JPH08244736A - 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置 - Google Patents

傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置

Info

Publication number
JPH08244736A
JPH08244736A JP5277995A JP5277995A JPH08244736A JP H08244736 A JPH08244736 A JP H08244736A JP 5277995 A JP5277995 A JP 5277995A JP 5277995 A JP5277995 A JP 5277995A JP H08244736 A JPH08244736 A JP H08244736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
umbrella
bag
umbrella bag
automatic
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5277995A
Other languages
English (en)
Inventor
Eijiro Namekawa
英二郎 滑川
Mitsuru Takahashi
充 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP5277995A priority Critical patent/JPH08244736A/ja
Publication of JPH08244736A publication Critical patent/JPH08244736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
  • Auxiliary Apparatuses For Manual Packaging Operations (AREA)
  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力を使用することなく、濡れた傘を使い捨
て式の傘袋に自動的に収容し得るようにする。 【構成】 ハウジング本体10内には複数枚の使い捨て
式の傘袋15が積層されて吊り下げられるようになって
いる。ハウジング本体10には傘がその長手方向に挿入
された後にその横方向の移動により取り出される傘挿入
取り出し用のスリット13が形成されている。傘袋15
はその束ね部17を貫通して吊り下げ保持する保持ロッ
ド23を有する保持プレート22により吊り下げられ
る。保持プレート22に平行に伸びる回動シャフトには
回動リンクが設けられ、この回動リンクには袋引っ掛け
爪45が回動自在に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雨などにより濡れた傘を
収容して傘からの水滴の落下を防止するための使い捨て
式の傘袋を傘に自動的に装着する装置および傘袋を自動
的に傘から取り外す取り外し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デパート、スーパーマーケット、レスト
ランおよびホテルなどにあっては、雨天時に顧客などが
濡れた傘を手に持ったまま建物内に入り込むと、濡れた
傘から落下した水滴が床面を濡らすことになり、顧客は
濡れた床面を滑ることがあり危険である。そこで、デパ
ートやスーパーマーケットなどにあっては、建物の入口
に樹脂製の使い捨て式の傘袋を用意しておき、顧客が入
口でその傘袋の中に濡れた傘を収容するようにしてい
る。
【0003】しかし、顧客にとってはこの収容動作が煩
わしいため、必ずしも全ての客が傘袋の中に傘を収容す
ることはなく、一部の客は濡れた傘をそのまま手に持っ
て建物の中に入り込むことがある。
【0004】傘袋の中への濡れた傘の収容操作が煩わし
くなければ、多くの顧客は必ず濡れた傘を傘袋の中に収
容することになり、床面への水滴の落下による床面の濡
れは防止することができる。
【0005】このような観点から、たとえば、特開平1
−213106号公報に記載されているように、チュー
ブ状のフィルムをロールから繰り出して、チューブ内へ
の濡れた傘の挿入をセンサにより検出し、挿入後にはカ
ッタによりチューブを切断した後に底部を閉じるように
した装置が開発されている。また、予め樹脂製のシート
を用いて傘袋を製造しておき、傘を挿入する際にこれを
検出して圧縮空気により傘袋を膨らませるようにした装
置も開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装置はいずれも装置を作動させるために電力を必要と
