JPH08242403A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH08242403A
JPH08242403A JP7104774A JP10477495A JPH08242403A JP H08242403 A JPH08242403 A JP H08242403A JP 7104774 A JP7104774 A JP 7104774A JP 10477495 A JP10477495 A JP 10477495A JP H08242403 A JPH08242403 A JP H08242403A
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JP
Japan
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image pickup
image
optical axis
shift
focal length
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JP7104774A
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English (en)
Inventor
Shunichi Haga
俊一 芳賀
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像入力装置において、撮像倍率の変更に伴
う光軸ずれを自動的に補正し、安定かつ高品質の撮像画
像を得る。 【構成】 撮像素子(9)を備え被写体原稿の画像をズ
ームレンズ(3)により撮像する撮像手段(4)と、ズ
ームレンズ(3)の所定のズーム倍率にわたって、ズー
ムレンズ(3)のズーム位置と光軸ずれの量とを関連づ
けるデータを記憶する記憶手段(28)と、撮像素子
(9)への入射光の光軸にほぼ垂直な面内で撮像素子
(9)を移動する撮像素子移動手段(8)と、光軸ずれ
の量とズーム位置とを関連づけるデータに基づきズーム
レンズ(3)のズーム位置の変化に対応して撮像素子移
動手段(8)による撮像素子(9)の移動量を制御する
ことによりズームレンズ(3)の光軸ずれを補正する制
御手段(28)とを備える。画素ずらし機能を併用し
て、撮像画素を高解像度化することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像入力装置に関し、
特に、撮像レンズとしてズームレンズ、多焦点レンズな
どの変倍レンズを使用した画像入力装置において、撮像
レンズの倍率を変更する際に生じる光軸ずれを自動的に
補正するとともに出力画像の高解像度化を図り、もって
安定かつ高品質の画像入力を可能にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、印刷原稿その他の原稿像をモ
ニタテレビジョン(以下、単にモニタと称する)の画面
に画像として映し出すために、原稿像を撮像して対応す
るビデオ信号を得る画像入力装置が使用される。画像入
力装置は一般に、このような原稿などの被写体を置く原
稿台と、その原稿台の上方に取り付けられたビデオカメ
ラなどの撮像装置を備える。また、必要に応じて、原稿
の撮像面を照明する照明装置なども設けられる。
【0003】さらに、このような画像入力装置におい
て、撮像倍率を調整しあるいはモニタ画面上にたとえば
原稿の特定部分を表示させるために、撮像レンズとして
ズームレンズまたは多焦点レンズのような変倍レンズを
使用することもできる。この場合は、オペレータは、モ
ニタ上に映し出された原稿画像を見ながら撮像レンズを
操作して、画像の大きさ、撮像範囲などを調整し、また
原稿の必要な部分を所望の大きさで映し出すことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像入力装置では、撮像レンズを操作して倍
率を変える際に光軸ずれが生じ、そのため、モニタ画面
上に映し出される原稿の出力画像の位置がずれるという
問題があった。
【0005】図11は、撮像レンズとしてズームレンズ
を使用し、そのようなズームレンズによって生じる光軸
ずれを図式的に示したものである。この図では、原稿像
と、撮像装置のズームレンズと撮像素子を介してモニタ
画面上に表示させた出力画像との対応関係を模式的に示
している。
【0006】原稿面101から出た光は、ズームレンズ
102を通って、撮像素子の撮像面103上に結像す
る。撮像面103に結像した原稿面101の像はビデオ
信号に変換され、そのビデオ信号がモニタに送られモニ
タ画面上に出力画像104を表示する。原稿面101、
撮像面103および出力画像104の位置はそれぞれ、
X軸とY軸を含む平面で規定されている。
【0007】今、ズーム倍率をn倍からn′倍に変え
て、出力画像104のX軸方向とY軸方向の大きさを
n′/n倍に拡大し、出力画像104′を得る場合を想
定する。また、ズーム倍率がn倍のときは、ズームレン
ズに光軸ずれがなく、ズームレンズを移動してズーム倍
率をn′倍にすると光軸ずれが生じると想定する。
【0008】ズーム倍率がn倍でズームレンズ102に
光軸ずれがないとき、原稿面101の点Oから出た光
