JPH08242555A - 開放形回転電機 - Google Patents

開放形回転電機

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JPH08242555A
JPH08242555A JP4286095A JP4286095A JPH08242555A JP H08242555 A JPH08242555 A JP H08242555A JP 4286095 A JP4286095 A JP 4286095A JP 4286095 A JP4286095 A JP 4286095A JP H08242555 A JPH08242555 A JP H08242555A
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JP
Japan
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bearing
stator
fin
electric machine
fins
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JP4286095A
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Yoshifumi Nakahama
敬文 中濱
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マシンサイズを大きくすることなく、高流量
が得られ、冷却性能の向上を図る。 【構成】 回転子30と一体に回転するフィン36の先
端部36aと導風板37との間の軸方向の隙間δを、フ
ィン36の回転中心からの平均半径位置における秒速で
表した周速値の略0.055[%]となるように設定す
る。これにより、導風板37の軸方向内方側に発生す
る、はくり領域がフィン36が回転する領域まで及んだ
り、フィン36と導風板37との間に循環流が発生した
りすることがなくなり、フィン36の回転による発生圧
力が大きくなり、高流量が得られるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却性能の向上を図っ
た開放形回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】開放形回転電機である開放形誘導電動機
の従来構成を図23に示す。同図において、電動機の外
殻1は、筒状をなす固定子枠2と、この固定子枠2の両
端部に装着された軸受ブラケット3(一方のみ示す)と
から構成されている。このうち、軸受ブラケット3に
は、中央部に軸受ハウジング3aが形成されていると共
に、この軸受ハウジング3aの周囲に複数個の吸気口3
bが形成され、また、固定子枠2には複数個の排気口2
aが形成されている。上記固定子枠2の内周部には固定
子4が配設されている。この固定子4は、固定子枠2に
固定された環状をなす固定子鉄心5と、この固定子鉄心
5のスロットに巻装された固定子巻線6とから構成され
ている。
【0003】固定子4の内側に回転子7が配設されてい
る。回転子7は、軸受ハウジング3aに軸受8を介して
支承された回転軸9と、この回転軸9の外周部に設けら
れた回転子鉄心10と、この回転子鉄心10に設けられ
た複数個の回転子導体11と、回転子鉄心10の両端部
において回転子導体11を短絡するように設けられたエ
ンドリング12と、このエンドリング12から軸方向の
外側に向けて突設された複数のフィン13とから構成さ
れている。そして、軸受ブラケット3の内側には環状を
なす導風板14が設けられていて、この導風板14は、
内周部側の端部14aが上記フィン13に近接するよう
に配置されている。
【0004】さて、この種の開放形誘導電動機において
は、回転子鉄心10及び固定子鉄心5で鉄損、回転子導
体11,エンドリング12及び固定子巻線6で銅損、軸
受8で摩擦損、フィン13及び回転子7表面で風損が発
生する。
【0005】一方、フィン13の回転による送風作用
(昇圧効果)により、矢印で示すように、外殻1外部の
外気が吸気口3bから外殻1内に吸入され、その空気は
導風板14と軸受ハウジング3aとの間の流路A、及び
導風板14とエンドリング12との間の流路Bを通り固
定子4側へ送られる。固定子4側へ送られた空気は、導
風板14と固定子巻線6の端部6aとの間の流路C側
と、固定子鉄心5と固定子巻線6のストレート部6bと
の間の流路Dとに分岐し、固定子巻線6の背部で合流
し、この後、固定子鉄心5の背部の流路Eを通り、固定
子枠2の排気口2aから外殻1の外部へ排出される。
【0006】ここで、固定子巻線6において固定子鉄心
5のスロット内に配置された部分にて発生する損失
(熱)の殆どは流路Dを流れる空気に放熱され、また、
固定子巻線6において固定子鉄心5の外部部分にて発生
する損失は、主に流路Cと流路Dを流れる空気に放熱さ
れる。さらに、固定子鉄心5で発生する損失は、主に固
定子巻線6の背部や流路Eを流れる空気に放熱され、ま
た、回転子鉄心5、回転子導体11、エンドリング12
で発生する損失の大部分は流路Bを流れる空気に放熱さ
れる。
【0007】このように外殻1内で発生する損失の大部
分が外殻1内に吸入された外気に放熱されるような通風
冷却系においては、吸気から排気に至る空気の流れは冷
