JPH08243422A - 粉砕器 - Google Patents

粉砕器

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JPH08243422A
JPH08243422A JP4802095A JP4802095A JPH08243422A JP H08243422 A JPH08243422 A JP H08243422A JP 4802095 A JP4802095 A JP 4802095A JP 4802095 A JP4802095 A JP 4802095A JP H08243422 A JPH08243422 A JP H08243422A
Authority
JP
Japan
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container
blade
polymer
crusher
lid
Prior art date
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Pending
Application number
JP4802095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Miyoshi
保男 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 分析のためポリマーを粉砕するのに用いら
れ、粉砕効率がよく、粒度の細かな粉砕が短時間で行え
るような粉砕器を提供する。 【構 成】 容器底部の隅はR状をなしてポリマーが滞
留しないようにしてある。回転刃14は厚みのある平板
状で剛性を有し、回転時にポリマーと当たる側のエッジ
が刃14aとして形成され、容器底部との間の間隙はポ
リマーのサイズより小さくしてある。回転刃14より上
方の容器内壁には、半周にわたって螺旋状をなす邪魔板
15と、斜め上向きに突出する邪魔板16が設けてあ
る。蓋は下面に円柱を斜めに切断した形状の当て板を有
している。邪魔板15、16と当て板は遠心力によって
上昇しようとするポリマーを押し下げ、回転刃14の刃
14aと接触させ易くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉砕器、ことに熱可塑
性ポリマーのような固形物を粉砕するのに適した粉砕器
に関する。ポリマーなどの固形物の試料を分析するとき
には、前処理として試料を粉砕することがしばしば行わ
れ、粉砕に際しては、試料の物性変化が生じないように
することが望まれる。物性値が変化すると、分析精度が
悪くなることがあるからである。そこで、ポリマーを分
析のため微細化するときには通常、ニッパーなどの道具
を用いて手作業により細かく刻む方法が専ら用いられて
いる。
【0002】固形物を単に粉砕するだけでよい場合に
は、コーヒーミルを利用した方法が安価で簡便である。
このコーヒーミルは一般に図1に示すように、円形断面
の容器1と、モータ2によって回転駆動される軸3と、
軸3に固着され、両端に上向きに屈曲する刃を備えた羽
根4とからなる構造を有し、容器1に入れた固形物を羽
根の高速回転で発生した遠心力により飛ばし、羽根の両
端の刃でカットして砕く仕組みとなっている。
【0003】上述するようなコーヒーミルを用いてポリ
マーを粉砕する場合、ポリマーは比重が軽いため、遠心
力により回り込みながら上方に飛ばされて容器の上部隅
に集まり、そのため刃への接触が少なくなって粉砕効率
が低下し、粒度も粗い。粉砕時間を長くすると、粒度は
多少細かくなるが、ポリマー同志やポリマーと容器との
摺擦による摩擦熱により、ポリマー組成に物性変動を生
じ易くなる欠点があり、とくに熱可塑性ポリマーのよう
に、加熱により軟化及び物性変化が生じ易くなるような
ものゝ粉砕には適さない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉砕効率が
よく、粒度の細かな粉砕が可能な粉砕器を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明はそのため、容器と、容器内
でモータによって回転駆動される軸に固着され、刃を備
えた羽根と、容器に開閉可能に取着される蓋とよりなる
粉砕器において、容器内壁の1ないし複数カ所に容器内
方に突出する邪魔板を設けたもので、この邪魔板は、好
ましくは羽根の回転方向に沿って次第に低くなるように
形成される。
【0006】別の発明では、上記粉砕器の蓋が傾斜した
下面、好ましくは羽根の回転方向に沿って次第に低くな
るように形成される傾斜面を有する。本発明はより好ま
しくは、容器内壁に邪魔板を設けた上記発明と組み合わ
せて用いられる。上記各発明で用いられる羽根は、好ま
しくは厚みのある平板より形成され、回転時に被粉砕物
と当たる側のエッジが刃として形成される。羽根はま
た、好ましくは容器底面との間隙が被粉砕物のサイズよ
り小さくなるようにされる。
