JPH08246757A - 扉 - Google Patents

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JPH08246757A
JPH08246757A JP7049412A JP4941295A JPH08246757A JP H08246757 A JPH08246757 A JP H08246757A JP 7049412 A JP7049412 A JP 7049412A JP 4941295 A JP4941295 A JP 4941295A JP H08246757 A JPH08246757 A JP H08246757A
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Tatsuo Toto
辰男 遠渡
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Sakura Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人命を危険にさらすことなく、火災が拡がる
ことを防止する。 【構成】 扉本体2は、火災等の非常時に通路1を閉塞
して建物の延焼を防ぐものである。この扉本体2には脱
出口2bが形成され、脱出口2bには脱出用扉5が設け
られており、火災現場に人が取残された場合には、脱出
用扉5により脱出口2bを開放し、脱出口2bを使って
扉本体2を通り抜ける。しかも、脱出時以外には、脱出
用扉5により脱出口2bを閉塞し、脱出口2bから火災
現場に空気が流れ込むことを防止し、火災を早期鎮火す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災等の非常事態に安
全に対処できる扉に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビルの廊下には防火扉が設けられ
ており、火災等の非常時には防火扉を閉塞し、火災が拡
がることを防止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防火扉
は火災の発生と同時に閉塞されるため、火災現場に人が
取残され、取残された人が防火扉を通過して安全地帯に
脱出できず、危険にさらされる虞れがあった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、人命を危険にさらすことなく、火災
が拡がることを防止できる扉を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の扉は、扉
本体に設けられた脱出口と、前記扉本体に設けられ、前
記脱出口を開閉する脱出用扉とを備えたところに特徴を
有する。請求項2記載の扉は、扉本体の開閉を検出する
開閉検出手段と、この開閉検出手段が扉本体の閉塞を検
出することに伴って発光し、脱出用扉の位置を知らせる
発光体とを備えたところに特徴を有する。請求項3記載
の扉は、発光体が扉本体の下端部に設けられているとこ
ろに特徴を有する。
【0006】請求項4記載の扉は、脱出用扉を閉塞状態
にロックするロック位置と脱出用扉のロックを解除する
ロック解除位置との間で移動可能に設けられたロック部
材と、このロック部材を移動させる駆動源と、火災の発
生を検出することに伴い前記駆動源を作動させ、前記ロ
ック部材をロック位置からロック解除位置に移動させる
火災検出手段とを備えたところに特徴を有する。
【0007】
【作用】請求項1記載の手段によれば、火災等の非常時
には脱出用扉により脱出口を開放し、脱出口を使って扉
本体を通り抜ける。従って、扉本体が閉塞された場合で
も、火災現場から脱出することができる。しかも、脱出
用扉により脱出口を閉塞することに伴い、脱出口を通し
て火災現場に空気が流れ込むことが防止されるので、火
災の早期鎮火が可能となる。請求項2記載の手段によれ
ば、扉本体が閉塞されると、発光体が発光する。従っ
て、火災現場に取残された人に脱出用扉の位置を知ら
せ、取残された人を脱出用扉に誘導することが可能にな
るので、脱出口からの脱出が迅速化される。
【0008】請求項3記載の手段によれば、発光体が扉
本体の下端部に設けられているので、火災時の煙りの影
響が少なくなり、発光体を見易くなる。従って、取残さ
れた人に脱出用扉の位置を確実に知らせ、脱出用扉に確
