JPH08245243A - 溶鉱炉溶滓の水砕システムにおける有害ガス処理方法および処理設備 - Google Patents

溶鉱炉溶滓の水砕システムにおける有害ガス処理方法および処理設備

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JPH08245243A
JPH08245243A JP7078226A JP7822695A JPH08245243A JP H08245243 A JPH08245243 A JP H08245243A JP 7078226 A JP7078226 A JP 7078226A JP 7822695 A JP7822695 A JP 7822695A JP H08245243 A JPH08245243 A JP H08245243A
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gas
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶鉱炉溶滓を水砕処理した際に発生するH2
SガスやSO2 ガスなどの有害ガスを系外に放出するこ
となく完全に滓化を図るようにすること。 【構成】 有害ガス処理設備は、温度の高い一次冷却水
21Wと水砕処理によって発生したH2 SガスやSO2
ガスを含む排ガス6Gとを向流接触させることにより、
水蒸気を発生させることなく冷却する一次冷却塔21
と、一次冷却排ガス6G1 に温度の低い二次冷却水22
Wを供給し、向流接触により外気温度近くまで冷却する
二次冷却塔22と、二次冷却排ガス6G2 に浮遊する微
細な水滴を除去する湿式電気集塵機7Bと、集塵されて
飽和状態にあるガス体6G3 を溶鉱炉へ帰還させる誘引
送風機26とを備える。各冷却塔において冷却水から水
蒸気が発生することはなく、排ガスが降温されて溶鉱炉
に戻される。H2 SガスやSO2 ガスは溶鉱炉内で脱硫
材により滓化され、有害ガスを大気に放出することが防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶鉱炉溶滓の水砕システ
ムにおける有害ガス処理方法および処理設備に係り、詳
しくは、溶鉱炉から排出される溶滓を冷却して水砕処理
する際に急冷反応により生成したH2 SガスやSO2
スを系外へ放出することなく、水砕処理時の排ガスを溶
鉱炉を含んだクローズドサーキットの系内で循環させる
ことによって、H2 SガスやSO2 ガスの無害化処理を
実現することができるようにしたガス処理方法ならびに
それを実現した設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶鉱炉では銑鉄を精錬する際に鉄鉱石に
含まれる不純物が副原料によって除去され、その溶鉱炉
から溶滓として排出される。溶滓は通常水砕処理され、
別途セメント原料に供されたり廃棄処分される。一方、
溶鉱炉から発生した溶鉱炉ガスはCOを多量に含んでお
り、溶鉱炉に吹き込まれる熱風を生成するための燃料等
として使用され、また、ボイラ等の熱源として利用され
る。上記の溶滓を水砕処理するにおいては多量の冷却水
が必要となるが、溶滓を冷却した後の温度が高くなった
水砕処理廃水は回収され、それを回収温水冷却塔で降温
して再度水砕処理に利用される。このように、溶鉱炉か
ら排出されるガスや溶滓の水砕処理水は、それぞれの処
理が施されるなどして系外への逸出が可及的に防止され
ている。
【0003】ところが、溶滓の水砕処理においては、排
出樋から流れ出る溶滓にスプレー函を介して供給された
冷水を噴射して冷却し、水砕槽で粒化させるときに多量
の水蒸気が発生する。その溶滓を急冷させる際に冷水が
熱分解を起こしてH2 やO2が発生するが、このH2
2 が溶滓に含まれている硫黄分と反応し、600pp
mないし800ppmのH2 Sガスや100ppm程度
のSO2 ガスが生成されると想定されている。このH2
SガスやSO2 ガスは有害ガスであるが、水蒸気を多量
に含んだ排ガスに伴われて、通常は水砕樋や水砕槽を覆
う排煙筒から大気中へ放散される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大気汚染防止の観点か
らH2 SガスやSO2 ガスの放散量は一定の規制値例え
ば(H2 S+SO2 )<250ppmであることが課せ
られるが、その規制値よりも十分低いか皆無に近づける
ことが望ましいことは言うまでもない。このようなこと
から、上記のH2 SガスやSO2 ガスを水処理技術によ
って無害化する検討がなされている。
【0005】その主たる処理法は、H2 SガスやSO2
ガスを含む排ガスを化学的に中和させる方法である。す
なわち、排ガスを苛性ソーダによって洗浄し、化学的に
安定したNa2 SO4 などを生成させることにより無害
化する。しかし、このような中和処理をした場合には、
そのための設備が高価なものとなるだけでなく、発生す
る多量の廃液の処理が大きな課題となる。すなわち、こ
の中和処理廃水は再利用の途がないので廃液処理設備の
導入が不可欠となったり、廃棄することによって水砕処
理系で必要となる工業用水量が増大するといった難点が
ある。
【0006】本発明は上記の問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、溶鉱炉溶滓を急冷して水砕するとき発
生するH2 SガスやSO2 ガス等の有害ガスを系外に放
出させないようにすることができること、有害ガスの処
理に必要な設備の大規模化や複雑化を回避できること、
水砕処理に要する工業用水の有効利用が図られること、
すなわち、補給しなければならない新規の水量を可及的
に抑制できるようにした溶鉱炉溶滓の水砕システムにお
ける有害ガス処理方法および処理設備を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶鉱炉から排
出された溶滓に冷水を与えて水砕処理した際、その水砕
処理により発生する多量の排ガスから、溶滓と冷水とが
急冷反応したとき生成されて混入するH2 SガスやSO
2 ガスを除去する方法に適用される。その特徴とすると
ころは、図1を参照して、H2 SガスやSO2 ガスを含
んだ排ガス6に冷却水21W,22Wを散布して冷却す
ることにより排ガス6Gの温度を低下させると共に排ガ
ス中の水蒸気を凝縮させ、その凝縮水を分離して排ガス
