JPH0824035A - ヒトケラチン繊維の一時的変形処理方法 - Google Patents

ヒトケラチン繊維の一時的変形処理方法

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JPH0824035A
JPH0824035A JP6318874A JP31887494A JPH0824035A JP H0824035 A JPH0824035 A JP H0824035A JP 6318874 A JP6318874 A JP 6318874A JP 31887494 A JP31887494 A JP 31887494A JP H0824035 A JPH0824035 A JP H0824035A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、ヒトケラチン繊維、特に毛髪の一
時的変形処理(セット)方法であって、この方法は、
(1)少なくとも1つのオイルを含有する組成物が既に
適用されていて機械的引張力がかけられているヒトケラ
チン繊維を、少なくとも75℃の温度の、水蒸気を含有
するガスと、2分を越えない時間、接触させ、(2)こ
のように処理された繊維を冷却し、最後に(3)前記繊
維にかけられた機械的引張力を除去することからなるこ
とを特徴とする、処理方法に関する。 【効果】 本発明によれば、持続性があり、柔軟でスム
ーズな化粧品的特性を有する魅力的なカールした毛髪が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトケラチン繊維、特
に毛髪を一時的に変形させる、および/または、その変
形を元に戻すための目的で、特にセットの形で、ヒトケ
ラチン繊維、特に毛髪を処理する改善された方法に関す
る。前記方法は特に、専門の理髪店および美容院などの
分野において使用可能な方法である。また本発明は特
に、水蒸気および特別な処理物質を用いる方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】理髪
店および美容院において、’セット’とは、毛髪に一時
的にセット(一般的にはウエーブ、たとえばカールな
ど)を施すことからなる単純な操作を示すこととして知
られている。この一時的なセットは、いわゆるパーマ処
理とは異なり、毛髪を再度濡らした場合、特に水または
シャンプーで、セット処理した毛髪を洗浄すると、即座
に消えるものである。一方、いわゆるパーマ処理の場合
には、純粋な化学処理および/または変換(還元/酸
化)がヒトケラチン繊維に起こり、毛髪に形成された最
終形状が、この場合、上記外部薬剤に対してもはや変化
しない(または多少、変化する)ものである。
【0003】毛髪のセット(または一時的な変形)を行
う最も一般的な技術は、まず、予め濡らしたまたはまだ
濡れている毛髪に(セットカーラーまたはローラータイ
プなどの従来の支持体を用いて)引張力を加え、次い
で、引張力をかけたまま、30℃と60℃の間の温度に
加熱したサロンヘアードライヤーで、乾燥させるべき毛
髪の量に応じて、20分から60分の範囲の時間、乾燥
させ、その後、引張力を付与する手段を、前記乾燥した
毛髪から外し、最後に、所望の最終形状のヘアースタイ
ルを得るべく、毛髪に仕上げの櫛入れをすることからな
る。または、あまり一般的ではない方法であるが、他の
方法としては、旧式のいわゆるカール焼きごてまたはス
タイリング焼きごて技術(濡れた毛髪の束を金属コアの
周囲に巻き、これに少なくとも20秒間、100℃より
も高い温度をかける)を用いることからなる。この後者
の技術は、専門の理髪店および美容院では現在ほとんど
使用されていないものであり、というのは、特に、実際
に加熱コアに接触している部分とコアから離れている部
分との毛髪の温度差が大きいという事実のため、全体と
して、不均一で不満足とされる結果を与えるものである
からである。
【0004】特許文献:FR−A−2,273,492に
おいては、特に毛髪のセット効率および/またはセット
の質を向上させる目的で、過熱蒸気を用いた処理を利用
することが既に提案されている。この技術は実際、従来
の方法と比較すると、セットのある特徴、特にセット効
率(またはカールの度合)を向上させることが可能とな
るものであるが、これらの改善点は、いうまでもなく、
処理後の2、3日以内に、一般的にはセット処理が消え
るものであるため、経時的な持続性が限られてしまうも
のである。さらに、上記カールの度合の持続性とは独立
的に、蒸気処理を施すものでも施さないものでも、現在
知られているものと比較して、最初のカールの度合(す
なわちセット処理直後)をさらに改善可能である点で優