実に誘導することができる。
【0009】請求項4記載の手段によれば、火災検出手
段が火災の発生を検出すると、駆動源がロック部材をロ
ック解除位置へ移動させ、脱出用扉により脱出口を開放
する。従って、火災の発生に伴い脱出口が自動的に開放
されるので、手動で脱出口を開放する手間がなくなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図4
に基づいて説明する。まず、図1において、ビルやマン
ション等の通路1には鉄製の扉本体2が設けられてい
る。この扉本体2は、二点鎖線で示す軸2aを中心に回
動可能に設けられたものであり、火災等の非常時には、
図2に示すように回動されることに伴い通路1を閉塞
し、建物の延焼を防ぐ。尚、符号3は建物の内側(火災
現場側)、符号4は建物の出口側(安全地帯側)を示し
ている。
【0011】扉本体2の下端部には、図1に示すよう
に、そのコーナー部に位置して脱出口2bが形成されて
いる。この脱出口2bは、扉本体2の閉塞時に、火災現
場に取残された人が扉本体2を通り抜けて出口4側へ脱
出するためのものであり、人が通り抜けるのに必要最小
限度の寸法(例えば「縦×横」=「50cm×75c
m」)に設定されている。
【0012】扉本体2には鉄製の脱出用扉5が設けられ
ている。この脱出用扉5は、図4に示すように、蝶番5
a,5aを介して扉本体2に回動可能に取付けられたも
のであり、図2に示すように、蝶番5a,5aの軸5
b,5bを中心に回動することに伴い脱出口2bを開閉
する。また、脱出用扉5の火災現場3側の表面5c全域
には夜光塗料が塗布されており、扉本体2の周囲の明度
が低下すると、夜光塗料が発光するようになっている。
【0013】脱出用扉5には、図3に示すように、脱出
用扉5および脱出口2bより大きな鉄製のシール板5d
が設けられている。このシール板5dは、脱出用扉5に
おける出口4側の表面5eに固着されたものであり、図
2に実線で示すように、脱出用扉5が自重により矢印A
方向へ回動すると、シール板5dが扉本体2に接触する
ようになっている。
【0014】脱出用扉5のシール板5dには、図4に示
すように、ロック装置6がねじ止めされている。このロ
ック装置6は、箱体6a,箱体6aに回動可能に設けら
れた操作ノブ6b,箱体6aに上下動可能に設けられた
ロックピン6c,操作ノブ6bとロックピン6cとの間
を連結する運動伝達機構(図示せず),ロックピン6c
を下方向に付勢するスプリング(図示せず)等から構成
されたものであり、操作ノブ6bは、図3に示すよう
に、火災現場3側に突出している。
【0015】扉本体2には、脱出口2bの内面に位置し
てロック孔2cが形成されている。従って、脱出用扉5
が垂れ下がり、脱出口2bを閉塞している状態では、ロ
ック装置6のロックピン6cがスプリングのばね力によ
り下方へ突出し、ロック孔2cに係合している。これに
より、脱出用扉5が脱出口2bを閉塞した状態にロック
されている。
【0016】また、火災現場3側から操作ノブ6bを回
動操作すると、操作ノブ6bの回動運動が運動伝達機構
を介してロックピン6cに伝達され、ロックピン6cが
箱体6a内に引込み、ロックピン6cとロック孔2cと
の係合が解除される。従って、この状態で脱出用扉5を
反矢印A方向へ押圧すると、図2に二点鎖線で示すよう
に、脱出用扉5が反矢印A方向へ回動し、脱出口2bが
開放される。尚、ロックピン6cは、操作ノブ6bに対
する操作力が除去されと、スプリングのばね力により下
方へ突出する。
【0017】ロックピン6cの先端部には、図3に示す
ように、傾斜面部6dが形成されている。従って、反矢
印A方向へ回動した脱出用扉5が自重により矢印A方向
へ回動すると、傾斜面部6dが脱出口2bの内面に押圧
され、ロックピン6cが箱体6内に引込む。そして、シ
ール板5dが扉本体2に接触し、ロックピン6cがロッ
ク孔2c上に移動すると、ロックピン6cを押圧する部
材がなくなるので、ロックピン6cがスプリングのばね
力により突出し、自動的にロック孔2cに係合する。
尚、運動伝達機構はリンク機構等から構成されている。
【0018】扉本体2には、図1に示すように、脱出用
扉5の近傍に位置して赤色の誘導標識灯7が設けられて
いる。この誘導標識灯7は発光体に相当するものであ
り、図2に示すように、火災現場3側へ露出している。
また、扉本体2には、図1に示すように、誘導標識灯点
