JPH08243433A - 湿式電気集塵装置 - Google Patents

湿式電気集塵装置

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JPH08243433A
JPH08243433A JP5390495A JP5390495A JPH08243433A JP H08243433 A JPH08243433 A JP H08243433A JP 5390495 A JP5390495 A JP 5390495A JP 5390495 A JP5390495 A JP 5390495A JP H08243433 A JPH08243433 A JP H08243433A
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collection electrode
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裕幸 長澤
Shoichi Onishi
召一 大西
Tomitaka Matsumura
富隆 松村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、大容量高速流においても、集塵電極
板の振動を軽減し、放電電極との電極ピッチを一定に保
ち、高効率で安定した平均電流密度を保持することがで
きる電気集塵装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明に係る湿式電気集塵装置は、複数の集塵
電極板２を有する湿式電気集塵装置において隣接する集
塵電極板を連結する集塵電極板の連結板３及び連結板の
スペーサ４と、最上流部の集塵電極板と最下流部の集塵
電極板を、中間スペーサ板５に取り付ける取り付け板７
からなる、集塵電極板の固定装置１を具備し、前記固定
装置１により、集塵電極板２同士の一体化と固定化をは
かることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、集塵電極の固定装置を
有する大容量高速流の平行平板湿式電気集塵装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ボイラプラントにおいては、紫煙発生防
止の為に、その原因となる硫酸ミスト捕集用として排煙
脱硫装置の下流に湿式電気集塵装置（以下湿式ＥＰとい
う）を設置している。
【０００３】従来の湿式ＥＰは、装置自体がかなり大型
であった為、既設プラントへの追設や、比較的狭い場所
への新設には適さなかった。
【０００４】そこで煙道に組み込めるコンパクトサイズ
の湿式ＥＰが必要となってきた。
【０００５】湿式ＥＰ装置をコンパクト化する為には、
従来の装置に比べて主ガス通過断面積を小さくする必要
がある。
【０００６】その為には、流速の増大したガスに対応で
きるように高性能化しなければならない。この要求に対
し、すでに垂直流型の高性能湿式ＥＰ（図５、図６）が
開発されている。
【０００７】しかしながら、垂直流型を設置する為に
は、煙道に垂直部分を設ける必要がある。又、その構造
上、大容量化することは困難である。その為に大容量高
速流の平行平板湿式ＥＰの開発が望まれている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】煙道に組み込めるよう
なコンパクトサイズの湿式ＥＰを実現させる為には、煙
道内の流速を考慮すると４ｍ／ｓ以上の高流速に対応で
きることが必要となる。この為にはダスト（ミスト）捕
集性能の高性能化が不可欠である。
【０００９】その為には電流密度を増加させなければな
らない。電流密度を増加するには、電極ピッチを狭める
こと（ナロウスペイシング）が必要である。
【００１０】しかしながら、従来の湿式ＥＰにおける集
塵電極板は、各々上下で、ある程度固定されているが、
隣接する集塵電極同士は連結されていない上、集塵電極
板は薄板で長尺である為、４ｍ／ｓを超える高流速にな
った場合には各々の集塵電極板が振動し、しかもその振
幅が大きいので、放電極と集塵極との電極にピッチを一
定に保つことが困難になる。
【００１１】また、ナロウスペイシングにした場合、電
極ピッチの変動が性能を大きく左右する要因となる為、
これを一定に保つことが重要になる。
【００１２】本発明はこれらの問題を解決することがで
きる装置を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明に係る湿式電気集
塵装置は、複数の集塵電極板を有する湿式電気集塵装置
において（Ａ）隣接する集塵電極板を連結する集塵電極
板の連結板及び連結板のスペーサと、（Ｂ）最上流部の
集塵電極板と最下流部の集塵電極板を中間スペーサ板に
取り付ける取り付け板からなる、集塵電極板の固定装置
を具備し、（Ｃ）前記固定装置により、集塵電極板同士
の一体化と固定化をはかることを特徴とする。
【００１４】すなわち、大容量高速流の平行平板湿式Ｅ
Ｐの集塵電極において、高速流下での振動を抑制する為
に、隣り合う集塵極板同士を数箇所において連結させ、
さらに、最上流部での集塵電極と最下流部の集塵電極に
ついては、中間スペーサを用いてケーシング内部と結合
させることにより、集塵電極と放電電極都の電極ピッチ
を一定に保つことを特徴とする。
【００１５】
【作用】従来の電気集塵装置のように、集塵電極が一枚
一枚がバラバラに固定されている時は、かなりの振動が
見られたが、本発明の電気集塵装置のように隣接する集
塵電極同士を連結することにより、振動が軽減され、放
電電極との電極ピッチを一定に保つことが可能になる。
【００１６】その為、安定した平均電流密度を保持する
ことができ、高速流下においても、高効率で、ダスト
（ミスト）の捕集ができる。
【００１７】
【実施例】
（第１実施例）本発明の第１実施例を図１〜図３に示
す。
【００１８】図１〜図３に示すように、集塵電極板の固
定装置１を構成する集塵電極板の連結板３と連結板の間
隔片スペーサ４で、集塵電極板２を挟み、隣接する集塵
電極板同士を連結させる。
【００１９】また図３に示すように、中間スペーサ爪６
で、最上流部の集塵電極板と最下流部の集塵電極板を挟
み、取り付け板７を中間スペーサ板５に取り付けること
により、集塵電極板の振動を抑制する。
【００２０】（第２実施例）図４に示すような集塵電極
板の連結フラットバー８等を用いることにより、隣接す
る集塵電極板同士を連結させて振動を抑制する。
【００２１】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【００２２】（１）集塵電極板の固定装置を有する本発
明の電気集塵装置により、従来の湿式ＥＰでは対応不可
能な４ｍ／ｓを超える高速流下においても、集塵電極板
の振動を抑制することができる。
【００２３】（２）その為、ナロウスペイシングにおい
て、高速流にしても、電極ピッチが一定に保たれている
ので、火花電圧以下で安定した平均電流密度が得られる
様になる。
【００２４】（３）その結果、従来の湿式ＥＰよりも高
性能化することができ、高速流に対応することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例に係る湿式電気集塵装置の
組立断面図。
【図２】第１実施例の集塵電極板の固定装置を示す図。
【図３】第１実施例の中間スペーサの爪を示す図。
【図４】本発明の第２実施例の集塵電極板の連結フラッ
トバーを示す図。
【図５】従来の垂直流型の高速流湿式電気集塵装置を示
す図。
【図６】図５の電極の詳細を示す図。
【符号の説明】
１…集塵電極板の固定装置、 ２…集塵電極板、 ３…集塵電極板の連結板、 ４…連結板のスペーサ、 ５…中間スペーサ、 ６…中間スペーサの爪、 ７…取り付け板、 ８…集塵電極板の連結フラットバー、 ９…スペーサ、 １０…ボルトナット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の集塵電極板（２）を有する湿式電
    気集塵装置において，（Ａ）隣接する集塵電極板を連結
    する、集塵電極板の連結板（３）及び連結板のスペーサ
    （４）と、（Ｂ）最上流部の集塵電極板と最下流部の集
    塵電極板を、中間スペーサ板（５）に取り付ける取り付
    け板（７）からなる、集塵電極板の固定装置（１）を具
    備し、（Ｃ）前記固定装置（１）により、集塵電極板
    （２）同士の一体化と固定化をはかることを特徴とする
    湿式電気集塵装置。
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