JPH08248388A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH08248388A
JPH08248388A JP5479095A JP5479095A JPH08248388A JP H08248388 A JPH08248388 A JP H08248388A JP 5479095 A JP5479095 A JP 5479095A JP 5479095 A JP5479095 A JP 5479095A JP H08248388 A JPH08248388 A JP H08248388A
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Takeshi Ito
伊藤  剛
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非選択期間の延長によって生じるフリッカ成分
のうち、隣接する信号線間の輝度変化が一様になるため
に生じる折り返し歪及び横縞流れを視認されない、もし
くは視認され難くできる液晶表示装置を提供する。 【構成】1画素毎に画素選択用のTFT35を有するアク
ティブマトリックス型の液晶表示装置において、非選択
期間に複数の信号線32に供給するための異なる値の電圧
を発生する非選択期間電圧レベル発生部14と、信号線ド
ライバ13で発生される電圧と非選択期間電圧レベル発生
部14で発生される電圧とを切り換えて対応する信号線32
に出力する選択スイッチ15とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は液晶表示装置に係り、
特に液晶表示パネルを駆動する駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄型軽量で低電圧駆動
が可能であるため、腕時計、電卓を始めとし、ワードプ
ロセッサやパーソナルコンピュータ、小型ゲーム機器等
に広く用いられている。また、最近ではペン入力電子手
帳としてのニーズが高まり、携帯用端末機(PDA)へ
の需要が拡大している。
【0003】一方、マルチメデイァ化が進むにつれウィ
ンドウ表示等複数の画面を同一画面に表示することにな
ると、画像が潰れないための高精細化、もしくは大画面
化が表示パネルに望まれるようになる。これにより、一
画面を構成する画像情報量が増大し、画像信号の駆動周
波数が高くなったり、パネルの拡大による信号配線容量
の増大が生じ、消費電力が大きくなると予想される。
【0004】この点に着目し、低消費電力化が可能な駆
動法としてマルチフィールド駆動法(特願平2−697
06号、以下MF駆動法と称する)が提案されている。
しかし、このMF駆動法は、面フリッカについては非常
に有効な手段であるが、非選択期間が長くなるため、画
像電圧変化に伴う1画素毎(通常は1ライン毎)のフリ
ッカ成分が大きくなる。そのため、走査線毎に行うMF
駆動の場合にはフィールド毎に生じる横縞(以下、ライ
ン障害と称する)が視認されて静止画の画質劣化を引き
起こす。
【0005】さらに、画像に相関がないような高精細な
画像においては、各フリッカ成分が補償されなくなり、
そのフリッカ成分のうち、画像電圧変動に伴う画素毎の
輝度変化の違い(時間軸に対する輝度変化、例えば正極
性と負極性の画素の輝度変化)によって生じる新たなキ
ャリアーが空間周波数軸上に発生し、それによって折り
返し歪が生じることが実験により明らかになった。この
折り返し歪は、走査線毎に行うMF駆動においては、走
査線方向(通常は水平方向)の輝度変化がほぼ同一であ
るため横縞の折り返し歪となる。さらに、この横縞は静
止したものではなく動くものとなるため、視覚の時空間
周波数特性で視認される領域に入り、大幅に画質劣化を
生じさせることになる。
【0006】以上のようにMF駆動法においては、ライ
ン障害とそれに起因する折り返し歪が画質を劣化させる
ことになる。通常、これを補正する手段としてはブラン
キング期間(帰線期間)中に補正をかけるがこれでは不
十分であった。
【0007】また、MF駆動法に限らず、走査線を1ラ
イン毎に順次駆動する場合でも、駆動周波数を低くし、
前ラインのオフ後、次ラインがオンするまでの期間が長
くなるような場合にも同様の問題が生じる。ここでは、
この駆動法を低周波数駆動と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
