JPH0824448A - カッタ - Google Patents

カッタ

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Publication number
JPH0824448A
JPH0824448A JP16160194A JP16160194A JPH0824448A JP H0824448 A JPH0824448 A JP H0824448A JP 16160194 A JP16160194 A JP 16160194A JP 16160194 A JP16160194 A JP 16160194A JP H0824448 A JPH0824448 A JP H0824448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
band
blade body
cutter
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP16160194A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Hasegawa
泰久 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSHO KOGYO KK
Original Assignee
MARUSHO KOGYO KK
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Publication date
Application filed by MARUSHO KOGYO KK filed Critical MARUSHO KOGYO KK
Priority to JP16160194A priority Critical patent/JPH0824448A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用回数に影響されることなく一定の切断能
力を維持し、使用耐久性に優れ、また、梱包用バンド等
の種類にかかわらず梱包用バンド等を確実に切断するこ
とができ、さらに、切断に際して荷物を傷つけることな
く梱包用バンド等を切断することができるカッタを提供
すること。 【構成】 バンドカッタBC1は、グリップ部15と、
略チャンネル状のヘッド部20とが一体に形成されてな
る本体10と、ヘッド部20の内周面に配設される刃体
部とを構成として備えている。そして、刃体部30は、
第1フレーム21に第1刃体31を、第2フレーム22
に第2刃体32を備えており、これら両刃体31、32
は、各刃部31a、32aがV字を形成するように配設
されている。したがって、第2刃体32によって十分切
断されなかったバンドは、第1刃体31によって確実に
切断され、バンドが切断されないことに起因する切断作
業の中断が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刃体が本体に内設され
ているカッタに関し、更に詳細には、荷物にかけられた
バンドを切断したり、密封された包装用袋を開封するの
に好適なカッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、荷物を内包する段ボール等の
包装容器に掛けられたバンドや、荷物に直接掛けられた
バンドを切断する場合、あるいは、密封された包装用袋
を開封する場合には、はさみ、カッタ等の切断用具が主
に用いられてきた。また、これら切断用具は、家庭用、
業務用を問わず広く用いられており、その特徴は、外部
に露出する刃体を備えているところにある。
【0003】ところで、このように外部に露出する刃体
を備えた切断用具を用いて、荷物に掛けられたバンドを
切断する場合には、刃先、刃部が直接荷物に当接し易
く、その取扱いに慎重さを欠いた場合には、荷物を傷付
けてしまうおそれがある。また、刃体が外部に露出して
いるため、その取り扱い方法によっては、指先等を傷つ
けてしまう場合があり、使用後はカッタであれば刃体を
収納し、はさみであれば刃体を被覆しておく必要があ
る。
【0004】そこで、刃部、刃先に細心の注意を払うこ
となく、荷物にかけられたバンド等を切断することがで
きるカッタとして、1枚の直線状の刃体をV字状の切り
欠き部に備えたカード状、あるいは、棒状の本体からな
るカッタが種々実用化されている。この種のカッタによ
れば、刃体がV字状切り欠き部のいずれか一側に備えら
れているので、外部に露出する刃体を備えるカッタと異
なり、指先を傷つけるおそれがない。また、V字状切り
欠き部を構成する下側延出部が荷物と刃先の間に介在
し、ガイド部として機能するため、荷物の損傷を気にか
けることなく、バンドを切断することができるという利
