JPH08249052A - プロセス制御装置の保守管理装置 - Google Patents

プロセス制御装置の保守管理装置

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JPH08249052A
JPH08249052A JP5079295A JP5079295A JPH08249052A JP H08249052 A JPH08249052 A JP H08249052A JP 5079295 A JP5079295 A JP 5079295A JP 5079295 A JP5079295 A JP 5079295A JP H08249052 A JPH08249052 A JP H08249052A
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control device
process control
information
software
control
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Application number
JP5079295A
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English (en)
Inventor
Katsuto Shimizu
勝人 清水
Yoshio Maruyama
良雄 丸山
Akio Ito
明男 伊藤
Yukiko Mouri
優紀子 毛利
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プロセス制御システムのプロセス制御用コント
ローラの制御ソフトウェアの管理・保存方式と制御用コ
ントローラの制御ソフトウェアの更新時のソフトウェア
更新と制御パラメータの設定・継続の自動化による作業
工数低減とソフトウェア品質向上を目的とする。 【構成】プロセス制御システムのコントローラ2,3,
4のソフトウェアを保存し、保守する保守ツール5で
は、来歴テーブル21を持ち、これらのコントローラに
適用されているソフトウェアの来歴を管理する。 【効果】コントローラのソフトを来歴分のみ保存したの
で保守ツールの記憶装置が小容量化できる。コントロー
ラソフトの改造更新は来歴指定で可能なので改造工数低
減とソフト品質向上が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に発電プラントのプ
ロセスを制御するためのプロセス制御装置に格納された
プロセス制御用の処理情報を保守,管理するためのプロ
セス制御装置の保守管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセスを制御するためのプロセス制御
装置は、このプロセス制御装置内に格納されたプロセス
制御用の処理情報(以下制御用ソフトウェアと呼ぶ)に
基づいてプロセスの制御を行う。このような制御装置
は、例えば火力発電プラントでは同一の機能を有するも
の(例えばバーナ制御装置,軸制御装置等)が複数個設
置され、同一の制御用ソフトウェアによりプロセスの制
御を行う。しかし、長期間にわたるプラントの運転にお
いては、制御装置による制御の高度化もしくは制御内容
の変更が要求されるために制御用ソフトウェアの変更,
改造が行われ、同一の機能を有する複数の制御装置であ
ってもそれぞれが使用する制御用ソフトウェアは異なる
ものである場合が多い。即ち、同一のプロセスを制御す
るものであっても、複数の異なる制御用ソフトウェアが
存在することになる。
【0003】このような制御装置の制御用ソフトウェア
を保守管理する従来技術は、プロセス制御装置の保守管
理装置(以下保守ツールと呼ぶ)が、複数のプロセス制
御装置内に格納された制御用ソフトウェアを複数のプロ
セス制御装置毎に夫々設けられたデータベースによりプ
ロセス制御装置毎に制御用ソフトウェアを保守,管理す
るようにしていた。
【0004】また、特開昭61−101811号公報には、複数
のプロセス制御装置の制御用ソフトウェアを保守ツール
が保有し、この保守ツールをネットワークを介して複数
のプロセス制御装置に接続して制御用ソフトウェアを集
中的に保守,監視することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、複
