JPH08246135A - レーザー蒸着法による薄膜製造方法及び薄膜製造装置 - Google Patents

レーザー蒸着法による薄膜製造方法及び薄膜製造装置

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JPH08246135A
JPH08246135A JP7442895A JP7442895A JPH08246135A JP H08246135 A JPH08246135 A JP H08246135A JP 7442895 A JP7442895 A JP 7442895A JP 7442895 A JP7442895 A JP 7442895A JP H08246135 A JPH08246135 A JP H08246135A
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JP
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thin film
laser
target
film manufacturing
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JP7442895A
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English (en)
Inventor
Ryuki Nagaishi
竜起 永石
Hideo Itozaki
秀夫 糸崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板の両面に同時に薄膜を形成する方法及び
装置を提供することを目的とする。 【構成】 チャンバ内において、第1の表面と、第1の
表面の裏側である第2の表面とを有する平板状の基板に
対して、堆積物質から成るターゲットにレーザーを照射
し堆積物質を昇華させて、基板の第1の表面上と第2の
表面上とに堆積物質の膜を形成する製造方法であって、
(a)ターゲットを内側表面に有する多角形環状又は円
形環状のターゲットホルダーを、チャンバ内に配置する
ステップと、(b)ターゲットホルダーの多角形環状又
は円形環状の更に内側に、基板を配置するステップと、
(c)基板を加熱して所定の温度に維持するステップ
と、(d)ターゲットにレーザーを照射して、第1の表
面上と第2の表面上に堆積物質を堆積させるステップと
を備えることを特徴とする薄膜製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー蒸着法による
デバイスの製造方法に関する。本発明は特に、酸化物高
温超伝導体を用いたマイクロ波・ミリ波デバイス用部材
の製造方法に適する。
【0002】
【従来の技術】酸化物高温超伝導体のマイクロ波・ミリ
波分野への応用に関して、低損失化、高速化、小型化及
び低消費電力化の観点から、産業上の期待が高まってい
る。
【0003】酸化物高温超伝導体を用いた各種デバイス
の開発と共に、これを製造する方法としてレーザー蒸着
法が注目されている。レーザー蒸着法では、基板及び堆
積させる物質のターゲットを加熱し、レーザーのパルス
をターゲットに照射することにより、ターゲットの物質
を昇華させて、基板上に堆積させる。
【0004】桧垣らの報告(電子情報通信学会予稿集、
1991年4月26日、文献1)によれば、酸化物高温
超伝導体であるYBa2 Cu3 7-x (以下、YBCO
と略記する)薄膜をスパッタリングにより堆積させて作
製されたプレーナー型の円盤共振器は、表面抵抗の温度
特性の面で、マイクロ波・ミリ波分野への応用に対して
有望な特性を有することが述べられている。
【0005】上記文献1にも述べられているように、こ
のような酸化物高温超伝導体の応用には、酸化物高温超
伝導体薄膜の結晶性等の膜質が特に重要である。
【0006】図6は、上記文献1に記載された共振器の
分解斜視図である。図6に示されるように、上記文献に
よる共振器100は、円形薄膜106及び矩形薄膜10
7a、107bが表面に形成された誘電体108に対し
て、Au薄膜から成る下部グランドプレーン102を表
面に有する下部誘電体104が下方から、Au薄膜から
成る上部グランドプレーン110を表面に有する上部誘
電体112が上方からそれぞれ、挟む構造を有する。
【0007】一方、Holzapfel らによれば、c軸配向の
(c-axis oriented )エピタキシャルYBa2 Cu3
7-x 薄膜を、オフ軸(off-axis ) の配置によるレーザー
蒸着法によってLaAlO3 とSrTiO3 との(10
0)面を有する基板の表裏両面に形成したことが報告さ
れている(Holzapfel, B. et.al.,Applied Physics Lett
ers,61(26),pp.3178-3180,28 Dec 1992 、文献2) 。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記文献1の共振器で
