JPH08244447A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JPH08244447A
JPH08244447A JP16112595A JP16112595A JPH08244447A JP H08244447 A JPH08244447 A JP H08244447A JP 16112595 A JP16112595 A JP 16112595A JP 16112595 A JP16112595 A JP 16112595A JP H08244447 A JPH08244447 A JP H08244447A
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JP
Japan
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compressor
temperature
vehicle
operating time
outside air
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JP16112595A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Watanabe
智之 渡辺
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンプレッサの無駄な使用を少なくし燃費の
効率を向上する。 【構成】 エバポレータ後温度センサ30、外気温度セ
ンサ38、車室内温度センサ42、日射量センサ46、
エンジン回転センサ50及び温度設定器54は制御回路
32に接続されている。制御回路32の1チップマイコ
ン36は各センサ信号により外気温度が設定温度に対し
て高くなる程長く、且つ車室内温度が設定温度に対して
高くなる程長くコンプレッサ12の作動時間を決定する
とともに、外気温度が低い程作動周期を長く、外気温度
が高い程作動周期を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用空調制御装置に
係、特に、自動車等の車両に搭載されたコンプレッサを
有する車両用空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両に搭載される車両
用空調制御装置としては、特開昭57−182511号
公報に示されるような装置が知られている。
【0003】このような車両用空調制御装置では、夏季
には、コンプレッサの駆動時間を制御して温度制御を行
う、所謂サイクリングクラッチ型の制御を行い、除湿の
必要な中間期及びコンプレッサを停止して導入外気の再
加熱量を制御する冬季には、エアミックスダンパによる
リヒートエアミックス型の温度制御を行い、使用状態に
応じて温度制御の方式を切り換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車両用空調制御装置では、コンプレッサの作動、停
止をエバポレータの下流側に設けたエバポレータ後温度
センサによって検出される温度に基づいて行っている。
従って、暖房を必要としている場合にも、エバポレータ
後温度センサによって検出される温度は所定温度まで冷
やされているため、コンプレッサを多用することにな
り、燃費の効率が良くなかった。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、コンプレッサ
の無駄な使用が少なくなり、燃費の効率を向上すること
ができる車両用空調制御装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
車両用空調制御装置は、各種車両状態を検出する車両状
態検出手段と、前記車両状態検出手段により検出された
外気温度が設定温度に対して高くなる程長く且つ車室内
温度が設定温度に対して高くなる程長くコンプレッサの
作動時間を決定する作動時間決定手段と、コンプレッサ
の作動時間及び作動周期を計測するタイマ手段と、を有
することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用空調制御装置において、前記作動時間決定手段は
所定周期時間毎にコンプレッサの前記作動時間を決定す
ることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
車両用空調制御装置において、前記所定周期時間を決定
するための作動周期決定手段を有し、外気温度が低い程
作動周期が長く、外気温度が高い程作動周期が短いこと
を特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の本発明の車両用空調制御装置で
