JPH08241845A - 投影露光方法 - Google Patents

投影露光方法

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JPH08241845A
JPH08241845A JP7045434A JP4543495A JPH08241845A JP H08241845 A JPH08241845 A JP H08241845A JP 7045434 A JP7045434 A JP 7045434A JP 4543495 A JP4543495 A JP 4543495A JP H08241845 A JPH08241845 A JP H08241845A
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JP
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optical system
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JP7045434A
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Inventor
Takechika Nishi
健爾 西
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7088Alignment mark detection, e.g. TTR, TTL, off-axis detection, array detector, video detection
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリットスキャン方式において、レチクルパ
ターン描画誤差の影響を低減させて、投影光学系の基準
点とスルー・ザ・レンズ(TTL)のアライメント系の
基準点との対応付け(ベースライン計測)を正確に行
う。 【構成】 レチクルの投影像12W上に、走査方向に2
列にアライメントマーク像29AW〜29DW及び39
AW〜30DWが投影され、ウエハ側の基準マーク板6
上にも走査方向に第1の基準マーク35A〜D及び36
A〜D、第2の基準マーク37A〜Dが形成されてい
る。レチクル及び基準マーク板6を走査方向に移動し
て、レチクルアライメント顕微鏡により、マーク像29
AW,30AWと基準マーク35A,36Aとの誤差を
求め、同様に他のマーク像と基準マーク像との誤差を求
め、それらの誤差の平均値及びTTLのウエハアライメ
ント系で観察した第2の基準マークの位置ずれ量に基づ
いてベースライン計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスリットスキャ
ン露光方式の投影露光装置に適用して好適な投影露光方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子又は薄膜磁気
ヘッド等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に、フ
ォトマスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称す
る)のパターンを感光材が塗布された基板(ウエハ、ガ
ラスプレート等)上に転写する投影露光装置が使用され
ている。従来の投影露光装置としては、ウエハの各ショ
ット領域を順次投影光学系の露光フィールド内に移動さ
せて、各ショット領域に順次レチクルのパターン像を露
光するというステップ・アンド・リピート方式の縮小投
影型露光装置(ステッパー)が多く使用されていた。
【0003】図17は従来のステッパーの要部を示し、
この図17において、ウエハステージ4の上にウエハ5
が載置され、このウエハ5の近傍のウエハステージ4上
に基準マーク板57が固定されている。そして、図示省
略された照明光学系からの露光光のもとで、レチクル1
2上のパターンの像が投影光学系8を介してウエハ5上
の各ショット領域に投影露光される。この際、ウエハス
テージ4はウエハ座標系に沿って駆動されるので、レチ
クル12のウエハ座標系上での位置及びレチクル12の
ウエハ座標系に対する回転角を計測しておく必要があ
る。そのために、レチクル12のパターン領域の近傍に
は対向するように2個のアライメントマーク(レチクル
マーク)60R及び61Rが形成され、基準マーク板5
7上には、それらレチクルマーク60R及び61Rのウ
エハ5上での設計上の間隔と等しい間隔で2個の基準マ
ーク60F及び61Fが形成されている。
【0004】また、レチクル12のレチクルマーク60
R及び61Rの上にはそれぞれレチクルアライメント顕
微鏡58及び59が配置されている。レチクルアライメ
ント顕微鏡58及び59はそれぞれ、露光光と同じ波長
のアライメント光を射出する照明光源と、レチクル12
上のレチクルマークとウエハ5上のアライメントマーク
(ウエハマーク)又は基準マーク板57上の基準マーク
とを同時に観察できるセンサーとを備えている。図17
のステッパーでウエハ5への露光を行う際には、順次ウ
エハステージ4のみをステップ・アンド・リピート方式
で移動することによって、ウエハ5の各ショット領域に
レチクル12上のパターンの像がそれぞれ露光される。
【0005】斯かるステッパーにおいて、前工程で形成
されたウエハ5上の回路パターンの上に更にレチクル1
2のパターン像を露光するような場合には、ウエハ5上
の各ショット領域の座標を規定するウエハ座標系と、レ
チクル12上のパターンの座標を規定するレチクル座標
系との対応を取る(即ちアライメントを行う)必要があ
る。ステッパーの場合には、投影光学系8の露光フィー
ルドとウエハ5上の1ショット領域の大きさが等しく、
露光する際にレチクル12を駆動する必要がないため、
ウエハ座標系とレチクル座標系の対応を以下のようにし
て取っていた。
【0006】即ち、ウエハステージ4を駆動して基準マ
ーク板57を投影光学系8の露光フィールド内に移動さ
せた後、一方のレチクルアライメント顕微鏡58によっ
てレチクルマーク60Rと基準マーク60Fとの位置ず
れ量を検出し、他方のレチクルアライメント顕微鏡59
によってレチクルマーク61Rと基準マーク61Fとの
位置ずれ量を検出して、それら位置ずれ量からウエハ座
標系上でのレチクル12のパターンの位置を求めてい
た。更に、基準マーク60Fを基準マーク61Fの位置
に移動して、レチクルアライメント顕微鏡59によって
レチクルマーク61Rと基準マーク60Fとの位置ずれ
量を検出することによって、ウエハ座標系上でのレチク
ル12の回転角を計測していた。そして、レチクル12
又はウエハステージ4を回転させてその回転角を補正す
ることによって、最終的にウエハ座標系とレチクル座標
系との対応付けを行っていた。
【0007】また、図17においては、ウエハ5上の各
ショット領域に対応して形成された各アライメントマー
ク(ウエハマーク)の位置を検出するために、投影光学
系8とレチクル12との間にスルー・ザ・レンズ方式
(投影光学系8を介してアライメントマークを検出する
方式)のアライメント顕微鏡34が設けられている。こ
の場合、このアライメント顕微鏡34で検出されたウエ
ハマークの位置に基づいて、対応するウエハ5上のショ
ット領域が投影光学系8の露光フィールド内に設定され
る。従って、予め投影光学系8の露光フィールド内の基
準点(例えば露光中心)と、スルー・ザ・レンズ方式の
アライメント顕微鏡34の観察領域の基準点62との間
隔である所謂ベースライン量を求めておく必要がある。
【0008】従来のステッパーにおいて、そのようなベ
ースライン量を計測する際には、レチクルマーク60
R,61Rと基準マーク60F,61Fの共役像との位
置ずれ量を計測した後に、例えばベースライン量の設計
値に等しい量だけウエハステージ4を移動させて、アラ
イメント顕微鏡34によりその基準点62と基準マーク
板57上の対応する基準マークとの位置ずれ量を計測し
ていた。それらの位置ずれ量からベースライン量が求め
られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体素子等に
おいてはパターンが微細化しているため、投影光学系の
解像力を高めることが求められている。解像力を高める
ための手法には、露光光の波長の短波長化、又は投影光
学系の開口数の増大等の手法があるが、何れの手法を用
いる場合でも、従来例と同じ程度の露光フィールドを確
保しようとすると、露光フィールドの全面で結像性能
(ディストーション、像面湾曲等)を所定の精度に維持
することが困難になってきている。そこで現在見直され
ているのが、所謂スリットスキャン露光方式の投影露光
装置である。
【0010】このスリットスキャン露光方式の投影露光
装置では、矩形状又は円弧状等の照明領域(以下、「ス
リット状の照明領域」という)に対してレチクル及びウ
エハを相対的に同期して走査しながら、そのレチクルの
パターンがウエハ上に露光される。従って、ステッパー