は、ズームレンズ102を通って撮像面103の点O′
に入射し、出力画像104の点O″の位置に表示され
る。
【0009】ズーム倍率をn′倍に変更すると、ズーム
レンズ102に光軸ずれが生じ、その光軸ずれのため
に、原稿面101の点Oの光は、撮像面103上で、X
軸の負の方向に距離δだけずれた点Pに入射する。した
がって、このとき撮像面103上に結像した原稿面10
1の画像全体は、X軸の負の方向に距離δだけずれるこ
とになる。
【0010】この撮像面103上の距離δの画像ずれ
は、出力画像104′では距離δ′の画面ずれに拡大さ
れる。そのため、ズーム倍率n′に拡大した出力画像1
04′は、実際には、破線で示した位置にずれて表示さ
れる。出力画像104がずれる距離δ′と、撮像面10
3上で結像画像がずれる距離δとは次のように関係にな
る。 δ′=(n′/n)・Nδ ここで、Nは撮像素子の撮像面の大きさに対するモニタ
画面の大きさの比である。
【0011】つまり、ズームレンズ102の光軸ずれで
生じた撮像面103上の結像ずれは、モニタ画面上に表
示される出力画像104においては、ズーム倍率を高く
した分だけずれも拡大されて大きな画面ずれとしてあら
われる。
【0012】このような出力画面のずれが生じると、必
要な画像がモニタ画面上に入らずに不十分な情報の画像
になったり、画面が見苦しくなったりする。たとえば、
原稿面の中央のある領域を拡大して表示させようとする
と、光軸ずれのため、モニタ画面上には、原稿の中央部
分の拡大画像ではなく、中央部分からずれた原稿領域の
拡大画像が表示される。そのため、オペレータは、モニ
タ画面上の出力画像のずれを修正するために、原稿の位
置を手でずらして調整しなければならない。
【0013】光軸ずれは、たとえば、ズームレンズ固有
の精度やズームレンズ内でレンズを移動する機構部分の
誤差やガタによって生じる。したがって、光軸ずれをな
くするためには、レンズ自体やレンズの機構部分の精度
を高める必要がある。しかし、レンズ自体の精度を高め
かつ機構部分の精度を高めるために製造仕様を厳しくす
るとレンズが高価になるという不都合があった。
【0014】したがって、本発明の目的は、撮像レンズ
としてズームレンズなどの焦点距離を変更設定可能なレ
ンズを使用する画像入力装置において、撮像レンズの倍
率変更による光軸ずれを補正してモニタ画面上に安定し
た画像を表示できるようにすることにある。
【0015】本発明の他の目的は、撮像レンズとしてズ
ームレンズなどの焦点距離を変更可能なレンズを使用す
る画像入力装置において、撮像レンズの倍率変更による
光軸ずれを補正するとともに、撮像画像の高解像度化を
図り、もって安定かつ高品質の出力画像を得ることがで
きるようにすることにある。
【0016】
【課題を解決しようとする手段】上記問題点の解決のた
め、本発明の画像入力装置では、少なくとも第1の焦点
距離または第2の焦点距離に焦点距離を変更設定可能な
撮像レンズと、撮像素子を備え前記撮像レンズを介して
被写体原稿の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像レン
ズの各焦点距離にわたり前記撮像レンズの焦点距離と光
軸ずれ量とを関連づけるデータを記憶する記憶手段と、
前記撮像素子への入射光の光軸にほぼ垂直な面内で前記
撮像素子を移動する撮像素子移動手段と、前記記憶手段
に記憶されたデ−タに基づき、前記撮像レンズの焦点距
離の変化に対応して、前記撮像素子移動手段による前記
撮像素子の移動量を制御することにより前記撮像レンズ
の光軸ずれを補正する制御手段とを設ける。
【0017】また、プリセットモード時に前記撮像素子
に対してレーザ光などの基準ビームを照射する基準ビー
ム照射手段と、前記撮像レンズを各焦点距離に設定した
状態で前記基準ビームを前記撮像素子上に照射し、該基
準ビ−ムの受光位置にもとづき前記光軸ずれの量を求め
る演算手段とをさらに設けることもできる。
【0018】さらに、前記記憶手段は前記撮像レンズの
焦点距離を該焦点距離を増大する方向に変化させる場合
および該焦点距離を低減する方向に変化させる場合の焦
点距離と光軸ずれの量とを関連づけたデータを記憶して
おり、前記制御手段は、焦点距離を変化させる方向をも
加味して、前記撮像レンズの光軸ずれ補正量を調整する
と好都合である。
【0019】また、前記撮像素子の撮像面が複数の画素
で構成され、前記演算手段は前記撮像面に受光した基準
ビームの位置を画素の番地として得ることにより光軸ず
れの量を求めると好都合である。
【0020】さらに、前記撮像素子移動手段が圧電素子
を含み、該圧電素子への印加電圧とその変位量との関係
を示すデータが所定の記憶手段に記憶され、前記制御手
段は該所定の記憶手段からデータを読み出して前記撮像
素子移動手段を駆動するよう構成することもできる。
【0021】また、前記光軸ずれの量が所定の範囲内に
あるときだけ前記撮像素子を移動させて光軸ずれを補正
するよう構成すると好都合である。
【0022】さらに、前記制御手段は、前記撮像レンズ
の焦点距離の変化による光軸ずれを補正した後、前記撮
像素子を画素ピッチの整数分の1の長さずつ水平および
/または垂直方向にシフトさせて画像入力を行ない、そ