液晶表示装置は、MF駆動、もしくは低周波数駆動を行
うと、ライン妨害及びこれに起因する横縞の折り返し歪
を発生するという欠点がある。
【0009】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、ライン妨害及びこれに
起因する横縞の折り返し歪の発生が防止できる液晶表示
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、水平方向に
沿って配置された複数のアドレス線と垂直方向に沿って
配置された複数の信号線との各交差部に画素がそれぞれ
配置され、これらの各画素が液晶表示素子とこの液晶表
示素子を選択するためのスイッチ素子とから構成された
アクティブマトリックス型の液晶表示装置において、上
記各画素の非選択期間に上記複数の信号線に異なる値の
電圧を選択的に供給する手段を具備したことを特徴とす
る。
【0011】
【作用】この発明では、電圧保持特性が各画素毎に異な
ることを利用して、画素の非選択期間に信号線に供給さ
れる電圧の値を異ならせることにより、アドレス線方向
に対し一様でない画素電圧変化が生じる。これにより、
液晶の保持特性に起因する画素の輝度変化が、表示パネ
ル面内で空間的、時間的に周期性を持たなくなり、視覚
特性により、画質劣化を引き起こす輝度むらが視認され
る領域に入らなくなる、もしくは視認され難くなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例によ
り説明する。図1はこの発明の第1の実施例による液晶
表示装置の構成を示すものであり、(A)は全体のブロ
ック図、(B)は液晶表示パネルの回路図である。この
実施例の液晶表示装置は、液晶表示パネル11、ゲート線
ドライバ12、信号線ドライバ13、非選択期間電圧レベル
発生部14、複数の選択スイッチ15、選択スイッチ切換部
16とから構成されている。
【0013】上記液晶表示パネル11は、水平方向に沿っ
て配置された複数のゲート線(アドレス線)31と垂直方
向に沿って配置された複数の信号線32との各交差部に画
素33がそれぞれ配置され、これらの各画素33が液晶セル
34と、この液晶セル34を選択するためのTFT(Thin F
ilm Transistor:薄膜トランジスタ)35と、各液晶セル
34に対して並列に接続された電圧保持用のキャパシタ36
とから構成されたアクティブマトリックス型の液晶表示
パネルである。
【0014】上記ゲート線ドライバ12は上記液晶表示パ
ネル11の複数のゲート線31を選択駆動するものであり、
また信号線ドライバ13は入力画像信号に応じて上記液晶
表示パネル11の複数の信号線32に選択的に画像信号を供
給する。また、上記非選択期間電圧レベル発生部14は、
上記ゲート線31が上記ゲート線ドライバ12の出力によっ
て駆動されていない非選択期間に、複数の信号線32に供
給するための複数種の電圧を発生する。そして、上記信
号線ドライバ13から出力される画像信号及び非選択期間
電圧レベル発生部14で発生される電圧は、上記複数の選
択スイッチ15によって切り換えられ、対応する信号線32
に出力される。これら複数の選択スイッチ15の切換制御
は、同期信号が入力される上記選択スイッチ切換部16に
よって行われる。
【0015】上記構成でなる液晶表示装置において、非
選択期間において、隣接する信号線32に供給される電
圧、すなわち非選択期間電圧レベル発生部14で発生さ
れ、各選択スイッチ15を介して供給される電圧は、例え
ば全て値が異なるようにされているものとする。
【0016】図2は、上記図1の実施例装置において、
一つの信号線32を駆動する信号電圧S1、一つのゲート
線31を駆動するゲート電圧G1及びこれに隣接したゲー
ト線31を駆動するゲート電圧G2の波形をそれぞれ示し
ている。なお、図中のVsig.c は各信号波形の中心電圧
値である。
【0017】信号電圧S1は、1水平期間(1H)内の
選択期間ts では信号線ドライバ13から出力される画
像信号に応じた電圧レベルにされ、非選択期間tnsで
は非選択期間電圧レベル発生部14で発生された電圧レベ
ルV1又はV2にされる。液晶表示装置では、液晶セル
に一定極性の電圧を印加すると、直流分が蓄積されて液
晶セルが焼き付いてしまうので、例えば図2に示すよう
に信号電圧S1の極性を1フィールド期間(1F)毎に
反転させる交流駆動方式がとられる。従って、非選択期
間に非選択期間電圧レベル発生部14では、正フィールド