点を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のカッタは、刃体が一枚しか備えられていないた
め、切断能力が低下し易く、これに伴い刃体の強度が不
足するという問題を有していた。
【0006】すなわち、通常、この種のカッタが用いら
れる場合には、荷物は地面、床に載置されており、使用
者は荷物の上方から荷物にかけられたバンド等を切断す
る姿勢をとる。そのため、カッタは上方、あるいは、斜
め上方に引き上げられるように操作され、V字状の切り
欠き部から刃体に向かうバンド等の被切断物は、ガイド
部として機能する下側延出部に当接することとなる。
【0007】したがって、刃体はV字状の切り欠き部を
構成する上側、下側延出部のうち、必然的に下側延出部
に備えられることになる。そして、先端に形成された開
口部から入ったバンド等は、カッタが斜め上方へ引かれ
ることにより刃部に当接されつつV字狭部に移動し、V
字狭部においてさらに上側延出部によって刃体に押圧さ
れて切断される。ところで、このとき刃体に形成された
刃部のうち切断に寄与する部位は、いつもV字狭部付近
2〜3mmの部位であり、該当部位の刃部が損傷し易い
ことから刃体全体の耐久性が低下していた。
【0008】そして、切れ味の落ちた刃部によって最後
まで切断されなかったバンド等は、刃体が備えられてい
ない上側延出部に逃げようとし、V字狭部近傍の上側延
出部が凹状に損傷してしまうという問題があった。この
ように上側延出部が損傷すると、V字狭部においてバン
ド等は刃体に押圧されにくくなることから、切断が不十
分のままV字狭部に挟まり易くなる。この結果、バンド
等がV字狭部に挟まり、あるいは、動かなくなる度に切
断作業を中断しなければならず、切断効率が悪いという
問題があった。
【0009】ここで、このバンド等がV字狭部に挟まる
という現象は、V字角度が小さければ小さいほど生じ易
いものであるから、V字角度を大きくとれば良いように
思われるが、かかる場合には、V字状切り欠き部に指先
が入りやすくなり、刃体を内設した意義を失してしま
う。
【0010】さらに、切れ味の悪いカッタを継続して使
用することで、使用者の手のひらと本体との間に摩擦が
生じ、手のひらを傷めてしまうという問題があった。特
に、近年、包装装置の発達により新聞紙、雑誌等の荷物
は、いわゆるP.Pバンドにより簡単に包装、バンド掛
けが行われている。このP.Pバンドは固く、刃体が損
傷しやすいので、刃体を一枚しか備えていない従来のカ
ッタでは、使用回数が増加するにしたがって切断効率が
悪くなるとともに、使用者にかかる負担も大きなものと
なっていた。
【0011】また、大きな径を有するバンド等の場合に
は、1の刃体に当接する部位は切断されるものの、刃体
に当接しない部位は切断されないので、この種のカッタ
では切断し難いという問題があった。
【0012】さらに、カード状の本体を備えたものは、
専ら家庭における使用を念頭において設計、製造されて
おり、また、ノベリティ製品的な色彩が強いものであ
る。したがって、一般的に家庭で開封される密封された
包装用袋、あるいは、切断される径が細く低剛性のバン
ドを数回切断する程度の刃体に対する負荷が小さい作業
に用いることはできる。しかし、荷さばき業務のよう
に、比較的剛性の高いバンドを何度も何度も切断するよ
うな刃体に対する負荷が大きな作業には、本体、刃体と
もに耐えられる強度を有しているとはいえなかった。ま
た、カード状の本体ではつかみにくく、切断作業も効率
よく行えるものでなかった。
【0013】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、使用回数に影響されることな
く一定の切断能力を維持し、使用耐久性に優れるカッタ
を提供することを目的とする。また、梱包用バンド等の
種類にかかわらず梱包用バンド等を確実に切断すること
ができるとともに、切断に際して荷物を傷つけることな
く梱包用バンド等を切断することができるカッタを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るカッタは、グリップ部と、そのグリップ部
の先端において連結される略チャンネル状のヘッド部
と、そのヘッド部の内周縁部に配設されるとともに、V
字状に形成された刃部を有する刃体部とを構成として備
える。
【0015】ここで、前記ヘッド部は、前記グリップ部
先端と連結される第1フレームと、その第1フレームと
対向配置される第2フレームと、前記第1フレームの基
端部と前記第2フレームの基端部とを連結する連結フレ
ームとからなり、前記刃体部は、前記第1フレームに配
設される第1刃体と、前記第2フレームに配設される第
2刃体とを有し、前記第1刃体と前記第2刃体により刃
部がV字状に形成されていることが望ましい。