は、1枚の酸化物高温超伝導体薄膜を有する誘電体に対
してグランドプレーン用導体膜を形成した2枚の誘電体
で挟む構造であるため、これら誘電体同士の密着度が多
少たりとも変化すれば、高周波特性に敏感に影響する。
そのため、高周波特性に関する信頼性の点で、実用的な
共振器の構造とは必ずしも言えない。
【0009】また、上記文献2では、1枚の誘電体基板
に対して表裏両面に酸化物高温超伝導体薄膜を形成する
可能性を示唆することにより、1枚の誘電体基板内に共
振器とグランドプレーンとを包含させて、文献1に代表
される問題点を解決しようとしている。しかし、文献2
では、上記の可能性を示唆するのみにとどまっており、
具体的に表裏両面に品質の高い膜を形成する方法に関し
ては何等言及されていない。
【0010】本発明は、上記の状況に鑑みてなされたも
のであり、酸化物高温超伝導体を用いて信頼性の高いマ
イクロ波・ミリ波デバイス用部材を製造する方法を提供
することを目的とする。
【0011】また、本発明は、レーザー蒸着法を用いて
大面積の基板の両面に良質且つ均質な薄膜を形成する方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜製造方法
は、チャンバ内において、(a)ターゲットを内側表面
に有する多角形環状又は円形環状のターゲットホルダー
を、チャンバ内に配置するステップと、(b)ターゲッ
トホルダーの多角形環状又は円形環状の更に内側に、基
板を配置するステップと、(c)基板を加熱して所定の
温度に維持するステップと、(d)ターゲットにレーザ
ーを照射して、第1の表面上と第2の表面上に堆積物質
を堆積させるステップとを備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
を堆積させるステップにおいて、(i) ターゲットに入射
するレーザーを才差運動させて、ターゲットホルダーの
多角形環状又は円形環状の全周にわたって入射すること
を特徴としてもよい。
【0014】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
が、酸化物であることを特徴としてもよい。
【0015】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
が、酸化物高温超伝導体であることを特徴としてもよ
い。
【0016】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
が、85K以上の超伝導臨界温度を有し且つ0tesl
aにおいて77Kでの臨界電流密度が105 A/cm2
以上である物質であることを特徴としてもよい。
【0017】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
が、YBa2 Cu3 7-x であることを特徴としてもよ
い。
【0018】また、本発明の薄膜堆積方法は、堆積物質
が、Tl酸化物と、Bi酸化物とから成る群より選択さ
れることを特徴としてもよい。
【0019】また、本発明の薄膜堆積方法は、基板が誘
電体であることを特徴としてもよい。
【0020】また、本発明の薄膜堆積方法は、基板が、
MgOと、LaAlO3 と、Al23 と、SrTiO
3 から成る群より選択される物質を備えることを特徴と
してもよい。
【0021】本発明の薄膜堆積装置は、互いに表裏の関
係にある第1の表面と第2の表面とを有する平板状の基
板に薄膜を形成するための製造装置であって、(1)2
00℃の耐熱性を有し内部の減圧が可能なチャンバであ
って、(a)多角形環状又は円形環状のターゲットホル
ダーの内側表面に支持された、堆積物質から成る1つ以
上のターゲットと、(b)ターゲットホルダーの内側表
面の内側に基板を保持する基板ホルダーと、(c)基板
を加熱する加熱手段と、(d)ターゲットにレーザーを
入射させるための入射窓とを内部に備えるチャンバと、
(2)レーザーを発生させるレーザー発生手段と、レー
ザー発生手段により発生させたレーザーを反射し且つ移
動して、レーザーの方向を才差運動させてターゲットホ
ルダーの内側表面の全周にわたって入射させるための可
動式ミラーを含む光路系とを備えるレーザー光学系とを
備えることを特徴とする。
【0022】また、本発明の薄膜製造装置は、基板ホル
ダーに接続されて、基板に所定の周期性をもつ運動を与
える基板可動手段を更に備えることを特徴としてもよ
い。
【0023】また、本発明の薄膜製造装置は、可動式ミ
ラーが、1軸で又は2軸で運動することを特徴としても
よい。
【0024】また、本発明の薄膜製造装置は、ターゲッ
トホルダーが、円形環状であり、且つ、内側表面にター
ゲットを5個〜30個有することを特徴としてもよい。
【0025】また、本発明の薄膜製造装置は、レーザー
発生手段が、波長248nmのKrFエキシマレーザー
と、波長193nmのArFエキシマレーザーと、波長
