JPH08241636A - ワイヤーハーネス用外装部品保持具 - Google Patents

ワイヤーハーネス用外装部品保持具

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JPH08241636A
JPH08241636A JP7045978A JP4597895A JPH08241636A JP H08241636 A JPH08241636 A JP H08241636A JP 7045978 A JP7045978 A JP 7045978A JP 4597895 A JP4597895 A JP 4597895A JP H08241636 A JPH08241636 A JP H08241636A
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JP
Japan
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band
band clamp
exterior component
binding band
holding
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Application number
JP7045978A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Horimoto
洋久 堀本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】この保持具Aは、バンドクランプを保持するた
めのものであり、バンドクランプを保持する保持部50
を有する。保持部50に突出する案内部材60を設け
た。保持部50に保持したバンドクランプの結束帯を係
止部に導く案内面62を形成した。保持部50に保持し
たバンドクランプに当接し、保持部50からの脱落を抑
制する当接面63を形成した。 【効果】作業者から結束帯を挿入すべき係止部の挿入口
が確認できない場合でも、目視を要せず容易に結束帯を
係止部に挿入できる。簡単にバンドクランプの取付作業
を行える。バンドクランプを容易に保持部50に保持で
き、且つバンドクランプは、容易に保持部50から脱落
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーハーネスの
組立工程において、外装部品を電線束に組み付ける際に
予め外装部品を保持しておく外装部品保持具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にワイヤーハーネスは、布線板上で
複数の電線を布線して予め定められた形態の電線束を形
成した後、これにクランプやプロテクタ等のいわゆる外
装部品が取り付けられるようになっている。このような
外装部品は、電線束の予め定められた位置に正確に取り
付ける必要がある。このため、通常、布線板上には、外
装部品を所定の位置で保持するための外装部品保持具が
設置されている。
【0003】図11は、外装部品の一例としてのバンド
クランプ1を示した斜視図であり、図12は、このバン
ドクランプ1が保持具5によって保持されている状態で
の断面図を模式的に示している。図11に示すように、
バンドクランプ1は、クランプ1aとクランプ1aを電
線束に固定するための固定具2とを有し、これらクラン
プ1aと固定具2とは一体的に形成されている。固定具
2は、結束帯2aと係止部2bとを有している。結束帯
2aを係止部2bに挿入することによって結束帯2aに
よるループRが形成される。係止部2bには、結束帯2
aに係合可能な係止爪3が形成されている。図に示すよ
うに、結束帯2aが挿入口2cから係止部2bに挿入さ
れると、係止爪3が結束帯2aに係合して、結束帯2a
の反挿入方向への移動を規制するようになっている。
【0004】詳しく説明すると、係止部2bは、筒状を
しており、その内部に係止爪3が突出形成されている。
この係止爪3は、係止部2bに挿入された結束帯2aに
係合可能となっている。係止爪3の向きは、結束帯2a
の挿入方向に対して順方向となっている。このため、結
束帯2aの挿入は許容されるが、抜くことができないよ
うになっている。従って、結束帯2aにより形成される
ループR内に電線束を配置して結束帯2aを引っ張るこ
