JPH08247256A - 回転緩衝抵抗装置および差動歯車装置 - Google Patents

回転緩衝抵抗装置および差動歯車装置

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JPH08247256A
JPH08247256A JP8338095A JP8338095A JPH08247256A JP H08247256 A JPH08247256 A JP H08247256A JP 8338095 A JP8338095 A JP 8338095A JP 8338095 A JP8338095 A JP 8338095A JP H08247256 A JPH08247256 A JP H08247256A
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housing
pair
axis
sun gears
rotation
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JP8338095A
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English (en)
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Hideaki Oda
秀明 織田
Makoto Nishichi
誠 西地
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/20Type of damper
    • B60G2202/22Rotary Damper

Landscapes

  • Retarders (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ケーシング1には、共通軸線Lに対して偏心
した円形の収納室14を形成する。ロータ2には、共通
軸線Lに対して偏心した円形の偏心部22を形成し、収
納室14に偏心回転可能に配置する。収納室14の内周
面と偏心部22の外周面とによって区画される密閉空間
Sには流体を充填する。偏心部22には、密閉空間Sを
四つの小室S1に区画するベーン3A,3Bをその長手
方向へ移動可能に設ける。ベーン3A,3Bの全長は、
それらの端部と収納室14の内周面との間に微小隙間g
が形成されるような長さに設定する。 【効果】 ケーシング1とロータ2との間に伝達される
トルクを、差動回転数が小さい領域では小さく、差動回
転数が大きい領域では大きくすることができる。装置全
体を小型、軽量化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二つの相対回転する
部材間に設けられ、相対回転に対する緩衝又は抵抗とし
て用いられる回転緩衝抵抗装置およびこれを用いた差動
歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転緩衝抵抗装置は、差動歯車装
置に多様されている。これは、車両の一方の駆動車輪が
空転した場合においても他方の駆動車輪にトルクを伝達
することができるようにするであり、例えば、特開平1
ー266344号公報、特開平5ー106693号公報
に記載の差動歯車装置に用いられている。
【0003】前者の公報に記載の回転緩衝抵抗装置は、
ビスカス式トルク制限装置と称されるものであり、差動
歯車装置のハウジングと一方の太陽歯車との間に密閉空
間が形成され、この密閉空間には、粘性の高い流体が充
填されるとともに、多数の抵抗板が対向して配置されて
いる。多数の抵抗板のうちの一部はハウジングに固定さ
れ、他の一部の抵抗板は太陽歯車に固定されている。し
たがって、ハウジングと太陽歯車とが相対回転する差動
時には、一部の抵抗板と他の一部の抵抗板とが相対回転
することになり、この相対回転によって流体に剪断抵抗
が発生するとともに、各抵抗板と流体との間に摩擦抵抗
が発生する。そして、この剪断抵抗および摩擦抵抗によ
って一方の駆動車輪の空転時に他方の駆動車輪にトルク
を伝達することができるようになっている。
【0004】また、後者の公報に記載の回転緩衝装置
は、オリフィス式トルク制限装置またはピストン式トル
ク制限装置と称されるものであり、多数のシリンダ孔を
有する部材とシリンダ孔の内部に摺動自在に設けられた
ピストンとを有している。このピストンは、太陽歯車が
