JPH08249224A - トランザクション管理装置 - Google Patents

トランザクション管理装置

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Publication number
JPH08249224A
JPH08249224A JP7050986A JP5098695A JPH08249224A JP H08249224 A JPH08249224 A JP H08249224A JP 7050986 A JP7050986 A JP 7050986A JP 5098695 A JP5098695 A JP 5098695A JP H08249224 A JPH08249224 A JP H08249224A
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JP
Japan
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page
transaction
area
memory area
buffer area
Prior art date
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Pending
Application number
JP7050986A
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English (en)
Inventor
Takehiko Tsuchiya
武彦 土屋
Tatsuji Wakizono
竜次 脇園
Toshikazu Kawamura
敏和 川村
Tateji Tanaka
立二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データへのアクセス効率を向上し、不必要な複
製ページ作成のための処理を削減すること。 【構成】オブジェクト指向データベース管理システムに
おいて、ユーザからの処理要求を解釈し処理を指示する
入力手段と、メモリ保護機構を利用しメモリ領域に保護
を施してアクセス権を制御するメモリ領域管理手段と、
メモリ保護領域へのアクセス違反により発生する計算機
システムの割り込み信号を取得し、アクセス違反のあっ
たページに対して障害回復に利用する複製ページの作成
要求を出す割り込み管理手段と、ページの存在情報を有
しその情報を管理するページ情報管理手段と、バッファ
領域に複製ページを作成し、複製元ページと複製ページ
のメモリ領域へのマッピング切替によりデータの更新、
復元を制御し、データベースとのページ転送を行なうバ
ッファ領域管理手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オブジェクト指向デー
タベース管理システムにおけるトランザクション管理に
用いることのできるトランザクション管理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、銀行のオンラインで払い戻しや
預金を行うとき、その1回の払い戻しや預金処理はトラ
ンザクションと呼ぶことができる。しかし、この処理は
実際には端末からホストへの要求の送信、ホスト上での
データベースへのアクセス、ホストから端末への処理結
果の送信等の一連の処理から構成されており、それらの
処理がまとまって全体としてオンラインデータベース処
理の論理的な処理単位、つまりトランザクションとなっ
ている。この一連の処理がトランザクションとして、一
貫性のあるものとなることを保証するためには、競合の
制御や異常からの復旧等の機構が必要になってくる。
【0003】従って、トランザクション管理では、トラ
ンザクション障害の発生時にトランザクション開始前の
状態へデータベースを復元(廃棄処理)できなければな
らない。その復元を実現する方式にシャドウページング
方式がある。シャドウページング方式とは、データベー
ス全体の複製を別に持つのではなく、データベースを仮
想的にページ空間の集合とみなし、ユーザに利用される
ページのみをあらかじめバックアップ版と現在版の2種
類作成し、トランザクションが正常終了しない廃棄処理
時にバックアップ版をメモリ領域に割り当てることによ
りトランザクション開始前の状態へ復元する技術であ
る。さらに、トランザクション実行中に再度トランザク
ションを開始する(ネスト・トランザクション)時、ネ
スト・トランザクションの開始時に使用している全ての
ページについて現在版のバックアップを作成し、常にト
ランザクション開始時のバックアップ版とトランザクシ
ョンで使用する現在版を保持する。そして、トランザク
ションの正常終了時に、更新操作が行なわれた現在版ペ
ージのみをデータベースに反映させる。現在版ページに
更新処理が行なわれたか否かをデータベース管理システ
ムに認識させるために、ユーザ・プログラム処理による