308nmのXeClエキシマレーザーとから成る群よ
り選択されることを特徴としてもよい。
【0026】また、本発明の薄膜製造装置は、基板ホル
ダーが、基板を少なくとも1ヵ所の基板の端部で固定す
ることを特徴としてもよい。
【0027】
【作用】本発明の薄膜形成方法は、基板の外周の外側
に、基板を囲むようにターゲットを配置する。そして、
基板を囲むターゲットには、それぞれレーザーを360
゜回転させながら照射する。従って、基板の両面に厚み
分布の無い良質且つ均質な薄膜を同時に形成することが
できる。更に、堆積物質を基板の外周の方から基板に向
かって移動させるため、大きなサイズの基板に対して薄
膜を形成することが可能となる。
【0028】また、本発明の薄膜製造方法によれば、1
つの基板の上下に導電体又は高温超伝導体層を形成する
ことが可能となるため、高周波特性が良好で且つ信頼性
の高い高周波デバイスを製造することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、添付した図面を参照して、本発明に従
った実施例を詳細に説明する。尚、これら図面において
は、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略した。尚、各図面においては図示による説明の容易
さを優先させ、縮尺及びディメンジョンを誇張して描か
れている部分が含まれる。
【0030】(実施例1)本実施例では、酸化物高温超
伝導体にYBCO、部材の基板にMgO単結晶板を用
い、本発明に従った方法によりマイクロ波共振器用の部
材を作製した。図1は、本実施例において作製されたマ
イクロ波共振器用部材の斜視図である。尚、図1は、図
示のし易さのため誇張して描かれており、以下の説明の
数値とは必ずしも一致しない。図1に示されるように、
マイクロ波共振器用部材10は、誘電体であるMgO単
結晶板12の上に、酸化物高温超伝導体であるYBCO
から成る円形膜14と、略矩形膜16a及び16bを有
し、且つ、MgO単結晶板12の下に、同じくYBCO
から成るグラウンドプレーン膜18を有する。誘電体で
あるMgO単結晶板12は、長さ20mm、幅10m
m、厚さ0.5μmのサイズを有する。円形膜14は、
直径5mmのサイズを有する。略矩形膜16a及び16
bはいずれも、長さ7mm、幅1mm、厚さ0.5μm
のサイズを有し、それぞれの円形薄膜との距離(両矢印
17a及び17bで示される)は、共に0.5mmであ
る。グラウンドプレーン膜18は、MgO単結晶板12
の下面全面に均一な厚さで形成されており、その厚さは
0.5μmである。
【0031】図2は、マイクロ波共振器の断面図であ
り、(a)〜(f)の順番で、本実施例でのマイクロ波
共振器の作製の手順を示す。図2を参照して、本実施例
におけるマイクロ波共振器の作製方法の概略を説明して
おく。まず、図2(a)に示される誘電体12の上下に
YBCO膜141及び181を、同時に形成した(図2
(b)参照)。次に、片方のYBCO膜141の上面全
面に、フォトレジストを塗布してフォトレジスト層を形
成した(図2(c))。そして、マスクを用いて光露光
を行った後、全体を現像液に浸漬し、YBCO膜の表面
にフォトレジストパターン201を形成した(図2
(d))。次いで、YBCOをエッチングにより除去
し、パターン201に保護されているYBCO膜のみを
残した(図2(e)参照、尚、図2(e)〜(f)にお
いては、図1に示される円形膜14の断面のみが示さ
れ、矩形膜のP断面は示されない)。最後に、フォトレ
ジストパターン201を除去して、所望のマイクロ波用
共振器が完成した。
【0032】次に、YBCO膜を誘電体基板の両面に同
時に形成するための装置について、詳細に説明する。本
実施例では、レーザー蒸着法によりYBCO膜を、Mg
O単結晶から成る基板の表裏両面に同時に形成した。図
3は、本実施例で用いたレーザー蒸着装置の縦断面図、
図4はこのレーザー蒸着装置のチャンバ内のターゲット
ホルダーの上面図である。以下、図3及び図4を参照し
て、本実施例に用いられたレーザー蒸着装置を説明す
る。
【0033】図3に示されるように、レーザー蒸着装置
200は、円筒形のチャンバ202を備える。このチャ
ンバ202内部で、MgO基板へのYBCO膜のレーザ
ー蒸着が行われる。チャンバ202は、SUS304製
の本体204と、SUS304製のリッド206とによ
り、外部から画成される。チャンバ202内部に、Mg
O単結晶から成る誘電体基板208を保持する基板ホル
ダー210が設置される。
【0034】図3及び図4に示されるように、YBCO
から成るターゲット212a〜hは、円環形状のターゲ
ットホルダー214の内側表面に、8角形状に付加され
ている。即ち、本発明に従った製造方法を実現するレー
ザー蒸着装置では、1つの基板の周囲をターゲットが囲
んでいる。ターゲット212a〜hと基板208との距
離は、7〜12cmである。
【0035】図3に示されるように、チャンバ202の