位である。最後に、上記蒸気方法は、他の主なる欠点を
有するものであり、すなわち最終的に処理された毛髪の
手触りがもじゃもじゃしてスムーズではなく、これは、
化粧品分野の見地からは所望されないことである。
【0005】本発明の目的は、特に、上記問題点を解決
することである。より詳細には、本発明の目的は、ヒト
ケラチン繊維、特に毛髪を一時的に変形させるのに適当
な新規な方法、特に、高質のカールを施すことの可能な
方法を提供することである。さらに、このカールが持続
性を有することを可能とする方法を提供することを目的
とする。
【0006】また、本発明の目的は、柔らかくスムーズ
な、化粧品的特性を示しながら、ヒトケラチン繊維を一
時的に変形させることの可能な方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】したがって、
本主題に関して鋭意研究した結果、本出願人は驚くべき
ことに、上記目的は、予めオイル処理したヒトケラチン
繊維に、ある特別な条件下、水蒸気を用いることによっ
て達成可能であることを見い出した。この発見が本発明
の基礎となるものである。
【0008】本発明による、ヒトケラチン繊維、特に毛
髪を、一時的変形させる、または変形を元に戻すのに適
した新規な処理方法は、(1)少なくとも1つのオイル
を含有する組成物が既に適用されていて、(ローラー、
カーラーなどの)機械的引張力がかけられているヒトケ
ラチン繊維を、少なくとも75℃の温度の、水蒸気を含
有するガスと、2分を越えない時間、接触させ、(2)
このように処理された繊維を冷却し、最後に(3)前記
繊維にかけられた機械的引張力を除去することからなる
ことを特徴とする、処理方法である。
【0009】以下の主なる記述は、毛髪の処理の特別な
ケースに集中するが、本発明による方法は、一般的に種
々のヒトケラチン物質、特にまつげ、髭、一般的な毛髪
等に適用可能であることを記しておく。
【0010】前記熱処理ガスは好ましくは、少なくとも
1容量%の水蒸気を含有する。
【0011】水蒸気に加えて、キャリアガス(またはガ
ス状ビヒクル)は、溶媒蒸気、酸素または窒素などのガ
ス、空気などのガス混合物または気化可能な化合物を含
有してもよい。
【0012】蒸気(水/溶媒混合物)の製造用に使用可
能な溶媒としては、特に化粧品用として許容可能な有機
溶媒を使用することが可能であり、たとえば、アルコー
ル類、たとえばエタノール、イソプロパノール、ベンジ
ルアルコール、およびフェニルエチルアルコール、また
はグリコール類またはグリコールエーテル類、たとえば
エチレングリコール、およびそのモノメチル、モノエチ
ル、およびモノブチルエーテル、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、お
よびジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのア
ルキルエーテル類が挙げられる。
【0013】本発明によれば、ガスは好ましくは、水蒸
気のみもしくはほとんど主に水蒸気であるか、または、
水および空気の混合物のみもしくはほとんど水および空
気の混合物であるかのいずれかである。
【0014】前記ガスの温度は好ましくは、85℃以上
であり、より好ましくは約85℃から150℃である。
【0015】本発明による方法の重要な特徴によれば、
熱処理ガスと繊維との接触時間は、短くなければなら
ず、いずれの場合にも、2分を越えない時間でなければ
ならない。好ましくは、ガスは、0.01秒から30秒
の範囲の時間で、好ましくは、1秒から10秒の範囲の
時間で、繊維と接触する。前記ガスの適用は、同じ繊維
に対して、上記範囲の時間に基づいて、数回繰り返すこ
とが可能である。
【0016】本発明による方法の好ましい実施態様にお
いては、まず、一部または全てがオイルからなる組成物
を毛髪に適用する。このオイル適用処理は、最終的に所
望されるヘアースタイル(例えば巻き毛)に対応する形
に、毛髪の束に引張力をかける前に、引張力をかける間
に、または引張力をかけた後に、施すことが可能であ
る。この引張力をかける処理自体は、公知の適当な種々
の手段、特に、毛髪に引張力をかけて保持するための機
械的手段、たとえば、円柱体、ローラー、カーラーなど
によって行うことが可能である。次ぎに、オイルを浸み
込ませた毛髪の束に、上記条件にそった水蒸気作用を短
時間施し、さらに、冷却する。好ましくは水蒸気で処理
された毛髪の束に、急速に、たとえば室温で気流を全体
的に通す、および/または巻かれた毛髪の束を大気流で
吸引することにより冷却する。最後に、全体的に処理さ
れて所望の形状にセットされた毛髪の束に引張力を保持