期間用のV1と負フィールド期間用のV2の2値の電圧
が発生される。
【0018】図1の液晶表示装置では、非選択期間中に
TFT35の保持特性により、画素23の電圧が変動し、そ
れに伴い画素の輝度変化が生じる場合、例えば水平方向
にゲート線31が配線されているこの実施例のパネル11で
は、水平方向に配列された画素列では、非選択期間中の
各信号線32の電圧レベルが異なるために、隣接する画素
毎に電圧保持特性が異なるようになり、ライン妨害及び
これに起因する横縞の折り返し歪の発生が防止できる。
このようなライン妨害及びこれに起因する横縞の折り返
し歪の発生は、特にゲート線の駆動周波数を低くした場
合に顕著となるが、上記実施例ではゲート線の駆動周波
数をある程度低くしてもこれらの発生を防止することが
できるので、低消費電力化を損なうことなく、ライン妨
害及びこれに起因する横縞の折り返し歪の発生が防止で
きる。
【0019】なお、上記実施例において、電圧V1、V
2の値は1フィールド期間中一定であってもよいし、一
定でなくともよい。また、各フィールド毎に上記電圧V
1、V2の値を異なるようにしてもよい。さらに、上記
実施例では非選択期間中の電圧V1、V2が正フィール
ドと負フィールドで異なる場合を説明したが、絶対値が
等しい逆極性の電圧にしてもよい。
【0020】図3はこの発明の第2の実施例による液晶
表示装置の構成を示すブロック図である。この実施例の
液晶表示装置は、第1の実施例の液晶表示装置に対して
n:mマルチフィールド処理機能を付加したものであ
る。このn:mマルチフィールド処理機能とは、低消費
電力化可能な駆動法として知られている前記のMF駆動
において、1フレームをn個のサブフィールド群に分割
し、m個のサブフィールド群について画像を表示する機
能をいう。
【0021】このため、この実施例装置では、前記液晶
表示パネル11、ゲート線ドライバ12、信号線ドライバ1
3、非選択期間電圧レベル発生部14、複数の選択スイッ
チ15、選択スイッチ切換部16の他に新たにn:mマルチ
フィールド処理回路17、画素選択信号発生回路18及びカ
ウンタ回路19が追加されている。
【0022】図4は上記ゲート線ドライバ12の具体的な
構成を示している。このゲート線ドライバ12はシフトレ
ジスタSRと複数のアンドゲートANDとから構成され
ている。上記画素選択信号発生回路18及びカウンタ回路
19は、上記ゲート線ドライバ12と共に液晶表示パネル11
のどのゲート線を選択するかの処理を行う。つまり、パ
ネル11の各画素に信号を書き込む場合は、画素選択信号
発生回路18からどのゲート線を選択すれば良いかを示す
信号(図4中のS2)が上記各アンドゲートANDの一
方の端子に入力される。この場合は3:1マルチフィー
ルド処理のものを例示しており、3個のサブフィールド
毎に選択されるゲート線の位置が異なる。例えばサブフ
ィールド1では1、4、7、10、…番目のゲート線が
選択される。次のサブフィールド2では2、5、8、…
番目のゲート線が選択される。さらに次のサブフィール
ド3では3、6、9、…番目のゲート線が選択される。
従って、3個のサブフィールドで全てのゲート線が選択
されることになる。
【0023】上記カウンタ回路19から出力される信号
(図4中のS3)はシフトレジスタSRにシフト用のス
タートパルスとして入力され、このシフトレジスタSR
の出力が上記各アンドゲートANDの他方の端子に入力
される。そして、液晶表示パネル11の各ゲート線はこれ
ら各アンドゲートANDの出力信号によって順次選択さ
れる。
【0024】一方、n:mマルチフィールド処理回路17
では、入力画像信号がサブサンプリンクされることによ
って、入力画像信号がMF駆動用に信号変換される。こ
の信号変換された画像信号が信号線ドライバ13に供給さ
れ、複数の信号線に画像信号が供給される。
【0025】図5は、上記第2の実施例の液晶表示装置
において3:1マルチフィールド処理を行った場合にお
ける信号線ドライバ13からある特定の信号線に対して出
力される信号電圧S1、非選択期間電圧レベル発生部14
で発生される電圧、選択スイッチ切換部16に入力される
同期信号ENAB、選択スイッチ15を介して上記電圧S
1と非選択期間電圧レベル発生部14で発生される電圧と
が切り換え出力される上記特定の信号線における信号電
圧X1、特定のゲート線21を駆動するゲート電圧G1、
G2の波形をそれぞれ示している。なお、図中のVsig.