内部には、円筒形のヒーター216が包含され、基板2
08を効率良く且つ基板温度が均一になるように加熱す
る。また、加熱効率を高めるために、同様のヒーター
を、基板に対し対称な位置にレーザーを遮断しないよう
に配置してもよい。
【0036】レーザー蒸着装置200のレーザー光学系
に関して説明する。この装置200では、レーザーの発
生装置系はチャンバの外部に設けられる。図3に示され
るように、チャンバ202には、集光レンズ229を通
過した外部からのレーザーをチャンバ202内に入射さ
せるための、入射窓220が具備される。チャンバ20
2の外部には、レーザー発振装置222と、入射窓22
0への可動式ミラー228とが備えられる。ミラー22
8は、シャフト250に接続されたモーター252によ
り、回転する。入射窓220a,bは共に、厚さ10m
mの合成石英から成る。レーザー発振装置222は、波
長248nmのレーザーを発するKrFエキシマレーザ
ー源を備える。このレーザー源は、波長193nmのA
rFエキシマレーザーであってもよく、波長308nm
のXeClエキシマレーザーであってもよい。
【0037】図3に示されるように、レーザー発振装置
222から発せられたレーザー(点線230で図示)
は、可動ミラー228に入射する。可動ミラー228
は、その回転機構により、図3において、ミラー228
の角度から点線228aで示されるような角度までの運
動を、所定の周期をもって行う。従って、チャンバ20
2に入射したレーザーは、212a,212b,212
c,212d,212e,212f,212g,212
hの順に一定の時間ずつ各ターゲットに入射する。
【0038】尚、ターゲットの配置は図4に示される態
様に限定されないが、ドーナッツ状ターゲットが好まし
いが、ターゲットホルダー及びターゲットの作製の容易
さから、円環形状のターゲットホルダー214の内側表
面にターゲットが5〜30枚程度配置される形態でもよ
い。
【0039】ターゲット212a〜hの表面に存在する
YBCOの各原子は、入射したレーザーのエネルギーを
受けて昇華して、点線234a及び234bに模式的に
示されるプルームを形成し、ターゲットを構成する原子
は、原子又はイオンの状態で移動し、基板208へと到
達して基板208の表面に堆積される。
【0040】また、レーザーの走査により、基板へのY
BCOの堆積の均一性は確保されるが、成膜条件により
膜厚分布が大きい場合には、基板を水平方向の一定の軸
の方向に往復運動をさせる機構を、レーザー蒸着装置に
具備し、これを用いて膜厚分布の均一性の向上を図って
もよい。
【0041】図3に示されるように、基板ホルダー21
0には更に、基板を180゜反転させるためのプログラ
ム内蔵のモーター258が接続されている。モーター2
58により、基板208は、5〜15秒毎に反転を繰り
返すことが可能である。これは、ヒーターが基板の片面
側にのみ設置されているとき、基板自体を反転させるこ
とにより、基板両面の温度を同等にする。
【0042】図3に示されるように、チャンバの側部に
は、基板ホルダー210を気密性を維持しつつ保持する
ための保持板252と、保持板252を接続して水平軸
方向の運動を与える水平軸方向モーター256が具備さ
れる。また、基板ホルダー210を垂直軸方向及び水平
軸方向に自由に運動せしめるためのべローズ258が、
リッド206の頂面上に備えられる。
【0043】以下、本実施例の製造工程を、各工程毎に
説明する。
【0044】(1:MgO単結晶基板両面へのYBCO
薄膜の形成(図2(b)参照))この工程では、図3及
び図4に示されるレーザー蒸着装置を用い、誘電体であ
るMgO単結晶基板の表裏両面へ、酸化物高温超伝導体
であるYBCOの薄膜を形成した。
【0045】本実施例では、YBCOとして、化学量論
比がYBa2 Cu3 7-x のものを用いた。誘電体基板
には、両面鏡面研磨が施された(100)面を有するM
gO単結晶板を用いた。このMgO単結晶基板のサイズ
は、50mmx50mmx0.5mmであった。
【0046】レーザー蒸着法の条件は、以下の通りであ
る。まず、チャンバ内にO2 ガスを流下しつつ、チャン
バ内圧力を400mTorrに減圧した。ヒーターに電
力を供給し、基板温度が650〜700℃に安定するま
でその状態を維持する。基板温度は、予めチャンバ内の
基板近傍に熱電対を設置して様々なチャンバ内圧力や電
力等の条件で温度測定を行っておき、各条件に対する電
力v.s.基板温度の検量線を求めておくことにより、
電力の操作のみで再現性良く温度の制御が可能となる。
次に、可動ミラー228の運動を開始し、また、基板の
往復運動を開始した。レーザー源(KrFレーザー、波
長248nm)に電力を供給し、約5Wのレーザー出力
でレーザーを発生させた。この時のレーザーのパルスの
周波数は、5Hzであり、各パルスのレーザーエネルギ
ーは、0.3J/pulse であった。
【0047】発せられたレーザーは、可動式の全反射ミ