し、装置が大がかりとなるのみならず、建物の設置場所
いかんでは、装置まで長い配線コードが必要となり、歩
行者がコードに引っ掛かることがあるので、装置の使用
が制限されることになる。
【0007】そこで、電力を使用しないようにして傘袋
を濡れた傘に自動的に収容するようにした装置の開発が
望まれている。樹脂フィルム製の傘袋に傘を収容するに
は、傘袋の開口部を自動的に広げる操作が必須となり、
その操作を足踏み式のペダルによって行うようにした装
置も開発されている。しかしながら、この方式の装置に
あっても、建物内に入る顧客は、ペダルの踏み込み操作
を行わなければならず、操作が面倒である。
【0008】一方、デパートなどでは雨天時に使い捨て
袋の中に傘を収容した状態で買物を終了した後には、顧
客は建物の出入口で傘袋を取り外す操作を行う。このと
きに、商品を手に持っている状態では、この取り外し操
作を片手で行うことは面倒である。また、使用済みの傘
袋がゴミ箱から飛散することがあり、その整理に人員を
配することが必要となる。
【0009】本発明の目的は、電力を使用することな
く、濡れた傘を使い捨て式の傘袋に自動的に収容し得る
ようにすることにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、傘袋内に濡れ
た傘を挿入した後の傘の移動操作によって、次の袋の開
口部が自動的に広げられるようにすることにある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、電力を使用
することなく、濡れた傘を収容した傘袋を傘から自動的
に取り外し得るようにすることにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の傘袋の自動装着装置
は、傘がその長手方向に挿入された後にその横方向の移
動により取り出される傘挿入取り出し用のスリットが中
央部から取り出し面に向けて形成されたハウジングと、
傘袋の束ね部を貫通する保持棒を背面側に有し、傘袋を
その短寸シート側をスリットに向けて保持する保持プレ
ートと、ハウジング内に保持プレートに平行に伸びる回
動シャフトに設けられた回動リンクと、回動リンクに回
動自在に設けられるとともに短寸シートの先端部に係合
する係合エッジを有し、回動リンクの回動時に傘袋の表
面をその長手方向に摺動する袋引っ掛け爪と、スリット
内から前記取り出し面に向けて取り出される傘によって
駆動されて回動シャフトに連結された駆動レバーとを有
し、傘の取り出し面に向かう横方向の移動によって次に
挿入される傘を収容する傘袋の先端部を広げるようにし
たことを特徴とする。
【0015】また、本発明の傘袋の自動取り外し装置
は、傘が挿入される傘挿入スペースを有するハウジング
と、ハウジングに取り付けられる複数のゴムなどの弾性
部材からなる放射状に配置された複数の抜取り片を有
し、傘を傘袋に収容された状態で傘挿入スペースへの挿
入によって傘の先端部側に抜取り片の先端部が湾曲し、
傘の抜取りによって傘袋に食い込んで傘袋を傘から取り
外す袋取り外し部材とを有することを特徴とする。
【0016】
【作用】前記構成の傘袋の自動装着装置にあっては、先
端部が開口された傘袋の中に傘を挿入した後に、その傘
を横方向に移動させて装置のハウジングから傘を取り出
すと、その取り出し操作によって次の傘を収容するため
の傘袋の開口部が広げられる。傘袋の開口部の広げ動作
は、傘によって駆動される駆動レバーの移動を袋引っ掛
け爪に連動することによりなされる。
【0017】また、前記構成の傘袋の自動取り外し装置
にあって、傘を傘袋に収容した状態で傘挿入スペース内
に挿入した後に、これを逆方向に引っ張ることによっ
て、抜取り片が袋に食い付いて袋の取り外しが自動的に
なされる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は濡れた傘への使い捨て袋の装着とそ
の袋を傘から自動的に取り外す本発明の一実施例である
装置の外観を示す斜視図であり、ほぼ直方体に形成され
たハウジング本体10の基端部には脚部11を有し、先
端部には開閉式のキャップ部12が設けられ、これらに
よって装置のハウジングが形成されている。ハウジング
本体10およびキャップ部12には、濡れた傘が図1に
おいて上方から挿入され、使い捨て式の傘袋内に傘が収
容された後に傘を横方向に移動させることによりハウジ
ングの正面側に傘の取り出しを行うためのスリット13
が形成されている。また、キャップ部12には、傘から
傘袋を取り外す際に傘が挿入される傘挿入口14が形成
されている。
【0020】図2は濡れた傘を収容するための使い捨て
式の傘袋を示す図であり、傘袋15は傘の長さに対応さ
せてそれぞれ所定の長さの帯状に形成された二枚のシー