数の制御装置の制御用ソフトウェアを、保守ツールにて
制御装置に対応させて1対1で管理していたため、複数
の制御装置が同一の制御用ソフトウェアを用いて制御を
実行している場合には、この同一の制御用ソフトウェア
を、それを実行しているプロセス制御装置の数だけ作成
しなければならず、ソフトウェアの生産性が低かったと
共に、大容量のソフトウェア保存用の記憶媒体が必要で
あった。
【0006】また、制御用ソフトウェアに更新や改造が
生じた場合は、同一の制御用ソフトウェアの改造を制御
装置の数だけ複数回実施しなければならず、生産性の向
上が妨げられていたと共に、この改造を複数回実施する
ため、改造時における失敗等の発生の確率が高くなり、
制御用ソフトウェアの品質低下が問題となる。特に多軸
型コンバインドサイクル火力発電制御システムにおいて
は、このような制御用ソフトウェアの更新,改造が1〜
2年に1度の定期検査と同時に、複数の軸(ガスタービ
ン,排熱回収ボイラ,蒸気タービン,発電機を単位した
発電ユニットのこと)のうち一部の軸に対して行われる
ことが多く、複数の軸全てに対する制御用ソフトウェア
の更新,改造が数年にわたる場合が多い。このため制御
用ソフトウェアの更新,改造に伴う制御用ソフトウェア
の品質低下の危険性は更に高く、保守管理も困難とな
る。
【0007】また、同一の制御機能を有する複数の制御
装置の制御用ソフトウェアを更新,改造する際、ある特
定の制御装置に適用した改造後の制御用ソフトウェアを
他の制御装置にも同じように適用して更新することも可
能だが、制御装置における制御のためのパラメータ(例
えばゲインの設定値,タイマの設定値等)は、制御対象
の機器の特性,状態,経年変化等により各制御装置で異
なるため、制御用ソフトウェア後は再度各制御装置ごと
にパラメータの再設定が必要となり、工数の増加と品質
低下の原因になっている。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その第1の目的は、制御装置に格納さ
れた制御用ソフトウェアの保守管理を少ない記憶容量
で、かつ容易に行うことが可能なプロセス制御装置の保
守管理装置を提供することにある。
【0009】又、本発明の第2の目的は、制御用ソフト
ウェアの改造,更新を容易に行うことが可能なプロセス
制御装置の保守管理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明に係るプロセス制御装置の保守管理装置
は、複数種類の処理情報(制御用ソフトウェア)のうち
少なくとも1つを格納し、該格納した処理情報に基づい
てプロセスを制御するようになされた複数のプロセス制
御装置を保守管理するプロセス制御装置の保守管理装置
であって、前記複数のプロセス制御装置に格納された処
理情報を、前記複数種類の処理情報に対応して個別に記
憶するデータベースを設けたことを特徴とする。
【0011】前記データベースは、前記処理情報の変更
もしくは更新の履歴に応じて追設もしくは削除されるよ
うに構成してもよい。
【0012】又、上記第2の目的を達成するための本発
明に係るプロセス制御装置の保守管理装置は、複数種類
の処理情報のうち少なくとも1つを格納し、該格納した
処理情報に基づいてプロセスを制御するようになされた
複数のプロセス制御装置を保守管理するプロセス制御装
置の保守管理装置であって、前記プロセス制御装置に格
納された処理情報を、前記複数種類の処理情報に対応し
て個別に記憶するデータベースを設け、前記プロセス制
御装置に格納された処理情報を他の種類の処理情報に変
更するときは、前記データベースから前記他の種類の処
理情報を読み出し、この読み出された他の種類の処理情
報が有するプロセスの制御に関する制御パラメータを、
該当するプロセス制御装置における制御パラメータに変
更して該当するプロセス制御装置に格納させて更新する
ようにしたことを特徴とする。
【0013】プロセス制御装置に格納された処理情報を
前記複数種類の処理情報とは別の処理情報に変更する場
合は、該別の処理情報を記憶するデータベースを追設
し、前記別の処理情報が有するプロセスの制御に関する
制御パラメータを、該当するプロセス制御装置における
制御パラメータに変更して該当するプロセス制御装置に
格納させて更新するように構成する。
【0014】
【作用】上記本発明の第1の目的を達成するための本発