は、作動時間決定手段により決定された作動時間、コン
プレッサを作動させる。このとき、車室内温度が設定温
度に対して高くなる程コンプレッサの作動時間が長くな
る。且つ外気温度が設定温度に対して高くなる程コンプ
レッサの作動時間が長くなる。このように、本発明の車
両用空調制御装置では、車室内温度と設定温度との差
と、外気温度と設定温度との差、の2つの要素を元にコ
ンプレッサの作動時間が決定される。
【0010】請求項2記載の本発明の車両用空調制御装
置では、作動時間決定手段により所定周期時間毎にコン
プレッサの作動時間が決定され、これに基づいてコンプ
レッサがオンオフする。
【0011】請求項3記載の本発明の車両用空調制御装
置では、作動周期決定手段により、外気温度が低い程、
所定周期時間を長くしコンプレッサの作動周期を長くす
る。また、作動周期決定手段により、外気温度が高い
程、所定周期時間を短くしコンプレッサの作動周期を短
くする。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装
置を図1〜図8を用いて説明する。
【0013】図1に示される如く、車両のエンジン10
には、コンプレッサ12が伝達装置14によって連結さ
れており、この伝達装置14はプーリ14A、14B及
びVベルト14Cで構成されている。
【0014】コンプレッサ12は、コンデンサ14、レ
シーバ18、エキスパンションバルブ20及びエバポレ
ータ22で冷房装置26を構成しており、コンプレッサ
12は伝達装置14を介してエンジン10から動力を得
て冷媒を圧縮する。
【0015】コンプレッサ12には、コンデンサ14が
配管16により連結されており、コンデンサ14は、コ
ンプレッサ12から送られた冷媒を液化し放熱させる。
【0016】コンデンサ14には、レシーバ18が配管
により連結されており、レシーバ18は余剰となった冷
媒を貯えている。レシーバ18には、エキスパンション
バルブ20が配管により連結されており、エキスパンシ
ョンバルブ20は冷媒を膨張させ気化させる。エキスパ
ンションバルブ20には、エバポレータ22が配管によ
り連結されており、エバポレータ22は冷媒が気化した
時に車室内の熱を吸収する。
【0017】ダクト21のエバポレータ22の下流側に
は、暖房装置28としてのヒータコアが配設されてお
り、エンジン10の温水を循環させ熱源を得ている。ま
た、ダクト21のエバポレータ22の下流側近傍には、
車両状態検出手段としてのエバポレータ後温度センサ3
0が設けられており、このエバポレータ後温度センサ3
0は、作動時間決定手段及びタイマ手段としての制御回
路32のインターフェイス回路34に接続されている。
【0018】ダクト21の外気取り入れ口21Aの近傍
には、車両状態検出手段としての外気温度センサ38が
設けれており、この外気温度センサ38は、制御回路3
2のインターフェイス回路40に接続されている。
【0019】ダクト21の内気取り入れ口21Bの近傍
には、車両状態検出手段としての車室内温度センサ42
が設けれており、この車室内温度センサ42は、制御回
路32のインターフェイス回路44に接続されている。
【0020】また、車室内の日差しが当たり易い部位に
は、日差しの強弱を検知する車両状態検出手段としての
日射量センサ46が設けれており、この日射量センサ4
6は、制御回路32のインターフェイス回路48に接続
されている。エンジン10には、車両状態検出手段とし
てのエンジン回転センサ50が設けられており、エンジ
ンの回転数を検出することにより、コンプレッサ12の
冷媒循環サイクルの作動状態の検出を代用するこができ
る。このエンジン回転センサ50は、制御回路32のイ
ンターフェイス回路52に接続されている。車室内のイ
ンパネには、室内温度を設定する車両状態検出手段とし
ての温度設定器54が設けられており、この温度設定器
54は、制御回路32のインターフェイス回路56に接
続されている。
【0021】各、インターフェイス回路34、40、4
4、48、52、56は、それぞれ1チップマイコン3
6に接続されており、各センサ及び設定器の信号を量子
化して1チップマイコン36に入力している。この1チ
ップマイコン36は各センサ信号により室温制御の種々
の演算を行う。
【0022】1チップマイコン36は、1チップマイコ
ン36の指令によりコンプレッサ12に動力を伝達させ
る電磁クラッチ58の駆動回路60に接続されている。
従って、コンプレッサ12の作動は、デューティ比制御
され、デューティのオン時間は、1チップマイコン36
により算出、制御される。
【0023】また、1チップマイコン36は、1チップ
マイコン36の指令により風量を変えるブロアモータ6
2の駆動回路64に接続されている。さらに、1チップ