とによって、電線束を結束すると共にバンドクランプ1
を取り付けることができるようになっている。なお、参
照符号1bは、当該バンドクランプ1を所定の位置に取
り付けるための突片である。
【0005】バンドクランプ1は、図12に示すように
保持される。なお、この図は、バンドクランプ1を保持
した状態での断面を示しているから、バンドクランプ1
は、その一部(固定具2部分)のみ図示されている。同
図を参照して、参照符号4は、布線された電線束を示
し、参照符号5は、バンドクランプ1を保持した保持具
を示している。この保持具5は本体5aと脚5bとを有
している。この脚5bは、図示していない布線板に固定
されている。本体5aには、バンドクランプ1を保持す
るための保持部6が形成されている。
【0006】バンドクランプ1は、下方から上方へ押し
上げるようにして保持部6に押し込むようになってい
る。この状態で、バンドクランプ1は、保持部6の内壁
6aとの間の摩擦力で保持されるようになっている。こ
のように保持されたバンドクランプ1を電線束4に取り
付けるには、結束帯2aを電線束4の周囲を周回させた
後、挿入口2cから係止部2bに挿入し、電線束4を締
めつけるように操作する。これにより、バンドクランプ
1を電線束4に固定することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バンドクラ
ンプ1を電線束4に確実に固定するためには、結束帯2
aを係止部2bに挿通した後に、結束帯2aを相当の力
で引っ張って締めつけなければならない。従って、図1
2に示すように、係止部2bの挿入口2cが布線板と対
向する状態(下向き)で保持し、結束帯2aを下方から
係止部2bに挿通して上方へ引っ張り上げるようにする
か、あるいは、係止部2bに挿通した結束帯2aを作業
者に対して手前側へ引っ張るようにするのが好ましい。
なぜなら、通常、作業者は、図において右側または左側
に位置して作業を行っている。従って、仮に、上方から
結束帯2aを挿通して下方へ引っ張るようにすれば、布
線板が邪魔になり、また、作業者の手前側から向う側へ
は引っ張りにくく、作業が非常にしにくいからである。
【0008】ところが、このように結束帯2aを下方か
ら係止部2bに挿通する場合、または結束帯2aを作業
者に対して向う側から手前側へ挿通する場合には、挿入
口2cが作業者から見えなくなる。なぜなら、作業者
は、通常、図において右上または左上からバンドクラン
プ1を見ているからである。このため、作業がしにく
く、図に示すように、結束帯2aの先端をバンドクラン
プ1と保持部6の壁面6aとの間に挿入してしまい、う
まく挿入口2cへ挿入することができない。この作業を
円滑に進めるには、相当の熟練を要するという問題があ
った。
【0009】また、保持部6に収容されたバンドクラン
プ1は、保持部6の内壁6aとの間の摩擦力で保持され
ているだけなので、作業中にバンドクランプ1が保持部
6から外れやすいという問題がある。一方、バンドクラ
ンプ1を保持するための摩擦力が大きくなるように保持
部6を形成すれば、バンドクランプ1を保持具5にセッ
トしにくくなると共に、作業終了後に保持部6から取り
外しにくくなるという新たな問題が発生する。
【0010】そこで、この発明の第1の目的は、このよ
うな固定具を備えた外装部品を簡単にワイヤーハーネス
の電線束に取り付けることができるワイヤーハーネス用
外装部品保持具を提供することである。また、この発明
の第2の目的は、このような外装部品を容易に着脱する
ことができ、且つ確実に保持することができるワイヤー
ハーネス用外装部品保持具を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】 本発明の第1の目的を達成するため、請求項1に係
るワイヤーハーネス用外装部品保持具は、本体と、本体
から延び出た結束帯と、本体に形成され、結束帯を湾曲
させて当該結束帯をその先端から挿入して固定可能な挿
入口とを有する外装部品を保持するワイヤーハーネス用
外装部品保持具において、上記挿入口を所定方向に向け
た状態で外装部品を保持する保持部と、結束帯の先端を
手探りで挿入口へ導く挿入案内手段とを有することを特
徴とするものである。
【0012】この構成によれば、外装部品を保持部によ
り保持する。この状態で、係止部の挿入口を所定方向に
向けた状態で外装部品を保持することができる。そし
