JPH08248736A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH08248736A
JPH08248736A JP7725695A JP7725695A JPH08248736A JP H08248736 A JPH08248736 A JP H08248736A JP 7725695 A JP7725695 A JP 7725695A JP 7725695 A JP7725695 A JP 7725695A JP H08248736 A JPH08248736 A JP H08248736A
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Japan
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image
image forming
color
toner
voltage
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Application number
JP7725695A
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English (en)
Inventor
Koji Maruyama
耕司 丸山
Toru Teshigahara
亨 勅使川原
Yasuki Yamauchi
泰樹 山内
Takuto Tanaka
拓人 田中
Toshiaki Sagara
俊明 相良
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構で色重ねの際に起こるトナー層表
面電位の絶対値の上昇の影響を軽減し、逆現像を阻止す
ると共に、十分な濃度でしかも鮮明で有彩色性に優れた
画像を確実に形成し、更にオゾンの発生を回避する。 【構成】 帯電、露光、現像を繰り返すことにより像担
持体1上に複数の色成分トナー像を重ねて形成した後、
各色成分トナー像を像受容体6に一括転写するカラー画
像形成装置において、少なくとも二色目以降の画像形成
サイクルで用いられる帯電手段2として、誘電体9を挟
む放電電極対7,8及び生成イオンの通過量制御用のス
クリーン電極10を具備させ、放電電極対7,8には少
なくとも交流電圧が印加される放電用電源11を接続す
る一方、前記スクリーン電極10には少なくとも交流電
圧が印加されるスクリーン用電源12を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー画像形成装置
に係り、特に、像担持体上で帯電、露光、現像を複数回
繰り返すことにより複数のトナー像を重ねて形成した後
に、像受容体に一括転写するタイプのカラー画像形成装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、帯電、露光、現像を複数回繰
り返して像担持体上に色の異なる複数のトナー像を形成
した後、これらのトナー像を記録用紙に一括転写してカ
ラー画像を得るカラー画像形成装置が種々提案されてい
る(例えば特開昭60−76766号公報)。
【0003】この種のカラー画像形成装置において使用
される帯電デバイスとしては、例えば図16に示すよう
に、グリッド101を有するコロナ帯電器(スコロトロ
ン)100のコロナワイヤ102に直流電源103を接
続すると共に、上記グリッド101には所定の制御バイ
アス電圧を印加し、像担持体104の帯電電圧をグリッ
ド101の制御バイアス電圧レベルに制御するようにし
たものが知られている。
【0004】また、図17に示すように、一色目の画像
形成サイクルの帯電を直流コロナ帯電器105で行い、
二色目の画像形成サイクルの帯電を交流コロナ帯電器1
06で行うようにした二色画像形成装置も提供されてい
る(例えば特公平3−36230号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のカラー画像形成装置にあっては、二色目以降の画像形
成サイクルにおいて像担持体上にトナー層が存在するこ
とになるが、トナー層が存在する状態で帯電を行うと、
トナー層自身の帯電電荷のためにトナー層の表面電位の
絶対値が大きく上昇してしまい、相対的に、トナー層が
乗っている像担持体自体の表面電位の絶対値が低下して
しまう。このため、例えば現像方式として反転現像方式
を採用するタイプにあっては、二色目以降の画像形成サ
イクルにおいて露光を行ったとしても、像担持体の表面
電位と露光部電位との差、すなわち、潜像コントラスト
電位を十分に確保するのが困難になり、その分、上層ト
ナーの現像が十分に行われず、色変わりの原因につなが
るという技術的課題が見い出された。
【0006】このような技術的課題を解決する手段とし
ては、例えば直流コロナ帯電器を二つ連続して配設し、
像担持体に配分される電位を大きくし、潜像コントラス
ト電位を上昇させるようにした技術が既に提供されてい
る(例えば特開平3−209274号公報)。これは、
図18に示すように、第一のコロナ帯電器111のコロ
ナワイヤ112に例えば帯電極性と同極性の直流電源1
13を接続し、一方、第二のコロナ帯電器114のコロ
ナワイヤ115には帯電極性と逆極性の直流電源116
を接続し、第1のコロナ帯電器111により像担持体1
04の表面電位の絶対値を現像に必要な帯電電位以上に
帯電し、その後、第二のコロナ帯電器114にて逆電荷
を与えることにより、予め設定された帯電電位に設定す
るものが既に提供されている。
