JPH08246437A - 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法 - Google Patents

地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法

Info

Publication number
JPH08246437A
JPH08246437A JP7473395A JP7473395A JPH08246437A JP H08246437 A JPH08246437 A JP H08246437A JP 7473395 A JP7473395 A JP 7473395A JP 7473395 A JP7473395 A JP 7473395A JP H08246437 A JPH08246437 A JP H08246437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
water
permeable block
ground drainage
permeable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7473395A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Fukushima
拓夫 福島
Seiji Satake
誠次 佐竹
Shunsuke Shimada
俊介 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokado Engineering Co Ltd
Adeka Corp
Original Assignee
Kyokado Engineering Co Ltd
Asahi Denka Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokado Engineering Co Ltd, Asahi Denka Kogyo KK filed Critical Kyokado Engineering Co Ltd
Priority to JP7473395A priority Critical patent/JPH08246437A/ja
Publication of JPH08246437A publication Critical patent/JPH08246437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地盤中の地下水を排水するための地盤排水材
料ならびにこの材料を用いた地盤排水工法。この地盤排
水材料は軽量であって、全表面が透水性を有し、かつ周
辺土圧によって透水断面が減少しにくく、大きな透水断
面を維持し、このため、透水性に優れるのみならず、目
詰まりを起こしにくく、かつ施工性に優れている。した
がって、この材料を地盤中に配設することにより、単な
る地盤中の地下水の排水のみならず、軟弱地盤の圧密強
化や液状化防止にも役立つ。 【構成】 上述の地盤排水材料は発泡ガラスビーズ等か
らなる無機発泡体および/または発泡スチロールを空隙
2を有するように部分接着して得られる棒状透水性ブロ
ック1によって構成される。また、上述の地盤排水工法
はこの棒状透水性ブロックを必要に応じてアンカー部材
を装着して地盤中に設置することによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地盤中の地下水を排水す
るための地盤排水材料およびこの材料を用いた地盤排水
工法に係り、特に、前記材料が軽量であって、全表面が
透水性を有し、かつ、周辺土圧によって透水断面が減少
しにくく、大きな透水断面を保持し、このため、透水性
に優れるのみならず、目詰まりを起こしにくく、かつ、
施工性に優れ、したがって、この材料を地盤中に配設す
ることにより、単なる地盤中の地下水の排水のみなら
ず、軟弱地盤の圧密強化や液状化防止にも役立つ地盤排
水材料および地盤排水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】法面、盛土等の地盤の排水、軟弱地盤の
排水による圧密化、液状化防止のための地盤の排水等に
際して、従来、地盤中に有孔パイプを打ち込んだり、帯
状の合成樹脂製透水性シートを挿入したり、砂歴を柱状
に打設、圧入したり、等の手段により地盤の排水を行っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上述の有孔
パイプを打ち込む方法では、パイプの孔の目詰まりが起
こりやすく、また、帯状の合成樹脂製透水性シートを地
盤中に挿入する方法では、シートが軽量のために土圧に
よって圧縮されてしまい、このため、シートの透水断面
が減少してシートの透水機能が経時的に低下するという
欠点を有している。
【0004】さらに、砂歴を地盤中に柱状に打設、圧入
する方法では、この方法を実施するために大規模な装置