方式と同じ面積のパターンをウエハ上に露光するとすれ
ば、スリットスキャン露光方式では、ステッパー方式に
比べて投影光学系の露光フィールドを小さくすることが
でき、露光フィールド内での結像性能の精度が向上する
可能性がある。
【0011】また、従来のレチクルの大きさの主流は6
インチサイズであり、投影光学系の投影倍率の主流は1
/5倍であったが、半導体素子等の回路パターンの大面
積化により、倍率1/5倍のもとでのレチクルの大きさ
は6インチサイズでは間に合わなくなっている。そのた
め、投影光学系の投影倍率を例えば1/4倍に変更した
投影露光装置を設計する必要がある。そして、このよう
な被転写パターンの大面積化に応えるためにも、スリッ
トスキャン露光方式が有利である。
【0012】斯かるスリットスキャン露光方式の投影露
光装置において、従来のステッパーで用いられていたレ
チクル座標系とウエハ座標系との対応付けの手法を適用
すると、投影倍率が1/4倍になったことから、レチク
ル上の回路パターンの描画誤差によってアライメント精
度が劣下するという不都合がある。更に、特願平3−1
69781号では、ステッパーにおいてウエハステージ
を移動させることなく、複数の計測用マークの位置ずれ
量を同時に計測することににより、レチクルの回転角を
計測する技術が提案されている。しかしながら、この複
数の計測用マークの同時計測による回転角の計測という
概念は、スリットスキャン露光方式の投影露光装置の走
査方向には利用できず、レチクル座標系とウエハ座標系
との回転角及びそれら座標系の座標直交度が精度よく計
測できないという不都合があった。
【0013】また、投影光学系の露光フィールド内の基
準位置と、スルー・ザ・レンズのアライメント系の基準
位置との間隔であるベースライン量の計測方法に関し
て、従来のステッパーにおけるレチクル上の1箇所(2
個の)のマークを用いる計測方法をそのままスリットス
キャン露光方式の投影露光装置に適用したのでは、レチ
クルの描画誤差の影響を大きく受けるという不都合があ
る。
【0014】本発明は斯かる点に鑑み、スリットスキャ
ン露光方式の投影露光装置において、レチクル(マス
ク)上のパターンの描画誤差の影響を低減させて、レチ
クル座標系(マスク座標系)とウエハ座標系(基板座標
系)との対応付けを正確に行える投影露光方法を提供す
ることを目的とする。更に、本発明は、スリットスキャ
ン露光方式の投影露光装置において、レチクル(マス
ク)上のパターンの描画誤差の影響を低減させて、投影
光学系の露光フィールドの基準点と、スルー・ザ・レン
ズのアライメント系の基準点との間隔であるベースライ
ン量の計測を高精度に行える投影露光方法を提供するこ
とをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の投影露光
方法は、マスク(12)上のパターンの像を投影光学系
(8)を介してステージ(4)上の基板(5)に露光
し、投影光学系の光軸に対して相対的にマスク及び基板
を同期して走査することにより、マスク上のパターンの
像を基板上に露光する露光方法において、マスク上に複
数の計測用マーク(29A〜29D)を形成し、投影光
学系の露光フィールド内の基準点と投影光学系を介して
基板上のマークを検出するスルー・ザ・レンズのアライ
メント系(34)の基準点との間隔に対応する間隔で第
1の基準マーク(35A)及び第2の基準マーク(37
A)が形成された基準マーク部材(6)上の第2の基準
マークをアライメント系で観察した状態で、マスクを相
対的な走査の方向に移動させて、マスク上の複数の計測
用マークの内の1つの計測用マーク(29A,29B,
…)とステージ上の第1の基準マーク(35A)との位
置ずれ量を順次計測し、複数の計測用マークと第1の基
準マークとのそれぞれの位置ずれ量の平均値及び前記ア
ライメント系で観察した前記第2の基準マークの位置ず
れ量に基づいて投影光学系の露光フィールド内の基準点
と前記アライメント系の基準点との間隔を求めるもので
ある。
【0016】本発明の第2の露光方法は、スルー・ザ・
レンズのアライメント系(34)とオフ・アクシスのア
ライメント系(63)との両方について、投影光学系の
露光フィールド内の基準点とアライメント系の基準点と
の間隔を求めるものである。
【0017】
【作用】斯かる本発明の第1の投影露光方法によれば、
マスク(12)側の複数の計測用マークに関する計測結
果を平均化することにより、マスク(12)の計測用マ
ークの描画誤差の影響を小さくして、投影光学系(8)
の基準点とスルー・ザ・レンズのアライメント系(3
4)との間隔であるベースライン量を正確に計測でき
る。
【0018】斯かる本発明の第2の投影露光方法によれ
ば、マスク(12)側の複数の計測用マークに関する計
測結果を平均化することにより、マスク(12)の計測
用マークの描画誤差の影響を小さくして、投影光学系
(8)の基準点とスルー・ザ・レンズのアライメント系
(34)との間隔であるベースライン量と、投影光学系
(8)の基準点とオフ・アクシスのアライメント系(6
3)との間隔であるベースライン量とを同時に正確に計
測できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明による投影露光方法の一実施例
につき図面を参照して説明する。本実施例は、スリット
スキャン露光方式の投影露光装置でレチクルのパターン
をウエハ上に露光する場合に、本発明を適用したもので
ある。図1は本実施例の投影露光装置を示し、この図1
において、図示省略された照明光学系からの露光光EL
による矩形の照明領域(以下、「スリット状の照明領
域」という)によりレチクル12上のパターンが照明さ
れ、そのパターンの像が投影光学系8を介してウエハ5
上に投影露光される。この際に、露光光ELのスリット
状の照明領域に対して、レチクル12が図1の紙面に対
して前方向に一定速度Vで走査されるのに同期して、ウ
エハ5は図1の紙面に対して後方向に一定速度V/M
(1/Mは投影光学系8の縮小倍率)で走査される。
【0020】レチクル12及びウエハ5の駆動系につい
て説明するに、レチクル支持台9上にY軸方向(図1の
紙面に垂直な方向)に駆動自在なレチクルY駆動ステー
ジ10が載置され、このレチクルY駆動ステージ10上
にレチクル微小駆動ステージ11が載置され、レチクル
微小駆動ステージ11上にレチクル12が真空チャック
等により保持されている。レチクル微小駆動ステージ1
1は、投影光学系8の光軸に垂直な面内で図1の紙面に
平行なX方向、Y方向及び回転方向(θ方向)にそれぞ
れ微小量だけ且つ高精度にレチクル12の位置制御を行
う。レチクル微小駆動ステージ11上には移動鏡21が
配置され、レチクル支持台9上に配置された干渉計14
によって、常時レチクル微小駆動ステージ11のX方
向、Y方向及びθ方向の位置がモニターされている。干
渉計14により得られた位置情報S1が主制御系22A
に供給されている。
【0021】一方、ウエハ支持台1上には、Y軸方向に
駆動自在なウエハY軸駆動ステージ2が載置され、その
上にX軸方向に駆動自在なウエハX軸駆動ステージ3が
載置され、その上にZθ軸駆動ステージ4が設けられ、
このZθ軸駆動ステージ4上にウエハ5が真空吸着によ
って保持されている。Zθ軸駆動ステージ4上にも移動
鏡7が固定され、外部に配置された干渉計13により、
Zθ軸駆動ステージ4のX方向、Y方向及びθ方向の位
置がモニターされ、干渉計13により得られた位置情報
も主制御系22Aに供給されている。主制御系22A
は、ウエハ駆動装置22B等を介してウエハY軸駆動ス
テージ2、ウエハX軸駆動ステージ3、Zθ軸駆動ステ
ージ4の位置決め動作を制御すると共に、装置全体の動
作を制御する。
【0022】また、後述するが、ウエハ側の干渉計13
によって計測される座標により規定されるウエハ座標系
と、レチクル側の干渉計14によって計測される座標に
より規定されるレチクル座標系の対応をとるために、Z
θ軸駆動ステージ4上のウエハ5の近傍に基準マーク板
6が固定されている。この基準マーク板6上には後述の
ように各種基準マークが形成されている。これらの基準
マークの中にはZθ軸駆動ステージ4側に導かれた照明
光により裏側から照明されている基準マーク、即ち発光
性の基準マークがある。
【0023】本例のレチクル12の上方には、基準マー
ク板6上の基準マークとレチクル12上のマークとを同
時に観察するためのレチクルアライメント顕微鏡19及
び20が装備されている。この場合、レチクル12から
の検出光をそれぞれレチクルアライメント顕微鏡19及
び20に導くための偏向ミラー15及び16がX方向及
びY方向に移動自在に配置され、露光シーケンスが開始
されると、主制御系22Aからの指令のもとで、ミラー
駆動装置17及び18によりそれぞれ偏向ミラー15及
び16はX方向に露光光ELを妨げない位置まで退避さ
れる。更に、投影光学系8とレチクル支持台9との間に
に、ウエハ5上のアライメントマーク(ウエハマーク)
を観察するためのスルー・ザ・レンズのアライメント装