滅ユニット8が収容されている。この誘導標識灯点滅ユ
ニット8は、誘導標識灯7に接続された点滅回路9およ
び電源電池等を含む電源回路10を有するものであり、
電源回路10から点滅回路9を介して誘導標識灯7に電
源が供給されることに伴い、誘導標識灯7が赤色に点滅
する。
【0019】誘導標識灯点滅ユニット8には、開閉検出
手段に相当するマイクロスイッチ11が設けられてい
る。このマイクロスイッチ11は、扉本体2が閉塞され
ることに伴い通路1の壁面に押圧されてオンするもので
あり、マイクロスイッチ11がオンされると、電源回路
10から点滅回路9を通して誘導標識灯7に電源が供給
される。尚、扉本体2にはカバー部材(図示せず)が着
脱可能に設けられており、誘導標識灯点滅ユニット8の
メンテナンスを行うにあたっては、カバー部材を取外
し、扉本体2内から誘導標識灯点滅ユニット8を取出
す。
【0020】次に上記構成の作用について説明する。扉
本体2の閉塞に伴いマイクロスイッチ11がオンされる
と、電源回路10から点滅回路9を通して誘導標識灯7
に電源が供給され、誘導標識灯7が赤色に点滅する。従
って、火災現場に取残された人は、誘導標識灯7を頼り
に脱出用扉5の位置を見付け、まず、ロック装置6の操
作ノブ6bを回動操作することにより、ロックピン6c
を上昇させ、脱出用扉5のロックを解除する。そして、
脱出用扉5を押圧することにより脱出口2bを開放し、
脱出口2bを通って火災現場から脱出する。
【0021】上記実施例によれば、扉本体2に脱出口2
bを設けた。このため、火災等に際して扉本体2が閉塞
された場合でも、脱出用扉5を開放して脱出口2bから
脱出することができる。また、脱出口2bを脱出用扉5
で開閉する構成とした。このため、脱出口2bを通して
火災現場に空気が流れ込むことが防止されるので、火災
の早期鎮火が可能となり、総じて、火災等の非常事態に
安全に対処することが可能になる。
【0022】また、扉本体2に誘導標識灯7を設け、扉
本体2が閉塞されることに伴い誘導標識灯7を点滅させ
る構成とした。このため、火災現場に取残された人に脱
出用扉5の位置を知らせ、脱出用扉5に誘導することが
可能になるので、脱出口2bからの脱出が迅速化され
る。また、誘導標識灯7を扉本体2の下端部に配置し
た。このため、火災時の煙りの影響が少なくなり、誘導
標識灯7を確認し易くなる。従って、火災現場に取残さ
れた人に脱出用扉5の位置を確実に知らせ、脱出用扉5
に確実に誘導することが可能になるので、脱出口2bか
らの脱出が一層迅速化される。
【0023】また、誘導標識灯7を赤色に点滅させる構
成とした。このため、煙り等が蔓延している状態でも、
誘導標識灯7を確認し易くなる。従って、脱出用扉5の
位置の確認および脱出用扉5への誘導がより一層確実化
されるので、脱出口2bからの脱出もより一層迅速化さ
れる。また、上端部を中心に脱出用扉5を回動させる構
成とした。このため、押圧力が除去されると脱出用扉5
が垂れ下がり、脱出口2bが閉塞されるようになる。従
って、スプリング等の付勢手段を用いて脱出用扉5を回
動させる必要がなくなり、その結果、構成が簡素化され
る。
【0024】また、脱出用扉5をロック装置6によりロ
ックする構成とした。このため、真空化された火災現場
3側と出口4側との圧力差により、脱出用扉5が押し上
げられることが防止される。従って、脱出口2bから火
災現場に空気が流れ込むことが確実に防止され、その結
果、火災が確実に早期鎮火されるようになる。また、扉
本体2の出口3側の表面5eにシール板5dを設け、こ
のシール板5dを扉本体2に接触させる構成とした。従
って、気圧が高い出口4側から気圧が低い火災現場4側
に向かって脱出用扉5が押圧されると、シール板5dが
扉本体2に係合する。このため、脱出用扉5の押し上げ
が確実に防止されるのは勿論のこと、脱出用扉5と脱出
口2bとの間がシールされるので、火災現場への空気の
流入が一層確実に防止される。
【0025】また、操作ノブ6bの回動といった簡単な
操作でロック装置6がロック解除される構成とした。こ
のため、脱出用扉5が簡単に開放されるようになるの
で、脱出口2bからの脱出性能を損なう虞れもない。ま
た、脱出用扉5の火災現場4側の表面5cに夜光塗料を
塗布する構成とした。このため、扉本体2の周囲の明度
が低下すると夜光塗料が発光するので、夜間であっても
逃げ遅れた人に脱出用扉5の位置を知らせることができ
る。