6Gを飽和状態とし、その後に排ガス6G中に浮遊する
微細な水滴を除去して飽和蒸気のガス体6G3 とし、こ
のガス体6G3 を溶鉱炉1に帰還し、含有されるH2
ガスやSO2 ガスを溶鉱炉1内で脱硫反応によって滓化
させるようにしたことである。
【0008】上記したH2 SガスやSO2 ガスを含んだ
排ガスに冷却水を散布して冷却する際、排ガス6Gに温
度の高い一次冷却水21Wを散布して一次冷却し、その
後に一次冷却された排ガス6G1 を温度の低い二次冷却
水22Wとしての新規水20によって二次冷却すること
である。
【0009】一次冷却後に導出される一次冷却排ガス6
1 の温度を一次冷却水21Wの供給時の水温に対して
10℃より高くならないようにすると共に、二次冷却後
に導出される二次冷却排ガス6G2 の温度を新規水20
の供給時の水温に対して10℃より高くならないように
することである。
【0010】一次冷却において、水砕過程で発生した後
に約90℃となった排ガスに35℃ないし45℃の一次
冷却水21Wを供給すると共に、一次冷却された排ガス
6G1 の温度が45℃ないし55℃となるように一次冷
却水21Wの水量を調節し、二次冷却においては、45
℃ないし55℃の一次冷却排ガス6G1 に25℃ないし
30℃の新規水20を供給すると共に、二次冷却された
排ガス6G2 の温度が30℃ないし35℃となるように
二次冷却水22Wの水量を調節するようにしたことであ
る。
【0011】有害ガス処理設備の発明の特徴とするとこ
ろは、図1を参照して、H2 SガスやSO2 ガスを含ん
だ排ガス6Gを導入するための排ガス導入口21a、一
次冷却水21Wを供給するための冷却水供給口21b、
および一次冷却排ガス6G1を導出させる排ガス導出口
21cが設けられ、一次冷却水21Wを排ガス6Gと直
接接触させることによって排ガスの温度を低下させると
共に排ガス中の水蒸気を凝縮させ、かつ、その凝縮水を
除去する一次冷却塔21が設置される。その一次冷却さ
れた一次冷却排ガス6G1 を導入するため下部に排ガス
導入口22aが設けられると共に一次冷却水21Wより
も温度の低い二次冷却水22Wとしての新規水20を供
給するため上部に新規水供給口22bが設けられ、その
新規水供給口22bよりも上方へ二次冷却排ガス6G2
を導出させる排ガス導出口22cを備え、二次冷却水2
2Wを流下させる間に排ガスと向流接触させることによ
り排ガスの温度を低下させると共に一次冷却排ガス6G
1 中の水蒸気を凝縮させかつ凝縮水を除去し、その排ガ
スを飽和状態とする二次冷却塔22が設置される。その
二次冷却塔22より出たH2 SガスやSO2 ガスを含む
二次冷却排ガス6G2 中に浮遊する微細な水滴を捕捉し
て、飽和蒸気のガス体とする湿式電気集塵機7Bが設け
られ、その湿式電気集塵機7Bから出たガス体6G3
溶鉱炉1(図4を参照)へ帰還させる誘引送風機26が
備えられていることである。
【0012】図4を参照して、溶滓3を水砕した後の温
度の上昇した水砕処理廃水28vおよび一次冷却塔21
で排ガス6G中の水蒸気を凝縮させた凝縮水や一次冷却
水21Wからなる一次冷却廃水21vを回収して降温さ
せる回収温水冷却装置8(図3を参照)と、その回収温
水冷却装置8から出た冷水4の一部を一次冷却水21W
として一次冷却塔21へ供給する循環ポンプ31(図3
を参照)とが設けられる。
【0013】図1を参照して、一次冷却塔21に一次冷
却水21Wを供給する給水装置34には、回収温水冷却
装置8(図3を参照)からの冷水4Aを投入する循環水
供給配管33と、新規水20を供給する新規水供給配管
35とが接続されていることである。
【0014】
【発明の効果】本発明の有害ガス処理法によれば、溶滓
を水砕処理した際に発生するH2 SガスやSO2 ガスを
系外に放出することなく、溶鉱炉に戻して滓化すること
ができる。したがって、有害ガスを大気中に放散させる
はことなく、大気汚染を可及的に防止することができ
る。また、H2 SガスやSO2 ガスを伴った水砕処理排
ガスは冷却されて外気とほとんど同じ温度および含水状
態とされ、溶鉱炉へ帰還させるにおいても、何らの支障
を及ぼさない。それのみならず、排ガスを冷却した水も
系外に排出されることはなく、設備費が高価な水処理装
置の設置も回避できる。そして、水砕処理およびガス処
理に供される工業用水の消費量も可及的に抑制される。
【0015】H2 SガスやSO2 ガスを含んだ排ガスは
約90℃であり、これを温度の高い一次冷却水で一次冷
却し、その後に温度の低い新規水によって二次冷却する
と、排ガスの最終処理段階で微細な水滴を捕集するため
の好適なガス温度とすることができる。
【0016】排ガスの各冷却段階において、排ガスの温
度と供給された冷却水の温度との差を10℃より高くな
らないようにしておくと、冷却水からの蒸発が抑制さ
れ、冷却水の消散が節減されると共に、排ガスに浮遊す
る水滴の除去操作も軽減され、また、溶鉱炉に帰還させ
るガス体を大気とほぼ同じ状態にすることができる。
【0017】約90℃の排ガスに35℃ないし45℃の
一次冷却水を供給して一次冷却排ガスの温度が45℃な
いし55℃となるようにすると共に、それを25℃ない
し30℃の新規水によって冷却すると、二次冷却排ガス
温度を30℃ないし35℃とすることができる。したが
って、湿式電気集塵機での集塵効果を高く発揮させ、ま
た、外気に近い状態のガス体が生成される。それによっ
て、H2 SガスやSO2 ガスがその後に液化した水蒸気
と反応して腐食性のある物質を生成するといったことを
抑制しておくことができる。
【0018】有害ガス処理設備として、ガス処理装置と
しての一次冷却塔および二次冷却塔と湿式電気集塵機と
誘引送風機とを備えておけば、水砕処理によって発生す
る排ガスの冷却とその排ガスに含まれるH2 SガスやS
2 ガスなどの有害ガスの系外への放出を防止し、H2
SガスやSO2 ガスを溶鉱炉へ帰還させることにより脱
硫材による滓化が図られる。その際に、一次冷却塔にお
いての排ガスと冷却水との直接接触、二次冷却塔におい
ての排ガスと冷却水との向流接触による熱交換が促進さ
れ、また、冷却廃水の再利用も可能となる。冷却水から
の水蒸気の発生が可及的に少ない排ガスは湿式電気集塵
機においては飽和蒸気のガス体として導出することがで
き、そのガス体の溶鉱炉での再利用も実現される。
【0019】水砕処理廃水および一次冷却塔で排ガス中