c は各信号波形の中心電圧値である。
【0026】図5において、選択期間ts では、同期信
号ENABが“H”レベルとなり、この期間に各選択ス
イッチ15は選択スイッチ切換部16の制御により信号線ド
ライバ13からの出力信号S1を選択する。従って、この
選択期間ts ではこの信号線の信号電圧X1は信号S1
に対応したものとなり、この信号電圧が画素に書き込ま
れる。この後の非選択期間tnsでは、同期信号ENAB
が“L”レベルとなり、この期間に各選択スイッチ15は
選択スイッチ切換部16の制御により非選択期間電圧レベ
ル発生部14で発生される電圧を選択する。この場合、正
フィールド期間ではV1、負フィールド期間ではV2と
なる。
【0027】このようにマルチフィールド処理を行う液
晶表示装置の場合にも、各画素の非選択期間では全ての
信号線に非選択期間電圧レベル発生部14で発生される互
いに値が異なる電圧が印加される。
【0028】この実施例の液晶表示装置によれば、1フ
レームを複数のサブフィールドに分割することによっ
て、それぞれのサブフィールドは時間的に位相が異なる
ものとなる。これにより、例えば同じ階調信号を各画素
毎に書き込んだとしても、前サブフィールドと次サブフ
ィールドでは書き込みのタイミングが異なるため、ま
た、1画素毎に接続されている信号線への印加電圧の値
が異なっているため、各画素の保持特性が画素毎に異な
り、ゲート線方向に対して一様でない画素電圧変化が生
じる。これにより、液晶の保持特性に起因する画素の輝
度変化が、パネル面内で空間的、時間的に周期性を持た
なくなるため、視覚特性により、画質劣化を引き起こす
輝度むらが視認される領域に入らない、もしくは視認さ
れ難いようにすることができる。
【0029】さらに、画像に相関がないような高精細な
画像において、各画素のフリッカ成分の差によって生じ
る新たなキャリアーが空間周波数軸上に発生し、それに
よって折り返し歪みが生じる場合、この折り返し歪みに
ついても、ゲート線方向において空間的に周期性を持た
ないために、視覚の時空間周波数特性に当てはまらな
い、もしくは視認され難くでき、画質の劣化を大幅に改
善することができる。
【0030】図6に3:1インターレース駆動について
従来技術で問題になっているライン妨害と、上記第2の
実施例装置における画素輝度変化についてそれぞれ示し
たものである。従来のMF駆動でラスター表示を行った
場合、画素電位変化が隣接する画素同志でほぼ同一であ
るため、図6の(A)に示すように、水平方向に一様な
輝度変化が生じることになる。なお、図6の(A)、
(B)中において各画素中に付した数字は輝度に対応す
るものであり、この数値が小さいほど輝度が低い状態を
表している。図6の(A)の場合にはサブフィールドの
変化に伴ってラインが流れ、ライン妨害が生じている。
【0031】これに対して第2の実施例装置の場合に
は、隣接画素間で画素電位変化がそれぞれ異なるため
に、図6の(B)に示すように各画素の輝度変化も水平
方向で異なってくる。この結果、従来のようなラインの
流れは視認されずもしくは視認され難くなると共に、そ
れに起因する折り返し歪みについても同様に視認されな
いもしくは視認され難くなる。
【0032】なお、この実施例ではn:mマルチフィー
ルド処理として3:1マルチフィールド処理の場合を例
にして説明したが、その他のn:mインターレース駆動
でも本発明の要旨を逸脱しない範囲で変えることができ
ることは勿論である。
【0033】そもそもライン妨害は画素の電圧保持特性
に起因するものであるから、非選択期間の電圧レベルと
しては、液晶の透過率が急俊に変化する50%レベルの
画像信号に対してライン妨害、折り返し歪みが生じない
ように決定することが望ましい。
【0034】また、サブフィールドを構成する場合の画
素選択方法及び非選択期間の電圧レベル選択方法として
は、画質を改善するために、1フレーム内でフリッカが
補償されているのがよい。さらに、非選択期間電圧レベ
ル発生部14、選択スイッチ切換部16等によって行われる
処理内容は、上記実施例で説明したようなものに限ら
ず、要するに従来技術で問題となっていた表示画像の劣
化を改善するような処理内容であればどのようなもので
