JPH08245025A - スリッターにおける巻取製品の搬出方法および巻取製品搬出装置 - Google Patents

スリッターにおける巻取製品の搬出方法および巻取製品搬出装置

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JPH08245025A
JPH08245025A JP8198295A JP8198295A JPH08245025A JP H08245025 A JPH08245025 A JP H08245025A JP 8198295 A JP8198295 A JP 8198295A JP 8198295 A JP8198295 A JP 8198295A JP H08245025 A JPH08245025 A JP H08245025A
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JP
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arm
shaft
winding
winding shaft
product
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JP8198295A
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Ikuo Fujiyoshi
郁生 藤吉
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Toshin KK
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Toshin KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取軸からの巻取製品の抜き取りを省力化で
き、巻取製品のスリッターからの搬出を効率化し、省ス
ペースでしかも良好な作業環境を提供できる巻取製品の
スリッターからの搬出方法およびそのための装置を提供
する。 【構成】 第1アーム(6)の先端部に回転可能に片持
ち支持された巻取軸(4)の先端部を、第2アーム
(7)の軸支手段に軸支することで、第1、2アームに
巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸にウエッブを巻き
取り、巻取製品(5)とした後、巻取軸の先端部を軸支
した状態で、第1、2アームを搬出用位置まで回動さ
せ、搬出台車(13)またはベルトコンベアー等に巻取
製品を載置した後、軸支手段による巻取軸先端部の軸支
を解除し、第1アーム(6)に巻取軸を片持ち支持した
状態のまま搬出位置まで移動させることにより、巻取製
品を巻取軸から抜き出す巻取製品の搬出方法および装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙、フィルム等の広
幅のウエッブを所定幅にスリットして巻取製品とした
後、スリッターから巻取製品を搬出する方法および巻取
製品の搬出装置に関するものである。さらに詳しくは、
この発明は、巻取軸を回転可能に片持ち支持する第1ア
ームと、巻取軸の先端部を着脱可能に軸支する第2アー
ムとによって巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸に所
定幅にスリットされたウエッブを巻き取り、巻取製品と
した後、該巻取製品を巻取軸から抜き取りスリッター外
に搬出する方法と巻取製品搬出のための装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】スリッターにおいては、紙、フィルム等
の広幅のウエッブを所定幅にスリットし巻取軸に巻き取
り、複数個の巻取製品とした後、巻取軸の軸線方向に沿
ってこれら巻取製品を移動させ抜き取りスリッター外に
搬出する必要がある。従来、ホイスト、天井走行式クレ
ーン等を用いスリッターから巻取製品を巻取軸ごと取り
外し、所定位置まで移送し、巻取製品を巻取軸軸線方
向に沿って移動させ、巻取軸から巻取製品を抜き取る
か、または、巻取製品から巻取軸を抜き取る等して、
巻取製品をスリッターから搬出していた。巻取製品は、
巻径が数10〜100cm程になるものが通常であり、
その重量は、ウエッブの密度、スリット間隔によって異
なるが、一巻が数10kgとなるものが多い。また、ウ
エッブ耳端のスリットによるウエッブロールの整形等の
場合には、数100kgにもなる。数100kgの巻取
製品では、巻取軸から巻取製品を抜き取る前記の方法
は採用し得ず、の方法を採らざるを得ない。数10k
gの巻取製品の場合、前記のようにして巻取軸から抜
き取るには手間がかかるとともにこの作業を繰り返して
行うことは作業者にとって重労働である。数100kg
以上の巻取製品または数10kgの巻取製品いずれの場
合であっても、前記のように巻取製品から巻取軸を抜
き取るには巻取軸が作業者一人では扱えないほどの重量
であることから安全性に問題があり、二人以上の作業者
が必要で労働コストがかかる。そして、前記および
は、いずれも作業能率が悪く、迅速な巻取製品の搬出を
行うことができなかった。また、ホイストを用いると、
ホイストがスリッターから巻取軸ごと巻取製品を取り外
し所定位置まで移送したりするためのスペースが必要と
なり、スリッターの設置スペースに支障を生じたりす
る。天井走行式クレーンは設備として大型で、設置コス
トがかかり、走行できる範囲が限定されることからスリ
ッターの設置に制約が生じ、また、走行中にほこり、ゴ
ミ等が落下し、スリット、巻取等に悪影響を生じてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな従来技術の欠点を解決するために創案されたもので
あり、巻取軸からの巻取製品の抜き取りを省力化でき、
巻取製品のスリッターからの搬出を効率化し、省スペー
スでしかも良好な作業環境を提供できる巻取製品のスリ
ッターからの搬出方法およびそのための装置を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の巻取製品の搬出方法として、基端部がフ