していた機械的手段を、毛髪から除去する。このように
して、たとえば魅力的で柔らかいカールした毛髪が得ら
れるものである。
【0017】水蒸気を含有する熱ガスの製造は、この目
的にデザインされたものでそれ自体知られているどの装
置を用いても製造可能である。しかしながら、本発明に
よれば、仏国特許出願FR−A−2,273,492に記
載されているような装置、または特に本願の場合(一体
化した後処理冷却を用いて、過熱の危険がない、一定で
均一な、毛髪の処理)に適当な同等の他の装置が使用可
能である。
【0018】本発明によれば、種々の公知のオイルを使
用可能である。一般的にはオイルとは、室温で液体であ
る脂肪であり、水に溶解せず、疎水性であり、鉱物、動
物、植物または合成物由来のものである。
【0019】合成オイルとしては、特に以下のものが挙
げられる。 −イソパラフィン類、たとえば式:
【0020】
【化1】
【0021】ここで、nは2から16である、で表わさ
れるイソパラフィン類、これらのイソパラフィン類は、
単独でも、またより高い分子量の他のイソパラフィン
類、特に上記式で表わされ、nが18以上で、好ましく
は、18から40であるイソパラフィン類との混合物で
も使用可能である。本発明に使用可能なイソパラフィン
類の例としては、特に、プレスパーセ(PRESPERSE)会
社から、パーメチル(PERMETHYL)99A(n=2)、1
01A(n=3)、102A(n=4)、104A(n=1
6)、および106A(n=38)として販売されている
プロダクト、または、ICI社から、アルラモール(ARLAM
OL)HD(n=3)として販売されているプロダクトが挙
げられる。
【0022】−エステル類、たとえば、パルミチン酸エ
チル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エ
チルヘキシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミル
スチン酸アルキル類、たとえばミリスチン酸イソプロピ
ル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸セチルまたは2
−オクチルデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン
酸ブチル、マレイン酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、およびイソノナン
酸イソノニル、 −高級脂肪酸類および脂肪酸のトリグリセリド類、たと
えばオクタン酸およびデカン酸のトリグリセリド、リシ
ノール酸セチル、オクタン酸ステアリル、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、およびイソステアリン
酸、
【0023】−脂肪アルコール類、たとえばセチルアル
コール、ステアリルアルコール、およびオレイルアルコ
ール、 −フッ素化オイル類、たとえばパーフルオロポリエーテ
ル類および特に特許出願WO93/11103に記載され
たフルオロ炭化水素油類、 −ポリイソブチレン油類。
【0024】鉱油としては、炭化水素油、たとえば液体
パラフィン(たとえばエッソ社からマーコール(MARCO
L)82として販売されているもの)、パラフィン油類
およびイソヘキサデカンが特に挙げられる。
【0025】動物油としては、スクアランおよびクジ
ラ、アザラシ、メンヘイデン(menhaden)、ハリバの肝
臓、タラの肝臓、マグロ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ミン
ク、カメ、およびカワウソのオイルおよび獣脂が、特に
挙げられる。
【0026】最後に、植物由来のオイルとしては、アー
モンド、落花生、小麦胚芽、亜麻仁、アプリコット仁、
堅果、やし、ピスタチオ、胡麻、ケシの実、松、ひま、
ダイズ豆、アボガド、サフラワー、ココナツ、ヘーゼル
ナッツ、オリーブ、葡萄の種、ブラックカレントの種、
ひまわり、せいようあぶらな、カデ、とうもろこし胚
芽、もも仁、コーヒー、ホウホウバ(jojoba)、アルガ
ン(argan)、月見草、ルリシャ、綿実、シェーバタ
ー、ショレア(shorea)、およびマカデミアのオイル、
および精油が挙げられる。
【0027】本発明によれば、1つのオイルを使用する
か、いくつかの異なったオイルを使用するかのいずれか
が可能である。本発明による好ましいオイルとしては、
鉱油類、特に液体パラフィン、および合成油類、特にイ
ソパラフィン類が挙げられる。
【0028】本発明によれば、オイルは単独でも使用可
能であるが、ほとんどの場合、化粧品的に許容されるビ