置34が配置されている。
【0024】次に、本例の投影露光装置において、ウエ
ハ5及びレチクル12をロードしてからアライメントを
終了するまでのシーケンスにつき図2のフローチャート
を参照して説明する。先ず図2のステップ101におい
て、レチクルローダー(後述)上にて外形基準でレチク
ル12のプリアライメントを行う。図3は、図1のレチ
クル微小駆動ステージ11上にレチクル12を搬送する
為のレチクルローダ系を示し、この図3のレチクルロー
ダーは、2個のレチクルアーム23A及び23Bと、こ
れらレチクルアーム23A,23Bに連結されたアーム
回転軸25と、このアーム回転軸25を回転させる回転
機構26とより構成されている。レチクルアーム23A
及び23Bのレチクル載置面にはそれぞれ真空吸着用の
溝24A及び24Bが形成されており、レチクルアーム
23A及び23Bはアーム回転軸25を介してそれぞれ
独立に回転できるように支持されている。
【0025】レチクル12のロード時には、位置A3で
他のレチクル搬送機構(不図示)よりレチクル12がレ
チクルアーム23A上に受け渡される。この際に他方の
レチクルアーム23Bは、例えば前工程で使用されたレ
チクルの搬出に使用されている。次に位置A3の近傍に
設置されたレチクル外形プリアライメント機構(不図
示)によって、レチクルアーム23A上でレチクル12
が外形基準で一定の精度にアライメントされた後、レチ
クル12はレチクルアーム23A上に真空吸着される。
次に、図2のステップ102において、回転機構26が
アーム回転軸25を介してレチクルアーム23Aを回転
させて、Y方向(図1のレチクル駆動ステージ10の待
機位置(受け渡し位置))の位置B3までレチクル12
を移動する。
【0026】このとき、真空吸着用の溝24Aは、レチ
クル微小駆動ステージ11上の吸着位置と直交した方向
で、且つレチクル12のパターン領域外の位置にあるの
で、レチクル微小駆動ステージ11が走査方向であるy
方向の最先端に移動した状態で、レチクルアーム23A
はレチクル微小駆動ステージ11上にレチクル12を自
由に出し入れできるようになっている。レチクル微小駆
動ステージ11(図1参照)上にレチクル12が達する
と、アーム回転軸25は−Z方向に下がり、レチクル微
小駆動ステージ11上の真空吸着面にレチクル12が載
置され、レチクル12の受け渡し完了後にレチクルアー
ム23Aが退避する。その後、レチクル微小駆動ステー
ジ11が位置C3の方向にレチクル12を搬送して行
く。この際に、レチクルアーム23Aと23Bとは独立
に駆動され、例えばそれぞれがレチクルロードとレチク
ルアンロードとを同時に行うことで、レチクル交換速度
が向上している。
【0027】次に図2のステップ103以下でレチクル
12のアライメントを行うが、そのための機構及び動作
につき説明する。図4(a)はレチクル12上のアライ
メントマーク(レチクルマーク)の配置を示し、図4
(b)はレチクル上で投影光学系の有効露光フィールド
と共役な領域33R内での、スリット状の照明領域32
等を示す。走査方向をy方向として、y方向に垂直な方
向をx方向とする。図4(a)において、レチクル12
上の中央部のパターン領域の周囲には遮光部31が形成
され、この遮光部31の外側に形成されているレチクル
マークは、ラフサーチ用アライメントマーク27及び2
8と、ファインアライメントマーク29A〜29D及び
30A〜30Dとに分けられる。右辺側のラフサーチ用
アライメントマーク27は、走査方向であるy方向に沿
って長い直線状パターンと、この直線状パターンの両端
部に形成された十字パターンとより形成され、左辺側の
ラフサーチ用アライメントマーク28は、右辺側のラフ
サーチ用アライメントマーク27と対称的に構成されて
いる。
【0028】また、右辺側の遮光部31とラフサーチ用
アライメントマーク27の一方の十字パターンとの間
に、y方向に近接してファインアライメントマーク29
A,29Bが形成され、右辺側の遮光部31とラフサー
チ用アライメントマーク27の他方の十字パターンとの
間に、y方向に近接してファインアライメントマーク2
9C,29Dが形成されている。これらファインアライ
メントマーク29A〜29Dと対称的に左辺側にファイ
ンアライメントマーク30A〜30Dが形成されてお
り、これらファインアライメントマーク29A〜29D
及び30A〜30Dは、図4(a)では単に十字状マー
クとして示してあるが実際にはそれぞれ図4(c)に示
すように、3本の直線状パターンをx方向に所定間隔で
2組配列すると共に、3本の直線状パターンをy方向に
所定間隔で2組配列したものである。
【0029】先ず図2のステップ103において、図4
(a)の左辺側のラフサーチ用アライメントマーク28
を図1のレチクルアライメント顕微鏡(以下、「RA顕
微鏡」という)20で検出する。図4(b)は、この場
合のRA顕微鏡19及び20のレチクル12上での観察
領域19R及び20Rを示し、ラフサーチを行う際に
は、ラフサーチ用アライメントマーク27及び28は、
それぞれ観察領域19R及び20Rよりも外側であり、
且つ有効露光フィールドと共役な領域33Rよりも外側
にある。これは、ラフサーチの為にラフサーチ用アライ
メントマーク27,28は大きくしておく必要がある
が、それに合わせて投影光学系の露光フィールドを大き
くすると、投影レンズ径を大きくする必要がありコスト
アップになる為である。そこで本例でラフサーチを行う
際の手順につき図5を参照して説明する。
【0030】図5(a)は、ラフサーチ用アライメント
マーク28の一方の十字パターン近傍の拡大図、図5
(b)は図5(a)を縮小した図であり、この図5
(a)及び(b)において、RA顕微鏡20の正方形の
有効視野20Refの幅をWとして、レチクル12の外形
に対するパターンの描画誤差と設置誤差との和の設計値
をΔRとする。従って、図5(b)に示すように、幅Δ
Rの正方形の領域内にラフサーチ用アライメントマーク
28の一方の十字パターン28aが必ず含まれている。
検出対象はその十字パターン28aのx座標及びy座標
であるが、本例ではそのアライメントマーク28の2軸
に対して45°で交差する方向に、即ちx軸及びy軸に
斜めにその幅Wの有効視野20Refを走査する。そし
て、その斜め走査の際にアライメントマーク28を横切
ったときのx座標及びy座標として、その十字パターン
28aのx座標及びy座標を求める。
【0031】そのためには、正の実数aの整数部をIN
T(a)で表すものとして、その幅ΔRの正方形の領域
をその幅Wの有効視野20Refで走査する最低の回数で
あるサーチ画面数は、{INT(ΔR/W)+1}とな
る。このサーチ画面数は予め求めておく。そして、最初
の有効視野B5を中心としたその幅ΔRの正方形の領域
に、斜めにそれぞれ幅Wの{INT(ΔR/W)+1}
個の有効視野A5,B5,C5,‥‥を設定し、図1の
レチクル微小駆動ステージ11を駆動して、各有効視野
をステッピングして順次図5(a)の有効視野20Ref
内に設定しながら、各有効視野内の画像をサンプリング
する。
【0032】図5(b)に示すように、少なくとも幅Δ
R×ΔRのサーチ範囲中にサーチ対象のアライメントマ
ーク28の十字パターン28aは存在し、サーチ範囲に
対して十分にアライメントマーク28が大きい。従っ
て、このアライメントマーク28に対して斜め方向に有
効視野をステップ送りすれば、最小の画面数で、アライ
メントマーク28の十字パターン28aの座標を検出で
きることが分かる。そのときの画像処理は、撮像された
画面内の全ラインの走査線を加算して得られる画像信号
に対する一次元画像処理でよい。
【0033】図6は、そのように全ラインの走査線を加
算して得られた種々の画像信号を示し、図6(a)及び
(d)は図5(b)の有効視野A5で得られるx方向及
びy方向に沿う画像信号、図6(b)及び(e)は図5
(b)の有効視野B5で得られるx方向及びy方向に沿
う画像信号、図6(c)及び(f)は図5(b)の有効
視野C5で得られるx方向及びy方向に沿う画像信号で
ある。図6(b)の画像信号から十字パターン28aの
x座標が求められ、図6(f)の画像信号から十字パタ
ーン28aのy座標が求められる。
【0034】この様にしてサーチ用レチクルマーク28
を検出した後に、今度は図2のステップ104におい
て、RA顕微鏡19の観察領域にラフサーチ用アライメ
ントマーク27を移動して、同様にそのアライメントマ
ーク27の位置を検出する。但し、この場合、図1の基
準マーク板6のパターンの無い部分を投影光学系8の露
光フィールド内に移動して、そのパターンの無い部分を
底部から照明しておく。このように基準マーク板6から
射出される照明光により、それらラフサーチ用アライメ
ントマーク27及び28を裏面側から照明する。
【0035】以上のシーケンスで、図4(b)のRA顕
微鏡19及び20の観察領域19R及び20Rに対す
る、ラフサーチ用アライメントマーク27及び28の位
置及びレチクル座標系の対応を大まかに付けることがで
きる。また、RA顕微鏡の観察領域19R及び20Rと