トにより形成されている。一方のシートは他方のシート
よりも長い長寸シート16aとなっており、他方のシー
トは長寸シート16aよりも短い短寸シート16bとな
っており、傘袋15の先端部は長寸シート16aのみと
なり、その部分が束ね部17となっている。傘袋15の
短寸シート16bは表側となり、長寸シート16aは裏
側となる。
【0021】それぞれのシート16a,16bは、ポリ
エチレンやビニールなどの樹脂を素材として形成されて
おり、短寸シート16bの両側部と基端部は長寸シート
16aに対して接着され、短寸シート16bの先端部を
開口部として底付きの傘袋となっている。それぞれのシ
ート16a,16bは、ミクロンオーダーの薄いフィル
ムとなっているが、図2(b)にあっては、それぞれの
厚みを誇張して示している。
【0022】このような二枚のシート16a,16bに
より形成された傘袋15は、それぞれ束ね部17の部分
で多数枚が束ねられた状態となって吊り下げられること
になる。それぞれの傘袋15の束ね部17には吊り下げ
棒が貫通する2つの吊り下げ孔18が形成されている。
【0023】図3は図1における3−3線に沿う断面図
であり、図示するように、ハウジング本体10の背面に
は裏蓋21が開閉自在に取り付けられている。図4は裏
蓋21とキャップ部12が開いた状態における図3に相
当する断面図を示し、図5は図1における5−5線に沿
う断面図を示す。
【0024】図3および図4に示すように、ハウジング
本体10の上部先端には保持プレー22が紙面に垂直の
方向に延びてハウジング本体10内に固定されており、
この保持プレート22の背面側には、傘袋15を吊り下
げるための2本の保持ロッド23が後方に向けて突出し
て取り付けられている。これらの保持ロッド23には、
図2に示す傘袋15を複数枚積層した状態で吊り下げ孔
18に差し込んで傘袋15を吊り下げるようになってい
る。差し込む際には、裏蓋21は図4に示されるように
開かれることになり、積層状態となった複数枚の傘袋1
5は、短寸シート16b側が装置の正面側となるように
して吊り下げられる。
【0025】ハウジング本体10に設けられた支持壁2
4には、ヒンジピン25が設けられており、このヒンジ
ピン25にはこれを中心に揺動自在に裏蓋21が取り付
けられている。ヒンジピン25は支持壁24に上下方向
に延びて形成された長孔26を貫通しており、このヒン
ジピン25の両端部と支持壁24とに接続された引っ張
りコイルばね27によって、裏蓋21には上方に向かう
ばね力が付勢されている。支持壁24の上端部に設けら
れた止めピン28に係合する係合突起29が裏蓋21の
内面に突設されている。
【0026】したがって、図3に示すように、裏蓋21
は係合突起29と止めピン28との係合により閉塞さ
れ、操作者が裏蓋21に形成された把手孔31に手を差
し込んで裏蓋21を押し下げると係合突起29と止めピ
ン28との係合が解かれて裏蓋21を開くことができ
る。裏蓋21の最大開度は図示しないワイヤによって規
制されている。このように、裏蓋21を開いた状態のも
とで所定の枚数だけ束ねられた傘袋15を保持ロッド2
3に吊り下げることができる。
【0027】裏蓋21の内面にはヒンジピン32により
これを中心に揺動自在に揺動アーム33が取り付けら
れ、この揺動アーム33の先端には押圧プレート34が
ヒンジピン35を中心に揺動自在に取り付けられてい
る。揺動アーム33には板ばね36によって装置の正面
側に向かうばね力が付勢されており、この揺動アーム3
3の正面側に向かう揺動端位置は、揺動アーム33を跨
ぐようにして裏蓋21に固定されたストッパー37によ
って規制されている。
【0028】図4に示すように、傘袋15は裏蓋21が
開かれた状態のもとで吊り下げ孔18に保持ロッド23
を差し込むことにより保持ロッド23に吊り下げられる
ことになり、吊り下げた状態のもとで図3に示すように
裏蓋21を閉じると、束ねられた状態の傘袋15は、保
持プレート22と押圧プレート34との間で挟み付けら
れ、板ばね36により傘袋15には保持プレート22に
向かうばね力が付勢される。図6に示すように、押圧プ
レート34には裏蓋21を閉じた状態では保持ロッド2
3が貫通する長孔38が形成されている。なお、板ばね
36に代えて圧縮コイルばねを用いるようにしても良
い。
【0029】図5〜図7に示すように、ハウジング本体
10に固定されたブラケット39aには第1回動シャフ
ト41が回転自在に設けられ、ハウジング本体10に固
定された他のブラケット39bには第2回動シャフト4
2が回転自在に設けられている。それぞれの回動シャフ
ト41,42は、保持プレート22の表面側にこれに平
行となり相互に同心状となっている。それぞれの回動シ
ャフト41,42の端部には回動リンク43が固定され