レームに軸支された第1アームの先端部に回転可能に片
持ち支持された巻取軸の先端部を、基端部がフレームに
回動可能に軸支され、前記片持ち巻取軸の先端部を回転
可能に軸支する軸支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線
方向に沿って進退させて巻取軸の先端部を軸支する状態
と巻取軸の先端部の軸支を解除する状態にする進退手段
とを先端部に有する第2アームの前記軸支手段に軸支す
ることで、第1、2アームに巻取軸を回転可能に支持
し、該巻取軸に所定幅にスリットされたウエッブを巻き
取り、巻取製品とした後、(A)巻取製品の搬出台車
を、第1、2アームの側方の所定の巻取製品載置位置に
移動させる工程、(B)軸支手段によって巻取軸の先端
部を軸支した状態で、第1、2アームを搬出用位置まで
回動させ、搬出台車上に巻取製品を載置する工程、
(C)軸支手段を進退手段によって巻取軸の軸線方向に
沿って退避させ、軸支手段による巻取軸先端部の軸支を
解除し、第1アームに巻取軸を片持ち支持させる工程、
(D)第2アームを待機位置まで回動復帰させる工程、
(E)第1アームに巻取軸を片持ち支持した状態で、搬
出台車を巻取製品載置位置から所定の搬出位置まで移動
させることにより、巻取製品を巻取軸から抜き出す工程
を特徴とする。また、巻取製品の搬出方法として、基端
部がフレームに回動可能に軸支された第1アームの先端
部に回転可能に片持ち支持された巻取軸の先端部を、基
端部がフレームに回動可能に軸支され、前記片持ち巻取
軸の先端部を回転可能に軸支する軸支手段と、該軸支手
段を巻取軸の軸線方向に沿って進退させて巻取軸の先端
部を軸支する状態と巻取軸の先端部の軸支を解除する状
態にする進退手段とを先端部に有する第2アームの前記
軸支手段に軸支することで、第1、2アームに巻取軸を
回転可能に支持し、該巻取軸に所定幅にスリットされた
ウエッブを巻き取り、巻取製品とした後、(B)軸支手
段によって巻取軸の先端部を軸支した状態で、第1、2
アームを搬出用位置まで回動させ、搬出手段に巻取製品
を載置する工程、(C)軸支手段を進退手段によって巻
取軸の軸線方向に沿って退避させ、軸支手段による巻取
軸先端部の軸支を解除し、第1アームに巻取軸を片持ち
支持させる工程、(D)第2アームを待機位置まで回動
復帰させる工程、(E)第1アームに巻取軸を片持ち支
持した状態で、搬出手段によって巻取製品載置位置から
所定の搬出位置まで移動させることにより、巻取製品を
巻取軸から抜き出す工程とすることもできる。そして、
巻取製品が巻取軸から抜き出された後、(F)第1アー
ムを紙管挿入位置まで回動復帰させる工程、(G)巻取
軸の先端部側から紙管を挿入させる工程、(H)第1ア
ームを待機位置まで回動させ、次いで、第2アームの軸
支手段を進退手段によって巻取軸の軸線方向沿って前進
させ、軸支手段により巻取軸先端部を軸支させ、巻取軸
を第1、2アームに回転可能に支持させる工程、(I)
第1、2アームを巻取開始位置に回動させる工程を行う
ことができる。そして、第2アームと共軸でフレームに
回動可能に軸支された連結アームが第2アームとの連結
手段を有するもので、該連結手段による第2アームと連
結アームとの連結が、第2アームの搬出用位置への回動
時まで持続され、第2アームと連結アームとの連結解除
が、軸支手段を進退手段によって巻取軸の軸線方向に沿
って退避させ、軸支手段による巻取軸先端部の軸支を解
除し、第1アームに巻取軸を片持ち支持させ、第2アー
ムを待機位置に回動復帰させる前までには行われればよ
く、第2アームと連結アームとの再連結が、(J)第
1、2アームを巻取開始位置に回動させる工程後に行わ
れてもよい。
【0005】そして、巻取製品の搬出装置としては、先
端部に巻取軸を回転可能に片持ち支持し、基端部がフレ
ームに軸支され、第1回動手段によって回動可能とされ
た第1アームと、前記片持ち巻取軸の先端部を回転可能
に軸支する軸支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向
に沿って進退させて巻取軸の先端部を軸支する状態と巻
取軸の先端部の軸支を解除する状態にする進退手段とを
先端部に有し、基端部がフレームに軸支され、第2回動
手段によって回動可能とされた第2アームとが対向配設
されており、第1回動手段および第2回動手段の回動制
御装置によって、第1アームおよび第2アームの回動制
御が行われるようになっているとともに、第1、2アー
ムの側方下部には、搬出台車が巻取軸の軸線方向に沿っ
て移動可能に配置されていることを特徴とする。また、
先端部に巻取軸を回転可能に片持ち支持し、基端部がフ
レームに軸支され、第1回動手段によって回動可能とさ
れた第1アームと、前記片持ち巻取軸の先端部を回転可
能に軸支する軸支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線方
向に沿って進退させて巻取軸の先端部を軸支する状態と
巻取軸の先端部の軸支を解除する状態にする進退手段と
を先端部に有し、基端部がフレームに軸支され、第2回
動手段によって回動可能とされた第2アームとが対向配
設されており、第1回動手段および第2回動手段の回動
制御装置によって、第1アームおよび第2アームの回動
制御が行われるようになっているとともに、第1、2ア
ームの側方下部には、巻取軸の軸線方向に沿って巻取製
品を搬送する搬送手段が配置されていてもよく、搬送手
段は、ベルトコンベアーであることが好ましい。そし
て、第2アームには、第2アームとの連結手段を有し第
2アームと共軸でフレームに回動可能に軸支された連結
アームが併設されており、第1アームと連結アームと
は、第1回動手段によって一体として回動制御され、第
2アームは第2回動手段によって回動制御されるように
なっていてもよい。
【0006】
【作用】基端部がフレームに回動可能に軸支された第1
アームの先端部に回転可能に片持ち支持された巻取軸の
先端部を、基端部がフレームに回動可能に軸支され、前
記片持ち巻取軸の先端部を回転可能に軸支する軸支手段