ラーに入射する。反射されたレーザーはそれぞれ、表面
に無反射コーティングが施された入射窓を介してチャン
バ内に設置されたターゲットに入射する。本実施例で
は、ターゲット表面上のレーザーの照射面積は、10m
2 (照射領域は2mmx5mm)であった。また、レ
ーザーのレーザーエネルギー密度は、ミラー及びプリズ
ムを通過する際に損失されて1.5〜2.0J/cm2
であり、従って、レーザーエネルギーは150〜200
mJであった。
【0048】図3に示されるように、レーザー照射を受
けたターゲット212a〜hの表面では、ターゲット表
面を構成するYBCOが昇華し、点線234a,234
bで示されるようなプルームを形成する。基板への蒸着
量は、ターゲットのレーザー照射近傍で最も多く、その
位置から離れるに従って少なくなる。このため、レーザ
ーを固定していれば、基板に堆積される薄膜の厚さに分
布が生じてしまう。このような問題を防止するため、本
実施例では、基板を囲む環状のターゲット上にレーザー
を走査することにより、厚み分布のない薄膜を形成し
た。
【0049】レーザーが入射されたターゲット表面で
は、Y、Ba、Cu、Oの各原子が昇華し、それぞれが
原子の状態で基板へと到達し、基板上に堆積されてい
く。このように、堆積操作を約17分行い、約0.5μ
mのYBCO薄膜が堆積された。本実施例では、得られ
たYBCO膜の厚さと操作時間とから、堆積速度は平均
で約1オングストローム/pulse であった。
【0050】このように、MgO基板上に形成された薄
膜の導電性を、以下のように測定した。薄膜を形成した
基板の1つを薄膜の導電性測定用に取り出し、片面の薄
膜に、フォトリソグラフィー及びエッチングにより20
μmx20μmのブリッジを形成した。そして、温度条
件を変えて、一般的な四端子法によってブリッジの両側
の発生電圧を測定して抵抗値を得た。発生電圧が1μV
以下になる温度を超伝導臨界温度(Tc)と定めた。本
実施例の薄膜のTcは90Kであった。次に、77Kに
おいてブリッジに供給する電流を徐々に増加させ、抵抗
が発生した電流を臨界電流(Ic)とし、Icをブリッ
ジの電流通過断面積で除して、臨界電流密度(Jc)を
得た。本実施例で作製されたYBCO薄膜の臨界電流密
度は、300万A/cm2 であった。
【0051】また、得られたYBCO薄膜の厚み分布に
関し、膜の一部を取り除き、膜と基板との境にできる段
差を、接触式の表面あらさ計を用いて測定し、これによ
り、膜全面にわたって同様の測定を行った。本実施例で
形成された薄膜の厚みのばらつきは、表裏両面とも、+
/−5%以下の範囲内であった。
【0052】(2:フォトレジストパターンの形成(図
2(c),(d)参照))以上のように形成されたYB
CO膜の片方の表面上に、周知のフォトレジスト技術に
よりフォトレジストパターンを形成した。
【0053】フォトレジスト材には、市販されているシ
リコン半導体用レジスト材を特に制限なく用いることが
可能である。例えば、ポジ型レジスト材としては、OF
PR−2(東京応化工業社製)、AZ111(ヘキスト
社製)等、一般的なポジレジスト材を例示することがで
きる。また、ネガ型レジスト材としては、JSR CI
R−712(日本合成ゴム社製)等を例示することがで
きる。
【0054】半導体製造プロセスの量産工程において多
用されている方法によって、ポジ型レジスト材の塗布の
後マスクを用いて光露光を行い、YBCO薄膜の表面上
に、図1に示される円板薄膜14及び略矩形薄膜16
a,16bのパターンをもったレジスト材が形成され
た。
【0055】(3:YBCOのエッチング(図2(e)
参照))以上のように形成されたフォトレジストに保護
された部分以外のYBCO膜をエッチングした。エッチ
ングには、半導体製造プロセスの量産工程で広く用いら
れているイオンミリング法が用いられた。
【0056】(4:レジスト材の除去(図2(f)参
照))最後に、残留レジスト材をアセトンにより除去
し、図1に示されるようなマイクロ波共振器用の部材が
完成した。
【0057】(マイクロ波共振器用部材の高周波特性の
測定)このように作製されたマイクロ波用共振器用部材
の高周波特性に関して評価を行った。まず、このマイク
ロ波用共振器は、誘電体の表面(円板薄膜が形成されて
いる方の面)及び裏面に、酸化物高温超伝導体が形成さ
れている構造を有する。従って、この共振器に入力され
たマイクロ波は、水平方向で且つ矩形薄膜から円板薄膜
を経て他方の矩形薄膜へと至る方向にマイクロ波を共振
させて導波する。
【0058】高周波特性の評価は、次の通りであった。
共振器をクライオスタット内で77Kの温度に平衡させ
た後、5GHzのマイクロ波を入力し、その際のQ値を
測定した。Q値の測定には、ネットワークアナライザを
用いて行った。
【0059】図5は、本実施例で作製されたマイクロ波
共振器の高周波特性の評価に用いられた装置のシステム
線図である。図5に示されるように、高周波特性測定装
置300は、試験体(マイクロ波共振器)302を内部