ており、それぞれの回動リンク43の先端部には支持ピ
ン44により袋引っ掛け爪45が回動自在に取り付けら
れている。回動リンク43は回動シャフト41,42と
袋引っ掛け爪45とを連結する機能を有していれば、図
示するような形状に限定されず、円板などの板状の部材
を用いるようにしても良い。
【0030】袋引っ掛け爪45には傘袋15の短寸シー
ト16bの先端部に係合する係合エッジ46が設けら
れ、さらに支持ピン44から同一半径となった円弧状の
案内溝47が形成され、この案内溝47には回動リンク
43に固定された案内ピン48が係合している。回動リ
ンク43は保持プレート22に対してほぼ垂直な面内を
回動し、回動リンク43に回動自在に取り付けられた袋
引っ掛け爪45も保持プレート22に対して垂直な面内
を回動する。
【0031】支持ピン44の大径部44aには、図8に
示すように、ねじりコイルばね49が挟み付けられ、こ
のねじりコイルばね49の一端は回動リンク43に止め
付けられ、他端は袋引っ掛け爪45に止め付けられてい
る。このねじりコイルばね49によって、それぞれの袋
引っ掛け爪45には、係合エッジ46が傘袋15に向か
うようにばね力が付勢されている。
【0032】ブラケット39aには、第1回動シャフト
41に対して直角となり、かつ保持プレート22の表面
に平行となった駆動シャフト51が回動自在に設けられ
ている。この駆動シャフト51には、第1回動シャフト
41に固定された小型の傘歯車52と噛み合う大型の傘
歯車53が取り付けられている。さらに、駆動シャフト
51には、図7に示すように、駆動レバー54がビス5
5により固定されている。したがって、駆動レバー54
が図5に示すように、保持プレート22に対して垂直な
面内において回動すると、駆動シャフト51、傘歯車5
2,53を介して第1回動シャフト41が回転すること
になる。大径の傘歯車53は、図8に示すように、不要
な部分が除去されており、装置の幅寸法がコンパクト化
されている。
【0033】第1回動シャフト41の回転を第2回動シ
ャフト42に連動するために、両方の回動シャフト4
1,42は連動アーム56により連結されている。この
連動アーム56には、両方の回動シャフト41,42を
初期位置に設定するための引っ張りコイルばね57が、
図5に示すように、取り付けられている。連動アーム5
6が図5および図6に示すように、初期位置となってい
る場合には、駆動レバー54はスリット13をほぼ完全
に横断する位置となっている。このときには、回動リン
ク43は図6においてほぼ下方を向いており、袋引っ掛
け爪45の係合エッジ46はほぼ最下方でありかつ傘袋
15から最も離れた位置となっている。
【0034】キャップ部12にはスリット13を区画す
るための隔壁12aが、図7に示すように設けられてお
り、この隔壁12aに対応させて、スリット13内への
傘の挿入時に傘が袋引っ掛け爪45に接触しないように
するために、ハウジング本体10内には、図7に示すよ
うに、2枚の保護プレート50が取り付けられており、
これらの保護プレート50の間の隙間を傘が進入する。
なお、図8に示すように、回動シャフト41,42が最
大角度まで回動したときに、回動リンク43と接触して
それ以上の回動を規制するためのストッパ58が袋引っ
掛け爪45に設けられている。
【0035】次に、図9および図10を参照しながら、
前述した傘袋の自動装着装置を用いて傘に傘袋を装着す
る際の装置の作動について説明する。
【0036】保持ロッド23に積層された状態で吊り下
げられた使い捨て式の傘袋15のうち、表面側に位置す
る一枚の傘袋の短寸シート16bは2つの袋引っ掛け爪
45の係合エッジ46に引っ掛けられて、傘袋15の上
端部は図9(a)に示すように、ほぼ四辺形となって広
げられている。この状態における袋引っ掛け爪45の姿
勢は図10(a)に示す通りである。この状態のもと
で、濡れた傘Aが図1に示すスリット13の奥の部分に
上方から挿入される。図9(b)は濡れた傘Aを挿入し
ている状態を示す。挿入動作が終了すると、傘Aは傘袋
15に収容されることになる。
【0037】挿入動作が終了した後に、操作者が傘Aを
図1において正面側に向けて横方向に移動させると、傘
袋15の束ね部17は吊り下げ孔18の部分から破壊さ
れて、保持ロッド23から破り取られる。図2に示すよ
うに、束ね部17に吊り下げ孔18から水平に延びるミ
シン目18aを形成することにより、傘Aの横方向の移
動動作に際して、束ね部17は保持ロッド23の部分に
残ることなく、傘Aとともに装置から取り出される。
【0038】傘Aを傘袋15内に挿入した位置から、ハ
ウジングの外部にまで横方向に移動して傘の取り出し完
了位置まで移動させると、駆動レバー54は図5におい
て実線で示す位置から、二点鎖線で示す位置まで回動す