【0016】また、前記刃体部は、V字状に形成された
刃部を有する1の刃体が前記ヘッド部の内周縁部に配設
されてなるものであってもよい。さらに、前記ヘッド部
には、被切断物を刃体部へ案内する被切断物案内部が形
成されていることが望ましく、またさらに、前記刃体部
は、前記ヘッド部に対して脱着自在に形成されているこ
とが好ましい。
【0017】
【作用】上記構成を備えた本発明に係るカッタでは、略
チャンネル状に形成されたヘッド部の内周縁側、すなわ
ち、略チャンネル状に形成された切り欠き部に被切断物
を介在させ、グリップ部を引く。すると、被切断物は、
ヘッド部の内周縁部に配設された刃体部へと移動する。
【0018】ここで、ヘッド部に被切断物案内部が形成
されている場合には、バンド等が掛けられている荷物を
傷つけることなく、バンド等がスムーズかつ容易に捕ら
えられ、略チャンネル状に形成された切り欠き部に移動
される。
【0019】ところで、この種のカッタを操作する際に
は、一般に、バンド等が掛けられた荷物を上方から望む
姿勢で用いられることが多く、カッタには上方に引き上
げられる力が作用する。これに加え、刃体部はV字状に
形成された刃部を有しているので、刃体部に移動したバ
ンド等はV字状に形成された刃部のうち、下側に位置す
る刃部に当接されつつV字狭部近傍へと移動する。
【0020】そして、この状態でさらにカッタを操作す
ると、V字状に形成された刃部のうち、下側に形成され
た刃部によって、被切断物は切断される。すなわち、刃
体部として第1フレームに配設される第1刃体と、第2
フレームに配設される第2刃体とを有する場合、第2刃
体を移動してきたバンド等は、やがて、第1刃体によっ
てその移動が阻害される。このとき、バンド等を第2刃
体に当接させつつ移動させてきた力のうち、バンドを移
動させる力は、バンド等を第2刃体に押圧させる力に置
換される。
【0021】したがって、バンド等にはカッタが上方に
引き上げられることにより生じる第2刃体への押圧力
と、カッタを操作することにより生じる第2刃体への押
圧力が作用することになる。そして、これら押圧力が、
バンド等が切断される際の剪断応力を超えたとき、バン
ド等は剪断作用により切断されはじめる。
【0022】また、刃体部としてV字状に形成された刃
部を有する1の刃体を有している場合にも、同様の作用
によりバンド等は切断される。ところで、第2刃体の刃
部、あるいは、V字状刃部の下側刃部が損傷している場
合には、バンドは十分に切断されないまま、これら刃部
を通過してV字状狭部に到達し、やがて第1刃体の刃
部、あるいは、V字状刃部の上側刃部に当接する。これ
ら第1刃体刃部、上側刃部に当接しているバンドは、カ
ッタがさらに引かれることで第1刃体刃部、上側刃部に
押圧され、剪断作用により完全に切断される。したがっ
て、第2刃体刃部、下側刃部が損傷するような累積使用
回数に達した場合であっても、一定の切断能力が維持さ
れ、切断作業の効率が低下することがない。
【0023】さらに、被切断物が大きな径を有している
場合には、V字状に形成された両方の刃部の協働により
切断されるため、切断が不十分なまま刃体部を通過する
ことはなく、バンド等の種類に影響を受けることなく迅
速かつ確実な切断処理が実行される。
【0024】
【実施例】以下、本発明をバンドカッタに具体化したい
くつかの実施例について図面を参照して説明する。
【0025】先ず、第1の実施例にかかるバンドカッタ
BC1の構成について図1〜図5を参照して説明する。
バンドカッタBC1は、グリップ部15と、略チャンネ
ル状のヘッド部20とが一体に成形されてなる本体10
と、ヘッド部20の内周面において配設される刃体部3
0から構成されている。
【0026】本体10は、図4に示すように半割り状の
右側本体片11と左側本体片12とが組み合わされてな
り(図4では上下に両本体片11、12が組み合わされ
ている)、右側本体片11、及び左側本体片12は、と
もに合成樹脂材を原材料とする一体成形により得られる
ものである。そして、各本体片11、12のうちグリッ
プ部15に該当する部分は、中空状に形成されており、
一方、ヘッド部20に該当する部分は、合成樹脂材が充
填されている。
【0027】また、両本体片11、12を組み合わせる
際に、組み合わせ位置がずれることを防ぐため、右側本
体片11には複数の係合孔11aが形成されており、左
側本体片12には複数の係合孔11aに対応する複数の
係合突起12aが形成されている。
【0028】以下の説明においては、右側本体片11と
左側本体片12とが組み合わせられた状態にあるものと
する。グリップ部15は、ヘッド部20と連結される先
端部に向けて緩やかに湾曲形成されており、使用者の手
によって握られる部位には、バンドカッタBC1を引い
た際の滑りを防止するため、滑り止め凹部16が6か所