あっても良い。
【0035】図7はこの発明の第3の実施例による液晶
表示装置の構成を示すブロック図である。この発明の液
晶表示装置では、入力画像信号に従って、非選択期間中
の信号線の電圧レベルを変えて画像を表示するため、画
像信号入力部において何等かの処理が必要になってく
る。特に、1フレームの画像信号を複数のサブフィール
ドに分割するMF駆動においては、非選択期間が通常
(MF駆動でない駆動)よりサブフィールド分長くなっ
ている。従って、非選択期間における信号線の電圧レベ
ルの画素電圧への影響も大きなものとなる。
【0036】そこで、この第3の実施例による液晶表示
装置では、1フレーム期間に入力される画像情報に応じ
て非選択期間中の電圧レベルを決定するようにしてい
る。この実施例では図7に示すように、前記第2の実施
例の液晶表示装置に対して新たにフレームメモリ20と画
像信号解析処理部21が追加されている。
【0037】入力画像信号はフレームメモリ20で記憶さ
れ、さらに画像信号解析処理部21で非選択期間中の電圧
レベルを決定する情報が生成される。そして画像信号解
析処理部21で生成された情報に基づき、非選択期間電圧
レベル発生部14で電圧が発生される。上記画像信号解析
処理部21で行われる処理方法はどのようなものであって
も良いが、例えば1フレーム分の画像情報の平均階調レ
ベルを求め、その平均階調レベルに最適になるように非
選択期間中の電圧レベルを割り当てる情報を出力する。
【0038】このように上記第3の実施例の液晶表示装
置は、画像入力信号に応じて非選択期間中の電圧レベル
を決定するようにしている。このため、書き込み時の電
圧レベルに応じて非選択期間中の電圧レベルを設定する
ことができる。これにより、画像信号に応じて、非選択
期間中の画素の電圧変動を変えることができ、各画素の
輝度変化を同等のもの、もしくは視認されない領域に当
てはめることができるという効果を得ることができる。
【0039】次にこの発明の第4の実施例による液晶表
示装置について説明する。この実施例の液晶表示装置
は、前記第2の実施例の液晶表示装置の構成において、
i個のサブフィールド群毎に非選択期間中の信号線の電
圧レベルを変えて画像を表示するものである。
【0040】このような構成により、ある一定値の電圧
レベルで駆動したのではフリッカの発生し易い画像信号
が入力された場合に、この電圧レベルをiサブフィール
ド群毎に切り換えられるため、フリッカの発生パターン
がiサブフィールド群毎で異なり、視認され難くなる。
【0041】また、非選択期間中の電圧レベルを切り換
えたことによる画面の輝度変化による面フリッカが発生
することが考えられるが、この面フリッカが視覚の時空
間特性において、視認されない時間周波数以下に下げる
ことで問題とならないようにすることができる。
【0042】もしくはこの面フリッカを補償するため
に、切り換え時の前サブフィールドの画面平均輝度を検
出し、面フリッカ防止処理部を介して次サブフィールド
の画面輝度にフィードバックがかかる機能を有する構成
にすることで、切り換え時の輝度変化を発生させないよ
うにすることも可能である。なお、画面平均輝度の検出
方法としては、各信号線毎にダミーセルを設け、これら
ダミーセルの輝度を検出し、平均化することが考えられ
る。
【0043】図8はこの面フリッカ防止処理部を設けた
場合の液晶表示装置の構成を示している。すなわち、前
記第2の実施例の液晶表示装置に対して、液晶表示パネ
ル11の画面輝度を検出する画面輝度検出部22及び面フリ
ッカ防止処理部23が新たに追加されており、面フリッカ
防止処理部23の出力が前記非選択期間電圧レベル発生部
14にフィードバックされている。
【0044】なお、複数フレーム群毎に非選択期間中の
電圧レベルを変えて画像を表示するようにしてもよい。
次にこの発明の第5の実施例による液晶表示装置につい
て説明する。この実施例の液晶表示装置は、前記第2の
実施例の液晶表示装置の構成において、各信号線におい
て連続する複数サブフィールドの極性を同一にし、かつ
隣接する信号線間では、画素に書き込む電圧の極性が同
一もしくは同一でないようにしたものである。