と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向に沿って進退させて
巻取軸の先端部を軸支する状態と巻取軸の先端部の軸支
を解除する状態にする進退手段とを先端部に有する第2
アームの前記軸支手段に軸支することで、第1、2アー
ムに巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸に所定幅にス
リットされたウエッブを巻き取り、巻取製品とした後、
軸支手段によって巻取軸の先端部を軸支した状態で、第
1、2アームを搬出用位置まで回動させ、搬出台車また
はベルトコンベアー等に巻取製品を載置し、次いで、軸
支手段を進退手段によって巻取軸の軸線方向に沿って退
避させ、軸支手段による巻取軸先端部の軸支を解除し、
第1アームに巻取軸を片持ち支持させ、次いで、第2ア
ームを待機位置まで回動復帰させ、次いで、第1アーム
に巻取軸を片持ち支持した状態で、搬出台車またはベル
トコンベアー等によって巻取製品載置位置から所定の搬
出位置まで移動させることにより、巻取製品を巻取軸か
ら抜き出す。そして、その後、第1アームを紙管挿入位
置まで回動復帰させ、次いで、巻取軸の先端部側から紙
管を挿入させ、次いで、第1アームを待機位置まで回動
させ、次いで、第2アームの軸支手段を進退手段によっ
て巻取軸の軸線方向沿って前進させ、軸支手段により巻
取軸先端部を軸支させ、巻取軸を第1、2アームに回転
可能に支持させ、次いで、第1、2アームを巻取開始位
置に回動させる。そして、第2アームと連結アームとを
連結アームに設けた連結手段によって連結することで巻
取製品の搬出を確実に行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明
について説明する。もちろんこの発明は以下の例によっ
て限定されるものではない。図1乃至図8に、この発明
にかかる巻取製品の搬出装置を示す。図1は、スリッタ
ーの概略側面図、図2は、図1のスリッターの右側巻取
部の右側からの正面図、図3は、図2の第1アームの破
断詳細図、図4は、図2の第2アーム上部の右側面図、
図5は、図2の第2アーム上部の一部破断詳細図、図6
は、図5のZ−Z線矢視方向詳細図、図7は、図2の第
2アーム下部の詳細側面図、図8は、図2の第2アーム
下部の断面図、図9は、図8のW−W線矢視方向断面図
である。
【0008】図1に示されるように、繰り出し部から繰
り出されたウエッブ(1)はシャーカッター(2)によ
って所定幅のウエッブ(1)に切断された後、スリッタ
ー(A)の左右に振り分けられ、巻取部(3)におい
て、巻取軸(4)に巻き取られ巻取製品(5)となる。
巻取製品(5)は、第1アーム(6)により回転可能に
片持ち支持され、第2アーム(7)により先端部(4
a)を着脱可能に軸支され回転させられる巻取軸(4)
に巻き取られるようになっている。第1アーム(6)は
回動支軸(8)に固定され、回動支軸(8)の軸心を中
心に回動可能とされており、第2アーム(7)は回動支
軸(8)に回動可能に軸支され、回動支軸(8)を中心
に回動可能とされている。また、連結アーム(9)は回
動支軸(8)に固定され、第2フレーム(10b)と連
結手段(11)によって連結されることで、第1アーム
(6)と第2アーム(7)とが一体となってフレーム
(10a)、(10b)に対し回動可能になっている
(図2参照)。巻取軸(4)へのウエッブ(1)の巻取
において、フレーム(10)に設けられたコンタクトロ
ール(12)と巻き取られる巻取製品(5)とを所定の
接圧となるように、回動支軸(8)の軸心を中心として
第1アーム(6)と第2アーム(7)の回動を制御する
ことで、均一な巻き取りが行われるようになっている。
コンタクトロール(12)と巻き取られる巻取製品
(5)とを所定の接圧で巻き取るように制御するには、
例えば、コンタクトロール(12)を揺動可能にフレー
ム(10)に支持し、巻き取りに伴いコンタクトロール
(12)の揺動をポテンショメーター等の変位検出器に
よって検出し、該検出器からの検出信号に基づき、コン
タクトロール(12)を所定の中立位置に戻すように、
サーボ弁の開閉度を制御し第1油圧シリンダー(28)
および第2油圧シリンダー(39)のロッドを伸長さ
せ、第1アーム(6)、第2アーム(7)および連結ア
ーム(9)を一体として回動させるようにする等の適宜
の構造のものが採用できるものであるので、巻取製品
(5)とコンタクトロール(12)との接圧制御につい
ての詳細な説明は省略する。そして、所定の巻径に巻き
取られた巻取製品(5)は、搬出台車(13)に載置さ
れ、搬出台車(13)の巻取軸軸線方向に沿った前方へ
の移動により巻取軸(4)から抜き取られ搬出されるよ
うになっている。図1において、左側の巻取部(3)は
巻取完了状態を示し、右側の巻取部(3)は搬出台車
(13)への巻取製品の載置状態を示している。よっ
て、図1において、左側の第2アーム(7)は巻取が完
了した状態にあり、右側の第2アーム(7)は搬出台車
(13)に巻取製品(5)を載置した状態にある。
【0009】図2および図3に示されるように、巻取軸
(4)は、第1アーム(6)に片持ち支持され、基端部
(4b)、紙管(14)を保持する中間部(4c)およ
び先端部(4a)とからなり、紙管(14)を保持する
ため中間部(4c)には紙管チャック部材(図示せず)
が設けられており、エアによって紙管チャック部材が作
動し、巻取軸(4)に挿通された紙管(14)を保持す
ることができるようになっている。巻取軸の基端部(4
b)にはフランジ(15)が設けられ、該フランジ(1
5)から延設された支持軸部(16)が、第1アーム
(6)の先端部に設けられた第1筒状部材(17)に挿
通され、該第1筒状部材(17)に設けられた軸受(1
8)で軸支されている。巻取軸(4)の軸端からエア導
入孔(19)が中心軸線方向に沿って穿設されており、
該エア導入孔(19)にはエア導入パイプ(20)が連
設されている。巻取軸の支持軸部(16)の端部には巻
取軸プーリー(21)がキー止めされており、巻取軸駆
動手段(22)からの回転駆動力によって回転させられ
るようになっている。巻取軸駆動手段(22)は、駆動
源からの動力をパウダークラッチ(23)を介し伝導プ