て、布線された電線束の周囲に結束帯を巻付け、その先
端を手で把持して手探りで係止部の挿入口へ挿入する。
このとき、挿入案内手段により、結束帯の先端が挿入口
へ案内されるので、作業者は、目視することなく結束帯
を挿入口へ挿入することができる。
【0013】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項2に係るワイヤーハーネス用外装部品保持具は、
請求項1記載のワイヤーハーネス用外装部品保持具にお
いて、上記挿入案内手段は、上記保持部の内壁部に突出
形成され、結束帯の先端を当接させることによって当該
先端を上記挿入口へ案内する案内面を有する案内部材を
含んでいることを特徴とするものである。
【0014】この構成によれば、電線束の周囲に巻き付
けた結束帯の先端を、案内部材の案内面に当接させる。
これにより、この案内面に沿って結束帯の先端が係止部
の挿入口に導かれる。従って、作業者は、目視すること
なく結束帯を挿入口へ挿入することができる。 本発明の第2の目的を達成するため、請求項3に係
るワイヤーハーネス用外装部品保持具は、請求項2記載
のワイヤーハーネス用外装部品保持具において、上記案
内部材は、上記保持部の内壁部内に弾性的に退避可能な
状態で突出形成されており、上記外装部品を保持部に保
持した状態で、外装部品の所定部に当接して当該外装部
品の保持部からの外れを抑制する当接面を有しているこ
とを特徴とするものである。
【0015】この構成によれば、請求項2に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、外装部品を保持部に保持
した状態では、案内部材が保持部の内壁部から突出し、
当該案内部材の当接面が外装部品の所定部に当接する。
これにより、外装部品が保持部から容易に脱落するのを
抑制することができる。しかも、案内部材を保持部の内
壁部内に退避させることにより、外装部品を保持部から
容易に取り外すことができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1は、この発明の一実施例に係るワイヤー
ハーネス用外装部品保持具(以下、「保持具」とい
う。)Aによって、バンドクランプCが保持されている
状態を示した要部斜視図である。
【0017】同図を参照して、バンドクランプCは、ワ
イヤーハーネス用外装部品の一種であって、図11に示
したのと同様のものである。保持具Aは、布線板10上
に固定されている。保持具Aは、布線板10上で布線さ
れた電線束Eに対して一定の位置関係を有して固定され
ている。従って、保持具Aによって保持されたバンドク
ランプCは、電線束Eに対する所定の位置に位置決めさ
れている。これにより、バンドクランプCを電線束Eの
予め定められた位置に正確に取り付けることができる。
【0018】保持具Aは、本体20と、脚30とを有し
ている。脚30は、たとえば丸棒部材により構成するこ
とができ、一端は本体20に連結され、他端部31は布
線板10に固定されている。すなわち、他端部31を布
線板10に固定するために、脚30の他端部31には固
定用フランジ32が形成され、固定用フランジ32より
下方に延びる雄ねじ31aが形成されている。雄ねじ3
1aが形成された部分は、布線板10に設けた取付穴1
1に挿入され、布線板10の下面側からナットNをかけ
て固定されている。
【0019】図2は、本体20を示す拡大斜視図であ
る。図2を参照して、この本体20は、ベースブロック
21と、これにビスB1を用いて取り付けられたステー
22とを有している。ベースブロック21の前面21a
には、所定形状の凹部23が形成されている。また、ス
テー22の一部22aは、上記前面21a上に配置さ
れ、凹部23側に張り出している。そして、これら凹部
23およびステー22の一部22aにより区画される空
間により、バンドクランプCの一部が収容される保持部
50が構成されている。
【0020】上記凹部23の形状は、バンドクランプC
に対応する形状、すなわち、バンドクランプCを予め定
められた向きに挿入した場合にのみ保持部50に収容し
得る形状に形成されている。具体的には、凹部23は、
クランプ部収容凹部23aと固定具収容凹部23bとを
有している。クランプ部収容凹部23aは、ベースブロ
ック21の前面21aの下方向かって左側に形成されて