明に係るプロセス制御装置の保守管理装置によれば、複
数のプロセス制御装置に格納された処理情報を、複数種
類の処理情報に対応して個別に記憶するデータベースを
設けたので、保守管理装置における記憶容量を削減する
ことができる。例えば5台のプロセス制御装置に適用さ
れる処理情報が2種類の場合、本発明では2つのデータ
ベースを設けることにより処理情報を管理することがで
きるので、複数のプロセス制御装置毎にデータベースを
設ける従来技術に比べてデータベースの記憶容量を大幅
に削減することができる。また、複数種類の処理情報毎
にデータベースを設けて処理情報を管理するので、どの
プロセス制御装置にどのような種類の処理情報が適用さ
れているかの把握を容易に行うことができ、更に複数種
類の処理情報同士の比較、例えば改造前と改造後の処理
情報の相違点の抽出が容易となる。また、前記データベ
ースを、処理情報の変更もしくは更新の履歴に応じて追
設もしくは削除されるように構成すれば、処理情報の改
造,変更の履歴を把握することが容易となる。又、上記
本発明の第2の目的を達成するための本発明に係るプロ
セス制御装置の保守管理装置によれば、プロセス制御装
置に格納された処理情報を他の種類の処理情報に変更す
るときは、この他の種類の処理情報が有するプロセスの
制御に関する制御パラメータを、該当するプロセス制御
装置における制御パラメータに変更して該当するプロセ
ス制御装置に格納させて更新するようにしたので、処理
情報の改造,変更に伴うプロセス制御装置のパラメータ
の再設定を行う必要が無く、容易且つ簡便に処理情報の
改造,変更を行うことができる。即ち本発明は、改造,
変更を施した処理情報に、プロセス制御装置における制
御パラメータを反映させることによって処理情報の改
造,変更を容易にしたものである。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図9を用いて説
明する。
【0016】図1は、本発明のシステム構成及び保守ツ
ール内の概略図である。プラント制御用データの伝送を
司るネットワーク1にプロセスの制御を行うプロセス制
御装置であるコントローラA2,コントローラB3,コ
ントローラC4及びこれら3台のコントローラの保守・
管理を行う保守ツール5が接続されている場合を考え
る。コントローラA2は、プラント(本例ではポンプA
6)の自動制御用ソフトウェア41及び制御パラメータ
51などを有し、プロセスの自動制御を行っている。コ
ントローラB3,コントローラC4もコントローラA2
と同様の構成となっている上、同等の対象を制御してお
り3台とも本来は同一の制御を実行しているが、本体、
例えばポンプ毎の特性や、経年変化によってばらつき、
そのパラメータはコントローラ毎に多少異なっている。
【0017】保守ツール5では本体の更新,改造などに
よる制御ソフトの変更に伴うレビジョンアップをその来
歴を持って管理し、またプラントの運転経緯の違いによ
り、本体の更新改造ひいては制御ソフトの変更時期が各
コントローラにより異なるため来歴の管理コントローラ
毎に行うこととしている。
【0018】保守ツール5は、コントローラの保守・管
理を行うために各コントローラA2〜C4の制御ソフト
と同じものを、CAD図面に対応した図面データベース
31〜32という形で有し、また同様に各コントローラ
A2〜C4の制御ソフト及び図面データベースの来歴を
記したテーブル(以下来歴管理テーブル)21を有す
る。
【0019】上記システムが新規に構築された時に、各
コントローラA2〜C4は、1つの図面データベース
(Rev.1)31と同一の制御ソフトで各ポンプ6〜8の
制御を行っている。しかし、例えばポンプB7の更新に
よってコントローラB3のみにソフト変更の必要が生じ
た場合、その変更は保守ツールにて図面データベース
(Rev.1)31を基に変更を加える形で行われる。変更
後の図面データベースはRev.2として保守ツール内に保
管・管理され、来歴管理テーブル21内のコントローラ
B3のRev.は2と書き換えられる。コントローラB3の
制御ソフト42は図面データベース(Rev.2)32と同
じものに書き換えられポンプ更新後の制御が行われる。
【0020】図2の保守ツールにおけるソフトウェアの
保守フローを示す。
【0021】前記図1の状態において各コントローラの