ーリー(24)に伝達することができるようになってお
り、該伝導プーリー(24)の回転はベルトによって巻
取軸プーリー(21)に伝達されるようになっている。
伝導プーリー(24)をキー止めしている伝導軸(2
5)の先端部は、回動支軸(8)の軸端に内設された軸
受(26)によって回転可能に支持されている。そし
て、回動支軸(8)は、第1フレーム(10a)、第2
フレーム(10b)に軸受(27)によって軸支されて
いる。第1フレーム(10a)から外側に延設された回
動支軸(8)の第1軸部(8a)は、第1アーム(6)
の基端部(6a)の挿通孔(6c)に挿通され、回動支
軸(8)と第1アーム(6)は一体化されている。回動
支軸(8)と第1アーム(6)との一体化は、例えば、
テーパーリングを用いた拡開式リング状クランプ(6
0)等によって行うことができる。第1アームの基端部
(6a)から下方に第1アーム板(6b)が延設されて
おり、該アーム板(6b)端部には第1油圧シリンダー
(28)の第1ピストンロッド(28a)が連結されて
いる。従って、該ピストンロッド(28a)の伸縮によ
り、第1アーム(6)は回動支軸(8)とともに回動支
軸(8)の軸心を中心に第1フレーム(10a)に対し
回動されるようになっている。
【0010】図2、図4、図5および図6に示されるよ
うに、巻取軸の先端部(4a)は、中間部(4c)より
も細径となっているとともに先端が円錐状に形成され、
第2アーム(7)の先端部に設けられた第2筒状部材
(29)内で左右方向に摺動可能な円筒状コップ(3
0)内の軸受(31)に軸支されている。円筒状コップ
(30)は、第2筒状部材(29)の底に固定されたエ
アシリンダー(32)のロッド(32a)に連結されて
おり、エアシリンダー(32)の作動により第2筒状部
材(29)内で左右方向に摺動させられ、巻取軸の先端
部(4a)の軸支位置と軸支解除位置とを取ることがで
きるようになっている。第2筒状部材(29)の側面に
は、巻取軸の先端部(4a)が横入できる開口部(29
a)が、先端側から設けられている。従って、エアシリ
ンダー(32)により円筒状コップ(30)を左方向に
摺動させ巻取軸の先端部(4a)から軸受(31)を抜
き取ると、巻取軸(4)は第1アーム(6)に片持ち支
持され、この状態で第2アーム(7)を回動支軸(8)
を中心に回動させると、第2筒状部材の開口部(29
a)によって、巻取軸の先端部(4a)と第2アーム
(7)とが外れるようになっている。第2筒状部材(2
9)の下部にはエアシリンダー(33)が設けられ、該
エアシリンダー(33)の先端には、エアシリンダーの
ロッド(33a)の伸縮によって回動アーム(35)が
支軸(36)を中心に回動可能に設けられている。そし
て、回動アーム(35)には転子(34)が回転可能に
軸支されている。従って、エアシリンダーのロッド(3
3a)を伸長させることによって、巻取軸(4)に装着
したカラー(37)のフランジに当接させた転子(3
4)を巻取軸軸線方向に押圧し、巻取軸(4)の回転に
伴い転子(34)が回転し紙管(14)が抜け出ないよ
うになっている。
【0011】図2、図7、図8および図9に示されるよ
うに、第2フレーム(10b)に軸支された回動支軸
(8)には、第2フレーム(10b)の外側に第2軸部
(8b)と第3軸部(8c)とが延設されている。該第
2軸部(8b)には、第2アーム(7)の基端部(7
a)が軸受(38)を介し回動可能に軸支されている。
第2アーム(7)の基端部(7a)から下方に第2アー
ム板(7b)が延設されており、該アーム板(7b)の
端部には、第2油圧シリンダー(39)の第2ピストン
ロッド(39a)が連結されている。そして、該ピスト
ンロッド(39a)の伸縮により、第2アーム(7)が
回動支軸(8)を中心に回動されるようになっている。
第3軸部(8c)は、連結アーム(9)の基端部(9
a)の挿通孔(9b)に挿通され、回動支軸(8)と連
結アーム(9)が一体化されている。回動支軸(8)と
連結アーム(9)との一体化は、例えば、テーパーリン
グを用いた拡開式リング状クランプ(90)等によって
行うことができる。第3軸部(8c)の端面にはギヤ歯
(40)が固設されており、該ギヤ歯(40)とポテン
ショメーター(41)に設けられたギア(42)にはタ
イミングベルト(43)が掛け渡されており、回動支軸
(8)の回動角度、すなわち、第1アーム(6)等の回
動角度が検出できるようになっており、これによって巻
取製品(5)の巻径が算出できるようになっている。連
結アーム(9)の上部外面にはアクチュエーター(4
4)が固定されており、アクチュエーターの作動ロッド
(44a)が第2アーム(7)に向かって伸縮できるよ
うになっている。該作動ロッド(44a)には連結用ブ
ロック(45)が固定されている。連結用ブロック(4
5)の側面は先端に向かって切り取られ、傾斜面(45
a)が形成されている。連結アーム(9)には連結用ブ
ロック(45)挿通用の開口部が設けられたガイド金具
(46)が固定されており、連結用ブロック(45)が
開口部を通って滑動できるようになっている。第2アー
ム(7)は切り欠かれ、開口部(47)が設けられてお
り、連結用ブロック(45)が進退可能となっている。
開口部(47)の設けられた箇所の第2アーム(7)の
側面内側には、第2フレーム(10b)に向かって厚く
なる傾斜面(48a)を有する傾斜ブロック(48)が
固設されている。また、連結アーム(9)には張り出し
部(49)が設けられている。従って、アクチュエータ
ーの作動ロッド(44a)の伸長により、連結用ブロッ
クの傾斜面(45a)が傾斜ブロックの傾斜面(48
a)と当接し、ガイド金具(46)が連結用ブロック
(45)を支持し、第2アーム(7)と傾斜ブロック
(48)とを張り出し部(49)と連結用ブロック(4
5)とで挟着することで、連結アーム(9)と第2アー
ム(7)とは強固に連結される。連結アーム(9)と第
2アーム(7)が連結された状態で、ウエッブ(1)が
巻取軸(4)へ巻き取られる時、第1アーム(6)と第
2アーム(7)とは、第1フレーム(10a)および第
2フレーム(10b)に軸支された回動支軸(8)の軸