に包含して所定の温度に平衡させるクライオスタット3
04と、ネットワークアナライザ306とを備える。ク
ライオスタットには、冷却器308と、温度制御装置3
10が備えられている。温度制御装置310が制御可能
な温度範囲は、30〜300Kである。ネットワークア
ナライザ306は、信号ソース312と接続され、これ
を制御する。そして、ネトワークアナライザ306と温
度制御装置310とは、システムコントローラ314に
よって統轄的に制御される。本実施例で用いられたネッ
トワークアナライザ306は、HP8515B型(ヒュ
ーレットパッカード社製)であった。
【0060】図5に示されるように本実施例で作製した
共振器302は、クライオスタット304内部に設置さ
れて、77Kの温度に冷却された。その後、信号ソース
312に5GHzの高周波シグナルを発生させて、ネッ
トワークアナライザ306に導入した。ネットワークア
ナライザ306により、この5GHzの高周波シグナル
がクライオスタット304内の試験体302内に入力さ
れ、その応答はネットワークアナライザ306にフィー
ドバックされた。
【0061】本実施例により作製されたマイクロ波共振
器のQ値は、77Kにおいて35,000であった。従
って、本実施例により作製された酸化物高温超伝導体を
用いたマイクロ波共振器は、良好な周波数特性を有する
ことが確認された。 (実施例2)本実施例では、ターゲットの堆積物質にT
lBa2 CaCu2 x を用いて、MgO基板上にTl
Ba2 CaCu2 x を堆積させた。
【0062】まず、図3に示される装置を用い、実施例
1と全く同様の方法でTlBa2 CaCu2 x 薄膜を
形成した。次に、Tlの蒸気圧が高く薄膜中からTlが
消失され易いことを考慮し、薄膜形成後に基板を、O2
+Tl雰囲気中で800℃、10時間の熱処理を行っ
た。熱処理の後、薄膜高周波特性を、実施例1と同じ方
法で評価した。フォトリソグラフィー〜エッチングの工
程を実施例1と同様に行い、実施例1と同じ構造のマイ
クロ波共振器を作製した。そして、実施例1と同じ方法
でQ値を評価した。
【0063】得られたTlBa2 CaCu2 x 薄膜の
Tcは95K、77KにおけるJcは1,000,00
0A/cm2 であった。また、作製された共振器のQ値
は、42,000であった。
【0064】(実施例3)本実施例では、ターゲットの
堆積物質にTl2 Ba2 CaCu2 x を用いて、Mg
O基板上にTl2 Ba2 CaCu2 x を堆積させた。
【0065】まず、図3に示される装置を用い、基板温
度を300〜350℃の範囲で設定した以外は実施例1
と全く同様の方法でTl2 Ba2 CaCu2 x 薄膜を
形成した。次に、Tlの蒸気圧が高く薄膜中からTlが
消失され易いことを考慮し、薄膜形成後に基板を、O2
+Tl雰囲気中で900℃、10時間の熱処理を行っ
た。熱処理の後、薄膜高周波特性を、実施例1と同じ方
法で評価した。フォトリソグラフィー〜エッチングの工
程を実施例1と同様に行い、実施例1と同じ構造のマイ
クロ波共振器を作製した。そして、実施例1と同じ方法
でQ値を評価した。
【0066】得られたTl2 Ba2 CaCu2 x 薄膜
のTcは100K、77KにおけるJcは1,200,
000A/cm2 であった。また、作製された共振器の
Q値は、50,000であった。
【0067】(実施例4)本実施例では、ターゲットの
堆積物質にTl2 Ba2 Ca2 Cu3 x を用いて、M
gO基板上にTl2 Ba2 Ca2 Cu3 x を堆積させ
た。
【0068】まず、図3に示される装置を用い、基板温
度を300〜350℃の範囲で設定した以外は実施例1
と全く同様の方法でTl2 Ba2 Ca2 Cu3 x 薄膜
を形成した。次に、Tlの蒸気圧が高く薄膜中からTl
が消失され易いことを考慮し、薄膜形成後に基板に対
し、O2 +Tl雰囲気中で850℃、12時間の熱処理
を行った。熱処理の後、薄膜高周波特性を、実施例1と
同じ方法で評価した。フォトリソグラフィー〜エッチン
グの工程を実施例1と同様に行い、実施例1と同じ構造
のマイクロ波共振器を作製した。そして、実施例1と同
じ方法でQ値を評価した。
【0069】得られたTl2 Ba2 Ca2 Cu3 x
膜のTcは115K、77KにおけるJcは3,00
0,000A/cm2 であった。また、作製された共振
器のQ値は、55,000であった。
【0070】(実施例5)本実施例では、ターゲットの
堆積物質にBi2 Sr2 CaCu2 x を用いて、Mg
O基板上にBi2 Sr2 CaCu2 x を堆積させた。
【0071】まず、図3に示される装置を用い、基板温
度を700〜750℃の範囲で設定した以外は実施例1
と全く同様の方法でBi2 Sr2 CaCu2 x 薄膜を
形成した。次に、薄膜の高周波特性を、実施例1と同じ
方法で評価した。そして、フォトリソグラフィー〜エッ
チングの工程を実施例1と同様に行い、実施例1と同じ