を必要とし、このため、これら装置を軟弱地盤上で稼働
することが非常に困難であり、また、地盤状況によって
は地盤中に形成される砂歴柱が規定の断面を保ち難く、
断面積が変化してしまい、信頼性が得にくいという欠点
を有している。
【0005】さらにまた、砂を袋詰めにし、これを軟弱
地盤に打設する方法も考えられるが、この場合、砂の重
量が重いため、打設の際に大規模な装置を使用せざるを
得ず、このため、軟弱地盤上での工事が困難となり、作
業性に劣るものである。
【0006】そこで、本発明の目的は使用する地盤排水
材料が軽量であって、全表面が透水性を有し、かつ、周
辺土圧によって透水断面が減少しにくく、大きな透水断
面を維持し、このため、透水性に優れるのみならず、目
詰まりを起こしにくく、かつ、施工性に優れ、したがっ
て、この材料を地盤中に配設することにより、単なる地
盤中の地下水の排水のみならず、軟弱地盤の圧密強化や
液状化防止にも役立ち、上述の公知技術に存する欠点を
改良した地盤排水材料および地盤排水工法を提供するこ
とにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上述の目的を達成する
ため、本発明の地盤排水材料によれば、無機発泡体およ
び/または発泡スチロールを空隙を有するように部分接
着して得られる棒状透水性ブロックからなることを特徴
とする。
【0008】さらに、上述の目的を達成するため、本発
明の地盤排水工法によれば、無機発泡体および/または
発泡スチロールを空隙を有するように部分接着して得ら
れる棒状透水性ブロックを地盤中に設置することを特徴
とする。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明を添付図面を用いて
詳細に説明する。
【0010】図1乃至図7は本発明にかかる地盤排水材
料の具体例を表した斜視図であって、これらの材料はい
ずれも棒状透水性ブロック1から構成される。
【0011】上述の棒状透水性ブロック1は無機発泡体
および/または発泡スチロールを空隙2を有するように
部分接着して得られる。
【0012】上述の無機発泡体としては無機発泡ビーズ
類、例えば発泡ガラスビーズが好ましく、粒径が好まし
くは0.1〜10.0mm、より好ましくは2.5〜5.0mmのもの
が用いられる。この発泡ガラスビーズは、自動車窓ガラ
スやビール、酒、ジュース等の飲料水用ガラス瓶および
調味料用ガラス瓶等の廃ガラスも利用することができ、
産業廃棄物の有効利用にもなる。また、上記無機発泡ビ
ーズ類としては、軽量コンクリート骨材も用いることが
できる。さらに、上記発泡ガラスビーズはSiO2 成分
を多く含む土や砂を加熱溶融してガラス化して作ること
もできる。
【0013】上述の発泡スチロールとしては、ビーズ状
またはひも状の形状のものが用いられる。特に、これが
ひも状の形状の場合、図5に示される棒状透水性ブロッ
ク1が形成される。このひも形状は丸棒状であってもよ
く、この場合、長径が好ましくは0.5〜15cm、さらに好
ましくは1.0〜5.0cmである。なお、この発泡スチロー
ルとして、廃材を粉砕したものを用いることができ、産
業廃棄物の有効利用にもなる。
【0014】本発明は無機発泡体および発泡スチロール
を単独で、あるいは混合して用いることができる。これ
らの混合比率は任意である。
【0015】上記無機発泡体および/または発泡スチロ
ールの部分接着は接着剤またはセメントを用いて、ある
いは加熱溶着により、空隙率が30〜70%、特に40〜60%
となるように、また、透水係数が10-2cm/sec以上となる
ように行われる。
【0016】空隙率が30%未満では透水性に難があり、
70%超では得られる透水性ブロックの強度が低下する。
また、透水係数が10-2cm/sec未満では上述と同様、透水
性に難があり、充分な排水効果が得られ難い。
【0017】本発明で用いられる接着剤としては、ウレ
タン系、エポキシ系、アクリル系等の有機系接着剤、セ
メント系、急結セメント系、水ガラス系等の無機系接着
剤がある。これらの接着剤としては、市販品を用いるこ
とができ、例えば、アデカレジンEP−4520/EH
220(エポキシ系接着剤)、アデカレジンEPES−
0427(主剤)/EH−220T(硬化剤)/水(自
己浮化型エポキシ系接着剤)、アデカレジンUP−37
3(ウレタン系接着剤)、アデカロックダインM−40
(急結セメント系接着剤)(以上、何れも旭電化工業
(株)製)等がある。これらの接着剤はそれぞれ、一種
または複数種を組み合わせて使用される。
【0018】上記接着剤のうち、エポキシ系接着剤を用
いると硬度の大きい透水性ブロックが得られ、ウレタン
系接着剤を用いると可撓性がよく、アクリル系接着剤を
用いると強靱で可撓性がよい。また、セメント系接着
剤、特に、急結セメント系接着剤を用いると、強度、施
工性、耐久性、耐火性、難燃性に優れるという効果があ
る。
【0019】さらに、本発明において、有機系接着剤か