マイコン36は、1チップマイコン36の指令により、
冷房と暖房の割合を制御するエアミックスダンパ66の
駆動回路68に接続されている。
【0024】以下に、本第1実施例の作用を図4及び図
5のフローチャートに基づいて説明する。
【0025】なお、このルーチンは20msecの周期で実
行される。このルーチンが開始されるとステップ(以下
Sとする)100において、各センサからの信号を各イ
ンターフェイス回路から量子化されたデータとして1チ
ップマイコン36の各メモリに記憶する。
【0026】ここで、温度設定器54のデータをtset、
外気温度センサ38のデータをtam、車室内温度センサ
42のデータをtr、エバポレータ後温度センサ30のデ
ータをte、日射量センサ46のデータをts、エンジン回
転センサ50のデータをteとする。
【0027】続く、S102においては、量子化された
各センサデータを物理量に換算する。
【0028】ここで、温度設定器54のデータの物理量
をTSET=Kset ×tset(deg) 、外気温度センサ38
のデータの物理量をTAM=Kam×tam(deg)、車室内温
度センサ42のデータの物理量をTR=Kr ×tr(deg)
、エバポレータ後温度センサ30のデータの物理量を
KE=Ke ×te(deg) 、日射量センサ46のデータの物
理量をTS=Ks ×ts、エンジン回転センサ50のデー
タの物理量をNE=60×1/te(rpm) とする。
【0029】続く、S104においては、冷房装置26
の冷気と、暖房装置28の暖気を混合させ、車室内の温
室を調整するエアミックスダンパ開度Tdp(deg) を、温
度設定器54で設定された温度と、物理量に換算された
各センサ値から次式1によって求める。
【0030】
【数1】Tdp(deg) =Kdset×TSET−Kdr×TR−
Kdam ×TAM−Kds×TS 続く、S106においては、車室内温度を設定温度に近
づけるためブロア風量Flwを上記エアミックスダンパ開
度Tdpを基に図10に示されるように予め設定したマッ
プf1 (Tdp)から2点補間計算で求める。
【0031】Flw(レベル)=f1 (Tdp) 続く、S108においては、コンプレッサ12の基本作
動時間を設定温度TSETと車室内温度TR、外気温度
TAMの大小関係から予め記憶しておいた図7に示され
る3次元マップより4点補間計算で求める。
【0032】図8に示される如く、このマップは、X軸
に車室内温度TRと設定温度TSETとの差をとり、Y
軸に外気温TAMと設定温度TSETとの差をとり、Z
軸には、コンプレッサ12の基本作動時間Tenc を設定
する。
【0033】次に、コンプレッサ12の基本作動時間T
enc の設定の仕方を図6によって説明する。
【0034】1、設定温度TSETに対し、車室内温度
TRが低く、且つ、外気温TAMも低い場合は、車室内
温度を上げなければならない領域にあるため、コンプレ
ッサ12の作動時間は0秒(停止)とする。
【0035】2、設定温度TSETに対し、車室内温度
TRが近傍に近づいた時は、ほぼ適温に近いとしてコン
プレッサ12の作動時間を最小にする。なお、コンプレ
ッサ12の作動は、所定周期毎(約60秒周期)に作動
させるものとし、この間のコンプレッサ作動時間を最小
(約4秒位)とする。
【0036】3、設定温度TSETに対し、車室内温度
TRが越えた時は、車室内温度を下げなければならない
領域にあるとしてコンプレッサ12の作動時間を長くす
る(最大20秒位)とする。
【0037】4、同様に設定温度TSETに対し、外気
温TAMが変化した場合も、外気温TAMが低い場合
は、全体的にコンプレッサ12の作動時間が少なくなる
ように設定し、外気温TAMが高い場合は、全体的にコ
ンプレッサ12の作動時間が長くなるように設定する。
【0038】次に、3次元マップの4点補間方法につい
て図7に従って説明する。なお、コンプレッサ基本作動
時間Tenc のマップTcmp は、予め連なったメモリ領域
に値を格納しておく。
【0039】図7に示される如く、このマップでは、X
軸は、車室内温度TRと設定温度TSETの差を等間隔
ΔXに区切り座標化しておく。Y軸も同様に、外気温T
AMと設定温度TSETの差を等間隔ΔYに区切り座標
化しておく。
【0040】このような状態で、上記、車室内温度TR
と設定温度TSETの差をマップと同じ間隔ΔXで除算
し、座標化Xする。
【0041】X=(TR−TSET)/ΔX 同様に、外気温TAMと設定温度TSETの差をマップ
と同じ間隔ΔYで除算し、座標化Yする。
【0042】Y=(TAM−TSET)/ΔY 次に、(X,Y)座標に最も近い格子の座標(X1,Y
1)、(X2,Y1)、(X1,Y2)、(X2,Y
2)を抽出する。