却上重要である。上記構成の開放形誘導電動機の通風系
においては、吸気口3bから排気口2aに至る主な流路
で次のような圧力損失が発生する。
【0008】
【表1】
【0009】これらのうち、圧力損失の比較的大きい流
路について詳細に述べる。導風板14と軸受ハウジング
3aとの間の流路Aでは、外殻1内に吸入された空気は
急激に縮流状態になった後すぐに拡大され、その流速は
急激に早くなった後、また遅くなり、オリフィスを通過
する如き圧力損失が発生する。また、導風板14と固定
子巻線6の端部6aとの間の流路Cでは、空気が固定子
巻線6の端部6aを迂回して流れ、仕切り弁を通過する
如き圧力損失が発生する。表2には、従来の開放形誘導
電動機における圧力損失の一覧を示す。この表2から、
流路Aと流路Cでの損失が著しく大きいことがわかる。
【0010】
【表2】
【0011】これらの圧力損失の合計とフィン13の送
風作用(昇圧効果)との釣り合いで空気(風)の流量が
決まる。図24には圧力−流量特性を示す。図中、R0
は一般的な通風抵抗曲線を示す。特性曲線A0と通風抵
抗曲線R0との交点、流量Qa、圧力Paにて作動する
ことになる。つまり、圧力損失の合計とフィン13の発
生圧力は等しくなったところで釣り合う。一方、フィン
13の昇圧効果は、次式で表される。
【0012】
【数1】 作動点圧力Paとの関係は、
【数2】 また、作動点圧力Paは、
【数3】 ゆえに、
【数4】
【0013】これらの関係のもとでは、高流量域で作動
させるには各流路の圧力損失の和を小さくし、図24に
おける通風抵抗曲線R0をR1側へ移動させればよい。
高流量が得られれば、各伝熱面の熱伝達率が増加し、空
気の温度も下がり、外殻1内の温度上昇値を低減するこ
とができ、マシンサイズ(電動機の外形寸法)を小さく
することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した構
成の開放形誘導電動機においては、一般にフィン13の
外周速度をあまり大きく取ることができないため、Po
は大きくなく、したがって流量も多くない。そこで、高
流量を得るには、前述したように、各流路の圧力損失を
低減し、通風抵抗曲線R0の傾斜を小さくすれば良い。
しかし、各流路の断面積を大きくして流速を下げること
により圧力損失を低減して流量を増加させると、マシン
サイズが大きくなってしまうことになる。
【0015】そこで、本発明の目的は、マシンサイズを
大きくすることなく、高流量が得られ、冷却性能の向上
を図り得る開放形回転電機を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の目的を達成するために、筒状をなす固定子枠の両端部
に軸受ハウジングを有する軸受ブラケットを装着して構
成され、このうち軸受ブラケットに吸気口を形成すると
共に固定子枠に排気口を形成した外殻と、環状をなし前
記固定子枠の内周部に配設された固定子鉄心と、この固
定子鉄心に設けられた固定子巻線と、前記軸受ハウジン
グに軸受を介して回転自在に支承された回転軸と、この
回転軸の外周部に設けられ、前記固定子鉄心の内側に配
置された回転子鉄心と、この回転子鉄心の両端部に設け
られたエンドリングと、このエンドリングに軸方向の外
側に向けて突設されたフィンと、前記軸受ブラケットの
内側に内周部側の端部が前記フィンの先端部に近接する
ように配設された環状をなす導風板とを備え、前記フィ
ンの回転に伴う送風作用により、外殻外部の空気を前記
吸気口から外殻内に吸入すると共に、外殻内の空気を前
記排気口から外部へ排出するように構成された開放形回
転電機において、前記フィンの先端部と導風板との間の
軸方向の隙間を、フィンの回転中心からの平均半径位置
における秒速で表した周速値の略0.055[%]とな
るように設定したことを特徴とするものである。
【0017】また、同様な目的を達成するために、フィ
ンの外周部における周方向の両端部を角張らせたり(請
求項2の発明)、エンドリング及びフィンを、これらの
内周部が回転軸の外周面の近傍となる位置まで延ばした
り(請求項3の発明)、或いは、エンドリングの内周部
側の軸方向長さを、外周部側の軸方向長さよりも大きく
なるように設定する(請求項4の発明)ようにしても良
い。
【0018】そして、この場合、上記の目的を一層効果
的に達成するために、固定子巻線の先端部と導風板との
間の軸方向の隙間と、導風板と軸受ブラケットとの間の
軸方向の隙間とを略等しくなるように設定したり(請求
項5の発明)、固定子巻線における接続部及び口出しケ
ーブルを、軸受のサイズが小さい側に配置したり(請求
項6の発明)、排気口を、これの軸方向の端部が固定子
鉄心の軸方向の端面より軸方向の外側となるように構成
したり(請求項7の発明)、エンドリングにおける外周
部と軸方向外側の側面との間の肩部に面取り部を設けた
り(請求項8の発明)、或いは、固定子鉄心の軸方向端
面から外側へ突出した固定子巻線のストレート部におけ
る軸方向外側の端部を、エンドリングの軸方向外側の側
面よりも軸方向の外側となるように設定する(請求項9
の発明)ことが好ましい。
【0019】
【作用】フィンの先端部と導風板との間の軸方向の隙間
を変化させた場合において、その隙間が小さいときに
は、フィンの回転時に導風板の機内側(軸方向の内方
側)に発生する空気流のはくり領域が、フィンが回転す
る領域まで及ぶようになる。逆に、その隙間が大きいと