データの更新操作の際に更新操作を行なった旨のフラグ
をデータベース管理システムへ送信する。
【0004】オブジェクト指向データベース管理システ
ムでは、データベースを仮想的にページ空間の集合とみ
なし、マッピング技術を用いてデータベースのページを
メモリ領域に割り付けることにより、プログラム処理か
らのデータアクセスを直接行なえるページング方式が利
用されている。これによりトランザクション終了時にお
けるデータベースの更新操作は、データベース全体では
なく書き込み処理が行なわれたページのみを対象とすれ
ば良い。この時、対象ページのみの更新操作を行なうた
めに、データベース管理システムは更新対象となるペー
ジを認識しておく必要がある。プログラム処理からデー
タ生成やデータ更新が行なわれる時、データ操作は直接
メモリ領域のデータに対して行なわれる。それと同時に
データベース管理システムへデータの書き込み操作を行
なうことを知らせるための更新通知が行なわれる。デー
タベース管理システムは更新通知を受け取ると、通知さ
れた情報をもとに更新されるデータを識別し、該当デー
タが含まれるページを識別する。ページの情報として該
当ページに対して書き込み処理が行なわれたことを示す
フラグを保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プログ
ラム処理側は更新するデータがどのページに含まれるの
か認識することができないので、全ての更新操作に関し
てデータベース管理システムへ更新通知を行なう必要が
ある。
【0006】このため、本来はデータの更新処理に対し
て直接にメモリ領域のデータをアクセスするのみでデー
タ更新が可能であるのに、全ての更新操作において更新
通知を行なうため全ての更新操作にデータベース管理シ
ステムの関与が必要になるという問題がある。さらに、
ネスト・トランザクションを含めてトランザクション実
行時には、トランザクション内で書き込みが行なわれな
いページも含めて全ての使用ページについてページのバ
ックアップ版を作成しなければならないという問題があ
る。
【0007】本発明は以上のような実情に鑑みて成され
たもので、メモリ領域にあるデータの更新操作を行なう
際に、プログラム処理による更新通知を行うことなく、
更新されるページを認識し、更新の行なわれたページの
みをバックアップ用としてページ作成することができ、
トランザクションの障害回復時にバックアップ・ページ
を用いてデータを復元することのできるトランザクショ
ン管理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次のような手段を講じた。請求項1に対応する本発
明は、ユーザプログラムからの処理要求に応じてデータ
ベースから該当ページを取出し、そのページをバッファ
領域へ保存すると共に前記ユーザプログラムがアクセス
するメモリ領域へマッピングし、トランザクション実行
中に更新操作が行われたページをトランザクション完了
後に前記データベースに反映させるトランザクション管
理装置において、前記メモリ領域に新しいページがマッ
ピングされる度に当該新ページ領域に対して計算機シス
テムの提供するメモリ保護機構を利用して書き込み不可
の保護を施し、前記メモリ領域に複製した同一ページが
マッピングされたときは当該ページ領域を書き込み可能
にするメモリ領域管理手段と、メモリ保護領域へのアク
セス違反により発生する計算機システムの割り込み信号
を取得することによりアクセス違反のあったページを識
別し、該当ページに対して障害回復に利用する複製ペー
ジの作成要求を出す割り込み管理手段と、前記バッファ
領域及び前記メモリ領域に配置されたページの存在情報
を管理するページ情報管理手段と、前記複製ページの作
成要求を受けて前記バッファ領域に複製ページを作成す
ると共に当該複製ページを現在版として前記メモリ領域
へ再マッピングし、トランザクション終了要求があれば
前記ページ存在情報と当該トランザクションの終了状態
とに基づいて選択したページのみを前記データベースへ
転送するバッファ領域管理手段とを備える。
【0009】請求項2に対応する本発明は、上記構成の
トランザクション管理装置においてトランザクション実
行中にトランザクション開始時の状態をつくり出し、障
害発生時にその時点に復元する初期設定手段を備える。
【0010】
【作用】トランザクションの開始要求を受けると、バッ
ファ領域管理手段はトランザクションで利用するデータ
を含むページをデータベースからバッファ領域へ転送
し、メモリ領域へマッピングする。マッピングしたペー
ジには、計算機システムで制御されるプログラム処理か
らの読み込み処理のみが行なえるようにメモリ領域管理
手段により読み込み不可のアクセス権を施す。
【0011】このためユーザプログラムからデータの生
成や更新というページへの書き込み処理が行なわれた時
には、該当ページへのアクセス権の違反による割り込み
信号が計算機システムより発生する。この信号を割り込