れぞれのシフト位置で得られた画像信号を合成して入力
画像の高解像度化を行なうよう構成することもできる。
【0023】
【作用】このような構成を有する画像入力装置では、撮
像手段によって被写体原稿の画像を撮像する際に、前記
制御装置が撮像レンズの現在の焦点距離における光軸ず
れ量に関連するデータを前記記憶装置から読み出す。そ
して、この読出されたデータに基づき、前記撮像素子移
動手段を制御し、撮像素子を光軸にほぼ垂直な面内で移
動することにより、光軸ずれを補正する。したがって、
撮像レンズの焦点距離を変更設定してモニタ画面上の出
力画像を拡大または縮小しても、出力画像が予定した領
域からずれることがなく、必要な情報が画面内に的確に
表示される。
【0024】また、プリセットモード時にレーザ光など
の基準ビームを照射する手段によって、径を細く絞った
基準ビームを撮像素子上に結像させるとともに、撮像レ
ンズを各焦点距離に順次設定し、前記基準ビームの受光
位置から光軸ずれの量を演算して求めることにより、撮
像レンズの焦点距離と光軸ずれの量を関連付けたデータ
をより正確かつ容易に得ることができる。このようにし
て得られたデータは前記記憶手段に記憶され、画像入力
の際に光軸ずれの補正のための使用することができる。
【0025】また、前記記憶手段により、撮像レンズの
焦点距離を増大する方向に変化させる場合および低減す
る方向に変化させる場合の両方について焦点距離と光軸
ずれの量とを関連付けたデータを記憶し、制御手段で
は、そのデータに基づいて焦点距離の変化方向を加味し
て補正を行なうことにより、焦点距離の変化方向によっ
て光軸ずれの量が異なる撮像レンズであっても、光軸ず
れを高精度に補正し、撮像画像の位置ずれをほぼ完全に
除去することが可能になる。
【0026】なお、前記プリセットモード時に、基準ビ
ームを撮像素子上に照射して撮像面に受光した基準ビー
ムの位置を求める場合、撮像素子の撮像面が複数の画素
で構成されていることに鑑み、撮像面上に受光した基準
ビームの位置を画素の番地として得るよう構成すること
により、前記演算手段による光軸ずれ量の演算が極めて
容易に行なうことができるようになり、かつ光軸ずれ量
の精度も向上する。
【0027】さらに、前記撮像素子移動手段は圧電素子
を含めた構成とし、かつ該圧電素子への印加電圧とその
変化量との関係を示すデータを所定の記憶手段に記憶し
ておくことにより、前記制御手段は該所定の記憶手段か
らデータを読出して撮像素子移動手段を駆動すれば良
く、簡単な構成で精密かつ的確な補正を行なうことが可
能になる。
【0028】さらに、光軸ずれの量が所定の範囲内にあ
るときだけ補正を行なうよう構成することにより、撮像
素子移動手段によって的確に移動補正可能な範囲内で、
確実に光軸ずれを補正することができる。
【0029】さらに、前記制御手段によって、撮像レン
ズの焦点距離の変化による光軸ずれを補正した後、撮像
素子を画素ピッチの整数分の1の長さづつ水平および/
または垂直方向にシフトさせて画像入力を行ない、それ
ぞれのシフト位置で得られた画像信号を合成して出力画
像信号とすることにより、撮像レンズの焦点距離を変化
させて撮像する場合にも、撮像画像の光軸ずれが除去さ
れしかも高解像度の撮像画像が得られる。したがって、
例えば、ある被写体の一部を精密に観察するような場
合、始めに被写体全体を撮像しておき、撮像レンズの焦
点距離を大きくして被写体の一部を拡大して観察すると
好都合であり、このような場合にも、光軸ずれがなくし
かも高解像度の撮像画像が得られるから、迅速かつ効率
的に精密な観察を行なうことが可能になる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。
【0031】図1は本発明の一実施例に係る画像入力装
置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図
1(a)において、原稿台1から上方に延びた支柱2に
撮像レンズとしてズームレンズ3を有する撮像カメラ4
が取り付けられ、その両側に照明装置5が配置されてい
る。原稿台1には、この画像入力装置に関する様々な設
定を行う操作部6が組み込まれている。なお、撮像レン
ズとしては多焦点レンズなども使用できる。例えば、広
角と望遠との2つの焦点距離に切り換え可能な2焦点レ
ンズを使用しても良い。
【0032】さらに、図1(b)に示すように、原稿台
1にはレーザなどの基準ビーム照射用の光源7が埋め込
まれ、またカメラ4の内部にある撮像素子シフト機構8
に装着されたCCDなどの撮像素子9が点線で示してあ
る。光源7は、照射される光が1点鎖線に沿って撮像素
子9に入射するように位置決めされている。
【0033】なお、図1の点線部22はフィルム入力部
であり、フィルム画像は原稿台1上に設けたミラー23
をフィルム入力時自動で矢印方向に回転移動することに
よって、該ミラー23により光路変換してズームレンズ
3に入射し、カメラ4にて撮像される。ミラー23は書
画入力時は原稿台1内に閉じられている。
【0034】このような構成の画像入力装置において、
オペレータは原稿(不図示)を原稿台1の上に置き、操
作部6を操作してこの画像入力装置の様々な設定を行
い、カメラ4で原稿画像を撮影する。このとき、原稿の