ハウジングに対して相対回転すると、それに伴って往復
動する。すると、ピストンによって区画されるシリンダ
孔内の密閉空間の大きさが変動し、その内部に充填され
た流体がオリフィスを介して他の密閉空間に出入する。
そして、流体がオリフィスを通過する際の抵抗により、
一方の駆動車輪の空転時においても他方の駆動車輪にト
ルクを伝達することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車両用の差動
歯車装置に回転緩衝抵抗装置を設置する場合には、アン
チロック制動装置(以下、ABSと略称する)とのマッ
チングを良好にするために、差動回転数と伝達トルクと
の関係が、図11に示すように、差動回転数が小さい領
域では伝達トルクが小さくなっていることが望ましい。
【0006】ところが、前者のビスカス式トルク制限装
置においては、図10に示すように、差動回転数が小さ
い領域で伝達トルクが急激に立ち上がって大きくなって
いる。このため、ABSとのマッチングが非常に困難に
なるという問題があった。
【0007】一方、後者のオリフィス式トルク制限装置
においては、差動回転数と伝達トルクとの関係を満たす
ことができ、ABSとのマッチング性が良好である。し
かしその反面、多数のシリンダ孔が形成された部材、お
よび多数のピストンを必要とするため、装置が大型化す
るとともに、大重量化するという問題があった。また、
ピストンをカムによって駆動しているため、回転駆動力
の損失が大きいという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題を
解決するためになされたもので、請求項1に係る発明
は、共通軸線を中心として相対回転可能なケーシングと
ロータとを備え、上記ケーシングには上記共通軸線に対
して偏心した断面円形の収納室が形成され、上記ロータ
には、上記共通軸線に対して偏心し、かつ上記収納室に
回転自在に収納される偏心部が設けられ、この偏心部の
外周面と上記収納孔の内周面との間に形成される密閉空
間に流体が充填され、上記偏心部には、この偏心部を摺
動自在に横断し、上記密閉空間を複数の小室に分割する
少なくとも1つのベーンが設けられ、このベーンの端面
と上記収納孔の内周面との間に微小の隙間が形成される
ように、上記ベーンの全長が設定されていることを特徴
としている。また、上記の問題を解決するために、請求
項2に係る発明は、軸線を中心として回転駆動されるハ
ウジングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自
在に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに軸
線を上記回転軸線とほぼ直交する方向に向けて回転自在
に設けられ、上記一対の太陽歯車と噛み合う少なくとも
1つの遊星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記
一対の太陽歯車の一方に請求項1に記載の回転緩衝抵抗
装置のケーシングを設け、上記一対の太陽歯車の他方に
上記回転緩衝抵抗装置のロータを設けたことを特徴とし
ている。請求項3に係る発明は、軸線を中心として回転
駆動されるハウジングと、このハウジングの軸線上にそ
れぞれ回転自在に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハ
ウジングに軸線を上記回転軸線とほぼ直交する方向に向
けて回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車と噛み合
う少なくとも1つの遊星歯車とを備えた差動歯車装置に
おいて、上記ハウジングに請求項1に記載の回転緩衝抵
抗装置のケーシングとロータとのうちのいずれか一方を
設け、上記一対の太陽歯車のうちの少なくとも一方に上
記回転緩衝抵抗装置のケーシングとロータとのうちのい
ずれか他方を設けたことを特徴としている。請求項4に
係る発明は、軸線を中心として回転駆動されるハウジン
グと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自在に設
けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングにそれぞれ
回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛
み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊星
歯車とを備えた差動歯車装置において、上記一対の太陽
歯車の一方に請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置のケー
シングを設け、上記一対の太陽歯車の他方に上記回転緩
衝抵抗装置のロータを設けたことを特徴としている。請
求項5に係る発明は、軸線を中心として回転駆動される
ハウジングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転
自在に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに
それぞれ回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそ
れぞれ噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一
対の遊星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記ハ
ウジングに請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置のケーシ
ングとロータとのうちのいずれか一方を設け、上記一対
の太陽歯車のうちの少なくとも一方に上記回転緩衝抵抗
装置のケーシングとロータとのうちのいずれか他方を設
けたことを特徴とことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明においては、収納室および
偏心部が共通軸線に対して偏心しているので、ケーシン
グとロータとを相対回転させると、その相対回転に伴っ
て密閉空間の形状が変化する。この結果、ベーンによっ
て区画される各小室の容積が変化する。各小室の容積が
変化すると、各小室内の流体が収納室の内周面とベーン
の端部との間の微小隙間を通って他の小室に出入する。
流体が微小隙間を通る際の抵抗により、ケーシングとロ
ータとの相対回転に対する抵抗が発生する。請求項2〜
5の差動歯車装置において、差動時に、一対の太陽歯車
またはハウジングと太陽歯車とが相対回転すると、それ
らの間に配置された回転緩衝抵抗装置に相対回転に対す
る抵抗が発生しする。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1〜図9
を参照して説明する。図1〜図4は請求項1に係る発明
の回転緩衝抵抗装置Aの一実施例を示すものであり、図
1(A)はその縦断面図、図1(B)は図1(A)のB
−B断面図である。これらの図に示すように、この回転
緩衝抵抗装置Aは、共通軸線Lを中心として相対回転可
能なケーシング1とロータ2とを備えている。
【0011】ケーシング1は、ケーシング本体1Aと蓋
体1Bとから構成されている。ケーシング本体1Aは、
断面円形の連結軸部11と、この連結軸部11より大径
でその一端部に一体に形成された断面円形の円板部12
とからなるものであり、連結軸部11と円板部12と
は、それぞれの軸線を共通軸線Lと一致させて形成され
ている。円板部12の端面には、共通軸線Lに対してそ
の中心O1を偏心させた断面円形の収納孔13が形成さ
れている。
【0012】蓋体1Bは、円板部12と同径の円板状を
なすものであり、その軸線を共通軸線Lと一致させて円
板部12の端面に固定されている。そして、蓋体1Bが
ケーシング本体1Aに固定されることにより、収納孔1
3の内部に収納室14が形成されている。また、蓋体1
Bには、その軸線上、つまり共通軸線L上を貫通する貫
通孔15が形成されている。
【0013】上記ロータ2は、図1および図2に示すよ
うに、断面円形の連結軸部21と、この連結軸部21よ
り大径でその一端部に一体に形成された断面円形の偏心
部22とから構成されている。連結軸部21は、上記蓋
体1Bの貫通孔15に回転自在に嵌合されている、した
がって、連結軸部21は共通軸線Lを中心として回転可
能である。一方、偏心部22は、上記収納室14に回転
自在に収納されており、連結軸部21に対して偏心して
いる。したがって、偏心部22は、共通軸線Lを中心と
して偏心回転する。
【0014】ここで、収納室14の内半径をR、偏心部
22の外半径をr、収納室14および偏心部22の共通
軸線Lに対する偏心量をそれぞれe1,e2とすると、偏
心部22が収納室14内において自在に回転することが