【0043】座標 (X1,Y1)、(X2,Y1)、
(X1,Y2)、(X2,Y2)の抽出方法は、座標
(X,Y)の整数部のみを用いてインデックスIdxを生
成し、抽出する。
【0044】 Idx=Yの整数部×X座標の最大値+Xの整数部 〔例〕X=2.4、Y=1.6、X座標の格子数=8格
子の場合 Idx=1×9+2=11 (X1,Y1):Idx 、(X2,Y1):Idx+1 (X1,Y2):Idx+8 、(X2,Y2):Idx+
1+8 上記インデックスIdxを用い、(X,Y)の周りにコン
プレッサ基本作動時間のデータ4個を抽出する。
【0045】(X1,Y1)のコンプレッサ基本作動時
間=コンプレッサ基本作動時間マップTcmp (Idx) (X2,Y1)のコンプレッサ基本作動時間=コンプレ
ッサ基本作動時間マップTcmp (Idx+1) (X1,Y2)のコンプレッサ基本作動時間=コンプレ
ッサ基本作動時間マップTcmp (Idx+8) (X2,Y2)のコンプレッサ基本作動時間=コンプレ
ッサ基本作動時間マップTcmp (Idx+8+1) 次に上記4つのデータと車室内温度TRと設定温度TS
ETの差と外気温TAMと設定温度TSETの差を座標
化した図8のX、Yの少数部を用いて、補間計算をす
る。
【0046】ここで、 a={Tcmp(Idx+1) −Tcmp(Idx) }×Xの少数部
δX+Tcmp(Idx) b={Tcmp(Idx+1+8) −Tcmp(Idx+8) }×X
の少数部δX+Tcmp(Idx+8) Tenc =z=(X,Y)=(b−a)×Yの少数部δY
+a となる。
【0047】これにより、コンプレッサ12の作動、停
止タイミングが図3に示される如くなり、車室内温度と
外気温に応じて適切にコンプレッサ12を作動できるた
め、コンプレッサ使用による燃費損失の低減が可能にな
る。
【0048】続く、S110においては、コンプレッサ
12の基本作動時間Tene に日射量、つまり日差しの強
弱による補正を加える。
【0049】日差しが強い時には、コンプレッサ12の
作動時間を長くするようにし、日差しが弱い時には、コ
ンプレッサ12の作動時間を基本作動時間Tenc に近づ
けるようにする。
【0050】なお、日射補正後のコンプレッサ作動時間
Trsは、 Trs=基本作動時間Tenc ×日射量Ts ×日射量係数K
rsとなる。
【0051】続く、S112においては、コンプレッサ
12の作動時間Trsに冷媒循環サイクルによる補正を加
える。
【0052】冷媒の循環サイクルが速いときには、熱交
換が頻繁に行われるため、冷房効果が強く、逆に冷媒循
環サイクルが遅いときには、冷房効果が低い。従って、
冷媒循環サイクルの代用値としてコンプレッサ12と電
磁クラッチ58で直結されるエンジン10の回転数を利
用し、エンジン回転数が低い時(1000rpm )には、コン
プレッサ12の作動時間が長くなるようにし、エンジン
回転数が高い時(3000rpm )には、コンプレッサ12の
基本作動時間Tenc に近づけるようにする。
【0053】1000rpm ≦NE≦3000rpm なお、冷媒循環サイクル補正後のコンプレッサ作動時間
Tcyは、 Tcy=Trs−(3000rpm /NE)×冷媒循環サイクル係
数Kneとなる。
【0054】続く、S114においては、コンプレッサ
12の作動時間用ソフトタイマのカウントアップを演算
周期毎に行う。
【0055】コンプレッサの作動時間用ソフトタイマT
imerは、 Timer=Timer+1となる。
【0056】続く、S116においては、コンプレッサ
12の作動周期を確認する。コンプレッサ12の作動時
間用ソフトタイマTimerがコンプレッサ作動周期Tcy
(60秒位)に対し、大きい時は、作動周期に到達した
として、S118に進み、コンプレッサ12の作動時間
用ソフトタイマTimerを初期化する。
【0057】コンプレッサ12の作動時間用ソフトタイ
マTimerがコンプレッサ作動周期Tcy(60秒位)に対
し、小さい時は、作動周期に未満として、S120に進
み、コンプレッサ12の作動時間を確認する。
【0058】続く、S120においては、コンプレッサ
12の作動時間ソフトタイマTimerがS108、S11
0、S112で求められた時間Tcyに到達したかを確認
する。
【0059】コンプレッサ12の作動時間ソフトタイマ
TimerがS108、S110、S112で求められた時
間Tcyに到達してない場合は、S122に進み、コンプ
レッサ12の作動を継続させるため、電磁クラッチ58
に電流を通電し、接続状態を維持する。
【0060】コンプレッサ12の作動時間ソフトタイマ
TimerがS108、S110、S112で求められた時
間Tcyに到達した場合は、S124に進み、コンプレッ
サ12を停止させるため、速やかに電磁クラッチ58に