形成されている。また、グリップ部15の基端側には、
バンド等を通し紛失を防止するために用いられる半リン
グ状の取り付け部17が形成されている。
【0029】ヘッド部20は、グリップ部15の先端部
と連結される直線状の第1フレーム21と、第1フレー
ム21に対向配置される直線状の第2フレーム22と、
第1フレーム21と第2フレーム22とをその基端部に
おいて連結する曲線状の連結フレーム23とによって略
チャンネル状に形成されている。また、ヘッド部20の
開口部は、グリップ部15の基端部側に向けて形成され
ており、本実施例にかかるバンドカッタBC1は、手前
に引く動作によって被切断物が切断される構造を備えて
いる。
【0030】さらに、第2フレーム22の先端部には、
被切断物を刃体部30へ案内する被切断物ガイド24を
備えるため、第1フレーム21先端よりも第2フレーム
22先端が長く形成されている。この被切断物ガイド2
4は、第2フレーム22の先端部を側面から見て楔型形
状とすることにより形成されている。
【0031】また、右側本体片11の第1フレーム21
Rには、第1刃体31を配設するために凹状に形成され
た第1刃体配設部25が形成されているとともに、第1
刃体配設部25には、後述する第1刃体係止突起26a
が嵌挿される2つの第1刃体係止孔25aが形成されて
いる。さらに、右側本体片11の第2フレーム22に
は、後述する第2刃体係止突起26bが嵌挿される2つ
の第2刃体係止孔25bが形成されている。
【0032】一方、左側本体片12の第2フレーム22
Lには、第2刃体32を配設するために凹状に形成され
た第2刃体配設部26が形成されているとともに、第2
刃体配設部26には、第2刃体係止突起26bが形成さ
れている。また、左側本体片12の第1フレーム21L
には、第1刃体係止突起26aが形成されている。
【0033】刃体部30は右側本体片11における第1
フレーム21Rの第1刃体配設部25に配設される第1
刃体31と、左側本体片12における第2フレーム22
Lの第2刃体配設部26に配設される第2刃体32とか
ら構成されている。ここで各刃体31、32、平行四辺
形状に形成されており、1の長辺に沿って刃部31a、
32aが形成されている。また、各刃体係止突起26
a、26bが貫通する刃体孔31b、32bが2つ形成
されている。
【0034】そして、第1刃体31は、第1フレーム2
1の先端部から基端部に向けて若干下降するように配設
されており、一方、第2刃体32は第2フレーム22先
端部から基端部に向けて、被切断物ガイド25の上側部
が有する傾斜角に合わせて配設されている。したがっ
て、第1刃体31と第2刃体32とは、連結フレーム2
3付近で交差し、第1刃体31の刃部と第2刃体32の
刃部とがV字状の刃部を形成する刃体部30となる。
【0035】次に、上記構成を備えた第1実施例に係る
バンドカッタBC1の作用について説明する。荷物にか
けられたバンドを切断しようとして、バンドカッタBC
1を所望のバンドに掛けると、先ず、第2フレーム22
の先端部に形成されている被切断物ガイド24がバンド
と荷物との間に介在する。ここで、被切断物ガイド24
は、側面から見て楔型形状を有しており、バンドが当接
する上側面は第2フレーム22の基端部に向かう傾斜面
となっている。また、一般的に、荷物にかけられたバン
ドを切断する場合には、荷物の上方から作業を行うた
め、バンドカッタBC1は斜め上方への作用力が働いた
状態で操作されることとなる。
【0036】したがって、引き続きこの状態でバンドカ
ッタBC1を操作すると(使用者に向けて引くと)、バ
ンドは、被切断物ガイド24に当接されつつ第2刃体3
2の刃部32aに案内される。
【0037】ここで、第2刃体32は、その刃部32a
が被切断物ガイド24の傾斜面が有する傾斜角に合わせ
て第2フレーム22に配設されている。したがって、さ
らに、バンドカッタBC1を操作すると、バンドは、第
1刃体31の刃部31aと、第2刃体32の刃部32a
とにより形成された、刃部のV字狭部33近傍に到達す
る。そして、第2刃体32の刃部32aに沿って(当接
されつつ)V字狭部33近傍に到達したバンドは、第1
フレーム21にその先端から基端に向けて若干下降する
ように配設されている第1刃体31によって、その進路
が阻まれ移動を停止する。
【0038】この状態で、さらにバンドカッタBC1の
操作を継続すると、逃げ場を失ったバンドをV字狭部3
3に向けて移動させようとする力は、バンドを第2刃体
32の刃部32aに押圧しようとする力に置換される。
また、このときバンドカッタBC1には、バンドカッタ
BC1を上方へ引き上げる力も作用しているので、さら
にバンドは第2刃体32の刃部32aに押圧される。
【0039】そして、バンドにかかる剪断応力がバンド
が耐え得る剪断応力を超えた時点で、第1刃体31と第