できるようにするために、 R≧r+e1+e2 に設定されている。特に、この実施例では、上式のうち
の等号が採用されている。しかも、偏心量e1,e2が同
一の大きさに設定されており、 e1=e2=(R−r)/2 に設定されている。勿論、偏心量e1,e2については、
互いに異なる大きさにしてもよい。この場合、偏心量e
1,e2のいずれを大きくしてもよいが、通常は偏心量e
1を偏心量e2より大きくする。
【0015】上記偏心部22の厚さ(共通軸線L方向に
おける厚さ)は、同方向における収納室14の寸法とほ
ぼ同一になっている。この結果、収納室14の内部に
は、収納室14の内周面および底壁面、蓋体1B、並び
に偏心部22の外周面によって区画され、かつ外部に対
して密閉された密閉空間Sが形成されている。この密閉
空間Sには、シリコンオイル等の流体が充填されてい
る。
【0016】また、図1〜図3に示すように、上記偏心
部22には、偏心部22の厚さと同一の深さを有し、か
つ偏心部22を一側部から他側部まで横断する二つのガ
イド溝23,24が形成されている。各ガイド溝23,
24は、共通軸線Lと直交する線上に配置されている。
しかも、ガイド溝23,24は互いに直交するよう、ガ
イド溝23は、共通軸線Lおよび偏心部22の中心O2
を通る線上に配置され、ガイド溝24は、共通軸線Lお
よび偏心部22の中心O2を通る線と直交する線上に配
置されている。
【0017】上記各ガイド溝23,24には、ベーン3
A,3Bがそれぞれ摺動自在に設けられている。ベーン
3A,3Bは、偏心部22の厚さとほぼ同一の幅を有
し、しかも偏心部22を横断してその両端部が偏心部2
2から径方向外側へ突出するような全長を有している。
この結果、二つベーン3A,3Bにより、上記密閉空間
Sが四つの小室S1,S2,S3,S4に区画されている。
【0018】ベーン3A,3Bの全長は、偏心部22の
回転位置に拘わらず収納室14の内周面とベーン3A,
3Bの各端面との間(図3に示すように、ベーン3Aが
収納室14の中心O1を通る線上またはその近傍に位置
するように偏心部22が回転したときにおけるベーン3
Aの中心O2側(図3において上側)の端面と収納室1
4の内周面との間を除く。)に微小の隙間gが形成され
るように設定されている。この結果、周方向に隣接する
小室どうし、例えば小室s1とs2は、偏心部22の回転
位置に拘わらず隙間gを介して連通することになる。隙
間gは、オリフィスとしての作用を果すことができるよ
うな大きさに設定されている。
【0019】特に、この実施例においては、上記ベーン
3A,3Bが同一の全長Lを有しており、全長Lは次式
によって決定されている。 L=2Rcosθ−2Δ1 ここで、 θ=sin-1{(R−r)/2R} であり、Δ1は偏心部22が図3に示す位置に回転した
ときに、ベーン3Bの両端部と収納室14の内周面との
間にそれぞれ形成される隙間gの大きさである。このよ
うにして決定すると、図3に示す位置に偏心部22が回
転したとき、ベーン3Aの下端部(中心O1側の端部)
と収納室14の内周面との間に形成される隙間gの大き
さΔ2は、 Δ2=2R−L=2R(1−cosθ)−2Δ1 になる。また、図3に示す位置またはその近傍以外の位
置に偏心部22が回転したとき、ベーン3Aの両端部と
収納室14の内周面との間に形成される隙間gの大きさ
はΔ1である。
【0020】上記のように、この実施例では、2つのベ
ーン3A,3Bを用いて密閉空間Sを四つの小室S1
4に区画しているが、これに代えて一つのベーンによ
って密閉空間Sを2つの小室に区画してもよく、あるい
は3つ以上のベーンを用い、密閉空間Sを6つ以上の小
室に空間してもよい。また、ベーン3A,3Bは、ガイ
ド溝23,24に対応して、互いに直交し、かつ共通軸
線Lを通るように配置されているが、それらの配置は任
意である。ただし、ベーンによって区画される小室の容
積が偏心部22の回転に伴って大きく変化するように配
置を工夫すべきである。このような観点からすると、一
つのベーンを用いる場合には、ベーン3Bと同一の配置
とし、また複数のベーンを用いる場合には、共通軸線L
の回りに等間隔もって配置し、それらのうちの一つをベ
ーン3Bと同一の配置とするのがよい。
【0021】ベーン3A,3Bは、偏心部22の回転に
伴って長手方向へ移動する。このとき、ベーン3A,3
Bが互いの移動を阻害しないよう、図1(A)および図
2に示すように、互いの対向部およびその近傍には切欠