【0026】尚、上記第1実施例においては、点滅回路
9と電源回路10とマイクロスイッチ11とをユニット
化したが、これに限定されるものではなく、例えば、誘
導標識灯7と点滅回路9と電源回路10とをユニット化
する構成としても良い。この構成の場合、マイクロスイ
ッチ11は、扉本体2の回動を検出する都合上、扉本体
2の回動端部(図1の右端部)に配置すると良い。
【0027】また、上記第1実施例においては、開閉検
出手段としてマイクロスイッチ11を用いたが、これに
限定されるものではなく、光電センサや磁気センサ等の
非接触型センサを用いても良い。この構成の場合、電源
回路10にリレーを介挿し、非接触型センサが通路1の
壁面を検出することに伴いリレーの接点をオンさせ、電
源回路10から誘導標識灯7に通電すれば良い。また、
上記第1実施例においては、誘導標識灯7の電源として
電源回路10の電池を用いたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば商用交流電源を用いても良い。
【0028】また、上記第1実施例においては、誘導標
識灯7を脱出用扉5の近傍に配置したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば脱出用扉5に取付けても良
い。
【0029】次に本発明の第2実施例を図5ないし図8
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。まず、図5におい
て、鉄製の扉本体12は建物の通路1に設けられたもの
であり、軸12aを中心に回動することに伴い通路1を
開閉する。
【0030】扉本体12の下部には、図6に示すよう
に、脱出口12bが形成されている。また、扉本体12
には、図5に示すように、脱出用扉13が設けられてい
る。この脱出用扉13は、図示しない蝶番を介して扉本
体12に取付けられたものであり、その下端部を中心に
回動することに伴い脱出口12bを開閉する。尚、図5
の符号13aは脱出用扉13の回動中心を示している。
【0031】扉本体12にはロック機構14が設けられ
ている。以下、ロック機構14について詳述する。ま
ず、図7において、箱体14aには、駆動源に相当する
電磁ソレノイド14bおよび上下動可能な2本のロック
ピン14c(図5参照)が設けられ、電磁ソレノイド1
4bの可動アームと各ロックピン14cとの間には運動
伝達機構14dが連結されている。尚、各ロックピン1
4cはロック部材に相当するものである。
【0032】運動伝達機構14dはリンク機構等から構
成されたものであり、電磁ソレノイド14bの可動アー
ムが電磁ソレノイド14bに吸引される動作および電磁
ソレノイド14bから離間する動作を各ロックピン14
cの上下動に変換する。従って、電磁ソレノイド14b
が釈放され、可動アームが電磁ソレノイド14bから離
間している状態では、図7に実線で示すように、運動伝
達機構14dが各ロックピン14cを箱体14aから突
出したロック位置に保持している。このため、各ロック
ピン14cが脱出用扉13に係合し、脱出用扉13が矢
印B方向へ倒れることが防止されている。これにより、
脱出用扉13が脱出口12bを閉塞した状態に保持され
ている。
【0033】また、電磁ソレノイド14bが励磁される
と、可動アームが電磁ソレノイド14bに吸引され、二
点鎖線で示すように、運動伝達機構14dを介して各ロ
ックピン14cが箱体14a内に引込んだロック解除位
置に上昇される。従って、各ロックピン14cと脱出用
扉13との係合が解除され、脱出用扉13が矢印B方向
へ倒れる。これにより、脱出用扉13が脱出口12bを
開放する。ロック機構14は以上のように構成されてい
る。
【0034】扉本体12にはスプリング機構15が設け
られている。このスプリング機構15は、脱出用扉13
を矢印C方向へ押圧する圧縮コイルばね15aおよび圧
縮コイルばね15aの先端部に取付けられた押圧プレー
ト15bから構成されるものであり、圧縮コイルばね1
5aは、扉本体12の凹部12c内に収容されている。
従って、各ロックピン14cと脱出用扉13との係合が
解除されると、圧縮コイルばね15aのばね力により脱
出用扉14が矢印B方向へ押圧され、迅速に倒れること
になる。
【0035】ロック機構14の電磁ソレノイド14bに
は、図5に示すように、ケーブル16を介して火災検出
装置17が接続されている。この火災検出装置17は火