制御ソフトを画面に表示し、その演算状態を周期更新し
て表示するロジックモニタ及び制御ソフトの変更を行う
場合を考える。
【0022】まずコントローラB3の制御状態をロジッ
クモニタする場合について考える。保守ツールのコント
ローラ選択画面において、ステップ101で対象コント
ローラをコントローラBと選択し、次にステップ102
で操作内容が“ロジックモニタ”であることを選択す
る。ここで保守ツール内のプログラムは来歴管理テーブ
ル21を参照し、コントローラB3の制御用ソフトのRe
v.が2であることをステップ111で認識し、その制御
ソフトと同一である図面データベースRev.が2(32)
の情報を基に、コントローラB3の制御ソフトモニタ用
の画面を構成する。この画面はCAD入力された図面と
同一のものとして表示されている。コントローラB3の
現在の状態を表すデータはネットワーク1を通して収集
され、先に表示した画面上にモニタデータとして表示す
る。同様にコントローラA2及びコントローラC4のモ
ニタを行う場合は、前記手順により図面データベース
(Rev.1)31を基にモニタを行う。
【0023】前記に引き続いてポンプA6,ポンプC8
も更新を迎えそれぞれのコントローラA2,C4の制御
ソフト41,43の変更を行う場合について説明する。
コントローラの選択(ステップ101)を行った後、ス
テップ102でソフトの変更を選択する。コントローラ
A2またはコントローラC4が選択されると保守ツール
は来歴管理テーブル21より、該当コントローラの制御
ソフトがRev.1であることをステップ121で認識す
る。今回の変更はポンプB7更新時のものと同様なの
で、該当ソフトのRev.アップを行うことを目的としてい
る。従って、該当コントローラの制御ソフトのRev.を2
とするわけだが、その時に変更データベース40よりRe
v.1とRev.2の相違点を表示する。
【0024】ステップ126のコントローラへの適用
は、ステップ125で図面データベース(Rev.2)32
の内容に該当コントローラのパラメータ反映処理を行っ
た後行われる。この時保守ツール5内の来歴管理テーブ
ル21内の該当コントローラに対するRev.が2となる。
【0025】また、既に制御ソフトのRev.が2になって
いるコントローラB3のソフト変更が必要であれば、コ
ントローラB3のソフトはステップ121においてRev.
2と判定された後、ユーザにより図面データベース(Re
v.2)32の内容変更・更新を行うことができる。ここ
で作成された図面はステップ124で図面データベース
(Rev.3)33として登録される。コントローラへの適
用手順は、前記コントローラA2,C4の場合と同様で
ある。
【0026】次にソフト変更によってRev.アップされた
図面データベース,変更前のデータベースについて、そ
の相違点の管理方法について説明する。
【0027】図3に図面データベースの構成を示す。
【0028】制御ソフトの内容をその制御内容を1つの
単位としてループという形に分ける。各ループは複数の
互いに結びついた演算マクロによって構成され、例えば
「ループ1は温度制御」の様にそれぞれ特徴的な制御内
容によって分けられ、名称が付けられている。制御はル
ープの順に順次処理を進めていく。このとき図面データ
ベース31内にそのループを単位として制御ソフトを格
納し、またそのループの制御内容(ループの名称)及
び、ループ番号を記したループ一覧311を作成してお
く。
【0029】図4にソフトウェア変更点データベースの
概念図を示す。
【0030】来歴毎の相違点の検出は図面データベース
内のループ一覧及び、対応する各ループを比較すること
によって行う。
【0031】来歴Rev.1のデータベース内にはループ一
覧311の他、ループ1,ループ2,ループ5,ループ
6の4つのループに格納されている。それに対して変更
後の来歴Rev.2のデータベース内にはループ一覧312
の他、ループ1,ループ2,ループ3,ループ5,ルー
プ6が格納されている場合を考える。
【0032】相違点の検出は、まず新旧図面データベー
スのループ一覧比較から始まる。Rev.2図面データベー
スのループ一覧312にはRev.1図面データベースのル
ープ一覧311にはないループ3(411)が存在す
る。すなわち、変更により燃料流量の制御を行うループ
(411)が追加されたわけである。このようにループ
一覧の比較により、ループの追加及び削除を検出する。