おり、ベースブロック21の下面側に形成された幅の広
い矩形凹部と、この上部に連続した幅の狭い矩形凹部か
らなっている。固定具収容凹部23bは、ベースブロッ
ク21の前面21aの上方向かって右側に形成されてお
り、矩形形状をしている。これらクランプ部収容凹部2
3aと固定具収容凹部23bとは、連通されている。
【0021】凹部23の形状をバンドクランプCに対応
する形状にすることによって、バンドクランプC以外の
外装部品を保持することができないと共に、バンドクラ
ンプCが間違った向きに保持されることもない。従っ
て、バンドクランプCを保持することができれば、組み
立てようとするワイヤーハーネスに必要な外装部品が正
しく保持されていることを検出することができ、組立完
了後にワイヤーハーネスの不良品が発生するのを抑える
ことができる。
【0022】また、保持部50の底面部51には、案内
部材60が保持部50内に突出した状態で設けられてい
る。詳しく説明すると、ベースブロック21には、上記
底面部51に開口され、案内部材60を収容することが
できる収容室52が形成されている(図3参照)。そし
て、この収容室52内に、案内部材60およびばねSW
が収容されている。ばねSWは、圧縮コイルばねであ
り、案内部材60の底面61と収容室52の壁面52a
との間に介在されている。これにより、案内部材60
は、上記開口から保持部50内に突出している。
【0023】保持部50内に突出した案内部材60の部
分は、略台形形状をしており、案内面62と、当接面6
3とを有している。案内面62は、バンドクランプCの
結束帯42が係止部43の挿入口43aにスムーズに挿
入することができるように案内するためのものである。
一方、当接面63は、バンドクランプCが保持部50に
収容されたときに、バンドクランプCの所定部に当接し
て保持部50から容易に外れないようにするためのもの
である。また、当接面63は、下向きに傾斜して形成さ
れている。これにより、バンドクランプCを下方に引っ
張ることによって、バンドクランプCは、当接面63に
摺接しながら取り外すことができるようになっている。
【0024】ベースブロック21の、上記案内面62に
対向する部分には、前面21aから凹部23側へ斜めに
カットされたカット面21bが形成されている。また、
ステー22の、上記部分22aと反対側の端部22b
は、ベースブロック21の前面21aから離反する方向
に折り曲げられている。これら折り曲げられた部分22
bおよびカット面21bによって、バンドクランプC
は、保持部50に挿入しやすくなっている。
【0025】次に、図3ないし図8を順に参照して、バ
ンドクランプCを電線束Eに取り付ける作業について説
明する。図3ないし図8は、本体21と、バンドクラン
プCと、電線束Eとの相互の位置関係を示す模式図であ
って、これらの断面を示している。このため、バンドク
ランプCについては、固定具部分(結束帯42および係
止部43)の断面が図示されている。
【0026】 図3を参照して、バンドクランプCを
保持部50に保持する前段階では、案内部材60は、ば
ねSWにより付勢されて保持部50内に突出している。 図4を参照して、電線束Eを形成した状態で、バン
ドクランプCを保持部50に保持するため、底面部51
に押しつける。これにより、案内部材60が押されて収
容室52内に弾性的に退避する。そして、下方から上方
へ(白抜き矢印の方向)バンドクランプCを移動させ
る。これにより、バンドクランプCの一部は、ステー2
2の一部22aとの間に挿入され、保持部50内に収容
される(図5参照)。このとき、案内部材60が再び突
出して、当接面63が係止部43の下面(挿入口43a
が形成された面)に当接する。これにより、係止部43
の挿入口43aが下向きの状態(布線板10と対向した
状態)でバンドクランプCを保持することができる。
【0027】 図5を参照して、形成された電線束E
の周りに結束帯42を巻き付ける。そして、この結束帯
42の先端部42aを下方から係止部43の挿入口43
aに手探りで挿入する。このとき、案内部材60は、係
止部43の下方で突出しているから、電線束Eを周回し
た結束帯42の先端部42aは、案内部材60の案内面
62に当接する。従って、このまま結束帯42を上方へ
押しつければ、先端部42aは当接面62に案内され、
係止部43の挿入口43aに挿入することができる(図
6参照)。なお、ベースブロック21に形成されたカッ