ウエハ座標系との大まかな対応付けは、図1の基準マー
ク板6上の基準マークをRA顕微鏡19及び20で計測
することにより行うことができる。これにより、ファイ
ンアライメントマーク29A〜29D及び30A〜30
Dと、基準マーク板6上の基準マーク(後述)とが重な
らない程度の、大まかなアライメント(ラフアライメン
ト)が終了する。
【0036】但し、本例では、投影光学系8のレンズ径
を小さくするために、レチクル12上のアライメントマ
ークをラフサーチ用アライメントマークとファインアラ
イメントマークとに分けているが、投影光学系8のレン
ズ径を大きくしても良い場合は、それらラフサーチ用ア
ライメントマークとファインアライメントマークとを共
通マークにすることができる。この場合でも、図5に示
したように、斜め方向にステップ送りしてアライメント
マークをサーチする手法は流用でき、RA顕微鏡19及
び20でアライメントマークのサーチを同時に行うこと
もできる。
【0037】次に、ファインアライメントのシーケンス
について説明するが、その前にウエハステージ及びレチ
クルステージの詳細な構成につき説明する。図7(a)
はウエハステージの平面図であり、この図7(a)にお
いて、Zθ軸駆動ステージ4の上にウエハ5及び基準マ
ーク板6が配置されている。また、Zθ軸駆動ステージ
4上には、X軸用移動鏡7X及びY軸用移動鏡7Yが固
定され、ウエハ5上で図4(b)のスリット状の照明領
域32に対応するスリット状の照明領域32Wが露光光
で照明され、観察領域19W及び20Wがそれぞれ図4
(b)の観察領域19R及び20Rと共役である。
【0038】移動鏡7Xには、X軸に平行で且つそれぞ
れ投影光学系の光軸及びアライメント装置34の基準点
を通る光路に沿って間隔ILのレーザービームLWX及
びLWTTL が照射され、移動鏡7Yには、Y軸に平行な
光路に沿って間隔ILの2本のレーザービームLWY1
及びLWY2が照射されている。露光時には、Zθ軸駆
動ステージ4のX座標として、レーザービームLWXを
用いる干渉計で計測された座標値が使用され、Y座標と
してレーザービームLWY1及びLWY2をそれぞれ用
いる干渉計で計測された座標値Y1 及びY2 の平均値
(Y1 +Y2 )/2が用いられる。また、例えば座標値
1 とY2 との差分からZθ軸駆動ステージ4の回転方
向(θ方向)の回転量が計測される。それらの座標に基
づいて、Zθ軸駆動ステージ4のXY平面の位置及び回
転角が制御される。
【0039】特に、走査方向であるY方向は2個の干渉
計の計測結果の平均値を用いる事で、走査時の空気揺ら
ぎ等による誤差を平均化効果により緩和している。ま
た、スルー・ザ・レンズのアライメント装置34を使用
する場合のX軸方向の位置は、所謂アッベ誤差が生じな
い様に、レーザービームLWTTL を使用する専用干渉計
の計測値に基づいて制御される構成である。
【0040】図7(b)は、レチクルステージの平面図
であり、この図7(b)において、レチクルY駆動ステ
ージ10上にレチクル微小駆動ステージ11が載置さ
れ、その上にレチクル12が保持されている。また、レ
チクル微小駆動ステージ11にはx軸用の移動鏡21x
及びy軸用の2個の移動鏡21y1,21y2が固定さ
れ、移動鏡21xにはx軸に平行にレーザービームLR
xが照射され、移動鏡21y1,21y2にはそれぞれ
y軸に平行にレーザービームLRy1,LRy2が照射
されている。
【0041】ウエハステージと同様に、レチクル微小駆
動ステージ11のy方向の座標は、レーザービームLR
y1及びLRy2を使用する2個の干渉計で計測された
座標値y1 及びy2 の平均値(y1 +y2 )/2が用い
られる。また、x方向の座標は、レーザービームLRx
を使用する干渉計で計測された座標値が使用される。ま
た、例えば座標値y1 とy2 との差分からレチクル微小
駆動ステージ11の回転方向(θ方向)の回転量が計測
される。
【0042】この場合、走査方向であるy方向の移動鏡
21y1,21y2としてはコーナキューブ型の反射要
素が使用されており、移動鏡21y1,21y2で反射
されたレーザービームLRy1,LRy2はそれぞれ反
射ミラー39,38で反射されて戻されている。即ち、
そのレチクル用の干渉計はダブルパス干渉計であり、こ
れによって、レチクル微小駆動ステージ11の回転によ
りレーザービームの位置ずれが生じない構成になってい
る。また、ウエハステージ上と同様に、レチクル12上
にスリット状の照明領域32及びRA顕微鏡19,20
の観察領域19R,20Rが配置されている。そして、
観察領域19R及び20Rだけから、レチクル12と図
7(a)のZθ軸駆動ステージ4を観察できる様になっ
ている。この様にレチクル12とZθ軸駆動ステージ4
との関係を計測して露光時のアライメント精度及びレチ
クル12とウエハ5との回転精度を向上させる訳である
が、その方法につき図8及び図9を参照して説明する。
【0043】図8(a)は、図4(a)のレチクル12
を図7(a)の基準マーク板6上に投影して得られるレ
チクル像12Wを示し、この図8(a)において、図4
(a)のファインアライメントマーク29A〜29Dに
共役なマーク像29AW〜29DWと、ファインアライ
メントマーク30A〜30Dに共役なマーク像30AW
〜30DWとが示されている。各マーク像29AW〜2
9DW及び30AW〜30DWは、それぞれ図8(b)
に示すように、3本の直線状のパターンを4辺に配置し
た形状である。
【0044】図8(c)は、基準マーク板6上の基準マ
ークの配置を示し、この図8(c)の基準マーク板6上
には、図8(a)のマーク像29AW〜29DW及び3
0AW〜30DWとほぼ同一の配置でそれぞれ基準マー
ク35A〜35D及び36A〜36Dが形成されてい
る。これら基準マークは基準マーク板6の裏面から、露
光光と同じ波長の照明光で照明されている。また、基準
マーク板6上には、基準マーク35A及び36Aの中点
から走査方向であるY方向に間隔ILだけ離れた位置に
基準マーク37Aが形成されている。間隔ILは、図1
における投影光学系8の基準点とスルー・ザ・レンズの
アライメント装置34の基準点との間隔であるベースラ
イン量と等しい。同様に、基準マーク35B及び36B
の中点、基準マーク35C及び36Cの中点及び基準マ
ーク35D及び36Dの中点からそれぞれY方向に間隔
ILだけ離れた位置に、基準マーク37B,37C及び
37Dが形成されている。
【0045】基準マーク35A〜35D,36A〜36
Dはそれぞれ図8(d)に示すように、7行×7列の直
線状パターンから構成され、且つこれら基準マーク35
A〜35D,36A〜36Dは図8(b)のマーク像2
9AW〜30DWの内部に収まる大きさである。また、
基準マーク37A〜37Dは、図8(e)に示すよう
に、X方向及びY方向に所定ピッチで形成された格子パ
ターンの内の対応する格子点を使用するものである。ま
た、基準マーク板6上には基準マーク35A1〜35D
1、36A1〜36D1が設けられている(詳細後
述)。
【0046】この場合、先ず図2のステップ105にお
いて、ステップ103及び104の計測により得られた
結果から、レチクル12とRA顕微鏡19及び20との
相対的な位置関係及び相対的な回転角を算出し、図4
(a)のファインアライメントマーク29A及び30A
をそれぞれRA顕微鏡19及び20の観察領域19R及
び20R内に移動させる。その後、ステップ106にお
いて、図8(c)の基準マーク板6上の基準マーク35
A及び36Aをそれぞれその観察領域19R及び20R
と共役な観察領域19W及び20W(図9参照)に移動
する。これにより、図9(a)に示すように、観察領域
19W内でマーク像29AWと基準マーク35Aとが同
時に観察でき、観察領域20W内でマーク像30AWと
基準マーク36Aとが同時に観察できる。その後、図2
のステップ107において、RA顕微鏡19及び20で
観察される画像を撮像信号に変換してサンプリングする
と同時に、スルー・ザ・レンズのアライメント装置34
でも対応する基準マーク像の検出信号をサンプリングす
る。
【0047】図9(a)においては、基準マーク板6上
にレチクル12の投影像であるレチクル像12Wが投影
されている。また、図9(c)に示すように、観察領域
19W及び20Wは、それぞれ投影光学系8の露光フィ
ールド内の光軸を横切る位置に有り、スルー・ザ・レン
ズのアライメント装置34の観察領域内に基準マーク3
7Aが収まっている。そして、スリットスキャン露光時
と同様に、図7(a)のZθ軸駆動ステージ4が上側
(Y方向)に移動するのと同期して、図7(b)のレチ
クル微小駆動ステージ11が下側(−y方向)に移動す
ると、第9(a)から図9(b)に示すように、基準マ
ーク板6とレチクル像12Wとが一緒にY方向に動く。
このとき、RA顕微鏡19,20の観察領域19W,2
0Wとスルー・ザ・レンズのアライメント装置34とは
固定されているので、観察領域19W,20W及びアラ
イメント装置34の下を、符号Aが付されたマーク群