【0045】前記のように液晶は直流成分が加わると劣
化するため、極性を反転させる必要がある。この場合、
正フィールドで書き込まれた場合と負フィールドで書き
込まれた場合とでは、TFTの保持特性に起因して画素
電圧変化も異なってくる。さらに非選択期間での信号線
の電圧の極性によっても、画素電圧は影響を受けること
となる。そこで、この第5の実施例の液晶表示装置で
は、連続する複数サブフィールド毎に極性を反転させる
方法を各信号線毎で同一もしくは同一でなくすことによ
って、水平方向の画素電位変化を一様でなくすようにし
ている。
【0046】図9はこの第5の実施例の液晶表示装置の
構成を示しており、液晶表示パネル11、ゲート線ドライ
バ12、信号線ドライバ13、n:mマルチフィールド処理
回路17、画素選択信号発生回路18、カウンタ回路19の他
に、画素に書き込む電圧の極性を選択する極性選択回路
24とから構成されている。
【0047】図10に、上記第5の実施例の液晶表示装
置における信号波形を示す。なお、図10中のX1及び
X2は信号線の電圧波形であり、G1及びG2はゲート
線の電圧波形である。図から明らかなように信号線の電
圧の極性変化はサブフィールド群毎に一様ではなく、ば
らばらである。例えばX1の信号線の電圧波形はある1
フレーム期間内の連続した3つのサブフィールド期間で
は全て正極性にされ、次のフレーム期間内の最初の連続
した2つのサブフィールド期間では負極性にされ、同じ
フレーム期間内の次の1つのサブフィールド期間では正
極性にされている。一方、X1の信号線と隣接するX2
の信号線の電圧波形は、X1と対応するサブフィールド
期間で同一もしくは同一でなくされている。
【0048】この実施例によれば、1フレームを複数の
サブフィールド群に分割し、これらのサブフィールド群
のうち、連続する複数のサブフィールドにおける信号線
の電圧の極性が同一になるため、同一極性となるサブフ
ィールド群のサブフィールド数もしくは書き込む極性の
反転方法によって、信号線の電圧保持特性が異なるよう
になる。これが隣接する信号線毎で異なるため、各信号
線毎で保持特性が異なり、輝度変化も水平方向で異なっ
てくる。これにより、ある一定の周期で極性反転を行っ
たのではフリッカの発生し易い画像信号が入力された場
合に、極性の反転を各信号線毎に変えるため、フリッカ
の発生パターンが各信号線で異なり、視認され難くな
る。
【0049】また、この極性反転の周波数を下げること
による面フリッカが発生すると考えられるが、このフリ
ッカ成分は各信号線で異なるため視覚の時空間特性にお
いて、視認されない空間周波数以下に下げることで問題
にならないようにすることができる。もしくはこの面フ
リッカを補償するために、複数の信号線間で補償が行え
る構成(例えば信号線反転)にしても良い。
【0050】なお、この実施例ではサブフィールド群毎
に極性反転する場合について説明したが、複数フレーム
群毎に極性反転の周期を各信号線毎に変えて表示する場
合につても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で実施す
ることが可能である。
【0051】さらに、上記第3、第4及び第5の各実施
例ではn:mマルチフィールド駆動処理を行う場合につ
いて説明したが、これはn:mインターレース駆動処理
を行う場合にも適用することができる。
【0052】ところで、この発明の液晶表示装置では各
信号線の非選択期間中の電圧として任意の電圧レベルが
選択でき、また各信号線毎に電圧レベルの選択方法が異
なるために、この信号線の電圧レベルを検出することに
よって信号線のアドレスを特定することができる。
【0053】図11はこの発明の応用例による液晶表示
装置の構成を示しており、前記のようにゲート線ドライ
バ12から液晶表示パネル11のゲート線31に対して選択信
号が印加され、信号線ドライバ13から液晶表示パネル11
の信号線32に対しては非選択期間中の電圧レベルを含む
信号が印加される。そこで、この応用例では、非選択期
間中の電圧レベルをペン入力手段で検出して信号線32の
アドレスを特定するようにしたものである。
【0054】すなわち、各配線31、32が前記電圧変動を