み管理手段で取得し、アクセス違反の起こったページを
識別し、この時初めてバッファ領域管理手段により該当
ページの複製ページをバッファ領域に生成する。複製し
たページを現在版とし、今まで使用していたページをバ
ックアップ版として、現在版ページをメモリ領域へマッ
ピングする。メモリ領域管理手段により該当ページのメ
モリ領域のアクセス権を読み込み書き込み可能な保護へ
変更する。プログラム処理が再開された後は、該当ペー
ジでのデータの更新操作はアクセス権が「書き込み可能
保護」であるためアクセス違反は起きずに書き込み処理
が行なわれる。
【0012】トランザクションの終了要求があると、全
てのページをアンマッピングし、ページ存在情報に基づ
いて書き込み処理の行われたページを識別する。正常終
了では該当する全てのページの現在版をデータベースへ
反映し、バックアップ版を解放する。トランザクション
の廃棄終了では、該当するページの現在版ページを解放
し、バックアップ版を現在版に置き換え、データベース
の更新操作は行なわない。トランザクション終了後のバ
ッファ領域の現在版ページは他のトランザクションで再
利用することができる。
【0013】請求項2に対応する本発明によれば、ネス
ト・トランザクションが開始されると、書き込み可能な
状態になっている全てのページをページ情報管理手段に
より識別し、該当ページについて初期設定手段によりネ
スト・トランザクションを管理するための情報、例えば
新しい更新フラグ、バッファ領域オフセットとトランザ
クション番号の情報を生成する。メモリ領域の「書き込
み可能保護」が施されているページをメモリ領域管理手
段により「読み込み専用保護」へ変更する。新しいネス
ト・トランザクションが開始されたことを識別するため
にページ情報管理手段によりトランザクション番号を割
り当てる。
【0014】ネスト・トランザクションにおいてデータ
の生成や更新によるページへの書き込み処理が行なわれ
た時、ページ保護は「読み込み専用保護」であるため上
述の更新操作と同様の処理が行なわれる。
【0015】ネスト・トランザクションの終了要求があ
ると、ページ情報管理手段によりネスト・トランザクシ
ョンにおいて書き込み操作のあったページを識別する。
正常終了では、該当ページのうち現在版ページを生成し
たネスト・トランザクションが、現在のネスト・トラン
ザクションであるかを判別し、一致すれば、現在の更新
フラグを前の更新フラグに置き換え、バックアップ版、
現在ページの情報を解放する。廃棄終了では、該当ペー
ジをメモリ領域からアンマップし、現在版ページを解放
し、ページ情報管理手段により現在版ページの情報を解
放する。バックアップ版を現在版としてマッピングし、
現在版ページを生成したネスト・トランザクションが、
現在の1つ前のネスト・トランザクションであるかを判
別し、一致すれば、マッピングしたページを書き込み可
能にし、一致しなければ書き込み不可とする。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は、オブジェクト指向データベース管理システ
ムに備えたトランザクション管理装置及びその周辺の機
能ブロックを示している。本実施例は、ユーザからの処
理要求を入力手段10で解釈してバッファ領域管理手段
11に処理が指示され、バッファ領域管理手段11がデ
ータベース12から必要なページを取り出してバッファ
領域13へ転送すると共にメモリ領域14へマッピング
する。メモリ領域14へマッピングしたページに対して
メモリ領域管理手段15が「読み込み専用保護」のアク
セス権を施し、計算機システム16上で機能するユーザ
プログラムから当該ページに対して書込み処理が行われ
たときにはアクセス権の違反による割込信号を割込管理
手段17へ入力するようにしている。割込信号の生成は
計算機システム16の提供するメモリ保護機構を利用す
る。アクセス権違反が発生したときバッファ領域管理手
段11が該当ページの複製をバッファ領域13に生成し
現在版としてメモリ領域14にマッピングすると共に今
まで使用していページをバックアップ版として保存す
る。また、メモリ領域管理手段15が当該ページを「書
込み可能保護」に変更する。メモリ領域14にマッピン
グされたページに対する書込み処理が発生したときにペ
ージ情報管理手段18がページ情報記憶部19の更新フ
ラグを書込み「有り」にする。
【0017】図2は、ページ情報記憶部19の構成を示
している。同図に示すように、メモリ領域14にマッピ
ングしたページの番号毎に、ページサイズ、メモリ領域
オフセット、バッファ領域オフセット(現在)、バッフ
ァ領域オフセット(前回)、更新フラグの各データ欄を
有する。
【0018】次に、本実施例の具体的な処理内容につい
て説明する。図3はユーザプログラム20からデータベ
ース管理システムへのデータ操作を行なう際のトランザ
クション管理の処理概念を示す図である。トランザクシ
ョン管理装置は、バッファ領域13にトランザクション