【0007】本発明で用いられる容器は、好ましくは底
部隅がR状に形成される。
【0008】
【作 用】容器内壁に邪魔板を設けることにより、ポリ
マーのような比重の軽い被粉砕物でも邪魔板に当たって
上昇が妨げられ、刃と当たる機会が多くなる。邪魔板を
回転方向に沿って次第に低くなるように形成すれば、遠
心力により回り込みながら上昇しようとする被粉砕物が
邪魔板によって次第に押え込まれ、刃に当たるようにな
る。
【0009】蓋の下面を傾斜させることにより、上昇し
た被粉砕物が蓋の下面で押し下げられ、刃と接触し易く
なる。蓋の下面を回転方向に沿って次第に低くなるよう
に形成すれば、被粉砕物の遠心力の作用によって回り込
むのに伴い、次第に押し下げられ、刃とより接触し易く
なる。羽根と容器底部との間隙を被粉砕物のサイズより
小さくすれば、羽根と容器底部との間への被粉砕物の噛
み込みを防止することができる。
【0010】容器底部の隅をR状に形成すれば、被粉砕
物や粉砕物の滞留を防ぐことができる。本発明の粉砕器
は、固形物一般の粉砕に使用することができるが、被粉
砕物が刃と接触し易くなって粉砕効率がよく、粒度の細
かな粉砕が短時間で行えるため、発熱が少なく、したが
って加熱により軟化及び物性変化が生じるような、例え
ば熱可塑性ポリマーの粉砕に適する。粉砕時には、冷却
のため粉砕器を冷却手段、例えば冷却水や液体窒素に浸
たしたり、ドライアイスで冷却するのが望ましい。
【0011】図2及び図3に示す粉砕器は、円形断面の
容器11と、容器内においてモータ12により回転駆動
される軸13に固着される回転刃14と、回転刃14よ
り上方の容器内壁に2ヶ所、内方に突出して設けられる
邪魔板15、16と、容器11に被せられ、面板17を
備えた蓋18とよりなる構造を有し、容器底部は隅がR
状に形成され、回転刃14は図3に示すように、厚みの
ある平板状で、両端が先細り状に形成され、回転時に被
粉砕物と当たる側のエッジが刃14aとして形成されて
いる。
【0012】邪魔板15は、容器内壁に一定巾で、半周
にわたって回転方向に沿って次第に下がるように螺旋状
に形成され、また邪魔板16は巾が狭く、邪魔板15の
高部側寄りに斜め上向きに突出して設けられている。な
お、蓋18の面板17は遠心力による被粉砕物の上昇を
押さえるためのものである。図4は、蓋の別の例を示す
もので、下面に円柱を軸心に対し、斜めに切断した形状
の当て板19を固着したものである。
【0013】実験例1 図2及び図3に示すサイズ(単位はmmであり、Rは容器
11の円周長さを示す)の粉砕器を冷却のため、冷却水
(水温1〜5℃)を入れたタンクに蓋18が露出し、容
器11が漬かった状態で浸し、蓋18を開けた容器内に
ポリエチレンテレフタレートPET樹脂の原料であるポ
リマーを2.00g採取して入れたのち、モータ12の
回転数を24000rpm(線速24m/sec)に上
げて、5、10、30或いは60秒間粉砕した。そして
各粉砕時間ごとに粉砕して得られたポリマーを400μ
m メッシュの篩に掛け、篩を通ったポリマーの割合を調
べた。その結果を図5に示す。
【0014】比較例1 図2及び図3に示す粉砕器において、邪魔板15、16
を外し、回転刃14を図1に示すような羽根3に代える
と共に、蓋18より面板17を外した図1に示す従来タ
イプの粉砕器を用い、実験例1で用いたと同じポリマー
を2.00g採取して容器に入れ、実験例1と同じ条件
で10、20或いは60秒間粉砕した。粉砕後、実験例
1と同様にして400μm 以下のポリマーの割合を調べ
た。その結果を図5に示す。
【0015】図5に見られるように、比較例1では、2
gのポリマーを粉砕するのに60秒間粉砕しても400
μm 以下の割合が5.5%にしか過ぎなかったのに対
し、実験例1による場合、10秒間粉砕しただけで40
0μm 以下の割合が85%に達し、粉砕時間をそれ以上
多くしても、400μm 以下の割合にほとんど変わりが
なかった。この結果、2gの上記ポリマーを粉砕するの
には、10秒間で十分であることが分かった。
【0016】実験例2 粉砕時間を30秒或いは60秒とし、各時間ごとに容器
内へのポリマーの投入量を2.5、3或いは4gと変え
て実験例1と同じ条件で粉砕を行った。そして粉砕後、
実験例1と同様にして400μm 以下の割合を調べた。
その結果を図6に示す。
【0017】図6に見られるように、30秒間粉砕する
と、2.5gまでポリマーの投入量を増やしても400
μm 以下の割合を80%程度に維持することができた。 実験例3 容器内へのポリマーの投入量を4gとし、10秒間粉砕
しては60秒間休止する操作を繰返して粉砕後の400
μm 以下のポリマーの割合を調べた。その結果を図7に
示す。
【0018】図7に見られるように、上記粉砕を8回繰
り返したところで、400μm 以下の割合を80%以上
とすることができ、4gのポリマーでも粉砕─休止を繰
返して行うことで粉砕が十分に行えることが分かった。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され、次のよ