ヒクルにおいて、このようなオイルを含有する組成物で
使用される。これらは、水性媒体または有機性媒体、ま
たは水性−有機性媒体において、溶解、または分散また
は(微)乳化可能である。適当な有機溶媒としては、一
価アルコール類またはポリオール類(エタノール、イソ
プロパノール、グリセロール、ベンジルアルコール、グ
リコール類)、アセトン、ポリオールエーテル類、炭化
水素類、エステル類、ジメトキシメタンまたは揮発性シ
リコーン類が、特に挙げられる。
【0029】組成物におけるオイルの含有量は、種々の
範囲でよく、たとえば組成物の全重量に関して0.01
と50重量%の間、好ましくは、0.1と10重量%の
間であってもよい。
【0030】この組成物は、局部使用用ヘアーケアー組
成物の分野において使用される種々の形態、たとえば、
より濃く又は薄く粘稠またはゲル化される液体、クリー
ム、ムース、ローション、ゲル、ペースト、エマルジョ
ン、エアゾールまたは適当な他の形態で提供可能であ
る。
【0031】オイルベースの組成物は、一般的に、局部
使用用ヘアーケアー組成物の調製分野において使用され
る種々の添加剤を使用可能であり、たとえば、UVしゃへ
い剤、増粘剤、浸透剤、抗酸化剤、金属イオン封鎖剤、
乳白剤、緩衝剤、たとえばアルキルポリグリコシド類の
非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオ
ン性界面活性剤、および両性界面活性剤から選択される
界面活性剤、溶解剤、緩和剤、着色剤、香料、および保
存剤を含有可能である。
【0032】毛髪に適用するための、本発明に使用され
るオイルベースの組成物は、好ましくは、pH3とpH11
の間であるが、このpHは適当に、化粧品的に許容される
公知の標準アルカリ性化剤または標準酸性化剤のいずれ
かを添加することによって、所望の値に調整することが
可能である。
【0033】以後、実施例を用いて本発明を例解する
が、ただし本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0034】
【実施例】
実施例1 以下の組成(重量%)を有するオイルベースの組成物を
使用した:
【0035】 −エッソ社から商標名マルコール(MARCOL)82として販売されている液体パラ フィン(100%の活性物質(AS);20℃での粘度:約35cSt) 5% −エクソン社からイソパール(ISOPAR)として販売されているイソパラフィン性 炭化水素類の混合物 全体として100%とするための適量
【0036】この組成物は、1回のスプレーあたり0.
15mlの量を分散するポンプボトルに入れられる。 本方法は、以下のようにおこなわれる:処理すべき毛髪
の束に、上記組成物を4回スプレーする;このように処
理された毛髪の束を次いで、20mmの直径のカーラーに
巻く;巻かれた毛髪の束を次いで、85℃の温度で、本
質的に水蒸気のみからなるガス気流で5秒間処理する;
このように処理された毛髪の束を次いで急速に、大気の
気流で冷却する;最後にカーラーを毛髪の束から除去す
る。
【0037】本発明による方法の効能を調べるために、
毛髪の束の初期長さL0(cm単位)(毛髪の束を垂直にと
って、毛髪の根元から毛先までの長さ)を、蒸気処理の
前に測定した;同様にして、上記処理が終了した直後の
同じ毛髪の束の長さL1を測定した;最後に、上記処理後
48時間経過してから、この毛髪の束の長さL2を測定し
た。
【0038】このセット効率(%)は、比率、p=[(L
0−L1)/L0]X100で定められる。セットの持続性
(%)は、比率、r=[(L0−L2)/L0]X100で定め
られる。これら2つの比率のうちの1つおよび/または
もう1つ(および好ましくは両方)の値が高くなればな
るほど、セットがより良好に施されたといえる。
【0039】得られた結果は以下のようである: L0=25cm;L1=16cm(p=36%):L2=19cm(r
=24%)。
【0040】比較として、予めオイルで処理されていな
い毛髪の束に水蒸気処理を行った場合に得られた結果
は、以下のようである: L0=25cm;L1=19cm(p=24%):L2=24cm(r
=4%)。
【0041】上記結果は、本発明による方法によって得
られたセットの効率および持続性が、明らかに向上して
いることを示すものである。さらに、オイルで予め処理
された毛髪の束は、最終的には、非常に柔軟でスムーズ
な手触りが得られた。
【0042】実施例2 以下の組成(重量%)を有するオイルベースの組成物を
使用した: −とうもろこし胚芽オイル 3% −香料 0.1% −エタノール 全体として100%とするための適量
【0043】この組成物は、1回のスプレーあたり0.