ト面21bにより、結束帯42の先端部42aを当接面
62に導きやすいという利点もある。
【0028】 図7を参照して、係止部43を貫通し
た結束帯42の先端部42aは、上方に突出する。そし
て、これを引っ張り上げることにより、結束帯42によ
り構成されるループRの径が小さくなって電線束Eを締
めつけることができる。しかも、一旦係止部43に挿入
した結束帯42は、係止爪43bと係合して抜けなくな
る。従って、バンドクランプCを確実に電線束Eに固定
することができる。
【0029】 図8を参照して、この状態から、バン
ドクランプCを電線束Eと一緒に下方へ引っ張れば、係
止部43の下面によって当接面63が押される。当接面
63は、下向きに傾斜して形成されているから、係止部
43により当接面63を押すことによって、係止部43
が当接面63に沿って移動すると共に案内部材60が収
容室52内に退避する。これにより、保持されていたバ
ンドクランプCは、電線束Eと共に取り外すことができ
る。
【0030】このように、本実施例によれば、案内部材
60の案内面62により、目視を要することなく結束帯
42の先端部42aを係止部43の挿入口43aに容易
に挿入することができる。従って、作業者から挿入口4
3aの位置が確認できない場合であっても、バンドクラ
ンプCを簡単に組み付けることができる。その結果、係
止部43の挿入口3aを、作業者にとって結束帯42に
よる電線束Eの結束がしやすい方向(本実施例では、下
向き)に向けた状態でバンドクランプCを保持したとし
ても、バンドクランプC取付作業の作業性を低下させる
ことがない。
【0031】また、バンドクランプCを保持する際に
は、バンドクランプCを保持部50の底面部51に押し
つけて上方へ移動させるだけで簡単に行うことができ
る。しかも、保持されたバンドクランプCを保持具Aか
ら取り外す際には、バンドクランプCを下方へ引っ張る
だけで簡単に行うことができる。従って、バンドクラン
プCの着脱が容易となり、バンドクランプC取付作業の
作業性を向上させることができる。さらに、バンドクラ
ンプCを保持した状態では、案内部材60が突出して当
接面63がバンドクランプCに当接することによって、
作業中にバンドクランプCが容易に保持具Aから脱落す
ることを防止することができる。これにより、作業中に
バンドクランプCが保持具Aから脱落してしまうことに
よる作業の中断を無くし、能率的に作業を進めることが
できる。
【0032】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、次のような変形例が考えられる。 図9を参照して、案内部材60に代えて、いわゆる
プランジャ60を用いることもできる。つまり、ベース
ブロック21の後面21bから前面21aに貫通するね
じ穴25を設ける。このねじ穴25にプランジャ60を
ねじ込んで、プランジャボール60aを保持部50の底
面部51から保持部50内に突出させる。このプランジ
ャボール60aは、本体60bに内蔵されたばねによっ
て本体60bから突出するように付勢されている。従っ
て、プランジャボール60aは、保持部50に対して弾
性的に進退可能となっている。
【0033】このようにすれば、バンドクランプCを保
持部50の底面部51に押しつけると、プランジャボー
ル60aがバンドクランプCに押されて一旦退避する。
このままバンドクランプCを上方へ移動させることによ
り、バンドクランプCを保持部50に容易に収容するこ
とができる(図10参照)。バンドクランプCを保持部
50に収容した状態では、プランジャボール60aが突
出し、係止部43に当接する。このとき、プランジャボ
ール60aの表面は、上述の当接面63を構成し、これ
により、バンドクランプCが容易に保持部50から脱落
するのを防止することができる。しかも、保持されたバ
ンドクランプCを下方へ引っ張るだけで、バンドクラン
プCを簡単に外すことができる。
【0034】次いで、結束帯42を下方から係止部43
の挿入口43aに挿入する。このとき、結束帯42の先
端部42aは、プランジャボール60aに当接し、これ
に沿って上方へ移動する。すなわち、プランジャボール
60aの表面は、上述の案内面62を構成している。こ
れにより、作業者は、目視を要することなく、結束帯4
2の先端部42aを上記挿入口43aに導くことができ