構造のマイクロ波共振器を作製した。そして、実施例1
と同じ方法でQ値を評価した。
【0072】得られたBi2 Sr2 CaCu2 x 薄膜
のTcは85K、77KにおけるJcは800,000
A/cm2 であった。また、作製された共振器のQ値
は、35,000であった。
【0073】(実施例6)本実施例では、ターゲットの
堆積物質にBi2 Sr2 Ca2 Cu3 x を用いて、M
gO基板上にBi2 Sr2 Ca2 Cu3 x を堆積させ
た。
【0074】まず、図3に示される装置を用い、基板温
度を625〜675℃の範囲で設定した以外は実施例1
と全く同様の方法でBi2 Sr2 Ca2 Cu3 x 薄膜
を形成した。次に、薄膜の高周波特性を、実施例1と同
じ方法で評価した。そして、フォトリソグラフィー〜エ
ッチングの工程を実施例1と同様に行い、実施例1と同
じ構造のマイクロ波共振器を作製した。そして、実施例
1と同じ方法でQ値を評価した。
【0075】得られたBi2 Sr2 Ca2 Cu3 x
膜のTcは90K、77KにおけるJcは900,00
0A/cm2 であった。また、作製された共振器のQ値
は、40,000であった。
【0076】尚、実施例1〜6に関し、成膜条件と、得
られた膜及び共振器の特性は、表1に示される。
【0077】
【表1】 尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な変形が可能である。例えば、誘電体基板には、Mg
Oの他にも(100)面を有するLaAlO3、R面を
有するサファイア(Al2 3 )、SrTiO3 等を用
いることができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の薄
膜製造方法及び薄膜製造装置によれば、良質且つ均質な
薄膜を基板の両面に形成することが可能となる。
【0079】従って、酸化物高温超伝導体を用いた信頼
性の高いマイクロ波・ミリ波デバイス用部材を簡便に製
造する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って作製されたマイクロ波共振器の
概念的な斜視図である。
【図2】本発明に従って作製されたマイクロ波共振器の
断面図であり、本発明に従った製造方法の各工程におけ
る状態を表す。
【図3】本発明に従った製造方法の実施に好適な酸化物
高温超伝導体のレーザー蒸着装置の断面図である。
【図4】本発明に従った製造方法の実施に好適な酸化物
高温超伝導体のレーザー蒸着装置のターゲットホルダー
の上面図である。
【図5】デバイスの高周波特性測定装置のシステム線図
である。
【図6】従来技術によるマイクロ波共振器の分解斜視図
である。
【符号の説明】
10…マイクロ波共振器用部材、12…誘電体基板、1
4…円形膜、16a,16b…略矩形膜、18…グラウ
ンドプレーン、20…フォトレジスト層、100…共振
器、102…下部グラウンドプレーン、104…下部誘
電体、106…円形薄膜、107a,107b…矩形薄
膜、108…誘電体基板、110…上部グラウンドプレ
ーン、112…上部誘電体、200…レーザー蒸着装
置、202…チャンバ、204…本体、206…リッ
ド、208…基板、210…基板ホルダー、212a〜
h…ターゲット、214…ターゲットホルダー、216
…ヒーター、220…入射窓、222…レーザー発振装
置、228…可動ミラー、229…集光レンズ、23
0,232a,232b,234a,234b…点線、
236…モーター、250…モーター、252…シャフ
ト、300…高周波測定測定装置、302…試験体、3
04…クリオスタット、306…ネットワークアナライ
ザ、308…冷却器、310…温度制御装置、312…
信号ソース、314…システムコントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01P 11/00 ZAA H01P 11/00 ZAAG

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバ内において、第1の表面と、前
    記第1の表面の裏側である第2の表面とを有する平板状
    の基板に対して、堆積物質から成るターゲットにレーザ
    ーを照射し前記堆積物質を昇華させて、前記基板の前記
    第1の表面上と前記第2の表面上とに前記堆積物質の膜
    を形成する製造方法であって、 (a)前記ターゲットを内側表面に有する多角形環状又
    は円形環状のターゲットホルダーを、前記チャンバ内に
    配置するステップと、 (b)前記ターゲットホルダーの多角形環状又は円形環
    状の更に内側に、前記基板を配置するステップと、 (c)前記基板を加熱して所定の温度に維持するステッ
    プと、 (d)前記ターゲットにレーザーを照射して、前記第1
    の表面上と前記第2の表面上に前記堆積物質を堆積させ
    るステップとを備えることを特徴とする薄膜製造方法。