【0007】このタイプによれば、第一のコロナ帯電器
111によって注入される電荷が単一の帯電器を用いた
タイプよりも多く、また、第二のコロナ帯電器114に
よって注入される電荷は主としてトナー層表面の電荷を
中和し、トナー層表面の電荷を反転させる。このため、
トナー層自身が作る電界により、第一のコロナ帯電器1
11によって注入された電荷は像担持体104表面近傍
に多く分布する傾向となり、像担持体104に配分され
る電位が大きく確保されるほか、トナー層表面の電荷は
像担持体104表面の電荷と反転したものになり、その
分、トナー層の表面トナーが静電的に像担持体104側
へ吸引される。従って、トナー層の厚みが厚くなったと
しても、像担持体の電位を十分大きく確保することがで
き、その分、色重ねにおける潜像電位コントラストの低
下を抑えることが可能になる。
【0008】しかしながら、第一のトナー像に重ねて第
二のトナー像を作成する例えば色文字、色画像の場合、
第二の画像形成サイクルの露光プロセスにおいて、第一
のトナー像が第二の露光領域の周囲に飛散し(トナー飛
散現象)、像の先鋭度を低下させる等の不具合が生ずる
と共に、第二の画像形成サイクルの現像プロセスにおい
て第一のトナー像が第二の現像器内に転移してしまう
(逆現像現象)ことにより、濃度低下、色変わり、混色
といった技術的課題が発生する。これらのことは、第二
のコロナ帯電器による逆電荷放電により表面電位の高い
露光領域の周囲に飛散したり、第二の現像器の現像ロー
ルのバイアスにより逆現像されることに起因するもので
ある。
【0009】更に、従来のコロナ帯電器にあっては、オ
ゾンが発生し、オゾンを機外に出さないためのフィルタ
等が必要になり、その分コストが嵩むという技術的課題
も生ずる。
【0010】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ために為されたものであって、簡単な機構で色重ねの際
に起こるトナー層表面電位の絶対値の上昇の影響を軽減
し、逆現像を阻止すると共に、十分な濃度でしかも鮮明
で有彩色性に優れた画像を確実に形成することができ、
更にオゾン発生のないカラー画像形成装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、導電性基材上に感光媒体が形成され
た像担持体1と、各色成分画像形成サイクル毎に像担持
体1を帯電する帯電手段2と、各色成分画像形成サイク
ル毎に像担持体1上に各色成分画像に対応する静電潜像
を形成する露光手段3と、各色成分画像形成サイクル毎
に各色成分画像に対応する静電潜像をトナー現像する多
色現像手段4と、像担持体1上に形成された複数の各色
成分トナー像を像受容体6に一括転写する一括転写手段
5とを備えたカラー画像形成装置において、少なくとも
二色目以降の画像形成サイクルで用いられる帯電手段2
には、誘電体9を挟む放電電極対7,8及び放電電極対
7,8で生成されたイオンの通過量制御用のスクリーン
電極10を具備させ、前記放電電極対7,8には少なく
とも交流電圧が印加される放電用電源11を接続すると
共に、前記スクリーン電極10には少なくとも交流電圧
が印加されるスクリーン用電源12を接続したことを特
徴とする。
【0012】このような技術的手段としては、像担持体
1が各色成分画像形成サイクル毎に一回転するタイプで
あってもよいし、あるいは、複数あるいは全ての色成分
画像形成サイクル毎に一回転するタイプにも適用され得
る。また、前記露光手段3としては、各色成分画像形成
サイクル毎に個別に設けても差し支えないが、小型化、
低廉化を考慮すれば、複数若しくは全ての画像形成サイ
クル毎に共用するようにすることが好ましい。更に、多
色現像手段4としては、各色成分毎に個別に設けてもよ
いし、各色成分トナーが収容された現像ユニットを回転
自在に配した回転式のものでもよい。更にまた、前記一
括転写手段5は、少なくとも像担持体1上のトナー像を
像受容体6に転写させる機能が具備されていればよい
が、トナー像の転写性能を安定させるには、像担持体1
上のトナー像が極性を揃えた状態で帯電される転写前帯
電器を用いたり、転写工程後に像受容体6が像担持体1
から剥離される剥離器を用いたりすることが好ましく、
これらの要素が用いられる態様にあっては、本願の一括
転写手段5にこれらの要素が含まれる。
【0013】また、前記帯電手段2の放電電極対7,8
の形状、レイアウトについては、交流電圧印加時に正負
イオンが生成されるものであれば適宜選定することがで
きる。更に、帯電手段2の放電電極対7、8及びスクリ
ーン電極10に印加する交流電圧としては、通常正弦波
が用いられるが、矩形波、三角波等を用いてもよいし、
また、例えば放電電極対7,8に正弦波、スクリーン電
極10に矩形波等異なる形状の交流電圧を印加させるよ
うにしても差し支えない。また、帯電能力向上等のため
デューティ比を変えるようにしてもよい。
【0014】更に、この発明において用いられるスクリ
ーン用電源12からの交流電圧の最適条件としては、第
一に、スクリーン用電源12からの交流電圧の周波数を
50Hz以上3.5kHz以下に設定することであり、
第二に、スクリーン用電源12からの交流電圧のピーク
ツウピーク間振幅を50VP-P以上2kVP-P以下に設定
することであり、少なくともこれらのいずれかの条件を
満足することが好ましい。
【0015】また、放電電極対7,8に直流電圧成分を
重畳させるか否かは任意であるが、帯電手段の小型化を
企図するという観点からすれば、直流電圧成分を印加す
ることが好ましい。これは、放電電極対7,8に印加す