きには、フィンの回転時にフィンと導風板との間に循環
流が発生するようになる。
【0020】これに対して、請求項1の発明のように、
フィンの先端部と導風板との間の軸方向の隙間を、フィ
ンの回転中心からの平均半径位置における秒速で表した
周速値の略0.055[%]となるように設定したとき
には、導風板の機内側に発生する、はくり領域がフィン
の機内側まで及んだり、フィンと導風板との間に循環流
が発生したりすることがなくなる。このため、フィンの
回転による発生圧力が大きくなり、実験結果(図6参
照)から明らかなように、高流量が得られるようにな
る。
【0021】請求項2の発明のように、フィンの外周部
における周方向の両端部を角張らせた場合には、フィン
の回転時にその角部において流れがはくりするようにな
り、等価フィン外径(見掛上のフィンの外径)が実際の
フィンの外径よりも大きくなるため、フィンの回転によ
る発生圧力が大きくなる。
【0022】請求項3の発明のように、エンドリング及
びフィンを、これらの内周部が回転軸の外周面の近傍と
なる位置まで延ばした場合には、フィンの外周速と内周
速との差が大きくなるため、前述した(1)式より、フ
ィンの回転による発生圧力が大きくなる。
【0023】請求項4の発明のように、エンドリングの
内周部側の軸方向長さを、外周部側の軸方向長さよりも
大きくなるように設定した場合には、フィン付近の流れ
がスムーズとなって通風抵抗が小さくなるため、やは
り、フィンの回転による発生圧力が大きくなる。
【0024】一方、固定子巻線の先端部と導風板との間
の軸方向の隙間と、導風板と軸受ブラケットとの間の軸
方向の隙間との割合を変化させた場合において、固定子
巻線の先端部と導風板との間の隙間の方が小さいときに
は、ここ(固定子巻線の先端部と導風板との間の領域)
での流速が速くなり、圧力損失が大きくなる。逆に、導
風板と軸受ブラケットとの間の軸方向の隙間の方が小さ
いときには、ここ(導風板と軸受ブラケットとの間の領
域)での流速が速くなり、圧力損失が大きくなると共
に、軸受ブラケットにおける吸気口の有効吸気面積が減
る。
【0025】そこで、請求項5の発明のように、固定子
巻線の先端部と導風板との間の軸方向の隙間と、導風板
と軸受ブラケットとの間の軸方向の隙間とを略等しくな
るように設定した場合には、それら固定子巻線の先端部
と導風板との間の隙間と、導風板と軸受ブラケットとの
間の隙間における通風抵抗を極力少なくでき、流量を一
層増加させることができる。
【0026】機内(外殻内)においては、固定子巻線に
おける接続部及び口出しケーブルは通風抵抗になる。ま
た、回転軸の出力側の軸受と反出力側の軸受のサイズに
違いがある場合、軸受のサイズが大きい側は、軸受ハウ
ジングのサイズも大きくなるため、軸受のサイズが小さ
い側よりも、通風面積が小さくなると共に通風抵抗が大
きくなる。
【0027】そこで、請求項6の発明のように、固定子
巻線における接続部及び口出しケーブルを、軸受のサイ
ズが小さい側に配置した場合には、軸受のサイズが大き
い側と小さい側とで通風抵抗が極力バランスするように
なる。このため、発生圧力の増加に伴って流量が一方側
だけ特に増えるというようなことを極力防止することが
できる。
【0028】請求項7の発明のように、排気口を、これ
の軸方向の端部が固定子鉄心の軸方向の端面より軸方向
の外側となるように構成した場合には、排気口の軸方向
の端部において軸方向内側に発生する、はくり領域が小
さくなり、排気口の有効な通風面積が大きくなり、これ
に伴い通風抵抗が小さくなり、ひいては流量が増加する
ようになる。
【0029】請求項8の発明のように、エンドリングに
おける外周部と軸方向外側の側面との間の肩部に面取り
部を設けた場合には、エンドリング側からエンドリング
の外周側に存する固定子巻線のストレート部への流れが
スムーズになって、その部分の通風抵抗が小さくなり、
ひいては流量が増加するようになる。
【0030】また、請求項9の発明のように、固定子鉄
心の軸方向端面から外側へ突出した固定子巻線のストレ
ート部における軸方向外側の端部を、エンドリングの軸
方向外側の側面よりも軸方向の外側となるように設定し
た場合には、請求項8の場合と同様に、エンドリング側
からエンドリングの外周側に存する固定子巻線のストレ
ート部への流れがスムーズになって、その部分の通風抵
抗が小さくなり、ひいては流量が増加するようになる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1ない
し図6を参照して説明する。まず開放形回転電機である
開放形誘導電動機の構成を示す図1において、電動機の
外殻21は、筒状をなす固定子枠22と、この固定子枠
22の両端部に嵌合して装着された軸受ブラケット23
(一方のみ示す)とから構成されている。このうち、軸
受ブラケット23には、中央部に軸受ハウジング24が
形成されていると共に、この軸受ハウジング24の周囲
に複数の吸気口25が形成され、また、固定子枠22に
は複数の排気口26が形成されている。
【0032】上記固定子枠22の内周部には固定子27
が配設されている。この固定子27は、固定子枠22に
固定された環状をなす固定子鉄心28と、この固定子鉄
心28のスロットに巻装された固定子巻線29とから構
成されている。
【0033】固定子27の内側に回転子30が配設され