(マーク像29AW,30AW、基準マーク35A,3
6A,37A)から符号Dが付されたマーク群(マーク
像29DW,30DW、基準マーク35D,36D,3
7D)までが移動して行く。
【0048】先ず、アライメント開始後の図9(a)の
第1の静止位置では、観察領域19Wの下にマーク像2
9AW及び基準マーク35Aがあり、観察領域20Wの
下にはマーク像30AW及び基準マーク36Aがあり、
スルー・ザ・レンズのアライメント装置34の下には基
準マーク37Aがあり、これら符号Aが付されたマーク
は同時にすべて観察される。第1の静止位置での計測が
終了すると、ステッピング動作によって第2の静止位置
までレチクル像12Wと基準マーク板6とを同期して移
動させる。第1の静止位置で観察領域19W,20W及
びアライメント装置34の下に存在したマーク群は符号
Aが付されたマーク群であり、第2の静止位置で観察領
域19W,20W及びアライメント装置34の下に存在
するマーク群は符号Bが付されたマーク群(図8のマー
ク像29BP、基準マーク35B,37B等)である。
以上の様なシーケンスを第3の静止位置及び第4の静止
位置(図9(b)の状態)と繰り返すことにより、レチ
クル像12Wのマーク像及び基準マーク板6上の基準マ
ークは、符号Aが付されたマーク群、符号Bが付された
マーク群、符号Cが付されたマーク群、符号Dが付され
たマーク群の順に、それぞれRA顕微鏡19,20及び
スルー・ザ・レンズのアライメント装置34によって計
測されていくことになる。この動作が、図2のステップ
105〜110の動作である。この様にして求められた
計測結果を分かり易く表現するために、計測結果を図1
0に示す。
【0049】図10において、RA顕微鏡19で得られ
る測定結果を後述のように補正して求められる、基準マ
ーク35Aからマーク像29AWまでのアライメント誤
差のベクトルをALとして、同様に基準マーク35B〜
35Dからそれぞれマーク像29BW〜29DWまでの
アライメント誤差のベクトルをBL〜DLとする。同様
に、基準マーク36Aからマーク像30AWまでのアラ
イメント誤差のベクトルをARとして、基準マーク36
B〜36Dからそれぞれマーク像30BW〜30DWま
でのアライメント誤差のベクトルをBR〜DRとする。
また、スルー・ザ・レンズのアライメント装置34で得
られる計測結果を後述のように補正して求められる、基
準マーク37A〜37Dからそのアライメント装置34
の基準点までの誤差ベクトルをそれぞれAO〜DOとす
る。
【0050】そして、誤差ベクトルAL,AR〜DL,
DRを得たときの、図1のレチクル側の干渉計14で計
測されたx方向の座標値、即ち図7(b)のレーザービ
ームLRxを用いて得られた座標値をそれぞれReAx
〜ReDx、誤差ベクトルAL,AR〜DL,DRを得
たときの、図1のレチクル側の干渉計14で計測された
y方向の座標値、即ち図7(b)のレーザービームLR
y1,LRy2を用いて得られた座標値をそれぞれRe
Ay1〜ReDy1,ReAy2〜ReAy2とする。
また、誤差ベクトルAL,AR〜DL,DRを得たとき
の、図1のウエハ側の干渉計13で計測されたX方向の
座標値、即ち図7(a)のレーザービームLWXを用い
て得られた座標値をそれぞれWaAX〜WaDX、誤差
ベクトルAL,AR〜DL,DRを得たときの、図1の
ウエハ側の干渉計13で計測されたY方向の座標値、即
ち図7(a)のレーザービームLWY1,LWY2を用
いて得られた座標値をそれぞれWaAY1〜WaDY
1,WaAY2〜WaDY2とする。
【0051】また、誤差ベクトルAO〜DOを得たとき
の、スルー・ザ・レンズのアライメント装置専用の干渉
計で得られたX方向の座標値、即ち図7(a)のレーザ
ービームLWTTL を用いて得られた座標値をそれぞれW
aAOX〜WaDOXとする。この場合、図7(a)に
示すように、ウエハ側のレーザービームLWY1,LW
Y2のX方向の間隔はILであり、レチクル側のレーザ
ービームLRy1,LRy2のウエハ側での間隔はRL
である。
【0052】次に、図10の誤差ベクトルAL等の求め
方につき説明するために、図1のRA顕微鏡19の構成
を詳細に説明する。図11は、RA顕微鏡19及びこの
照明系を示し、この図11において、Zθ軸駆動ステー
ジ4の外部より光ファイバー44を介して露光光と同じ
波長の照明光ELがZθ軸駆動ステージ4の内部に導か
れている。光ファイバー44の代わりにレンズ系で露光
光をリレーしても良い。そのように導かれた照明光が、
レンズ45A、ビームスプリッター45B及びレンズ4
5Cを経て基準マーク板6上の基準マーク35A〜35
Dを照明し、ビームスプリッター45Bを透過した照明
光が、レンズ45D、レンズ45E、ミラー45F及び
レンズ45Gを経て基準マーク板6上の基準マーク36
A〜36Dを照明している。
【0053】例えば基準マーク35Aを透過した光は、
投影光学系8を介して、レチクル12上のファインアラ
イメントマーク29上にその基準マーク35Aの像を結
像する。その基準マーク35Aの像及びアライメントマ
ーク29からの光が、偏向ミラー15、レンズ40A、
レンズ40Bを経てハーフミラー42に達し、ハーフミ
ラー42で2分割された光がそれぞれ2次元CCDより
なるX軸用の撮像素子43X及びY軸用の撮像素子43
Yの撮像面に入射する。これら撮像素子43X及び43
Yの撮像面にはそれぞれ図12(a)に示すような、フ
ァインアライメントマーク29A及び基準マーク35像
35ARの像が投影される。この場合、X軸用の撮像素
子43Xの撮像画面43Xaは、ウエハステージ上のX
方向に平行な領域で、且つ水平走査線の方向もX方向で
あるが、Y軸用の撮像素子43Yの撮像画面43Ya
は、ウエハステージ上のY方向に平行な領域で、且つ水
平走査線の方向もY方向である。
【0054】従って、撮像素子43Xの撮像信号S4X
の加算平均から基準マーク35Aとアライメントマーク
29AとのX方向の位置ずれ量が求められ、撮像素子4
3Yの撮像信号S4Yの加算平均から基準マーク35A
とアライメントマーク29AとのY方向の位置ずれ量が
求められる。これら撮像信号S4X及びS4Yが信号処
理装置41に供給されている。
【0055】より詳細に、符号Aが付されたマーク群を
アライメントしている場合を例に取って説明すると、R
A顕微鏡19では例えば図12(a)に示されているア
ライメントマーク29Aと基準マーク像35ARとを同
時に観察する。この図12(a)において、破線で囲ま
れた撮像画面43Xa及び43Ya内の画像信号S4X
及びS4Yが、信号処理装置41内でアナログ/デジタ
ル変換によりデジタル信号として検出される。それぞれ
の走査線上の画像データは、信号処理装置41内で、X
軸及びY軸で独立に加算平均され、加算平均されたX軸
用の画像信号S4X′及びY軸用の画像信号S4Y′は
それぞれ図12(b)及び(c)に示されるようにな
る。これら画像データはそれぞれ1次元画像処理信号と
して処理される。
【0056】この様にして得られた信号を信号処理装置
41で演算処理すると、図10のレチクル12のマーク
像29AWと基準マーク板6の基準マーク35AとのX
方向及びY方向の相対的な位置ずれAL′X 及びAL′
Y が求められる。そして、図1のRA顕微鏡20によ
り、マーク像30AWと基準マーク36AとのX方向及
びY方向の相対的な位置ずれAR′X 及びAR′Y が求
められる。同様に、図10のマーク像29BW〜29D
Wと基準マーク35B〜35Dとの相対的な位置ずれ、
及びマーク像30BW〜30DWと基準マーク36B〜
36Dとの相対的な位置ずれが求められる。
【0057】しかし、例えば図12(b)のアライメン
トマーク29Aに対応する画像信号と、基準マーク像3
5ARに対応する画像信号とは、それぞれレチクル側の
干渉計とウエハ側の干渉計とによって位置を制御されて
いる。従って、例えば符号Aが付されたマーク群(図1
0の29AW,35A,30AW,36A)を計測して
いる際のレチクル側の干渉計の計測座標ReAx,Re
Ay1,ReAy2と、ウエハ側の干渉計の計測座標W
aAX,WaAY1,WaAY2とに対して、各ステー
ジの追従誤差に起因する計測誤差(=実測値−設定値)
であるΔReAx,ΔReAy1,ΔReAy2と、Δ
WaAX,ΔWaAY1,ΔWaAY2とが生ずる。こ
の計測誤差が先ほど演算により求められた相対的な位置
ずれAL′X ,AL′Y に含まれている。
【0058】そこで次式のように、計測により得られた
相対的な位置ずれからそれらの誤差を差し引いた結果
が、図10のアライメント誤差のベクトルALのX成分
ALX及びY成分ALY となる。但し、次式において
(1/M)は投影光学系8の縮小倍率であり、IL及び
RLはそれぞれ図7で説明した間隔である。
【0059】
【数1】ALX=AL′X−ΔReAx/M−ΔWaAX
【0060】
【数2】ALY=AL′Y−ΔReAy1/M−{(ΔW
aAY1+ΔWaAY2)/2−(ΔWaAY2−ΔW
aAY1)・RL/IL} 同様にして、図10のアライメント誤差のベクトルAR