る電圧の直流電圧成分がゼロに近いと、帯電能力を示す
公知の帯電器スロープ特性が低下してしまい、同等の性
能を得るには、より大型の帯電器が必要になってしまう
ことによる。但し、例えば像担持体1の導電性基材に対
し直流電圧成分が印加される態様において、当該像担持
体1側の直流電圧成分として放電電極対7,8への印加
電圧と逆極性で同じ大きさのものを用いるようにすれ
ば、前記放電用電源11の直流電圧成分を省略しても、
放電電極対7,8に直流電圧成分を相対的に印加するこ
とも可能である。
【0016】更に、前記帯電手段2にて像担持体1を所
定電位に帯電するには、像担持体1の帯電電位レベルが
スクリーン電極10への印加電圧レベル範囲内に含まれ
るように、通常スクリーン用電源12として直流電圧を
重畳したものが用いられる。しかしながら、スクリーン
用電源12からの電圧として必ず直流電圧成分を必要と
するのでなく、例えば像担持体1の導電性基材に対し直
流電圧成分が印加される態様において、当該像担持体1
側の直流電圧成分としてスクリーン電極10への直流印
加電圧と逆極性で同じ大きさのものを用いるようにすれ
ば、スクリーン用電源12の直流電圧成分を省略したと
しても、スクリーン電極10に直流電圧成分を相対的に
印加することも可能である。
【0017】更にまた、像担持体1の導電性基材に対し
直流電圧成分が印加される態様において、前記直流電圧
成分を転写電圧と逆極性で同じ大きさのものにすれば、
一括転写手段5の転写電極を接地することにより、一括
転写手段5の転写電圧電源を省略したとしても、転写電
極に転写電圧を相対的に印加することが可能である。
【0018】
【作用】上述したような技術的手段によれば、像担持体
1上で各色成分画像形成サイクル毎に帯電、露光、現像
が繰り返され、像担持体1上に複数のトナー像が形成さ
れた後、像受容体6に各トナー像が一括転写される。こ
のような画像形成サイクルにおいて、二色目以降の画像
形成サイクルにおいては、像担持体1上にトナー層が既
に形成されているため、トナー層を帯電手段2にて帯電
すると、たとえ、除電手段にて像担持体1上の残留電荷
を除去したとしても、トナー層部分にトナー自身が持つ
電荷が残留してしまう。ところが、上記帯電手段2は放
電電極対7,8から正帯電されたイオン(正電荷)、負
帯電されたイオン(負電荷)を生成し、スクリーン電極
10と像担持体1との電位差に応じて正電荷、負電荷を
像担持体1側へ導く。
【0019】このとき、前記スクリーン電極10には交
流電圧が印加されているため、スクリーン電極10ある
いは像担持体1に印加される直流電圧成分よりも正極性
側あるいは負極性側に偏寄した状態になる。従って、前
記放電電極対7,8からは正負両イオンが常に生成され
ており、前記スクリーン電極10が負極性側へ偏寄した
状態では、放電電極対7,8で生成された負極性イオン
が像担持体1側へ向かい、トナー層を含む像担持体1が
大きく負帯電される。一方、前記スクリーン電極10が
正極性に偏寄した状態では、放電電極対7,8で生成さ
れた正極性イオンが像担持体1側へ向かい、大きく負帯
電されたトナー層を含む像担持体1の表面電位が正電荷
の放電にて積極的に低下する。この繰り返しによって、
トナー層部分の帯電電位は小さく抑えられ、トナー層を
含む像担持体1の表面電位は所定の帯電電位に略均一帯
電される。従って、トナー層が乗っている像担持体1の
表面電位に配分される電位が相対的に大きくなり、その
分、露光による潜像コントラスト電位は十分大きなもの
に確保される。
【0020】更に、像担持体1上のトナー層の最上層に
は帯電手段2の放電電極対7,8から生成される正負両
極性電荷が繰り返し導かれるため、トナー層の最上層が
完全に逆極性になる事態は回避される。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2はこの発明が適用されるカラー画像形成装置の実施
例1を示す。同図において、符号20は例えば絶縁性の
表面コート層を有する有機感光体からなる像担持体とし
ての感光ドラム、21は感光ドラム20を帯電する帯電
器、22は各色成分(この実施例ではイエロ、マゼン
タ、シアン、ブラック)の静電潜像を書き込む半導体レ
ーザ等のレーザ走査ユニット、23〜26はイエロ、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーが夫々収容され
て各色成分画像形成サイクル毎に例えば感光ドラム20
上に形成された潜像の露光部を現像(反転現像)する現
像器、27は感光ドラム20上に形成された各トナー像
の帯電量を転写前に制御する例えばスコロトロンからな
る転写前帯電器、28は像受容体としての記録用紙29
に感光ドラム20上の各トナー像を一括転写する例えば
スコロトロンからなる転写用帯電器、30は記録用紙2
9を転写部位へ保持搬送する誘電性転写ベルト、31は
感光ドラム20上の残留電荷を除去する光除電器、32
は感光ドラム20上の残留トナーを除去する例えばブレ
ードクリーニング方式のクリーナである。
【0022】この実施例において、前記帯電器21は、
例えば図3及び図4に示すように、長方形状の誘電体基
板41の一側面(図中上側面)には当該誘電体基板41
の長手方向に沿って所定間隔毎に配列される上側放電電
極42を設けると共に、前記誘電体基板41の他側面
(図中下側面)には前記上側放電電極42に対して例え
ば80゜程度右上がりに斜め配置され且つ所定間隔毎に
配列されるU字形状の下側放電電極43を設け、この下
側放電電極43と上側放電電極42との交叉部にイオン