  2. 【請求項2】 前記堆積物質を堆積させる前記ステップ
    において、(i) 前記ターゲットに入射するレーザーを才
    差運動させて、前記ターゲットホルダーの多角形環状又
    は円形環状の全周にわたって入射することを特徴とする
    請求項1に記載の薄膜製造方法。
  3. 【請求項3】 前記堆積物質が、酸化物であることを特
    徴とする請求項1に記載の薄膜製造方法。
  4. 【請求項4】 前記堆積物質が、酸化物高温超伝導体で
    あることを特徴とする請求項1に記載の薄膜製造方法。
  5. 【請求項5】 前記堆積物質が、85K以上の超伝導臨
    界温度を有し且つ0teslaにおいて77Kでの臨界
    電流密度が105 A/cm2 以上である物質であること
    を特徴とする請求項4に記載の薄膜製造方法。
  6. 【請求項6】 前記堆積物質が、YBa2 Cu3 7-x
    であることを特徴とする請求項4に記載の薄膜製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記堆積物質が、Tl酸化物と、Bi酸
    化物とから成る群より選択されることを特徴とする請求
    項4に記載の薄膜製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基板が誘電体であることを特徴とす
    る請求項1、4又は5のいずれかに記載の薄膜製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記基板が、MgOと、LaAlO
    3 と、Al2 3 と、SrTiO3 から成る群より選択
    される物質を備えることを特徴とする請求項1、6又は
    7のいずかに記載の薄膜製造方法。
  10. 【請求項10】 互いに表裏の関係にある第1の表面と
    第2の表面とを有する平板状の基板に薄膜を形成するた
    めの製造装置であって、 (1)200℃の耐熱性を有し内部の減圧が可能なチャ
    ンバであって、(a)多角形環状又は円形環状のターゲ
    ットホルダーの内側表面に支持された、堆積物質から成
    る1つ以上のターゲットと、(b)前記ターゲットホル
    ダーの内側表面の内側に前記基板を保持する基板ホルダ
    ーと、(c)前記基板を加熱する加熱手段と、(d)前
    記ターゲットにレーザーを入射させるための入射窓と、
    を内部に備えるチャンバと、 (2)レーザーを発生させるレーザー発生手段と、前記
    レーザー発生手段により発生させたレーザーを反射し且
    つ移動して、レーザーの方向を才差運動させて前記ター
    ゲットホルダーの前記内側表面の全周にわたって入射さ
    せるための可動式ミラーを含む光路系とを備えるレーザ
    ー光学系とを備えることを特徴とする薄膜製造装置。
  11. 【請求項11】 前記基板ホルダーに接続されて、前記
    基板に所定の周期性をもつ運動を与える基板可動手段を
    更に備えることを特徴とする請求項10に記載の薄膜製
    造装置。
  12. 【請求項12】 前記可動式ミラーが、1軸で又は2軸
    で運動することを特徴とする請求項10に記載の薄膜製
    造装置。
  13. 【請求項13】 前記ターゲットホルダーが、円形環状
    であり、且つ、前記内側表面に前記ターゲットを5個〜
    30個有することを特徴とする請求項10に記載の薄膜
    製造装置。
  14. 【請求項14】 前記レーザー発生手段が、波長248
    nmのKrFエキシマレーザーと、波長193nmのA
    rFエキシマレーザーと、波長308nmのXeClエ
    キシマレーザーとから成る群より選択されることを特徴
    とする請求項10に記載の薄膜製造装置。
  15. 【請求項15】 前記基板ホルダーが、前記基板を少な
    くとも1ヵ所の前記基板の端部で固定することを特徴と
    する請求項10に記載の薄膜製造装置。
JP7442895A 1995-03-07 1995-03-07 レーザー蒸着法による薄膜製造方法及び薄膜製造装置 Pending JPH08246135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011062003A1 (ja) 2009-11-17 2011-05-26 Jx日鉱日石金属株式会社 ランタン酸化物ターゲットの保管方法及び真空密封したランタン酸化物ターゲット

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WO2011062003A1 (ja) 2009-11-17 2011-05-26 Jx日鉱日石金属株式会社 ランタン酸化物ターゲットの保管方法及び真空密封したランタン酸化物ターゲット

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