心を中心にして、第1油圧シリンダー(28)および第
2油圧シリンダー(39)によって一体として同期して
回動され、巻取軸(4)への巻取径の増大に伴う巻取製
品(5)とコンタクトロール(12)とを所定の接圧と
なるように制御することで、巻取軸(4)へウエッブ
(1)を巻き取ることができるものである。連結アーム
(9)と第2アーム(7)との連結の解除は、アクチュ
エーター(44)によって連結用ブロック(45)を連
結アーム(9)側に移動させればよい。図7は連結アー
ム(9)と第2アーム(7)との連結が解除された状態
を示し、図8、9は連結アーム(9)と第2アーム
(7)とが連結された状態を示している。
【0012】図1に示されるようにスリッター(A)の
両側部の基台(50)には、レール(51)が施設さ
れ、該レール(51)に沿って搬出台車(13)が巻取
製品(5)の載置位置と搬出位置との間で移動可能とさ
れている。搬出台車(13)には断面V字形の巻取製品
(5)の載置面を有する載置台(13a)が油圧シリン
ダー等の適宜の昇降手段によって昇降可能となってお
り、昇降量は巻取製品(5)の直径等によって適宜変更
できるようになっている。搬出台車(13)は自走式で
あることが好ましいが、それだけに限られるものではな
い。また、搬出台車(13)は周知構造のものであるか
ら、その詳細構造は説明を省略する。搬出台車(13)
に押板を設け、巻取軸(4)から巻取製品(5)を取り
出し搬出する際に、巻取製品(5)を押圧して巻取軸
(4)から巻取製品(5)を抜き出すようにしたり、巻
取製品(5)が倒れたりしないようにするための仕切板
を載置台(13a)に装着可能にするなど適宜の構造を
採用できるものである。搬出台車(13)によって巻取
製品(5)を搬出するようにすれば、スリッター(A)
の基台(50)にレール(51)を施設するだけの簡単
な構造とすることができる。
【0013】また、搬出台車(13)による巻取製品
(5)の搬出構造に代え、ベルトコンベアー等の搬出手
段を採用できることはいうまでもない。ベルトコンベア
ーを採用する場合も、巻取製品の巻径が相違することに
対応するにはベルトコンベアーが昇降可能であることが
好ましい。
【0014】なお、第1油圧シリンダー(28)、第2
油圧シリンダー(39)、エアシリンダー(32)、エ
アシリンダー(33)、アクチュエーター(44)等の
作動は図示していない制御装置によって行われるように
なっている。
【0015】次に、前記した巻取製品搬出装置を用いた
巻取製品の搬出操作を説明する。 (i)搬出台車による巻取製品の搬出 巻取軸(4)には紙管(14)がスペーサーを介して所
定位置に挿入され、さらに巻取軸の先端部(4a)近傍
にはカラー(37)が挿入され、該先端部(4a)は円
筒状コップ(30)の軸受(31)内に挿入されて第2
アーム(7)に回転可能に軸支されている。エアシリン
ダー(32)によって回動アーム(35)に支持された
転子(34)は支軸(36)を中心に回動し、カラー
(37)のフランジに転子(34)が回転可能に当接
し、紙管(14)が巻取軸軸線方向に移動しないように
なっている。アクチュエーターのロッド(44a)を伸
長させることで、連結アーム(9)と第2アーム(7)
とは連結され、第1アーム(6)、第2アーム(7)と
連結アーム(9)とは一体化される。そして、第1アー
ム(6)、第2アーム(7)および連結アーム(9)
は、第1油圧シリンダー(28)および第2油圧シリン
ダー(39)の作動により、一体として回動支軸(8)
の軸心を中心に回動させられ、巻取軸(4)がコンタク
トロール(12)と接して巻取開始状態とされる。次い
で、パウダークラッチ(23)を介して伝導プーリー
(24)に伝達された回転動力をベルトにより巻取軸プ
ーリー(21)に伝達し、巻取軸(4)がコンタクトロ
ール(12)と所定の接圧で回転される。そして、繰り
出し部から繰り出されたウエッブ(1)はシャーカッタ
ー(2)によって所定幅のウエッブ(1)に切断された
後、スリッター(A)の左右に振り分けられ巻取軸
(4)に巻き取られる。巻取径の増大に伴い、巻取製品
(5)とコンタクトロール(12)とが所定の接圧とな
るように第1油圧シリンダー(28)および第2油圧シ
リンダー(39)の動作を制御することで、第1アーム
(6)、第2アーム(7)および連結アーム(9)は一
体となって回動支軸(8)の軸心を中心に順次回動させ
られる。そして、所定径に巻き取られると、巻取軸
(4)への駆動力の伝達がパウダークラッチ(23)に
より切断され、巻取軸(4)の回転は停止される(図
1、2参照)。このようにして巻き取られた巻取製品
(5)の搬出は、図10乃至図16に示されるようにし
て行われる。
【0016】図10に示されるように、所定位置にある
搬出台車(13)をレール(51)に沿ってスリッター
(A)の第1アーム(6)と第2アーム(7)の側方下
部の巻取製品の載置位置まで移動させる。なお、搬出台
車(13)の載置位置への移動は、搬出台車(13)と
巻取製品(5)とが干渉する位置にないことから、巻き
取り終了後に行う必要はなく、巻き取り終了前の適宜な
タイミングで行うことができる。
【0017】次いで、第1油圧シリンダー(28)およ
び第2油圧シリンダー(39)が作動させられ、第1ピ
ストンロッド(28a)および第2ピストンロッド(3
9a)が伸長され、第1アーム(6)、第2アーム
(7)、連結アーム(9)とは一体となって反時計方向
に回動支軸(8)の軸心を中心として回動され、巻取製
品(5)の巻径に応じた所定位置に停止させられる(図
11、図1参照)。
【0018】次に、搬出台車(13)の載置台(13
a)が油圧シリンダー等の適宜の昇降手段によって上昇
させられ、巻取製品(5)を載置台(13a)のV字形
面で支持させた後、停止させられる。載置台(13a)
の上昇の停止は、搬出台車(13)に設けたリミットス
イッチ等により上昇位置を検出することで行わせること
ができる(図12参照)。
【0019】次に、アクチュエーターの作動ロッド(4
4a)が収縮させられ連結用ブロック(45)と傾斜ブ
ロック(48)との当接が解除される。また、エアシリ
ンダーのロッド(32a)が収縮する方向に作動され、