災の発生を検出する火災検出手段に相当するものであ
り、台所や厨房等の火災が発生し易い場所に設置されて
いる。以下、火災検出装置17について詳述する。火災
検出ボックス17a内には、図8に示すように、電源回
路17bが収容されている。この電源回路17bは、商
用交流電源を平滑して電磁ソレノイド14bの電源を作
成するものである。また、電源回路17bと電磁ソレノ
イド14bとの間にはリレー17c,17dが並列に介
挿され、リレー17cには炎検出回路18が接続されて
いる。
【0036】この炎検出回路18は、温度センサからな
る炎センサ18aおよび比較回路18bを主体に構成さ
れたものであり、比較回路18bは、「炎センサ18a
の検出温度T(電圧信号)≧基準温度To(電圧信
号)」を検出すると、炎が発生したと判断し、リレー1
7cにハイレベル信号を出力する。すると、リレー17
cがオンされ、電源回路17bからリレー17cを通し
て電磁ソレノイド14bに電源が供給される。
【0037】リレー17dには煙検出回路19が接続さ
れている。この煙検出回路19は、ガスセンサからなる
煙センサ19aおよび比較回路19bを主体に構成され
たものであり、比較回路19bは、「煙センサ19aの
検出ガス濃度G(電圧信号)≧基準ガス濃度Go(電圧
信号)」を検出すると、火災に伴う煙りが発生したと判
断し、リレー17dにハイレベル信号を出力する。する
と、リレー17dがオンされ、電源回路17bからリレ
ー17dを通して電磁ソレノイド14bに電源が供給さ
れる。火災検出装置17は以上のように構成されてい
る。
【0038】次に上記構成の作用について説明する。火
災の発生に伴い炎が拡がると、炎検出回路18によりリ
レー17cがオンされ、電源回路17bからリレー17
cを通して電磁ソレノイド14bに電源が供給される。
すると、電磁ソレノイド14bが励磁され、2本のロッ
クピン14cと脱出用扉13との係合が解除され、脱出
用扉14が矢印B方向へ倒れ、脱出口12bが開放され
る。また、火災の発生に伴い煙が拡がると、煙検出回路
19によりリレー17dがオンされる。すると、電源回
路17bからリレー17dを通して電磁ソレノイド14
bに電源が供給され、脱出用扉13が矢印B方向へ倒
れ、脱出口12bが開放される。
【0039】上記実施例によれば、扉本体12に脱出口
12bを設け、脱出口12bを脱出用扉13で開閉する
構成とした。このため、火災等に際して扉本体12が閉
塞された場合でも、脱出口12bから脱出することがで
きる。しかも、脱出用扉13により、脱出口12bから
火災現場に空気が流れ込むことが防止されるので、火災
の早期鎮火が可能となり、総じて、火災等の非常事態に
安全に対処することが可能になる。
【0040】また、火災の発生に伴う炎および煙を検出
して自動的に非常用扉13を開放する構成とした。この
ため、非常用扉13を手動で開放する手間がなくなり、
その分、脱出口12bからの脱出が迅速化される。
【0041】尚、上記第2実施例においては、ロック機
構14の駆動源として電磁ソレノイド14bを用いた
が、これに限定されるものではなく、例えばモータや電
磁チャック等を用いても良い。また、上記第2実施例に
おいては、炎センサ18aとして温度センサを用いた
が、これに限定されるものではなく、例えば赤外線セン
サを用いても良い。
【0042】また、上記第2実施例においては、火災に
伴う炎および煙を検出して脱出用扉13を開放する構成
としたが、音声機能やパトライト機能を付加しても良
い。この構成の場合、消防隊員が到着する前に民間によ
る消化活動も容易になる。
【0043】また、上記第2実施例においては、商用交
流電源を平滑して電磁ソレノイド14bの電源を作成す
る構成としたが、これに限定されるものではなく、例え
ば、火災検出ボックス17a内にニッカド電池等のバッ
クアップ電源を収容し、商用交流電源の取入れが不可能
な場合には、電磁ソレノイド14bの電源をバックアッ
プ電源に自動的に切換える構成としても良い。この構成
の場合、バックアップ電源が正常に機能するかを確認す
るため、1年に1回程度の割合で試験運転を行うことが
好ましい。
【0044】また、上記第2実施例においては、扉本体
12の閉塞に伴い発光する誘導標識灯を設け、この誘導
標識灯により脱出用扉13の位置を知らせる構成として
も良い。
【0045】また、上記第2実施例においては、本発明