生成部を形成したものである。更に、前記イオン生成部
の感光ドラム20側には誘電体からなるスペーサ44を
介してスクリーン電極45が配設されており、このスク
リーン電極45には前記イオン生成部に対応して透孔4
6が形成されている。一方、前記誘電体基板41上の上
側放電電極42は誘電体からなる保護層47で被覆され
ている。尚、この実施例では、前記誘電体基板41は例
えばセラミックスで構成され、また、放電電極42,4
3はニッケルメッキを施したタングステンで構成されて
いる。
【0023】更に、この実施例では、図3〜図5に示す
ように、上記上側放電電極42及び下側放電電極43に
は−600Vの直流電源51が接続され、両放電電極4
2,43には例えば2kVP-P、1MHzのサイン波形
の交流電源52が接続されている。また、前記スクリー
ン電極45には−600Vの直流電源53及び500V
P-P,400Hzのサイン波形の交流電源54が接続さ
れている。
【0024】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の作動について説明する。まず、第一画像形成サイク
ルとして感光ドラム20を光除電器31で除電し、クリ
ーナ32のクリーニングブレード(図示せず)を感光ド
ラム20に当接させてクリーニングする。次に、帯電器
21の放電電極対42,43には直流バイアス−600
Vが重畳された2kVP-P、1MHzの交流電圧を印加
すると共に、スクリーン電極45には直流バイアス−6
00Vが重畳された500VP-P,400Hzの交流電
圧を印加し、感光ドラム20を一様に帯電する。その
後、レーザ走査ユニット22により一回目の像露光を施
してイエロ画像の静電潜像を形成する。そして、イエロ
現像器23に例えば−550Vの現像バイアスを印加
し、感光ドラム20上にイエロトナーを付着させる。
【0025】次に、感光ドラム20からクリーナ32を
リトラクトさせて非作動状態に設定し、第二画像形成サ
イクルに入る。そして、第一画像形成サイクルと同一条
件にて帯電器21を作動させ、感光ドラム20を一様に
帯電する。その後、レーザ走査ユニット22により二回
目の像露光を施してマゼンタ画像の静電潜像を形成し、
マゼンタ現像器24に−550Vの現像バイアスを印加
し、感光ドラム20上にマゼンタトナーを付着させる。
【0026】更に、第三画像形成サイクル、第四画像形
成サイクルとして、第二画像形成サイクルと同様な工程
を繰り返し、シアン、ブラックの像を形成する。その
後、転写前帯電器27で転写に必要な帯電量を各トナー
に与える。そして、最後に転写用帯電器28にて感光ド
ラム20に付着しているトナーを転写ベルト30により
搬送される記録用紙29に一括転写する。
【0027】更に、感光ドラム20より剥離された記録
用紙29は定着器(図示せず)を通過することで、記録
用紙29上の各色成分トナー像が定着される。一方、感
光ドラム20上の残留トナー及び残留電荷(帯電の履
歴)をクリーナ32及び光除電器31により引続き除去
することにより、本画像形成サイクルが終了する。
【0028】このような画像形成サイクルにおいて、上
記帯電器21の働きを図5、図6に基づいて説明する。
図5において、帯電器21の上側放電電極42及び下側
放電電極43には−600Vの直流バイアスを重畳した
2kVP-P、1MHzの交流電圧が印加され、上側放電
電極42と下側放電電極43との交叉部に対応するイオ
ン生成部からは正負両極性電荷が放電される。一方、帯
電器21のスクリーン電極45には、直流バイアス−6
00Vを中心として500VP-P、400Hzの交流電
圧が印加される。このような状況下において、例えば図
6のt2で示すように、スクリーン電極45の印加電圧
が直流バイアス(−600V)よりも負極性側に偏寄し
た状態になると、感光ドラム20の表面部(トナー層を
含む)電位が0〜−850Vである間、感光ドラム20
の表面部には負電荷55が多く導かれる。一方、例えば
図6のt1又はt3で示すように、スクリーン電極45の
印加電圧が直流バイアス(−600V)よりも正極性側
に偏寄した状態になると、感光ドラム20の表面部電位
が−350Vより負極性側に偏寄している間、感光ドラ
ム20の表面部には正電荷56が導かれる。この繰り返
しにより、感光ドラム20上のトナー層電位は負電荷5
5、正電荷56の中和により十分に低く抑えられ、感光
ドラム20の表面部電位はスクリーン電極45の直流バ
イアス−600Vに略均一帯電される。
【0029】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の性能を各比較例1〜3と対比する。ここで、比較例
1はこの実施例に係る帯電器21の代わりに図16に示
す帯電器100を用いたもの、比較例2はこの実施例に
係る帯電器21の代わりに図17の帯電器105,10
6を用いたもの、比較例3は実施例に係る帯電器21の
代わりに図18に示す帯電器111、114を用いたも
のである。そして、実施例及び各比較例1〜3におい
て、現像量(トナー層厚に相当)とトナー層電位との関
係を図7に、トナー層電位による色変わり、トナー層の
逆帯電によるトナー飛散現象、逆現像現象に関する評価
(○:発生なし、×:発生)を以下の表1に示す。尚、
図7のトナー層電位は、一色現像後において再帯電を行
った後に全面露光した際のトナー層上の電位を測定した
ものである。
【0030】
【表1】
【0031】先ず、実施例にあっては、図7に実線で示
すように、現像量(トナー層厚に相当)が増加したとし