ている。この回転子30は、軸受ハウジング24に軸受
31を介して支承された回転軸32と、この回転軸32
の外周部に設けられ固定子鉄心28の内側に配置された
回転子鉄心33と、この回転子鉄心33に設けられた複
数個の回転子導体34と、回転子鉄心33の両端部にお
いて回転子導体34を短絡するように設けられたエンド
リング35と、このエンドリング35から軸方向の外側
に向けて突設された複数のフィン36とから構成されて
いる。フィン36は、エンドリング35側の基端部に対
して軸方向外側の先端部36a側が若干細くなるような
テーパ状に形成されている。
【0034】そして、軸受ブラケット23の内側には環
状をなす導風板37が設けられていて、この導風板37
は、内周部側の端部37aが上記フィン36の先端部3
6aに近接するように配置されている。
【0035】ここで、フィン36において、基端部(エ
ンドリング35側)の外周部の、回転中心からの半径を
Rui、同内周部の同半径をRdi、先端部36a側の外周
部の同半径をRuo、同内周部の同半径をRdoとすると、
フィン36の回転中心からの平均半径Rmは、次式で表
される。 Rm=(Rui+Rdi+Ruo+Rdo)/4 …(5)
【0036】回転子30の回転角速度をωとした場合、
フィン36の平均半径Rmの位置(以下、平均半径位置
と称する)における周速度uは、次式で表される。 u=ω・Rm …(6)
【0037】そして、フィン36の先端部36aと導風
板37との間の軸方向の隙間をδとしたとき、本実施例
においては、この隙間δを、フィン36の平均半径位置
の、秒速で表した周速度uの値(周速値)の略0.05
5[%]となるように設定している。換言すれば、隙間
δ及び周速値uは、
【数5】 となる関係が成立するように設定している。
【0038】上記構成において、回転子30の回転に伴
いフィン36が回転すると、このフィン36の送風作用
(昇圧効果)により、矢印で示すように、外殻21外部
の外気が吸気口25から外殻21内に吸入され、その空
気は導風板37と軸受ハウジング24との間の流路A、
及び導風板37とエンドリング35との間の流路Bを通
り、固定子27側へ送られる。固定子27側へ送られた
空気は、導風板37と固定子巻線29の先端部29aと
の間の流路C側と、固定子鉄心28と固定子巻線29の
固定子鉄心28から軸方向外側へ突出したストレート部
29bとの間の流路Dとに分岐し、固定子巻線29の背
部で合流し、この後、固定子鉄心28の背部の流路Eを
通り、固定子枠22の排気口26から外殻21の外部へ
排出される。
【0039】ところで、フィン36の先端部36aと導
風板37との間の軸方向の隙間δを変化させた場合にお
いて、その隙間δが小さいときには、図2に示すよう
に、フィン36の回転時に導風板37の機内側(軸方向
の内方側)に発生する空気流のはくり領域38が、回転
によりフィン36が通過する領域まで及ぶようになる。
逆に、その隙間δが大きいときには、図3に示すよう
に、フィン36の回転時にフィン36と導風板37との
間に循環流39が発生するようになる。
【0040】これに対して、本実施例のように、上記隙
間δを、フィン36の平均半径位置における秒速で表し
た周速値uの略0.055[%]となるように設定した
ときには、図4に示すように、導風板36の機内側に発
生する空気流のはくり領域40が、フィン36が回転す
る領域まで及ぶことがなく、また、フィン36と導風板
37との間に循環流が発生することもない。このため、
フィン36部分における有効な通風流路断面積が大きく
なり、図5の特性線B0のように、フィン36の回転に
よる発生圧力が大きくなり、作動点が高圧力側へ移動
し、流量はQaからQbに増加し、冷却性能を向上でき
ることになる。
【0041】図6には、上記隙間δと周速値uとの比を
変化した時の、空気流量の変化を調査した実験結果を示
す。実験は次のようにして行った。すなわち、電動機は
回転子30の回転数をインバータにより変化させ、フィ
ン36と導風板37との間の隙間δは、導風板37を取
り替えることにより変化させた。そして、軸受ブラケッ
ト23の吸気口25に対し、軸方向に軸受ブラケット2
3の外径の4倍程度のランニングダクトを設け、ダクト
の断面において十字状に上下方向の各10点の測定点を
設け、合計20点の風速を測定し、これを平均してダク
ト断面積を掛けて流量を求めた。
【0042】実験結果を、隙間δと周速値uの比で整理
すると、(δ/u)の比が略0.055[%]のときに
流量が最大となった。この実験結果から明らかなよう
に、(δ/u)の比が略0.055[%]のときに高流
量が得られるようになるから、マシンサイズを大きくす
ることなく、冷却性能の向上を図ることができるように
なる。
【0043】図7ないし図9は本発明の第2実施例を示
したものであり、この第2実施例は次の点に特徴を有し
ている。すなわち、フィン41において、これの外周部
41aにおける周方向の両端部41b,41cを、略9
0度となるように角張らせた形状としている。
【0044】フィンの回転による昇圧効果は、前述した
(1)式で表されるが、フィンの外周端部の周速が重要
である。ちなみに、図9の(b)のフィン42のよう
に、これの外周部42aにおける周方向の両端部に円弧
状の面取り部42b,42cを設け、外周部42aを円
弧状に形成したような場合には、空気はほぼフィン42