一部分だけを拡大して表示したい場合、または原稿を縮
小して表示したい場合は、操作部6を操作してズームレ
ンズ3を作動させて撮像倍率を変更して撮影する。
【0035】図2に、カメラ4内の撮像素子シフト機構
8と撮像素子9の構造を示す。図2(a)は、撮像素子
9を装着した撮像素子シフト機構8の平面図であり、
(b)は(a)の平面図の線A−Aに沿った断面図であ
る。
【0036】図2(a)において、撮像素子9は、画素
の配列の横方向がX軸方向、縦方向がY軸方向となって
いる。撮像素子シフト機構8は、ベース板A10、ベー
ス板B11およびベース板C12が重ね合わされて構成
され、ベース板A10に撮像素子9が接着固定されてい
る。
【0037】ベース板A10は、3カ所に設けられたY
軸方向に細長い穴を介して、位置決めピン13でベース
板B11に対して褶動可能に取付けられている。また、
図2(b)に示したように、ベース板A10とベース板
B11はシフト素子A14で互いに結合されている。こ
のシフト素子A14は、ピエゾ素子など、印加電圧に応
じて伸縮する材料からなり、図3に示したように、圧電
材料を挟んで配置した電極板20、21に電圧を印加す
ることによって、L方向に伸縮する性質を有する。シフ
ト素子A14は、その伸縮によってベース板A10とベ
ース板B11がY軸方向に互いにずれるような構造で、
ベース板A10とベース板B11に取り付けられてい
る。
【0038】さらに、ベース板B11は、3カ所に設け
られたX軸方向に細長い穴を介して、位置決めピン15
によってベース板C12に対して褶動可能に取付けられ
ている。また図2(b)に示すように、ベース板B11
とベース板C12は2個のシフト素子B16で結合され
ている。このシフト素子B16は、シフト素子A17と
同様のものでよく、ここでは、その伸縮方向がX軸方向
になるように取り付けられ、印加電圧に応じた量だけ、
ベース板B11はベース板C12に対してX軸方向に相
対的に移動する。
【0039】ベース板C12は、3カ所にあるねじ17
によって、カメラ4の本体に固定されている。このベー
ス板C12は、撮像素子9の光軸、焦点、回転方向の位
置などを調整して固定されている。
【0040】このような構造で撮像素子9が撮像素子シ
フト機構8に支持されているため、シフト素子A14と
シフト素子B16への印加電圧を制御することによっ
て、撮像素子9をXY平面内で移動することができる。
【0041】次に、図4は、本発明に係わる画像入力装
置において、光軸ずれの補正を行なうための電気的構成
を示すブロック図である。
【0042】図4において、光源7(図1)からの基準
ビームが、ズームレンズ3を通って撮像素子9に入射
し、撮像素子9で得られた信号がサンプル/ホールド回
路24、ウィンドコンパレータ25、A/D(アナログ
−デジタル)変換器26を介して演算部27に入力され
る。演算部27は後述のように、基準ビームの入射位置
を示すデータを求めこれを記憶部28に記憶させる。記
憶部28にはまた、読出し専用メモリ(ROM)29が
接続されている。撮像素子9は、シフト素子駆動回路3
0に接続されたシフト素子A14とシフト素子B16に
より移動される。
【0043】また、これらのサンプル・ホールド回路2
4、ウィンドコンパレータ25、A/D変換器26、演
算部27、記憶部28、ROM29およびシフト素子駆
動回路30は、ズーム位置検出部31の信号に基づい
て、制御部32により制御される。
【0044】図4の構成によって行われる光軸ずれの補
正動作につき詳細に説明する。まず、オペレータは、最
初に操作部6(図1)を操作して、プリセットモードを
選択し、ズームレンズ3のズーム位置と光軸ずれの量に
関するデータを設定する。
【0045】プリセット・モードにおいては、まず最初
に、撮像素子9の撮像面における光軸ずれの基準となる
位置を決める。そこで、ズーム倍率をn倍に設定して、
光源7から細く絞った基準ビームを、ズームレンズ3を
介して撮像素子9の撮像面に照射する。
【0046】撮像素子9に基準ビームが結像して生じた
信号は、サンプル/ホールド回路24で一時的に保持さ
れた後、ウィンドコンパレータ25から撮像面の所定領
域内の所定しきい値以上の光強度のデータとして選択出
力され、A/D変換器26によりデジタル信号に変換さ
れ、演算部27で、撮像面上のピクセル番地のデータと
して認識されて、受光ビームの位置が決定される。
【0047】図7は、撮像素子9の撮像面に照射された
基準ビームの受光領域を、演算部27で認識される撮像
領域33の画素番地として表したものである。画素番地
は、撮像素子上にマトリクス状に配列された画素の位置
をXY座標で表したものである。ズームレンズ3を介し
て結像した基準ビーム受光領域34は、この例ではX軸
方向とY軸方向それぞれ3画素分の長さを有する計9画
素の領域である。演算部27では、この基準ビーム受光
領域34にある画素番地からビームの中心画素番地を計
算し、その画素番地を、例えば光軸ずれの量の測定時の
基準画素番地(x0,y0)=(0,0)として決定
し、記憶部28に記憶する。
【0048】次に、ズーム位置を変化させたときの光軸
ずれを測定する。そこで、例えばズーム倍率を拡大して
n′倍に変化させ、そのズームレンズ3を介して撮像素