の水蒸気を凝縮させた凝縮水や一次冷却水からなる一次
冷却廃水を回収温水冷却装置でクーリングし、循環ポン
プにより一次冷却水として一次冷却塔へ供給すれば、廃
水を冷却水として再使用することができ、系内に補給さ
れる新規水量を抑制することができる。
【0020】一次冷却塔に一次冷却水を供給する給水装
置に循環水供給配管と新規水供給配管とが接続されてい
れば、一次冷却水を所望する35℃ないし45℃の温度
範囲にしておくことができ、導入される約90℃の排ガ
スを冷却するにふさわしい冷却水を準備することができ
るようになる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明に係る溶鉱炉溶滓の水砕シス
テムにおける有害ガスの処理方法を、それを実現する処
理設備を表した図面に基づいて詳細に説明する。図4
は、銑鉄を精錬する溶鉱炉1を含む製銑装置2、溶鉱炉
1から排出された溶滓3に冷水4をスプレーして急冷し
溶滓3を水砕する水砕処理装置5、および、水砕時にお
ける溶滓3と冷水4との急冷反応により生成されたH2
SガスやSO2 ガスを含んだ排ガス6から水砕処理によ
り発生した多量の水蒸気の大部分を除去するガス処理装
置7、ならびに、水砕処理後の温水やガス冷却後の排水
をクーリングして再度使用できるようにする回収温水冷
却装置8の各機器類の配置を示したブロック図である。
【0022】水砕処理装置5は、図2に示すように、溶
鉱炉1から出滓された1,500℃ないし1,550℃
の溶滓3を水砕樋9Aへ導きスプレー函9Bから噴射さ
れる冷水4によって粒化し、それを水砕槽10で急冷し
てガラス質の細かい粒状スラグとするものであって、従
来から採用されているよく知られたものである。その水
砕樋9Aや水砕槽10においては溶滓3の顕熱により、
噴射された冷水4や槽内水11から多量の水蒸気が発生
する。
【0023】このとき、冷水4は高温の溶滓3によって
熱分解を起こし、H2 やO2 が発生する。このH2 やO
2 は溶滓3に含まれている硫黄分と反応し、600pp
mないし800ppmのH2 Sガスや100ppm程度
のSO2 ガスが生成される。したがって、水砕処理装置
5からは、吸引される外気12にH2 SガスやSO2
スなどの有害ガスと多量の水蒸気を混在させた約93℃
の排ガス6が白煙をなして発生し、排煙筒13から導出
される。なお、水砕スラグ14は水砕槽10から溢流す
る水に伴われて貯留槽15へ移動し、スクリューコンベ
ア16によって回収され、ベルトコンベア17によって
スラグ貯蔵ビン18へ搬出されるようになっている。
【0024】ところで、溶鉱炉1から例えば6トン/分
の溶滓3が排出されるとすると、水砕に要する冷水4の
量は8倍の48トン/分であると言われている。一方、
この場合、従来の実績から、蒸発水量はスラグ1トンあ
たり150kgであり、150×6=900kg/分=
1,120Nm3 /分の蒸発量となる。また、その蒸発
に伴って吸引される外気12の量は蒸発量の約30%の
336Nm3 /分であり、結局は1,456Nm3 /分
の排ガス6が排出される。なお、上記の48トン/分の
供給水は、水砕処理装置5やガス処理装置7から回収し
てクーリングした冷水4等であり、図4に示した回収温
水冷却装置8から供給されるようになっている。
【0025】一方、ガス処理装置7は、H2 SガスやS
2 ガスを含んだ排ガス6に冷却水を散布して冷却する
ことにより排ガス6の温度を低下させると共に排ガス中
の水蒸気を凝縮させ、その凝縮水を排ガスから分離して
排ガスを飽和状態とし、その後に排ガス中に浮遊する微
細な水滴を除去して、ガス温度に相当する飽和蒸気のガ
ス体とするものである。これは、ガス冷却装置7Aと湿
式電気集塵機7Bとからなる。
【0026】そのガス冷却装置7Aは、図1に示すよう
に、一次冷却塔21と二次冷却塔22から構成される。
一次冷却塔21へはH2 SガスやSO2 ガスを含んだ排
ガス6Gが導入されるが、この排ガス6Gは93℃の排
ガス6が排煙筒13を通過する間に白煙を凝縮させつつ
少し降温して約90℃のほぼ飽和状態となっている。凝
縮水は蒸発量の30%強を占めるので、排ガス6に含ま
れる水蒸気は756Nm3 /分であり、一次冷却塔21
へ入る排ガス6Gの量は保有蒸気量756Nm3 /分+
吸引外気量336Nm3 /分=1,092Nm3 /分と
なる。なお、この排ガス6G中にはH2 Sが600pp
m、SO2 が100ppm程度含有されている。
【0027】上記した排ガス6Gを導入するため、一次
冷却塔21の下部には排ガス導入口21aが設けられる
と共に一次冷却水21Wを供給するため上部に冷却水供
給口21bが開口される。そして、その冷却水供給口2
1bよりも上方から一次冷却排ガス6G1 を導出させる
排ガス導出口21cを備えている。この一次冷却塔21
は、上下に配置され端部の向きが交互になった仕切棚2
1d,21dに一次冷却水10を流下させる間に上昇す
る排ガス6Gと向流接触させることにより、排ガス温度
を低下させると共に排ガス6G中の水蒸気を凝縮させ、
かつ、その凝縮水を除去するものである。
【0028】上記の一次冷却水21Wは、一次冷却塔2
1の傍らに設置した冷水槽23に蓄えられたものを一次
冷却水ポンプ23pで汲み揚げられるもので、後述する
ようにして供給された35℃ないし45℃の水である。
この一次冷却塔21では、導出する一次冷却排ガス6G
1 の温度が一次冷却水21Wの供給時の水温に対して1
0℃より高くならないように配慮される。
【0029】これは、排ガス導入口21aから導入され
た約90℃の排ガス6Gが仕切棚21dを流落する一次
冷却水21Wと向流接触しながら冷却され、一次冷却塔
21内を排ガス導出口21cの近くまで上昇してきたと
きも、その排ガス6Gの顕熱によって一次冷却水21W
の一部が蒸発しようとするのを可及的に抑制するためで
ある。これによって、一次冷却水21Wの消耗を可及的
に少なくし、一次冷却塔21から導出される一次冷却排
ガス6G1 にはほとんど水蒸気を付加させないようにす
ることができる。
【0030】それゆえ、一次冷却排ガス6G1 の温度が
45℃ないし55℃となるように一次冷却水21Wの水
量が決定される。例えば45℃の一次冷却水21Wを8
トン/分で供給すると、その冷却水は一次冷却塔21の
下部に到達したとき約88℃となり、一次冷却排ガス6
1 の温度は55℃となる。そして、排ガス導入口21