ら一種以上、無機系接着剤から一種以上をそれぞれ選ん
で併用してなる樹脂モルタル系接着剤を用いると、難燃
性に優れた透水性軽量ブロックを得ることができる。
【0020】上述接着剤の使用量は有機系接着剤を使用
する場合には、無機発泡体および/または発泡スチロー
ル100重量部に対し、好ましくは5〜30重量部、より好
ましくは10〜20重量部である。5重量部未満では接着が
不十分となり、かつ、上述の空隙率が70%超となり、ま
た、30重量部超では接着が過剰になり、かつ、上述の空
隙率が30%未満となる。
【0021】また、無機系接着剤を使用する場合には、
その使用量は、無機発泡体および/または発泡スチロー
ル100重量部に対し、好ましくは50〜150重量部、より
好ましくは80〜120重量部である。50重量部未満では接
着が不十分となり、かつ、上述の空隙率が70%超とな
り、また、150重量部超では接着が過剰になり、かつ、
上述の空隙率が30%未満となる。
【0022】さらに、有機系接着剤と無機系接着剤とを
併用する場合には、その使用量は、それぞれを単独で使
用する場合における使用量の範囲内で、目的に応じて適
宜決定すればよい。
【0023】さらに、無機発泡体および/または発泡ス
チロールの熱溶融による部分接着は無機発泡体および/
または発泡スチロールを型枠に填充した後、型枠の外部
から加熱するか、あるいは型枠の内部に熱風を吹き込ん
で加熱し、前記発泡体等の一部の表面を熱溶融させるこ
とにより行う。
【0024】なお、本発明では、無機発泡ビーズ類を歴
青材により部分接着して本発明にかかる透水性軽量ブロ
ックを形成することもできる。
【0025】上述のようにして構成される本発明にかか
る棒状の透水性ブロック1は図1に示されるように、丸
棒状の中実な棒状体であってもよく、また、図2に示さ
れるように、中心軸線に沿って孔3を有する中空状の棒
状体であることもできる。
【0026】さらに、本発明にかかる透水性ブロック1
は図3に示されるように、ネットまたはシートからなる
補強材4で包んで補強して形成されてもよく、また、図
4に示されるように、補強材4を内部に埋め込んで形成
されてもよい。この場合の補強材4は上述のネット、シ
ートのほかに、図示しないが鉄筋バー、合成樹脂バー等
である。
【0027】さらに、また、本発明にかかる透水ブロッ
クは図示しないが、無機発泡体および/または発泡スチ
ロール中に繊維質からなる補強材を混入することにより
形成することもできる。
【0028】図5は上述したように、ひも状の発泡スチ
ロール5を部分接着して得られる角棒状の透水性ブロッ
ク1である。
【0029】図6は図2に示される複数本の丸棒状透水
性ブロック1を連結継手6で連結した状態を示す。
【0030】図7は図2に示される丸棒状の透水性ブロ
ック1の先端に加重材料としてのアンカー部材7を装着
した状態を示す。このアンカー部材7を装着する理由は
図8に示されるように、本発明にかかる透水性ブロック
1は軽量であるため、地盤A中で矢印方向に浮力が生
じ、この浮力8が透水性ブロック1のせん断抵抗9に打
ち勝って透水性ブロック1の浮上を防止するためであ
る。
【0031】図9は本発明にかかる透水性ブロック1を
地盤A中に設置した状態を示す。図9において、10は止
め金具であって、上述図7におけるアンカー部材と同様
の機能を有するものである。すなわち、止め金具10は透
水性ブロック1の地盤Aからの浮上を防止して、透水性
ブロック1を地盤中に固定するものである。11は排水部
であって、砂歴等の透水性材料11aからなる。透水性ブ
ロック1はこの一部、例えば末端1bを排水部11に位置
するように地盤A中に設置される。12は土層である。
【0032】図9における止め金具10は、例えば図12お
よび図13に示されるように弾力性を有する止め金具10を
透水性ブロック1とともにケーシング13中にあらかじめ
収納しておき、次いでこれを地盤中に設置した後にケー
シング13のみを取り除くことにより容易に地盤中に設置
される。
【0033】図10は本発明にかかる透水性ブロック1を
地盤A中に設置した例であって、図9の止め金具10の代
わりにパッカー14を設けたことを除いて図9と同様であ
る。
【0034】図10におけるパッカー14は、例えば次のよ
うにして設置される。まず、図14に示されるように、透
水性ブッロク1の先端1aに先端金具15を装着し、この
先端金具15に吐出口16を設け、この吐出口16にゴムスリ
ーブ17を巻きつけ、さらにその上に袋状のパッカー14を
かぶせ、このパッカー14を止め具18、18により先端金具
15に取りつける。
【0035】次いで、パッキング19、吐出口20を有する
図15に示される導水パイプ21を図14の孔3中に挿入し
て、図16に示されるように配置する。このように配置の
後、導水パイプ21を通じて吐出口20、16を介してパッカ
ー14中に水を導入し、パッカー14をふくらませ、地盤中
にパッカー14を形成する。