に沿って流れることになる。フィンの回転方向を矢印4
3で示す。
【0045】これに対して、本実施例のフィン41のよ
うに、外周部41aにおける両端部41b,41cを角
張らせ、いわゆる面取り部を設けない場合には、フィン
41の外周部41aのまわりの空気の流れは、図9の
(a)のようになる。すなわち、フィン41の回転時
に、その両端部41b,41cの角部において流れがは
くりするようになり(はくり領域44参照)、等価フィ
ン外径Le(見掛上のフィン41の外径)が実際のフィ
ン41の外径Loよりも大きくなるため、その分フィン
41の回転による発生圧力が大きくなる。よって、フィ
ン41の回転による発生圧力は、図5の特性線B0のよ
うに大きくなり、やはり流量を増加させることができる
ようになる。したがって、このような第2実施例におい
ても、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0046】図10は本発明の第3実施例を示したもの
であり、この第3実施例は次の点に特徴を有している。
すなわち、エンドリング45及びフィン46は、これら
の内周部45a,46aが回転軸32の外周面の近傍と
なる位置まで延ばされた構成となっている。
【0047】このような構成によれば、フィン46にお
いて、外周速(外周部46bの周速)と内周速(内周部
46aの周速)との差が大きくなるため、前述した
(1)式より、フィン46の回転による発生圧力が大き
くなる。よって、この第3実施例においても、フィン4
6の回転による発生圧力は、図5の特性線B0のように
大きくなり、やはり流量を増加させることができるよう
になる。
【0048】図11は本発明の第4実施例を示したもの
であり、この第4実施例は次の点に特徴を有している。
すなわち、エンドリング47において、これの内周部4
7a側の回転子鉄心33からの軸方向長さM1を、外周
部47b側の軸方向長さM2よりも大きくなるように設
定し、かつ外周部47b側の軸方向長さM2は、固定子
巻線29において固定子鉄心28から突出したストレー
ト部29bの軸方向長さM3よりも小さくなるように設
定している。また、エンドリング47において軸方向外
側の側面47cは、外周部47aからストレート部29
bに向けて斜面となっている。
【0049】このような構成によれば、フィン36の回
転時において、フィン36側から固定子巻線29のスト
レート部29b側への流れがスムーズとなって通風抵抗
が小さくなるため、フィン36の回転による発生圧力が
大きくなる。よって、この第4実施例においても、フィ
ン36の回転による発生圧力は、図5の特性線B0のよ
うに大きくなり、やはり流量を増加させることができる
ようになる。
【0050】図12及び図13は本発明の第5実施例を
示すものであり、この第5実施例は第1実施例とは次の
点が異なっている。すなわち、図12において、導風板
37の形状及び配置位置を調整することにより、固定子
巻線29の先端部29aと導風板37との間の軸方向の
隙間N1と、導風板37と軸受ブラケット23との間の
軸方向の隙間N2とを略等しくなるように設定してい
る。
【0051】図13には、固定子巻線29の先端部29
aと導風板37との間の軸方向の隙間N1と、導風板3
7と軸受ブラケット23との間の軸方向の隙間N2との
割合を変化させた場合において、(N1/N2)の比と
圧力損失との関係が示されている。この図13におい
て、一点鎖線で示す特性線O1は、固定子巻線29の先
端部29aと導風板37との間の領域48の特性線を示
し、二点鎖線で示す特性線O2は、導風板37と軸受ブ
ラケット23との間の領域49の特性線を示し、実線で
示す特性線O3は、特性線O1と特性線O2との合計し
たものを示している。
【0052】ここで、隙間N1及びN2の割合を変化さ
せた場合において、隙間N1の方が隙間N2よりも小さ
いときには、領域48(固定子巻線29の先端部29a
と導風板37との間)での流速が速くなり、圧力損失が
大きくなる。逆に、隙間N2の方が隙間N1よりも小さ
いときには、領域49(導風板37と軸受ブラケット2
3との間)での流速が速くなり、圧力損失が大きくなる
と共に、軸受ブラケット23における吸気口25の有効
吸気面積が減ることになる。
【0053】そこで、本実施例のように、隙間N1と隙
間N2とを略等しくなるように設定した場合(N1/N
2=1.0)には、特性線O3から明らかなように、領
域48及び領域49における合計の圧力損失を最も小さ
くでき、通風抵抗を極力少なくできることになる。
【0054】前述した第1ないし第4実施例において
は、フィンの回転による発生圧力を大きくするようにし
たが、一般にフィンによる発生圧力が大きくなっても、
軸受ブラケット23と導風板37との間、或いは導風板
37と固定子巻線29の先端部29aとの間などの通風
抵抗が大きいと、流量はあまり増えないことになる。こ
の点、本実施例によれば、上述したように、隙間N1と
隙間N2とを略等しくなるように設定したことにより、
領域48及び領域49における通風抵抗を極力少なくす
ることができ、図5で説明すると、通風抵抗曲線はR0
からR1側へ移動し、流量はQaからQ1へと増加する
ようになり、第1ないし第4のいずれかの実施例と組み
合わせることにより、流量を一層増加させることが可能
になる。
【0055】図14及び図15は本発明の第6実施例を