2刃体32の協働により、バンドは徐々に切断され始め
る。このとき、第2刃体32の刃部32aが未だ刃こぼ
れ等の損傷を有していない場合には、通常の厚みを有す
るバンドであれば、第1刃体31によって停止されるも
のの切断されることはなく、専ら第2刃体32によって
完全に切断される。したがって、バンドカッタBC1を
続けて操作した場合にも、バンドがV字狭部33に挟ま
れ、停止することなくバンドは切断される。
【0040】一方、第2刃体32の刃部32aが損傷を
有している場合には、バンドは第2刃体32によって十
分に切断されないまま、第2刃体32を通過してしま
う。したがって、この状態でバンドカッタBC1を続け
て操作すると、バンドはV字狭部33に到達し、続いて
第1フレーム21に当接する。この結果、本実施例にお
ける第1フレーム21に該当するフレームに刃体を備え
ない従来のバンドカッタでは、切断不能となっていた。
【0041】しかしながら、本実施例に係るバンドカッ
タBC1は、第1フレーム21に第1刃体31を備えて
いるので、第2刃体32によって十分に切断されず、第
1フレーム21に向けて移動するバンドは、第1刃体3
1によって切断される。
【0042】すなわち、バンドが第1刃体31に当接し
た状態でバンドカッタBC1を引くと、バンドを第2刃
体32に押圧していた作用力は、バンドを第1刃体31
に押圧する作用力に置換される。したがって、バンドは
剪断応力により完全に切断され、V字狭部33にとどま
ることなくスムーズかつ確実に切断されるので、切断作
業が滞ることはない。
【0043】したがって、従来のバンドカッタと異な
り、第2刃体32の状態や、バンドの種類に影響される
ことなく、荷さばき業務が行われるものである。次に、
第2の実施例に係るバンドカッタBC2の構成について
図5〜図7を参照して説明する。
【0044】第2実施例に係るバンドカッタBC2の基
本的構成は、第1実施例に係るバンドカッタBC1と同
一であるから異なる点についてのみ説明をする。なお、
同一、あるいは、実質的に同一な構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。
【0045】本実施例に係るバンドカッタBC2は、刃
体部50にV字状の刃部52が形成された一枚の刃体5
1を配設し、この刃体51が脱着自在である構成を備え
る点に特徴を有する。
【0046】左側本体片50は、ヘッド部51と、グリ
ップ部52とが別体に形成されており、刃体40の脱着
に対応している。また、ヘッド部51には、刃体41を
装着する際に,刃体41を固定するためのネジを通すネ
ジ孔51aが形成されている。
【0047】一方、右側本体片55は、ヘッド部56
と、グリップ部57とが一体に形成されている。そし
て、ヘッド部56には刃体41が載置される凹状の刃体
載置部58が形成されている。また、ヘッド部56の刃
体接触面には、挿入されたネジを受けるネジ受部56a
が左側本体片50におけるヘッド部51のネジ孔51a
に対応させて形成されている。
【0048】刃体部40を構成する刃体41は、一枚の
長矩形状の刃材からなり、その短辺側にはV字状の切り
欠きが形成され、その内周縁部に沿ってV字状の刃部4
2が形成されている。そして、V字状の刃部42のう
ち、下側の刃部42aは、被切断物ガイド24の傾斜面
が有する傾斜角に合わせて大きな傾斜角が与えられてい
る。また、刃体41には、ヘッド部51、56に対して
脱着自在に備えられるための係止孔41aが、左側本体
片50のヘッド部51に形成されているネジ孔51aに
対応するように3つ形成されている。
【0049】続いて、上記構成を備える第2実施例に係
るバンドカッタBC2の作用について説明する。なお、
V字状の刃部42を有することによりバンドを切断する
作用は、第1実施例のバンドカッタBC1と同様である
からその説明を省略し、刃体41の脱着作用を中心に説
明する。
【0050】先ず、右側本体片55のヘッド部56に形
成されている刃体載置部58に刃体41を載置し、その
上からグリップ部52と独立した左側本体片50のヘッ
ド部を載置する。そして、3か所形成されている各ネジ
孔51aにそれぞれネジを挿入し、螺進させて右側本体
片55のヘッド部56のネジ受部56aと螺合させる。
こうして、3本のネジが全て各ネジ受部56aに螺合さ
れると、刃体41はバンドカッタBC2(ヘッド部5
1、56)に対して固定され、バンドを切断可能な状態
となる。
【0051】そして、刃部42のうち下側刃部42aの
損傷が極めて深刻なものとなり、また、上側刃部にも損
傷が生じ始めると切断し難くなり、切断効率が低下す
る。かかる場合には、上記に説明した手順と逆の手順で
刃体41をヘッド部51、56から取り外し、新しい刃
体41と交換する。
【0052】以上、いくつかの実施例に基づき詳細に説