【0036】図11は本発明にかかる透水性ブロック1を
地盤A中に設置した例であって、図9の止め金具10およ
び図10のパッカー14の代わりに図7に示される加重部材
7(アンカー部材)を設けたことを除いて図9、図10と
同じである。
【0037】図11にかかる透水性ブロック1は図18に示
されるように、複数の透水性ブロック1、1・・・ 1を連
結継手6により連結して構成されたものであってもかま
わない。この場合の透水性ブロック1は連結状態に関し
ては図6のものと同じであるが、先端1aに加重部材7
が装着される点、図6のものと異なる。
【0038】図11における加重部材7は、例えば次のよ
うにして取りつけられる。まず、図19に示されるよう
に、ケーシング13を先端の掘削刃22により地盤Aを掘削
しながら地盤A中に設置する。この場合、ケーシング13
は掘削刃22の代わりに先端のコーン23を使用して掘削設
置されてもよい。
【0039】次いで、図20に示されるように、ケーシン
グ13中にモルタルを注入して先端1aに加重部材7を形
成する。さらに、図21に示されるように、この中に透水
性ブロック1を挿入の後、図22に示されるように、ケー
シング13を引き抜き、先端1aに加重部材7が装着され
た図11にかかる透水性ブロック1を地盤A中に設置す
る。
【0040】図17は特異なアンカー部材により透水性ブ
ロックを地盤中に固定した例であり、まず、地盤A中に
透水性ブロック1を、末端1bが排水部11に位置するよ
うに設置する。次いで、透水性ブロック1の末端1b
を、地盤1の上部であって、排水部11の下部に敷設され
たコンクリートプレート24で固定するとともに、この
コンクリートプレート24をこの両端から下方に伸びるコ
ンクリートのアンカー部材7、7で固定し、これによっ
て透水性コンクリート1を地盤A中に固定し、浮き上が
りを防止する。
【0041】図23は本発明にかかる透水性ブロック1を
地盤A中に設置した他の例であって、排水部11として透
水性材料11aの装填された枠体24を用いる。
【0042】この枠体24は、例えば図24に示されるよう
に、六角形のハニカム形状のものであって、この中に砂
歴等の透水性材料11aを装填することにより形成され、
これにより排水部11の強度が増強される。
【0043】図25は建造物25の周辺地盤A中に本発明に
かかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多数埋設設置した
例であって、地盤A中の水分が透水性ブロック1を通し
て外部に排水され、地盤Aの液状化防止に役立つ。26は
杭である。
【0044】図26は盛土27の下部ならびに周辺地盤A中
に本発明にかかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多数埋
設設置した例であって、図25と同様、地盤A中の水分が
透水性ブロック1を通して外部に排水され、地盤Aの液
状化防止に役立つ。
【0045】図27は法面28の内部の地盤A中に本発明に
かかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多数、水平に埋設
設置した例であって、図25と同様、地盤A中の水分が透
水性ブロック1を通して法面28から外部に排水され、地
盤Aの圧密強化に役立つ。
【0046】図28は地盤A上に壁面29を直立させ、その
背面に抗張材30を連結するとともに、砂歴からなる透水
材料11aを配置して排水部11を形成し、さらにその背部
の地盤A上に本発明にかかる透水性ブロック1をその末
端1bが透水材料11aに位置するように敷設し、次いで
その上に盛土、転圧し、このような操作を繰り返して土
構造物31を構築した例である。
【0047】この土構造物31は内部の水分が透水性材料
1、1・・・ 1を通して排水部11に排水されて排水溝32に
放出され、土構造物31の排水に役立つとともに、圧密強
化が達成される。
【0048】図29はトンネル33のコンクリート壁34に本
発明にかかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多数埋設設
置した例であって、トンネル33の排水に役立つ。排水は
排水溝32に放出される。
【0049】図30は盛土27の下部の地盤A上に透水材料
11aからなる排水部11を設け、その下方の地盤A中に本
発明にかかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多数埋設設
置した例であって、地盤A中の水分は透水性ブロック
1、1・・・ 1を通して排水部11に排水され、盛土27の下
方の地盤Aの圧密強化に役立つ。
【0050】図31は本発明にかかる透水性ブロック1、
1・・・ 1を二段に埋設設置した例であって、まず、下段
の地盤A中に透水性ブロック1、1・・・ 1を多数、末端
1bが地盤A上に突出するように設置する。次いで、そ
の上に透水材料11aの装填された枠体24からなる排水部