子9に基準ビームを照射する。そのとき撮像素子9に結
像したビームの信号は、以前と同様、サンプル/ホール
ド回路24で一時的に保持された後、ウィンドコンパレ
ータ25から所定領域内の所定しきい値以上の光強度の
データとして選択出力され、A/D変換器26によりデ
ジタル信号に変換され、演算部27で、撮像面上の画素
番地のデータとして認識される。
【0049】図7に、このとき演算部27で認識され
た、撮像領域33の拡大ビーム受光領域35を示す。拡
大ビーム受光領域35は、基準ビーム受光領域34より
も広く、結像位置は、ズームレンズ3の光軸ずれによっ
て基準画素番地(x0,y0)からずれている。拡大ビ
ーム受光領域35の中心画素番地(x,y)は、この拡
大ビーム受光領域35の画素位置が、X軸方向にx1 か
らx2 、Y軸方向にy1からy2 までの範囲にあると
き、次の式により求めることができる。
【0050】
【数1】(x,y)={(x1 +x2 )/2,(y1 +
y2 )/2}
【0051】この中心画素番地(x,y)を求めた後、
演算部27で、すでに記憶部28に記憶されている基準
画素番地(0、0)から、受光ビームのX軸方向、Y軸
方向の光軸ずれの量を計算する。
【0052】同時に、前記基準画像番地(X0,y0)
を基準として中心画像番地(x,y)との大小比較を行
なうことにより、光軸ずれの方向を次のように判定す
る。
【0053】
【数2】 x0<xの場合、X軸方向の光軸ずれは正方向(+|X|) x0=xの場合、X軸方向の光軸ずれは無し x0>xの場合、X軸方向の光軸ずれは負方向(−|X|) y0<yの場合、Y軸方向の光軸ずれは正方向(+|Y|) y0=yの場合、Y軸方向の光軸ずれは無し y0>yの場合、Y軸方向の光軸ずれは負方向(−|Y|)
【0054】このようにして判定された光軸ずれの方向
を示すデータは前記光軸ずれ量の絶対値を示すデータと
ともに記憶部28に記憶する。なお、前記光軸ずれ量を
絶対値ではなく、光軸ずれの方向をも加味した正負の値
で表現しかつ記憶部28に記憶させる場合は、ずれ方向
を示すデータを独立に記憶する必要はない。
【0055】なお、このような光軸ずれ量などのデータ
を的確に得るためにウィンドコンパレータ25が使用さ
れる。ウィンドコンパレータ25の機能を、図8を参照
して説明する。この図では、横軸が撮像素子9における
X軸方向の画素番地、縦軸がCCDの出力電圧である。
画素番地がX軸方向にxa からxb の範囲でCCD出力
電圧がqV以上のビームの信号だけを出力するように、
ウィンドコンパレータレベルSが設定されている。また
ここでは、図7で示したような、基準画素番地(x0,
y0)からX軸の負の方向にx画素だけずれたビームT
が、撮像素子に照射された場合を示している。このビー
ムTの画素番地x1からx2の範囲T1の光強度は、ウ
ィンドコンパレータレベルSより高くなっていることが
わかる。
【0056】また、ウィンドコンパレータレベルSの画
素番地の範囲xa とxb の外側に照射された光の信号、
および画素番地の範囲xa からxb の内側であってもウ
ィンドコンパレータレベルSに満たない出力電圧は、ウ
ィンドコンパレータから出力されない。
【0057】したがって、ウィンドコンパレータ25に
より、撮像面において光軸ずれの補正対象とする光軸ず
れ量の範囲を限定し、同時に、撮像面に照射された補正
対象範囲外の光の信号をノイズとして除去することがで
きる。これにより、光軸ずれの補正のために撮像素子を
移動する量を必要最低限に抑えることができ、かつ基準
ビーム以外の光を検出することによる誤動作を回避でき
る。
【0058】図4に戻ると、同図の構成によってズーム
レンズ3のズーム倍率を最小ズーム倍率と最大ズーム倍
率の間で変化させて、演算部27で、すべてのズーム倍
率について光軸ずれの量および光軸ずれの方向を計算
し、その結果から、ズーム倍率と光軸ずれの量を関連付
けたズームレンズ3固有のテーブルを作成し記憶部28
に格納する。
【0059】このとき、ズームレンズ3のズーム倍率
は、ズームレンズ3のレンズの位置アドレスをズーム位
置検出部31で検出して求められる。図5は、ズーム倍
率とズーム位置アドレスの対応関係を示し、ズーム倍率
のn倍からn倍までの変化に対して、ズーム位置ア
ドレスがNからNまで変化し、その対応関係のデー
タはROM29に記憶されている。
【0060】ズームレンズは、ズーム倍率を小さい倍率
(W)から大きな倍率(T)に変化させる拡大方向と、
逆の縮小方向では、同じズーム倍率であっても光軸ずれ
の量が異なることがある。そのため、ズーム倍率に対す
る光軸ずれの量は、拡大方向と縮小方向に変化させたと
きの2通り測定することもできる。
【0061】図9は、ズーム倍率を拡大方向(W→T)
に変化させたときの、各ズーム位置アドレスと、光軸ず
れの量とその光軸ずれを補正するために必要なシフト電
圧との関係を示したテーブルである。ズーム位置アドレ
スは、拡大方向にNからNまで変化する。光軸ずれ
は、前記式1で計算した、光軸ずれしたビームの中心画
素番地の座標のX成分とY成分である。またシフト電圧
は、光軸ずれしたビームの中心画素番地の座標を(0,
0)まで移動するために必要な、X軸方向シフト用のシ
フト素子A14への印加電圧Vxと、Y軸方向シフト用