のX成分ARX 及びY成分ARY も次式から求められ
る。
【0061】
【数3】ARX=AR′X−ΔReAx/M−ΔWaAX
【0062】
【数4】ARY=AR′Y−ΔReAy2/M−{(ΔW
aAY1+ΔWaAY2)/2−(ΔWaAY2−ΔW
aAY1)×RL/IL} 次に、スルー・ザ・レンズのアライメント装置34によ
り得られる結果を補正して得られる図10の誤差ベクト
ルAO〜DOについて説明するが、そのためにそのアラ
イメント装置34の構成につき図13を参照して説明す
る。
【0063】図13は、そのアライメント装置34の構
成を示し、この図13において、基準マーク板6上の基
準マークからの光は、偏向ミラー部46で偏向されてハ
ーフプリズム47に入射し、ハーフプリズム47で反射
された光が白色光を用いた画像処理方式のアライメント
光学系(以下「FIA光学系」という)48に向かい、
ハーフミラーを透過した光が、ヘテロダインビームによ
り格子マークからの回折光を検出するためのアライメン
ト光学系(以下「LIA光学系」という)52に入射す
る。
【0064】先ず、FIA光学系48側から説明する
と、照明光源49からの照明光はFIA光学系48を経
た後、ハーフプリズム47及び偏向ミラー46によって
偏向されて、投影光学系8を介して基準マーク板6上の
基準マークを照明する。その戻り光は同じ光路を辿って
FIA光学系48に戻り、FIA光学系48を通過した
光がハーフプリズム50Aに入射し、ハーフプリズム5
0Aを透過した光束が2次元CCDよりなるX軸用の撮
像素子51Xの撮像面上に基準マーク板6上の基準マー
ク像を結像し、ハーフプリズム50Aで反射された光束
が2次元CCDよりなるY軸用の撮像素子51Yの撮像
面上に基準マーク板6上の基準マーク像を結像する。
【0065】それぞれの撮像素子51X及び51Yの撮
像面上には、図14(a)に示すような画像が結像され
る。基準マーク板6上の基準マークは格子状のパターン
の格子点であり、図14(a)にはその格子状のパター
ンの像37Pが投影されている。その格子状のパターン
の像37Pの基準マーク板6上での格子ピッチをP、暗
線の幅をLとすると、幅Lは格子ピッチPよりかなり小
さく設定されている。また、その撮像面には、基準マー
ク板6の照明光とは別の照明光で照明されたX方向用の
参照マーク(指標マーク)像48X1,48X2及びY
方向用の指標マーク像48Y1,48Y2が結像されて
いる。それら指標マーク像の位置を基準として、基準マ
ーク板6上の基準マークの位置を検出することができ
る。
【0066】具体的には、図14(a)の中でX方向と
共役な方向の撮像領域51Xa及びY方向と共役な方向
の撮像領域51Yaが、それぞれ図13の撮像素子51
X及び51Yで撮像される。撮像素子51X及び51Y
の水平走査線の方向はそれぞれX方向及びY方向と共役
な方向であり、撮像素子51X及び51Yのそれぞれの
撮像信号S5X及びS5Yが図13の信号処理装置56
に供給される。信号処理装置56では、撮像信号S5X
及びS5Yをそれぞれ加算平均して、図14(b)の画
像信号S5X′及び図14(c)の画像信号S5Y′を
得、これら画像信号から基準マーク板6上の対象とする
基準マークの位置ずれを求める。さらに詳細な構成は、
特願平4−16589号に開示されている。
【0067】検出対象とする基準マークが図10の基準
マーク37Aの場合に、図14(a)の画像処理により
得られる、基準マーク37Aの参照マークに対するX方
向及びY方向の相対的な位置ずれをそれぞれAO′fX
びAO′fYとする。このときの基準マーク板6の位置は
ウエハ座標系で管理されているので、その計測結果から
図7(a)のZθ軸駆動ステージ4の追従誤差及び回転
誤差を引いた値が、図10の誤差ベクトルAOのX成分
AOX 及びY成分AOY となる。但し、図13のFIA
光学系48に対応するX成分AOX 及びY成分AOY
それぞれAOfX及びAOfYとする。即ち、次式が得られ
る。
【0068】
【数5】AOfX=AO′fX−(WaAOX−WaAX)
【0069】
【数6】 AOfY=AO′fY−(WaAY1+WaAY2)/2 一方、図13のLIA光学系52を含むアライメント系
では、レーザ光源53からのレーザ光が、LIA光学系
52、ハーフプリズム47を透過した後、偏向ミラー4
6で偏向されて投影光学系8を介して基準マーク板6上
の回折格子状の基準マークに入射する。その基準マーク
からの回折光は、同じ光路を辿ってLIA光学系52に
戻り、LIA光学系52を通過した回折光は、ハーフプ
リズム50Bで2分割されてX方向用の受光素子55X
及びY方向用の受光素子55Yに入射する。
【0070】この際に、LIA光学系52内でレーザ光
源53からのレーザ光は2分割され、内部の周波数シフ
ターによってそれら2つのレーザ光の周波数にはΔfの
周波数差が与えられている。それら2つのレーザ光の干
渉光が受光素子54で受光され、その受光素子からは周
波数Δfの参照信号S6が出力される。また、それら2
つの周波数の異なるレーザ光(ヘテロダインビーム)が
ある適当な入射角で基準マーク板6上の回折格子状の基
準マークに照射され、その基準マークによるそれら2本
のレーザ光の±1次回折光が、平行に基準マーク板6に
対して垂直に戻るようになっている。、その±1次光の
干渉光は周波数Δfで光強度が変化するが、位相が基準
マークのX座標及びY座標に応じて変化する。そして、
受光素子55Xからは、基準マークのX座標に応じて位
相が変化している周波数Δfのビート信号S7Xが出力
され、受光素子55Yからは、基準マークのY座標に応
じて位相が変化している周波数Δfのビート信号S7Y
が出力され、参照信号S6及びビート信号S7X,S7
Yは信号処理装置56に供給されている。
【0071】検出対象の基準マークを図10の基準マー
ク37Aとすると、図13の信号処理装置56は、図1
4(d)に示すように、参照信号S6とビート信号S7
Xとの位相差ΔφX より、基準マーク37AのX方向の
位置ずれAO′LXを求め、図14(e)に示すように、
参照信号S6とビート信号S7Xとの位相差ΔφY
り、基準マーク37AのY方向の位置ずれAO′LXを求
める。この計測結果から図7(a)のZθ軸駆動ステー
ジ4の追従誤差及び回転誤差を引いた値が、図10の誤
差ベクトルAOのX成分AOX 及びY成分AOY とな
る。但し、図13のLIA光学系52に対応するX成分
AOX 及びY成分AOY をそれぞれAOLX及びAOLY
する。即ち、次式が得られる。
【0072】
【数7】AOLX=AO′LX−(WaAOX−WaAX)
【0073】
【数8】 AOLY=AO′LY−(WaAY1+WaAY2)/2 以上の様にして、図10の符号Aが付されたマーク群の
位置でアライメントを行うと、ALX 、ALY 、A
X 、ARY 、AOfX、AOfY、AOLX、AOLYの8個
のデータが計測される。この様なシーケンスで符号Aが
付されたマーク群〜符号Dが付されたマーク群までの計
測を行うことによって、32個(=8×4)のデータが
求められる。これら32個のデータの内で、RA顕微鏡
19及び20により得られたデータを実測データDxn,
Dynとして記憶し、スルー・ザ・レンズのアライメント
装置34により得られたデータを実測データAxn,Ayn
として記憶する。その後、動作は図2のステップ111
に移行する。
【0074】図2のステップ111において、RA顕微
鏡19,20に対応する実測データDxn,Dynに対し
て、実際にレチクル座標系とウエハ座標系とを線形誤差
のみで変換できるようにした座標系での、x方向及びy
方向の座標をFxn及びFynとすると、これらの関係は以
下の様になる。
【0075】
【数9】
【0076】また、x方向及びy方向の非線形誤差をε
xn及びεynとすると、次式が成立する。
【0077】
【数10】
【0078】そして、これら非線形誤差(εxn,εyn
が最小となる様に最小自乗近似を用いて、(数9)の6
つのパラメータRx,Ry,θ,ω,Ox,Oyの値を
算出する。ここでx方向のスケーリングパラメータRx
はレチクル12と基準マーク板6とのx方向の倍率誤差
を示し、スケーリングパラメータRyはレチクル座標系
とウエハ座標系との走査方向(y方向)のスケーリング
誤差を示す。また、角度パラメータθはレチクル12と
基準マーク板6と回転誤差、角度パラメータωはレチク
ル座標系とウエハ座標系との走査方向の平行度、オフセ
ットパラメータOx及びOyは両者のx方向及びy方向
のオフセット値をそれぞれ示す。
【0079】次に、図2のステップ112及び113に
おいて、ベースライン量を求める。この場合、スルー・
ザ・レンズのアライメント装置34で計測されたデータ
xn及びAynの平均値をそれぞれ〈Ax〉及び〈Ay〉
として、ベースライン量計測時のオフセットは(〈A
x〉−Ox,〈Ay〉−Oy)となる。従って、アライ
メント時には、図7(a)のレーザービームLWXの干
渉計からレーザービームLWTTL の干渉計に制御を切り