ても、トナー層電位はそれ程上昇せず、この結果、トナ
ー層の乗っている感光ドラム20の表面電位の絶対値が
相対的に高く確保され、その分、露光による潜像コント
ラスト電位を十分に大きく確保することが可能になり、
上層トナーの現像が確実に行われ、トナー層電位による
色変わり現象は有効に回避される。更に、トナー層の最
上層は負電荷と正電荷とが渾然一体になっていることか
ら、トナー層の最上層がトナー極性と逆に帯電する事態
はなくなり、トナー層の逆帯電によるトナーの飛散現
象、逆現像現象は全く見られなかった。
【0032】これに対し、比較例1にあっては、図7に
太破線で示すように、現像量が増加すると、トナー層電
位がかなり上昇してしまうため、相対的に、トナー層の
乗っている感光ドラム20の表面電位の絶対値が小さく
なり、その分、露光による潜像コントラスト電位を十分
大きく確保できず、トナー層電位の上昇に伴う色変わり
現象が生じてしまう。但し、トナー層の逆帯電は生じな
いため、トナー層の逆帯電によるトナーの飛散現象、逆
現像現象は全く見られなかった。
【0033】また、比較例2にあっては、図7に細破線
で示すように、現像量が増加すると、比較例1に比べれ
ば少ないもののトナー層電位が上昇してしまう(比較例
2では逆極性の電荷が感光ドラム20側へ一部導かれる
分、トナー層電位の上昇率が比較例1よりも少ない)た
め、相対的に、トナー層の乗っている感光ドラム20の
表面電位の絶対値が小さくなり、その分、露光による潜
像コントラスト電位を十分大きく確保できず、トナー層
電位の上昇に伴う色変わり現象が生じてしまう。但し、
トナー層の逆帯電は生じないため、トナー層の逆帯電に
よるトナーの飛散現象、逆現像現象は全く見られなかっ
た。
【0034】更に、比較例3にあっては、図7に一点鎖
線で示すように、現像量が増加したとしても、トナー層
電位はそれ程上昇せず、この結果、トナー層の乗ってい
る感光ドラム20の表面電位の絶対値が相対的に高く確
保され、その分、露光による潜像コントラスト電位を十
分に大きく確保することが可能になり、上層トナーの現
像が確実に行われ、トナー層電位による色変わり現象は
有効に回避される。ところが、この比較例3にあって
は、トナー層の最上層がトナー極性と逆極性に帯電され
てしまうため、トナー層の逆帯電によるトナーの飛散現
象、逆現像現象が見られた。
【0035】また、この実施例において、帯電器21の
スクリーン電極45に印加する交流電圧の周波数に対す
るトナー層電位の関係を図8に示す。同図によれば、ト
ナー層電位は印加する交流電圧の周波数に対して最低値
(1kHz付近)を持ち、周波数が50Hz未満で急激
に上昇し、また、3.0kHzを越える当たりから徐々
に上昇を始め、更に、3.5kHzを越えると多重トナ
ー部分の色再現が不十分であることが分かった。尚、図
8中の「DCスコロトロン帯電」はスコロトロンにDC
電圧を印加した際のトナー層電位を示す。
【0036】また、帯電ムラ及びトナー層の除電効果
(○:良好、×:不良)を調べたところ、以下の表2の
ようになった。
【0037】
【表2】
【0038】表2によれば、50Hzよりも低い周波数
になると、交流帯電に起因する帯電ムラが目立つように
なった。この帯電ムラは周波数を上げるに連れて解消し
た。一方、トナー層の除電効果については、上記のよう
に、3.5kHzを越えるところでトナー層電位の除電
効果が不足して色再現性に影響することから、3.5k
Hz以下であることが望ましい。実験結果から言えば、
トナー層電位をより低減できるという点で、100Hz
から2.0kHzの範囲にあることがより望ましい。ま
た、周波数が高いと電源の大型化が避けられず、この意
味からも上記の周波数であることは低コストの帯電手段
を供給する上で望ましい。
【0039】また、この実施例において、帯電器21の
スクリーン電極45に印加した400Hzの交流電圧成
分のピークツウピーク間振幅(Vp-p)に対する、ト
ナー層電位の関係を図9に示す。同図によれば、トナー
層電位は、前記振幅(Vp-p)が50Vを下回るとこ
ろで急激に上昇したものになっており、振幅の増大に対
して低下を始め、50Vを越える当たりから略一定にな
ることが判明した。
【0040】更に、感光ドラム20上に既に形成された
トナーの飛散及びトナー層の除電効果(○:良好、×:
不良)を調べたところ、以下の表3のようになった。
【0041】
【表3】
【0042】表3によれば、前記振幅(Vp-p)が2
kVよりも高い振幅になると、トナーの飛散が目立つよ
うになった。このトナーの飛散は振幅を下げることで解
消した。一方、トナー層電位の除電効果については、上
記のように、50Vを下回るところでトナー層電位が急
激に上昇を始め、トナー層電位の除電効果が不足して色
再現性が不足することが判明した。このように、前記振
幅(Vp-p)が50Vから2kVの範囲で良好な結果
が得られた。さらに望ましくは200Vから、1kVの
範囲でより良好な結果が得られた。また、振幅が大きい
と電源の大型化が避けられず、この意味からも、上記の
振幅であることは低コストの帯電手段を供給する上で望
ましい。
【0043】更に、この実施例に係る帯電器21のオゾ
ン発生量について調べた。実験方法は、ガラス管内に対
象帯電器21を入れて放電させ、オゾン発生量を測定す
るものであるが、この測定の結果、従来のスコロトロン
帯電器では120ppmであるのに対し、本実施例にお
ける帯電器では0.0ppmであることが確認された。
【0044】また、本帯電器21においてはスクリーン
電極45に印加する電圧の変化に対して得られるイオン