することに伴う電気信号(通常は電波として発せられ
る)をペン入力手段25で検出すると、図12の波形図に
示されるようにペン入力手段25では信号線32における電
圧X1の波形と信号線31における電圧Y1の波形との合
成波X1*Y1がデータとして入力され、コンピュータ
を含むアドレス検出処理部26へと出力される。アドレス
検出処理部26では、同期信号によってこの電気信号が分
離され、非選択期間(tns)中の電圧レベル(図12中
のV1〜V4)を検出することによって画素(信号線)
のアドレス特定が行われる。なお、ゲート線のアドレス
特定については、画素内のTFTをオンさせるための電
圧をアドレス検出処理部26で検出することによって行わ
れる。
【0055】上記方法ではペン入力手段で電波を検出す
ることによってアドレスの特定を行う場合について説明
したが、ペン入力手段に適当な電気信号(Z1)を予め
与えておき、X1、Y1、Z1の合成波を共通の検出
部、例えば液晶表示パネルの対向電極、もしくは共通に
なっている補助電極から検出し、アドレス検出処理部に
よってアドレスの特定を行うようにしても良い。この場
合、電気信号(Z1)については、X1、Y1を強調で
きる電気信号、例えばX1とY1の各信号振幅を大きく
する信号になっていることとする。この方法を用いる
と、ペン入力手段からの送信の必要が無くなり、より簡
便なものとなる。また、一括して検出できるため、検出
時間が短縮され、応答性の早いペン入力液晶表示装置と
なる。
【0056】さらに、MF駆動においては非選択期間中
に、検出し、画素もしくはゲート線を選択的に走査し出
力することで、より応答性の高いペン入力液晶表示装置
となる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ライン妨害及びこれに起因する横縞の折り返し歪の発生
が防止できる液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る液晶表示装置の
構成を示すものであり、(A)は全体のブロック図、
(B)は液晶表示パネルの回路図。
【図2】第1の実施例装置の信号波形図。
【図3】この発明の第2の実施例に係る液晶表示装置の
ブロック図。
【図4】第2の実施例装置の一部回路の具体的構成を示
す回路図。
【図5】第2の実施例装置の信号波形図。
【図6】従来装置と第2の実施例装置における画像表示
例を比較して示す図。
【図7】この発明の第3の実施例に係る液晶表示装置の
ブロック図。
【図8】この発明の第4の実施例に係る液晶表示装置の
ブロック図。
【図9】この発明の第5の実施例に係る液晶表示装置の
ブロック図。
【図10】第5の実施例装置の信号波形図。
【図11】この発明の応用例に係る液晶表示装置のブロ
ック図。
【図12】図11の応用例装置の信号波形図。
【符号の説明】 11…液晶表示パネル、12…ゲート線ドライバ、13…信号
線ドライバ、14…非選択期間電圧レベル発生部、15…選
択スイッチ、16…選択スイッチ切換部、17…n:mマル
チフィールド処理回路、18…画素選択信号発生回路、19
…カウンタ回路、20…フレームメモリ、21…画像解析処
理部、22…画面輝度検出部、23…面フリッカ防止処理
部、24…極性選択回路、25…ペン入力手段、26…アドレ
ス検出処理部、31…ゲート線(アドレス線)、32…信号
線、33…画素、34…液晶セル、35…TFT、36…電圧保
持用のキャパシタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に沿って配置された複数のアド
    レス線と垂直方向に沿って配置された複数の信号線との
    各交差部に画素がそれぞれ配置され、これらの各画素が
    液晶表示素子とこの液晶表示素子を選択するためのスイ
    ッチ素子とから構成されたアクティブマトリックス型の
    液晶表示装置において、 上記各画素の非選択期間に上記複数の信号線に異なる値
    の電圧を選択的に供給する手段を具備したことを特徴と
    する液晶表示装置。
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