き部31,31がそれぞれ形成されている。また、ベー
ン3A,3Bの端部は、半円状の円弧面に形成されてい
る。なお、図1(A)において符号Hは、密閉空間S内
の流体が外部に漏れるのを防止するためのシール部材で
ある。
【0022】上記構成の回転緩衝抵抗装置Aを用いる場
合には、相対回転する二つの部材の一方にケーシング1
の連結軸部11を連結し、他方の部材にロータ2の連結
軸部21を連結する。これによって、偏心部22を収納
室14内において偏心回転させる。偏心部22が偏心回
転すると、密閉空間Sの形状が、図4(A)に示す三日
月状から図4(C)に示すリング状まで変化する。そし
て、密閉空間Sの形状変化に伴って各小室S1〜S4の容
積が変化する。この結果、各小室S1〜S4内の流体がベ
ーン3A,3Bの端部と収納室14の内周面との間の各
隙間gを通って他の小室に流入、流出する。このとき、
隙間gがオリフィとしての作用をなし得る程度の大きさ
に設定されているので、流体の流通に対する抵抗が発生
する。この流通抵抗によって偏心部22がその回転を阻
止するような抵抗を受け、二つの部材間にそれらの相対
回転を阻止するような抵抗が発生する。
【0023】したがって、回転緩衝抵抗装置Aは、相対
回転する二つの部材のうちの一方が固定され、他方だけ
が回転するような場合であれば、回転する部材の回転を
阻止しようとする抵抗として作用し、また回転する部材
の回転速度が急変する場合には、回転速度の変化を小さ
くするような緩衝作用を果す。同様に、相対回転する二
つの部材が逆方向へ回転する場合には、相対回転を阻止
しようとする抵抗として作用するとともに、相対回転速
度の急変を押える緩衝作用を果す。また、相対回転する
二つの部材が同一方向へ回転する場合には、高速回転側
から低速回転側へトルクが伝達される。しかも、この伝
達トルクは、流体が隙間gを通る際のオリフィス作用に
よるものであるから、図11に示すように、差動回転数
が小さい領域では小さくなる。したがって、回転緩衝抵
抗装置Aを差動歯車装置に用いた場合には、ABSと良
好にマッチングさせることができる。
【0024】また、回転緩衝抵抗装置Aは、円板状の偏
心部22と板状のベーン3A,3Bを必要とするだけで
あり、複数のシリンダ孔を有する部材の各シリンダ孔に
ピストンをそれぞれ設けた従来のものに比して全体を小
型化することができるとともに軽量化することができ
る。また、ピストンを移動させるためのカム機構を必要
としないので、回転駆動力の損失を最小限に抑えること
ができる。
【0025】次に、この発明に係る回転緩衝抵抗装置の
他の実施例について説明する。図5に示す回転緩衝抵抗
装置Bは、相対回転する二つの部材のうちの一方の部材
を、装置全体または、少なくともベーン3A,3Bを貫
通させる必要がある場合に用いて好適な例である。
【0026】すなわち、ロータ2には、連結軸部21の
代わりに支持軸部25が設けられており、この支持軸部
25が共通軸線L上に形成された蓋体1Bの支持孔部1
6に回転自在に支持されている。また、支持軸部25の
中央部には、スプライン孔26が貫通して形成されてい
る。そして、このスプライン孔26には、相対回転する
二つの部材のうちの、ケーシング本体1Aおよび蓋体1
Bを貫通する一方の部材Pがスプライン結合されてい
る。
【0027】また、各ベーン3A,3Bの中央部には、
一方の部材Pの外径と幅がほぼ同一で長さが長い長円状
をなす挿通部32がそれぞれ形成されている。そして、
各ベーン3A,3Bの挿通部32,32を一方の部材P
が貫通するようになっている。
【0028】なお、その他の構成は上記回転緩衝抵抗装
置Aと同様であるので、同様な部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。また、回転緩衝装置Bの作用効
果は回転緩衝抵抗装置Aと同様である。
【0029】次に、請求項2〜5に係る発明の実施例に
ついて説明する。まず、図6に基づいて請求項2に係る
発明の実施例を説明すると、この実施例の差動歯車装置
Cは、いわゆるオープンデフと称されるものであり、軸
線lを中心として回転駆動されるハウジング4を有して
いる。ハウジング4の内部には、それぞれ傘歯車からな
る太陽歯車5A,5Bが、その軸線を軸線lと一致させ
て回転自在に支持されている。各太陽歯車5A,5Bの
中央部には、スプライン孔51,51が貫通して形成さ
れている。各スプライン孔51,51には、車軸(図示