うな効果を奏する。容器内壁に邪魔板を設けたり、蓋下
面を傾斜させることにより、遠心力によって回転しなが
ら上昇しようとする被粉砕物の上昇が妨げられ、刃と接
触し易くなって粉砕効率が上昇するため、短時間で粒度
の細かな粉砕が行われるようになり、発熱による温度上
昇も少なくなる。
【0020】また邪魔板又は蓋下面を羽根の回転方向に
沿って次第に低くなるように形成することにより、被粉
砕物が遠心力によって回り込む際、次第に下がって刃と
接触するようになり、粉砕効率がより向上する。また羽
根を厚みのある平板として形成することにより、羽根の
剛性が増し、被粉砕物の粉砕が円滑に行われるようにな
る。
【0021】また羽根と容器底面との間隙を被粉砕物の
サイズより小さくすることにより、羽根と容器底面との
間への被粉砕物の噛み込みが防止され、噛み込みによる
発熱を防止することができると共に、粉砕を安定して確
実に行うことができる。また更に容器の底隅をR状にす
ることにより、隅への被粉砕物や粉砕物の滞留を防止す
ることができる。
【0022】また、本発明の粉砕器によれば、発熱が少
ないため、熱可塑性ポリマーの粉砕に使用しても軟化や
物性変化が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の粉砕器の概略的な縦断面図。
【図2】 本発明に係る粉砕器の概略的な縦断面図。
【図3】 図2に示す粉砕器の蓋を外した容器の横断面
図。
【図4】 蓋の別の態様を示す斜視図。
【図5】 粉砕時間と400μm 以下の粒度割合の関係
を示すグラフ。
【図6】 粉砕量と400μm 以下の粒度割合の関係を
示すグラフ。
【図7】 粉砕回数と400μm 以下の粒度割合の関係
を示すグラフ。
【符号の説明】
11・・容器 12・・モータ 13・・軸 14・・回転刃 15、16・・邪魔板 17・・面板 18・・蓋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、容器内でモータによって回転駆
    動される軸に固着され、刃を備えた羽根と、容器に開閉
    可能に取着される蓋とよりなる粉砕器において、容器内
    壁の1ないし複数カ所に容器内方に突出する邪魔板を設
    けたことを特徴とする粉砕器。
  2. 【請求項2】 容器と、容器内でモータによって回転駆
    動される軸に固着され、刃を備えた羽根と、容器に開閉
    可能に取着される蓋とよりなる粉砕器において、上記蓋
    が傾斜した下面を有することを特徴とする粉砕器。
  3. 【請求項3】 蓋が傾斜した下面を有する請求項1記載
    の粉砕器。
  4. 【請求項4】 邪魔板又は蓋下面は、羽根の回転方向に
    沿って次第に低くなるように形成される請求項1ないし
    3のいずれかの請求項に記載の粉砕器。
  5. 【請求項5】 羽根は、厚みのある平板として形成さ
    れ、回転時に被破砕物と当たる側のエッジが刃として形
    成される請求項1ないし4のいづれかの請求項に記載の
    粉砕器。
  6. 【請求項6】 羽根は、容器底面との間隙が被破砕物の
    サイズより小さくされる請求項1ないし5のいづれかの
    請求項に記載の粉砕器。
  7. 【請求項7】 容器は、底部隅がR状に形成される請求
    項1ないし6のいづれかの請求項に記載の粉砕器。
  8. 【請求項8】 熱可塑性ポリマーの粉砕に用いられる請
    求項1ないし7のいづれかの請求項に記載の粉砕器。
JP4802095A 1995-03-08 1995-03-08 粉砕器 Pending JPH08243422A (ja)

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JP4802095A JPH08243422A (ja) 1995-03-08 1995-03-08 粉砕器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222811A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Higashi Nippon Gakuen Hokkaido Iryo Daigaku 高度先進医療に応用できる抜去歯粉砕品、抜去歯由来の脱灰粉体、脱灰粉体とアパタイトとの複合体を調製する方法および粉砕機

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WO2007099861A1 (ja) * 2006-02-24 2007-09-07 Health Sciences University Of Hokkaido 高度先進医療に応用できる抜去歯粉砕品、抜去歯由来の脱灰粉体、脱灰粉体とアパタイトとの複合体を調製する方法および粉砕機
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