で利用するデータを含むページ及び複製されたページが
格納され、メモリ領域14にトランザクションで使用さ
れているデータを含む現在版のページがマッピングされ
る。
【0019】図4は、トランザクション開始処理からト
ランザクション終了処理までの処理の流れを示してい
る。ユーザプログラム20による処理開始要求20−1
を入力手段10により取得し、トランザクションを開始
する(ステップS1)。
【0020】ステップS1の処理においては、プログラ
ムの実行に必要なページをデータベース12からバッフ
ァ領域13へ転送し、メモリ領域14へマッピングす
る。すなわち、バッファ管理手段11がページ631を
バッファ領域13の01領域へ格納すると共に、メモリ
領域14の01領域へマッピングする。このとき、メモ
リ領域管理手段15が計算機システム16の提供するメ
モリ保護機能を利用してマッピングしたページ631に
「読み込み専用保護」を施す。ページの詳細情報はペー
ジ情報管理手段18によりページ情報記憶部19のペー
ジ631の欄にページサイズをn,メモリ領域オフセッ
トを01、バッファ領域オフセット(現在)をページが
格納された01に設定する。なお、バッファ領域オフセ
ット(前回)は空白のままである。更新フラグは「無
し」となる。さらに、ページ632をバッファ領域の0
2領域へ格納し、メモリ領域14の02領域へマッピン
グすると共に、このマッピングしたページ632に「読
み込み専用保護」を施す。ページの詳細情報はページ情
報管理手段18によりページ情報記憶部19のページ6
32の欄にページサイズをn,メモリ領域オフセットを
02、バッファ領域オフセット(現在)をページが格納
された02に設定する。バッファ領域オフセット(前
回)は空白のまま、更新フラグは「無し」とする。
【0021】以上のトランザクション開始処理が完了し
たならば、次のデータ操作要求を待つ(ステップS
2)。ユーザプログラム20からデータ作成要求20−
2が出されると、新しいデータの生成に伴い「読み込み
専用保護」が施されているメモリ領域14への書き込み
の為の割り込み要求が出されるのでアクセス違反が発生
する。このアクセス違反に伴い計算機システム16が割
り込み管理手段17に対して割り込み要求を出力する。
【0022】この割り込み要求により複製ページ作成処
理が実行される(ステップS3)。図5はステップS3
における具体的な処理内容を示している。すなわち、割
り込み管理手段17が計算機システム16から割り込み
要求を取得して違反の起こったページを識別(ここでは
ページ631)する(ステップT1)。メモリ領域14
にマッピングされたページ631をアンマッピングし、
ページ631の複製をバッファ領域13に作成する(ス
テップT2)。そして今まで使用していたページをバッ
クアップ版とし、複製したページを現在版として03領
域へ格納すると共にメモリ領域14へマッピングする
(ステップT3)。マッピングしたページに「書き込み
可能保護」を施す(ステップT4)。この処理により変
更となった情報を基にページ情報記憶部19の更新を行
なう(ステップT5)。その結果、現在バッファ領域オ
フセットは03となり、バッファ領域オフセット(前
回)が01となる。更新フラグを「有り」に変更し、ユ
ーザプログラム20のデータ作成処理を再開する。
【0023】上記ステップT1〜ステップT5の処理を
実行した結果、シャドーページ(バックアップ)が正常
に作成されたか否か判断し(ステップS4)、正常作成
の場合はステップS2へ戻って新たに入力要求を待つ。
【0024】例えば、ユーザプログラム20によりデー
タ参照要求20−3が出されれば、そのデータを含むペ
ージがメモリ領域14に存在する場合は、トランザクシ
ョン管理装置による関与が行なわれずに参照操作が行な
われる。データがメモリ領域14に存在しない場合は、
バッファ領域管理手段11によりデータベース12から
そのデータを含むページをバッファ領域13へ転送す
る。ページ633をバッファ領域13の04領域へ格納
し、メモリ領域14の03領域へマッピングする。この
ときマッピングしたページに「読み込み専用保護」を施
す。ページの詳細情報はページ情報記憶部19のページ
633の欄にページサイズをx,メモリ領域オフセット
を03、バッファ領域オフセット(現在)をページが格
納された04に設定する。バッファ領域オフセット(前
回)は空白のままである。更新フラグは「無し」とし、
ユーザプログラム20のデータ参照処理を再開する。
【0025】又は、ユーザプログラム20によりデータ
更新要求20−4が出されれば、そのデータを含むペー
ジが「書き込み可能保護」に変更されていればトランザ
クション管理装置による関与が行なわれずに更新操作が
行なわれる。その他の場合は「読み込み専用保護」が施
されている領域へ書き込み操作が行なわれるので、アク
セス違反が起こり、上述した図5に示すフローチャート
に従った処理が実行される。すなわち、割り込み管理手