せず)がそれぞれスプライン結合されるようになってい
る。また、ハウジング4の内部には、太陽歯車5A,5
Bと噛み合う少なくとも一つ遊星歯車6がその軸線を軸
線lと直交させて回転自在に配置されている。
【0030】上記太陽歯車5Aのスプライン孔51に
は、上記回転緩衝抵抗装置Aのケーシング1の連結軸部
11がスプライン結合され、他方の太陽歯車5Bのスプ
ライン孔51には、ロータ2の連結軸部21がスプライ
ン結合されている。勿論、これとは逆に、太陽歯車5A
に連結軸部21を連結し、太陽歯車5Bに連結軸部11
を連結してもよい。なお、符号Spは、ケーシング1の
両側に配置されたスペーサであり、各スペーサSp,S
pは、連結軸部11,21によってそれぞれ回転自在に
貫通されている。
【0031】上記の差動歯車装置Cにおいて、差動時に
太陽歯車5A,5Bが異なる速度で回転すると、例えば
太陽歯車5Aが太陽歯車5Bより高速で回転すると、回
転緩衝抵抗装置Aが差動回転を阻止しようとする抵抗と
して作用する。この抵抗によって差動が制限されるとと
もに、その抵抗に相当するトルクが高速回転する太陽歯
車5Aから低速回転する太陽歯車5Bに伝達される。こ
の場合、伝達トルクは、前述もしたように、差動回転数
が小さい領域では小さくなっている。したがって、AB
Sと良好にマッチングさせることができる。
【0032】また、図7に示す差動歯車装置Dは、太陽
歯車5A,5B間に回転緩衝抵抗装置Aを設ける代わり
に、ハウジング4と各太陽歯車5A,5Bとの各間に回
転緩衝抵抗装置A′,A′をそれぞれ設けたものであ
り、ハウジング4が各回転緩衝抵抗装置A′のケーシン
グとして兼用されるとともに、各太陽歯車5A,5Bが
ロータとして兼用されている。
【0033】すなわち、軸線lと直交するハウジング4
の内面には、上記回転緩衝抵抗装置Aの収納孔13に相
当する収納孔41,41が形成されている。この収納孔
41,41が太陽歯車5A,5Bの各背面によって遮蔽
されることにより、収納孔41,41の内部に収納室が
それぞれ形成されている。一方、太陽歯車5A,5Bの
各背面には、回転緩衝抵抗装置Aの偏心部22に相当す
る偏心部52,52がそれぞれ一体に形成されている。
そして、偏心部52が収納孔41に偏心回転自在に挿入
されており、偏心部52の外周面と収納孔13の内周面
との間に外部に対して密閉された密閉空間Sが形成され
ている。なお、偏心部52には、支持軸部53がその軸
線を軸線lと一致させて形成されており、この支持軸部
53がハウジング4に回転自在に支持されている。ま
た、支持軸部53には、車軸を回転不能に連結するため
のスプライン孔51が形成されている。
【0034】また、支持軸部53および偏心部52に
は、上記回転緩衝抵抗装置Aのガイド溝23,24に相
当するガイド溝54,55がそれぞれ形成されている。
各ガイド溝54,55のうちの偏心部52における部分
には、ベーン3A,3B(ベーン3Bは図示していな
い。)が摺動自在に挿入されている。
【0035】上記構成の差動歯車装置Dにおいては、差
動時にハウジング4と太陽歯車5A,5Bとが相対回転
するので、高速回転する太陽歯車5A(5B)からハウ
ジング4へ、さらにハウジング4から低速回転する太陽
歯車5B(5A)へトルクが伝達される。
【0036】しかも、この差動歯車装置Dにおいては、
伝達されるトルクの変動を小さく抑えることができる。
すなわち、上記の回転緩衝抵抗装置Aの場合には、偏心
部22の回転位相に応じて各小室S1〜S4の容積変化率
が変動し、これに応じて伝達されるトルクの大きさが変
動するが、この差動歯車装置Dにおいては、図7(A)
から明らかなように、太陽歯車5A,5Bに形成された
偏心部52,52の位相が互いに180°ずれている。
このように、偏心部52,52の位相がずれていると、
一方の回転緩衝抵抗装置A′によって伝達されるトルク
と他方の回転緩衝抵抗装置A′によって伝達されるトル
クとが平均化され、これによって伝達される全トルクの
変動を小さく抑えることができるのである。
【0037】また、図8に示す差動歯車装置Eは、平行
軸差動歯車装置と称されるものであり、軸線lを中心と
して回転駆動されるハウジング7と,このハウジング7
内に軸線を軸線lと一致させて回転自在に設けられた一
対の太陽歯車8A,8Bと、各太陽歯車8A,8Bとそ
れぞれ噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一