ることになる。図5において傘袋15内に挿入された傘
Aが二点鎖線で示されており、この位置から傘Aをハウ
ジングの正面側に向けて横方向に移動させると、駆動レ
バー54に接触するまでの移動過程で、傘袋15の束ね
部17が破られる。
【0039】次いで、傘Aが駆動レバー54に接触して
傘Aの横移動とともに駆動レバー54が回動されると、
図10(b)に示すように、回動リンク43が次の傘袋
15に向けて接近する方向に図において反時計方向に回
動して、袋引っ掛け爪45の係合エッジ46が傘袋15
に接触する。引き続いて、駆動レバー54が回動する
と、ねじりコイルばね49のばね力によって傘袋15を
係合エッジ46が傘袋15を押し付けるようになり、回
動リンク43に対しては相対的に時計方向に回動する。
【0040】駆動レバー54が図5において二点鎖線で
示す最大回動位置まで回動する過程では、袋引っ掛け爪
45は回動リンク43の先端の上昇に際して回動リンク
43に対して相対的に時計方向に回動することから、係
合エッジ46は傘袋15の表面に沿って摺動しながら傘
袋15の先端側に向けて上昇移動することになる。駆動
レバー54が最大回動位置まで回動した状態では、袋引
っ掛け爪45は、図10(d)に示す姿勢となる。
【0041】傘Aと駆動レバー54との接触が解除され
ると、駆動レバー54は連動アーム56に設けられたば
ね57のばね力によって、連動アーム56および回動シ
ャフト41,42は図10(a)と同一の初期位置に復
帰する。図10(f)は初期位置に復帰した状態を示
し、この初期位置に戻る過程で、図10(e)に示すよ
うに、袋引っ掛け爪45の係合エッジ46が傘袋15の
表面を傘袋15の基端部つまり下端部に向けて摺動する
ことになり、係合エッジ46は短寸シート16bの先端
部と長寸シート16aとの間に入り込むことになる。し
たがって、袋引っ掛け爪45が初期位置に復帰すると、
次の傘の収容のために、傘袋15の開口部が広げられ
る。
【0042】このように、傘Aを横方向に移動させて傘
袋15を破り取る操作によって駆動レバー54の回動運
動に変換するようにし、この駆動レバー54の回動運動
によって、回動リンク43を傘袋15の表面にほぼ垂直
な方向に回動させ、この回動リンク43に回動自在に設
けられた袋引っ掛け爪45をその先端の係合エッジ46
が上下方向に摺動するようにしたことから、傘袋15の
上端部には確実に押し広げられて、次の傘の挿入時に傘
は傘袋15内に挿入されることになる。
【0043】図示する実施例にあっては、駆動レバー5
4は1本のみ設けられているが、ブラケット39bにも
傘歯車53と同様の傘歯車を設け、これと噛み合うよう
に傘歯車52と同様の傘歯車を第2回動シャフト42に
設け、駆動レバー54と同様の駆動レバーによって第2
回動シャフト42を駆動するようにしても良い。その場
合には2本の駆動レバーがスリット13の部分で上下方
向にずれて交差するように配置する。そして、その場合
にも連動アーム56によって両方の回動シャフト41,
42を連動させるようにしても良い。
【0044】図11は図1における11−11線に沿う
断面図であり、キャップ部12に形成された傘挿入口1
4の下方に位置させて、ハウジング本体10内には傘取
り外しユニット61が取り付けられている。このユニッ
ト61は、傘が挿入される傘挿入スペースを構成する中
空孔62が設けられた筒体63を有している。
【0045】このユニット61を拡大して示すと、図1
2の通りであり、筒体63の上下両端部にはそれぞれ支
持フランジ64,65が固定されている。一方の支持フ
ランジ64には中空孔62を有する固定プレート66に
よりゴムなどの弾性部材からなる袋取り外し板67が挟
み込まれている。この袋取り外し板67に径方向に複数
のスリットを形成することによって、放射状に複数の抜
取り片68が形成されている。図示する場合には、16
個の抜取り片68が形成され、それぞれの抜取り片68
は先端が幅狭となり、基端に向けて幅が広くなった山形
となっている。
【0046】したがって、傘袋15に収容された傘を傘
挿入口14から筒体63内に挿入すると、それぞれの抜
取り片68の先端部は傘の先端部側に向けて湾曲する。
次いで、傘の抜取り動作がなされると、それぞれの抜取
り片68が傘袋に食い込んで傘の抜取り動作の際に傘袋
が傘とともに外部に抜き取られないように傘袋を留めて
おく。これにより、傘を筒体63内に挿入した後に傘を
筒体63から抜き出す動作によって自動的に傘袋を傘か
ら抜き取ることができる。
【0047】抜き取られた使い捨て式の傘袋15を収容
するために、ハウジング本体10内には、図11に示す
ように、袋収容筒体69が着脱自在に配置されている。
【0048】図12に示すように、筒体63の下端部に
設けられた支持フランジ65とこれに固定される固定プ