示したものであり、この第6実施例は次の点に特徴を有
している。すなわち、図14において、固定子巻線29
における接続部50及び口出しケーブル51を、図14
中左右両側の軸受31,31aのうち、外径サイズの小
さい左の軸受31a側(回転軸32において反出力側3
2b)に配置している。
【0056】機内(外殻21内)においては、固定子巻
線29における接続部50及び口出しケーブル51は通
風抵抗になる。また、回転軸32の出力側32aの軸受
31と反出力側32bの軸受31aのサイズに違いがあ
る場合、軸受31のサイズが大きい側(出力側32a)
は、軸受ハウジング24のサイズも大きくなるため、軸
受31aのサイズが小さい側(反出力側32b)より
も、通風面積が小さくなると共に通風抵抗が大きくな
る。
【0057】従来では、それら接続部及び口出しケーブ
ルは、出力側に配置されることが多かった。このような
場合には、固定子巻線の温度分布は、図15に破線で示
されるように、出力側の温度上昇が反出力側に比べて相
当大きくなっている。
【0058】これに対して、本実施例のように、接続部
50及び口出しケーブル51を軸受のサイズが小さい反
出力側32bに配置した場合には、出力側32aと反出
力側32bとで通風抵抗が極力バランスするようになる
ため、固定子巻線29の温度分布は、図15の実線で示
すように、出力側32aと反出力側32bとで略同じよ
うになる。よって、第1ないし第4のいずれかの実施例
と組み合わせることにより、発生圧力の増加に伴って流
量が一方側だけ特に増えるというようなことを極力防止
できて、両側とも流量を同じように増加させることがで
き、ひいては全体の流量を一層増加させることができる
ようになる。
【0059】図16ないし図18は本発明の第7実施例
を示したものであり、この第7実施例は第1実施例とは
次の点が異なっている。すなわち、図16において、固
定子枠22における排気口26を、これの軸方向の端部
26aが固定子鉄心28の軸方向の端面28aより寸法
Sだけ軸方向の外側となるように構成している。
【0060】ここで、図17には、前記第1実施例の構
成において、有限体積法を用いた流れの数値解析結果と
して等温線を示す。この図17において、フィン36に
よる発生圧力が大きくなり、流量が増え、流速が大きく
なると、排気口26の端部26aの軸方向内側に発生す
る、はくり領域52が大きくなり、排気口26における
流出領域53が狭くなる。このため、排気口26の通風
抵抗が増え、流量の増加がやや少なくなる。
【0061】これに対して、本実施例のように、排気口
26を、これの端部26aが固定子鉄心28の端面28
aより軸方向の外側となるように構成した場合には、有
限体積法を用いた流れの数値解析結果としての等温線は
図18に示すようになる。この図18と図17とを比較
してわかるように、図18の場合には、排気口26の端
部26aの軸方向内側に発生する、はくり領域52が小
さくなると共に、排気口26における流出領域53が大
きくなる。したがって、排気口26の有効な通風面積が
大きくなり、排気口26の通風抵抗が小さくなるから、
図5で説明すると、通風抵抗曲線はR0からR1側へ移
動し、流量はQaからQ1へと増加するようになり、第
1ないし第4のいずれかの実施例と組み合わせることに
より、流量を一層増加させることが可能になる。
【0062】図19は本発明の第8実施例を示したもの
であり、この第8実施例は第1実施例とは次の点が異な
っている。すなわち、エンドリング35において、外周
部35aと軸方向外側の側面35bとの間の肩部に、固
定子巻線29のストレート部29b側に向けて傾斜する
斜面から成る面取り部54を設けている。
【0063】このような構成によれば、エンドリング3
5側からエンドリング35の外周側に存する固定子巻線
29のストレート部29bへの流れがスムーズになっ
て、その部分の通風抵抗が小さくなり、図5で説明する
と、通風抵抗曲線はR0からR1側へ移動し、流量はQ
aからQ1へと増加するようになり、第1ないし第4の
いずれかの実施例と組み合わせることにより、流量を一
層増加させることが可能になる。
【0064】図20は上記第8実施例の変形例を示した
ものであり、第8実施例とは次の点が異なっている。す
なわち、エンドリング35における面取り部55を円弧
状に形成している。このような実施例においても、第8
実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0065】図21及び図22は本発明の第9実施例を
示したものであり、この第9実施例は第1実施例とは次
の点が異なっている。すなわち、固定子巻線29におい
て、固定子鉄心28の軸方向の端面28aから突出した
ストレート部29bの軸方向の端部29cを、エンドリ
ング35の軸方向外側の側面35bよりも軸方向の外側
となるように設定している。なお、図22において、5
6は固定子鉄心28に形成されたスロット、57はスロ
ット56間の歯部であり、固定子巻線29のストレート
部29bはスロット56から突出している。
【0066】このような第9実施例によれば、上記した
第8実施例と同様に、エンドリング35側からエンドリ
ング35の外周側に存する固定子巻線29のストレート
部29bへの流れがスムーズになって、その部分の通風
抵抗が小さくなり、図5で説明すると、通風抵抗曲線は
R0からR1側へ移動し、流量はQaからQ1へと増加