対の遊星歯車9A,9B(遊星歯車9Bは図示していな
い。)とを備えている。各太陽歯車8A,8Bの中央部
には、スプライン孔81,81がその軸線を軸線lと一
致させてそれぞれ形成されている。そして、太陽歯車8
A,8B間には、上記差動歯車装置Cと同様にして回転
緩衝抵抗装置Aが設けられている。なお、符号Wは、ハ
ウジング7と太陽歯車8A,8Bとの各間、および太陽
歯車8A,8B間の摩擦抵抗を調節するためのワッシャ
である。この差動歯車装置Eの作用は、上記差動歯車装
置Cと同様である。
【0038】さらに、図9に示す差動歯車装置Fは、太
陽歯車8A,8B間に回転緩衝抵抗装置Aを設ける代わ
りに、ハウジング7と各太陽歯車8A,8Bとの各間に
上記差動歯車装置Dと同様の回転緩衝抵抗装置A′を設
けたものである。すなわち、ハウジング7には、上記差
動歯車装置Dの収納孔41に相当する収納孔71が形成
されている。また、各太陽歯車8A,8Bには、上記差
動歯車装置Dの偏心部52、支持軸部53およびガイド
溝54,55に相当する偏心部82、支持軸部83およ
びガイド溝84,85(ガイド溝84は図示していな
い。)がそれぞれ形成されている。この差動歯車装置F
の作用は、上記差動歯車装置Dと同様である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、相対回転する二つの部材の差動回転数が小
さい領域で伝達トルクを小さくすることができ、しかも
回転緩衝抵抗装置全体を小型化、軽量化することができ
るという効果が得られる。また、請求項2〜5に係る発
明によれば、アンチロック制動装置と良好にマッチング
することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の一実施例を示すもので、
図1(A)は図1(B)のA−A断面図、図1(B)は
図1(A)のB−B断面図である。
【図2】同実施例のロータとベーンとを示す分解斜視図
である。
【図3】同実施例の収納室、偏心部およびベーンを示す
拡大図である。
【図4】同実施例の作用を説明するための図であって、
図4(B),(C),(D)はそれぞれ図4(A)に示
す状態から偏心部が90°、180°、270°回転し
たときの状態を示している。
【図5】請求項1に係る発明の他の実施例を示すもの
で、図5(A),(B)はそれぞれ図1(A),(B)
と同様の断面図である。
【図6】請求項2に係る発明の一実施例を示す断面図で
ある。
【図7】請求項3に係る発明の一実施例を示すもので、
図7(A)はその断面図、図7(B)は太陽歯車を示す
斜視図である。
【図8】請求項4に係る発明の一実施例を示す断面図で
ある。
【図9】請求項5に係る発明の一実施例を示す断面図で
ある。
【図10】従来の回転緩衝抵抗装置の一種であるビスカ
ス式トルク制限装置の差動回転数と伝達トルクとの関係
を示す図である。
【図11】この発明に係る回転緩衝抵抗装置の差動回転
数と伝達トルクとの関係を示す図である。
【符号の説明】
A 回転緩衝抵抗装置 A′ 回転緩衝抵抗装置 B 回転緩衝抵抗装置 C 差動歯車装置 D 差動歯車装置 E 差動歯車装置 F 差動歯車装置 L 共通軸線 O1 収納室の中心 O2 偏心部の中心 g 隙間 S 密閉空間 S1 小室 S2 小室 S3 小室 S4 小室 1 ケーシング 2 ロータ 3A ベーン 3B ベーン 4 ハウジング 5A 太陽歯車 5B 太陽歯車 6 遊星歯車 7 ハウジング 8A 太陽歯車 8B 太陽歯車 9A 遊星歯車 22 偏心部 41 収納孔 52 偏心部 71 収納孔 82 偏心部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通軸線を中心として相対回転可能なケ
    ーシングとロータとを備え、上記ケーシングには上記共
    通軸線に対して偏心した断面円形の収納室が形成され、
    上記ロータには、上記共通軸線に対して偏心し、かつ上
    記収納室に回転自在に収納される偏心部が設けられ、こ
    の偏心部の外周面と上記収納孔の内周面との間に形成さ
    れる密閉空間に流体が充填され、上記偏心部には、この
    偏心部を摺動自在に横断し、上記密閉空間を複数の小室
    に分割する少なくとも1つのベーンが設けられ、このベ
    ーンの端面と上記収納孔の内周面との間に微小の隙間が
    形成されるように、上記ベーンの全長が設定されている