レート70との間には、ゴムなどの弾性部材からなる2
枚の袋取り外し板71,72が挟み込まれている。これ
らの袋取り外し板71,72は相互に厚みが相違してい
る。
【0049】それぞれの袋取り外し板71,72には、
袋取り外し板67と同様に、径方向にスリットを形成す
ることによって放射状に複数の抜取り片73,74が形
成されている。図13は図12における13−13線に
沿う断面図であり、この図から明らかなように、一方の
抜取り片73は他方の抜取り片74に対して筒体63の
円周方向つまり筒体63内に挿入され、傘の中心を中心
軸として回転する方向に位相をずらして配置されてい
る。このように、位相をずらすことによって、傘袋15
に対してはより多くの個所に抜取り片73,74の先端
が食い込むことになり、確実に傘袋15の取り外しを行
うことができる。
【0050】前記した装置にあっては、傘に対する傘袋
の装着と傘袋の傘からの取り外しとをともに行うことが
できる。
【0051】図14および図15は、傘袋の取り外しを
行う傘袋の自動取り外し装置を示す図であり、この場合
には図12に示した傘取り外しユニット61が2つハウ
ジング76内に組み込まれている。ハウジング76には
傘挿入口77が2つ形成されており、それぞれの傘挿入
口77の下方に位置させて、傘取り外しユニット61が
配置されている。図15において、一方の傘取り外しユ
ニット61には傘袋に収容された傘が挿入された状態が
示され、他方の傘取り外しユニット61からは傘が取り
出された状態が示され、このように傘の挿入動作と取り
出し動作とによって、簡単に傘袋15を傘から取り外す
ことができる。図14に示す傘袋の自動取り外し装置に
あっては、2つの傘取り外しユニット61が設けられて
いるが、それ以外の取り外しユニットを配置するように
しても良い。ハウジング76内には、抜き取られた使用
済みの傘袋15を収容するために、ボックス78が着脱
自在に配置されている。
【0052】図14に示す傘袋の自動取り外し装置を図
1に示した傘袋の自動装着装置に隣接して配置しておけ
ば、図1に示した袋収納筒体69が一杯となっても、図
14に示す取り外し装置を用いて傘袋の取り外しを行う
ことができる。
【0053】図16は他のタイプの傘袋の自動取り外し
装置を示す図であり、ハウジング80内には、これに形
成された3つの傘挿入口81に対応させて3つの傘取り
外しユニット61が配置されている。そして、このハウ
ジング80には紙屑などのゴミを投入するための投入口
82が形成されており、このハウジング80はゴミ箱を
も兼ねている。この場合には、雨天時以外にはゴミ箱と
して使用され、雨天に際しては、使用済みの傘袋15を
取り外してそれを収容することもできる。
【0054】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0055】たとえば、ハウジングのサイズや形状は図
示する場合に限定されることなく、任意のサイズや形状
とすることができることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0057】(1).傘を収容した傘袋を電力を使用するこ
となく、使用者は片手で傘の挿入動作と横方向の移動動
作とを行うだけで次の傘袋の開口部が開かれることにな
り、次の傘を挿入するだけで、簡単に傘を傘袋に収容す
ることができる。
【0058】(2).傘袋の収容を片手のみの簡単な操作で
行うこができる。
【0059】(3).傘袋に収容された傘を挿入した後にこ
れを抜き出すことにより、容易に傘袋を傘から片手で取
り外すことができる。
【0060】(4).傘袋の自動取り外し装置をゴミ箱と兼
用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である傘袋の自動装着装置の
外観を示す斜視図である。
【図2】(a)は傘を収容する傘袋を示す斜視図であ
り、(b)は同図(a)の断面図である。
【図3】図1における3−3線に沿う断面図である。
【図4】裏蓋およびキャップ部を開いた状態における図
3と同様の断面を示す断面図である。
【図5】図1における5−5線に沿う断面図である。
【図6】図5における6−6線に沿う断面図である。
【図7】図5における7−7線に沿う断面図である。
【図8】図5および図7に示された袋引っ掛け爪の駆動
機構部を示す概略斜視図である。
【図9】(a)は傘袋の先端開口部が広げられた状態を
示す斜視図であり、(b)は傘袋内に傘が挿入された状
態を示す斜視図である。
【図10】(a)〜(f)は袋引っ掛け爪による傘袋の
広げ動作を示す工程図である。
【図11】図1における11−11線に沿う断面図であ
る。
【図12】図11に示された傘取り外しユニットを示す
一部切り欠き斜視図である。