換え、図13のFIA光学系48を使用する場合には、
計測されたデータAxn及びAynの平均値をそれぞれ〈A
fx〉及び〈Afy〉とする。そして、オフセット
(〈Afx〉−Ox,〈Afy〉−Oy)のオフセット
を図7(a)のレーザービームLWY1,LWY2,L
TTL に対応する干渉計の計測値に持たせてアライメン
ト処理を行えばよい。一方、図13のLIA光学系52
を使用する場合には、計測されたデータAxn及びAyn
平均値をそれぞれ〈ALx〉及び〈ALy〉とする。そ
して、干渉計の計測値に(〈ALx〉−Ox,〈AL
y〉−Oy)のオフセットをもたせれば良い。
【0080】また、計測データDxn,Dynは、ウエハ座
標系とレチクル座標系との相対誤差のみを表しているの
で、ウエハ座標系基準で最小自乗近似計算を行った場合
は、求められたパラメータRx,Ry,θ,ω,Ox,
Oyはすべてウエハ座標系を基準としたレチクル座標系
の線形誤差で表される。そこで、レチクル座標系のx座
標及びy座標をそれぞれrxn′及びryn′とすると、ウ
エハ座標系の動きに応じて次式から求められた新座標
(rxn,ryn)に基づいてレチクルを駆動すれば良い。
【0081】
【数11】
【0082】この処理では、既にオフセットOx,Oy
の補正がレチクル側でなされているので、ベースライン
量としては(〈Ax〉,〈Ay〉)のオフセットを補正
するのみでよい。また、レチクル座標系を基準とした場
合は、すべて逆の結果となり、ウエハ座標系で補正する
ことも可能である。またこれらの補正はラフアライメン
ト時はウエハ座標系で補正し、ファインアライメント時
はレチクル座標系で行う等の様に分けて制御してもかま
わない。
【0083】以上の様に本実施例によれば、1回のレチ
クルアライメント時に、複数のマークを利用してレチク
ルアライメント及びベースライン量のチェックを行うの
で、レチクルの描写誤差と、レチクル及びウエハの位置
合わせ誤差とを平均化する事が可能となり、アライメン
ト精度が向上する。更に、これらの工程をすべて同時に
行うのでスループットも向上する。更に、非走査方向
(X方向)において複数の基準マークを同時に計測でき
る基準マーク板6を採用している為に、干渉計の光路の
空気揺らぎによる誤差が生じない。
【0084】しかしながら、走査方向には基準マーク板
6がステップ的に移動するので空気揺らぎによる影響が
考えられる。その為ベースライン量のチェック時に、図
13のLIA光学系52を用いた処理を行う際に、受光
素子55X及び55Yの出力値を用いてウエハステージ
(Zθ軸駆動ステージ4等)の位置をロックして、レチ
クルアライメント及びベースライン量のチェックを行え
ば、空気揺らぎの影響は最小限に抑えられる。また、本
例のレチクルマークはレチクル12の4隅部の計8箇所
に配置されている。これはレチクル座標系とウエハ座標
系との対応関係を調べる為に、オフセットのみでなく、
パラメータRx,Ry,θ,ωが必要であり、4隅にマ
ークを配置した方がパラメータRy,θ,ωの決定には
有利である事による。更に、発光性の基準マーク板6を
用いる場合は、発光部に制限があり、基準マーク板6上
の全面を発光させることが難しい為である。
【0085】また、レチクル12上のレチクルマーク数
をnとすると、オフセットパラメータOx,Oyは1/
1/2 に平均化され、他のパラメータの誤差も小さくな
る。従って、レチクルマーク数nを増加する程誤差は小
さくなる。以下に、レチクルマーク数nとパラメータの
誤差及びベースライン量の誤差との関係をシミュレーシ
ョンした結果を示す。以下では(数11)の新座標系で
の4隅でのばらつきを、標準偏差σの3倍で且つ単位
[nm]で表す。
【0086】
【表1】
【0087】以上よりレチクルマーク数nを8個とする
ことにより、レチクル描画誤差を50nm、ステージの
ステッピング誤差を10nmとしても、レチクルアライ
メント及びベースライン量のチェックの精度を10nm
以下にできることが分かる。即ち、発光性の基準マーク
板6の制限以内で処理速度を早くして、レチクルマーク
数nを多くとっていけば、より精度を向上させる事も可
能となる。
【0088】この際に基準マーク板6上のパターニング
誤差及び投影光学系8のディストーション誤差が新座標
系の中に誤差として残るが、基準マーク板6上のパター
ニング誤差は変動がほとんどないので、装置調整時に露
光結果を参照データと比較して、得られた誤差をシステ
ムオフセットとして取り除けば問題はない。また、ディ
ストーションは線形的な変動時、Rxとして検出される
ので、このデータに基づき投影光学系8の倍率等を補正
すれば重ね合わせ精度を向上させることができる。投影
光学系8の倍率を変化させる手法としては特開平4−1
34813号公報に開示されているように、投影光学系
8のレンズエレメントを移動、傾斜、回転させたり、特
開昭60−78454号公報に開示されているように投
影光学系8のレンズエレメント間の空気室の圧力を変え
たりすればよい。
【0089】なお、上述実施例では、図8(c)に示す
ように、基準マーク板6上に基準マーク35A〜35D
が複数個設けられ、基準マーク37A〜37Dも複数個
設けられている。しかしながら、例えば1個の基準マー
ク35A及び1個の基準マーク37Aのみを使用して
も、レチクル12だけを走査して計測結果を平均化する
ことにより、レチクル12上のパターンの描画誤差の影
響を低減できる。
【0090】また前述の如く、基準マーク板6上には基
準マーク35A1〜35D1、36A1〜36D1が設
けられており、この基準マーク35A1〜35D1、3
6A1〜36D1は図8(d)に示す基準マーク35A
〜35D、36A〜36Dと同じ形状である。基準マー
ク35A1〜35D1、36A1〜36D1は図8
(a)に示すレチクルのマーク間隔(例えばマーク29
AWとマーク30AWとの間隔)とは異なるレチクルマ
ーク間隔を有するレチクルマークを備えたレチクルをア
ライメントする為のものであり、具体的には図8(a)
に示すレチクルのマーク間隔より大きなマーク間隔を有
するレチクルマークを備えたレチクルをアライメントす
る為のものである。基準マーク35A1〜35D1、3
6A1〜36D1のマーク間隔(例えばマーク35A1
と36A1との間隔)は基準マーク35A〜35D、3
6A〜36Dのマーク間隔より大きい。
【0091】そして前回の露光に使われたレチクルのレ
チクルマーク間隔とは異なるレチクルマーク間隔を有す
るレチクルがマスク微小駆動ステージ11上に保持され
た場合でも(レチクルマーク位置が前回の露光時と異な
る場合でも)、レチクルマーク位置に応じて偏向ミラー
15及び16を移動すれば、レチクルマークをRA顕微
鏡で観察することが可能となる。
【0092】また、図1の装置において、投影光学系8
の側面にオフ・アクシス方式(投影光学系8の外側にセ
ンサを設け、投影光学系8を介することなくウエハ上の
マークを検出する方式)のアライメント系63(図15
参照)を設けてもよい。オフ・アクシス方式のアライメ
ント系の構成については特開平2−54103号公報に
詳しく開示されているのでここでは、その詳細説明を省
略する。オフ・アクシス方式のアライメント系のベース
ライン計測は、スルー・ザ・レンズ方式のアライメント
計専用の干渉計LWTTLと同様に、オフ・アクシス方式
のアライメント系専用の干渉計をLWOFを図15に示す
ように設け、前述のスルー・ザ・レンズ方式のアライメ
ント系のベースライン計測と同様にして行えばよい。こ
のとき、基準板6上にスルー・ザ・レンズ方式のアライ
メント系のベースラインILの計測用のマーク37A〜
37Dとオフ・アクシス方式のアライメント系のベース
ラインILOF計測用のマーク37E〜37Hとの両方を
図16(a)、(b)に示すように設けるようにしても
よい。このようにすれば、図8(e)に示したスルー・
ザ・レンズ方式のアライメント系のベースラインIL計
測用のマークの一部をオフ・アクシス方式のアライメン
ト系のベースラインILOF計測用のマークと兼用するこ
とができ、基準板6の大きさを極力小さくすることがで
きる。また、アライメントセンサを露光すべきウエハの
下地の特性に応じて、スルー・ザ・レンズ方式のアライ
メント系からオフ・アクシス方式のアライメント系に切
り換えてアライメントを行うような場合でも、スルー・
ザ・レンズ方式のアライメント系のベースラインとオフ
・アクシス方式のベースラインとを同時に計測できるた
めスループットが向上する。
【0093】また前述の実施例では、スルー・ザ・レン
ズ方式のアライメント系に対して専用の干渉計LWTTL
を用いたが、投影光学系8の外側にセンサを設ける方式
(所謂オフ・アクシス方式)のアライメント系のベース
ライン長に対してスルー・ザ・レンズ方式のアライメン
ト系のベースライン長は短いので、2軸干渉計LWY1
の計測値とLWY2の計測値の差分よりウエハステージ
のヨーイング量を求め、このヨーイング量に基づいて干
渉計LWXの計測値を補正するようにしてもよい。さら
に、図13のFIA光学系に関しては、収差を補正する