通電を止め、クラッチを切り放す。
【0061】このようにしてコンプレッサ12の作動を
制御する。即ち、本第1実施例では、図2に示される如
く、車室内温度と外気温に応じて算出したコンプレッサ
作動時間に日射量補正及びエンジン回転数補正を行いコ
ンプレッサ作動時間を制御しているため、コンプレッサ
使用による燃費損失の大幅な低減が可能になる。
【0062】続く、S126においては、S104で求
めた冷房と暖房の混合比率を決めるエアミックスダンパ
開度をインターフェイス回路68(ドライバ)を介して
出力する。
【0063】続く、S128においては、S106で求
めた吐出風量を発生させるため、ブロアモータ62にイ
ンターフェイス回路64(ドライバ)を介して電圧を印
加する。
【0064】以上の制御により、外気温の低い場合に冷
房のききすぎ等が低減できる。なお、上記、制御方法の
コンプレッサ基本稼働時間の算出には、図9に示される
ファジィ推論でのルールとメンバーシップ関数に基づく
ファジィ制御を適用することもでき、このファジィ制御
は、非線形部分の多い人間の体感には適している。
【0065】次に、本発明の第2実施例に係る車両用空
調制御装置を図11〜図15を用いて説明する。
【0066】なお、第1実施例と同一部材については、
同一符号を付してその説明を省略する。
【0067】図11に示される如く、本第2実施例の車
両用空調制御装置では、第1実施例の概略構成図(図1
参照)のコンプレッサ12の作動周期が、外気温を基
に、作動周期決定手段としての制御回路32により算
出、制御されるようになっている。
【0068】図12に示される如く、本第2実施例の車
両用空調制御装置では、第1実施例のフローチャート
(図4参照)のS108に代えて、S200の処理を行
っている。
【0069】S200においては、コンプレッサ12の
基本作動時間を設定温度TSETと車室内温度TRの差
から予め記憶しておいた図13に示される2次元マップ
f2(TR−TSET)より2点補間計算で求める。
【0070】 基本作動時間Tenc =f2(TR−TSET) なお、マップは、X軸に車室内温度TRと設定温度TS
ETとの差をとり、Y軸にコンプレッサ12の基本作動
時間Tenc が設定されている。
【0071】コンプレッサ12の基本作動時間Tenc の
設定の仕方としては、図6に示すように、 1、設定温度TSETに対し、車室内温度TRが低い場
合には、車室内温度を上げなければならない領域にある
ため、コンプレッサ12の作動時間は0秒(停止)とす
る。
【0072】2、設定温度TSETに対し、車室内温度
TRが近傍に近づいた時は、ほぼ適温に近いとしてコン
プレッサ12の作動時間を最小にする。
【0073】3、設定温度TSETに対し、車室内温度
TRが越えた時は、車室内温度を下げなければならない
領域にあるとしてコンプレッサ12の作動時間を長くす
る。
【0074】これにより、設定温度に対する車室内温度
を少ない燃焼損失で的確に制御可能となる。
【0075】また、本第2実施例の車両用空調制御装置
では、第1実施例のフローチャート(図4参照)のS1
12とS114との間にS202の処理を行っている。
【0076】これは、S112までのコンプレッサの稼
働時間の補正では、外気温度による影響を充分に補えな
い恐れがあるため、熱交換サイクルの観点から、外気温
度が低い場合は、熱交換サイクルを遅くし、過剰な冷房
を抑え燃費損失を低減する。逆に、外気温度が高い場合
は、熱交換サイクルを速くし、冷房不足を補う。
【0077】具体的には、外気温と熱交換サイクル周
期、つまり、コンプレッサの作動周期(デューティー周
期)を予め記憶して置いた図14に示される2次元マッ
プf3より2点補間計算で求める。
【0078】デューティー周期Tdty =f3(TAM) なお、マップは、X軸に外気温度(TAM)をとり、Y
軸にコンプレッサ12のデューティー周期Tdty が設定
されている。
【0079】これにより、コンプレッサ12の作動、停
止タイミングが図15に示される如くなり、外気温度が
低い(涼しい時)程、コンプレッサの作動周期が長くな
り、外気温度が高い(暑い時)程、コンプレッサの作動
周期が短くなるため、温度環境に応じた空調が無駄なく
でき、燃費と空調性能の両立が可能になる。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の車両用空調制御
装置は、各種車両状態を検出する車両状態検出手段と、
車両状態検出手段により検出された外気温度が設定温度
に対して高くなる程長く且つ車室内温度が設定温度に対
して高くなる程長くコンプレッサの作動時間を決定する
作動時間決定手段と、コンプレッサの作動時間及び作動
周期を計測するタイマ手段と、を有する構成としたの