巻取軸の先端部(4a)を軸支していた円筒状コップ
(30)の軸支が解除される。これらの動作は、同時に
または順次行われるように制御される。その場合、連結
用ブロック(45)と傾斜ブロック(48)との当接解
除と、巻取軸の先端部(4a)を軸支していた円筒状コ
ップ(30)の軸支の解除の何れが先に行われてもよ
く、第2アーム(7)の待機位置への回動開始までに行
われればよいものである。巻取軸(4)と円筒状コップ
(30)との連結の解除、および第2アーム(7)と連
結アーム(9)との連結の解除終了に続き、第2油圧シ
リンダー(39)の第2ピストンロッド(39a)が収
縮するように作動され、第2アーム(7)は時計方向に
回動させられ待機位置で停止させられる。その結果、巻
取軸(4)は第1アーム(6)に片持ち支持され、巻取
製品(5)は載置台(13a)の下方からの支持ととも
に安定して載置台(13a)上に載置される。その際、
載置台(13a)に仕切板を装着するようにすればより
安定して巻取製品(5)を載置することができる(図1
3、図5、図9参照)。
【0020】次いで、エアの導入を停止し、紙管(1
4)の巻取軸(4)へのチャッキングを解除し、搬出台
車(13)を前方に移動させながら巻取軸(4)から巻
取製品(5)を抜き出し、所定の搬出位置まで移動させ
る(図14参照)。
【0021】次いで、搬出位置で、搬出台車の載置台
(13a)を昇降手段によって下降させる。また、第1
油圧シリンダー(28)の第1ピストンロッド(28
a)が収縮するように作動され、第1アーム(6)は時
計方向に回動させられ紙管挿入位置で停止させられる。
紙管挿入位置は第2アーム(7)の待機位置より前方で
あって、紙管(14)の挿入が容易な位置に設定されて
いる。該紙管挿入位置で巻取軸(4)に紙管(14)を
挿入する(図15参照)。
【0022】次いで、紙管(14)の巻取軸(4)への
挿入の終了後、第1油圧シリンダー(28)の第1ピス
トンロッド(28a)がさらに収縮するように作動さ
れ、第1アーム(6)は時計方向に回動させられる。こ
の時、第2筒状部材(29)の開口部(29a)は巻取
軸の先端部(4a)が横入される位置にあるので、第1
アーム(6)が第2アーム(7)の待機位置と同じ角度
位置まで回動される間に、巻取軸の先端部(4a)が第
2筒状部材の開口部(29a)に横入され、巻取軸
(4)の軸線方向と第2アーム(7)の円筒状コップ
(30)の軸線方向とが一致した位置で第1アーム
(6)の回動が停止させられる。次いで、エアシリンダ
ーのロッド(32a)が伸長する方向に作動され、巻取
軸の先端部(4a)に円筒状コップ(30)の軸受(3
1)が嵌入され、巻取軸(4)が軸受(31)に軸支さ
れる(図16、図5、図9参照)。
【0023】次いで、第1アーム(6)、第2アーム
(7)は、第1油圧シリンダー(28)および第2油圧
シリンダー(39)の第1ピストンロッド(28a)お
よび第2ピストンロッド(28a)がさらに収縮され、
巻取軸(4)が第1アーム(6)と第2アーム(7)と
によって支持されて巻取開始位置にまで回動させられ、
コンタクトロール(12)と接触させられる。連結アー
ム(9)および第1アーム(6)は回動支軸(8)に固
定されていることから、第1アーム(6)と連結アーム
(9)とは同期して回動する。そこで、アクチュエータ
ーの作動ロッド(44a)が伸長させられ、連結用ブロ
ック(45)と傾斜ブロック(48)とが当接され、連
結アーム(9)の張り出し部(49)内面と連結用ブロ
ックの傾斜面(45a)とで、第2アーム(7)と傾斜
ブロック(48)が挟着され、連結用ブロック(45)
と第2アーム(7)とが強固に連結される。
【0024】なお、搬出位置に移動させられた巻取製品
(5)は適宜リフト等を使用して載置台(13a)から
移動させられ、梱包、包装等が施される。なお、図10
乃至16に示した搬出操作における第1アーム(6)、
第2アーム(7)および連結アーム(9)の回動関係は
図17に示す通りであり、詳細説明は省略する。
【0025】(ii)ベルトコンベアーによる巻取製品
の搬出 前記(i)の搬出台車(13)の場合に比べ、搬出台車
(13)の巻取製品載置位置への移動が省略され、搬出
台車(13)の搬出方向への移動による巻取軸(4)か
らの巻取製品(5)の抜き取り、搬出位置への移動が、
ベルトコンベアーの回動による巻取製品(5)の巻取軸
(4)からの抜き取り、搬出位置への移動に代わる他
は、第1アーム(6)、第2アーム(7)、連結アーム
(9)、第1油圧シリンダー(28)、第2油圧シリン
ダー(39)、エアシリンダー(32)、アクチュエー
ター(44)等の作動はほぼ同様なことから詳細説明は
省略する。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。基端部がフレームに回動可能に軸支された第1ア
ームの先端部に回転可能に片持ち支持された巻取軸の先
端部を、基端部がフレームに回動可能に軸支され、前記
片持ち巻取軸の先端部を回転可能に軸支する軸支手段
と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向に沿って進退させて
巻取軸の先端部を軸支する状態と巻取軸の先端部の軸支
を解除する状態にする進退手段とを先端部に有する第2
アームの前記軸支手段に軸支することで、第1、2アー
ムに巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸に所定幅にス
リットされたウエッブを巻き取り、巻取製品とした後、
軸支手段によって巻取軸の先端部を軸支した状態で、第
1、2アームを搬出用位置まで回動させ、搬出台車また
はベルトコンベアー等に巻取製品を載置し、次いで、軸
支手段を進退手段によって巻取軸の軸線方向に沿って退
避させ、軸支手段による巻取軸先端部の軸支を解除し、
第1アームに巻取軸を片持ち支持させ、次いで、第2ア
ームを待機位置まで回動復帰させ、次いで、第1アーム
に巻取軸を片持ち支持した状態で、搬出台車またはベル
トコンベアー等によって巻取製品を載置位置から所定の
搬出位置まで移動させることにより、巻取製品を巻取軸
から抜き出すことができるので、従来の人手による巻取