明した通り、第1実施例に係るバンドカッタBC1で
は、刃体部30として第1フレーム21に第1刃体31
を、第2フレーム22に第2刃体32を備えている。そ
して、これら両刃体31、32は、刃部31a、32a
がV字を形成するように配設されている。
【0053】この結果、従来例にかかるバンドカッタで
は切断し難かった大きな厚みを有するバンドであって
も、第1刃体31と第2刃体32との協働により迅速か
つ確実に切断することができる。したがって、様々な種
類のバンドを切断しなければならない荷さばき業務等に
おいて、バンドの種類に影響を受けることなくバンドを
切断することができ、作業効率を向上させることができ
る。
【0054】また、バンドが頻繁に当接される第2刃体
32の刃部が損傷した場合にも、バンドの切断が不十分
であったり、バンドがV字狭部33に挟まることがな
く、確実に切断することができる。すなわち、刃体を下
側のフレームにしか備えていない従来のバンドカッタで
あれば、十分に切断されずにV字狭部に到達したバンド
が逃げ場を失い、上側のフレームに当接してしまい切断
作業の中断を余儀なくされていた。
【0055】ここに、本実施例に係るバンドカッタBC
1では、第1フレーム21に第1刃体31が備えられて
おり、この第1刃体31は、通常時、バンドを第2刃体
32に押圧させる押圧部材として機能しているものであ
る。しかしながら、バンドが第2刃体32によって切断
されないまま、V字狭部33に到達した場合には、かか
るバンドを切断する切断部材として機能し、V字狭部3
3にバンドが残ることがない。
【0056】したがって、V字狭部33に到達したバン
ドを、常に、迅速かつ確実に切断することができ、切断
作業が中断されることがない。また、V字狭部33に存
在するバンド無理矢理切断しようとして、力をかける必
要がなく、荷さばきを業務としている者の負担を大幅に
軽減することができる。
【0057】また、第2フレーム22先端には、バンド
を第2刃体32まで案内する被切断物ガイド24が形成
されているので、荷物に掛けられているバンドを容易、
かつ迅速に捕らえることができ、バンドの切断作業を円
滑に行うことができる。また、バンドを切断するに際し
て、細心の注意を払わなくともバンドが掛けられている
荷物を傷つけることがない。
【0058】次に、第2実施例に係るバンドカッタBC
2では、第1実施例にかかるバンドカッタBC1と同様
に、バンドの切断作業を迅速かつ確実に行うことができ
るという利点を有する。
【0059】また、刃体部40が脱着自在に形成されて
いるので、刃部42が損傷し切断能力が低下した場合に
は、刃体41を交換することにより元の切断能力を得る
ことができる。また、切断能力の低下した刃体41を研
磨等して再度使用することにより、部品交換コストを抑
制することができるものである。
【0060】さらに、刃部42が損傷した場合に限ら
ず、被切断物に応じたV字角度を有する刃体41、ある
いは、被切断物に応じた硬度を有する刃体41を用いる
ことができ、切断作業の効率をさらに向上させることが
できる。
【0061】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察されるものである。
【0062】例えば、本実施例では、V字状に形成され
た刃部を有する刃体部を、第1刃体31と第2刃体32
とをV字状に配設することにより、また、V字状に形成
された刃部42を有する刃体41を備えることにより実
現している。しかし、3以上の刃体を組み合わせること
によって、V字状の刃部を構成してもかまわないことは
いうまでもない。。
【0063】また、本実施例におけるバンドカッタBC
1、BC2の本体10は、別体成形された右側本体片1
1、55と左側本体片12、51とを組み合わせること
により得られるものであるが、一体成形によって本体を
形成してもよい。かかる場合、グリップ部に該当する部
分にも合成樹脂材が充填されているので、適度な重量感
を実現することができる。このとき、例えば、右側ヘッ
ド部のみを別成形部材とすることで、刃体の装着が容易
になるとともに、刃体部を脱着自在とすることができ
る。
【0064】さらに、第1実施例では、刃部31a、3
2aが2つの長辺のうち1辺にのみ形成されている各刃
体31、32を用いたが、刃部が2辺に形成されている
刃体を用いてもよい。かかる場合、第2実施例における
バンドカッタBC2のように刃体部を脱着自在とすれ
ば、1枚の刃体を2度使用することができるという利点
を有する。
【0065】
【発明の効果】以上説明した通り本発明にかかるカッタ
は、略チャンネル状のヘッド部の内周縁部に、V字状に
形成された刃部を有する刃体部を備えている。したがっ
て、使用回数に影響されることなく一定の切断能力を維