を通路1に設置される防火扉に適用したが、これに限定
されるものではなく、例えば部屋の扉に適用しても良
い。この場合、脱出用扉13が外部から不用意に開放さ
れることを防止する必要上、ロック機構14を扉本体1
2の室内側に配置すると良い。
【0046】また、上記第1および第2実施例において
は、扉本体2および12を回動可能に設けたが、これに
限定されるものではなく、例えば、扉本体2および12
を上下または左右方向へスライド可能に設け、扉本体2
および12のスライドに伴い通路1を開閉する構成とし
ても良い。
【0047】また、上記第1および第2実施例において
は、脱出用扉5および13を回動可能に設けたが、これ
に限定されるものではなく、例えば、脱出用扉5および
13を上下または左右方向へスライド可能に設け、脱出
用扉5および13のスライドに伴い脱出口2bを開閉す
る構成としても良い。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の扉は以下の効果を奏する。請求項1記載の手段によれ
ば、扉本体に脱出口を設ける構成とした。このため、火
災に際して扉本体が閉塞された場合でも、脱出口を通っ
て火災現場から脱出できる。また、脱出口を脱出用扉で
開閉する構成とした。このため、脱出口から火災現場に
空気が流れ込むことが防止されるので、火災の早期鎮火
が可能となり、総じて、火災等の非常事態に安全に対処
することが可能になる。
【0049】請求項2記載の手段によれば、扉本体が閉
塞されることに伴い発光体を発光させる構成とした。こ
のため、火災現場に取残された人に脱出用扉の位置を知
らせて、脱出用扉に誘導することが可能になるので、脱
出口からの脱出が迅速化される。
【0050】請求項3記載の手段によれば、発光体を扉
本体の下端部に配置する構成とした。このため、火災時
の煙りの影響が少なくなり、発光体を確認し易くなる。
従って、火災現場に取残された人に脱出用扉の位置を確
実に知らせ、脱出用扉に確実に誘導することが可能にな
るので、脱出口からの脱出が一層迅速化される。請求項
4記載の手段によれば、火災の発生に伴い脱出口を自動
的に開放する構成とした。このため、手動で脱出口を開
放する手間がなくなるので、脱出口からの脱出が迅速化
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図
【図2】側面図
【図3】脱出用扉を拡大して示す側面図
【図4】脱出用扉を拡大して示す正面図
【図5】本発明の第2実施例を示す扉本体および火災検
出装置の正面図
【図6】扉本体の背面図
【図7】要部を拡大して示す一部破断側面図
【図8】電気的構成を示すブロック図
【符号の説明】
2は扉本体、2bは脱出口、5は脱出用扉、7は誘導標
識灯(発光体)、11はマイクロスイッチ(開閉検出手
段)、12は扉本体、12bは脱出口、13は脱出用
扉、14bは電磁ソレノイド(駆動源)、14cはロッ
クピン(ロック部材)、17は火災検出装置(火災検出
手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉本体に設けられた脱出口と、 前記扉本体に設けられ、前記脱出口を開閉する脱出用扉
    とを備えたことを特徴とする扉。
  2. 【請求項2】 扉本体の開閉を検出する開閉検出手段
    と、 この開閉検出手段が扉本体の閉塞を検出することに伴っ
    て発光し、脱出用扉の位置を知らせる発光体とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の扉。
  3. 【請求項3】 発光体が扉本体の下端部に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2記載の扉。
  4. 【請求項4】 脱出用扉を閉塞状態にロックするロック
    位置と脱出用扉のロックを解除するロック解除位置との
    間で移動可能に設けられたロック部材と、 このロック部材を移動させる駆動源と、 火災発生を検出することに伴い前記駆動源を作動させ、
    前記ロック部材をロック位置からロック解除位置に移動
    させる火災検出手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の扉。
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