量の変化は線形ではない。このことを示すベア・プレー
ト電流測定結果を図10に示す。尚、同図において、横
軸VP(V)がスクリーン電極45へ印加する直流バイ
アスであり、縦軸I(μA/cm)がイオン量に相当す
る電流値(ベア・プレート電流値)を示す。しかし、本
帯電器より得られるイオン量は感光ドラム20を所望の
電位にまで帯電するのに十分であるため、正負イオン量
の調整の目的でスクリーン電圧のデューティ比を電圧値
によって変化させる必要はない。
【0045】また、上記帯電器21から得られるイオン
量は従来のスコロトロン帯電器等他種の帯電器に比べて
豊富であるため、カラー画像形成工程の高速化に対して
も適性が高い。すなわち、上記実施例における帯電器と
同程度の大きさ(例えば幅3cm)のスコロトロンを比
較例とし、実施例、比較例のプロセススピードの適性比
較(○:良好、×:不良)を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】表4によれば、比較例の方はせいぜいプロ
セススピードが200mm/sec程度までしか帯電特
性が良好に保たれないが、実施例の方はプロセススピー
ドが200〜800mm/sec程度に高速化しても、
帯電特性が良好に保たれることが判明した。
【0048】更に、この実施例では、前記上側放電電極
42に対して下側放電電極43を斜め方向に配置してい
るため、上側放電電極42と下側放電電極43とが略直
交配置されているタイプに比べて、感光ドラム20を主
走査方向(軸方向に相当)にむらなくより一様に帯電す
ることが可能である。
【0049】◎実施例2 この実施例に係るカラー画像形成装置で用いられる帯電
器21を図11に示す。同図において、帯電器21の基
本的構成は実施例1と略同様であるが、実施例1と異な
り、放電電極42,43間の交流電源51にデューティ
比変更回路57を付設し、このデューティ比変更回路5
7にて交流電圧のデューティ比を適宜調整するようにし
たものである。尚、実施例1と同様な構成要素について
は実施例1と同様な符号を付してここではその詳細な説
明を省略する。
【0050】従って、この実施例では、交流電圧のデュ
ーティ比を適宜調整することにより、放電電極42,4
3から生成される正電荷、負電荷量のバランスを微調整
することが容易になり、トナー層電位の除電効果の最適
化をより簡単に実現することが可能である。
【0051】また、この実施例において、例えば前記デ
ューティ比変更回路57にて、一色目の画像形成サイク
ルで感光ドラム20の帯電極性と同極性側が長時間、逆
極性側が短時間となる様に交流電圧のデューティ比を設
定し、二色目以降の画像形成サイクルで感光ドラム20
の帯電極性と同極性側、逆極性側が適宜比率で生成され
るように交流電圧のデューティ比を設定することも可能
である。
【0052】この場合、一色目の画像形成サイクルでは
放電電極42,43に感光ドラム20の帯電極性と同極
性の電圧が長時間印加されるため、放電電極42,43
からは感光ドラム20の帯電極性と同極性の電荷が多く
生成され、この電荷が感光ドラム20側へ導かれること
になり、一色目の画像形成サイクルの感光ドラム20に
対する初期帯電効率が高まる。
【0053】◎実施例3 図12はこの発明に係るカラー画像形成装置の実施例3
を示す。尚、実施例1と同様な構成要素については実施
例1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省
略する。同図において、この実施例に係るカラー画像形
成装置は実施例1と略同様であるが、実施例1と異な
り、帯電器21の放電電極42,43には直流バイアス
−100Vの直流電源51及び2kVP-P、1MHzの
サイン波形の交流電源52が接続され、スクリーン電極
45には直流バイアス+100Vの直流電源53及び5
00VP-P、400Hzの交流電源54が接続されてい
る。また、感光ドラム20はアルミニウム等の導電性基
体上に光導電性感光層を設けたものであるが、この感光
ドラム20の導電性基体には例えば+700Vの直流電
源61が接続され、また、各色の現像器23〜26の現
像バイアスの直流成分は+150Vに設定されている。
【0054】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の作動について説明する。まず、第1画像形成サイク
ルとして感光ドラム20を光除電器31で除電し、クリ
ーナ32のクリーニングブレード(図示せず)を感光ド
ラム20に当接させてクリーニングする。次に、帯電器
21の放電電極42,43に−100Vの直流バイアス
重畳の2kVP-P、1MHzの交流電圧を印加すると共
に、スクリーン電極45に直流バイアス+100V
({感光ドラム20の帯電電位−600V}+{感光ド
ラム20の導電性基体電位+700}に相当)が重畳さ
れた500VP-P,400Hzの交流電圧を印加し、感
光ドラム20を一様に帯電する。その後、レーザ走査ユ
ニット22により一回目の像露光を施してイエロ画像の
静電潜像を形成する。そして、イエロ現像器23に例え
ば+150V({実施例1で用いられた現像バイアス−
550V}+{感光ドラム20の導電性基体電位+70
0}に相当)の現像バイアスを印加し、感光ドラム20
上にイエロトナーを付着させる。
【0055】次に、感光ドラム20からクリーナ32を
リトラクトさせて非作動状態に設定し、第二画像形成サ
イクルに入る。そして、第一画像形成サイクルと同一条
件にて帯電器21を作動させ、感光ドラム20を一様に