【0033】次に対応するループ毎の比較を行う。対応
するループとは、同じ番号を符したループのことを指
す。ここではループ1(301),ループ2(302)
の例をとって説明する。Rev.1の図面のループ1では、
あるマクロの第1の出力の信号名称が入口圧力412で
あったが、回路変更によりRev.2図面では対応する信号
の名称が出口圧力413と変わった。この変更は新旧図
面のループ1同志の比較により、たちどころに名称の相
違として検出される。
【0034】Rev.2図面のループ2にはANDマクロ4
14とORマクロ415の間にRev.1図面のループ2に
はなかったTPマクロ416が追加されている。ループ
2(302)同志の比較によりこのマクロ追加が検出さ
れる。
【0035】これらループ一覧及び対応するループの比
較によって検出された相違点は、ループ毎に変更管理デ
ータベース40に格納され、いつでも参照可能となって
いる。
【0036】図5にパラメータ反映処理のフローを示
す。
【0037】パラメータの反映は、まずステップ501
でコントローラRev.の変更があったかどうかの判定から
始まる。変更が有った場合には、ステップ503で新Re
v.ソフトウェアをデータベース32より読み出し、また
変更点データベース40より新旧Rev.変更点の読み出し
を行う。次にステップ506でパラメータのある全マク
ロに対し、ステップ503で読み出した内容を参照し、
新旧Rev.で変更のなかったマクロに対しパラメータの反
映を行う。以下パラメータ反映の手順を説明する。
【0038】まずステップ507でマクロパラメータテ
ーブル15より該当マクロに対するパラメータの個数を
読み出し、各々に対応する実パラメータを、コントロー
ラのパラメータテーブル51より読み出す。この読み出
したパラメータを保守ツール内のパラメータテーブル1
1へ書き込む。新旧Rev.で変更の有ったマクロ(追加さ
れたマクロ)については、実機にて、試運転中にパラメ
ータの調整を行う。
【0039】ステップ501において、コントローラRe
v.に変更無しと判定された場合の、パラメータ反映も、
前記と同じように行われる。
【0040】図6にパラメータテーブルの構成を示す。
【0041】保守ツールには図1でも説明したように、
図面データベース31,パラメータテーブル11,マク
ロパラメータテーブル15及び来歴管理テーブル21が
ある。図面データベース31内の各ループは、演算を司
るマクロから構成されている。各マクロの出力信号に
は、それぞれコントローラ内でユニークな番号がつけら
れており、第1出力信号と番号とその該第1出力を持つ
マクロが1:1に対応するようになっている。パラメー
タテーブル11内のパラメータは、第1出力により演算
マクロと結び付けられている。
【0042】マクロパラメータテーブル15には、マク
ロの名称331とそのマクロに対するパラメータNo.3
32,種別333が記されている。パラメータテーブル
11内のパラメータ並びは、このマクロパラメータテー
ブル15に基づいている。また、コントローラ内のパラ
メータテーブル51の内容は、保守ツール内のパラメー
タテーブル11と同様なものとなっている。
【0043】以上説明してきた本発明の適用例を多軸型
コンバインドサイクルシステム,水力発電システム,ボ
イラの多段バーナ制御システムの3つを挙げて説明す
る。
【0044】図7に多軸型コンバインドサイクルのシス
テム概略図を示す。
【0045】コンバインドサイクルとは、ガスタービン
(GT)210と蒸気タービン(ST)213を組み合
わせたシステムでGT210及びST213により発電
する。GT210より出た熱を排熱回収ボイラ(21
2)に取り込み、排熱回収ボイラからの蒸気でST21
3を動かしている。本例は、コンバインドサイクルを3
つ並列に並べた3軸のコンバインドサイクルであり、そ
れぞれの軸の制御は3つのコントローラA〜C(2〜
4)が行うものとする。保守ツール5内には2つの図面
データベースを持つ。
【0046】運転開始直後は3台のコントローラとも制
御ソフトはRev.1であったが、第1回定期点検時に2軸
202について改造が行われ、1,3軸(201,20
3)は運転継続している場合を考える。2軸202の制
御を行うコントローラB3については、本体の改造に伴
い制御ソフトの変更が必要となる。変更は、図2で説明