15mlの量を分散するポンプボトルに入れられる。本方
法は、以下のようにおこなわれる:処理すべき毛髪の束
に、上記組成物を4回スプレーする;このように処理さ
れた毛髪の束を次いで、20mmの直径のカーラーに巻
く;巻かれた毛髪の束を次いで、85℃の温度で、本質
的に水蒸気のみからなるガス気流で5秒間処理する;こ
のように処理された毛髪の束を次いで急速に、大気の気
流で冷却する;最後にカーラーを毛髪の束から除去す
る。
【0044】結果は実施例1と類似するものである。さ
らに、オイルで予め処理された毛髪の束は、最終的に
は、非常に柔軟でスムーズな手触りが得られた。
【0045】実施例3 以下の組成(重量%)を有するオイルベースの組成物を
使用した: −パーフルオロポリメチルイソプロピルエーテル(モンテダイソン(MONTEDISON )社のフォムブリン(FOMBLIN)HC/25) 0.3% −パーフルオロポリメチルイソプロピルエーテル(モンテダイソン(MONTEDISON )社のガルデン(GALDEN)D80) 全体として100%とするための適量
【0046】この組成物は、1回のスプレーあたり0.
15mlの量を分散するポンプボトルに入れられる。本方
法は、以下のようにおこなわれる:処理すべき毛髪の束
に、上記組成物を4回スプレーする;このように処理さ
れた毛髪の束を次いで、20mmの直径のカーラーに巻
く;巻かれた毛髪の束を次いで、85℃の温度で、本質
的に水蒸気のみからなるガス気流で5秒間処理する;こ
のように処理された毛髪の束を次いで急速に、大気の気
流で冷却する;最後にカーラーを毛髪の束から除去す
る。
【0047】結果は実施例1と類似するものである。さ
らに、オイルで予め処理された毛髪の束は、最終的に
は、非常に柔軟でスムーズな手触りが得られた。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトケラチン繊維、特に毛髪の一時的変
    形処理方法であって、この方法は、(1)少なくとも1
    つのオイルを含有する組成物が既に適用されていて機械
    的引張力がかけられているヒトケラチン繊維を、少なく
    とも75℃の温度の、水蒸気を含有するガスと、2分を
    越えない時間、接触させ、(2)このように処理された
    繊維を冷却し、最後に(3)前記繊維にかけられた機械
    的引張力を除去することからなることを特徴とする、処
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスが、85℃以上の温度であるこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ガスが、85℃から150℃の温度
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第2項に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 前記ガスが、0.01秒から2分の範囲
    の時間で、変形されるべき繊維と接触することを特徴と
    する、特許請求の範囲第1ないし3項のいずれか1項に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記時間が、0.01秒から30秒の範
    囲であることを特徴とする、特許請求の範囲第4項に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記時間が、1秒から10秒の範囲であ
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第5項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ガスの適用が同じ繊維に対して数回
    繰り返されることを特徴とする、特許請求の範囲第1な
    いし6項のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記ガスが水蒸気のみを含有することを
    特徴とする、特許請求の範囲第1ないし7項のいずれか
    1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記ガスが、水蒸気と少なくとも1つの
    ガス状または蒸気状の他の化合物を含有することを特徴
    とする、特許請求の範囲第1ないし7項のいずれか1項
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ガスが、水蒸気および空気を含有
    することを特徴とする、特許請求の範囲第9項に記載の
    方法。
  11. 【請求項11】 前記オイルが、動物、植物、鉱物、ま
    たは合成物由来のオイルから選択されることを特徴とす
    る、特許請求の範囲第1ないし10項のいずれか1項に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記オイルが、液体パラフィン、パラ
    フィン油、およびイソパラフィン油から選択されること
    を特徴とする、特許請求の範囲第11項に記載の方法。
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