段17がこの違反を取得し、違反の起こったページを識
別(ここではページ633とする)する。メモリ領域1
4にマッピングされたページ633をアンマッピング
し、ページ633の複製をバッファ領域13に作成す
る。これによりページ633の複製が05領域へ格納さ
れる。このページをメモリ領域14へマッピングし、ペ
ージに「書き込み可能保護」を施す。この処理により変
更となった情報を基にページ情報記憶部19の更新を行
なう。バッファ領域オフセット(現在)は05となり、
バッファ領域オフセット(前回)が04となる。更新フ
ラグを「有り」に変更し、ユーザプログラムのデータ更
新処理を再開する。
【0026】一方、ユーザプログラム20により処理終
了要求20−5が出されると、トランザクション終了処
理(ステップS5)として図6に示すトランザクション
の更新処理または廃棄処理が行なわれる。すなわち、ト
ランザクションの終了要求が出されると、メモリ領域1
4にマッピングされたページを全てアンマッピングする
(ステップQ1)。トランザクションにおいて更新され
たページをページ情報記憶部19の更新フラグにより判
別し(ステップQ2)、更にトランザクションが正常終
了か否か判断する(ステップQ3)。正常終了の場合
は、書き込みが行なわれたページはバッファ領域13に
ある現在版ページをデータベース12へ転送してページ
の更新を行なう。正常終了せずに廃棄処理要求が出され
たときは、メモリ領域14にマッピングされたページを
アンマッピングし、バックアップ版を現在版へ変更し
(ステップQ5)、データベース12への更新操作は行
なわずこれでトランザクション処理を終了する。トラン
ザクション終了後のバッファ領域13の現在版ページは
他のトランザクションで再利用する(ステップQ6)。
【0027】次に、トランザクション実行中に再度トラ
ンザクションを実行するネスト・トランザクション時に
おける動作について説明する。図7は、ネスト・トラン
ザクション実行時における処理概念を示す図である。
【0028】ユーザプログラム20からネスト・トラン
ザクションの開始要求30−1が出されるまでは、前述
した動作と同様である。すなわち、ユーザプログラム2
0による処理開始要求20−1を入力手段10により取
得し、トランザクションを開始する。プログラムの実行
に必要なページをデータベース12からバッファ領域1
3へ転送し、メモリ領域14へマッピングする。バッフ
ァ管理手段11はページ731をバッファ領域13の0
1領域へ格納し、メモリ領域14の01領域へマッピン
グし、マッピングしたページに「書き込み専用保護」を
施す。ページの詳細情報はページ情報管理手段18によ
りページ情報記憶部19′ページ731の欄にページサ
イズをn、メモリ領域オフセットを01、バッファ領域
オフセット(現在)をページが格納された01に設定す
る。バッファ領域オフセット(前回)は空白のままであ
る。更新フラグは「無し」となる。
【0029】次に、ページ732をバッファ領域13の
02領域へ格納し、メモリ領域14の02領域へマッピ
ングすると共にマッピングしたページに「読み込み専用
保護」を施す。ページの詳細情報はページ情報記憶部1
9′のページ732の欄にページサイズをn,メモリ領
域オフセットを02、バッファ領域オフセット(現在)
をページが格納された02に設定する。バッファ領域オ
フセット(前回)は空白のままである。更新フラグは
「無し」となる。
【0030】ユーザプログラム20によりデータ更新要
求20−4が出された時、そのデータを含むページが
「書き込み可能保護」に変更されていればトランザクシ
ョン管理装置による関与が行なわれずに更新操作が行な
われる。その他の場合は「読み込み専用保護」が施され
ている領域へ書き込みが行なわれるので、アクセス違反
が起こる。割り込み管理手段17はこの違反を取得し、
違反の起こったページを識別(ここではページ732と
する)する。メモリ領域14にマッピングされたページ
722をアンマッピングし、ページ732の複製バッフ
ァ領域13に作成する。これによりページ732の複製
が03領域へ格納される。このページをメモリ領域14
へマッピングし、ページに「書き込み可能保護」を施
す。この処理により変更となった情報を基にページ情報
記憶部19′の更新を行なう。バッファ領域オフセット
(現在)は03となりバッファ領域オフセット(前回)
が02となる。また更新フラグを「有り」に変更し、ト
ランザクション番号T1を記憶する。次にユーザプログ
ラムのデータ更新処理を再開する。
【0031】ユーザプログラム20によりネスト・トラ
ンザクションの開始要求30−1が出されると、メモリ
領域14にマッピングしたページのうち更新フラグが
「有り」のページ732を「読み込み専用保護」へ変更
する。新しい更新フラグとバッファ領域オフセット(前
回)を生成し、初期値を設定し、今までのページ更新フ
ラグとバッファ領域オフセット(前回)を別途保持し、
ネスト・トランザクションT1による変更であることを