した手順により、新図面データベース(Rev.2)の作成
にて行われる。1,3軸201,203については、今
回運転中であり、2回以降の定期点検時に同様の改造で
行い、制御ソフトも順次Rev.を2とする事で変更が行わ
れる。
【0047】ここで2回目以降の定期点検時の1,3軸
201,203のコントローラ内の制御ソフトのRev.ア
ップは、保守ツールの画面に表示されたRev.アップのコ
マンドを選択することにより、自動的に行うようにす
る。
【0048】また、各軸の制御特性は微妙に違い、各コ
ントローラの持っている制御パラメータもそれぞれ違う
ものとなっている。定期点検時の制御ソフトの変更後、
その変更後の制御ソフトに変更前のパラメータを埋め込
み、コントローラへローディングする。ソフトウェア変
更部の制御パラメータの調整は、定期点検中の試運転時
に行うようにする。
【0049】以上のように、本発明システムを適用する
ことにより、各定期点検時の制御ソフトの変更が容易に
なり、また誤りの発生を防ぐことができるとともに、そ
れぞれの軸特有の制御パラメータも各定期点検時に適切
に反映することができる。
【0050】図8に水力発電制御システムのシステム概
略図を示す。
【0051】水力発電は、ダムにより川をせき止め、ダ
ムから流れ落ちる水の力を利用して水車を回し発電する
システムである。1つのダムに、水車が並列に複数設置
されている場合が多い。水力発電においても、本体特性
の微妙な違い,運転経緯の違い及び定期点検時期のズレ
などから前記多軸型コンバインドサイクルシステム同様
本発明の適用により、大きな効果をあげることができ
る。
【0052】図9にボイラの多段バーナ制御システムの
概略図を示す。
【0053】ボイラの燃焼部であるバーナ711はボイ
ラの前後に配置され、それが数段積まれた形になってお
り(701,702,703)、それぞれ段毎の制御を
1つのコントローラで行うようにしている。つまり、前
側一段目を制御するコントローラ,後側2段目を制御す
るコントローラというように制御を分担している。各コ
ントローラの制御ソフトは同一であり、前記の例と同様
制御パラメータが違うだけである。
【0054】本システムでは定期点検時の改造は、各段
一斉に行われるが、同一改造を各コントローラに対して
行うため、本発明のシステム適用により、容易に、しか
も確実に各コントローラへ制御ソフトの変更を行うこと
を可能としている。
【0055】
【発明の効果】コントローラのソフトウェアが来歴毎に
各コントローラとは独立に管理されるようにしたので、
各コントローラソフトウェアの管理が来歴によって明確
となり相違点管理が容易となったと共に保守ツール内で
ソフトウェア格納の為の記憶装置が小容量化できる。
【0056】また、各コントローラに適用するソフトウ
ェアを来歴によって指定し、更新することを可能とした
ので、各コントローラに適用されているソフトウェアを
更新する際に各々のコントローラ毎にソフトウェアの内
容の変更作業をする事がなくなり、変更作業の手順誤
り,作業モレ等によるソフトウェアの品質低下がない。
又、ソフトウェア更新の作業工数の低減が図れる。
【0057】更にコントローラ内ソフトウェアの演算素
子の第1出力信号を識別子として該演算子の制御パラメ
ータを継続できるようにしたので、ソフトウェアと独立
にコントローラ毎の調整済み制御パラメータを確実に継
続でき、コントローラの制御ソフトウェア更新時の制御
パラメータの再設定・調整が不要となり設定不良,設定
モレ等の誤りが減少し、工数低減とソフトウェア品質の
向上が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシステム構成図。
【図2】コントローラソフトウェアの保守フローチャー
ト。
【図3】図面データベースの構成を示す図。
【図4】ソフトウェア変更点データベースの構成を示す
図。
【図5】パラメータ反映処理のフローチャートを示す
図。
【図6】パラメータテーブル構成を示す図。
【図7】コンバインドサイクル制御システムの概略図。
【図8】水力発電制御システムの概略図。
【図9】バーナ制御システムの概略図。
【符号の説明】
2…コントローラA、3…コントローラB、4…コント