【図13】図12における13−13線に沿う断面図で
ある。
【図14】傘袋の自動取り外し装置を示す斜視図であ
る。
【図15】図14の断面図である。
【図16】他のタイプの傘袋の自動取り外し装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 ハウジング本体 11 脚部 12 キャップ部 13 スリット 14 傘挿入口 15 傘袋 16a 長寸シート 16b 短寸シート 17 束ね部 18 吊り下げ孔 21 裏蓋 22 保持プレート 23 保持ロッド 24 支持壁 25 ヒンジピン 26 長孔 27 引っ張りコイルばね 28 止めピン 29 係合突起 31 把手孔 32 ヒンジピン 33 揺動アーム 34 押圧プレート 35 ヒンジピン 36 板ばね 37 ストッパー 38 長孔 39a,39b ブラケット 41 回動シャフト(第1回動シャフト) 42 回動シャフト(第2回動シャフト) 43 回動リンク 44 支持ピン 45 袋引っ掛け爪 46 係合エッジ 47 案内溝 48 案内ピン 49 ねじりコイルばね 50 保護プレート 51 駆動シャフト 52,53 傘歯車 54 駆動レバー 55 ビス 56 連動アーム 57 引っ張りコイルばね 61 傘取り外しユニット 62 中空孔 63 筒体 64,65 支持フランジ 66 固定プレート 67 袋取り外し板(袋取り外し部材) 68 抜取り片 69 袋収容筒体 71,72 袋取り外し板(袋取り外し部材) 73,74 抜取り片

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さの長寸シートとこれの先端部の
    束ね部を残して前記長寸シートに接合される短寸シート
    とからなり、内部に傘を収容する傘袋を傘に自動的に装
    着する傘袋の自動装着装置であって、 傘がその長手方向に挿入された後にその横方向の移動に
    より取り出される傘挿入取り出し用のスリットが中央部
    から取り出し面に向けて形成されたハウジングと、 前記傘袋の束ね部を貫通する保持棒を背面側に有し、前
    記傘袋をその短寸シート側を前記スリットに向けて保持
    する保持プレートと、 前記ハウジング内に前記保持プレートに平行に伸びる回
    動シャフトに設けられた回動リンクと、 前記回動リンクに回動自在に設けられるとともに前記短
    寸シートの先端部に係合する係合エッジを有し、前記回
    動リンクの回動時に前記傘袋の表面をその長手方向に摺
    動する袋引っ掛け爪と、 前記スリット内から前記取り出し面に向けて取り出され
    る傘によって駆動されて前記回動シャフトに連結された
    駆動レバーとを有し、傘の前記取り出し面に向かう横方
    向の移動によって次に挿入される傘を収容する傘袋の先
    端部を広げるようにしたことを特徴とする傘袋の自動装
    着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の傘袋の自動装着装置であ
    って、前記回動リンクは前記スリットを介して同心状に
    配置された第1回動シャフトと第2回動シャフトとの2
    本を有し、それぞれの端部に設けられた回動リンクに前
    記袋引っ掛け爪が回動自在に設けられ、前記駆動レバー
    の駆動を前記2本の回動シャフトの回動に連動する連動
    手段を有し、それぞれの袋引っ掛け爪は前記束ね部が保
    持プレートにより保持された状態のもとで短寸シートの
    先端部を引っ掛けてほぼ四辺形の傘挿入用開口部を傘袋
    の先端部に形成するようにしたことを特徴とする傘袋の
    自動装着装置。
  3. 【請求項3】 傘を収容した状態の傘袋を前記傘から自
    動的に取り外す傘袋の自動取り外し装置であって、 傘が挿入される傘挿入スペースを有するハウジングと、 前記ハウジングに取り付けられる複数のゴムなどの弾性
    部材からなる放射状に配置された複数の抜取り片を有
    し、前記傘を前記傘袋に収容された状態で前記傘挿入ス
    ペースへの挿入によって前記傘の先端部側に前記抜取り
    片の先端部が湾曲し、前記傘の抜取りによって前記傘袋
    に食い込んで前記傘袋を前記傘から取り外す袋取り外し
    部材とを有することを特徴とする傘袋の自動取り外し装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の傘袋の自動取り外し装置
    であって、前記袋取り外しユニットは前記傘の長手方向
    にずらして2組設けられたことを特徴とする傘袋の自動
    取り外し装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の傘袋の自動取り