持することができ、また、使用耐久性を向上させること
ができる。さらに、梱包用バンド等の種類にかかわらず
梱包用バンド等を確実に切断することができるととも
に、切断に際して荷物を傷つけることなく梱包用バンド
等を切断することができる。
【0066】この結果、カッタ使用者の負担を大幅に軽
減することができるとともに、カッタを用いた切断作業
の効率を大幅に向上させることができる。また、請求項
4に記載された構成を備える場合には、梱包用バンド等
を容易にカッタ先端に捕らえることができるとともに、
より一層、荷物を傷つけるおそれが少なくなる。
【0067】さらに、請求項5に記載された構成を備え
る場合には、刃体部を取り替えることでカッタ本体を継
続して用いることができ、また、取り外した刃体部を再
利用することで使用に伴うコストを抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例にかかるバンドカッタを左側面か
らみた側面図である。
【図2】 第1実施例にかかるバンドカッタを接合面で
切断した左側本体片を示す側断面図である。
【図3】 第1実施例にかかるバンドカッタを接合面で
切断した右側本体片を示す側断面図である。
【図4】 第1実施例にかかるバンドカッタの平面図で
ある。
【図5】 第2実施例にかかるバンドカッタを左側側面
からみた側面図である。
【図6】 第2実施例にかかるバンドカッタを接合面で
切断した左側本体片を示す側断面図である。
【図7】 第2実施例にかかるバンドカッタを接合面で
切断した右側本体片を示す側断面図である。
【符号の説明】
10…本体、11…右側本体片、12…左側本体片、1
5…グリップ部、20…ヘッド部、21…第1フレー
ム、22…第2フレーム、23…連結フレーム、24…
被切断物ガイド、30…刃体部、31…第1刃体、32
…第2刃体、33…V字狭部、40…刃体部、41…刃
体、42…刃部、42a…下側刃部、50…左側本体
片、51…ヘッド部、55…右側本体片、BC1、BC
2…バンドカッタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリップ部と、 そのグリップ部の先端において連結される略チャンネル
    状のヘッド部と、 そのヘッド部の内周縁部に配設されるとともに、V字状
    に形成された刃部を有する刃体部とを備えたことを特徴
    とするカッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカッタにおいて、 前記ヘッド部は、前記グリップ部先端と連結される第1
    フレームと、その第1フレームと対向配置される第2フ
    レームと、前記第1フレームの基端部と前記第2フレー
    ムの基端部とを連結する連結フレームとからなり、 前記刃体部は、前記第1フレームに配設される第1刃体
    と、前記第2フレームに配設される第2刃体とを有し、
    前記第1刃体と前記第2刃体により刃部がV字状に形成
    されていることを特徴とするカッタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカッタにおいて、 前記刃体部は、V字状に形成された刃部を有する1の刃
    体が前記ヘッド部の内周縁部に配設されてなることを特
    徴とするカッタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかの請求
    項に記載のカッタにおいて、 前記ヘッド部には、被切断物を刃体部へ案内する被切断
    物案内部が形成されていることを特徴とするカッタ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかの請求
    項に記載のカッタにおいて、 前記刃体部は、前記ヘッド部に対して脱着自在に形成さ
    れていることを特徴とするカッタ。
JP16160194A 1994-07-13 1994-07-13 カッタ Pending JPH0824448A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010119572A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Toshiba Corp ドラム式洗濯機
JP2016221032A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 株式会社龍泉刃物 メンテナンス可能なペーパーカッターおよびそのメンテナンス方法
JP2017189978A (ja) * 2016-04-06 2017-10-19 株式会社リヒトラブ 開封具

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