る。従って、作業者から挿入口43aの位置が確認でき
ない場合であっても、バンドクランプCを簡単に組み付
けることができる。その結果、係止部43の挿入口3a
を、作業者にとって結束帯42による電線束Eの結束が
しやすい方向(本実施例では、下向き)に向けた状態で
バンドクランプCを保持することができる。また、この
ように保持したとしても、バンドクランプC取付作業の
作業性が低下することがない。
【0035】 また、ベースブロック21に、バンド
クランプCが保持されていることを検出するリミットス
イッチを装備することができる。たとえば、ベースブロ
ック21に、保持部50の底面部51に開口された、リ
ミットスイッチを収容することのできるスイッチ収容凹
部を設ける。そして、このスイッチ収容凹部にリミット
スイッチを配置する。このとき、リミットスイッチは、
バンドクランプCが保持された状態で入力されるように
配置する。このリミットスイッチは、所定の検出装置に
接続しておく。
【0036】このようにすれば、バンドクランプCが保
持部50に収容されたときに、検出装置は、リミットス
イッチから送信される検出信号を受信する。これによ
り、バンドクランプCが保持されていることを確認する
ことができる。その結果、バンドクランプCの付け忘れ
等を防止して、一層効果的にワイヤーハーネスの不良品
が発生するのを抑えることができる。
【0037】 さらに、本実施例では、係止部43の
挿入口43aが下向きの状態(布線板10と対向した状
態)でバンドクランプCを保持するようにしたが、この
挿入口43aを作業者に対して向う側に向くように保持
することもできる。すなわち、保持具Aの脚30を略直
角に曲げ、結束帯42を作業者の向う側から手前側に挿
入するようにすることもできる。結束帯42の挿入方向
をどちらにするかは、保持具Aの設置場所によって異な
り、作業のしやすいように挿入方向を設定することがで
きる。また、脚30をいわゆるヒンジ結合を介して布線
板10に取り付けることもできる。このようにすれば、
電線を布線する作業時に保持具Aを布線板10上で倒伏
させておき、電線束を形成した時点で起立させることが
できる。その結果、布線作業時に保持具Aが邪魔になら
ず、布線作業をしやすいという利点がある。
【0038】 また、本実施例では、クランプに固定
具(結束帯および係止部)が形成された外装部品の保持
具Aについて説明したが、本願発明は、他の外装部品に
ついても同様に適用することができる。但し、外装部品
の形状が変わった場合には、これに対応させて外装部品
を収容するための保持部50の形状を変更する必要があ
る。その他、種々の設計変更を施すことができる。
【0039】
【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、外装部品を保持部に
保持した状態で、布線された電線束に結束帯を巻付ける
と、挿入案内手段により、目視を要することなく手探り
で簡単に結束帯を係止部に挿入することができる。従っ
て、作業者から係止部の挿入口の位置が確認できない場
合であっても、外装部品を簡単に組み付けることができ
る。その結果、係止部の挿入口は、作業者にとって、結
束帯による電線束の結束がしやすい方向に向けて作業を
することができる。
【0040】 請求項2に係る発明によれば、請求項
1に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、案内部材
に形成した案内面によって、結束帯を係止部の挿入口に
導くので、作業者は、案内面に結束帯を押しつけるだけ
で極めて簡単に係止部に挿入することができる。しか
も、構造が簡単であるので、安価に製造することができ
る。
【0041】 請求項3に係る発明によれば、請求項
2に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、保持部に
保持された外装部品に案内部材の当接面が当接するの
で、保持部からの脱落を抑制して外装部品を確実に保持
することができる。しかも、外装部品を保持部に押しつ
けることにより、外装部品を容易に保持することができ
ると共に、保持された外装部品を引っ張ることにより、
容易に保持部から取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤーハーネス用外
装部品保持具によって、バンドクランプが布線板上で保