帯電する。その後、レーザ走査ユニット22により二回
目の像露光を施してマゼンタ画像の静電潜像を形成し、
マゼンタ現像器24に+150V(−550V+700
V)の現像バイアスを印加し、感光ドラム20上にマゼ
ンタトナーを付着させる。
【0056】更に、第三画像形成サイクル、第四画像形
成サイクルとして、第二画像形成サイクルと同様な工程
を繰り返し、シアン、ブラックの像を形成する。その
後、転写前帯電器27で転写に必要な帯電量を各トナー
に与える。そして、最後に転写用帯電器28にて感光ド
ラム20に付着しているトナーを転写ベルト30により
搬送される記録用紙29に一括転写する。
【0057】更に、感光ドラム20より剥離された記録
用紙29は定着器(図示せず)を通過することで、記録
用紙29上の各色成分トナー像が定着される。一方、感
光ドラム20上の残留トナー及び残留電荷(帯電の履
歴)をクリーナ32及び光除電器31により引続き除去
することにより、本画像形成サイクルが終了する。
【0058】この実施例によれば、実施例1と同様に、
従来問題であったトナー層電位の上昇、下層トナーの飛
び散り、トナー像の現像器内への転移、オゾンの発生が
有効に防止されることが確認された。
【0059】特に、この実施例では、上記感光ドラム2
0の導電性基体に+700Vの直流電圧が印加されてい
ることから、放電電極42,43には、−700Vの直
流電圧成分が相対的に重畳されることになり、その分、
帯電器スロープ特性を良好に保つ上で、大容量の直流電
源51を使用する必要はない。また、スクリーン電極4
5へ印加する直流バイアスは+100Vで済み、更に、
各現像器23〜26へ印加する現像バイアスも+150
Vで済むため、これらのための直流電源容量は少なくて
済む。
【0060】更に、この実施例において、感光ドラム2
0の導電性基本に印加する直流電圧、が現像バイアスの
直流成分や帯電器21のスクリーン電極45の直流電圧
成分をキャンセル(0V)するものであれば、これらの
直流電源をも省略することが可能になり、より低コスト
化が図れる。
【0061】◎実施例4 図13はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例4を示す。同図において、この実施例に係るカラー
画像形成装置は実施例3と略同様であるが、実施例3と
異なり、感光ドラム20の転写部位には接地された転写
ロール62が対向配置されている。尚、実施例3と同様
な構成要素については実施例3と同様な符号を付してこ
こではその詳細な説明を省略する。
【0062】この実施例によれば、実施例3と同様な作
像プロセスを経て感光ドラム20上にイエロ、マゼン
タ、シアン、ブラックの各トナー像を形成する。その
後、転写前帯電器27で帯電に必要な帯電量を各トナー
像に与える。しかる後、接地された転写ロール62によ
り感光ドラム20に付着している各色トナー像を記録用
紙29に一括転写する。本実施例の転写工程において
は、感光ドラム20の導電性基体に印加された直流電圧
により、感光ドラム20と転写ロール62との間に転写
に必要なバイアスが印加されることになるため、従来必
要であった転写用電源が不要になる。
【0063】更に、この実施例において、例えば感光ド
ラム20に代えてベルト状の像担持体を用い、帯電・現
像・転写の各工程実行部位を離間配置するようにすれ
ば、現像工程と他の工程とで、像担持体の導電性基体に
印加する直流電圧を切換選択するように設計してもよ
い。
【0064】◎実施例5 この実施例に係るカラー画像形成装置の基本的構成は、
図14に示すように、前記各実施例と略同様であるが、
各実施例と異なり、一色目の画像形成サイクルにて用い
られる第一の帯電器21aと、二色目以降の画像形成サ
イクルにて用いられる第二の帯電器21bとを備えてい
る。尚、図14中、前記各実施例と共通する構成要素に
ついては共通の符号を付してここではその詳細な説明を
省略する。
【0065】この実施例において、第一の帯電器21a
は、図15に示すように、シールド71内に放電ワイヤ
72を設けると共に、シールド71の開口部分にグリッ
ド73を配設したものであり、その放電ワイヤ73に感
光ドラム20の帯電極性の電荷生成用の直流電源74を
接続すると共に、上記グリッド73には直流バイアス
(この実施例では感光ドラム20の帯電電位に相当)用
の直流電源75を接続したものである。これに対し、第
二の帯電器21bは、前記実施例1の帯電器21と同様
な構成(誘電体基板41,放電電極42,43,スペー
サ44,スクリーン電極45,直流電源51,53,交
流電源52,54)を備えたものである。
【0065】この実施例によれば、一色目の画像形成サ
イクルにて第一の帯電器21aが働き、二色目以降の画
像形成サイクルにて第二の帯電器21bが働く。このた
め、二色目以降の画像形成サイクルにあっては、前記各
実施例と同様の作用を奏するが、一色目の画像形成サイ
クルでは帯電器21aの放電ワイヤ72に直流電源74
からの直流電圧が印加されるため、放電ワイヤ72から
は感光ドラム20の帯電極性と同極性の電荷のみが生成
され、この電荷が感光ドラム20側へ導かれることにな
り、一色目の画像形成サイクルの感光ドラム20に対す
る初期帯電効率がより高まる。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、帯電、露光、現像を繰り返し、像担持体上に複数
の色成分トナー像を形成した後に、像受容体に一括転写
させるカラー画像形成装置において、少なくとも二色目
以降の画像形成サイクルで用いられる帯電デバイスとし
