧延荷重、伸び特性(ば
ね定数)差、あるいは圧延現象の非対称性(たとえば幅
方向の材料温度分布による圧延圧力分布の非対称性)な
どの影響を受ける。そのため、その圧延材の圧延条件ご
とに最適な圧下位置が存在するのである。以下にその補
正方法について説明する。
【0029】図7は圧延材の圧延条件が対称な場合のロ
ールギャップ設定方法を示すもので、駆動側と作業側で
発生した圧延荷重Pw , Pd の一致させようとすると、
それぞれの特性曲線D,Wとの交点M,Nによってロー
ルギャップはそれぞれGd ,Gw の値をとることにな
り、両者間にΔGなる差が生じる。そこで、作業側の特
性曲線WをΔGだけ平行移動して点線で示す特性曲線
W′としてN点をM点に一致させることにより、両者の
ロールギャップをGd に一致させることができる。
【0030】図8は圧延材の幅方向に非対称性がある場
合(たとえば、駆動側温度Td >作業側温度Tw の場合
など)で、前出図7に示す単純な設定では不十分であ
り、正確な発生圧延荷重推定値と圧延機特性の把握が必
須条件となり、その推定値または実測値に基づいて一点
鎖線で示す特性曲線W″との交点N′になるように圧下
位置を調整する必要がある。
【0031】上記したように本発明によれば、実際の圧
延状態の圧延荷重、ロールギャップに関する直接的な情
報を得ることができ、正確な圧延特性を把握することが
できる。さらに、その特性を記憶させておくことによ
り、圧延条件に合致した圧下位置設定とその制御を行う
ことが可能となる。なお、上記した圧延される板材の非
対称性に関しては、圧延機の入側には通常圧延材の進入
を制御するサイドガイドあるいはエッジャが設置されて
おり、圧延材の中心を圧延機の中心に導くことができる
ため、板材中心と圧延機中心は通常ほぼ合致させること
ができる。また、4Hiミルなどでロールの変形を補正す
る必要がある場合には、幅方向の温度偏差の影響につい
て、圧延理論に従って圧延圧力分布を計算し、測定値に
対して荷重分布の影響量を補正することにより、ロール
ギャップを正確に設定することができる。
【0032】本発明のロール圧下位置制御方法を2Hiミ
ルに適用したときの材料曲がりの発生頻度を図9(a)
に、また従来法による材料曲がりの発生頻度を図9(b)
にそれぞれ示した。これらの図から、従来法での平均曲
がり量は9.6 mmであったが、本発明法での平均曲がり量
が4.8 mmと従来法に比して半減しており、その効果が大
であることがわかる。
【0033】なお、通常はロールの胴部は円筒形状の精
度が高く加工されているため、その長手方向の径差は考
慮する必要がないのであるが、あらかじめ各ロール径を
測定しておき、その値を用いて補正するようにすれば測
定精度をさらに高めることができる。また、ワークロー
ルシフト装置が設置されているミルであれば、ロールの
クラウンの実測値を使用するか、もしくは理論的なロー
ルクラウン予測モデルによる推定値を用いればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロール圧
下位置検出方法によれば、距離センサを用いてワークロ
ールやバックアップロールの背面までの距離、あるいは
ベンダ用ブロックとロールチョックとの間の距離を直接
測定するようにしたので、作業側と駆動側のロールギャ
ップ差を正確に測定することができる。
【0035】また、本発明のロール圧下位置制御方法に
よれば、距離センサによって測定された圧延中の作業側
と駆動側のロールギャップ値および圧延荷重値に基づい
て圧延機の伸び特性を求め、この伸び特性値と圧延中の
圧延荷重値とを用いて、圧延中の作業側と駆動側とのロ
ールギャップ差がゼロになるようにロール圧下位置を制
御するようにしたので、作業側と駆動側とのロールギャ
ップに差のない状態で圧延することが可能になり、これ
によってウェッジや曲がりのない圧延製品を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロール圧下位置検出方法を2Hiミルに
適用するときの実施例を示す側面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明のロール圧下位置検出方法を4Hiミルに
適用するときの実施例を示す側面図である。
【図4】本発明の他のロール圧下位置検出方法を4Hiミ
ルに適用するときの実施例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の他のロール圧下位置検出方法を4Hiミ
ルに適用するときの別の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図6】2Hiミルにおける圧延時のロールギャップ測定
値と圧延荷重との関係の一例を示す特性図である。
【図7】ロールギャップ設定方法の一例を示す説明図で
ある。
【図8】ロールギャップ設定方法の他の例を示す説明図
である。
【図9】材料曲がりの発生頻度を示す(a) 本発明法、
(b) 従来法の特性図である。
【図10】4Hiミルの従来例を示す(a) 側面図、(b) A−
A矢視断面図である。
【図11】従来のロールギャップのアンバランス量の測定
例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a,1b ハウジングポスト 1c,1d ベンダ用ブロック 2a,2b ワークロール 3a,3b バックアップロール 4a,4b ワークロール用のロールチョック 5a,5b バックアップロール用のロールチョック 6a,6b 圧下装置 7a,7b 圧下スクリュー 8a,8b ロードセル 11a,11b 上ワークロールバランス装置 12a,12b 圧上装置 13 上ハウジングセパレータ 14 下ハウジングセパレータ 15a,15b,16a,16b 距離センサ 17a,17b 上ベンディングラム 18a,18b 下ベンディングラム 19 孔部 20 距離センサ 21 検出ヘッド P 圧延材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を圧延する圧延機のロール圧下位
    置を検出する方法において、上下ワークロールまたは上
    下バックアップロールの作業側と駆動側のロールの背面
    に取付けられた距離センサを用いてそれぞれのロール面
    までの距離を測定し、これらの測定値に基づいて作業側
    と駆動側のそれぞれのロールギャップ値を求め、さらに
    これら作業側と駆動側のロールギャップ値の差を演算す
    ることを特徴とする圧延機のロール圧下位置の検出方
    法。
  2. 【請求項2】 ハウジングのベンダ用ブロックと上下
    ワークロールのロールチョックとの間の距離を測定して
    作業側と駆動側のそれぞれのロールギャップ値を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の圧延機のロール圧下位
    置の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記距離センサによって測定された圧
    延中の作業側と駆動側のロールギャップ値および圧延荷
    重値に基づいて圧延機の伸び特性値を求め、この伸び特
    性値と圧延中の圧延荷重値とを用いて、圧延中の作業側
    と駆動側とのロールギャップ差がゼロになるようにロー
    ル圧下位置を制御することを特徴とする圧延機のロール
    圧下位置の制御方法。
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