のシフト素子B16への印加電圧Vyを示す。
【0062】また図10は、ズーム倍率を縮小方向(T
→W)に変化させたときの、各ズーム位置アドレスと、
光軸ずれの量とその光軸ずれを補正するために必要なシ
フト電圧を示したテーブルである。この図9と図10に
示したテーブルのデータは、記憶部28に記憶される。
【0063】光軸ずれと、その光軸ずれを補正すために
撮像素子シフト機構8(図2)に印加する電圧との関係
を、図6に示す。この図では、例として、X軸方向の画
素番地で表された光軸ずれを、シフト素子B16に電圧
を印加して補正する場合を表している。xa とxb は、
図8に示されるウィンドコンパレータ25の最大シフト
範囲に対応している。このグラフから、光軸ずれの量
と、それを補正するための印加電圧の対応関係が明らか
になる。Y軸方向についても同様の関係があり、これら
のX軸方向とY軸方向の移動画素数とシフト電圧との対
応データはROM29に記憶されている。
【0064】図4に戻り、制御部32は、ズーム位置検
出部31からのズーム倍率のデータに基づき、ROM2
9に記憶された移動画素数とシフト電圧の対応データ
と、ズーム倍率とズーム位置アドレスの対応データを記
憶部28に読み出す。そして、すでに記憶部28に記憶
されているズーム倍率と光軸ずれの量の対応データを使
って、シフト素子駆動回路30によりシフト素子A14
とシフト素子B16を駆動して撮像素子9を適切な量だ
け移動させ、光軸ずれを補正する。
【0065】オペレータが実際に原稿を画像入力する際
は、操作部6(図1)で画像入力モードを選択し、ズー
ムレンズ3のズーム倍率を任意に選択すると、ピント合
わせ動作(オートまたはマニュアル)が完了後図4の構
成によって、ズームレンズ3の光軸ずれの補正が自動的
に行われる。なお、ピント合わせ動作完了状態はズーム
位置検出信号の変化がある時間内に停止したことをタイ
マなどを使用して検出し判別する。したがって、モニタ
画面上に表示される画像は、ズーム倍率を変更してもず
れることがなく、必要な情報を確実に表示することがで
きる。また、出力画像のずれを修正するために、原稿の
位置を手で修正する必要がない。
【0066】なお、以上の実施例では、光軸ずれの量を
基準ビームを使って検出して、ズーム倍率と光軸ずれの
量の対応テーブルを作成しているが、基準ビームを用い
ずにその対応テーブルを作成することもできる。その1
つの方法として、ズームレンズを装着したまま、あるズ
ーム倍率で撮像した画像の中心パターンPを基準画素番
地として記憶しておき、ズーム倍率を変更することによ
りずれたパターンPの位置を、基準画素番地からの光軸
ずれの量として相対的に認識してもよい。これをすべて
のズーム倍率にわたって認識することによって、ズーム
倍率と光軸ずれの量の対応テーブルを作成することがで
きる。
【0067】また、別の方法として、使用するズームレ
ンズのズーム位置と光軸ずれの量の対応テーブルのデー
タを、あらかじめ別の測定装置で測定しておき、そのデ
ータを画像入力装置の記憶部に取り込んでもよい。
【0068】また、本実施例では、基準ビームの光源を
画像入力装置の原稿台部分に埋め込んであるが、基準ビ
ームの光源をカメラのレンズキャップなどに取り付け、
プリセットモード時だけカメラにレンズキャップを装着
して、撮像素子に対して基準ビームを照射するようにし
てもよい。
【0069】上記実施例では、光軸ズレを補正する手段
として、CCDを駆動する構成を用いた。この例によれ
ば、装置構成を大きくすることなく、また、ズレ補正の
ための駆動量や駆動させる物体の質量も小さくて済むた
め、非常にコンパクトにしかも、安価に作成でき、実用
的である。
【0070】但し、光軸ズレを補正する手段としては他
にも考えられる。例えば、CCDの代わりにズームレン
ズそのものを駆動する方法である。この駆動方法として
は、ズームレンズをX−Y方向に移動可能に取り付け、
このズームレンズを駆動する方法と、ズームレンズに加
えてバリアングルプリズムを取り付け、このバリアング
ルプリズムを駆動する方法などである。尚、バリアング
ルプリズムとは、例えば、特開平5−215991号に
記載されているような可変傾角プリズムのことであり、
光の出射方向をシフトさせることができる。前者の場
合、ズームレンズそのものをX−Yガイドに沿ってモー
タ等で駆動することによって、達成できる。この場合、
ガイド長等を調整することによって、移動量を比較的自
由に設定できるが、被駆動物が大きくなり、装置をコン
パクトに設計することが困難である。また、バリアング
ルプリズムの場合も駆動機構が大きく複雑な構成にな
り、コンパクトにすることが難しい。
【0071】また、ステージを用いて、原稿を移動させ
る方式によっても達成できる。しかしながら、この方式
も、原稿がステージに対してずれないように固定した上
で、移動させることが必要であり、装置を安価にかつコ
ンパクトに構成することは難しい。
【0072】以上説明したような光軸ずれの補正機能に
加えて、撮像素子をX,Y方向に一定量、例えば1/2
画素ピッチ、だけ移動させて得られた撮像信号を合成し
高解像度化する画素ずらし機能を併用することも可能で
ある。
【0073】すなわち、図12において、実線の四角形