軸の搬出、またはホイスト、天井走行式クレーン等によ
る巻取製品の搬出に比べ、省力化できるとともに搬出を
効率的に行うことができ、ほこり、ゴミ等の落下による
スリット、巻取等に悪影響を与えることがなく、作業環
境を悪化させる恐れが少ない。そして、巻取製品を巻取
軸から抜き出した後、第1アームを紙管挿入位置まで回
動復帰させ、次いで、巻取軸の先端部側から紙管を挿入
させ、次いで、第1アームを待機位置まで回動させ、次
いで、第2アームの軸支手段を進退手段によって巻取軸
の軸線方向沿って前進させ、軸支手段により巻取軸先端
部を軸支させ、巻取軸を第1、2アームに回転可能に支
持させ、次いで、第1、2アームを巻取開始位置に回動
させることで、次の巻取準備作業と搬出作業とをほぼ並
行して行うことができ、さらに省力化できるとともに搬
出を効率的に行うことができる。第2アームと連結アー
ムとを連結アームに設けた連結手段によって連結して巻
取製品の搬出を行うことで、巻取製品の確実な搬出を行
うことができる。
【0027】巻取製品の搬出装置として、先端部に巻取
軸を回転可能に片持ち支持し、基端部がフレームに軸支
され、第1回動手段によって回動可能とされた第1アー
ムと、前記片持ち巻取軸の先端部を回転可能に軸支する
軸支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向に沿って進
退させて巻取軸の先端部を軸支する状態と巻取軸の先端
部の軸支を解除する状態にする進退手段とを先端部に有
し、基端部がフレームに軸支され、第2回動手段によっ
て回動可能とされた第2アームとが対向配設されてお
り、第1回動手段および第2回動手段の回動制御装置に
よって、第1アームおよび第2アームの回動制御が行わ
れるようになっており、第1、2アームの側方下部に
は、搬出台車またはベルトコンベアー等の搬出手段が巻
取軸の軸線方向に沿って移動可能に配置されているの
で、巻取製品の搬出のための装置が小型化でき、省スペ
ースであり、また、天井走行式クレーン等と比べ装置の
設置場所に制限がなくなる。また、構造が簡単で、部品
点数も少なくて済むことから製造コストが低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリッターの概略側面図である。
【図2】図1のスリッターの右側巻取部の右側からの正
面図である。
【図3】図2の第1アームの破断詳細図である。
【図4】図2の第2アーム上部の右側面図である。
【図5】図2の第2アーム上部の一部破断詳細図であ
る。
【図6】図5のZ−Z線矢視方向詳細図である。
【図7】図2の第2アーム下部の詳細側面図である。
【図8】図2の第2アーム下部の断面図である。
【図9】図8のW−W線矢視方向断面図である。
【図10】搬出台車を所定の巻取製品載置位置にまで移
動させる工程の動作説明図である。
【図11】第1、2アームを搬出用位置まで回動させ、
搬出台車上に巻取製品を載置する工程の説明図である。
【図12】第1アームに巻取軸を片持ち支持させる工程
の動作説明図である。
【図13】第2アームを待機位置まで回動復帰させる工
程の動作説明図である。
【図14】巻取製品を巻取軸から抜き出す工程の動作説
明図である。
【図15】第1アームを紙管挿入位置まで回動復帰させ
る工程の動作説明図である。
【図16】第1アームを待機位置まで回動させ、巻取軸
を第1、2アームに回転可能に支持させる工程の動作説
明図である。
【図17】アームの回動関係を示す説明図である。
【符号の説明】
A スリッター 1 ウエッブ 4 巻取軸 5 巻取製品 6 第1アーム 7 第2アーム 8 回動支軸 9 連結アーム 13 搬出台車

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部がフレームに回動可能に軸支され
    た第1アームの先端部に回転可能に片持ち支持された巻
    取軸の先端部を、基端部がフレームに回動可能に軸支さ
    れ、前記片持ち巻取軸の先端部を回転可能に軸支する軸
    支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向に沿って進退
    させて巻取軸の先端部を軸支する状態と巻取軸の先端部
    の軸支を解除する状態にする進退手段とを先端部に有す
    る第2アームの前記軸支手段に軸支することで、第1、
    2アームに巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸に所定
    幅にスリットされたウエッブを巻き取り、巻取製品とし
    た後、該巻取製品を巻取軸から抜き取りスリッター外に
    搬出する方法であって、以下の工程によって巻取製品を
    搬出することを特徴とするスリッターにおける巻取製品
    の搬出方法。 (A)巻取製品の搬出台車を、第1、2アームの側方の
    所定の巻取製品載置位置に移動させる工程、(B)軸支
    手段によって巻取軸の先端部を軸支した状態で、第1、
    2アームを搬出用位置まで回動させ、搬出台車上に巻取
    製品を載置する工程、(C)軸支手段を進退手段によっ
    て巻取軸の軸線方向に沿って退避させ、軸支手段による
    巻取軸先端部の軸支を解除し、第1アームに巻取軸を片
    持ち支持させる工程、(D)第2アームを待機位置まで
    回動復帰させる工程、(E)第1アームに巻取軸を片持
    ち支持した状態で、搬出台車を巻取製品載置位置から所
    定の搬出位置まで移動させることにより、巻取製品を巻
    取軸から抜き出す工程。
  2. 【請求項2】 基端部がフレームに回動可能に軸支され
    た第1アームの先端部に回転可能に片持ち支持された巻
    取軸の先端部を、基端部がフレームに回動可能に軸支さ
    れ、前記片持ち巻取軸の先端部を回転可能に軸支する軸
    支手段と、該軸支手段を巻取軸の軸線方向に沿って進退
    させて巻取軸の先端部を軸支する状態と巻取軸の先端部
    の軸支を解除する状態にする進退手段とを先端部に有す
    る第2アームの前記軸支手段に軸支することで、第1、