    外し装置であって、前記袋取り外し部材は、前記傘の長
    手方向に積層された複数の抜取り片を有することを特徴
    とする傘袋の自動取り外し装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の傘袋の自動取り外し装置
    であって、積層された複数の抜取り片は前記傘の中心に
    対して回転する方向に位相をずらして配置したことを特
    徴とする傘袋の自動取り外し装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の傘
    袋の自動取り外し装置を請求項1または2のいずれかに
    記載のハウジングに設け、傘袋の傘への装着と傘を収容
    した傘袋の傘からの取り外しとをそれぞれ自動的に行う
    ようにしたことを特徴とする傘袋の自動装着装置。
JP5277995A 1995-03-13 1995-03-13 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置 Pending JPH08244736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5277995A JPH08244736A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5277995A JPH08244736A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08244736A true JPH08244736A (ja) 1996-09-24

Family

ID=12924346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5277995A Pending JPH08244736A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08244736A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6217500B1 (en) Method and apparatus for dispensing twist-ties
EP0733575A2 (en) Bag dispensers and method of dispensing bags therefrom
EP0505700B1 (en) Plastic bag dispenser and roll of bags for use therein
IES80734B2 (en) A bag holder
CN113998343B (zh) 一种垃圾桶及其使用方法
CA2479761A1 (en) Synthetic resin bag
JPH08244736A (ja) 傘袋の自動装着装置および自動取り外し装置
US5213400A (en) Twist-tie dispenser apparatus and method
US4881675A (en) Apparatus for dispensing strip material from a roll
CZ226197A3 (cs) Kontejner plastových sáčků a plastové sáčky používáné v takovém kontejneru
JP7482114B2 (ja) 廃棄物処分器具およびフィルム小出しカセット
CN112291985B (zh) 计算机网络连接配件整理盒
EP0626315B1 (en) Apparatus for getting an umbrella received into an umbrella cover
US5887407A (en) Clothing protection apparatus
EP1321372A1 (en) A bag dispenser and a bag unit therefor
KR200397999Y1 (ko) 우산자동포장기
KR200397998Y1 (ko) 우산자동포장기
EP0439582A1 (en) Bag sealer
NL1010390C2 (nl) Afgeefinrichting.
CN212503266U (zh) 一种挂带式保鲜膜分割器装置
EP1094980A1 (en) Apparatus for opening and dispensing plastic bags
JPH07291242A (ja) 袋掛け装置
US2622953A (en) Dispenser for nested bags
JPS63248610A (ja) 雨傘袋形成装置
JP7120601B2 (ja) 巻取シートの包装装置