aの近傍においても排ガス6Gと流下した一次冷却水2
1Wの温度差は10℃よりもはるかに小さく、総じて、
一次冷却塔21内における一次冷却水21Wの蒸発が抑
制される。
【0031】このように、一次冷却塔21から導出され
る一次冷却排ガス6G1 の温度が、一次冷却水21Wの
供給時の水温に対して10℃より高くならないようにし
ておき、次に述べる二次冷却塔22においても同様の要
領で冷却すると、湿式電気集塵機7Bには常温もしくは
それに近い温度、例えば30℃ないし35℃の浮遊水滴
の少ない排ガスを導入することができ、湿式電気集塵機
7Bでの集塵効果を高く維持させることができるように
なる。
【0032】二次冷却塔22は、45℃ないし55℃の
一次冷却排ガス6G1 に25℃ないし30℃の二次冷却
水22Wを供給し、二次冷却された排ガス6G2 の温度
が上記したごとくの30℃ないし35℃となるように冷
却するものである。これは、一次冷却排ガス6G1 が導
入される排ガス導入口22aを下部に、一次冷却水21
Wよりも温度の低い二次冷却水22Wとしての新規水2
0が供給される新規水供給口22bを中段部に、そし
て、二次冷却排ガス6G2 が導出される排ガス導出口2
2cを上部に備えている。
【0033】この二次冷却塔22においても、二次冷却
水22Wを流下させる間に一次冷却排ガス6G1 と向流
接触させ、排ガスを降温させると共に一次冷却排ガス6
1中の水蒸気を凝縮させ、そして、その凝縮水を除去
する。加えて、二次冷却排ガス6G2 を、ほぼ飽和した
状態に保つように機能する。なお、二次冷却水22Wと
して新規水20が使用されるのは、二次冷却水に温度の
低いものが要求されること、ならびに、後述するが系外
に持ち出されて消失した水を補給することも意図してい
る。
【0034】二次冷却塔22も向流接触による冷却方式
を採用しているが、その内部構造は一次冷却塔21と異
なっている。排ガス導入口22aの上方には公知のエリ
ミネータ24Aが設置され、このエリミネータ24Aと
一定の空間を隔てた位置にガス冷却媒体としてのプラス
チック充填物25aが多数充填されている冷媒室25が
形成され、そのプラスチック充填物25aによって気液
平衡状態を作り、新規水供給口22bからの二次冷却水
22Wと一次冷却排ガス6G1 との接触度を上げ、熱交
換効率の向上が図られるようになっている。
【0035】中段の新規水供給口22bはスプレー装置
であり、二次冷却水22Wが冷媒室25上に散布される
ようになっている。その上方にはエリミネータ24Bが
配置されている。前記のエリミネータ24Aは一次冷却
排ガス6G1 に浮遊する水滴や毛状滓を捕捉するもので
あり、不錆鋼板などを曲げて迷路を形成したものであ
る。エリミネータ24Bも同じ構造でよく、新規水20
によって冷却された排ガスに浮遊する水滴を捕捉する。
したがって、排ガス導出口22cから導出される30℃
ないし35℃の二次冷却排ガス6G2 には極めて微細な
水滴が残るだけとなる。
【0036】二次冷却塔22においても、導出される二
次冷却排ガス6G2 の温度が二次冷却水22Wの供給時
の水温に対して10℃より高くならないようにして配慮
される。これは、排ガス導入口22aから導入された約
55℃の一次冷却排ガス6G1 が新規水20と向流接触
しながら冷却され、二次冷却塔22内を排ガス導出口2
2cの近くまで上昇してきたときも、その排ガスの顕熱
によって二次冷却水22Wが蒸発するのを可及的に抑制
するためである。これによって、二次冷却塔22から導
出される二次冷却排ガス6G2 にも水蒸気をほとんど付
加させないようにし、また、二次冷却水22Wの消散防
止も配慮される。
【0037】それゆえに、二次冷却排ガス6G2 の温度
が30℃ないし35℃となるように二次冷却水22Wの
水量が調節される。例えば30℃の新規水20を1トン
/分で供給すると、その新規水は二次冷却塔22の下部
に到達したとき約53℃となり、二次冷却排ガス6G2
の温度は例えば33℃となる。そして、排ガス導入口2
2aの近傍においても排ガス6G1 と流下した二次冷却
水22Wの温度差は10℃以内であり、二次冷却塔22
内においても新規水20の蒸発が抑制されることにな
る。
【0038】上記した湿式電気集塵機7Bは、二次冷却
塔22から導出されたH2 SガスやSO2 ガスを含んだ
二次冷却排ガス6G2 中に浮遊する微細な水滴を捕集す
るものであり、高圧直流電源の負極に接続された放電極
とそれに相対して正極に接続された集塵電極とを有して
いる公知の構造である。これは、コロナ放電により放電
極付近に正および負のイオンを発生させ、負のイオンが
電場中を集塵電極に移動する途中に存在する水滴を負に
帯電させ、それを集塵電極へ引きつけ水滴を捕捉し、排
ガスを飽和状態の浮遊物のないガス体とするようになっ
ている。
【0039】上記したごとく、二次冷却塔22から導出
される二次冷却排ガス6G2 の温度は、二次冷却水22
Wの供給温度に対して10℃より高くされない。これ
は、二次冷却排ガス6G2 の温度と二次冷却水22Wの
温度との差が10℃より大きくなると、二次冷却排ガス
6G2 によって湿式電気集塵機7Bへ持ち込まれる水滴
の量が多くなるからである。すなわち、放電極と集塵電
極とが多量の水滴によって短絡され、結局は水滴の荷電
が不十分となり、水滴の捕集が阻害されることになるか
らである。なお、図では二次冷却塔22と湿式電気集塵
機7Bとを独立して描いているが、湿式電気集塵機7B
を二次冷却塔22の上部に配置すれば、ガス処理装置7
の専有面積を少なくしておくことができる。
【0040】湿式電気集塵機7Bの本体には、水滴の付
着した電極面を洗浄する洗浄液が供給されるようになっ
ている。そのため、電極の上方にスプレー装置7mが設
けられ、二次冷却塔22に供給された二次冷却水22W
と同じ新規水20wが必要に応じて若干量供給される。
このような湿式電気集塵機7Bには排ガスを導出するめ
の誘引送風機26が設けられており、集塵機本体の上部
のガス体導出口7nにダクトが接続されている。
【0041】この誘引送風機26は、湿式電気集塵機7
Bから導出されたガス体6G3 を製銑装置2に帰還させ
ると共に、水砕処理装置5から排出された排ガス6を上
記した一次冷却塔21,二次冷却塔22および湿式電気
集塵機7B内へ順次誘引するように機能する。後で詳し
く述べるが、誘引送風機26によって送り出されたガス
体6G3 は溶鉱炉1に供給され、そのガス体6G3 に含