    2アームに巻取軸を回転可能に支持し、該巻取軸に所定
    幅にスリットされたウエッブを巻き取り、巻取製品とし
    た後、該巻取製品を巻取軸から抜き取りスリッター外に
    搬出する方法であって、以下の工程によって巻取製品を
    搬出することを特徴とするスリッターにおける巻取製品
    の搬出方法。 (B)軸支手段によって巻取軸の先端部を軸支した状態
    で、第1、2アームを搬出用位置まで回動させ、搬出手
    段に巻取製品を載置する工程、(C)軸支手段を進退手
    段によって巻取軸の軸線方向に沿って退避させ、軸支手
    段による巻取軸先端部の軸支を解除し、第1アームに巻
    取軸を片持ち支持させる工程、(D)第2アームを待機
    位置まで回動復帰させる工程、(E)第1アームに巻取
    軸を片持ち支持した状態で、搬出手段によって巻取製品
    載置位置から所定の搬出位置まで移動させることによ
    り、巻取製品を巻取軸から抜き出す工程。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のスリッターにお
    ける巻取製品の搬出方法において、巻取製品が巻取軸か
    ら抜き出された後、以下の工程を行うことを特徴とする
    スリッターにおける巻取製品の搬出方法。 (F)第1アームを紙管挿入位置まで回動復帰させる工
    程、(G)巻取軸の先端部側から紙管を挿入させる工
    程、(H)第1アームを待機位置まで回動させ、次い
    で、第2アームの軸支手段を進退手段によって巻取軸の
    軸線方向沿って前進させ、軸支手段により巻取軸先端部
    を軸支させ、巻取軸を第1、2アームに回転可能に支持
    させる工程、(I)第1、2アームを巻取開始位置に回
    動させる工程。
  4. 【請求項4】 第2アームと共軸でフレームに回動可能
    に軸支された連結アームが第2アームとの連結手段を有
    するもので、該連結手段による第2アームと連結アーム
    との連結が、第2アームの搬出用位置への回動時まで持
    続され、 第2アームと連結アームとの連結解除が、軸支手段を進
    退手段によって巻取軸の軸線方向に沿って退避させ、軸
    支手段による巻取軸先端部の軸支を解除し、第1アーム
    に巻取軸を片持ち支持させ、第2アームを待機位置に回
    動復帰させる前までには行われることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のスリッターにおける巻取製品の
    搬出方法。
  5. 【請求項5】 第2アームと連結アームとの再連結が、
    (J)第1、2アームを巻取開始位置に回動させる工程
    後に行われるものであることを特徴とする請求項4記載
    のスリッターにおける巻取製品の搬出方法。
  6. 【請求項6】 先端部に巻取軸を回転可能に片持ち支持
    し、基端部がフレームに軸支され、第1回動手段によっ
    て回動可能とされた第1アームと、前記片持ち巻取軸の
    先端部を回転可能に軸支する軸支手段と、該軸支手段を
    巻取軸の軸線方向に沿って進退させて巻取軸の先端部を
    軸支する状態と巻取軸の先端部の軸支を解除する状態に
    する進退手段とを先端部に有し、基端部がフレームに軸
    支され、第2回動手段によって回動可能とされた第2ア
    ームとが対向配設されており、第1回動手段および第2
    回動手段の回動制御装置によって、第1アームおよび第
    2アームの回動制御が行われるようになっているととも
    に、第1、2アームの側方下部には、搬出台車が巻取軸
    の軸線方向に沿って移動可能に配置されていることを特
    徴とする巻取製品搬出装置。
  7. 【請求項7】 先端部に巻取軸を回転可能に片持ち支持
    し、基端部がフレームに軸支され、第1回動手段によっ
    て回動可能とされた第1アームと、前記片持ち巻取軸の
    先端部を回転可能に軸支する軸支手段と、該軸支手段を
    巻取軸の軸線方向に沿って進退させて巻取軸の先端部を
    軸支する状態と巻取軸の先端部の軸支を解除する状態に
    する進退手段とを先端部に有し、基端部がフレームに軸
    支され、第2回動手段によって回動可能とされた第2ア
    ームとが対向配設されており、第1回動手段および第2
    回動手段の回動制御装置によって、第1アームおよび第
    2アームの回動制御が行われるようになっているととも
    に、第1、2アームの側方下部には、巻取軸の軸線方向
    に沿って巻取製品を搬送する搬送手段が配置されている
    ことを特徴とする巻取製品搬出装置。
  8. 【請求項8】 第2アームには、第2アームとの連結手
    段を有し第2アームと共軸でフレームに回動可能に軸支
    された連結アームが併設されており、第1アームと連結
    アームとは、第1回動手段によって一体として回動制御
    され、第2アームは第2回動手段によって回動制御され
    るようになっていることを特徴とする請求項6および7
    記載の巻取製品搬出装置。
  9. 【請求項9】 搬送手段が、ベルトコンベアーであるこ
    とを特徴とする請求項7および8記載の巻取製品搬送装
    置。
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JP (1) JPH08245025A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080838A (ja) * 2003-09-08 2005-03-31 Kyukyu Yakuhin Kogyo Kk フィルム状口腔内投与剤の圧着装置
JP2008189460A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Daio Paper Corp ペーパーロールの搬送方法及びこれを用いたペーパーロールの検査設備

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