するようになり、第1ないし第4のいずれかの実施例と
組み合わせることにより、流量を一層増加させることが
可能になる。
【0067】本発明は上記した各実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば複数の実施例を適宜組み合わせ
て実施することも可能である等、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変形して実施できる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。請求項
1〜4に記載の開放形回転電機によれば、いずれもマシ
ンサイズを大きくすることなく、フィンの回転による発
生圧力を大きくできて、高流量が得られるようになり、
ひいては冷却性能の向上を図ることができる。
【0069】また、請求項5〜9に記載の開放形回転電
機によれば、通風抵抗を極力小さくできて、流量を一層
増加させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図
【図2】フィンと導風板との間の隙間が小さいときの流
れを模式的に示す図
【図3】フィンと導風板との間の隙間が大きいときの流
れを模式的に示す図
【図4】第1実施例における流れを模式的に示す図
【図5】圧力と流量との関係を示す図
【図6】δ/uの比と流量比との関係を示す図
【図7】本発明の第2実施例を示す要部の縦断面図
【図8】図7中X−X線に沿う拡大断面図
【図9】フィンの外周部まわりの流れを示す図
【図10】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図11】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図12】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図13】N1/N2の比と圧力損失との関係を示す図
【図14】本発明の第6実施例を示す電動機の上半部の
縦断面図
【図15】固定子巻線の位置と温度との関係を示す図
【図16】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図17】第1実施例の構造における流動解析結果を示
す図
【図18】第7実施例の構造における流動解析結果を示
す図
【図19】本発明の第8実施例を示す図1相当図
【図20】第8実施例の変形例を示す要部の縦断面図
【図21】本発明の第9実施例を示す図1相当図
【図22】固定子鉄心のスロット部分を示す縦断側面図
【図23】従来構成を示す図1相当図
【図24】圧力と流量との関係を示す図
【符号の説明】
21は外殻、22は固定子枠、23は軸受ブラケット、
24は軸受ハウジング、25は吸気口、26は排気口、
26aは端部、28は固定子鉄心、28aは端面、29
は固定子巻線、29aは先端部、29bはストレート
部、29cは端部、31は軸受、31aは軸受、32は
回転軸、33は回転子鉄心、35はエンドリング、35
aは外周部、35bは側面、36はフィン、36aは先
端部、37は導風板、41はフィン、41aは外周部、
41b,41cは端部、45はエンドリング、45aは
内周部、46はフィン、46aは内周部、47はエンド
リング、47aは内周部、47bは外周部、50は接続
部、51は口出しケーブル、54、55は面取り部であ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす固定子枠の両端部に軸受ハウ
    ジングを有する軸受ブラケットを装着して構成され、こ
    のうち軸受ブラケットに吸気口を形成すると共に固定子
    枠に排気口を形成した外殻と、 環状をなし前記固定子枠の内周部に配設された固定子鉄
    心と、 この固定子鉄心に設けられた固定子巻線と、 前記軸受ハウジングに軸受を介して回転自在に支承され
    た回転軸と、 この回転軸の外周部に設けられ、前記固定子鉄心の内側
    に配置された回転子鉄心と、 この回転子鉄心の両端部に設けられたエンドリングと、 このエンドリングに軸方向の外側に向けて突設されたフ
    ィンと、 前記軸受ブラケットの内側に内周部側の端部が前記フィ
    ンの先端部に近接するように配設された環状をなす導風
    板とを備え、 前記フィンの回転に伴う送風作用により、外殻外部の空
    気を前記吸気口から外殻内に吸入すると共に、外殻内の
    空気を前記排気口から外部へ排出するように構成された
    開放形回転電機において、 前記フィンの先端部と導風板との間の軸方向の隙間を、
    フィンの回転中心からの平均半径位置における秒速で表
    した周速値の略0.055[%]となるように設定した
    ことを特徴とする開放形回転電機。
  2. 【請求項2】 筒状をなす固定子枠の両端部に軸受ハウ
    ジングを有する軸受ブラケットを装着して構成され、こ
    のうち軸受ブラケットに吸気口を形成すると共に固定子
    枠に排気口を形成した外殻と、 環状をなし前記固定子枠の内周部に配設された固定子鉄
    心と、 この固定子鉄心に設けられた固定子巻線と、 前記軸受ハウジングに軸受を介して回転自在に支承され
    た回転軸と、 この回転軸の外周部に設けられ、前記固定子鉄心の内側