まれるH2 SガスやSO2 ガスを製銑のために装入され
た石灰などの脱硫材と反応させ、硫黄分の滓化によって
有害ガスの大気放出が防止される。なお、誘引送風機2
6によって排風されるガス体6G3 の量は、実質的には
排煙筒13において吸引された336Nm3 /分に相当
する。
【0042】ところで、上記したごとく排ガス6を冷却
するために一次冷却水21Wや二次冷却水22Wとして
の新規水20などが必要となる。それのみならず、水砕
処理装置5においても大量の冷水4が消費される。一
方、ガス処理装置7においては各冷却塔21,22にお
いて凝縮水や冷却水が溜まる。水砕処理装置5において
も昇温した水砕処理廃液が生じる。したがって、系内で
発生したり使用された水は回収され、工業用水の節減を
目的として冷却した後に再度使用できるようにしてい
る。
【0043】そのために、図3に示すような回収温水冷
却装置8が設置される。まず、水砕処理装置5では、図
2にあるように、貯留槽15で大部分のスラグ粒14が
除去され、その廃水がオーバーフローして濾過槽27に
移される。この濾過槽27には例えば回転ドラム式のフ
ィルター装置28が設置され、細かいスラグが回収され
る。濾過槽27の底部に溜まったスラグは泥状をなして
いるので、スラリーポンプによって水砕槽10に戻され
るが、フィルター装置28で濾された濾過液28vは水
砕処理廃水であり、温水槽29に投入される。ベルトコ
ンベア17によって搬出されたスラグ14にも水が付着
してスラグ貯蔵ビン18に水が溜まるので、その滲出水
18vも温水槽29に導入される。
【0044】一方、図1に示した一次冷却塔21に溜ま
った一次冷却廃水21vは、高温の排ガス6Gを冷却し
た後の88℃の一次冷却水21Wと冷却によって生じた
凝縮水であり、これも温水槽29に戻される。なお、二
次冷却塔22に溜まった二次冷却廃水22vや僅かな量
の集塵機洗浄水7vは、一次冷却塔21に一次冷却水2
1Wを供給する冷水槽23に投入される。したがって、
上記したが、湿式電気集塵機7Bに二次冷却塔22を重
ねるように配置したとすると、二次冷却廃水22vと集
塵機洗浄水7vとが混合することになるが、何ら弊害が
生じるものでない。
【0045】温水槽29に貯留された温水29vは給水
ポンプ30によって、図3の回収温水冷却装置8に送ら
れる。この冷却装置8は、主回収水冷却塔8Aとシック
ナー8Bと副回収水冷却塔8Cからなっている。主回収
水冷却塔8Aは公知の空冷装置であり、温水29vの全
部が供給される。この塔内ではファンによって外気が流
通され、蒸発潜熱によって温水29vを冷却するように
している。冷却された水は50℃ないし60℃となる。
【0046】この水は温度が比較的高いが溶滓3を水砕
するには十分な水温であり、図2に示したように、循環
ポンプ31によって冷水槽8aからスプレー函9Bに供
給される。その量は前述したごとく、最大48トン/分
にもなる。残余の冷水4Aは図3のシックナー8Bに導
入され、フィルター装置28やスラグ貯蔵ビン18から
出た僅かな残留スラグ等が除去される。これは、凝集材
が投入されて浮遊物の沈降を促し、また、センターシャ
フト8sに取り付けたディストリビューター8dやレー
キ8eによって沈降物を排出する公知の装置である。
【0047】シックナー8Bで浄化された冷水4Aはオ
ーバーフローして副回収水冷却塔8Cへ導入され、主回
収水冷却塔8Aと同じ要領で冷却される。この冷水4A
は35℃ないし40℃に降温されており、冷水槽8cか
ら送出ポンプ32により送り出され、図1の冷水槽23
へ循環水供給配管33を介して供給し、一次冷却塔21
での一次冷却水21Wとして使用される。なお、副回収
水冷却塔8Cが冷水槽23よりも高い位置に設けられる
場合には、送出ポンプ32は必要でない。
【0048】ところで、冷水槽23には、冷水4Aと前
述した二次冷却廃水22vや集塵機洗浄水7vが戻さ
れ、工業用水の再利用が図られている。しかし、水砕処
理の際に発生した水蒸気のうち飽和ガス体6G3 により
溶鉱炉1へ戻された水蒸気があること、貯留槽15や濾
過槽27からも若干の蒸発があること、スラグ貯蔵ビン
18から排出されトラック輸送されたスラグが持ち出す
水分があること、さらには回収温水冷水装置8において
水が蒸発することから、系内に存在する水量では以後の
系内処理が不可能となる。そこで、前述した新規水20
が補給される。
【0049】新規水20は新たに導入される工業用水で
あって通常は30℃程度であり、系内を循環する水より
も温度が低い。したがって、新規水20を系内に導入す
るにあたっては、最も低い温度が要求とされる箇所に供
給するのが好適であり、新規水は上述したごとく二次冷
却塔22や湿式電気集塵機7Bに供給される。一方、二
次冷却塔22で要求される新規水20の量は前述のごと
く1トン/分程度であり、湿式電気集塵機7Bを洗浄す
る水量も僅かである。したがって、この水量の新規水で
は系内補給には十分でなく、そのために、新規水の供給
総量が系外へ消散する量と等しくなるように、一次冷却
水21Wを供給する給水装置34としての冷水槽23に
新規水供給配管35が臨まされ、新規水の一部を一次冷
却水21Wとして使用するようにもしている。
【0050】このように、新規水を冷水槽23にも供給
すると、一次冷却水21Wの水量として8トン/分を確
保できるだけでなく、二次冷却塔22から戻された約5
3℃の二次冷却廃水22vや35℃ないし40℃の冷水
4Aの降温にも寄与させることができる。なお、湿式電
気集塵機7Bから溶鉱炉1へ持ち出される水分は30℃
の排ガス6G3 に含まれた飽和蒸気であり、その量は例
えば0.0272kg水/kg乾燥空気×336Nm3
/分×1.29kg/Nm3 =12kg/分といったよ
うに極めて僅かである。
【0051】ところで、回収温水冷却装置8において逸
散する蒸気量は約3,400kg/分、スラグ貯蔵ビン
18からトラック輸送の際に搬出される水分量は約1,
000kg/分である。一方、主回収水冷却塔8Aの循
環ポンプ31や温水槽29の送出ポンプ32等のそれぞ
れに供給されるポンプ封水は新規水であるが、その量は
高々500kg/分ある。結局、二次冷却塔22と湿式
電気集塵機7Bに供給される新規水20の水量は、3,
400+1,000=4,400kg/分となり、新規
水20の総量は,4,400+500=4,900kg
/分≒約5トン/分となる。この新規水20の水量によ