ローラC、21…来歴管理テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 優紀子 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種類の処理情報のうち少なくとも1つ
    を格納し、該格納した処理情報に基づいてプロセスを制
    御するようになされた複数のプロセス制御装置を保守管
    理するプロセス制御装置の保守管理装置であって、前記
    複数のプロセス制御装置に格納された演算処理回路情報
    を、前記プロセス制御装置毎に複数種類の処理情報を対
    応して個別に記憶するデータベースを設けたことを特徴
    とするプロセス制御装置の保守管理装置。
  2. 【請求項2】複数種類の処理情報のうち少なくとも1つ
    を格納し、該格納した処理情報に基づいてプロセスを制
    御するようになされた複数のプロセス制御装置を保守管
    理するプロセス制御装置の保守管理装置であって、前記
    複数のプロセス制御装置に格納された演算処理回路情報
    を、前記プロセス制御装置毎に複数種類の処理情報を対
    応して個別に記憶するデータベースを設け、該データベ
    ースは、前記処理情報の変更もしくは更新の履歴に応じ
    て追設もしくは削除されるように構成したことを特徴と
    するプロセス制御装置の保守管理装置。
  3. 【請求項3】複数種類の処理情報のうち少なくとも1つ
    を格納し、該格納した処理情報に基づいてプロセスを制
    御するようになされた複数のプロセス制御装置を保守管
    理するプロセス制御装置の保守管理装置であって、前記
    プロセス制御装置に格納された演算処理回路情報を、前
    記プロセス制御装置毎に複数種類の処理情報を対応して
    個別に記憶するデータベースを設け、前記プロセス制御
    装置に格納された処理情報を他の種類の処理情報に変更
    するときは、前記データベースから前記他の種類の処理
    情報を読み出し、この読み出された他の種類の処理情報
    が有するプロセスの制御に関する制御パラメータを、該
    当するプロセス制御装置における制御パラメータに変更
    して該当するプロセス制御装置に格納させて更新するよ
    うにしたことを特徴とするプロセス制御装置の保守管理
    装置。
  4. 【請求項4】複数種類の処理情報のうち少なくとも1つ
    を格納し、該格納した処理情報に基づいてプロセスを制
    御するようになされた複数のプロセス制御装置を保守管
    理するプロセス制御装置の保守管理装置であって、前記
    プロセス制御装置に格納された処理情報を、前記複数種
    類の処理情報に対応して個別に記憶するデータベースを
    設け、前記プロセス制御装置に格納する処理情報を別の
    処理情報に変更するときは、該別の処理情報を記憶する
    データベースを追設し、前記別の処理情報が有するプロ
    セスの制御に関する制御パラメータを、該当するプロセ
    ス制御装置における制御パラメータに変更して該当する
    プロセス制御装置に格納させて更新するようにしたこと
    を特徴とするプロセス制御装置の保守管理装置。
  5. 【請求項5】請求項3及び4のいずれかに記載のプロセ
    ス制御装置の保守管理装置において、前記制御パラメー
    タは、前記プロセス制御装置におけるゲインの設定値,
    タイマの設定値,上下限制限器の設定値,変化率制限器
    の設定値であることを特徴とするプロセス制御装置の保
    守管理装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセ
    ス制御装置の保守管理装置において、前記プロセス制御
    装置は、ボイラにおけるバーナを制御するための制御装
    置であることを特徴とするプロセス制御装置の保守管理
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセ
    ス制御装置の保守管理装置において、前記プロセス制御
    装置は、コンバインドプラントにおけるガスタービン,
    排熱回収ボイラ,発電機を有する軸を制御するための制
    御装置であることを特徴とするプロセス制御装置の保守
    管理装置。
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