11を、上述の突出した末端1bが透水材料11a内に位置
するように配置する。さらに、この上に盛土して地盤A
を形成した後、この上に建造物25を建築する。このと
き、建造物25の周辺地盤Aにはさらに、再度多数の本発
明透水性ブロック1、1・・・ 1を埋設設置し、この上に
上述と同様にして排水部11を配置する。この例では、地
盤A内の水分は本発明の透水性ブロック1を通して二段
階に排水され、排水効果が倍加される。
【0051】図32は盛土27の下方に、砂歴と、発泡ガラ
スビーズと、接着剤との混合物からなる透水材料11aが
装填された枠体24の排水部11を配置し、その下方の地盤
A中に本発明にかかる透水性ブロック1、1・・・ 1を多
数埋設設置した例である。この場合、地盤A中の水分は
透水性ブロック1を通して排水部11に排水されるととも
に、排水部11が枠体24から構成されるので強度も増強さ
れ、したがって、盛土27の強化と液状化防止が達成され
る。
【0052】
【作用】上述の構成からなる本発明は透水性ブロックが
無機発泡体および/または発泡スチロールの発泡軽量材
料を部分接着して得られるので、軽量であり、かつ、空
隙を有して多孔性であり、さらに、全表面が透水性を有
し、周辺土圧によって透水断面が減少せず、このため、
目詰まりを起こさずに良好な透水性を呈し、さらに施工
性に優れている。
【0053】したがって、本発明はこのような透水性ブ
ロックを地盤排水材料として地盤中に設置することによ
り、地盤中の水分を良好に排水し得、このため、単なる
地盤中の地下水の排水のみならず、軟弱地盤の圧密強化
や液状化防止にも適用される。
【0054】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は使用する地盤排
水材料が軽量であって、全表面が透水性を有し、かつ周
辺土圧によって透水断面が減少しにくく、大きな透水断
面を維持し、このため、透水性に優れるのみならず、目
詰まりを起こしにくく、かつ施工性に優れ、したがっ
て、この材料を地盤中に配設することにより、単なる地
盤中の地下水の排水のみならず、軟弱地盤の圧密強化や
液状化防止にも役立ち、実用上有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる中実の丸棒状透水性ブロックの
斜視図である。
【図2】本発明にかかる中空の丸棒状透水性ブロックの
斜視図である。
【図3】ネットで包まれた丸棒状透水性ブロックの斜視
図である。
【図4】ネットが埋設された丸棒状透水性ブロックの斜
視図である。
【図5】ひも状発泡スチロールからなる角棒状透水性ブ
ロックの斜視図である。
【図6】連結継手で連結された丸棒状透水性ブロックの
斜視図である。
【図7】先端にアンカー部材の装着された丸棒状透水性
ブロックの斜視図である。
【図8】本発明にかかる棒状透水性ブロックの浮上理論
の説明図である。
【図9】止め金具の備えられた透水性ブロックを地盤中
に設置した状態の説明図である。
【図10】パッカーの備えられた透水性ブロックを地盤
中に設置した状態の説明図である。
【図11】先端に加重材料が装着された透水性ブロック
を地盤中に設置した状態の説明図である。
【図12】ケーシング中に止め金具が内蔵された状態の
部分断面図である。
【図13】図12のケーシングを取り除いて止め金具を露
出した状態の部分斜視図である。
【図14】パッカーをふくらます前の状態を表した部分
断面図である。
【図15】図14の孔中に挿入する導水パイプの部分断面
図である。
【図16】図14の孔に図15の導水パイプを挿入し、パッ
カーに水を導入してふくらませた状態の断面図である。
【図17】特異なアンカー部材を用いて透水性ブロック
を地盤中に固定した状態の断面図である。
【図18】連結継手によって連結され、かつ、先端にア
ンカー部材の装置された透水ブロックの断面図である。
【図19】地盤中にケーシングを設置した状態の断面図
である。
【図20】図19のケーシング中にモルタルを流し込んだ
状態の断面図である。
【図21】図20のケーシングに本発明にかかる透水性ブ
ロックを挿入した状態の断面図である。
【図22】図21のケーシングを取り除き、本発明にかか
る先端にアンカー部材の装着された透水性ブロックを地
盤中に設置した状態の断面図である。
【図23】地盤中に多数の透水性ブロックを設置し、か
つ排水部として透水性材料の装填された枠体を用いた状
態の断面図である。
【図24】図23に用いられた透水性材料の装填された枠
体を表した平面図である。
【図25】建造物周辺の地盤中に本発明にかかる透水性
ブロックを設置し、液状化防止を行った状態の説明図で
ある。
【図26】盛土の下部や周辺地盤中に本発明にかかる透
水性ブロックを設置し、排水および液状化防止を行った
状態の説明図である。
【図27】法面に本発明にかかる透水性ブロックを水平
に設置し、地盤の圧密強化を行った例の説明図である。
【図28】土構造物中に本発明にかかる透水性ブロック