って常に系内の水バランスが図られ、廃水として系外へ
排出される量はなくなる。したがって、系外に出る廃水
のための水処理設備は必要でなくなる。
【0052】ところで、上記したガス処理装置7を有し
なく、水砕処理装置5のみを備えた従来の冷水循環設備
においても新規水の補給は行われる。その回収温水冷却
装置8は上記した主回収水冷却塔8Aのみを有している
ので、新規水はその主回収水冷却塔8Aに投入される。
その場合も、温水冷却時の2,800kg/分程度の逸
散と、1,000kg/分程度のトラック持ち去り、5
00kg/分の封水さらには600kg/分の水砕処理
時の蒸発の合計4,900kg/分を補給する必要があ
り、約5トン/分の新規水が供給される。このことか
ら、本発明に係るガス処理装置7を水砕処理設備に付加
しても、工業用水の消費量にはほとんど増加の見られな
いことが分かる。
【0053】以上のように構成した有害ガス処理設備に
おいては、以下のようにして水砕処理時に発生するH2
SガスやSO2 ガスを系外に放出することなく、また、
溶滓3の水砕処理ならびに排ガス6の冷却処理に使用し
た後の廃水の中和処理をする必要がなくなる。まず、鉄
鉱石にコークス等の副原料を加えて銑鉄を精錬する溶鉱
炉1から、最大例えば6トン/分の溶滓3が排出され
る。この溶滓3は、溶鉱炉1内での脱硫反応によって硫
黄分を滓化したものも含まれている。
【0054】1,500℃ないし1,550℃の溶滓3
は排出樋を経て水砕処理装置5の水砕樋9Aに供給さ
れ、回収温水冷却装置8の循環ポンプ31により送出さ
れた冷水4をスプレー函9Bから散布して冷却される。
溶滓3は直ちに水砕槽10に投入され、冷水4が溜まっ
た槽内水11で水砕して粒化する。このとき、水砕槽9
A内の冷水4や槽内水11は高温の溶滓3に接触して、
約900kg/分の水蒸気を発生させるが、混入する大
気と共に約93℃の排ガス6となり、排煙筒13から一
次冷却塔21へ導かれる。
【0055】水蒸気の一部は熱分解を起こしてH2 とO
2 を発生させるが、溶滓3と冷水4との急冷反応におい
てH2 とO2 が溶滓3中の硫黄分と化合し、有害なH2
SガスやSO2 ガスが発生する。これらのガスも排ガス
6に伴われて排煙筒13を上昇する。なお、水砕時に微
細な毛状滓が発生して浮遊するが、その毛状滓も排ガス
6に伴われる。
【0056】一方、水砕されたスラグ粒は溢流する槽内
水11に伴われて貯留槽15に移され、スクリューコン
ベア16で水切りしながら取り出される。さらにベルト
コンベア17よって搬送され、スラグ貯蔵ビン18に保
管される。貯留槽15の水には微細な水砕スラグが残っ
ており、濾過槽27に移して例えば回転ドラム式のフィ
ルター装置28により分離され、濾過液28vは温水槽
29に投入される。なお、濾過槽27の底には泥状にス
ラグが溜まるが、濾過槽27内の高温の水と共に水砕槽
10へ戻される。
【0057】排煙筒13を上昇する排ガス6に混入する
2 Sガスは例えば600ppm、SO2 ガスは100
ppm程度であるが、そのまま大気に放散するのは好ま
しくない。したがって、排ガス6は排煙筒13からガス
処理装置7へ導出される。なお、排ガス6は多量の微細
な水滴を伴って白煙化しているが、排煙筒13を上昇す
る間に白煙は凝縮し、365Nm3 /分=293kg/
分の凝縮水を水砕槽10に戻して、約90℃のほぼ飽和
状態の排ガス6Gとなって一次冷却塔21の排ガス導入
口21aへ導入される。
【0058】一次冷却塔21においては給水装置34の
冷水槽23から一次冷却ポンプ23pにより例えば45
℃の一次冷却水21Wが8トン/分で汲み揚げられ、冷
却水供給口21bから供給される。H2 SガスやSO2
ガスを含んだ排ガス6Gは迷路を形成した仕切棚21
d,21dに沿うようにして上昇する一方、一次冷却水
21Wは各仕切棚21dを伝って流落する。このとき排
ガス6Gは向流接触式の冷却がなされ、排ガス6Gの温
度が低下すると共に、排ガス6G中の水蒸気が凝縮され
る。
【0059】排ガス導出口21bから排出される一次冷
却排ガス6G1 はH2 SガスやSO2 ガスを伴ったまま
であるが、その温度は約55℃であり、一次冷却水21
Wの45℃より10℃程度高いものとなる。一方、排ガ
ス6Gと熱交換した一次冷却水21Wは約88℃に昇温
する。この間に生じる凝縮水流量は558kg/分であ
るが、熱交換時の温度差が少ないので一次冷却水21W
からの蒸発量はほとんどなく、約55℃の飽和状態で二
次冷却塔22へ導出される。なお、一次冷却塔21の下
部の液溜まりには一次冷却水21Wの全量と凝縮水とが
溜まり、これらの温度の高い8,000kg/分+55
8kg/分=8,558kg/分の一次冷却廃水21v
は水砕処理装置5の温水槽29に戻される。
【0060】一次冷却排ガス6G1 は二次冷却塔22の
排ガス導入口22aから導入され、二次冷却塔22の中
段に設けた新規水供給口であるスプレー装置22bから
約30℃の新規水20が二次冷却水22Wとして散布さ
れる。二次冷却水22Wは冷媒室25のガス冷媒体25
aの隙間を通過する間に一次冷却排ガス6G1 と向流接
触による熱交換がなされる。
【0061】まず、導入された55℃の一次冷却排ガス
6G1 は、流落する新規水20と接触する。その際に飛
散して浮遊する水滴、一次冷却排ガス6G1 に伴われた
水滴および毛状滓が、エリミネータ24Aを通過する間
に除去される。このエリミネータ24Aで毛状滓を一次
冷却排ガス6G1 から分離するので、冷媒室25のガス
冷媒体25aが毛状滓によって目詰まりを起こすことも
ない。冷媒室25へ上昇した排ガスは、二次冷却水22
Wによって冷却されたガス冷却媒体25aに触れること
によって効率よく冷却される。その熱交換された排ガス
が排ガス導出口22cに到達する前に、エリミネータ2
4Bにより再度水滴が除去される。
【0062】二次冷却塔22においては新規水供給配管
35を介して1トン/分の二次冷却水22Wが供給さ
れ、55℃の一次冷却排ガス6G1 が冷却されると共に
凝縮水が発生する。排ガス導出口22bから排出される
二次冷却排ガス6G2 は依然としてH2 SガスやSO2
ガスを伴ったままであるがその温度は約33℃となり、
新規水20の供給温度30℃に対して10℃より高いも
のとはならない。一方、熱交換した二次冷却水22Wは
約53℃に昇温する。この間に生じる凝縮水流量は38