    ことを特徴とする回転緩衝抵抗装置。
  2. 【請求項2】 軸線を中心として回転駆動されるハウジ
    ングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自在に
    設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに軸線を
    上記回転軸線とほぼ直交する方向に向けて回転自在に設
    けられ、上記一対の太陽歯車と噛み合う少なくとも1つ
    の遊星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記一対
    の太陽歯車の一方に請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置
    のケーシングを設け、上記一対の太陽歯車の他方に上記
    回転緩衝抵抗装置のロータを設けたことを特徴とする差
    動歯車装置。
  3. 【請求項3】 軸線を中心として回転駆動されるハウジ
    ングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自在に
    設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングに軸線を
    上記回転軸線とほぼ直交する方向に向けて回転自在に設
    けられ、上記一対の太陽歯車と噛み合う少なくとも1つ
    の遊星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記ハウ
    ジングに請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置のケーシン
    グとロータとのうちのいずれか一方を設け、上記一対の
    太陽歯車のうちの少なくとも一方に上記回転緩衝抵抗装
    置のケーシングとロータとのうちのいずれか他方を設け
    たことを特徴とする差動歯車装置。
  4. 【請求項4】 軸線を中心として回転駆動されるハウジ
    ングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自在に
    設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングにそれぞ
    れ回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ
    噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊
    星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記一対の太
    陽歯車の一方に請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置のケ
    ーシングを設け、上記一対の太陽歯車の他方に上記回転
    緩衝抵抗装置のロータを設けたことを特徴とする差動歯
    車装置。
  5. 【請求項5】 軸線を中心として回転駆動されるハウジ
    ングと、このハウジングの軸線上にそれぞれ回転自在に
    設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジングにそれぞ
    れ回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ
    噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊
    星歯車とを備えた差動歯車装置において、上記ハウジン
    グに請求項1に記載の回転緩衝抵抗装置のケーシングと
    ロータとのうちのいずれか一方を設け、上記一対の太陽
    歯車のうちの少なくとも一方に上記回転緩衝抵抗装置の
    ケーシングとロータとのうちのいずれか他方を設けたこ
    とを特徴とする差動歯車装置。
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WO2008108443A1 (ja) * 2007-03-07 2008-09-12 Nifco Inc. ロータリーダンパ
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