を設置し、土構造物の排水ならびに圧密強化を行った例
の説明図である。
【図29】トンネルのコンクリート壁に本発明にかかる
透水性ブロックを設置し、トンネルの排水を行った例の
説明図である。
【図30】盛土下部に排水部を設け、その下の地盤中に
本発明にかかる透水性ブロックを埋設設置した例の説明
図である。
【図31】本発明にかかる透水性ブロックを地盤中に二
段階に設置し、排水を一層向上せしめた例の説明図であ
る。
【図32】盛土下部に枠体による排水部を設け、その下
の地盤中に本発明にかかる透水性ブロックを多数設置し
た例の説明図である。
【符号の説明】
1 透水性ブロック 1a 先端 1b 先端 2 空隙 3 孔 4 補強材 5 ひも状発泡スチロール 7 アンカー部材 10 止め金具 11 排水部 11a 透水材料 14 パッカー 24 枠体 27 盛土 28 法面 31 土構造物 33 トンネル A 地盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 誠次 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 島田 俊介 東京都文京区本郷2−15−10 強化土エン ジニヤリング株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機発泡体および/または発泡スチロー
    ルを空隙を有するように部分接着して得られる棒状透水
    性ブロックからなる地盤排水材料。
  2. 【請求項2】 前記透水性ブロックにはアンカー部材が
    装着されてなる請求項1の地盤排水材料。
  3. 【請求項3】 請求項2のアンカー部材が加重材料であ
    る請求項2の地盤排水材料。
  4. 【請求項4】 前記無機発泡体が発泡ガラスビーズであ
    る請求項1の地盤排水材料。
  5. 【請求項5】 前記発泡スチロールがビーズ状またはひ
    も状の形状である請求項1の地盤排水材料。
  6. 【請求項6】 前記透水性ブロックは無機発泡体および
    /または発泡スチロールを接着剤またはセメントによ
    り、または加熱溶着により空隙を有するように部分的に
    接着して得られる請求項1の地盤排水材料。
  7. 【請求項7】 請求項1の棒状透水性ブロックが中実の
    棒状体である請求項1の地盤排水材料。
  8. 【請求項8】 請求項1の棒状透水性ブロックが中空の
    棒状体である請求項1の地盤排水材料。
  9. 【請求項9】 請求項1の透水性ブロックがネットまた
    はシートからなる補強材で包んで形成される請求項1の
    地盤排水材料。
  10. 【請求項10】 請求項1の透水性ブロックが内部にネ
    ットシート、鉄筋バー、または合成樹脂バーからなる補
    強材を埋め込むことにより形成される請求項1の地盤排
    水材料。
  11. 【請求項11】 請求項1の透水性ブロックが繊維質か
    らなる補強材を混入することにより形成される請求項1
    の透水性ブロック。
  12. 【請求項12】 無機発泡体および/または発泡スチロ
    ールを空隙を有するように部分接着して得られる棒状透
    水性ブロックを地盤中に設置することを特徴とする地盤
    排水工法。
  13. 【請求項13】 請求項12の棒状透水性ブロックがア
    ンカー部材により地盤中に固定して設置される請求項1
    2の地盤排水工法。
  14. 【請求項14】 請求項12の棒状透水性ブロックが透
    水性材料によって形成される排水部に連絡するように地
    盤中に設置される請求項12の地盤排水工法。
  15. 【請求項15】 請求項14の透水性材料が砂歴層であ
    る請求項14の地盤排水工法。
  16. 【請求項16】 請求項14の排水部が透水性材料の装
    填された枠材からなる請求項14の地盤排水工法。
JP7473395A 1995-03-08 1995-03-08 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法 Pending JPH08246437A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7473395A JPH08246437A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7473395A JPH08246437A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08246437A true JPH08246437A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13555739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7473395A Pending JPH08246437A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08246437A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006118346A (ja) * 2001-08-30 2006-05-11 Hisashi Izena 緑化断熱ブロックと緑化構造体