kg/分であるが、熱交換時の温度差が少ないので二次
冷却水22Wからの蒸発量はほとんどなく、約33℃の
飽和状態で湿式電気集塵機7Bへ導出される。
【0063】二次冷却塔22の下部の液溜まりには二次
冷却水22Wの全量と凝縮水とが溜まる。1,000k
g/分+38kg/分=1,038kg/分の二次冷却
廃水22vは一次冷却廃水21vよりは温度が低く、3
5℃ないし45℃の水温となっている冷水槽23に戻し
ても、一次冷却水21Wの温度を変化させるほどでない
ので、一次冷却水21Wとして再使用される。なお、こ
の二次冷却廃水22vを水砕処理装置5の温水槽29に
戻してもよいが、冷水槽23に戻すようにしておけば、
回収温水冷却装置8における冷却能力を低減させること
ができる。
【0064】二次冷却排ガス6G2 は集塵処理の容易な
約33℃で湿式電気集塵機7Bに導入される。この二次
冷却排ガス6G2 にもH2 SガスやSO2 ガスが依然と
して含まれているが、浮遊水滴はかなり少ない。しか
し、微細な水滴はガス冷却装置7Aにおいて完全に除去
することは不可能であり、湿式電気集塵機7Aにおいて
水滴を帯電させることにより捕捉する。これによって、
集塵機排ガスは溶鉱炉1の安定操業を維持させるに必要
な約30℃の飽和状態のガス体6G3 となる。
【0065】ちなみに、溶鉱炉1から排出される溶滓3
の量は精錬量に応じて変動し、それに伴い水砕処理時に
発生する排ガス量も変化する。それゆえ、ガス冷却装置
7Aへ供給される各冷却水量も調整されるが、いずれの
状態においても、ガス冷却装置7Aで排ガス6Aからの
水滴の除去が常に完全になされるとはかぎらない。しか
し、湿式電気集塵機7Bを通すことにより、二次冷却排
ガス6G2 中に浮遊する水滴の量に多少があっても、常
に飽和状態のガス体6G3 を得ることができるようにな
る。
【0066】なお、集塵機液溜まりには、必要に応じて
スプレー装置7mから供給される僅かな新規水20wに
よって電極を洗浄した後の集塵機洗浄水7vが溜まる。
この集塵機洗浄水7vも一次冷却水21Wとして使用す
ることができるので、冷水槽23に帰還される。
【0067】湿式電気集塵機7Bのガス体導出口7nか
らは、ガス体6G3 がH2 SガスやSO2 ガスを伴った
まま誘引送風機26によりさらには図2の主送風機37
を介して熱風炉36へ送られる。なお、水砕処理で発生
した水蒸気は900kg/分であり、排煙筒13を通過
する間に293kg/分が凝縮され、一次冷却塔21で
558kg/分、二次冷却塔22で38kg/分、湿式
電気集塵機7Bで若干量が凝縮水として回収され、結
局、336Nm3 /分のガス体6G3 は30℃での飽和
蒸気量である約12kg/分を持ち出すことになる。
【0068】このようにガス体6G3 での浮遊水滴量を
可及的に少なくしておくと、すなわち、ガス体6G3
含まれる水蒸気の量をガス温度に相当する飽和蒸気量と
しておくと、そのガス体6G3 が熱風炉36を介して溶
鉱炉1に帰還しても、溶鉱炉1内の湿度が一定に保たれ
やすく、コークスの燃焼度をほぼ一定にした溶鉱炉1の
安定操業が可能となる。また、ガス体6G3 と共に導出
されたH2 SガスやSO2 ガスが主送風機37に到達す
るまでの経路において、残余水滴と反応を起こして腐食
性物質が生成されるということも極めて少なくなる。
【0069】熱風炉36は溶鉱炉1に供給する燃焼用の
高温ガスを生成するものであり、大量の空気を必要とす
るので、ガス体6G3 と共に外気を取り込むための主送
風機37を備える。その吸引口には外気を吸引する際に
2 SガスやSO2 ガスを含むガス体6G3 を大気中へ
放出することなく取り込むことができるようにするた
め、ガス体帰還口は吸引口の内部中央に臨まされる。な
お、30℃のガス体6G3 は336Nm3 /分=372
3 /分の風量であり、主送風機37では約5,600
3 /分の外気を取り込み、約6,000m3 /分が熱
風炉36に供給される。
【0070】熱風炉36において溶鉱炉ガスを燃焼させ
るなどして約1,100℃の熱ガスが生成されるが、H
2 SガスやSO2 ガスが含まれたまま溶鉱炉1の羽口1
aから吹き込まれる。ガス体6G3 は熱ガスの一部をな
して溶鉱炉1に帰還すると、H2 SガスやSO2 ガスが
溶鉱炉1に投入された副原料としての石灰などにより脱
硫され、滓化される。その溶滓3は上記したようにして
水砕処理される。
【0071】このようにして、水砕処理過程において発
生するH2 SガスやSO2 ガスは、排ガス6と共に系内
を循環した後にスラグとして排出されるので、H2 Sガ
スやSO2 ガスが系外に排出されることは皆無となる。
一方、水砕処理に使用された冷水4やガス冷却に使用さ
れた冷却水も系外に出ることなく循環して再度使用さ
れ、不足する新規水のみが系内に補給される。これによ
って、有害ガスはクローズドサーキット内で処理され、
また、各所で発生する弱アルカリ性の廃水も系外に出る
ことがなく、工業用水の使用量も必要最小限度に留めら
れ、廃水処理設備も不要となる。
【0072】ちなみに、上記したシステムにおける水バ
ランスの数値例は、日産例えば8,000トンの銑鉄を
精錬する場合のものであり、銑鉄生産量が少ないときに
は各水量が少なくなるのは当然である。その場合の水バ
ランスを図るために実際は前記した循環ポンプなどが例
えば三基設置され、その運転基数を変更することによっ
て循環水量が調節される。その場合に補給される新規水
の量も少なくなる。新規水がいずれの水量であっても、
トラック輸送時に持ち出される水分およびシックナーか
ら排出される極めて僅かな水を除いて、液体の状態で系
外へ排出される水が生じることはない。
【0073】上記の説明において冷却水の温度や水量を
例示したが、35℃の一次冷却水21Wを使用した場合
の各値を45℃の一次冷却水を使用した場合と対比して
以下の表に示す。
【表1】 なお、一次冷却塔21および二次冷却塔22は向流接触
型のガス冷却装置であるとして説明した。この向流接触
式にしておくと排ガスと冷却水との熱交換が極めて効率
よく進められるが、一次冷却塔21においては、並流接
触型等の他の形式の冷却装置を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る有害ガス処理装置を表した構成
システム図。
【図2】 水砕処理装置を表した構成システム図。
【図3】 回収温水冷却装置を表した構成システム図。