光学系(図示せず)が入っている事で鮮明な画像が得ら
れる様にしている。
【0094】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0095】
【発明の効果】本発明の第1の投影露光方法によれば、
マスク側の複数の計測用マークに関する計測結果を平均
化することにより、マスクの計測用マークの描画誤差を
小さくして、投影光学系の基準点とスルー・ザ・レンズ
のアライメント系の基準点との間隔であるベースライン
量を正確に計測できる。また、スルー・ザ・レンズのア
ライメント系のベースライン計測とオフ・アクシスのア
ライメント系のベースライン計測とを同時に行うことが
できるため、スループットが向上する。
【0096】また本発明の第2の投影露光方法によれ
ば、マスク側の複数の計測用マークに関する計測結果を
平均化することにより、マスクの計測用マークの描画誤
差を小さくして、投影光学系の基準点とスルー・ザ・レ
ンズのアライメント系の基準点との間隔であるベースラ
イン量と投影光学系の基準点とオフ・アクシスのアライ
メント系の基準点との間隔であるベースライン量を正確
に計測できる。スルー・ザ・レンズのアライメント系の
ベースライン計測とオフ・アクシスのアライメント系の
ベースライン計測とを同時に行うことができるため、ス
ループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の投影露光装置を示す構成図
である。
【図2】その実施例のアライメント方法及びベースライ
ン量のチェック方法の一例を示すフローチャートであ
る。
【図3】レチクルローダー系を示す斜視図である。
【図4】(a)はレチクル上のアライメントマークの配
置図、(b)は投影光学系の有効視野と共役な領域での
アライメントマーク等を示す配置図、(c)はファイン
アライメントマーク29A〜30Dを示す拡大図であ
る。
【図5】(a)はレチクルの大まかなアライメントを行
う場合の説明図、(b)は図5(a)を縮小した図であ
る。
【図6】レチクルの大まかなアライメントを行うときに
撮像素子から得られる種々の撮像信号を示す波形図であ
る。
【図7】(a)はウエハ側のステージの平面図、(b)
はレチクル側のステージの平面図である。
【図8】(a)はレチクル上のマーク配置を示す投影
図、(b)はレチクル上のマークの一例を示す拡大投影
図、(c)は基準マーク板6上の基準マークの配置を示
す平面図、(d)は基準マーク35A等の一例を示す拡
大図、(e)は基準マーク37A等の一例を示す平面図
である。
【図9】レチクルアライメント及びベースライン量の計
測時の基準マーク板、レチクル、投影光学系及びアライ
メント装置の関係を示す平面図である。
【図10】レチクルアライメント及びベースライン量の
計測により得られる誤差ベクトルを示す図である。
【図11】レチクルアライメント顕微鏡19及び照明系
の構成を示す一部を切り欠いた構成図である。
【図12】(a)は図11の撮像素子で観察される画像
を示す図、(b)及び(c)はその画像に対応するX方
向及びY方向の画像信号を示す波形図である。
【図13】スルー・ザ・レンズのアライメント装置34
を示す構成図である。
【図14】(a)は図13の撮像素子で観察される画像
を示す図、(b)及び(c)はその画像に対応するX方
向及びY方向の画像信号を示す波形図、(d)及び
(e)は図13のLIA光学系を介して得られる検出信
号を示す波形図である。
【図15】オフ・アクシス方式専用の干渉計の配置を示
す図である。
【図16】(a)はスルー・ザ・レンズ方式とオフ・ア
クシス方式の両方に対応可能な基準マーク板6上の基準
マークの配置を示す平面図、(b)は(a)の基準マー
ク37A等の一例を示す平面図である。
【図17】従来のステッパーのアライメント系を示す一
部を切り欠いた構成図である。
【符号の説明】
4 Zθ軸駆動ステージ 5 ウエハ 6 基準マーク板 7 ウエハ側の移動鏡 8 投影光学系 11 レチクル微小駆動ステージ 12 レチクル 19,20 レチクルアライメント顕微鏡(RA顕微
鏡) 21 レチクル側の移動鏡 27,28 ラフサーチ用アライメントマーク 29A〜29D,30A〜30D ファインアライメン
トマーク 34 スルー・ザ・レンズのアライメント装置 35A〜35D,36A〜36D,基準マーク 37A〜37H 基準マーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上のパターンの像を投影光学系を
    介してステージ上の基板に露光し、前記投影光学系の光
    軸に対して相対的に前記マスク及び前記基板を同期して
    走査することにより、前記マスク上のパターンの像を前
    記基板上に露光する露光方法において、 前記マスク上に複数の計測用マークを形成し、前記投影
    光学系の露光フィールド内の基準点と前記投影光学系を
    介して前記基板上のマークを検出するアライメント系の
    基準点との間隔に対応する間隔で第1及び第2の基準マ
    ークが形成された基準マーク部材上の前記第2の基準マ
    ークを前記アライメント系で観察した状態で、前記マス
    クを前記相対的な走査の方向に移動させて、前記マスク
    上の複数の計測用マークの内の1つの計測用マークと前
    記ステージ上の前記第1の基準マークとの位置ずれ量を
    順次計測し、 前記複数の計測用マークと前記第1の基準マークとのそ
    れぞれの位置ずれ量の平均値及び前記アライメント系で
    観察した前記第2の基準マークの位置ずれ量に基づいて
    前記投影光学系の露光フィールド内の基準点と前記アラ
    イメント系の基準点との間隔を求めることを特徴とする
    投影露光方法。
  2. 【請求項2】 マスク上のパターン像を投影光学系を介
    してステージ上の基板に露光し、前記投影光学系の光軸
    に対して相対的に前記マスク及び前記基板を同期して走
    査することにより、前記マスク上のパターン像を前記基
    板上に露光する方法において、 前記投影光学系を介して前記基板上の位置決め用のマー
    クの位置を検出するためのスルー・ザ・レンズ方式のア
    ライメント系で前記ステージ上に設けられた基準部材上
    の第2の基準マークの1つを観察するとともに、前記投
    影光学系を介さずに前記基板上の位置決め用のマークの
    位置を検出するためのオフ・アクシス方式のアライメン
    ト系で前記基準部材上の第3の基準マークの1つを観察
    した状態で、前記マスクを前記相対的な走査の方向に移
    動させて、前記ステージ上に前記第2の基準マーク及び
    前記第3の基準マークに対して所定の位置関係で設けら
    れた第1の基準マークと前記マスク上に形成された複数
    の計測用マークの内の1つの計測用マークとの位置ずれ
    量を順次計測し、 前記複数の計測用マークと前記第1の基準マークとのそ
    れぞれの位置ずれ量の平均値と、前記スルー・ザ・レン
    ズ方式のアライメント系で観察した前記第2の基準マー
    クの位置ずれ量と、前記オフ・アクシス方式のアライメ
    ント系で観察した前記第3の基準マークの位置ずれ量と
    に基づいて、前記投影光学系の露光フィールド内の基準
    点と前記スルー・ザ・レンズ方式のアライメント系の基
    準点との間隔及び前記投影光学系の露光フィールド内の
    基準点と前記オフ・アクシス方式のアライメント系の基
    準点との間隔を求めることを特徴とする投影露光方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999016113A1 (fr) * 1997-09-19 1999-04-01 Nikon Corporation Platine, dispositif d'alignement de balayage et procede d'exposition de balayage, et dispositif fabrique par ce moyen

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WO1999016113A1 (fr) * 1997-09-19 1999-04-01 Nikon Corporation Platine, dispositif d'alignement de balayage et procede d'exposition de balayage, et dispositif fabrique par ce moyen
US6331885B1 (en) 1997-09-19 2001-12-18 Nikon Corporation Stage apparatus, scanning type exposure apparatus, and device produced with the same
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