て、誘電体を挟んた放電電極対及びスクリーン電極から
なるものを用い、放電電極対及びスクリーン電極へ少な
くとも交流電圧を印加することにより、像担持体上のト
ナー層電位の上昇を極力抑え且つトナー層の最上層の逆
帯電現象を回避するようにしたので、トナー像の色重ね
を実行しても、高い潜像コントラスト電位による現像を
行うことが可能になり、しかも、トナー層の最上層の逆
帯電現象に起因するトナーの飛散現象や逆現像現象を有
効に回避することが可能になる。従って、トナー像の色
重ねを実行したとしても、有彩色性に優れ、しかも、乱
れのない画像品質の良好なカラー画像を得ることができ
る。
【0066】また、この発明にあっては、誘電体を挟ん
だ放電電極対部分にてイオンを生成させるようにしてい
るので、オゾンの発生を有効に回避することができ、オ
ゾン発生に伴うフィルタ等の必要のない帯電デバイスを
提供することができる。更に、この発明にあっては、生
成イオン量が豊富であるため、プロセススピードの高速
化に容易に対応できるばかりか、小型でも充分な帯電能
力を確保することが可能になるため、省スペース化にも
容易に対応することができる。
【0067】また、この発明にあっては、放電電極対に
交流電圧を印加させることにより正負両イオンを常に生
成させ、スクリーン電極に交流電圧を印加させることに
よりどちらのイオンをも取り出せるようにしているの
で、特に、放電電極対及びスクリーン電極へ印加する交
流電圧を同期させることは必要なく、その分、電源構成
を簡略化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るカラー画像形成装置の構成を
示す説明図である。
【図2】 実施例1に係るカラー画像形成装置の構成を
示す説明図である。
【図3】 実施例1に係る帯電器の詳細を示す説明図で
ある。
【図4】 図3の帯電器を感光ドラム側から見た矢視図
である。
【図5】 実施例1に係る帯電器の放電電極及びスクリ
ーン電極への印加電圧を示す説明図である。
【図6】 実施例1に係る帯電器の具体的動作例を示す
説明図である。
【図7】 実施例1及び比較例1〜3における現像量と
トナー層電位との関係を示すグラフ図である。
【図8】 実施例1で用いられる帯電器のスクリーン電
極へ印加する交流電圧の周波数と暗所でのトナー層電位
との関係を示すグラフ図である。
【図9】 実施例1で用いられる帯電器のスクリーン電
極へ印加する交流電圧のピークツウピーク間振幅と暗所
でのトナー層電位との関係を示すグラフ図である。
【図10】 実施例1で用いられる帯電器のスクリーン
電極への印加電圧と、そのときのベア・プレート電流と
の関係を示すグラフ図である。
【図11】 実施例2に係るカラー画像形成装置で用い
られる帯電器の詳細を示す説明図である。
【図12】 実施例3に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図13】 実施例4に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図14】 実施例5に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図15】 実施例5に係る帯電器の詳細を示す説明図
である。
【図16】 従来のカラー画像形成装置で用いられる帯
電デバイスの一例を示す説明図である。
【図17】 従来のカラー画像形成装置で用いられる帯
電デバイスの他の例を示す説明図である。
【図18】 従来のカラー画像形成装置で用いられる帯
電デバイスの更に他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…帯電手段,3…露光手段,4…多色
現像手段,5…一括転写手段,6…像受容体,7…放電
電極,8…放電電極,9…誘電体,10…スクリーン電
極,11…放電用電源,12…スクリーン用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 拓人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 相良 俊明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基材上に感光媒体が形成された像
    担持体(1)と、各色成分画像形成サイクル毎に像担持
    体(1)を帯電する帯電手段(2)と、各色成分画像形
    成サイクル毎に像担持体(1)上に各色成分画像に対応
    する静電潜像を形成する露光手段(3)と、各色成分画
    像形成サイクル毎に各色成分画像に対応する静電潜像を
    トナー現像する多色現像手段(4)と、像担持体(1)
    上に形成された複数の各色成分トナー像を像受容体
    (6)に一括転写する一括転写手段(5)とを備えたカ
    ラー画像形成装置において、 少なくとも二色目以降の画像形成サイクルで用いられる
    帯電手段(2)は、誘電体(9)を挟む放電電極対
    (7,8)及び放電電極対(7,8)で生成されたイオ
    ンの通過量制御用のスクリーン電極(10)を備え、 前記放電電極対(7,8)には少なくとも交流電圧が印
    加される放電用電源(11)を接続すると共に、前記ス
    クリーン電極(10)には少なくとも交流電圧が印加さ
    れるスクリーン用電源(12)を接続したことを特徴と
    するカラー画像形成装置。
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