で示される位置にある各画素によって撮像を行なった
後、撮像素子を1/2画素ピッチ(0.5P)だけX方
向にシフトし、点線の四角形で示される位置にある各画
素によってそつ像を行なう。そして、シフト前の撮像信
号とシフト後の撮像信号とを合成することにより、実質
的にX方向の解像度を2倍にすることができる。このよ
うな撮像素子のシフトはY方向にも行なうことができ、
かつX,Y両方向にシフトすることもできる。そして必
要とする解像度の改善度、改善方向に応じてこれらの種
々のシフト方式を併用すればよい。なお、このような画
素ずらし機能については特開平6−315154号に開
示されている。
【0074】このような画素ずらし動作は、例えば、前
述の光軸ずれの補正動作が完了した後に行なうことによ
って、光軸ずれのない安定したかつ高解像度の画像入力
を行なうことができる。このため、例えば画像入力装置
を使用し、ある被写体の一部を拡大して細部の観察を行
なう場合などに、きわめて効率よく的確な観察を行なう
ことが可能になる。
【0075】なお、上記画素ずらし機能は前述の光軸ず
れの補正を行なうために使用するシフト素子A14,B
16、シフト素子駆動回路30、制御部32などを使用
して行なうことができ、画素ずらしのために余分のハー
ドウェアを設ける必要はない。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、撮像レ
ンズの倍率または焦点距離と光軸ずれの量を関連づけた
データを記憶しておき、この記憶データに基づいて撮像
素子移動手段を制御することにより、設定された任意の
撮像倍率での光軸ずれに応じた量だけ撮像素子を移動し
て光軸ずれを自動的に補正することができる。したがっ
て、モニタに表示している原稿画像を撮像倍率を変更し
て表示させるときでも、原稿画像がずれることがなく、
必要な情報を画面内に的確に表示することができる。
【0077】またさらに、レーザなどの基準ビームをビ
ーム径を絞って撮像素子に結像させ、そのビーム結像位
置を画素番地などで測定する。これによって、その測定
結果から演算手段で光軸ずれ量を画素単位で正確に求め
ることができる。したがって、光軸ずれの補正を極めて
高精度に行うことができる。
【0078】また、記憶手段により、撮像倍率の拡大方
向と縮小方向の両方における焦点距離と光軸ずれ量の対
応データを記憶し、そのデータに基づいて光軸ずれを補
正した場合は、撮像倍率の拡大方向と縮小方向で光軸ず
れが異なる撮像レンズであっても、光軸ずれを高精度に
補正することができる。
【0079】また、光軸ずれの量が所定の範囲内にある
ときだけ補正を行うことにより、撮像素子移動手段によ
って移動可能な範囲内で、確実に光軸ずれを補正するこ
とができる。
【0080】さらに、光軸ずれの補正機能に前述の画素
ずらし機能を併用することにより、きわめて安定かつ高
解像度の画像を得ることができ、被写体の一部を拡大し
て観察などを行なう場合にきわめて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像入力装置の概略の
構造を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る画像入力装置における
撮像素子シフト機構の構造を示し、(a)は平面図、
(b)は(a)の線A−Aに沿った断面図である。
【図3】ピエゾ素子の動作を概略的に示す説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に係る画像入力装置の、光軸
ずれ補正処理のための装置構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ズームレンズのズーム倍率とズーム位置アドレ
スの対応関係を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施例に係る画像入力装置の撮像素
子シフト機構において、光軸ずれの量とそのずれを補正
するための印加電圧との対応関係を示すグラフである。
【図7】本発明の一実施例に係る画像入力装置におい
て、撮像素子に入射したビーム位置を画素番地で決定す
る方法を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係る画像入力装置における
ウィンドコンパレータの動作を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係る画像入力装置におい
て、ズーム倍率を拡大方向に変化させたときの、ズーム
位置アドレスと光軸ずれとシフト電圧の対応関係を示す
説明図である。
【図10】本発明の一実施例に係る画像入力装置におい
て、ズーム倍率を縮小方向に変化させたときの、ズーム
位置アドレスと光軸ずれとシフト電圧の対応関係を示す
説明図である。
【図11】従来の画像入力装置において光軸ずれが拡大
されるようすを示す概念的な説明図である。
【図12】本発明に係わる画像入力装置に適用可能な画