持されている状態を示した要部斜視図である。
【図2】本体の斜視図である。
【図3】本体,バンドクランプおよび布線された電線束
との相互の位置関係を示す模式図であり、バンドクラン
プを収容する前の状態を示す図である。
【図4】本体,バンドクランプおよび布線された電線束
との相互の位置関係を示す模式図であり、バンドクラン
プを凹部に挿入した状態を示す図である。
【図5】本体,バンドクランプおよび布線された電線束
との相互の位置関係を示す模式図であり、バンドクラン
プが保持部に完全に収容され、結束帯を電線束に巻付け
た状態を示す図である。
【図6】本体,バンドクランプおよび布線された電線束
との相互の位置関係を示す模式図であり、結束帯の先端
部が係止部の挿入口に導かれた状態を示す図である。
【図7】本体,バンドクランプおよび布線された電線束
との相互の位置関係を示す模式図であり、係止部に挿通
された結束帯の先端部を上方に引き上げた状態を示す図
である。
【図8】電線束に固定したバンドクランプをワイヤーハ
ーネス用外装部品保持具から取り出す状態を示した模式
図である。
【図9】案内手段としてプランジャを用いた場合の、本
体,バンドクランプおよび布線された電線束との相互の
位置関係を示した模式図であり、結束帯の先端部が係止
部の挿入口に案内された状態を示す図である。
【図10】案内手段としてプランジャを用いた場合の、
本体,バンドクランプおよび布線された電線束との相互
の位置関係を示した模式図であり、結束帯を係止部に挿
通し、バンドクランプを電線束に固定した状態を示す図
である。
【図11】バンドクランプの斜視図である。
【図12】従来のワイヤーハーネス用外装部品保持具に
よって固定バンド付外装部品を保持した状態を示す模式
図である。
【符号の説明】
A 保持具 C バンドクランプ E 電線束 10 布線板 42 結束帯 42a 先端部 43 係止部 43a 挿入口 50 保持部 60 案内部材 62 案内面 63 当接面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体と、本体から延び出た結束帯と、本体
    に形成され、結束帯を湾曲させて当該結束帯をその先端
    から挿入して固定可能な挿入口とを有する外装部品を保
    持するワイヤーハーネス用外装部品保持具において、 上記挿入口を所定方向に向けた状態で外装部品を保持す
    る保持部と、 結束帯の先端を手探りで挿入口へ導く挿入案内手段とを
    有することを特徴とするワイヤーハーネス用外装部品保
    持具。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネス用外装部
    品保持具において、 上記挿入案内手段は、 上記保持部の内壁部に突出形成され、結束帯の先端を当
    接させることによって当該先端を上記挿入口へ案内する
    案内面を有する案内部材を含んでいることを特徴とする
    ワイヤーハーネス用外装部品保持具。
  3. 【請求項3】請求項2記載のワイヤーハーネス用外装部
    品保持具において、 上記案内部材は、上記保持部の内壁部内に弾性的に退避
    可能な状態で突出形成されており、 上記外装部品を保持部に保持した状態で、外装部品の所
    定部に当接して当該外装部品の保持部からの外れを抑制
    する当接面を有していることを特徴とするワイヤーハー
    ネス用外装部品保持具。
JP7045978A 1995-03-06 1995-03-06 ワイヤーハーネス用外装部品保持具 Pending JPH08241636A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010251037A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Kanto Auto Works Ltd ワイヤーハーネス組立用の電線束保持装置
EP3032668A4 (en) * 2013-08-07 2017-03-08 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Attachment structure for binding band

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