明示しておく。書き込みの行なわれていないページ73
1はそのままである。
【0032】引続き、ユーザプログラム20によりデー
タ更新要求20−4が出された時、「読み込み専用保
護」が施されている領域へ書き込みが行なわれるので、
アクセス違反が起こる。割り込み管理手段17はこの違
反を取得し、違反の起こったページを識別(ここではペ
ージ732とする)する。メモリ領域14にマッピング
されたページ732をアンマッピングし、ページ732
の複製をバッファ領域13に作成する。これによりペー
ジ732の複製が04領域へ格納される。このページを
メモリ領域14へマッピングし、ページに「書き込み可
能保護」を施す。この処理により変更となった情報を基
にしてページ情報記憶部19′の更新を行なう。バッフ
ァ領域オフセット(現在)は04となりバッファ領域オ
フセット(前回)が03となる。また書き込みフラグを
「有り」に変更し、トランザクション番号T2を記憶す
る。次にユーザプログラムのデータ更新処理を再開す
る。
【0033】ユーザプログラム20よりネスト・トラン
ザクションの終了要求30−2が出されると、図8に示
すフローチャートに従ってネスト・トランザクションの
更新処理または廃棄処理が行なわれる。すなわち、ペー
ジ情報管理手段18により更新フラグが「有り」となっ
ている全てのページを識別し(ステップM1)、更にネ
スト・トランザクションが正常に終了したか否か判断す
る(ステップM2)。
【0034】正常終了の場合は、該当ページのうち現在
版ページを生成したネスト・トランザクションが、現在
のネスト・トランザクションであるかを判別し(ステッ
プM3)、一致すれば現在の更新フラグを前の更新フラ
グに置き換え、バックアップ版、現在ページの情報を解
放する(ステップM4,M5)。図7の場合であれば更
新フラグが「有り」のページ732の現在のトランザク
ションの書き込み識別子が「有り」であるのでページ保
護をそのままとする。バックアップ版が生成されたのは
トランザクションT2であり、トランザクションT2が
更新処理されるので、トランザクションT2で生成され
たバックアップ版は解放され、トランザクションT1で
生成されたバックアップ版が利用される。
【0035】廃棄終了の場合は、更新フラグが「有り」
のページ732をアンマップし、トランザクションT2
での処理が廃棄となるのでネスト・トランザクション開
始時に保持していたバッファ領域オフセット(前回)に
よりバッファ領域14の03領域のページをマッピング
する(ステップM6)。次に、該当ページの複製を作成
したトランザクションが1つ前のトランザクションであ
るか否か判断する(ステップM7)。この場合、前トラ
ンザクションT1時に更新フラグが「有り」と変更され
たので、メモリ領域14のマッピングページを「書き込
み可能保護」とする(ステップM8)。新しく生成した
更新フラグとバッファ領域オフセット(前回)は解放す
る。ページ731はそのままとする。これによりトラン
ザクションT2の開始時の状態へ復元する。なお、ステ
ップM7の処理において、1つ前のトランザクションで
ないと判断された場合は、マッピングページを「読み込
み専用保護」に設定する(ステップM9)。
【0036】更新が行なわれたページはバッファ領域オ
フセット(現在)に示される現在版ページをデータベー
ス12へ転送し、ページの更新を行なう。廃棄処理要求
が出されると、メモリ領域14にマッピングされたペー
ジをアンマッピングする。データベース12への更新操
作は行なわずトランザクション処理を終了する。
【0037】このように本実施例によれば、ユーザプロ
グラム20はデータの生成、更新の度に逐一データベー
ス管理システムへ更新通知を行なうことなく,データ操
作を行なうことが可能となり、データベース管理システ
ムで行なわれる更新確認処理は最初の割り込み時のみに
限定できる。従って、個々のデータ操作ごとにデータ形
式の確認及び管理情報の参照・更新などの更新確認処理
は行なわずにすみ、従来のトランザクション管理装置よ
り大幅に処理効率を向上することができる。
【0038】本実施例によれば、ユーザプログラムによ
って更新されるとは限らないページのバックアップペー
ジを生成することなく、データの更新操作が行なわれた
ページのみバックアップ版ページの生成を行なうことが
できるので、バックアップ作成のための処理が大幅に削
減でき、従来のトランザクション管理方式より処理効率
が向上する。本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施
可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、メ
モリ領域にあるデータへの更新操作を行なう際に必要な
プログラム処理による更新通知処理を用いずに更新され
るページを認識しているため、個々のデータ更新操作時
に行なわれるデータ形式の確認及び管理情報の参照・更