素ずらし機能を行なう場合の画素の位置関係を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 原稿台 2 支柱 3 ズームレンズ 4 カメラ 5 照明装置 6 操作部 7 光源 8 撮像素子シフト機構 9 撮像素子 10 ベース板A 11 ベース板B 12 ベース板C 13,15 位置決めピン 14 シフト素子A 16 シフト素子B 17 ねじ 20,21 電極 22 フィルム原稿入力部 23 ミラー 24 サンプル・ホールド部 25 ウィンドコンパレータ 26 A/D変換器 27 演算部 28 記憶部 29 読出し専用メモリ(ROM) 30 シフト素子駆動回路 31 ズーム位置検出部 32 制御部 33 撮像領域 34 基準ビーム受光領域 35 拡大ビーム受光領域 101 原稿面 102 ズームレンズ 103 撮像面 104,104′出力画像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離を少なくとも第1の焦点距離ま
    たは第2の焦点距離に変更設定可能な撮像レンズと、 撮像素子を備え、前記撮像レンズを介して被写体原稿の
    画像を撮像する撮像手段と、 前記撮像レンズの各焦点距離にわたり、前記撮像レンズ
    の焦点距離と光軸ずれ量とを関連づけるデ−タを記憶す
    る記憶手段と、 前記撮像素子への入射光の光軸にほぼ垂直な面内で前記
    撮像素子を移動する撮像素子移動手段と、 前記記憶手段に記憶されたデ−タに基づき、前記撮像レ
    ンズの焦点距離の変化に対応して、前記撮像素子移動手
    段による前記撮像素子の移動量を制御することにより前
    記撮像レンズの光軸ずれを補正する制御手段と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子に対して基準ビームを照射
    する基準ビーム照射手段と、 前記撮像レンズを各焦点距離に設定した状態で前記基準
    ビームを前記撮像素子上に照射し、該基準ビ−ムの受光
    位置にもとづき前記光軸ずれの量を求める演算手段と、 をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像入
    力装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は前記撮像レンズの焦点距
    離を該焦点距離を増大する方向に変化させる場合および
    該焦点距離を低減する方向に変化させる場合の焦点距離
    と光軸ずれの量とを関連づけたデータを記憶しており、
    前記制御手段は、焦点距離を変化させる方向をも加味し
    て、前記撮像レンズの光軸ずれ補正量を調整することを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像素子の撮像面が複数の画素で構
    成され、前記演算手段は前記撮像面に受光した基準ビー
    ムの位置を画素の番地として得ることにより光軸ずれの
    量を求めることを特徴とする請求項2または3に記載の
    画像入力装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像素子移動手段が圧電素子を含
    み、該圧電素子への印加電圧とその変位量との関係を示
    すデータが所定の記憶手段に記憶され、前記制御手段は
    該所定の記憶手段からデータを読み出して前記撮像素子
    移動手段を駆動することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の画像入力装置。
  6. 【請求項6】 前記光軸ずれの量が所定の範囲内にある
    ときだけ前記撮像素子を移動させて光軸ずれを補正する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記基準ビームがプリセットモード時に
    点灯されるレーザ光であることを特徴とする請求項2に
    記載の画像入力装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記制御手段は、前記撮像レン
    ズの焦点距離の変化による光軸ずれを補正した後、前記
    撮像素子を画素ピッチの整数分の1の長さずつ水平およ
    び/または垂直方向にシフトさせて画像入力を行ない、
    それぞれのシフト位置で得られた画像信号を合成して入
    力画像の高解像度化を行なうことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の画像入力装置。
JP7104774A 1995-01-06 1995-04-05 画像入力装置 Pending JPH08242403A (ja)

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JP1652695 1995-01-06
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8740074B2 (en) 2008-09-30 2014-06-03 Fujitsu Frontech Limited Imaging apparatus for reading information

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