で、コンプレッサの無駄な使用が少なくなり、燃費の効
率を向上することができるという優れた効果を有する。
【0081】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用空調制御装置において、作動時間決定手段は所定
周期時間毎にコンプレッサの作動時間を決定するので、
燃費の効率を更に向上することができるという優れた効
果を有する。
【0082】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
車両用空調制御装置において、所定周期時間を決定する
ための作動周期決定手段を有し、外気温度が低い程作動
周期が長く、外気温度が高い程作動周期が短いので、温
度環境に応じた空調が無駄なくでき、燃費と空調性能の
両立ができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサ作動制御を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサの作動、停止を示すタイミングチャート
である。
【図4】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサ作動制御ルーチンの一部を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサ作動制御ルーチンの一部を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサ作動時間特性図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る車両用空調制御装置
のコンプレッサ基本作動時間のマップである。
【図8】4点補間計算の方法を示す座標図である。
【図9】本発明の第1実施例の変形例に係る車両用空調
制御装置のコンプレッサ作動時間ファジィ制御の説明図
である。
【図10】エアミックスダンパ開度Tdpを基にした2点
補間計算の方法を示す座標図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る車両用空調制御装
置のコンプレッサ作動制御を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る車両用空調制御装
置のコンプレッサ作動制御ルーチンの一部を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の第2実施例に係る車両用空調制御装
置のコンプレッサ基本作動時間のマップである。
【図14】本発明の第2実施例に係る車両用空調制御装
置のコンプレッサデューティ周期のマップである。
【図15】本発明の第2実施例に係る車両用空調制御装
置のコンプレッサの作動、停止を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
12 コンプレッサ 26 冷房装置 28 暖房装置 30 エバポレータ後温度センサ(車両状態検出手
段) 32 制御回路(作動時間決定手段、タイマ手段、作
動周期決定手段) 36 1チップマイコン 38 外気温度センサ(車両状態検出手段) 42 車室内温度センサ(車両状態検出手段) 46 日射量線センサ(車両状態検出手段) 50 エンジン回転センサ(車両状態検出手段) 54 温度設定器(車両状態検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種車両状態を検出する車両状態検出手
    段と、前記車両状態検出手段により検出された外気温度
    が設定温度に対して高くなる程長く且つ車室内温度が設
    定温度に対して高くなる程長くコンプレッサの作動時間
    を決定する作動時間決定手段と、コンプレッサの作動時
    間及び作動周期を計測するタイマ手段と、を有すること
    を特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 前記作動時間決定手段は所定周期時間毎
    にコンプレッサの前記作動時間を決定することを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 前記所定周期時間を決定するための作動
    周期決定手段を有し、外気温度が低い程作動周期が長
    く、外気温度が高い程作動周期が短いことを特徴とする
    請求項2に記載の車両用空調制御装置。
JP16112595A 1995-01-12 1995-06-27 車両用空調制御装置 Pending JPH08244447A (ja)

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