    に配置された回転子鉄心と、 この回転子鉄心の両端部に設けられたエンドリングと、 このエンドリングに軸方向の外側に向けて突設されたフ
    ィンと、 前記軸受ブラケットの内側に内周部側の端部が前記フィ
    ンの先端部に近接するように配設された環状をなす導風
    板とを備え、 前記フィンの回転に伴う送風作用により、外殻外部の空
    気を前記吸気口から外殻内に吸入すると共に、外殻内の
    空気を前記排気口から外部へ排出するように構成された
    開放形回転電機において、 前記フィンの外周部における周方向の両端部を角張らせ
    たことを特徴とする開放形回転電機。
  3. 【請求項3】 筒状をなす固定子枠の両端部に軸受ハウ
    ジングを有する軸受ブラケットを装着して構成され、こ
    のうち軸受ブラケットに吸気口を形成すると共に固定子
    枠に排気口を形成した外殻と、 環状をなし前記固定子枠の内周部に配設された固定子鉄
    心と、 この固定子鉄心に設けられた固定子巻線と、 前記軸受ハウジングに軸受を介して回転自在に支承され
    た回転軸と、 この回転軸の外周部に設けられ、前記固定子鉄心の内側
    に配置された回転子鉄心と、 この回転子鉄心の両端部に設けられたエンドリングと、 このエンドリングに軸方向の外側に向けて突設されたフ
    ィンと、 前記軸受ブラケットの内側に内周部側の端部が前記フィ
    ンの先端部に近接するように配設された環状をなす導風
    板とを備え、 前記フィンの回転に伴う送風作用により、外殻外部の空
    気を前記吸気口から外殻内に吸入すると共に、外殻内の
    空気を前記排気口から外部へ排出するように構成された
    開放形回転電機において、 前記エンドリング及びフィンを、これらの内周部が前記
    回転軸の外周面の近傍となる位置まで延ばしたことを特
    徴とする開放形回転電機。
  4. 【請求項4】 筒状をなす固定子枠の両端部に軸受ハウ
    ジングを有する軸受ブラケットを装着して構成され、こ
    のうち軸受ブラケットに吸気口を形成すると共に固定子
    枠に排気口を形成した外殻と、 環状をなし前記固定子枠の内周部に配設された固定子鉄
    心と、 この固定子鉄心に設けられた固定子巻線と、 前記軸受ハウジングに軸受を介して回転自在に支承され
    た回転軸と、 この回転軸の外周部に設けられ、前記固定子鉄心の内側
    に配置された回転子鉄心と、 この回転子鉄心の両端部に設けられたエンドリングと、 このエンドリングに軸方向の外側に向けて突設されたフ
    ィンと、 前記軸受ブラケットの内側に内周部側の端部が前記フィ
    ンの先端部に近接するように配設された環状をなす導風
    板とを備え、 前記フィンの回転に伴う送風作用により、外殻外部の空
    気を前記吸気口から外殻内に吸入すると共に、外殻内の
    空気を前記排気口から外部へ排出するように構成された
    開放形回転電機において、 前記エンドリングの内周部側の軸方向長さを、外周部側
    の軸方向長さよりも大きくなるように設定したことを特
    徴とする開放形回転電機。
  5. 【請求項5】 固定子巻線の先端部と導風板との間の軸
    方向の隙間と、導風板と軸受ブラケットとの間の軸方向
    の隙間とを略等しくなるように設定したことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の開放形回転電
    機。
  6. 【請求項6】 固定子巻線における接続部及び口出しケ
    ーブルを、軸受のサイズが小さい側に配置したことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の開放形回
    転電機。
  7. 【請求項7】 排気口を、これの軸方向の端部が固定子
    鉄心の軸方向の端面より軸方向の外側となるように構成
    したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の開放形回転電機。
  8. 【請求項8】 エンドリングにおける外周部と軸方向外
    側の側面との間の肩部に面取り部を設けたことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の開放形回転電
    機。
  9. 【請求項9】 固定子鉄心の軸方向端面から外側へ突出
    した固定子巻線のストレート部における軸方向外側の端
    部を、エンドリングの軸方向外側の側面よりも軸方向の
    外側となるように設定したことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の開放形回転電機。
JP4286095A 1995-03-02 1995-03-02 開放形回転電機 Pending JPH08242555A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017042043A (ja) * 2010-08-25 2017-02-23 クリーン ウェーブ テクノロジーズ, インコーポレイテッド 電気機械の流体冷却のためのシステムおよび方法

Cited By (2)

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