新などの更新確認処理が行なわれないため、メモリ領域
へのデータの直接アクセスのみでデータの更新操作が可
能となり、大幅にデータへのアクセス効率が向上する。
【0040】本発明によれば、更新が行なわれたページ
のみ複製ページをバッファ領域に作成するため、不必要
な複製ページ作成のための処理がなくトランザクション
の処理効率が向上し、トランザクションの障害発生時に
はキャッシュ領域にあるページのメモリ領域へのマッピ
ング切替えにより復元が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るトランザクション管理装
置の全体構成図である。
【図2】上記実施例のトランザクション管理装置に備え
たページ情報記憶部の内容を示す図である。
【図3】上記実施例のトランザクション管理装置の動作
説明図である。
【図4】上記実施例のトランザクション管理装置におけ
る全体動作のフローチャートである。
【図5】複製ページ作成処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図6】トランザクション終了処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図7】上記実施例におけるネスト・トランザクション
処理時の動作説明図である。
【図8】ネスト・トランザクション終了処理の手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10…入力手段、11…バッファ領域管理手段、12…
データベース、13…バッファ領域、14…メモリ領
域、15…メモリ領域管理手段、16…計算機システ
ム、17…割り込み管理手段、18…ページ情報管理手
段、19…ページ情報記憶部、20…ユーザプログラ
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 立二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザプログラムからの処理要求に応じ
    てデータベースから該当ページを取出し、そのページを
    バッファ領域へ保存すると共に前記ユーザプログラムが
    アクセスするメモリ領域へマッピングし、トランザクシ
    ョン実行中に更新操作が行われたページをトランザクシ
    ョン完了後に前記データベースに反映させるトランザク
    ション管理装置において、 前記メモリ領域に新しいページがマッピングされる度に
    当該新ページ領域に対して計算機システムの提供するメ
    モリ保護機構を利用して書き込み不可の保護を施し、前
    記メモリ領域に複製した同一ページがマッピングされた
    ときは当該ページ領域を書き込み可能にするメモリ領域
    管理手段と、 メモリ保護領域へのアクセス違反により発生する計算機
    システムの割り込み信号を取得することによりアクセス
    違反のあったページを識別し、該当ページに対して障害
    回復に利用する複製ページの作成要求を出す割り込み管
    理手段と、 前記バッファ領域及び前記メモリ領域に配置されたペー
    ジの存在情報を管理するページ情報管理手段と、 前記複製ページの作成要求を受けて前記バッファ領域に
    複製ページを作成すると共に当該複製ページを現在版と
    して前記メモリ領域へ再マッピングし、トランザクショ
    ン終了要求があれば前記ページ存在情報と当該トランザ
    クションの終了状態とに基づいて選択したページのみを
    前記データベースへ転送するバッファ領域管理手段とを
    具備したことを特徴とするトランザクション管理装置。
  2. 【請求項2】 トランザクション実行中にトランザクシ
    ョン開始時の状態をつくり出し、障害発生時にその時点
    に復元する初期設定手段を有することを特徴とする請求
    項1記載のトランザクション管理装置。
JP7050986A 1995-03-10 1995-03-10 トランザクション管理装置 Pending JPH08249224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100308049B1 (ko) * 1999-07-31 2001-09-29 구자홍 디지털 인터페이스에서의 특정 레지스터 데이터 갱신방법
JP2010128812A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp データ管理システム及びデータ管理方法及びデータ管理プログラム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05108388A (ja) * 1991-10-16 1993-04-30 Toshiba Corp プロセス復旧方式

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