【図4】 本発明に係る溶鉱炉溶滓の水砕システムにお
ける有害ガス処理設備を含む溶鉱炉設備の全体を表した
システムブロック図。
【符号の説明】
1…溶鉱炉、3…溶滓、4,4A…冷水、5…水砕処理
装置、6,6G…排ガス、6G1 …一次冷却排ガス、6
2 …二次冷却排ガス、6G3 …ガス体、7B…湿式電
気集塵機、8…回収温水冷却装置、20…新規水,21
…一次冷却塔、21a…排ガス導入口、21b…冷却水
供給口、21c…排ガス導出口、21v…一次冷却廃
水、21W…一次冷却水、22…二次冷却塔、22a…
排ガス導入口、22b…新規水供給口、22c…排ガス
導出口、22W…二次冷却水、26…誘引送風機、28
v…水砕処理廃水、31…循環ポンプ、33…循環水供
給配管、34…給水装置、35…新規水供給配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/52 F27D 17/00 104G B03C 3/16 B01D 53/34 ZAB C21B 3/08 122Z // F27D 17/00 104 126

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶鉱炉から排出された溶滓に冷水を与え
    て水砕処理した際、該水砕処理により発生する多量の排
    ガスから、溶滓と冷水とが急冷反応したとき生成されて
    混入するH2 SガスやSO2 ガスを除去する方法におい
    て、 H2 SガスやSO2 ガスを含んだ前記排ガスに冷却水を
    散布して冷却することにより該排ガスの温度を低下させ
    ると共に排ガス中の水蒸気を凝縮させ、その凝縮水を分
    離して該排ガスを飽和状態とし、その後に該排ガス中に
    浮遊する微細な水滴を除去して飽和蒸気のガス体とし、
    該ガス体を前記溶鉱炉に帰還し含有されるH2 Sガスや
    SO2 ガスを該溶鉱炉内で脱硫反応によって滓化するよ
    うにしたことを特徴とする溶鉱炉溶滓の水砕システムに
    おける有害ガス処理方法。
  2. 【請求項2】 上記したH2 SガスやSO2 ガスを含ん
    だ前記排ガスに冷却水を散布して冷却する際、該排ガス
    に温度の高い一次冷却水を散布して一次冷却し、その後
    に一次冷却された排ガスを温度の低い二次冷却水として
    の新規水によって二次冷却することを特徴とする請求項
    1に記載された溶鉱炉溶滓の水砕システムにおける有害
    ガス処理方法。
  3. 【請求項3】 前記一次冷却後に導出される一次冷却排
    ガスの温度を前記一次冷却水の供給時の水温に対して1
    0℃より高くならないようにすると共に、前記二次冷却
    後に導出される二次冷却排ガスの温度を前記新規水の供
    給時の水温に対して10℃より高くならないようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載された溶鉱炉溶滓の水
    砕システムにおける有害ガス処理方法。
  4. 【請求項4】 前記一次冷却において、前記水砕過程で
    発生した後に約90℃となった排ガスに35℃ないし4
    5℃の一次冷却水を供給すると共に、一次冷却された排
    ガスの温度が45℃ないし55℃となるように一次冷却
    水の水量を調節し、前記二次冷却においては、45℃な
    いし55℃の一次冷却排ガスに25℃ないし30℃の新
    規水を供給すると共に、二次冷却された排ガスの温度が
    30℃ないし35℃となるように二次冷却水の水量を調
    節することを特徴とする請求項3に記載された溶鉱炉溶
    滓の水砕システムにおける有害ガス処理方法。
  5. 【請求項5】 溶鉱炉から排出された溶滓に冷水を与え
    て水砕処理した際、該水砕処理により発生する多量の排
    ガスから、溶滓と冷水とが急冷反応したとき生成されて
    混入するH2 SガスやSO2 ガスを除去する設備におい
    て、 上記したH2 SガスやSO2 ガスを含んだ前記排ガスを
    導入するための排ガス導入口、一次冷却水を供給するた
    めの冷却水供給口、および一次冷却排ガスを導出させる
    排ガス導出口が設けられ、前記一次冷却水を前記排ガス
    と直接接触させることによって排ガスの温度を低下させ
    ると共に排ガス中の水蒸気を凝縮させ、かつ、その凝縮
    水を除去する一次冷却塔と、 前記一次冷却された一次冷却排ガスを導入するため下部
    に排ガス導入口が設けられると共に前記一次冷却水より
    も温度の低い二次冷却水としての新規水を供給するため
    上部に新規水供給口が設けられ、該新規水供給口よりも
    上方へ二次冷却排ガスを導出させる排ガス導出口を備
    え、前記二次冷却水を流下させる間に前記排ガスと向流
    接触させることにより排ガスの温度を低下させると共に
    前記一次冷却排ガス中の水蒸気を凝縮させかつ凝縮水を
    除去し、該排ガスを飽和状態とする二次冷却塔と、 該二次冷却塔より出たH2 SガスやSO2 ガスを含む二
    次冷却排ガス中に浮遊する微細な水滴を捕捉して、飽和
    蒸気のガス体とする湿式電気集塵機と、 該湿式電気集塵機から出たガス体を前記溶鉱炉へ帰還さ
    せる誘引送風機とを備えることを特徴とする溶鉱炉溶滓
    の水砕システムにおける有害ガス処理設備。
  6. 【請求項6】 前記溶滓を水砕した後の温度の上昇した
    水砕処理廃水および前記一次冷却塔で排ガス中の水蒸気
    を凝縮させた凝縮水や一次冷却水からなる一次冷却廃水
    を回収して降温させる回収温水冷却装置と、 該回収温水冷却装置から出た冷水の一部を前記一次冷却
    水として一次冷却塔へ供給する循環ポンプとが設けられ
    ていることを特徴とする請求項5に記載された溶鉱炉溶
    滓の水砕システムにおける有害ガス処理設備。
  7. 【請求項7】 前記一次冷却塔に一次冷却水を供給する
    給水装置には、前記回収温水冷却装置からの冷水を投入
    する循環水供給配管と、前記新規水を供給する新規水供
    給配管とが接続されていることを特徴とする請求項6に
    記載された溶鉱炉溶滓の水砕システムにおける有害ガス
    処理設備。
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