JP2006125166A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Torimu:Kk 発泡ガラスを活用した盛土技術
KR100699410B1 (ko) * 2004-09-10 2007-03-26 한국건설기술연구원 폐유리를 이용한 연직 배수 공법
JP4803472B1 (ja) * 2010-08-24 2011-10-26 強化土株式会社 地盤安定化工法
JP2012047031A (ja) * 2011-06-15 2012-03-08 Kyokado Kk 地盤安定化工法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006118346A (ja) * 2001-08-30 2006-05-11 Hisashi Izena 緑化断熱ブロックと緑化構造体
KR100699410B1 (ko) * 2004-09-10 2007-03-26 한국건설기술연구원 폐유리를 이용한 연직 배수 공법
JP2006125166A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Torimu:Kk 発泡ガラスを活用した盛土技術
JP4653466B2 (ja) * 2004-10-26 2011-03-16 株式会社トリム 発泡ガラスを活用した地すべり抑制方法
JP4803472B1 (ja) * 2010-08-24 2011-10-26 強化土株式会社 地盤安定化工法
JP2012047031A (ja) * 2011-06-15 2012-03-08 Kyokado Kk 地盤安定化工法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2443759C (en) Foam pile system
KR101259364B1 (ko) 가압식 지반보강 장치
WO1997036057A1 (en) Reinforcement frame for structures and method of constructing building structures utilizing the same reinforcement frame
KR101736292B1 (ko) 자유장부 보강이 가능한 주름관 앵커 및 그 시공방법
US3429126A (en) Method of producing a continuous bore pile wall
KR100766450B1 (ko) 정착지지체로 이루어진 지반정착앵커구조체 및 이를 이용한연약지반내 앵커시공방법
EP1252397B1 (en) Soil reinforcement method and apparatus
KR100415809B1 (ko) 흙막이용 프리캐스트 말뚝 및 이를 이용한 흙막이 시공공법
US6846130B2 (en) Method and apparatus for enhancement of prefabricated earth drains
KR100710867B1 (ko) 수평배수공 역할을 겸한 상향식 지반보강공법 및 그 구조
JPH08246437A (ja) 地盤排水材料およびこれを用いた地盤排水工法
KR100455915B1 (ko) 마이크로파일용 패커 및 이를 이용한 압력식 마이크로파일 시공방법
KR101996133B1 (ko) 개착식 지하 터널 구조물의 소음 진동 저감을 위한 상부 토핑을 시공하는 방법
CN107419738A (zh) 一种模块化边坡绿化方法
JPS6282113A (ja) 地盤安定工法
KR20090130354A (ko) 가압 지수식 앵커링 공법
JP3681902B2 (ja) 耐震地山補強土工法
KR200381571Y1 (ko) 수평배수공 역할을 겸한 상향식 지반보강구조
KR940002457B1 (ko) 연약지반의 지내력 증강 및 차단벽 형성방법 및 장치
JP2004190252A (ja) 地滑り抑止構造
JPH05125726A (ja) ドレーン層付き杭の造成方法
JP2001152448A (ja) 地中コンクリート構造体の構築工法
KR200431272Y1 (ko) 정착지지체로 이루어진 지반정착앵커구조체
KR100556668B1 (ko) 친환경적인 사면보강구조
KR200337877Y1 (ko) 지반 보강을 위한 압력식 그라우팅 장치